JPH10151860A - 画像形成材料、その製造方法及びそれを用いる画像形成方法 - Google Patents

画像形成材料、その製造方法及びそれを用いる画像形成方法

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JPH10151860A
JPH10151860A JP9051670A JP5167097A JPH10151860A JP H10151860 A JPH10151860 A JP H10151860A JP 9051670 A JP9051670 A JP 9051670A JP 5167097 A JP5167097 A JP 5167097A JP H10151860 A JPH10151860 A JP H10151860A
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JP9051670A
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Toshihisa Takeyama
敏久 竹山
Katsuji Kondo
克次 近藤
Tomonori Kawamura
朋紀 河村
Masataka Takimoto
正高 瀧本
Ai Katsuta
愛 勝田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性向上のために画像保護層を設けても画
質の劣化や必要露光エネルギーの増大による装置の大型
化、高価格化を避けられる画像形成材料を提供する。 【解決手段】 支持体上に画像形成層、膜厚0.03〜
1.0μmでバインダー樹脂と、微粒子を2〜150m
g/m2で含有する画像保護層をこの順に有し、高密度
エネルギー光の露光により照射部の画像形成層と支持体
との結合力を低下せしめた後、照射部の画像形成層を除
去することにより画像形成を行う画像形成材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像耐久性に優れ
た、高感度で十分な濃度の画像が得られる画像形成材
料、それを用いる画像形成方法及び該画像形成材料の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、レーザー光線等の光エネルギ
ーを集束させ記録材料に照射して、材料の一部を融解変
形させたり、飛散、燃焼或いは蒸発除去する記録方法が
知られている。これらは、薬品等の処理液を必要としな
い乾式処理であり、かつ光照射部のみを融解変形、飛散
又は蒸発除去することから高コントラストが得られる、
と言う利点を有しており、レジスト材料、光ディスク等
の光学的記録材料、自身を可視画像とする画像形成材料
等に利用されている。これらの画像形成方法を以下アブ
レーションと定義する。
【0003】この様な、アブレーションによる画像形成
方法は、以下の点において熱溶融型転写画像形成方法と
異なっている。即ち、熱溶融型転写画像形成方法は支持
体上に比較的低温での熱軟化性を有する、低融点又は低
軟化点の熱可塑性樹脂、ワックス等に着色剤を添加した
画像形成層を設け、この画像形成層を直接、或いは支持
体等を介して間接的に像様に前記融点、軟化点以上に加
熱して、支持体と画像形成層の結合力を低下させ、加熱
部の溶融した部分のみ画像受容シート上に転写すること
を特徴としている。この場合加熱された部分の画像形成
層は転写される前に冷却されると、加熱される以前の結
合力が再び得られるという点で可逆的な熱物性変化とい
える。これに対してアブレーションによる画像形成方法
は、画像形成層の不可逆的な破壊、変形を伴うという点
で明確に区別される。
【0004】アブレーションによる画像形成方法は例え
ば、特開昭59−5447号、同59−105638
号、同62−115153号等にパターン露光によりバ
インダー樹脂を光分解させてレジストパターンを形成す
る方法とそのための材料が、特開昭55−132536
号、同57−27788号、同57−103137号等
に蒸着法により設けた無機化合物薄膜に露光して膜の融
解変形により情報を記録することが、又、特開昭64−
56591号、特開平1−99887号、同6−401
63号等に光熱変換により着色バインダー層を除去して
情報記録するための材料が、米国特許第4,245,0
03号等にはグラファイト又はカーボンブラックを含有
する画像形成層を有する画像形成材料が、それぞれ記載
されている。
【0005】又、特表平4−506709号、特開平6
−43635号、米国特許第5,156,938号、同
5,171,650号、同5,256,506号等に
は、レーザー光を吸収して熱エネルギーに変換する光熱
変換物質と熱により分解し得るバインダー樹脂を必須成
分とする画像形成層を備えた画像形成材料が記載されて
おり、このうち特表平4−506709号、米国特許第
5,156,938号、同5,171,650号、同
5,256,506号のものは、バインダー樹脂が分解
して飛ばされる画像形成層を被転写体で受容するもので
あり、これらによれば、空気中へのアブレーションによ
り飛散した画像形成層の微細粉末の飛散は改善される。
【0006】しかしながら、従来の被転写体を用いる場
合、被転写体自体が上記アブレーション現象を抑制する
作用を有しているため、結果十分な画像濃度と解像度を
得るためにはかなり高照度の露光エネルギーを必要とす
ることとなり画像形成装置の大型化や製造費用の増大が
問題となっていた。
【0007】また特開平4−327982号、同4−3
29783号には支持体上にレーザー光を吸収して熱エ
ネルギーに変換する物質を含有する光熱変換層、及び着
色剤を含有する層を順次積層した画像形成材料にレーザ
ー光を照射したのち、表面に熱融着層を有する受像体を
貼着して引き剥がすことにより画像を形成する方法が記
載されている。
【0008】この様な受像体を用いた場合、レーザー露
光後に受像体を剥離する際に熱融着層の粘着性物質の一
部がアブレーションした画像形成層と一緒に支持体上に
残留することで画像形成材料に汚れが発生するという問
題があった。
【0009】更に、画像形成後の画像形成材料の表面
は、画像形成材料同士の摩擦により画像形成層に傷等の
画像欠陥が発生したり、印刷用フィルムクリーナー等の
有機溶剤の付着によって画像形成層成分が溶出して乱れ
るという重大な欠点を有している。
【0010】特開昭60−255491号等に記載され
るように、画像の耐久性を上げるためには画像記録層の
上に画像保護層を設ける技術が知られているが、画像保
護層膜厚を厚くしていくと画像耐久性は向上する半面、
画像記録に要する必要エネルギーが高くなり、また解像
度も低下するという欠点があった。
【0011】更には、有機溶媒によって塗布された画像
形成層上に画像保護層を塗布する場合水溶性樹脂液或い
は水分散性樹脂液を用いなければならないといった制限
があり保護層樹脂の選択に不利であった。
【0012】特公平7−25202号(支持体/記録層
/画像保護層)では熱可塑性ポリエステル樹脂を特定の
溶剤溶液で塗布して設けることによって耐溶剤性が改良
されることが記載されているが、感度低下の問題は解決
されていない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたものであり、その目的は、画像形成材料
の耐久性向上のために画像保護層を設けても画質の劣化
や必要露光エネルギーの増大による装置の大型化、高価
格化を避けられる画像形成材料を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、 支持体上に画像形成層、膜厚0.03〜1.0μm
でバインダー樹脂と、微粒子を1〜150mg/m2
含有する画像保護層をこの順に有し、高密度エネルギー
光の露光により照射部の画像形成層と支持体との結合力
を低下せしめた後、照射部の画像形成層を除去すること
により画像形成を行う画像形成材料、前記画像保護層上
に更に被転写体を有すること、画像保護層と被転写体と
の剥離強度がJIS C 2107(JIS Z 02
37)の180度引き剥がし法において1〜50gf/
cmであること、画像保護層中の微粒子の平均粒径rが
0.3〜4.5μmの範囲にあり、画像保護層の膜厚d
との関係がr≧dの関係を満たすこと、 支持体上に画像形成層、画像保護層及び被転写体を
この順に有し、該画像保護層の被転写体と接する面のス
ムースター値が23℃・55%RHで1〜200mmH
gであって、高密度エネルギー光の露光により照射部の
画像形成層と支持体との結合力を低下せしめた後、照射
部の画像形成層を除去することにより画像形成を行う画
像形成材料、 、において、画像形成層がカレンダー処理され
ていること、画像保護層が硬化剤によって硬化されてい
ること、画像形成層が硬化剤によって硬化されているこ
と、画像形成層が金属原子含有微粒子を含有すること、
支持体がシンジオタクチック構造を有するスチレン系重
合体又は共重合体からなること、画像保護層がバインダ
ー樹脂としてガラス転移温度が80〜200℃の範囲に
ある樹脂を含有すること、 これらの画像形成材料に高密度エネルギー光を露光
することにより照射部の支持体と画像形成層との結合力
を低下せしめ、照射部の画像形成層を除去する画像形成
方法、 これらの画像形成材料を製造するにあたり、画像形
成層形成塗工液及び画像保護層形成塗工液に少なくとも
1種の同じ溶剤を含有せしめること、画像形成層形成塗
工液を塗布して硬化剤により硬化せしめた後、画像保護
層形成塗工液を塗布すること、前記画像保護層形成塗工
液が、画像形成層に添加される硬化剤により硬化可能な
官能基を有するバインダー樹脂を含有すること、 支持体上に画像形成層及び表面のスムースター値が
23℃・55%RHで1〜200mmHgである画像保
護層をこの順に有する画像形成要素の、該保護層表面と
被転写体とを重ね合わせて貼合した画像形成材料であっ
て、高密度エネルギー光の露光により照射部の画像形成
層と支持体との結合力を低下せしめた後、照射部の画像
形成層を除去することにより画像形成を行う画像形成材
料、により達成される。
【0015】即ち本発明者らは、画像保護層に微粒子を
添加したり特定の表面物性を持たせることによって、感
度低下を大幅に抑制でき、その分画像保護層を厚くする
ことで摩擦耐性や耐溶剤性を得るとの知見を得て、更に
詳しくは画像保護層の膜厚と添加する微粒子の粒径を一
定の関係に設定する、或いは画像保護層の被転写体に面
する表面のスムースター値を特定の値に設定することに
よって本発明に至ったものである。加えて、画像形成層
を硬化剤によって硬化することにより画像形成層塗布液
と同様な組成の有機溶剤を用いて画像保護層を形成で
き、高耐久性、高品質な画像が得られる画像形成材料を
提供することができる。
【0016】以下、本発明について詳述する。
【0017】本発明の画像形成材料は画像形成層と画像
保護層、それを保持する支持体及び被転写体を基本構成
とする。
【0018】《支持体》支持体としては、アクリル酸エ
ステル、メタクリル酸エステル、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナ
フタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリ
塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチ
レン、ナイロン、芳香族ポリアミド、ポリエーテルエー
テルケトン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポ
リイミド、ポリエーテルイミド等の各樹脂フィルム、更
には前記樹脂を2層以上積層してなる樹脂フィルム等の
透明支持体を挙げることができる。
【0019】本発明において支持体は露光光源波長の光
を50%以上透過可能な支持体であり、フィルム状に延
伸しヒートセットしたものが寸法安定性の点で好まし
く、本発明の効果を阻害しない範囲で酸化チタン、酸化
亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等のフィラーを添
加してもよい。支持体の厚みは、10〜500μm程
度、好ましくは25〜250μmである。
【0020】本発明において、前記支持体としてポリス
チレンを用いる場合には、下記に示すようなシンジオタ
クチックポリスチレン(以下、SPSとも言う。)を主
成分とするフィルムを使用することで優れた寸法安定性
を与えられる。ここに、SPSを主成分とするフィルム
とは、立体規則性構造(タクティシティー)が主として
シンジオタクチック構造、即ち炭素−炭素結合〜形成さ
れる主鎖〜に対して側鎖であるフェニール基や置換フェ
ニール基が交互に反対方向に位置する立体構造を有する
ものであり、主鎖の主たる連鎖が、ラセモ連鎖であるス
チレン系重合体或いは、それを含む組成物であり、スチ
レンの単独重合体であれば、特開昭62−117708
号記載の方法で重合することが可能であり、またその他
の重合体については、特開平1−46912号、同1−
178505号等に記載された方法により重合して得る
ことができる。
【0021】そのタクティシティーは同位体炭素によ
る、核磁気共鳴法(13C−NMR法)により定量され
る。13C−NMR法により測定されるタクティシティ
ーは、連続する複数個の構成単位の存在割合、例えば2
個の場合はダイアッド、3個の場合はトリアッド、5個
の場合はペンタッドによって示すことができるが、本発
明に言う主としてシンジオタクチック構造を有するスチ
レン系重合体とは、通常ラセミダイアッドで75%以
上、好ましくは85%以上、若しくはラセミトリアッド
60%以上、好ましくは75%以上、若しくはラセミペ
ンタッド30%以上、好ましくは50%以上であること
が好ましい。
【0022】シンジオタクチックポリスチレン系組成物
を構成する重合体の具体的なモノマーとしては、スチレ
ン、メチルスチレン等のアルキルスチレン、クロロメチ
ルスチレン、クロロスチレン等のハロゲン化(アルキ
ル)スチレン、アルコキシスチレン、ビニル安息香酸エ
ステル等を主成分とする単独もしくは混合物である。特
に、アルキルスチレンとスチレンの共重合体は、50μ
m以上の膜厚を有するフィルムを得るためには、好まし
い組み合わせである。
【0023】シンジオタクチック構造を有するポリスチ
レン系樹脂は、上記のような原料モノマーを重合用の触
媒として、特開平5−320448号、4頁〜10頁に
記載の(イ)(a)遷移金属化合物及び(b)アルミノ
キサンを主成分とするもの、又は(ロ)(a)遷移金属
化合物及び(c)遷移金属化合物と反応してイオン性錯
体を形成しうる化合物を主成分とするものを用いて重合
して製造することができる。
【0024】スチレン系重合体を製造するには、まず、
前記スチレン系単量体を十分に精製してから上記触媒の
何れかの存在下に重合させる。この際、重合方法、重合
条件(重合温度、重合時間)、溶媒などは適宜選定すれ
ばよい。通常は−50〜200℃、好ましくは30〜1
00℃の温度において、1秒〜10時間、好ましくは1
分〜6時間程度重合が行われる。又、重合方法として
は、スラリー重合法,溶液重合法,塊状重合法,気相重
合法など、何れも用いることができるし、連続重合,非
連続重合の何れであってもよい。ここで、溶液重合にあ
っては、溶媒として、例えばベンゼン,トルエン,キシ
レン,エチルベンゼン等の芳香族炭化水素,シクロペン
タン,ヘキサン,ヘプタン,オクタン等の脂肪族炭化水
素等を一種又は二種以上を組合わせて使用することがで
きる。この場合、単量体/溶媒(体積比)は任意に選択
することができる。又、重合体の分子量制御や組成制御
は、通常用いられている方法によって行えばよい。分子
量制御は例えば水素、温度、モノマー濃度等で行うこと
ができる。
【0025】又、本発明の効果を損なわない程度に、こ
れらと共重合可能な他のモノマーを共重合することは、
かまわない。
【0026】製膜するのに用いるSPS重合体は、重量
平均分子量が10,000以上、好ましくは30,00
0以上である。重量平均分子量が10,000未満のも
のでは、強度特性や耐熱性に優れたフィルムにならない
場合がある。重量平均分子量の上限については、特に限
定されるものではないが、1,500,000以上では
延伸張力の増加に伴う破断の発生などが生じる可能性が
ある。本発明においては、重量平均分子量で、10,0
00〜3,000,000であることが好ましく、特に
は30,000〜1,500,000のものが好まし
い。
【0027】又分子量分布(数平均分子量/重量平均分
子量)は、1.5〜8が好ましい。この分子量分布は、
異なる分子量のものを混合することにより調整すること
も可能である。
【0028】SPSフィルムは、SPSペレットを12
0〜180℃で、1〜24時間、真空下或いは、常圧下
で空気又は窒素等の不活性気体雰囲気下で乾燥した後、
製膜するのが好ましい。製膜に用いるペレットの水分率
は、特に限定されないが加水分解による機械的強度等の
低下を防ぐ観点から、0.05%以下、好ましくは0.
01%以下、更に好ましくは0.005%以下である。
【0029】支持体中には、本発明の目的を妨げない範
囲において、機能性付与のために無機微粒子、酸化防止
剤、UV吸収剤、帯電防止剤、染料、顔料、色素等を含
有させることが可能である。
【0030】製膜時に押し出す方法は、公知の方法が適
用出来るが、例えばTダイで押し出すことが好ましい。
SPSペレットを280〜350℃で溶融、押出して、
キャスティングロール上で静電印加しながら冷却固化さ
せて未延伸フィルムを作製する。次にこの未延伸フィル
ムを2軸延伸し、2軸配向させる。延伸方法としては、
公知の方法、例えば、縦延伸及び横延伸を順に行う逐次
2軸延伸法のほか、横延伸・縦延伸の逐次2軸延伸法、
横・縦・縦延伸法、縦・横・縦延伸法、縦・縦・横延伸
法、又は同時2軸延伸法等を採用することができ、要求
される機械的強度や寸法安定性等の諸特性に応じて適宜
選択することができる。
【0031】一般に、最初に長手方向に、次に幅手方向
に延伸を行う逐次2軸延伸方法が好ましく、この場合、
縦横の延伸倍率としては、2.5〜6倍で、縦延伸温度
は、ポリマーのガラス転移温度(Tg)に依存するが、
通常(Tg+10)℃〜(Tg+50)℃の温度範囲で
延伸する。SPSフィルムの場合は、110〜150℃
で行うことが好ましい。幅手方向の延伸温度としては、
長手方向より若干高くして115〜160℃で行うこと
が好ましい。次に、この延伸フィルムを熱処理する。こ
の場合の熱処理温度は、寸法安定性の要求から150〜
270℃程度の温度を採用できる。
【0032】熱処理時間は、特に限定されないが通常1
秒から2分程度である。
【0033】必要に応じて、縦熱弛緩、横熱弛緩処理等
を施してもよい。
【0034】この後にフィルムを、急冷して巻き取って
も良いが、Tg〜熱処理温度の間で0.1分〜1500
時間かけて徐冷し大きな径のコアに巻取り40℃〜Tg
間で更に−0.01〜−20℃/分の間の平均冷却速度
で冷却すると、支持体に巻ぐせを付けにくくする効果が
ある点で好ましい。もちろん40℃〜Tg間での熱処理
は、支持体を巻き取ってから画像形成材料の製造から断
裁までの間に0.1分〜1500時間恒温槽に入れて行
うことが好ましい。
【0035】《画像形成層》画像形成層は色剤、それを
保持するためのバインダー樹脂を少なくとも有する。
【0036】本発明に用いられる色剤は露光光源の波長
光を吸収可能な色剤であれば特に制限無く用いることが
でき、無機或いは有機の顔料、染料等を適宜選択して用
いる。
【0037】無機顔料としては、二酸化チタン、カーボ
ンブラック、酸化亜鉛、プルシアンブルー、硫化カドミ
ウム、酸化鉄ならびに鉛、亜鉛、バリウム及びカルシウ
ムのクロム酸塩等が挙げられる。有機顔料としては、ア
ゾ系、チオインジゴ系、アントラキノン系、アントアン
スロン系、トリフェンジオキサジン系の顔料、バット染
料顔料、フタロシアニン顔料(銅フタロシアニン及びそ
の誘導体)、キナクリドン顔料等が挙げられる。又、有
機染料としては、酸性染料、直接染料、分散染料等が挙
げられる。
【0038】この様な色剤の中で露光光源の波長が近赤
外線の場合、近赤外光吸収剤としては、シアニン系、ポ
リメチン系、アズレニウム系、スクワリウム系、チオピ
リリウム系、ナフトキノン系、アントラキノン系色素等
の有機化合物、フタロシアニン系、アゾ系、チオアミド
系の有機金属錯体等が好適に用いられ、具体的には特開
昭63−139191号、同64−33547号、特開
平1−160683号、同1−280750号、同1−
293342号、同2−2074号、同3−26593
号、同3−30991号、同3−34891号、同3−
36093号、同3−36094号、同3−36095
号、同3−42281号、同3−97589号、同3−
103476号等に記載の化合物が挙げられる。
【0039】採用する色剤としては、粒子状のものが好
ましく、その平均粒径は0.01〜0.8μmが好まし
く、より好ましくは0.02〜0.5μmである。ここ
に言う粒径は、球状粒子の場合はその直径を、その他の
形状の粒子の場合は、その投影像と同じ面積を有する円
に換算したときのその円の直径とする。また色剤の含有
量は50〜99重量%が好ましく、より好ましくは60
〜95重量%である。
【0040】更に本発明の効果を有効に発揮する色剤と
して金属原子含有粒子を好ましく用いることが出来る。
本発明の画像形成材料の画像形成層中の色剤として金属
原子含有粒子を用いた場合、感度、解像度、露光部の汚
れの改善においてより一層効果が顕著となる。
【0041】ここに金属原子含有粒子とは、鉄、クロ
ム、マンガン、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、チタ
ン、銀、アルミニウム、金、白金等の金属又はその酸化
物等の化合物を総称している。
【0042】本発明に好ましく用いられる金属原子含有
粒子は、強磁性酸化鉄粉末、強磁性金属粉末、立方晶板
状粉末等が挙げられ、中でも、強磁性金属粉末を好適に
用いることができる。
【0043】強磁性酸化鉄としては、γ−Fe23、F
34、又はこれらの中間酸化鉄でFeOx(1.33
<x<1.50)で表されるものを挙げることができ
る。
【0044】強磁性金属粉末としては、Fe、Coを始
め、Fe−Al系、Fe−Al−Ni系、Fe−Al−
Zn系、Fe−Al−Co系、Fe−Al−Ca系、F
