JP3674268B2 - レーザー露光装置、記録方法及びこれに用いるシート状材料 - Google Patents

レーザー露光装置、記録方法及びこれに用いるシート状材料 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複雑な機構や高度な加工を必要とせず、画質に優れた画像を記録する露光装置、記録方法及びこれに用いるシート状材料に関する。
【0002】
【従来の技術】
ドラム上に記録材料を密着させ、レーザー光などで露光し画像を得る記録方法は従来より知られている。この方法は、記録材料の種類にもよるが、ドラムや記録材料を保持する部材の表面の形状の影響を受け易く、記録材料の画質が変動する場合がある。
【0003】
特に、高強度のレーザー光で露光し、その光熱変換を利用して記録を行う材料を用いる場合、ドラム上の凹凸によるレーザー光焦点変動の影響を非常に受け易く、画質、特に解像度の低下や濃度変化を起こし易い。
【0004】
又、ドラムや記録材料を保持する部材への記録材料への密着方法に真空密着を用いた場合に、この現象が顕著になる。
【0005】
これを解決するために、ドラムや記録材料を保持する部材の表面を平滑にする方法があるが、これは精密な加工技術と時間が必要で、コストアップが避けられないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明の目的は、コストアップせずに、画質に優れた画像を記録する露光装置、記録方法及び、これに用いるシート状材料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は下記構成によって達成される。
【0009】
)感光又は感熱記録材料をレーザー光で露光する装置において、該記録材料とこれを密着して保持する部材の間に、記録材料側の表面粗さがRa=1.0μm以下であるシート状材料を挟むレーザー露光装置。
【0017】
)感光又は感熱記録材料をレーザー光で露光する記録方法において、該記録材料とこれを密着して保持する部材の間に、記録材料側の表面粗さがRa=1.0μm以下であるシート状材料を挟む記録方法。
【0024】
)レーザー光で露光し、感光又は感熱によって記録を行う記録材料と、これを密着して保持する部材の間に挟むシート状材料において、その記録材料側の表面粗さがRa=1.0μm以下であるシート状材料。
【0030】
請求項1記載のレーザー露光装置に使用されるシート状材料の厚みが5〜100μmであるレーザー露光装置
【0031】
請求項2記載の記録方法に使用されるシート状材料の厚みが5〜100μmである記録方法
【0032】
以下、本発明について詳述するが、前記主旨を目的とする場合には、これに限定されるものではない。
【0033】
〈記録材料〉
記録材料としては、公知の感熱記録材料や感熱転写材料、銀塩写真材料などの感光材料を用いることができる。本発明においては、レーザー光の光熱変換を利用して記録を行う記録材料として、透明支持体上に、少なくとも露光光源の波長光を吸収可能な色剤、バインダーから成る画像形成層が設けられ、その上に剥離層を設けた構成のものを好適に用いることができる。
【0034】
画像形成層は、必要に応じて着色剤層、画像保護層、中間層などを積層して構成してもよい。
【0035】
透明支持体としては、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ナイロン、芳香族ポリアミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、ポリエーテルイミド等の各樹脂フィルム、更には前記樹脂を2層以上積層して成る樹脂フィルム等を挙げることができる。
【0036】
本発明において透明支持体とは、露光光源波長の光を透過可能な支持体を意味し、フィルム状に延伸しヒートセットしたものが寸法安定性の点で好ましく、本発明の効果を阻害しない範囲で、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等のフィラーを添加してもよい。透明支持体の厚みは10〜500μm程度、好ましくは25〜250μmである。
【0037】
画像形成層に用いられる色剤は露光光源の波長光を吸収可能な色剤であり、例えばカーボンブラック等は紫外線領域から可視、赤外線領域まで広く吸収を有すので好ましく用いることができる。又、本発明においては、必要に応じて、露光光源の波長光を有しない色素、顔料などを色剤と併用してもよい。
【0038】
その他、無機又は有機の顔料、染料が用いられ、単色、2色混合、3色混合等の顔料系化合物で構成される。
【0039】
