JP2000122276A - 画像形成材料及び画像形成方法 - Google Patents

画像形成材料及び画像形成方法

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JP2000122276A
JP2000122276A JP10298387A JP29838798A JP2000122276A JP 2000122276 A JP2000122276 A JP 2000122276A JP 10298387 A JP10298387 A JP 10298387A JP 29838798 A JP29838798 A JP 29838798A JP 2000122276 A JP2000122276 A JP 2000122276A
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JP10298387A
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Kiyoshi Hagiwara
清志 萩原
Tomonori Kawamura
朋紀 河村
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アブレーション部の残存率を低く抑えたまま
小点を安定に再現でき、簡易に高品質の画像(着色剤層
の露光部の残存率が少なく、高濃度、高解像度の画像)
が得られる画像形成材料及びそれを用いる画像形成方法
を提供すること。画像形成過程での剥離性を良好に維持
しながら、高品質の画像を得ること。 【解決手段】 少なくとも着色剤層が支持体上に設けら
れた画像形成媒体と被転写シートとを組み合わせて得ら
れた画像形成材料において、前記画像形成媒体と被転写
シートの対面する面の接触率が20%以上80%以下で
あることを特徴とする画像形成材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高感度で十分な濃
度を与え、かつ高解像度の画像が得られる画像形成材料
及びそれを用いる画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、レーザー光線等の光エネルギ
ーを集束させ記録材料に照射して、材料の一部を融解変
形させたり、飛散、燃焼或いは蒸発除去する記録方法が
知られている。これらは、薬品等の処理液を必要としな
い乾式処理であり、かつ光照射部のみを融解変形、飛散
又は蒸発除去することから、高コントラストが得られる
利点を有しており、レジスト材料、光ディスク等の光学
的記録材料自身を可視画像とする画像形成材料等に利用
されている。
【0003】上記の記録方法を用いて、支持体上に着色
剤層が積層された画像形成材料を画像露光し、着色剤層
の露光部に 1)着色剤層の破壊は起こらず、支持体と着色剤層間の
接着力のみ低下する現像 2)画像露光部分の着色剤層の一部又は全部が破壊して
飛散する現像 3)画像露光部分の着色剤層に亀裂や分解が生じる現像 の何れかの現象を生ぜしめた後、着色剤層の露光部分の
みを支持体上から除去することにより画像形成を行う方
法を、以下アブレーションと定義する。
【0004】例えば、特開昭59−5447号、同59
−105638号、同62−115153号等にはパタ
ーン露光によりバインダー樹脂を光分解させてレジスト
パターンを形成する方法及びその為の材料が、特開昭5
5−132536号、同57−27788号、同57−
103137号等には蒸着法により設けた無機化合物薄
膜に露光して膜の融解変形により情報を記録すること
が、又特開昭64−56591号、特開平1−9988
7号、同6−40163号等には光熱変換により着色バ
インダー層を除去して情報記録するための材料が、米国
特許4,245,003号等にはグラファイト又はカー
ボンブラックを含有する画像形成層を有する材料がそれ
ぞれ記載されている。
【0005】上記米国特許の画像形成材料を用いる場
合、着色剤層を画像露光と同時に燃焼及び/又は飛散除
去することにより画像形成を行うので、アブレーション
により飛散した着色剤層の微細粉末の空気中への飛散が
生じてしまう。
【0006】この問題を解決するために本発明者らは、
アブレーションによりバインダー樹脂等が分解し、それ
にともなって飛散する着色剤層に対して露光前に予め被
転写シートを着色剤層に貼り合わせることで受容する方
法を特開平8−337055号にて提案した。これによ
れば、空気中へアブレーションにより飛散する着色剤層
の微細粉末の飛散は改善される。
【0007】上記技術の画像形成方法を用いると、確か
に着色剤層の露光部の残存率が少なく、高濃度、高解像
度の画像が得られる。しかしながら解像度においては、
10μm以下の小点を安定して再現させるという点で未
だ不十分である。具体的には、例えば医療用のドライ感
材として使用する場合、階調等を考慮すると10μm以
下の微少な小点を安定して再現することが要望される
が、小点が微小であるほど低照度で画像露光する必要が
あり、小点の大きさがばらつく、或いは同じ露光条件で
も小点が再現できない等の問題があった。その反面高照
度で画像露光すると、小点の安定性は良くなるものの、
小点の径が大きくなったり、除去される段階で小点の縁
が欠けたり粉砕するなどして、アブレート部の残存率が
高くなってしまうという新たな欠点が生じ、小点を安定
して再現するには更なる改良が必要である。
【0008】又、画像形成過程においては、装置内で画
像形成材料を搬送する際、画像露光以前に被転写シート
が画像形成媒体から剥離することなく搬送され、しかも
画像露光後では被転写シートを機械的に剥離する際にス
ムーズに剥離される必要があるが、これらの条件を満た
しながらなおかつ上記画像欠陥を改善し、小点を安定し
て再現するのは困難である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みて為されたものであり、その目的は簡易に高品質の
画像が得られる、即ち画像形成層の露光部の残存率を低
く抑え、高濃度、高解像度の画像が得られる画像形成材
料及びそれを用いる画像形成方法を提供することにあ
る。第2の目的として、画像形成過程での適度な接着性
と剥離性を良好に維持しながら、高品質の画像が得られ
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は下記構成
によって達成された。
【0011】(1)少なくとも着色剤層が支持体上に設
けられた画像形成媒体と被転写シートとを組み合わせて
得られた画像形成材料において、前記画像形成媒体と被
転写シートの対面する面の接触率が20%以上80%以
下であることを特徴とする画像形成材料。
【0012】(2)少なくとも着色剤層が支持体上に設
けられた画像形成媒体に被転写シートを隣接させた状態
で像様に画像露光し、前記被転写シートを露光部の着色
剤層部分とともに剥離することにより画像が形成される
画像形成材料において、前記画像形成媒体と被転写シー
トの対面する面の接触率が20%以上80%以下である
ことを特徴とする画像形成材料。
【0013】(3)少なくとも着色剤層が支持体上に設
けられた画像形成媒体と被転写シートとを組み合わせて
得られた画像形成材料において、露光される最小画像の