e−Ni系、Fe−Ni−Al系、Fe−Ni−Co
系、Fe−Ni−Zn系、Fe−Ni−Mn系、Fe−
Ni−Si系、Fe−Ni−Si−Al−Mn系、Fe
−Ni−Si−Al−Zn系、Fe−Ni−Si−Al
−Co系、Fe−Al−Si系、Fe−Al−Zn系、
Fe−Co−Ni−P系、Fe−Co−Al−Ca系、
Ni−Co系、Fe、Ni、Co等を主成分とするメタ
ル磁性粉末等の強磁性金属粉末が挙げられ、中でもFe
系金属粉末が好ましく、例えばCo含有γ−Fe23
Co被着γ−Fe23、Co含有Fe34、Co被着F
34、Co含有磁性FeOx(4/3<x<3/2)
粉末等のコバルト含有酸化鉄系磁性粉末が挙げられる。
又、耐蝕性及び分散性の点から見ると、Fe系金属粉末
の中で、Fe−Al系、Fe−Al−Ca系、Fe−A
l−Ni系、Fe−Al−Zn系、Fe−Al−Co
系、Fe−Ni−Si−Al−Co系、Fe−Co−A
l−Ca系等のFe−Al系強磁性粉末が好ましく、更
にこの中では、強磁性粉末に含有されるFe原子とAl
原子との含有量比が原子数比でFe:Al=100:1
〜100:20であり、かつ強磁性粉末のESCA(X
線光電子分光分析法)による分析深度で100Å以下の
表面域に存在するFe原子とAl原子との含有量比が原
子数比でFe:Al=30:70〜70:30である構
造を有するもの、或いはFe原子とNi原子とAl原子
とSi原子、更にCo原子とCa原子の少なくとも1つ
とが強磁性粉末に含有され、Fe原子の含有量が90原
子%以上、Ni原子の含有量が1〜10原子%、Al原
子の含有量が0.1〜5原子%、Si原子の含有量が
0.1〜5原子%、Co原子又はCa原子の含有量(両
者を含有する場合は合計量)が0.1〜13原子%であ
り、かつ強磁性粉末のESCA(X線光電子分光分析
法)による分析深度で100Å以下の表面域に存在する
Fe原子とNi原子とAl原子とSi原子と、Co原子
及び/又はCa原子との含有量比が原子数比でFe:N
i:Al:Si:(Co及び/又はCa)=100:
(4以下):(10〜60):(10〜70):(20
〜80)である構造を有するものが好ましい。
【0045】尚、強磁性粉末の形状は、針状が好まし
く、長軸径が0.05〜0.5μm、好ましくは0.1
〜0.3μmである。この様な強磁性粉末によれば画像
形成層の表面性が向上する。
【0046】六方晶板状粉末としては、バリウムフェラ
イトやストロンチウムフェライト等の六方晶系フェライ
トを挙げることができ、鉄元素の一部が他の原子(T
i、Co、Zn、In、Mn、Ge、Hb等)で置換さ
れていてもよく、このようなフェライト磁性体はIEE
E trans on MAG,p18,16(198
2)に記載されたものを挙げることができる。この中
で、バリウムフェライト磁性粉末の例としては、Feの
一部が少なくともCo及びZnで置換された平均粒径
(六方晶系フェライトの板面の対角線の高さ)が0.0
4〜0.09μmであり、板状比(六方晶系フェライト
の板面の対角線の長さを板厚で除した値)が2.0〜1
0.0のものである。又、バリウムフェライト磁性粉末
は、更にFeの一部をTi、In、Mn、Cu、Ge、
Sn等の遷移金属で置換されていてもよい。
【0047】立方晶系の磁性粉末を製造する方法は、例
えば、目的とするバリウムフェライトを形成するのに必
要な各原子の酸化物、炭酸化物を、硼酸の様なガラス形
成物質とともに溶融し、得られた融液を急冷してガラス
を形成し、次いでこのガラスを所定温度で熱処理して目
的とするバリウムフェライトの結晶粉末を析出させ、最
後にガラス成分を熱処理によって除去するという方法の
ガラス結晶化法の他、共沈−焼成法、水熱合成法、フラ
ックス法、アルコキシド法、プラズマジェット法等があ
る。
【0048】画像形成層に含有される金属原子含有粒子
の含有量は、画像形成層形成成分の50〜99重量%程
度、好ましくは60〜95重量%である。
【0049】バインダー樹脂は、露光光源の波長光を吸
収可能な金属原子含有粒子などの色剤を十分に保持でき
るものであれば、特に制限無く用いることができる。
【0050】この様なバインダー樹脂としては、ポリウ
レタン、ポリエステル、塩化ビニル系共重合体等の塩化
ビニル系樹脂が代表的なものであり、これらの樹脂は−
SO3M、−OSO3M、−COOM及び−PO(O
12〔ここに、Mは水素原子又はアルカリ金属を、M
1は水素原子、アルカリ金属又はアルキル基を表す。〕
から選ばれる少なくとも1種の極性基を有する繰り返し
単位を含むことが好ましく、この様な極性基を導入した
樹脂を用いることにより、磁性粉末の分散性を向上させ
ることができる。尚、この極性基の各樹脂中の含有比率
は0.1〜8.0モル%程度、好ましくは0.2〜6.
0モル%である。
【0051】バインダー樹脂は、1種単独でも2種以上
を組み合わせて用いてもよく、2種以上混合して用いる
場合、例えばポリウレタン及び/又はポリエステルと塩
化ビニル系樹脂との比は、90:10〜10:90であ
り、好ましくは70:30〜30:70である。
【0052】またバインダー樹脂は、ブロック共重合、
グラフト共重合或いは変性したものを用いることができ
る。例えば、ポリエステルとポリウレタンで変性して用
いることで、支持体への密着及び色材の分散性が共に良
好な両方の樹脂の特徴を備えたものを得ることができ
る。
【0053】極性基含有塩化ビニルとしては、例えば、
塩化ビニル−ビニルアルコール共重合体等水酸基を有す
る樹脂と、Cl−CH2CH2SO3M、Cl−CH2CH
2OSO3M、Cl−CH2CO2M、Cl−CH2P(=
O)(OM12等の極性基及び塩素原子を有する化合物
との付加反応により合成することができる。1例を以下
に示す。
【0054】−CH2C(OH)H− + Cl−CH2
CH2SO3Na→ −CH2C(OCH2CH2SO3
a)H− 極性基含有塩化ビニル系樹脂は、極性基を含む繰り返し
単位が導入される不飽和結合を有する反応性モノマーを
所定量オートクレープ等の反応容器に仕込み、ベンゾイ
ルパーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリル等の一
般的なラジカル重合開始剤や、レドックス重合開始剤、
カチオン重合開始剤等を用いて重合することにより得る
ことができ、スルホン酸又はその塩を導入するための反
応性モノマーの具体例としては、ビニルスルホン酸、ア
リルスルホン酸、メタクリルスルホン酸、p−スチレン
スルホン酸等の不飽和炭化水素スルホン酸及びこれらの
塩を挙げることができる。又、カルボン酸若しくはその
塩を導入するときには、例えば(メタ)アクリル酸やマ
レイン酸を用い、リン酸若しくはその塩を導入するとき
には(メタ)アクリル−2−リン酸エステルを用いれば
よい。
【0055】更に、バインダー樹脂の熱安定性を向上さ
せるためには、塩化ビニル系共重合体にエポキシ基を導
入することが好ましい。この場合、エポキシ基を有する
繰り返し単位の共重合体中における含有率は1〜30モ
ル%程度、好ましくは1〜20モル%であり、エポキシ
基を導入するためのモノマーとしてはグリシジルアクリ
レート等を挙げることができる。
【0056】極性基を有するポリエステルは、ポリオー
ルと一部に極性基を有する多塩基酸との脱水縮合反応に
より合成することができ、極性基を有する多塩基酸とし
ては5−スルホイソフタル酸、2−スルホイソフタル
酸、4−スルホイソフタル酸、3−スルホフタル酸、5
−スルホイソフタル酸ジアルキル、2−スルホイソフタ
ル酸ジアルキル、4−スルホイソフタル酸ジアルキル、
3−スルホフタル酸ジアルキル及びこれらのアルカリ金
属塩等が挙げられ、ポリオールとしてはトリメチロール
プロパン、ヘキサントリオール、グリセリン、トリメチ
ロールエタン、ネオペンチルグリコール、ペンタエリス
リトール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコー
ル、シクロヘキサンジメタノール等を挙げることができ
る。
【0057】極性基を有するポリウレタンは、ポリオー
ルとポリイソシアネートとを反応させることにより合成
することができ、具体的には、ポリオールとしてポリオ
ールと一部に極性基を有する多塩基酸との反応によって
得られるポリエステルポリオールを原料とすることによ
り合成する。又、ポリイソシアネートとしては、ジフェ
ニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、2,4−ト
リレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシア
ネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、リジン
イソシアネートメチルエステル等を挙げることができ
る。尚、極性基を有するポリウレタンの他の合成法とし
ては、水酸基を有するポリウレタンと極性基及び塩素原
子を有するCl−CH2CH2SO3M、Cl−CH2CH
2OSO3M、Cl−CH2CO2M、Cl−CH2P(=
O)(OM12等の化合物との付加反応も有効である。
【0058】その他のバインダー樹脂として、ブタジエ
ン−アクリロニトリル共重合体等のポリオレフィン系樹
脂、ポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系
樹脂、ニトロセルロース等のセルロース系樹脂、スチレ
ン−ブタジエン共重合体等のスチレン系樹脂、ポリメチ
ルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリアミド、フ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂等を併用
してもかまわないが、これらを併用する場合は全バイン
ダー樹脂の20重量%以下とするのが好ましい。
【0059】画像形成層中のバインダー樹脂の含有率
は、画像形成層形成成分中の1〜50重量%程度、好ま
しくは5〜40重量%である。
【0060】画像形成層には、本発明の効果を阻害しな
い範囲で、耐久性向上剤、分散剤、帯電防止剤、フィラ
ー、硬化剤等の添加剤を含有せしめてもよい。
【0061】前記分散剤としては、ラウリル酸やステア
リン酸等の炭素原子数12〜18の脂肪酸やそれらのエ
ステルやアミド、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩;ポリアルキレンオキサイドアルキルリン酸塩、レシ
チン、トリアルキルポリオレフィンオキシ第4級アンモ
ニウム塩;カルボキシル基及びスルホン基を有するアゾ
系化合物等を挙げることができ、帯電防止剤としては、
カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、非イオ
ン性界面活性剤、高分子帯電防止剤、導電性微粒子等の
他「11290の化学商品」化学工業日報社、p.87
5〜876等に記載の化合物等を挙げることができる。
【0062】フィラーとしては、カーボンブラック、グ
ラファイト、TiO2、BaSO4、ZnS、MgC
3、CaCO3、ZnO、CaO、WS2、MoS2、M
gO、SnO2、Al23、α−Fe23、α−FeO
OH、SiC、CeO2、BN、SiN、MoC、B