無機顔料としては、二酸化チタン、カーボンブラック、酸化亜鉛、プルシアンブルー、硫化カドミウム、酸化鉄ならびに鉛、亜鉛、バリウム及びカルシウムのクロム酸塩や鉄、クロム、マンガン、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、チタン、銀、アルミニウム、金、白金等の金属又はその酸化物等の化合物などの金属含有粉末が挙げられる。有機顔料としては、アゾ系、チオインジゴ系、アントラキノン系、アントアンスロン系、トリフェンジオキサジン系の顔料、バット染料顔料、フタロシアニン顔料(銅フタロシアニン及びその誘導体)、キナクリドン顔料などが挙げられる。又、有機染料としては、酸性染料、直接染料、分散染料などが挙げられる。
【0040】
露光光源の波長が近赤外線の場合、近赤外光吸収剤としては、シアニン系、ポリメチン系、アズレニウム系、スクワリウム系、チオピリリウム系、ナフトキノン系、アントラキノン系色素等の有機化合物、フタロシアニン系、アゾ系、チオアミド系の有機金属錯体などが好適に用いられ、具体的には特開昭63−139191号、同64−33547号、特開平1−160683号、同1−280750号、同1−293342号、同2−2074号、同3−26593号、同3−30991号、同3−34891号、同3−36093号、同3−36094号、同3−36095号、同3−42281号、同3−97589号、同3−103476号等に記載の化合物が挙げられる。
【0041】
本発明に好ましく用いられる金属含有粉末は、強磁性酸化鉄粉末、強磁性金属粉末、立方晶板状粉末等が挙げられ、中でも、強磁性金属粉末を好適に用いることができる。
【0042】
強磁性酸化鉄としては、γ−Fe23、Fe34、又はこれらの中間酸化鉄でFeOx(1.33<x<1.50)で表されるものを挙げることができる。
【0043】
強磁性金属粉末としては、Fe、Coを初め、Fe−Al系、Fe−Al−Ni系、Fe−Al−Zn系、Fe−Al−Co系、Fe−Al−Ca系、Fe−Ni系、Fe−Ni−Al系、Fe−Ni−Co系、Fe−Ni−Zn系、Fe−Ni−Mn系、Fe−Ni−Si系、Fe−Ni−Si−Al−Mn系、Fe−Ni−Si−Al−Zn系、Fe−Ni−Si−Al−Co系、Fe−Al−Si系、Fe−Al−Zn系、Fe−Co−Ni−P系、Fe−Co−Al−Ca系、Ni−Co系、Fe、Ni、Co等を主成分とするメタル磁性粉末等の強磁性金属粉末が挙げられ、中でもFe系金属粉末が好ましく、例えばCo含有γ−Fe23、Co被着γ−Fe23、Co含有Fe34、Co被着Fe34、Co含有磁性FeOx(4/3<x<3/2)粉末等のコバルト含有酸化鉄系磁性粉末が挙げられる。又、耐蝕性及び分散性の点から見ると、Fe系金属粉末の中で、Fe−Al系、Fe−Al−Ca系、Fe−Al−Ni系、Fe−Al−Zn系、Fe−Al−Co系、Fe−Ni−Si−Al−Co系、Fe−Co−Al−Ca系等のFe−Al系強磁性粉末が好ましく、更にこの中では、強磁性粉末に含有されるFe原子とAl原子との含有量比が原子数比でFe:Al=100:1〜100:20であり、かつ強磁性粉末のESCA(X線光電子分光分析法)による分析深度で100Å以下の表面域に存在するFe原子とAl原子との含有量比が原子数比でFe:Al=30:70〜70:30である構造を有するもの、あるいはFe原子とNi原子とAl原子とSi原子、更にCo原子とCa原子の少なくとも一つとが強磁性粉末に含有され、Fe原子の含有量が90原子%以上、Ni原子の含有量が1〜10原子%、Al原子の含有量が0.1〜5原子%、Si原子の含有量が0.1〜5原子%、Co原子又はCa原子の含有量(両者を含有する場合は合計量)が0.1〜13原子%であり、かつ強磁性粉末のESCAによる分析深度で100Å以下の表面域に存在するFe原子とNi原子とAl原子とSi原子と、Co原子及び/又はCa原子との含有量比が原子数比でFe:Ni:Al:Si:(Co及び/又はCa)=100:(4以下):(10〜60):(10〜70):(20〜80)である構造を有するものが好ましい。尚、強磁性粉末の形状は、長軸径が0.30μm以下、好ましくは0.20μm以下である。このような強磁性粉末によれば着色剤層の表面性が向上する。
【0044】
六方晶板状粉末としては、バリウムフェライトやストロンチウムフェライト等の六方晶系フェライトを挙げることができ、鉄元素の一部が他の原子(Ti、Co、Zn、In、Mn、Ge、Hb等)で置換されていてもよく、このようなフェライト磁性体はIEEE trans on MAG,18頁,16(1982)に記載されたものを挙げることができる。この中で、バリウムフェライト磁性粉末の例としては、Feの一部が少なくともCo及びZnで置換された平均粒径(六方晶系フェライトの板面の対角線の高さ)が400〜900Åであり、板状比(六方晶系フェライトの板面の対角線の長さを板厚で除した値)が2.0〜10.0である。又、バリウムフェライト磁性粉末は、更にFeの一部をTi、In、Mn、Cu、Ge、Sn等の遷移金属で置換されてもよい。