最長軸径をL1とし、前記画像形成媒体と被転写シート
との対面する接触面が複数に分割された面により構成さ
れ、その分割された複数の面の最大面における最長軸径
をL2としたときのL1とL2とが以下の条件を満足す
ることを特徴とする画像形成材料。
【0014】L1/L2≧1/2、かつL2≧0.5μ
m (4)少なくとも着色剤層が支持体上に設けられた画像
形成媒体に被転写シートを隣接させた状態で像様に画像
露光し、前記被転写シートを露光部の着色剤層部分とと
もに剥離することにより画像が形成される画像形成材料
において、露光される最小画像の最長軸径をL1とし、
前記画像形成媒体と被転写シートとの対面する接触面が
複数に分割された面により構成され、その分割された複
数の面の最大面における最長軸径をL2としたときのL
1とL2とが以下の条件を満足することを特徴とする画
像形成材料。
【0015】L1/L2≧1/2、かつL2≧0.5μ
m (5)上記の(1)乃至(4)のいずれか1つに記載の
画像形成材料の画像形成媒体側から高密度エネルギー光
を照射して像露光した後、被転写シートを剥離して着色
剤層の露光部のみを画像形成材料の支持体上から除去し
て画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
【0016】(6)高密度エネルギー光を照射後の画像
形成材料に加熱・加圧処理を施すことを特徴とする
(5)記載の画像形成方法。
【0017】即ち本発明は着色剤層のアブレート部の残
存率を低く抑えたまま小点を安定に再現すべくなされた
ものであり、本発明者らが以前に提案した、被転写シー
トを画像形成面に予め対面させアブレーションにより飛
散する着色剤層の微細粉末の飛散を防止する技術の改良
手段として、画像形成材料を構成する画像形成媒体と被
転写シートとの接着率を特定範囲に設定する、或いは、
露光される最小画像の最表軸径と画像形成媒体と被転写
シートとの対面する接触面との関係をアブレート部分の
除去を残存率を低くする範囲に設定することで達成した
ものである。
【0018】しかも、搬送装置で画像形成する系におい
て、搬送中での被転写シートの剥がれをなくし、又被転
写シートの剥離に際しては機械的にスムーズに操作が行
われる条件の下でも着色剤層の露光部の残存率を低く抑
え、かつ小点再現の安定と、高濃度、高解像度の画像が
得られるという、更なる効果を奏する。
【0019】以下、画像形成材料(画像形成媒体、被転
写シート)、画像形成方法の順に本発明を詳述する。
【0020】〔1〕画像形成材料 本発明の画像形成材料は、第1の支持体上に少なくとも
露光光源の波長光を吸収可能な着色剤が熱可塑性樹脂中
に分散された着色剤層を有する画像形成媒体と、第2の
支持体上に必要に応じて被転写層を有する被転写シート
を組み合わせてなるものであり、前記着色剤層と被転写
シートを対面させることにより形成される。
【0021】本発明においては、1)着色剤層と被転写
シートの関係を、対面させた際の接触率を20%以上8
0%以下とするか、又は2)露光される最小画像の最長
軸径をL1とし、前記画像形成媒体と被転写シートとの
対面する接触面が複数に分割された面により構成され、
その分割された複数の面の最大面における最長軸径をL
2としたときのL1とL2とを以下の条件に設定するこ
とによって、アブレーション部の残存率を低く抑えたま
ま小点を安定に再現できる、即ち低エネルギーで数μm
のドットをアブレーションにより安定して再現すること
ができる。又露光装置内で搬送する際の被転写シートの
剥離をなくし、かつ露光後機械的に被転写シートを剥離
する際、問題なくスムーズに剥離することができる。
尚、本発明においてはL1/L2の好ましい範囲は1〜
5である。
【0022】L1/L2≧1/2、かつL2≧0.5μ
m 本発明においては、被転写シート、とりわけ被転写層中
のバインダー樹脂が画像形成層と接着或いは密着してい
る状態を接触と定義する。従って、被転写層中に含有さ
れるマット剤等の微粒子が画像形成層表面と接していて
も、非接触部分とみなして接触率を求める。接触状態の
違いは偏光顕微鏡写真による色の違いにより確認でき
る。それと被転写シートの表面の凹凸又は複数に分割さ
れた面を測定することにより接触部分、非接触部分を分
離でき、 接触率=接触部分の面積/測定領域の面積 と定義する。被転写シート表面の凹凸又は複数に分割さ
れた面の測定には、WYKO社製の“面形状粗さ測定器
RST Plus system”等を用いる。
【0023】(画像形成媒体)画像形成媒体に用いられ
る支持体としては、アクリル酸エステル、メタクリル酸
エステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカー
ボネート、ポリアリレート、ポリ塩化ビニル、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ナイロン、芳香
族ポリアミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリスル
ホン、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、ポリエーテ
ルイミド等の各樹脂フィルム、更には前記樹脂を2層以
上積層してなる樹脂フィルム等の透明支持体を挙げるこ
とができる。
【0024】本発明において「透明支持体」とは、露光
光源波長の光を透過可能な支持体のことであり、フィル
ム状に延伸しヒートセットしたものが寸法安定性の点で
好ましく、本発明の効果を阻害しない範囲で酸化チタ
ン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等のフィ
ラーを添加してもよい。
【0025】透明支持体の厚みは10〜500μm程
度、好ましくは25〜250μmである。
【0026】画像形成媒体に用いられる着色剤は露光光
源の波長光を吸収可能な色剤であり、例えばカーボンブ
ラック等は紫外線領域から可視、赤外線領域まで広く吸
収を有するので好ましく用いることができる。又、必要
に応じて、露光光源の波長光を有しない色素、顔料など
を着色剤と併用してもよい。
【0027】その他には、無機又は有機の顔料、染料が
用いられ、単色、2色混合、3色混合の顔料系化合物で
構成される。
【0028】無機顔料としては、二酸化チタン、カーボ
ンブラック、酸化亜鉛、プルシアンブルー、硫化カドミ
ウム、酸化鉄、並びに鉛、亜鉛、バリウム及びカルシウ
ムのクロム酸塩や鉄、クロム、マンガン、コバルト、ニ
ッケル、銅、亜鉛、チタン、銀、アルミニウム、金、白
金等の金属又はその酸化物等の化合物などの金属含有粉
末が挙げられる。有機顔料としては、アゾ系、チオイン
ジゴ系、アントラキノン系、アントアンスロン系、トリ
フェンジオキサジン系の顔料、バット染料顔料、フタロ
シアニン顔料(銅フタロシアニン及びその誘導体)、キ
ナクリドン顔料などが挙げられる。又、有機染料として
は、酸性染料、直接染料、分散染料などが挙げられる。
【0029】露光光源の波長が近赤外線の場合、着色剤
として近赤外光吸収剤が挙げられ、例えばシアニン系、
ポリメチン系、アズレニウム系、スクワリウム系、チオ
ピリリウム系、ナフトキノン系、アントラキノン系色素
等の有機化合物、フタロシアニン系、アゾ系、チオアミ
ド系の有機金属錯体などが好適に用いられ、具体的には