C、WC、チタンカーバイド、コランダム、人造ダイア
モンド、ザクロ石、ガーネット、ケイ石、トリボリ、ケ
イソウ土、ドロマイト等の無機フィラーやポリエチレン
樹脂粒子、フッ素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アク
リル樹脂粒子、シリコン樹脂粒子、メラミン樹脂粒子等
の有機フィラーを挙げることができ、これらは離型剤を
兼ねても良い。これらの無機・有機樹脂粒子は比重によ
り異なるが、0.1〜50重量%の添加が好ましい。
【0063】硬化剤は、画像形成層を硬化できるもので
あれば特に制限なく用いることができ、このような硬化
剤としては、例えば、前述のバインダー樹脂の中のポリ
ウレタンを合成する際に用いられるポリイソシアネート
などを挙げることができる。
【0064】この様な硬化剤を添加して画像形成層を硬
化させることにより、形成された画像の耐久性を高める
だけではなく、アブレーションを生じせしめた部分の汚
れをなくすことができる。更には、溶剤に対する耐久性
を向上させることができるために、画像保護層を塗布す
る際に有機溶剤を用いたとしても画像形成層を損傷する
ことなしに画像保護層を積層することができる。その結
果、水溶性若しくは水分散性樹脂からなる画像保護層よ
りも更に耐久性の優れた画像形成材料を作成することが
できる。
【0065】これら添加剤の添加量は20重量%以下、
好ましくは15重量%以下である。
【0066】画像形成層の厚みは、0.05〜5.0μ
m程度、好ましくは0.1〜3.0μmの範囲である。
又、画像形成層は単層で構成しても組成の異なる多層で
構成してもよいが、多層で構成される場合、支持体に近
い側の層中に露光光源の波長光を吸収可能な色剤をより
多く含有させることが好ましい。又、支持体に遠い側の
層中に露光光源の波長光以外の波長光を吸収可能な色剤
を添加してもよい。
【0067】画像形成層は、例えば、色剤、バインダー
樹脂及び必要に応じて耐久性向上剤、分散剤、帯電防止
剤、充填剤、フィラー、硬化剤等と溶媒とを混練して塗
料を調整し、支持体上に塗布し乾燥させて形成する。
【0068】溶媒としては、アルコール類(エタノー
ル、プロパノール等)、セロソルブ類(メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ)、芳香族類(トルエン、キシレ
ン、クロルベンゼン等)、ケトン類(アセトン、メチル
エチルケトン等)、エステル系溶剤(酢酸エチル、酢酸
ブチル等)、エーテル類(テトラヒドロフラン、ジオキ
サン等)、ハロゲン系溶剤(クロロホルム、ジクロルベ
ンゼン等)、アミド系溶剤(例えばジメチルホルムアミ
ド、N−メチルピロリドン等)、等を用いることができ
る。又、画像形成層成分の混練分散には、二本ロールミ
ル、三本ロールミル、ボールミル、ペブルミル、コボル
ミル、トロンミル、サンドミル、サンドグラインダー、
Sqegvariアトライター、高速インペラー分散
機、高速ストーンミル、高速度衝撃ミル、ディスパー、
高速ミキサー、ホモジナイザー、超音波分散機、オープ
ンニーダー、連続ニーダー等を用いる事ができる。
【0069】支持体上への画像形成層の形成は、例え
ば、エクストルージョン方式の押し出しコータにより塗
布乾燥して行う。必要に応じて磁性粉末の配向を揃えた
り、画像形成層の表面性を均一にするためにカレンダー
処理を行ってもよい。特に高解像度の画像を得るために
は、磁性粉末を配向させる方が、層内の凝集力をコント
ロールすることが容易になって好ましい。
【0070】尚、2層以上の層で画像形成層を形成する
場合、各層毎に塗布乾燥を繰り返してもよいが、ウェッ
ト−オン−ウェット方式で重層塗布して乾燥させてもよ
い。その場合、リバースロール、グラビアロール、エア
ドクターコータ、ブレードコータ、エアナイフコータ、
スクイズコータ、含浸コータ、バーコータ、トランスフ
ァロールコータ、キスコータ、キャストコータ或いはス
プレーコータ等と押し出しコータとの組み合わせにより
塗布することができる。
【0071】尚、ウェット−オン−ウェット方式におけ
る重層塗布においては、下側の層が湿潤状態になったま
まで上側の層を塗布するので、上下層間の接着性が向上
する。
【0072】本発明におけるカレンダー処理とは画像形
成層を支持体上に積層したのちに、通常直径1〜100
cmの平滑性の高いニップローラーとそれに対面する加
熱可能なローラーの間を温度と圧力をかけて処理するこ
とで、画像形成層塗工液の塗布、乾燥工程等で生じる画
像形成層の空隙を減少させ、画像形成層自体の密度を高
める工程をいう。
【0073】カレンダー処理する際の条件としては、画
像形成層の空隙率を低下させる為には通常線圧として2
〜100kg/cm、好ましくは5〜50kg/cmの
ニップ圧を掛けて処理することが好ましい。加熱温度と
しては、通常40〜200℃、好ましくは50〜120
℃であるが最適な加熱温度は搬送速度によって異なるた
め通常はカレンダー処理時に画像形成層が昇温する最大
瞬間温度が30〜100℃程度になるのを目安に設定さ
れる。カレンダー処理は画像形成層の硬化処理の有無に
関わらず画像形成層塗布直後におこなわれることが好ま
しい。
【0074】図1において(A)は本発明の画像形成材
料の一つの好ましい態様の模式図であり、支持体1上に
画像形成層2、更に微粒子含有画像保護層4を有し、被
転写体3が、画像保護層4上に隣接した画像形成材料で
ある。(B)は、本発明の画像形成材料の他の好ましい
態様の模式図であるが、画像保護層5中に保護層膜厚よ
りも大きい粒径を有する微粒子を含有している。A′は
(A)の画像形成材料を拡大した図であり、微粒子の一
部は画像保護層中に完全に埋没しているもの8と表面に
突出しているもの7が存在する。B′は(B)の画像形
成材料を拡大した図であり、微粒子の粒径rが画像保護
層の膜厚dよりも大きいため微粒子の全てが画像保護層
中から表面に突出している。(C)は本発明の画像形成
材料の他の好ましい態様の模式図であるが、表面の粗い
画像保護層6が設けられている。
【0075】《画像保護層》本発明の画像保護層の膜厚
は0.03〜1.0μmであるが、好ましくは0.05
〜0.5μmである。
【0076】本発明の画像保護層の被転写体と面する表
面のスムースター値は23℃・55%RHで1〜200
mmHg、好ましくは1〜100mmHgである。この
スムースター値は例えばサンドブラスト法による粗面化
や微粒子の添加によって所望の値に調整することができ
る。ここにスムースター値は、東栄電気工業社製:スム
ースターSM−6Bを用いて測定したものとする。
【0077】本発明の画像保護層の形態の1つは、主と
して樹脂バインダーと微粒子から構成されるものであ
る。
【0078】バインダー樹脂は、微粒子を十分に保持で
きるものであれば、特に制限無く用いることができ、ポ
リウレタン、ポリエステル、塩化ビニル系共重合体等の
塩化ビニル系樹脂、ブタジエン−アクリロニトリル共重
合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリビニルブチラール
等のポリビニルアセタール系樹脂、ニトロセルロース等
のセルロース系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体等
のスチレン系樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアク
リル系樹脂、ポリアミド、フェノール樹脂、エポキシ樹
脂、フェノキシ樹脂、ポリビニルアルコール、ゼラチン
等の水溶性樹脂等があり、1種単独でも2種以上を組み
合わせて用いてもよい。
【0079】更にこれらのバインダー樹脂のガラス転移
温度が80〜200℃であることが好ましく、この様な
樹脂の例としては、ユニチカ(株)製:エリーテルUE
3690等のポリエステル樹脂、三菱レーヨン(株)
製:ダイアナールBR−50・BR−52・BR−73
・BR−75・BR−77・BR−80・BR−82・
BR−83・BR−85・BR−87・BR−88・B
R−95・BR−100・BR−108等のアクリル系
樹脂、東洋紡績(株)製:バイロンUR−1400等の
ポリウレタン系樹脂、ユニオンカーバイド社製;PKH
C・PKHH・PKHJ,東都化成(株)製:フェノト
ートYP−50・YP−50S等のフェノキシ樹脂、積
水化学工業(株)製:エスレックKS−1・KS−5・
BX−1・BX−2・BX−5・BX−55等のポリビ
ニルアセタール系樹脂が挙げられる。
【0080】画像保護層は、硬化剤により硬化されてい
ることが好ましい。画像保護層中のバインダー樹脂は、
画像形成層中の硬化剤により硬化可能な官能基を有する
ことが好ましい。例えば画像形成層中の硬化剤がイソシ
アネート化合物である場合バインダー樹脂は水酸基を、
アミン系化合物である場合バインダー樹脂はエポキシ基
を持っていることが好ましい。
【0081】画像保護層中のバインダー樹脂の含有率
は、画像保護層形成成分中の10〜99.5重量%程
度、好ましくは40〜98重量%である。
【0082】また画像保護層の耐久性を高めるためにポ
リイソシアネートなどの硬化剤を添加することが好まし
い。
【0083】画像保護層を硬化するときには選択される
バインダーとしては分子内に硬化剤と架橋反応し得る官
能基を有している樹脂を用いる。具体的には硬化剤とし
てイソシアネート系硬化剤を用いる場合はフェノキシ系
樹脂、セルロース系樹脂、ポリビニルアセタール系樹
脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ビニル系樹
脂、ポリエステル系樹脂等を用いることが好ましい。
【0084】本発明において、画像形成層上に画像保護
層を塗布にて形成する際には、画像形成層塗布液の塗布
溶剤の少なくとも1種を画像保護層塗布液の塗布溶剤と
して含有するものが好ましく、このような溶媒組成にす
ることで、層間の接着力が増加し、ひいては耐久性が向
上して好ましい。溶剤としては、アルコール類(エタノ
ール、プロパノール等)、セロソルブ類(メチルセロソ
ルブ、エチルセロソルブ等)、芳香族類(トルエン、キ
シレン、クロルベンゼン等)、ケトン類(アセトン、メ
チルエチルケトン等)、エステル系溶剤(酢酸エチル、
酢酸ブチル等)、エーテル類(テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等)、ハロゲン系溶剤(クロロホルム、ジクロ
ルベンゼン等)、アミド系溶剤(ジメチルホルムアミ
ド、N−メチルピロリドン等)、等を適時選択して用い
ることができる。
【0085】又、画像形成層上に画像保護層を塗布する
際には画像形成層のバインダーを架橋剤によって架橋処
理せしめた後、画像保護層を塗布すると、解像度や擦過
に対する耐久性が向上するので好ましい。
【0086】画像保護層中の微粒子としては、カーボン
ブラック、グラファイト、TiO2、Sio2、BaSO
4、ZnS、MgCO3、CaCO3、ZnO、CaO、
WS2、MoS2、MgO、SnO2、Al23、α−F
23、α−FeOOH、SiC、CeO2、BN、S
iN、MoC、BC、WC、チタンカーバイド、コラン
ダム、人造ダイアモンド、ザクロ石、ガーネット、ケイ