特開昭63−139191号、同64−33547号、
特開平1−160683号、同1−280750号、同
1−293342号、同2−2074号、同3−265
93号、同3−30991号、同3−34891号、同
3−36093号、同3−36094号、同3−360
95号、同3−42281号、同3−97589号、同
3−103476号等に記載の化合物が挙げられる。
【0030】本発明に好ましく用いられる金属含有粉末
は、強磁性酸化鉄粉末、強磁性金属粉末、立方晶板状粉
末等が挙げられ、中でも、強磁性金属粉末を好適に用い
ることができる。
【0031】強磁性酸化鉄としては、γ−Fe23、F
34又はこれらの中間酸化鉄でFeOx(1.33<
x<1.50)で表されるものを挙げることができる。
【0032】強磁性金属粉末としては、Fe、Coを初
め、Fe−Al系、Fe−Al−Ni系、Fe−Al−
Zn系、Fe−Al−Co系、Fe−Al−Ca系、F
e−Ni系、Fe−Ni−Al系、Fe−Ni−Co
系、Fe−Ni−Zn系、Fe−Ni−Mn系、Fe−
Ni−Si系、Fe−Ni−Si−Al−Mn系、Fe
−Ni−Si−Al−Zn系、Fe−Ni−Si−Al
−Co系、Fe−Al−Si系、Fe−Al−Zn系、
Fe−Co−Ni−P系、Fe−Co−Al−Ca系、
Ni−Co系、Fe、Ni、Co等を主成分とするメタ
ル磁性粉末等の強磁性金属粉末が挙げられ、中でもFe
系金属粉末が好ましく、例えばCo含有γ−Fe23
Co被着γ−Fe23、Co含有Fe34、Co被着F
34、Co含有磁性FeOx(4/3<x<3/2)
粉末等のコバルト含有酸化鉄系磁性粉末が挙げられる。
又、耐蝕性及び分散性の点から見ると、Fe系金属粉末
の中で、Fe−Al系、Fe−Al−Ca系、Fe−A
l−Ni系、Fe−Al−Zn系、Fe−Al−Co
系、Fe−Ni−Si−Al−Co系、Fe−Co−A
l−Ca系等のFe−Al系強磁性粉末が好ましく、更
にこの中では、強磁性粉末に含有されるFe原子とAl
原子との含有量比が原子数比でFe:Al=100:1
〜100:20であり、かつ強磁性粉末のESCA(X
線光電子分光分析法)による分析深度で100Å以下の
表面域に存在するFe原子とAl原子との含有量比が原
子数比でFe:Al=30:70〜70:30である構
造を有するもの、或いはFe原子とNi原子とAl原子
とSi原子、更にCo原子とCa原子の少なくとも一つ
とが強磁性粉末に含有され、Fe原子の含有量が90原
子%以上、Ni原子の含有量が1〜10原子%、Al原
子の含有量が0.1〜5原子%、Si原子の含有量が
0.1〜5原子%、Co原子又はCa原子の含有量(両
者を含有する場合は合計量)が0.1〜13原子%であ
り、かつ強磁性粉末のESCAによる分析深度で100
Å以下の表面域に存在するFe原子とNi原子とAl原
子とSi原子と、Co原子及び/又はCa原子との含有
量比が原子数比でFe:Ni:Al:Si:(Co及び
/又はCa)=100:(4以下):(10〜60):
(10〜70):(20〜80)である構造を有するも
のが好ましい。
【0033】尚、強磁性粉末の形状は、長軸径が0.3
0μm以下、好ましくは0.20μm以下である。この
ような強磁性粉末によれば着色剤層の表面性が向上す
る。
【0034】六方晶板状粉末としては、バリウムフェラ
イトやストロンチウムフェライト等の六方晶系フェライ
トを挙げることができ、鉄元素の一部が他の原子(T
i、Co、Zn、In、Mn、Ge、Hb等)で置換さ
れていてもよく、このようなフェライト磁性体はIEE
E trans on MAG,18頁,16巻(19
82)に記載されたものを挙げることができる。この中
で、バリウムフェライト磁性粉末の例としては、Feの
一部が少なくともCo及びZnで置換された平均粒径
(六方晶系フェライトの板面の対角線の高さ)が400
〜900Åであり、板状比(六方晶系フェライトの板面
の対角線の長さを板厚で除した値)が2.0〜10.0
である。又、バリウムフェライト磁性粉末は、更にFe
の一部をTi、In、Mn、Cu、Ge、Sn等の遷移
金属で置換されていてもよい。
【0035】立方晶系の磁性粉末を製造する方法は、例
えば目的とするバリウムフェライトを形成するのに必要
な各原子の酸化物、炭酸化物を、硼酸の様なガラス形成
物質とともに溶融し、得られた融液を急冷してガラスを
形成し、次いでこのガラスを所定温度で熱処理して目的
とするバリウムフェライトの結晶粉末を析出させ、最後
にガラス成分を熱処理によって除去するという方法のガ
ラス結晶化法の他、共沈−焼成法、水熱合成法、フラッ
クス法、アルコキシド法、プラズマジェット法等があ
る。
【0036】着色剤層に含有される金属含有粉体の含有
量は、着色剤層形成成分の50〜99重量%程度、好ま
しくは60〜95重量%である。
【0037】バインダー樹脂としては、露光光源の波長
光を吸収可能な色剤と金属含有粉体を十分に保持できる
ものであれば特に制限無く用いることができる。このよ
うなバインダー樹脂としては、ポリウレタン、ポリエス
テル、塩化ビニル系共重合体等の塩化ビニル系樹脂が代
表的なものであり、これらの樹脂は−SO3M、−OS
3M、−COOM及び−PO(OM12〔Mは水素原
子又はアルカリ金属を、M1は水素原子、アルカリ金属
又はアルキル基を表す。〕から選ばれる少なくとも1種
の極性基を有する繰返し単位を含むことが好ましく、こ
のような極性基を導入した樹脂を用いることにより、磁
性粉末の分散性を向上させることができる。尚、この極
性基の各樹脂中の含有比率は0.1〜8.0モル%程
度、好ましくは0.2〜6.0モル%である。
【0038】バインダー樹脂は、1種単独でも2種以上
を組み合わせて用いてもよい。
【0039】極性基含有塩化ビニルとしては、例えば塩
化ビニル−ビニルアルコール共重合体等ヒドロキシル基
を有する樹脂と、ClCH2CH2SO3M、ClCH2
2OSO3M、ClCH2COOM、ClCH2P(=
O)(OM12等の極性基及び塩素原子を有する化合物
との付加反応により合成することができる。一例を以下
に示す。
【0040】−CH2C(OH)H−+ClCH2CH2
SO3Na→−CH2C(OCH2CH2SO3Na)H− 極性基含有塩化ビニル系樹脂は、極性基を含む繰返し単
位が導入される不飽和結合を有する反応性モノマーを所
定量、オートクレープ等の反応容器に仕込み、ベンゾイ
ルパーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリル等の一
般的なラジカル重合開始剤や、レドックス重合開始剤、
カチオン重合開始剤等を用いて重合することにより得る
ことができ、スルホン酸又はその塩を導入するための反
応性モノマーの具体例としては、ビニルスルホン酸、ア
リルスルホン酸、メタクリルスルホン酸、p−スチレン
スルホン酸等の不飽和炭化水素スルホン酸及びこれらの
塩を挙げることができる。又、カルボン酸又はその塩を
導入する時には、例えば(メタ)アクリル酸やマレイン
酸を用い、燐酸又はその塩を導入する時には(メタ)ア
クリル−2−燐酸エステルを用いればよい。
【0041】更に、バインダー樹脂の熱安定性を向上さ
せるためには、塩化ビニル系共重合体にエポキシ基を導
入することが好ましい。この場合、エポキシ基を有する
繰返し単位の共重合体中における含有率は1〜30モル
%程度、好ましくは1〜20モル%であり、エポキシ基
を導入するためのモノマーとしてはグリシジルアクリレ
ート等を挙げることができる。
【0042】極性基を有するポリエステルは、ポリオー
ルと一部に極性基を有する多塩基酸との脱水縮合反応に
より合成することができ、極性基を有する多塩基酸とし
ては、5−(2−,4−)スルホイソフタル酸、3−ス
ルホフタル酸、5−(2−,4−)スルホイソフタル酸
ジアルキル、3−スルホフタル酸ジアルキル及びこれら
のアルカリ金属塩等が挙げられ、ポリオールとしてはト
リメチロールプロパン、ヘキサントリオール、グリセリ
ン、トリメチロールエタン、ネオペンチルグリコール、
ペンタエリスリトール、エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、1,3−(1,4−)ブタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、シ
クロヘキサンジメタノール等を挙げることができる。
【0043】極性基を有するポリウレタンは、ポリオー
ルとポリイソシアナートとを反応させることにより合成
することができ、具体的にはポリオールとしてポリオー
ルと一部に極性基を有する多塩基酸との反応によって得
られるポリエステルポリオールを原料とすることにより
合成する。又、ポリイソシアナートとしては、ジフェニ
ルメタン−4,4′−ジイソシアナート、2,4−トリ
レンジイソシアナート、2,6−トリレンジイソシアナ
ート、1,5−ナフタレンジイソシアナート、リジンイ
ソシアナートメチルエステル等を挙げることができる。
尚、極性基を有するポリウレタンの他の合成法として
は、ヒドロキシル基を有するポリウレタンと極性基及び
塩素原子を有するClCH2CH2SO3M、ClCH2
2OSO3M、ClCH2COOM、ClCH2P(=
O)(OM12等の化合物との付加反応も有効である。
【0044】その他のバインダー樹脂として、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、ブタジ
エン−アクリロニトリル共重合体等のポリオレフィン系
樹脂、ポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール
系樹脂、ニトロセルロース等のセルロース系樹脂、スチ
レン−ブタジエン共重合体等のスチレン系樹脂、ポリメ
チルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリアミド、
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂等を併
用しても構わないが、これらを併用する場合は全バイン
ダー樹脂の20重量%以下とするのが好ましい。
【0045】着色剤層中のバインダー樹脂の含有率は、
着色剤層形成成分中の1〜50重量%程度、好ましくは
5〜40重量%である。
【0046】着色剤層には、本発明の効果を阻害しない
範囲で、潤滑剤、耐久性向上剤、分散剤、帯電防止剤、
フィラー、硬化剤等の添加剤を含有してもよい。
【0047】潤滑剤としては、脂肪酸、脂肪酸エステ
ル、脂肪酸アミド、(変性)シリコーンオイル、(変
性)シリコーン樹脂、弗素樹脂、弗化カーボン等を挙げ
ることができ、耐久性向上剤としてはポリイソシアナー
ト等を挙げることができる。分散剤としては、ラウリル
酸やステアリン酸等の炭素原子数12〜18の脂肪酸や
それらのアミド、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩;ポリアルキレンオキシドアルキル燐酸塩、レシチ
ン、トリアルキルポリオレフィンオキシ第4級アンモニ
ウム塩;カルボキシル基及びスルホン基を有するアゾ系
化合物等を挙げることができ、帯電防止剤としては、カ
チオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、非イオン
性界面活性剤、高分子帯電防止剤、導電性微粒子等の
他、「11290の化学商品」化学工業日報社,875
〜876頁等に記載の化合物などを挙げることができ
る。
【0048】フィラーとしては、カーボンブラック、グ
ラファイト、TiO2、BaSO4、ZnS、MgC
3、CaCO3、ZnO、CaO、WS2、MoS2、M
gO、SnO2、Al23、α−Fe23、α−FeO
OH、SiC、CeO2、BN、SiN、MoC、B
C、WC、チタンカーバイド、コランダム、人造ダイア
モンド、石榴石、ガーネット、珪石、トリボリ、珪藻
土、酸性白土、活性白土、ドロマイト等の無機フィラー
やポリエチレン樹脂粒子、弗素樹脂粒子、グアナミン樹
脂粒子、アクリル樹脂粒子、シリコン樹脂粒子、メラミ
ン樹脂粒子等の有機フィラーを挙げることができる。こ
れらは上述した離型剤を兼ねてもよい。
【0049】これらの無機・有機フィラーは、比重によ
り異なるが、0.1〜70重量%の添加が好ましい。
【0050】更に、硬化剤としては、着色剤層を硬化で
きるものであれば特に制限なく用いることができ、この
ような硬化剤としては、例えば前述のバインダー樹脂の
中のポリウレタンを合成する際に用いられるポリイソシ
アナート等を挙げることができる。このような硬化剤を
添加して着色剤層を硬化させることにより、形成された
画像の耐久性を高めるだけではなく、アブレーションを
生じせしめた部分の地汚れをなくすことができる。
【0051】これら添加剤の添加量は0〜20重量%程
度、好ましくは0〜15重量%である。
【0052】着色剤層の厚みは0.05〜5.0μm程
度、好ましくは0.1〜3.0μmの範囲である。又、
着色剤層は単層で構成しても組成の異なる多層で構成し
てもよい。
【0053】着色剤層は、例えば磁性粉末、バインダー
樹脂、及び必要に応じて潤滑剤、耐久性向上剤、分散
剤、帯電防止剤、充填剤、フィラー、硬化剤等と溶媒と
を混練して、高濃度の塗料を調製し、次いでこの高濃度
塗料を希釈して塗布用塗料とし、支持体上に塗布・乾燥
させて形成する。
【0054】溶媒としては、アルコール類(エタノー
ル、プロパノール等)、セロソルブ類(メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ)、芳香族類(トルエン、キシレ
ン、クロルベンゼン等)、ケトン類(アセトン、メチル
エチルケトン等)、エステル系溶剤(酢酸エチル、酢酸
ブチル等)、エーテル類(テトラヒドロフラン、ジオキ
サン等)、ハロゲン系溶剤(クロロホルム、ジクロルベ
ンゼン等)、アミド系溶剤(ジメチルホルムアミド、N
−メチルピロリドン等)等を用いることができる。
【0055】又、着色剤層成分の混練分散には、二本ロ
ールミル、三本ロールミル、ボールミル、ペブルミル、
コボルミル、トロンミル、サンドミル、サンドグライン
ダー、Sqegvariアトライター、高速インペラー
分散機、高速ストーンミル、高速度衝撃ミル、ディスパ
ー、高速ミキサー、ホモジナイザー、超音波分散機、オ
ープンニーダー、連続ニーダー等を用いることができ
る。
【0056】支持体上への着色剤層の形成は、例えばエ
クストルージョン方式の押出しコータにより塗布・乾燥
して行う。必要に応じて、磁性粉末の配向を揃えたり、
着色剤層の表面性を均一にするためにカレンダー処理を
行ってもよい。特に、高解像度の画像を得るためには、