石、トリボリ、ケイソウ土、ドロマイト等の無機フィラ
ーやポリエチレン樹脂粒子、フッ素樹脂粒子、グアナミ
ン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、シリコン樹脂粒子、メ
ラミン樹脂粒子等の有機フィラーを挙げることができ、
これらは離型剤を兼ねても良い。
【0087】本発明において添加される微粒子は、画像
保護層表面からその一部が突出することにより本発明の
目的とする効果を発揮する。従って微粒子の平均粒径が
rが画像保護層の膜厚dよりも大きいとき微粒子の大半
が画像保護層表面からその一部が突出するため効率が良
いので有利である。
【0088】しかしながら、粒子の大きさがあまりにも
大きすぎると、画像保護層での保持力が十分でなかった
り、耐摩擦性が劣ることから、本発明に用いられる微粒
子の平均粒径rは好ましくは0.3〜4.5μmであ
り、より好ましくは0.8〜2.5μmである。また微
粒子は1種単独で用いても、2種以上を併用してもよ
く、全粒子としての平均粒径が上記であればよい。粒径
の定義は前述と同義である。
【0089】本発明に用いられる微粒子の単位面積当た
りの存在量、いわゆる付き量は2〜150mg/m2
あり、好ましくは2〜100mg/m2である。
【0090】本発明においては、微粒子の表面が重合可
能な官能基を有する場合、画像形成層の硬化時に画像形
成層と微粒子の接着性が向上するために、更に画像耐久
性が向上し、具体的には(株)日本触媒製FX−GSZ
−07等を採用できる。
【0091】本発明の画像保護層の他方の形態は、主と
して樹脂バインダーから構成され、必要に応じて微粒子
など添加剤を含有し被転写体と面する表面のスムースタ
ー値が23℃・55%RHで1〜200mmHg、好ま
しくは1〜100mmHgであることを特徴とする。
【0092】この態様で用いるバインダー樹脂及び必要
に応じて添加される微粒子等の添加剤は先述の態様と同
じものを用いることができる。
【0093】《被転写体》本発明に用いる被転写体は、
高密度エネルギー光の露光により照射部の支持体と画像
形成層との結合力が低下した画像形成層部分を受容可能
でありかつ、被転写体と画像形成層を保持する支持体と
を引き離すことにより照射部の画像形成層が転写され得
る部材であり、主として樹脂から構成され、必要に応じ
て微粒子などの添加剤を含有する。
【0094】後述する本発明の画像形成方法において、
画像露光後に剥離して画像を受像するために設ける被転
写体は上記画像形成材料支持体の様な支持体として用い
られる樹脂フィルムを被転写体支持体として用いること
もでき、またその樹脂フィルム上に高密度エネルギー光
照射部の画像形成層を受容可能な受像層を設けたもの等
を用いることができる。
【0095】被転写体の支持体用基材としては、紙、合
成紙(例えばポリプロピレンを主成分とする合成紙
等)、更には画像形成材料の支持体で用いられる樹脂フ
ィルムを適宜選択して用いることができる。
【0096】前記基材の厚みは通常10〜500μm、
好ましくは20〜200μmであり、このような範囲の
中から適宜に選定される。
【0097】前記基材上に設けられる受容層としては、
後で詳述するポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、塩
化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂等の公知の接着剤に用
いられる樹脂を適宜選択して用いることができる。
【0098】被転写体を画像保護層上に隣接させる場
合、被転写体が自己支持性のある樹脂ならば被転写体形
成樹脂を溶剤に溶解あるいは、熱溶融させて、画像保護
層と同様に塗布して設けることができるし、支持体に用
いられるような樹脂フィルムを被転写体として用いる場
合には、オレフィン樹脂等の様なヒートシール性を有す
るフィルムであれば、画像保護層面とフィルムとを積層
してヒートロールやホットスタンプを用いて加熱加圧処
理することにより画像形成材料とすることができる。ま
た、ヒートシール性の無いフィルムを用いる場合は、フ
ィルム上に受容層を設けたフィルムを加圧処理若しくは
過熱加圧処理することによって画像形成材料とすること
ができる。加熱処理としては、ヒートロールでは、室温
〜180℃程度、好ましくは30〜160℃で、0.1
〜20kg/cm程度、好ましくは0.5〜10kg/
cmの圧力で、速度1〜200mm/秒、好ましくは5
〜100mm/秒で搬送しながら行う。ホットスタンプ
を用いる場合は、室温〜180℃程度、好ましくは30
〜150℃で、0.05〜10kg/cm2程度、好ま
しくは0.5〜5kg/cm2の圧力で、0.1〜50
秒程度、好ましくは0.5〜20秒加熱する。
【0099】本発明において、被転写体と画像保護層と
の剥離強度をJIS C 2107(JIS Z 02
37)の180度引き剥がし法において1〜50gf/
cm、更には1〜25gf/cmとするのが好ましい。
これにより被転写体を剥離した後の支持体上の露光部の
画像形成層の残存率が少なく、高解像度の画像が得られ
る。
【0100】剥離強度は、被転写体と画像形成層又は画
像保護層との貼合及び密着にあたり、加圧又は加熱加圧
を適宜調整することにより設定できる。貼合は露光前、
後何れでもかまわない。
【0101】前述の受容層は、それ自身常温で接着性又
は粘着性を有するもの、熱や圧力を掛けることにより接
着性又は粘着性を発現するものの何れでもよく、例え
ば、低軟化点の樹脂、接着性付与剤、熱溶剤を適宜選択
することにより形成することができる。
【0102】低軟化点の樹脂としては、エチレン−酢酸
ビニル、エチレン−エチルアクリレート等のエチレン共
重合体;スチレン−ブタジエン、スチレン−イソプレ
ン、スチレン−エチレン−ブチレン等のポリスチレン系
樹脂;ポリエステル系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピ
レン等のポリオレフィン系樹脂;ポリビニルエーテル系
樹脂;ポリブチルメタクリレート等のアクリル系樹脂;
アイオノマー樹脂;セルロース系樹脂;エポキシ系樹
脂;塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル系
樹脂等が挙げられ、接着性付与剤としては、ロジン、水
添ロジン、ロジンマレイン酸、重合ロジン及びロジンフ
ェノール等の未変性若しくは変性物、テルペン並びに石
油樹脂及びそれらの変性物等が挙げられる。熱溶剤とし
ては、常温で固体であり、加熱時に可逆的に液化又は軟
化する化合物が挙げられ、具体的には、テルピネオー
ル、メントール、アセトアミド、ベンズアミド、クマリ
ン、ケイ皮酸ベンジル、ジフェニルエーテル、クラウン
エーテル、カンファー、p−メチルアセトフェノン、バ
ニリン、ジメトキシベンズアルデヒド、p−ベンジルビ
フェビル、スチルベン、マルガリン酸、エイコサノー
ル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸アミド、ベヘニ
ルアミン等の単分子化合物、蜜ロウ、キャンデリラワッ
クス、パラフィンワックス、エステルワックス、モンタ
ンロウ、カルナバワックス、アミドワックス、ポリエチ
レンワックス、マイクロクリスタリンワックス等のワッ
クス類、エステルガム、ロジンマレイン酸樹脂、ロジン
フェノール樹脂等のロジン誘導体、フェノール樹脂、ケ
トン樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂、テ
ルペン系炭化水素樹脂、シクロペンタジエン樹脂、ポリ
オレフィン系樹脂、ポリカプロラクトン系樹脂、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリ
オレフィンオキサイド等に代表される高分子化合物、等
を挙げることができる。
【0103】受容層の厚みは0.1〜40μm程度、好
ましくは0.3〜30μmであり、支持体を含めた被転
写体全体の厚みは10〜200μm程度、好ましくは2
0〜100μmである。
【0104】受容層は形成成分を溶媒に分散或いは溶解
して塗工液を調製し、この塗工液を塗布し乾燥して設け
ることができる。塗工に用いる溶媒としては、水、アル
コール類(例えばエタノール、プロパノール)、セロソ
ルブ類(例えばメチルセロソルブ、エチルセロソル
ブ)、芳香族類(例えばトルエン、キシレン、クロルベ
ンゼン)、ケトン類(例えばアセトン、メチルエチルケ
トン)、エステル系溶剤(例えば酢酸エチル、酢酸ブチ
ルなど)、エーテル類(例えばテトラヒドロフラン、ジ
オキサン)、塩素系溶剤(例えばクロロホルム、トリク
ロルエチレン)、アミド系溶剤(例えばジメチルホルム
アミド、N−メチルピロリドン)、ジメチルスルホキシ
ド等が挙げられる。又、形成成分をホットメルトで融解
し押し出し法で層を形成することもできる。
【0105】《画像形成方法》本発明の画像形成方法は
高密度エネルギー光の露光により照射部の支持体と画像
形成層との結合力を低下させた後、照射部の画像形成層
を除去することにより画像を形成するものである。
【0106】本発明では、上述した画像形成材料の構成
から2つの方法により画像形成することができ、以下そ
れぞれの画像形成方法に従って詳述する。
【0107】−画像形成方法1− 第1の画像形成方法は高密度エネルギー光の露光により
照射部の支持体と画像形成層との結合力を低下させた
後、前記支持体との結合力が低下した画像形成層部(以
下、アブレーション部)のみを画像保護層ごと除去可能
な手段を用いて画像を形成する。
【0108】具体的手段としては粘着性を有する粘着シ
ートを用いて密着後剥離する方法やアブレーション部を
吸引除去する方法、ブラシなどで削ぎ落とす方法、エア
ブラシで吹き飛ばす方法などが挙げられる。
【0109】画像露光は、高解像度を得るためには、エ
ネルギー印加面積が絞り込める電磁波、特に波長が1n
m〜1mmの紫外線、可視光線、赤外線が好ましく、こ
のような光エネルギーを印加し得る光源としては、例え
ばレーザー、発光ダイオード、キセノンフラッシュラン
プ、ハロゲンランプ、カーボンアーク燈、メタルハライ
ドランプ、タングステンランプ、石英水銀ランプ、高圧
水銀ランプ等を挙げることができる。この際加えられる
エネルギーは、画像形成材料の種類により、露光距離、
時間、強度を調整することにより適時選択することがで
きる。
【0110】上記エネルギーを一括露光する場合には、
所望露光画像のネガパターンを遮光性材料で形成したマ
スク材料を重ね合わせ露光すればよい。
【0111】発光ダイオードアレイ等のアレイ型光源を
使用する場合や、ハロゲンランプ、メタルハライドラン
プ、タングステンランプ等の光源を、液晶、PLZT等
の光学的シャッター材料で露光制御する場合には、画像
信号に応じたデジタル露光をすることが可能で、この場
合にはマスク材料を使用せず、直接書込みを行うことが
できる。
【0112】しかしながら、この方法では、光源の他に
新たに光学的シャッター材料が必要であることから、デ
ジタル露光する場合にはレーザーを光源として用いるの
が好ましい。
【0113】光源としてレーザー光を用いた場合には、
光をビーム状に絞り、画像データに応じた走査露光で潜
像形成を行うことが可能であり、更に、レーザーを光源