磁性粉末を配向させる方が、層内の凝集力をコントロー
ルすることが容易になって好ましい。
【0057】又、本発明では、着色剤層の表面性を均一
にするためにカレンダー処理を行うことが好ましい。カ
レンダー処理は、例えば乾燥した着色剤層を有する支持
体をスーパーカレンダー装置に導き、此処でカレンダー
処理することができる。カレンダー条件としては、温度
は60〜120℃が好ましく、更には70〜110℃が
好ましい。圧力は線圧100〜500kg/cmが好ま
しく、更には200〜400kg/cmが好ましい。温
度、圧力とも、下限値を下回ると塗膜の強度が不十分で
画像の解像度が低下するおそれがある。又、上限を超え
ると塗膜の皴割れが発生し製品として使用できなくなる
こともある。
【0058】尚、着色剤層以外の層を設ける場合、各層
毎に塗布・乾燥を繰り返してもよいが、ウェット−オン
−ウェット方式で重層塗布して乾燥させてもよい。その
場合、リバースロール、グラビアロール、エアドクター
コータ、ブレードコータ、エアナイフコータ、スクイズ
コータ、含浸コータ、バーコータ、トランスファロール
コータ、キスコータ、キャストコータ或いはスプレーコ
ータ等と押出しコータとの組合せにより塗布することが
できる。
【0059】尚、ウェット−オン−ウェット方式におけ
る重層塗布においては、下側の層が湿潤状態になったま
まで上側の層を塗布するので、上下層間の接着性が向上
する利点もある。
【0060】本発明において、画像形成材料の着色剤層
の上に更に画像保護層を設けることも好ましい実施態様
である。該画像保護層の一つの形態は、主としてバイン
ダー樹脂から構成されるが、本発明の効果を阻害しない
範囲で、必要に応じて微粒子等の添加剤を添加してもよ
い。
【0061】バインダー樹脂は、微粒子を十分に保持で
きるものであれば、特に制限無く用いることができる。
このようなバインダー樹脂としては、ポリウレタン、ポ
リエステル、塩化ビニル系共重合体等の塩化ビニル系樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル系
樹脂、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体等のポリ
オレフィン系樹脂、ポリビニルブチラール等のポリビニ
ルアセタール系樹脂、ニトロセルロース等のセルロース
系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体等のスチレン系
樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、
ポリアミド、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキ
シ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセ
タール、ポリビニルホルマール等のアセタール系樹脂、
ポリビニルアルコール、ゼラチン等の水溶性樹脂等を挙
げることができる。これらバインダー樹脂は、1種単独
でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0062】画像保護層中のバインダー樹脂の含有率
は、画像保護層形成全成分の10〜100重量%程度、
好ましくは50〜100重量%である。
【0063】又、画像保護層の耐久性を高めるためにポ
リイソシアナート等の硬化剤を添加してもよい。
【0064】画像保護層を硬化する際に選択されるバイ
ンダーとしては、分子内に硬化剤と架橋反応し得る官能
基を有している樹脂を用いることが好ましい。具体的に
は、硬化剤としてイソシアナート系硬化剤を用いる場合
は、フェノキシ系樹脂、エポキシ系樹脂、セルロース系
樹脂、アセタール系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系
樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂などを用
いることが好ましい。
【0065】微粒子としては、前記着色剤層に添加され
てもよい無機フィラー及び有機フィラーと同様のものを
挙げることができる。
【0066】画像形成工程において、像様に熱エネルギ
ーを照射することによって画像露光し、着色剤層の露光
部にアブレーションを生ぜしめ、被転写シート上に不要
な着色剤層を転写した際に、露光部における着色剤層上
の画像保護層も一緒に被転写シート上に転写される。
【0067】(被転写シート)本発明に用いられる被転
写シートは、画像露光時に画像形成媒体と隣接又は接着
させ露光エネルギーによりアブレートした不要な着色剤
層を受容することが可能な部材である。この被転写シー
トは、前記の画像形成媒体の支持体として用いられる樹
脂フィルムから選択されるものを適宜支持体として用
い、その上に熱可塑性樹脂を含有する層を積層すること
で得られる。
【0068】被転写シートにおける支持体の厚みは5〜
300μmが好ましく、更には5〜100μmが好まし
い。又、熱可塑性樹脂の付量としては0.3〜4.0g
/m2であることが好ましく、更には0.5〜3.0g
/m2がより好ましい。
【0069】本発明に用いられる被転写シートには被転
写層が形成されることが望ましく、表面が微細な凹凸状
態となっているか、又は複数に分割された面となってい
ることが好ましい。この凹凸状態又は複数に分割された
面は支持体上の被転写層形成塗工液を乾燥させる際に、
塗工液に含まれる樹脂に起因してできるものや、微粒子
などの添加による被転写層表面の微細な凹凸などが好ま
しい形態であるが、表面が微細な凹凸状態又は複数に分
割された面状になってさえいれば、特にその形態は限定
されない。凹凸の高さは0.01μm〜5μmであるこ
とが好ましく、更には0.01〜3μmがより好まし
い。又、分割された面の長径は0.5μm〜100μm
であることが好ましく、0.5〜50μmが更に好まし
い。
【0070】被転写層に用いられる樹脂は、具体的に
は、ポリウレタン、ポリエステル、塩化ビニル系共重合
体等の塩化ビニル系樹脂、ブタジエン−アクリロニトリ
ル共重合体等のポリオレフィン樹脂、ポリビニルブチラ
ール等のポリビニルアセタール系樹脂、ニトロセルロー
ス等のセルロース系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合
体等のスチレン系樹脂、ポリメチルメタクリレート等の
アクリル系樹脂、ポリアミド、フェノール樹脂、エポキ
シ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリ
ビニルアセトアセタール、ポリビニルホルマール等のア
セタール系樹脂等の水溶性樹脂等が挙げられる。これら
のバインダー樹脂は、1種単独でも2種以上を組み合わ
せてもよい。
【0071】又、本発明の効果を阻害しない範囲で、必
要に応じて微粒子等の添加剤を添加してもよい。これら
のバインダー樹脂や添加剤としては、着色剤層にて挙げ
たものを同様に用いることができる。
【0072】被転写シートを画像形成媒体の着色剤層又
は画像保護層上に隣接させる又は接着させるに当たり、
画像形成媒体用の支持体に用いられるような樹脂フィル
ムを被転写シートとして用いる場合には、ポリプロピレ
ン等の様なヒートシール性を有するフィルムであれば、
着色剤層面とフィルムとを積層してヒートロールやホッ
トスタンプを用いて加熱・加圧処理することで達成され
る。ヒートシール性の無いフィルムを用いる場合は、着
色剤層上に接着層を設けてフィルムを積層することで達
成される。即ち、フィルム上に接着層形成組成物を塗布
・乾燥、又は接着層形成組成物を加熱・溶融させ、エク
ストルージョンラミネートした後、着色剤層に接着層面
を重ね、ヒートロールやホットスタンプを用いて加熱・
加圧処理により貼合する。
【0073】加熱処理としては、ヒートロールでは室温
〜180℃程度、好ましくは30〜160℃で0.1〜
20kg/cm程度、好ましくは0.5〜10kg/c
mの圧力で速度1〜200mm/秒、好ましくは5〜1
00mm/秒で搬送しながら行う。ホットスタンプを用
いる場合は室温〜180℃程度、好ましくは30〜15
0℃で0.05〜10kg/cm2程度、好ましくは
0.5〜5kg/cm2の圧力で0.1〜50秒程度、
好ましくは0.5〜20秒加熱する。
【0074】本発明においては、被転写シートの対面す
る面の接触率は20%以上80%以下であるが、好まし
くは30%以上70%以下である。
【0075】〔2〕画像形成方法 本発明においては、上記の画像形成材料の画像形成媒体
側から高密度エネルギー光を照射して像露光した後、被
転写シートを剥離して着色剤層の露光部のみを画像形成
材料の支持体上から除去して画像を形成する。即ち、被
転写シートを画像形成媒体に対面密着させて像様露光し
た後、画像露光により着色剤層がアブレーションした部
分のみを被転写シート側に転写せしめ、引き続き被転写
シートを画像形成媒体から剥離して前記アブレーション
部分を引き抜くことで画像が形成される。
【0076】本発明は画像形成材料の画像形成媒体側か
ら高密度エネルギー光を照射して像露光する工程と、被
転写シートを剥離して着色剤層の露光部のみを画像形成
材料の支持体上から除去する工程を設けることが必須で
ある。
【0077】又、本発明においては、画像露光後、被転
写シートを引き剥がす前に加熱・加圧処理を施すことも
好ましい実施形態の一つである。加熱・加圧処理時の温
度は60℃以上であることが好ましく、更には60〜1
50℃であることがより好ましい。この条件を満たすこ
とにより、アブレーション部の残存率を悪化させること
なく、微小なドットを安定して再現することができる。
【0078】又、被転写シートが外側になるようカール
させながら、この加熱・加圧処理を行うことも、本発明
の好ましい形態の一つである。更には、加熱・加圧処理
時の画像形成材料の曲率半径が0.03〜20mである
ことが好ましく、更には0.1〜15mであることがよ
り好ましい。これにより、全画面露光など、被転写シー
トと着色剤シートの間に気泡が入り易い場合でもそれを
抑えることができ、部分的に剥離したものの再接着によ
る画像汚れ(着色剤の再接着)を防止することができ
る。
【0079】画像露光は、アブレーションが起こる光源
であれば特に制限なく用いることができる。その中で
も、高解像度を得るためには、エネルギー印加面積が絞
り込める電磁波、特に波長が1nm〜1mmの紫外線、
可視光線、赤外線が好ましく、このような光エネルギー
を印加し得る光源としては、例えばレーザー、発光ダイ
オード、キセノンフラッシュランプ、ハロゲンランプ、
カーボンアーク灯、メタルハライドランプ、タングステ
ンランプ、石英水銀ランプ、高圧水銀ランプ等を挙げる
ことができる。この際、加えられるエネルギーは、画像
形成材料の種類により、露光距離、時間、強度を調整す
ることにより適時選択することができる。
【0080】上記エネルギーを一括露光する場合には、
所望露光画像のネガパターンを遮光性材料で形成したマ
スク材料を重ね合わせ露光すればよい。
【0081】発光ダイオードアレイ等のアレイ型光源を
使用する場合や、ハロゲンランプ、メタルハライドラン
プ、タングステンランプ等の光源を、液晶、PLZT等
の光学的シャッター材料で露光制御する場合には、画像
信号に応じたデジタル露光をすることが可能で、この場
合にはマスク材料を使用せず、直接書込みを行うことが
できる。
【0082】しかしながら、この方法では、光源の他に
新たに光学的シャッター材料が必要であることから、デ
ジタル露光する場合には、レーザーを光源として用いる
のが好ましい。
【0083】光源としてレーザー光を用いた場合には、
光をビーム状に絞り、画像データに応じた走査露光で潜
像形成を行うことが可能であり、更に、レーザーを光源
として用いると、露光面積を微小サイズに絞ることが容
易で高解像度の画像形成が可能となる。
【0084】本発明で用いられるレーザー光源として
は、一般によく知られている、ルビーレーザー、YAG
レーザー、ガラスレーザー等の固体レーザー;He−N
eレーザー、Arイオンレーザー、Krイオンレーザ
ー、CO2レーザー、COレーザー、He−Cdレーザ
ー、N2レーザー、エキシマーレーザー等の気体レーザ
ー;InGaPレーザー、AlGaAsレーザー、Ga
AsPレーザー、InGaAsレーザー、InAsPレ
ーザー、CdSnP2レーザー、GaSbレーザー等の
半導体レーザー;化学レーザー、色素レーザー等を挙げ
ることができ、これらの中でも効率的にアブレーション
を起こさせるためには、波長が600〜1200nmの
可視光から近赤外領域のレーザーを用いるのが、効率的
に光エネルギーを熱エネルギーに変換できるので、感度
の面で好ましい。
【0085】又、レーザー光源を複数個まとめて、又は
一つのビームを分割してマルチビームのレーザーとする
ことで、高解像度を維持したまま記録速度を向上させる
ことが可能になる。
【0086】尚、画像露光部分の着色剤層の破壊が少な
く、支持体と着色剤層間の接着力のみ低下するか無くな
るようなアブレーション形態の画像露光が、アブレーシ
ョンにより飛散した着色剤層の微細粉末などが画像露光
中に飛散せず、均一に画像露光部分を引き抜けることか
ら好ましい。尚、その際の光エネルギーの露光方向は、
着色剤層の支持体側から露光するのが好ましい。
【0087】画像露光後に、画像形成材料を加熱及び/
又は加圧処理するには、密着性が稼げて気泡などが混入
せずに加圧又は加熱・加圧処理できるものであれば特に
制限なく用いることができ、加圧する場合には圧力ロー
ルやスタンパー等を、加熱・加圧処理する場合にはサー
マルヘッド、ヒートロール、ホットスタンプ等を用いる
ことができる。本発明においては、ヒートロールを用い
ることが好ましい形態の一つである。
【0088】尚、圧力ロールを用いる場合の圧力は通常
0.1〜20kg/cm、好ましくは0.5〜10kg
/cmであり、又搬送速度は通常0.1〜200mm/
秒、好ましくは0.5〜100mm/秒であり、スタン
パーを用いる場合の圧力としては通常0.05〜10k
g/cm2、好ましくは0.5〜6kg/cm2、又加圧
時間は通常0.01〜50秒、好ましくは0.05〜2
0秒である。
【0089】又、サーマルヘッドは、通常の溶融転写、
昇華転写などに用いられる条件でそのまま使用すること
ができる。ヒートロールを用いる場合の加熱温度は通常
60〜200℃、好ましくは80〜180℃の範囲であ
り、圧力は通常0.1〜20kg/cm、好ましくは
0.5〜10kg/cmであり、又搬送速度は通常0.