として用いると、露光面積を微小サイズに絞ることが容
易で高解像度の画像形成が可能となる。
【0114】本発明で用いられるレーザー光源として
は、一般によく知られている、ルビーレーザー、YAG
レーザー、ガラスレーザー等の固体レーザー;He−N
eレーザー、Arイオンレーザー、Krイオンレーザ
ー、CO2レーザー、COレーザー、He−Cdレーザ
ー、N2レーザー、エキシマーレーザー等の気体レーザ
ー;InGaPレーザー、AlGaAsレーザー、Ga
AsPレーザー、InGaAsレーザー、InAsPレ
ーザー、CdSnP2レーザー、GaSbレーザー等の
半導体レーザー;化学レーザー、色素レーザー等を挙げ
ることができ、これらの中でも効率的にアブレーション
を起こさせるためには、波長が600〜1200nmの
可視光から近赤外領域のレーザーを用いるのが、効率的
に光エネルギーを熱エネルギーに変換できることから、
感度の面で好ましい。
【0115】高密度光エネルギーの露光は、画像形成層
の支持体側から行うことが好ましい。
【0116】−画像形成方法2− 第2の方法は、上述の画像保護層上に被転写体が予め積
層された画像形成材料を用いて、該画像形成層が高密度
エネルギー光の露光により支持体と画像形成層との結合
力が低下してその後、被転写体と支持体を引き離すこと
により照射部の画像形成層が被転写体に転写され得るも
のである。画像形成材料の画像保護層と被転写体を剥離
するのに必要な剥離力がJIS C 2107(JIS
Z 0237)の180度引き剥がし法において1g
f/cm〜50gf/cmであることが好ましく、より
好ましくは1〜25gf/cmである。
【0117】又、この方法においても画像形成方法1と
同様に、光エネルギーの露光方向は、支持体側から露光
するのが好ましく、更に、画像露光部分の画像形成層の
破壊が起こらず、支持体と画像形成層間の接着力のみ低
下する或いはなくなるように画像露光するのが、画像露
光部分を均一に被転写体側に引き抜くことができること
から好ましい。
【0118】図2の(a)〜(c)は画像形成材料
(B)を用いた上記画像形成方法の一例の模式図であ
る。支持体1側から高密度エネルギー光により照射部の
画像形成層を受容可能な被転写体を露光前に対面密着さ
せて高密度エネルギー光の露光(a)により照射部の画
像形成層2と被転写体3との結合力は実質的に変化せ
ず、支持体1と画像形成層との結合力が低下して
(b)、被転写体3を画像保護層から引き離すことによ
り照射部の画像形成層が被転写体に転写されることによ
り画像形成(c)が行われる。
【0119】上記2通りの画像方法に共通して、被転写
体の厚みは10〜200μmであることが好ましく、更
には20〜100μmであることが好ましい。
【0120】又、被転写体や粘着シートを引き剥がす際
の方法としては、剥離板、剥離ロールによる剥離角度固
定方法、手で被転写体と画像形成材料を固定せずに引き
剥がす手剥離方法等、画像形成に影響を与えなければ種
々の剥離方法を用いることができる。
【0121】上述の説明は、支持体上に画像形成層のみ
が積層された画像形成材料で説明したが、支持体と画像
形成層との間に中間層が積層されている場合には、アブ
レーション位置は中間層と画像形成層との間でも良い
し、支持体と中間層との間でも良く、また場合によって
は中間層の一部熱破壊でも良い。
【0122】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。尚、以下に
おいて「部」は、特に断りがない限り「有効成分として
の重量部」を表わす。
【0123】実施例1 〈画像形成材料〉本発明及び比較となる画像形成材料
(試料No.1〜12)を下記に示した支持体、画像形
成層、画像保護層、被転写体を用いて作成した。
【0124】−支持体− 厚み100μmの、画像形成層積層面をコロナ放電処理
した透明ポリエチレンテレフタレートフィルム〔ダイア
ホイルヘキスト(株)製、T−100〕 −画像形成層− 画像形成層−1 下記の組成物をオープンニーダを用いて混練分散して、
磁性粉末を含有する画像形成層形成塗工液を調製し、押
し出し塗布で支持体上に塗布した後、塗膜が未乾燥であ
るうちに磁場配向処理を行い、続いて乾燥を施してか
ら、下記の条件にてカレンダーで表面処理を行い、その
後60℃、72時間加熱処理して硬化反応を完了させて
厚み1.2μmの画像形成層を形成した。
【0125】(カレンダー処理)直径300mmの金属
ロールの外周に厚み3mmのポリイミド樹脂を巻きつけ
たカレンダーロールとそれに対面する直径300mmの
80℃に加熱した金属ロールの間を10kg/cmの線
圧をかけながら10m/分の速度で加熱、加圧処理を行
った。
【0126】 (画像形成層形成塗工液用組成物) Fe−Al系強磁性金属粉末(色材兼金属含有粉体)着色剤P−1 〔Fe:Al原子数比=100:4(全体)、Fe:Al原子数比 =50:50(表面)、平均長軸径:0.14μm〕 100部 スルホン酸カリウム基含有塩化ビニル系樹脂〔日本ゼオン(株)製、 MR−110〕 10部 スルホン酸ナトリウム基含有ポリウレタン樹脂〔東洋紡績(株)製、 UR−8700〕 10部 α−アルミナ〔平均粒子径=0.15μm〕 8部 ステアリン酸 1部 ポリイソシアネート化合物〔日本ポリウレタン工業(株)製、コロネートL〕 5部 シクロヘキサノン 100部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部 −画像保護層− 下記の樹脂バインダー及び微粒子からなる組成物をワイ
ヤーバーコーティングにより前記画像形成層上に積層
し、表1に示す画像保護層を形成した。
【0127】 バインダー樹脂 フェノキシ樹脂(ユニオンカーバイド社製; UCARフェノキシ樹脂PKHH) 3.5部 硬化剤 ジフェニルメタン−4、4′−ジイソシアネート (日本ポリウレタン工業(株)製;ミリオネートMT) 1.5部 メチルエチルケトン 45部 トルエン 50部 微粒子 シリコーン樹脂微粒子(平均粒径2.0μm) (東芝シリコーン(株)製;トスパール120) 表1に示す添加量 −被転写体− 厚さ38μmの白色ポリエチレンテレフタレートフィル
ム〔ダイアホイルヘキスト(株)製、W−400〕に下
記組成からなる被転写層を付き量1.1g/m2となる
様に塗布乾燥することにより被転写体を得た。
【0128】 ポリウレタン樹脂(固形分20.9%)〔日本ポリウレタン工業(株)製、 ニッポラン3116〕 30部 メチルエチルケトン 35部 トルエン 35部 上記支持体上に画像形成層、画像保護層を積層した試料
と被転写体を対面させ圧着ローラー(搬送速度;30m
m/秒、圧力3.0kg/cm)で両者を貼合すること
により一体の試料とした。
【0129】〈画像形成方法〉半導体レーザー〔シャー
プ社製、LT090MD、主波長830nm〕を用い、
画像形成層表面に焦点を合わせ、画像形成層の支持体側
から走査露光することにより画像露光し像様にレーザー
光照射部の支持体と画像形成層の結合力を低下させ、そ
の後画像形成層を被転写体から剥離することにより画像
を形成した。
【0130】作成した試料における画像保護層の膜厚
d、微粒子の付き量、平均粒径r、r≧dの関係が成り
立っているか否か、露光に要するエネルギー量、及び露
光部の透過濃度(汚れの残留度合い)、解像度、耐溶剤
性、耐摩擦性を表1に示す。評価は下記の基準で行っ
た。
【0131】−露光エネルギー− ビーム径6μmで0.5mm×0.5mmの画像が形成
されるようなベタ走査露光を行い、画像形成がなされる
画像形成材料表面の平均露光量(E1:単位mJ/cm
2)を4段階評価した。
【0132】 ◎…E≦250 ○…250<E≦400 △…400<E≦600 ×…600<E。
【0133】−汚れ− 画像形成材料のアブレーション部分のvis光透過濃度
をX−rite社製X−riteを用いて測定した。
尚、表に示した値は支持体自体の着色濃度は差し引いた
値である。
【0134】 ◎…0.03以下 (極めて良好) ○…0.04〜0.05(実質上問題の無い微小な画像
形成層飛散末が顕微鏡で確認できる程度) △…0.06〜0.09(転写ムラがルーペで確認でき
る) ×…0.10以上 (転写ムラが目視で確認できる)。
【0135】−解像度− 走査露光をビーム径6μm、走査ピッチ12μmで、画
像形成材料表面の平均露光量で画像を形成した際の1m
m当たりの解像可能な線の本数(N)で評価した。
【0136】 ◎…80≦N ○…40≦N<80 △…20≦N<40 ×…N<20。
【0137】−耐溶剤性− 綿棒(ジョンソン&ジョンソン社製)にトルエンを付
け、各試料の被転写シート貼合前の画像保護層上に垂直
に設置し荷重100gをかけて左右10cm幅に往復摩
擦した後の表面状態を観察した。
【0138】 ◎…全く変化なし ○…光沢が変化したが画像形成層は浸食されていない。
綿棒に着色は見られない △…画像形成層の一部が溶け出し、綿棒に画像形成層の
着色が移る ×…画像形成層が完全に溶解して無くなる。
【0139】−耐摩擦性− スクラッチメーターで各試料の被転写体貼合前の画像保
護層上に0.1mmφの針で荷重150gを掛けて試験
した後の試料表面の状態を観察した。
【0140】 ◎…全く変化なし ○…光沢が変化したが表面に削れカス等が認められない △…画像形成層の一部が傷つき、その部分の透過濃度が
低下する、及び/又は表面に削れカスが認められる ×…画像形成層の支持体にまで達する傷が生じる。
【0141】
【表1】
【0142】実施例2 実施例1の試料の画像保護層組成(画像保護層及び微粒
子の付き量)を表2の様に変更し試料No.13〜29
とした以外は同様にして評価を行った。
【0143】
【表2】
【0144】実施例3 実施例1の試料の微粒子種を下記の様に変更し、画像保
護層組成(画像保護層及び微粒子の付き量)を表3の様
に変更し試料No.30〜43とした以外は同様にして
評価を行った。
【0145】(微粒子種) 試料No.30〜32、36 〜有機シリコーン樹脂 東芝シリコーン(株)製;トス
パール103 試料No.33 〜シリカゾル 日本触媒(株)製;オルガノシリカゾル
CX−SZ 試料No.34 〜α−アルミナ 住友化学(株)製;高純度アルミナA
KP−50 試料No.35 〜炭酸カルシウム 丸尾カルシウム(株)製;MC−S
5 試料No.37 〜有機シリコーン樹脂 東芝シリコーン(株)製;トス
パール108 試料No.38 〜ポリメチルメタクリレート樹脂 総研化学(株)製;
MX−150 試料No.39 〜有機シリコーン樹脂 東芝シリコーン(株)製;トス
パール120 試料No.40 〜有機シリコーン樹脂 東芝シリコーン(株)製;トス
パール145 試料No.41 〜有機シリコーン樹脂 東芝シリコーン(株)製;トス
パール3120 試料No.42 〜ポリメチルメタクリレート樹脂 総研化学(株)製;
MR−20G 試料No.43 〜ポリスチレン樹脂 総研化学(株)製;SGP−10
0C
【0146】
【表3】
【0147】実施例4 実施例1の試料の貼合前の画像保護層の微粒子種を表4
の様に変更して被転写体を剥離した後の画像保護層表面
のスムースター値を調整するか(試料No.44〜4
9)或いは下記組成の画像保護層を乾燥後の膜厚が0.