1〜200mm/秒、好ましくは0.5〜100mm/
秒であり、更にホットスタンプを用いる場合の加熱温度
は通常60〜200℃、好ましくは80〜150℃の範
囲、圧力としては通常0.05〜10kg/cm2、好
ましくは0.5〜6kg/cm2、又加熱時間は通常
0.01〜50秒、好ましくは0.05〜20秒であ
る。
【0090】又、引き剥がす際の方法としては、剥離
板、剥離ロールによる剥離角度固定方法、手で被転写シ
ートと画像形成媒体を固定せずに引き剥がす手剥離方法
など、画像形成に影響を与えなければ種々の剥離方法を
用いることができる。
【0091】上述の説明は、支持体上に着色剤層、必要
に応じて画像保護層が積層された画像形成媒体を用いた
画像形成材料で説明したが、支持体と着色剤層との間に
中間層が積層されている場合には、アブレーション位置
は中間層と着色剤層との間でもよいし、支持体と中間層
との間でもよく、又、場合によっては中間層の一部熱破
壊でもよい。
【0092】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。尚、以下に
おいて「部」は、特に断りがない限り「有効成分として
の重量部」を表す。
【0093】実施例1(接触率に関する) 〈画像形成媒体〉 −支持体− 厚み188μmの透明ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム(東レ(株)製、T−60)の着色剤層積層面をコ
ロナ放電処理したもの。
【0094】−着色剤層− 下記の組成物をオープンニーダを用いて混練分散し、金
属からなる磁性粉末を含有する着色剤層塗工液を調製
し、押し出し塗布で支持体上に塗布した後、乾燥を施し
てから、下記の条件にてカレンダーで表面処理を行い、
透過濃度が濃度計(X−rite社製:X−rite
310TR)のビジュアル濃度で約3.2の着色剤層を
形成した。
【0095】 (着色剤層塗工液) Fe−Al系強磁性金属粉末(下記に示す) 100部 ポリエステル変性ポリウレタン樹脂(東洋紡(株)製 バイロンUR−820 0) 10部 ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製 バイロン28SS) 5部 α−アルミナ(平均粒子径=0.15μm) 5部 シクロヘキサノン 100部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部 Fe−Al系強磁性金属粉末(Fe:Al原子数比=1
00:4(全体)、Fe:Al原子数比=50:50
(表面)、平均長軸径:0.14μm、Hc:1760
エルステッド、σs:120emu/g、BET:5
3m2/g) (カレンダー処理)直径300mmの金属ロールの外周
に厚み3mmのポリイミド樹脂を巻きつけたカレンダー
ロールとそれに対面する直径300mmの90℃に加熱
した金属ロールの間を300kg/cmの線圧をかけな
がら75m/分の速度で加熱、加圧処理を行った。
【0096】〈被転写シート〉支持体として24μmの
透明ポリエチレンテレフタレートフィルム(ダイヤホイ
ルヘキスト(株)製、T−100E)を用い、この上に
下記の組成の被転写層形成塗工液1を塗布・乾燥して、
付量1.8g/m2の被転写層を形成した。
【0097】 (被転写層形成塗工液1) ポリウレタン樹脂(日本ポリウレタン工業(株)製、ニッポラン3109) 6.0部 スチレン−アクリル共重合グラフトポリマー(東亜合成(株)製、レゼタGP −305) 4.0部 無機フィラー(東芝シリコーン(株)製、トスパール120) 0.3部 メチルエチルケトン 76.0部 トルエン 76.0部 シクロヘキサノン 38.0部 〈画像形成材料の作製〉次いでこの被転写シートの被転
写層面と、画像形成媒体の着色剤層面とを対面させ、加
熱・加圧ロール(搬送速度;40m/s、温度;80
℃、圧力;2.0kg/cm2)で加熱及び/又は加圧
処理して貼合し、接触率を表1で示した値となるように
画像形成材料1を作製した。接触率は貼合面を偏向顕微
鏡で写真撮影し、被転写層面と着色剤層面との接触する
面積の全体の面積における割合を求めた。引き続き、表
1のように接触率、貼合条件を変更しながら画像形成材
料2〜7を作製した。
【0098】尚、画像形成材料7は下記組成の被転写層
形成塗工液2を使用した。
【0099】 (被転写層形成塗工液2) ポリウレタン樹脂(日本ポリウレタン工業(株)製、ニッポラン3109) 10.0部 メチルエチルケトン 76.0部 トルエン 76.0部 シクロヘキサノン 38.0部 〈画像形成〉大日本スクリーン製造(株)社製の画像露
光装置TCP1080(半導体レーザー、主波長830
nm、32チャンネルマルチヘッド)を用い、得られた
画像形成材料の着色剤層表面に焦点を合わせ、着色剤層
裏面側から走査露光することにより画像露光した。続い
て、ラミネーター(東京ラミネックス(株)社製 DX
−350)で加熱・加圧処理をした。条件は、被転写シ
ート側のロールのみを110℃に加熱し、圧力3kg/
cm2、搬送速度80mm/sとした。
【0100】次いで、画像形成材料の着色剤層と被転写
層の界面で剥離(剥離角度90度、剥離速度40mm/
秒)することにより画像露光部を被転写シート側に転写
して画像形成を行った。露光装置内へ搬送する際の被転
写シート側の剥離適性、装置剥離適性、画像形成材料の
アブレーション部の残色(残留した微小な汚れ)及び形
成された画像の解像度を下記基準で評価した。
【0101】〈画像の評価〉 《搬送時の剥離適性》画像形成材料を露光装置の搬送経
路を搬送させ、被転写シートの剥離の有無を確認した。
【0102】 3・・・被転写シートの剥離部分(デラミ)なし 2・・・部分的にデラミが見られる 1・・・5割以上の面積でデラミが見られる。
【0103】《装置剥離適性》画像形成材料の端部を、
被転写シートを内向きに曲率半径5mmとなるよう曲げ
たとき、被転写シートが剥離するかを調べた。
【0104】 ○・・・剥離する ×・・・剥離しない。
【0105】《アブレーション部の残色》画像形成材料
のアブレーション部分を濃度計X−rite 310T
Rのビジュアル濃度を用いて測定した。尚、表1に示す
値は、支持体自体の着色濃度を差し引いた値である。
又、この値をDminとして表1に示した。
【0106】 5・・・0.03未満 4・・・0.03以上0.05未満 3・・・0.05以上0.07未満 2・・・0.07以上0.10未満 1・・・0.10以上。
【0107】《解像度》ビーム径を直径6μmに集光し
(集光部分のエネルギーが200mj/cm2)、約6
μmのドットが4×4格子の中の1格子分だけ画像露光
され、かつ、その4×4格子が繰り返されているドット
画像を走査露光により形成した。
【0108】1036個のドットが露光されている範囲
(890μm×674μm)の中に実際に存在するドッ
トの数を計測し、露光ドット数に対する形成ドットの割
合(ドット抜け率)を求めた。測定は画像中の任意の1
0箇所で行い、その平均を採った。
【0109】 5・・・ドット抜け率が99.5%以上 4・・・ドット抜け率が97%以上99.5%未満 3・・・ドット抜け率が90%以上97%未満 2・・・ドット抜け率が70%以上90%未満 1・・・ドット抜け率が70%未満。
【0110】得られた結果を表1に示す。
【0111】
【表1】
【0112】表1から明らかなように、本発明の画像形
成材料3乃至5は接触率が適切な範囲であるため、解像
度、Dmin、搬送時の被転写シートの剥離適性及び装
置剥離適性のそれぞれが非常に優れていることが分か
る。しかしながら比較例はそれらの評価のバランスが悪
く、相対的に劣っていることが分かる。
【0113】実施例2(L1とL2に関する) 実施例1で使用した画像形成媒体と、被転写シートとし
て下記のものを用い、下記貼合条件で画像形成材料を作
製した。
【0114】〈被転写シート〉支持体として24μmの
透明ポリエチレンテレフタレートフィルム(ダイヤホイ
ルヘキスト(株)製、T−100E)を用い、この上に
下記の組成の被転写層形成塗工液3を塗布・乾燥して、
付量1.8g/m2の被転写層を形成した。この際、表
面が複数に分割し、その分割面の最長軸径(L2)が表
2記載の長さとなるよう、ニッポラン3109とレゼタ
GP−305の混合比を変化させた。
【0115】 (被転写層形成塗工液3) ポリウレタン樹脂(日本ポリウレタン工業(株)製、ニッポラン3109) X部 スチレン−アクリル共重合グラフトポリマー(東亜合成(株)製、レゼタGP −305) Y部 (X+Y=10) 無機フィラー(東芝シリコーン(株)製、トスパール120) 0.3部 メチルエチルケトン 76.0部 トルエン 76.0部 シクロヘキサノン 38.0部 次いでこの被転写シートの被転写層面と、画像形成媒体
の着色剤層面とを対面させ、加熱・加圧ロール(搬送速
度;40m/s、温度;80℃、圧力;2.0kg/c
2)で加熱・加圧処理して貼合し、画像形成材料2−
1を作製した。更にL2を表2のように調整して2−2
〜2−20を作製した。
【0116】〈画像形成方法〉三井化学(株)製半導体
レーザーMLD200(主波長830nm)を用い、ビ
ームエキスパンダーを用いてビーム径を表2の値(L
1)に集光し、得られた画像形成材料の着色剤層表面に
焦点を合わせ、レーザー出力200mW、エネルギー1
50mj/cm2で、着色剤層裏面側から走査露光する
ことにより画像露光した。続いて、ラミネーター(東京
ラミネックス(株)社製 DX−350)で、加熱・加
圧処理をした。条件は、被転写シート側のロールのみを
110℃に加熱し、圧力3kg/cm2、搬送速度80
mm/sとした。
【0117】次いで、画像形成材料の着色剤層と被転写
層の界面で剥離(剥離角度90度、剥離速度40mm/
秒)することにより画像露光部を被転写シート側に転写
せしめて、画像形成を行った。画像形成材料に形成され
た画像の解像度、アブレーション部の残色を実施例1と
同様の条件にて評価した。
【0118】得られた結果を表2に示す。
【0119】
【表2】
【0120】表2から明らかなように、本発明の画像形
成材料はL1とL2との関係が適切な範囲であるため、
解像度、Dminのいずれもが非常に優れていることが
分かる。しかしながら比較例はそれらの評価のバランス
が悪く、相対的に劣っていることが分かる。
【0121】
【発明の効果】本発明によれば、アブレーション部の残
存率を低く抑えたまま小点を安定に再現できる、即ち、
解像度、Dminが非常に優れ、しかも搬送時の被転写
シートの剥離適性及び装置剥離適性のそれぞれが優れて
いるという顕著に優れた効果を奏している。即ち、前記
画像形成媒体と被転写シートの対面する面の接触率と、
L1、L2との相関についての2通りの面で着目した結
果、双方とも同様に優れた効果を得ることができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも着色剤層が支持体上に設けら
    れた画像形成媒体と被転写シートとを組み合わせて得ら
    れた画像形成材料において、前記画像形成媒体と被転写
    シートの対面する面の接触率が20%以上80%以下で
    あることを特徴とする画像形成材料。
  2. 【請求項2】 少なくとも着色剤層が支持体上に設けら
    れた画像形成媒体に被転写シートを隣接させた状態で像
    様に画像露光し、前記被転写シートを露光部の着色剤層
    部分とともに剥離することにより画像が形成される画像
    形成材料において、前記画像形成媒体と被転写シートの
    対面する面の接触率が20%以上80%以下であること
    を特徴とする画像形成材料。
  3. 【請求項3】 少なくとも着色剤層が支持体上に設けら
    れた画像形成媒体と被転写シートとを組み合わせて得ら
    れた画像形成材料において、露光される最小画像の最長
    軸径をL1とし、前記画像形成媒体と被転写シートとの
    対面する接触面が複数に分割された面により構成され、
    その分割された複数の面の最大面における最長軸径をL
    2としたときのL1とL2とが以下の条件を満足するこ
    とを特徴とする画像形成材料。 L1/L2≧1/2、かつL2≧0.5μm
  4. 【請求項4】 少なくとも着色剤層が支持体上に設けら
    れた画像形成媒体に被転写シートを隣接させた状態で像
    様に画像露光し、前記被転写シートを露光部の着色剤層
    部分とともに剥離することにより画像が形成される画像
    形成材料において、露光される最小画像の最長軸径をL
    1とし、前記画像形成媒体と被転写シートとの対面する
    接触面が複数に分割された面により構成され、その分割
    された複数の面の最大面における最長軸径をL2とした
    ときのL1とL2とが以下の条件を満足することを特徴
    とする画像形成材料。 L1/L2≧1/2、かつL2≧0.5μm
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項記載の画
    像形成材料の画像形成媒体側から高密度エネルギー光を
    照射して像露光した後、被転写シートを剥離して着色剤
    層の露光部のみを画像形成材料の支持体上から除去して
    画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
  6. 【請求項6】 高密度エネルギー光を照射後の画像形成
    材料に加熱・加圧処理を施すことを特徴とする請求項5
    記載の画像形成方法。
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