4μmの厚みに塗布、乾燥することによって設けた後、
サンドブラスト処理することにより表面を粗面化し、そ
の表面粗さを変化させたもの(試料No.50〜58)
を表4の様にした以外は同様にして評価を行った。結果
を表4に示す。
【0148】 −画像保護層− バインダー フェノキシ樹脂〔ユニオンカーバイド社製、 UCARフェノキシ樹脂PKHH〕 7部 硬化剤 トリレンジイソシアネート(固形分75重量%) 〔日本ポリウレタン工業(株)製、コロネートL〕 4部 シクロヘキサノン 29部 メチルエチルケトン 80部 トルエン 80部
【0149】
【表4】
【0150】但し、微粒子Aは前出のトスパール103
と東芝シリコーン(株)製の有機シリコーン系微粒子;
トスパール130との混合物(50:50)、微粒子B
は前出のトスパール120である。
【0151】実施例5 (試料No.59) 画像保護層中の微粒子を日本触媒
(株)製の官能基含有微粒子;FX−GSZ−07(L
otNo.5107)に変更した以外は試料No.23
と同様にして評価を行った。
【0152】(試料No.60) 画像形成層中の着色
剤を変更した下記組成の画像形成層を用いた以外は試料
No.19と同様にして評価を行った。
【0153】(試料No.61) 試料No.60と同
じ画像形成層を用いた以外は試料No.46と同様にし
て評価を行った。
【0154】−試料No.60、61の画像形成層− 下記の組成物をオープンニーダを用いて混練分散して、
磁性粉末を含有する画像形成層形成塗工液を調製し、押
し出し塗布で支持体上に塗布した後、塗膜が未乾燥であ
るうちに磁場配向処理を行い、続いて乾燥を施してか
ら、カレンダーで表面処理を行い、その後60℃、72
時間加熱処理して硬化反応を完了させて厚み1.0μm
の画像形成層を形成した。
【0155】 スルホン酸カリウム基含有塩化ビニル系樹脂〔日本ゼオン(株)製、 MR−110〕 10部 スルホン酸ナトリウム基含有ポリウレタン樹脂〔東洋紡績(株)製、 UR−8700〕 10部 α−アルミナ〔平均粒子径=0.15μm〕 8部 カーボンブラック〔平均粒子径=0.04μm〕着色剤P−2 100部 ステアリン酸 1部 ブチルステアレート 1部 ポリイソシアネート化合物(硬化剤)〔日本ポリウレタン工業(株)製、 コロネートL〕 5部 シクロヘキサノン 100部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部 以上の結果を表5に示す。
【0156】
【表5】
【0157】実施例6 (試料No.62) 実施例1の試料No.6の画像形
成層の硬化剤であるポリイソシアネート化合物〔日本ポ
リウレタン工業(株)製、コロネートL〕を添加しなか
った以外は同様にして評価を行った。
【0158】(試料No.63) 試料No.37の画
像保護層の樹脂バインダーを東洋紡(株)製の飽和ポリ
エステル樹脂;バイロン200(ガラス転移点67℃)
に変更した以外は同様にして評価を行った。
【0159】(試料No.64) 試料No.37の画
像保護層を下記組成に変更した以外は同様にして評価を
行った。
【0160】 −画像保護層− 飽和ポリエステル樹脂系バインダー水分散液(固形分34%) 〔バイロナールMD1200(東洋紡(株)製) ガラス転移点67℃〕 10部 シリコーン樹脂微粒子(平均粒径2.0μm)〔トスパール108(前出)〕 35mg/m2となるように添加量を調整 純水 24部 以上の結果を表6に示す。
【0161】
【表6】
【0162】実施例7 実施例1の試料No.1〜12で用いた画像保護層中の
微粒子の付き量を変え、画像形成材料の被転写体を貼合
する前の状態で半導体レーザー〔シャープ社製、LT0
90MD、主波長830nm〕を用い、画像形成層表面
に焦点を合わせ、画像形成層側、即ち支持体の反対側か
ら走査露光することにより画像露光し像様にレーザー光
照射部の支持体と画像形成層の結合力を低下させ、その
後露光後の画像形成層の表面に粘着テープ(住友スリー
エム株式会社製Scotchメンディングテープ)を貼
り付けた後引き剥がすことによって画像を形成した(試
料No.65〜76)以外は実施例1と同様にして評価
を行った。結果を表7に示す。
【0163】
【表7】
【0164】実施例8 実施例7の試料No.65〜76で用いた画像保護層中
の硬化剤を添加しなかった(試料No.77〜88)以
外は実施例1と同様にして評価をおこなった。結果を表
8に示す。
【0165】
【表8】
【0166】実施例9 〈画像形成材料〉本発明及び比較となる画像形成材料
を、下記に示した、支持体、画像形成層、被転写体を用
いて作成した。
【0167】−支持体− 片面を帯電防止処理し、画像形成層積層面をコロナ放電
処理した厚み100μmの透明ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム〔ダイアホイルヘキスト(株)製、T−1
00G〕 −画像形成層− 下記の組成物をオープンニーダを用いて混練分散し、着
色剤として無機金属化合物を含有する画像形成層形成塗
工液を調製し、押し出し塗布で支持体上に塗布した後、
次いで乾燥を施してから、カレンダーで表面処理を行
い、更に60℃で72時間キュアーさせることにより厚
み1.3μmの熱硬化させた画像形成層を形成した。
【0168】 Fe−Al系強磁性金属粉末〔Fe:Al原子数比=100:4(全体)、 Fe:Al原子数比=50:50(表面)、平均長軸径:0.14μm、 Hc:1760エルステッド、σs:120emu/g、 BET:53m2/g)〕 100部 塩化ビニル系樹脂〔日本ゼオン(株)製、MR−105〕 10部 ポリウレタン樹脂〔東洋紡績(株)製、UR−8700〕 10部 α−アルミナ〔平均粒子径=0.15μm〕 8.0部 カーボンブラック〔平均粒子径=0.04μm〕 0.5部 ステアリン酸 1.0部 ブチルステアレート 1.0部 ポリイソシアネート化合物〔日本ポリウレタン工業(株)製、コロネートL〕 5.0部 シクロヘキサノン 100部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部 −画像保護層− 実施例1の試料No.5の画像保護層を前記画像形成層
上に設けることにより、画像保護層を形成した。
【0169】−被転写体− ニチバン(株)製ポリエステルシートNo.595を被
転写体としてその接着面と画像形成層表面と対面させ
て、気泡の入らないように加圧処理(圧力ロール、搬送
速度;30mm/秒、圧力3.0kg/cm)して密着
させ貼り合わせて被転写体を積層した。
【0170】〈画像形成方法〉得られた画像形成材料
に、半導体レーザーを用い〔シャープ社製、LT090
MD、主波長830nm〕、画像形成層表面に焦点を合
わせ、支持体側から走査露光することにより画像露光し
た。次いで、支持体を平板に固定し被転写体を剥離(剥
離角度180度、剥離速度40mm/秒)することによ
り画像露光による支持体と画像形成層の結合力低下部分
を被転写体側に転写して画像形成を行った。
【0171】実施例10 実施例9において、被転写体をニチバン(株)製セロテ
ープNo.406に変えた以外は同様に画像形成を行っ
た。
【0172】実施例11 実施例9において被転写体と画像形成方法を下記に変更
した以外は同様に画像形成を行った。
【0173】−被転写体− 支持体として、25μmの透明ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム〔ダイヤホイルヘキスト(株)製、S10
0〕を用い、この支持体上に下記の組成の接着層形成塗
工液を塗布乾燥して、厚み15.0μmの接着層を設け
被転写体を作成した。画像形成層表面と被転写体の接着
層面とを対面させて、気泡の入らないように加熱加圧処
理(圧力ロール、搬送速度;30mm/秒、圧力3.0
kg/cm、温度40℃)して密着させ貼り合わせ被転
写体を積層した。
【0174】 エチレン−エチルアクリレート共重合体 〔三井・デュポンポリケミカル(株)製、エバフレックスA715〕 3.6部 トルエン 90部 シクロヘキサノン 6.4部 −画像形成方法− 半導体レーザー〔シャープ社製、LT090MD、主波
長830nm〕を用い、画像形成層表面に焦点を合わ
せ、支持体側から走査露光することにより画像露光し
た。次いで加熱加圧処理(圧力ロール、搬送速度;30
mm/秒、圧力3.0kg/cm、温度100℃)した
後、支持体を平板に固定し被転写体を剥離(剥離角度1
80度、剥離速度40mm/秒)することにより画像露
光による支持体と画像形成層の結合力低下部分を被転写
体側に転写して画像形成を行った。
【0175】実施例12 実施例9において被転写体を下記に変えた以外は同様に
画像形成を行った。
【0176】−被転写体− 支持体として、25μmの透明ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム〔ダイヤホイルヘキスト(株)製、S10
0〕を用い、この支持体上に下記の組成の接着層形成塗
工液を塗布乾燥して、厚み15.0μmの接着層を設け
被転写体を作成した。画像形成層表面と被転写体の接着
層面とを対面させて、気泡の入らないように加熱加圧処
理(圧力ロール、搬送速度;30mm/秒、圧力3.0
kg/cm、温度40℃)して密着させ貼り合わせ被転
写体を積層した。
【0177】 エチレン−エチルアクリレート共重合体 〔三井・デュポンポリケミカル(株)製、エバフレックスA709〕 3.6部 トルエン 90部 シクロヘキサノン 6.4部 実施例13 実施例9において被転写体を下記に変えた以外は同様に
画像形成を行った。
【0178】−被転写体− 支持体として、25μmの透明ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム〔ダイヤホイルヘキスト(株)製、S10
0〕を用い、この支持体上に下記の組成の接着層形成塗
工液を塗布乾燥して、厚み15.0μmの接着層を設け
被転写体を作成した。画像形成層表面と被転写体の接着
層面とを対面させて、気泡の入らないように加熱加圧処
理(圧力ロール、搬送速度;30mm/秒、圧力3.0
kg/cm、温度40℃)して密着させ貼り合わせ被転
写体を積層した。
【0179】 エチレン−エチルアクリレート共重合体 〔三井・デュポンポリケミカル(株)製、エバフレックスEV−40Y〕 3.6部 トルエン 90部 シクロヘキサノン 6.4部 実施例14 実施例9において被転写体を下記に変えた以外は同様に
画像形成を行った。
【0180】−被転写体− 支持体として、38μmの透明ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム〔ダイヤホイルヘキスト(株)製、T10
0〕を用い、この支持体上に下記の組成の接着層形成塗
工液を塗布乾燥して、厚み0.6μmの接着層を設け被
転写体を作成した。画像形成層表面と被転写体の接着層
面とを対面させて、気泡の入らないように加熱加圧処理
(圧力ロール、搬送速度;30mm/秒、圧力3.0k
g/cm、温度110℃)して密着させ貼り合わせ被転
写体を積層した。
【0181】 ポリウレタン樹脂(固形分20.9%) 〔日本ポリウレタン工業(株)製、ニッポラン3116〕 3.0部 トルエン 90部 シクロヘキサノン 7.0部 実施例9〜14で作成したサンプルを、以下の項目につ
いて評価した。
【0182】〈剥離力〉未露光部の画像形成層/被転写
体の剥離力をJIS C 2107(JISZ 023
7)の180度引き剥がし法にしたがって測定した。
【0183】〈解像度〉走査露光をビーム径4μm、走
査ピッチ8μmで、画像形成材料表面の平均露光量で画
像を形成した際の1mm当たりの解像可能な線の本数
(N)で評価した。
【0184】 ◎…125=N ○…120≦N<125 △…110≦N<120 ×…N<110。
【0185】〈残存濃度〉ビーム径4μmで0.5mm
×0.5mmの画像が形成されるようなベタ走査露光を
行い、アブレーションを生じせしめ画像形成がなされた
画像形成材料の透過濃度(OD:実測透過濃度−支持体
自体の透過濃度)を、X−rite社製濃度計:X−r
ite 310TRのビジュアル濃度を用いて4段階評
価した。
【0186】 ◎…OD≦0.060 ○…0.060<OD≦0.100 △…0.100<OD≦0.250 ×…0.250<OD。
【0187】〈感度〉ビーム径4μmで0.5mm×
0.5mmの画像が形成されるようなベタ走査露光を行
い、画像形成がなされる露光シート表面の平均露光量
(E1:単位mJ/cm2)を4段階評価した。
【0188】 ◎…E≦250 ○…250<E≦400 △…400<E≦600 ×…600<E。
【0189】〈支持体のダメージ〉画像形成の露光、剥
離を行った後の画像形成層の設けられた支持体のダメー
ジ(伸び、カール)を目視で評価した。
【0190】 ○…殆ど変化がない △…少しカールがある ×…明らか伸びやカールがあり、平面状に置けない。
【0191】〈取り扱い性〉画像形成材料の取り扱いや
すさを、実際に以下の方法でハンドリングした結果で評
価した。
【0192】各サンプルを曲率半径Rで剥離シート側が
凹となるように湾曲させたときの被転写体の状態を観察
した。
【0193】○…R=50mmで曲げても被転写体が剥
がれずハンドリングに問題がない △…R=50mmで曲げると被転写体の浮きが生じる ×…ハンドリングの際、被転写体が剥離し、扱えない。
【0194】結果を以下に示す(試料No.89〜9
4)。
【0195】 剥離力 解像度 残存濃度 感度 支持体の 取り扱い性 (gf/cm) ダメージ 実施例 9 25 ○ ○ ○ ○ ○ 実施例10 1230 ◎ △ △ △ ○ 実施例11 14 ○ ◎ ○ ○ ○ 実施例12 35 ◎ ○ ○ ○ ○ 実施例13 500 ○ △ ○ ○ ○ 実施例14 3 ◎ ◎ ◎ ○ ○ 実施例15 〈支持体の作製〉特開平3−131843号の記載に準
じてSPSペレットを作製した。触媒の調整から重合反
応までは、全て乾燥アルゴン気流下で行った。内容積5
00mlのガラス性容器に硫酸銅5水塩(CuSO4
5H2O)17.8g(71ミリモル)、精製ベンゼン
200ml及びトリメチルアルミニウム24mlをい
れ、40℃で8時間撹拌して触媒の調整を行った。これ
をアルゴン気流下No.3ガラスフィルターで濾過し
て、濾液を凍結乾燥させた。これを取り出し、2リット
ルのステンレス製容器にいれ、この中に更にトリブチル
アルミニウム、ペンタメチルシクロペンタジエニルチタ
ントリメトキシドを混合し90℃に加熱した。
【0196】この中に、精製したスチレンを1リットル
入れ、更に、精製したp−メチルスチレン70mlを入
れ、この温度中で8時間重合反応を続けた。この後室温
まで冷却し、1リットルの塩化メチレンを入れ、更に撹
拌しながらナトリウムメチラートのメタノール溶液を加
えて触媒を失活させた。内容物を20リットルのメタノ
ール中に徐々に滴下して、更にガラスフィルターで濾過
して3回メタノールで洗浄した後、乾燥させた。1,
2,4−トリクロルベンゼンを溶媒として、135℃で
標準ポリスチレンで検量したGPCの測定の結果から求
めたこの重合体の重量平均分子量は、415000であ
った。又この重合体の融点は245℃で、13C−NM
Rの測定からも得られた重合体は、シンジオタクチック
構造を有することを確認した。
【0197】これを押出機でペレット化した後に、13
0℃で乾燥させた。
【0198】得られたSPSペレットを330℃にて溶
融し、押出機で、溶融ポリマーを押出しダイのダイスリ
ットより冷却したキャスチングドラムに静電印可させな
がら押し出して冷却することにより膜厚1000μmの
SPS未延伸シートを得た。
【0199】作製したシートを115℃で予熱した後に
縦方向に3.3倍延伸した。ステンター内で100℃で
予熱したのち130℃で横方向に3.3倍延伸した。更
にやや横方向に緩和させながら225℃で熱固定し厚さ
100μmのSPSフィルムを得た。
【0200】得られたSPSフィルム上に、23w/m
2分のコロナ放電を施し、更にイオン風を吹き付けたも
のを支持体として、実施例1、資料No.5で用いたポ
リエチレンテレフタレートフィルムの代わりに用い、同
様の評価を行った。
【0201】その結果、同様に優れた画像品質、画像耐
久性が得られた。
【0202】実施例16 実施例1において、画像保護層のバインダー樹脂を表9
の如く変更し、硬化剤はイソシアネート系化合物〔日本
ポリウレタン工業(株)製;コロネートHX〕に、微粒
子はシリカ〔日本シリカ工業(株)製;ニップシールE
−743、平均粒径1.5μm、付き量4mg/m2
に変えて、解像度と耐摩擦性について同様の評価を行っ
た。
【0203】
【表9】
【0204】実施例17 実施例1と同様の画像形成層形成塗工液を塗布し、加熱
処理する前又は60℃で72時間加熱処理した後、表1
0に記載の如くバインダー樹脂及び溶剤を変更した以外
は実施例1の試料No.5と同様の画像保護層形成塗工
液をワイヤーバーにて塗布し、画像形成層に対する押し
付け圧力をワイヤーバーの自重よりも大きくした時に画
像形成層に発生する傷の程度を以下の基準で4段階評価
し、塗布性の評価とした。
【0205】 ◎:傷なし ○:表面に傷がつくが透過傷なし △:5mm以下の傷がつく ×:無数に大きな傷がつく。
【0206】
【表10】
【0207】ここに、MEK :メチルエチルケトン CYC :シクロヘキサノン Tol.:トルエン EtOH:エタノール 実施例18 実施例1の試料No.5において、画像形成層形成塗工
液の溶剤、画像保護層形成塗工液のバインダー樹脂及び
溶剤を表11の如く変更した以外は同様にして作成した
試料について、同様に耐摩擦性を評価し、以下の方法に
て膜付きの評価を行った。結果を表11に示す。尚、ゼ
ラチンを保護層バインダーに用いた際の硬化剤は実施例
1の試料No.5のイソシアネート系化合物の代わりに
カルボジイミド系化合物〔日清紡績(株)製;カルボジ
ライトV−02〕を用いた。
【0208】<膜付きの評価>画像保護層に刃物によっ
て画像形成層に達する程度に縦11本、横11本の傷を
つけて100個のマス目を作り、ニチバン社製セロハン
テープを貼った後、90度の角度で素早く剥がしたとき
の画像保護層の画像形成層からの剥離の程度を剥がれた
マス数によって4段階で評価した。
【0209】 ◎:5個以下 ○:6〜20個 △:21〜50個 ×:51個以上。
【0210】
【表11】
【0211】尚、ACTはアセトン、THFはテトラヒ
ドロフランを示す。
【0212】
【発明の効果】本発明により、画像の耐久性と感度・解
像度の両立が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成材料のいくつかの態様を示す
図。
【図2】本発明の画像形成材料を用いた画像形成プロセ
スを示す図。
【符号の説明】 1 支持体 2 画像形成層 3 被転写体 4,5,6 画像保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀧本 正高 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 勝田 愛 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に画像形成層、膜厚0.03〜
    1.0μmでバインダー樹脂と、微粒子を2〜150m
    g/m2で含有する画像保護層をこの順に有し、高密度
    エネルギー光の露光により照射部の画像形成層と支持体
    との結合力を低下せしめた後、照射部の画像形成層を除
    去することにより画像形成を行うことを特徴とする画像
    形成材料。
  2. 【請求項2】 前記画像保護層上に更に被転写体を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像形成材料。
  3. 【請求項3】 画像保護層と被転写体との剥離強度がJ
    IS C 2107(JIS Z 0237)の180
    度引き剥がし法において1〜50gf/cmであること
    を特徴とする請求項2に記載の画像形成材料。
  4. 【請求項4】 画像保護層中の微粒子の平均粒径rが
    0.3〜4.5μmの範囲にあり、画像保護層の膜厚d
    との関係がr≧dの関係を満たすことを特徴とする請求
    項1、2又は3に記載の画像形成材料。
  5. 【請求項5】 支持体上に画像形成層、画像保護層及び
    被転写体をこの順に有し、該画像保護層の被転写体と接
    する面のスムースター値が23℃・55%RHで1〜2
    00mmHgであって、高密度エネルギー光の露光によ
    り照射部の画像形成層と支持体との結合力を低下せしめ
    た後、照射部の画像形成層を除去することにより画像形
    成を行うことを特徴とする画像形成材料。
  6. 【請求項6】 前記画像形成層がカレンダー処理されて
    いることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記
    載の画像形成材料。
  7. 【請求項7】 前記画像保護層が硬化剤によって硬化さ
    れていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又
    は6に記載の画像形成材料。
  8. 【請求項8】 前記画像形成層が硬化剤によって硬化さ
    れていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6又は7に記載の画像形成材料。
  9. 【請求項9】 前記画像形成層が金属原子含有微粒子を
    含有することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、7又は8に記載の画像形成材料。
  10. 【請求項10】 前記支持体がシンジオタクチック構造
    を有するスチレン系重合体又は共重合体からなることを
    特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は
    9に記載の画像形成材料。
  11. 【請求項11】 前記画像保護層がバインダー樹脂とし
    てガラス転移温度が80〜200℃の範囲にある樹脂を
    含有することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8、9又は10に記載の画像形成材料。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11に記載の画像形成材料
    に高密度エネルギー光を露光することにより照射部の支
    持体と画像形成層との結合力を低下せしめ、照射部の画
    像形成層を除去することを特徴とする画像形成方法。
  13. 【請求項13】 請求項1〜11に記載の画像形成材料
    を製造するにあたり、画像形成層形成塗工液及び画像保
    護層形成塗工液に少なくとも1種の同じ溶剤を含有せし
    めることを特徴とする画像形成材料の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜11に記載の画像形成材料
    を製造するにあたり、画像形成層形成塗工液を塗布して
    硬化剤により硬化せしめた後、画像保護層形成塗工液を
    塗布することを特徴とする画像形成材料の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記画像保護層形成塗工液が、画像形
    成層に添加される硬化剤により硬化可能な官能基を有す
    るバインダー樹脂を含有することを特徴とする請求項1
    4に記載の画像形成材料の製造方法。
  16. 【請求項16】 支持体上に画像形成層及び表面のスム
    ースター値が23℃・55%RHで1〜200mmHg
    である画像保護層をこの順に有する画像形成要素の、該
    保護層表面と被転写体とを重ね合わせて貼合した画像形
    成材料であって、高密度エネルギー光の露光により照射
    部の画像形成層と支持体との結合力を低下せしめた後、
    照射部の画像形成層を除去することにより画像形成を行
    うことを特徴とする画像形成材料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6879336B2 (en) 2001-03-19 2005-04-12 Fuji Photo Film Co., Ltd. Laser thermal transfer recording method and apparatus therefor
JP2018507793A (ja) * 2014-12-17 2018-03-22 ユニヴェルシテ・ドゥ・ボルドー レーザー印刷方法およびその方法を実施する装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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