【0045】
立方晶系の磁性粉末を製造する方法は、例えば目的とするバリウムフェライトを形成するのに必要な各原子の酸化物、炭酸化物を、硼酸の様なガラス形成物質とともに溶融し、得られた融液を急冷してガラスを形成し、次いでこのガラスを所定温度で熱処理して目的とするバリウムフェライトの結晶粉末を析出させ、最後にガラス成分を熱処理によって除去するというガラス結晶化法の他、共沈−焼成法、水熱合成法、フラックス法、アルコキシド法、プラズマジェット法等がある。
【0046】
着色剤層に含有される金属含有粉体の含有量は、着色剤層形成成分の50〜99重量%程度、好ましくは60〜95重量%である。
【0047】
バインダー樹脂は、露光光源の波長光を吸収可能な色剤と金属含有粉体を十分に保持できるものであれば、特に制限なく用いることができる。このようなバインダー樹脂としては、ポリウレタン、ポリエステル、塩化ビニル系共重合体等の塩化ビニル系樹脂が代表的なものであり、これらの樹脂は−SO3M、−OSO3M、−COOM及び−PO(OM12〔ここに、Mは水素原子又はアルカリ金属を、M1は水素原子、アルカリ金属又はアルキル基を表す〕から選ばれる少なくとも1種の極性基を有する繰返し単位を含むことが好ましく、このような極性基を導入した樹脂を用いることにより、磁性粉末の分散性を向上させることができる。尚、この極性基の各樹脂中の含有比率は0.1〜8.0モル%程度、好ましくは0.2〜6.0モル%である。
【0048】
バインダー樹脂は、1種単独でも2種以上を組み合わせて用いてもよく、2種以上混合して用いる場合、例えばポリウレタン及び/又はポリエステルと塩化ビニル系樹脂との比は、90:10〜10:90であり、好ましくは70:30〜30:70である。
【0049】
極性基含有塩化ビニルとしては、例えば塩化ビニル−ビニルアルコール共重合体等水酸基を有する樹脂と、ClCH2CH2SO3M、ClCH2CH2OSO3M、ClCH2CO2M、ClCH2P(=O)(OM12等の極性基及び塩素原子を有する化合物との付加反応により合成することができる。合成スキームの一例を以下に示す。
【0050】
−CH2C(OH)H−+ClCH2CH2SO3Na→
−CH2C(OCH2CH2SO3Na)H−
極性基含有塩化ビニル系樹脂は、極性基を含む繰返し単位が導入される不飽和結合を有する反応性モノマーを所定量オートクレープ等の反応容器に仕込み、ベンゾイルパーオキサイド、アゾビス−i−ブチロニトリル等の一般的なラジカル重合開始剤や、レドックス重合開始剤、カチオン重合開始剤等を用いて重合することにより得ることができ、スルホン酸又はその塩を導入するための反応性モノマーの具体例としては、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタクリルスルホン酸、p−スチレンスルホン酸等の不飽和炭化水素スルホン酸及びこれらの塩を挙げることができる。又、カルボン酸もしくはその塩を導入する時には、例えば(メタ)アクリル酸やマレイン酸を用い、燐酸もしくはその塩を導入する時には(メタ)アクリル−2−燐酸エステルを用いればよい。
【0051】
更に、バインダー樹脂の熱安定性を向上させるためには、塩化ビニル系共重合体にエポキシ基を導入することが好ましい。この場合、エポキシ基を有する繰返し単位の共重合体中における含有率は1〜30モル%程度、好ましくは1〜20モル%であり、エポキシ基を導入するためのモノマーとしてはグリシジルアクリレート等を挙げることができる。
【0052】
極性基を有するポリエステルは、ポリオールと一部に極性基を有する多塩基酸との脱水縮合反応により合成することができ、極性基を有する多塩基酸としては、5−(又は2−,4−)スルホイソフタル酸、3−スルホフタル酸、5−(又は2−,4−)スルホイソフタル酸ジアルキル、3−スルホフタル酸ジアルキル及びこれらのアルカリ金属塩等が挙げられ、ポリオールとしてはトリメチロールプロパン、ヘキサントリオール、グリセリン、トリメチロールエタン、ネオペンチルグリコール、ペンタエリスリトール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−(又は1,4−)ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール等を挙げることができる。
【0053】
極性基を有するポリウレタンは、ポリオールとポリイソシアナートとを反応させることにより合成することができ、具体的には、ポリオールとしてポリオールと一部に極性基を有する多塩基酸との反応によって得られるポリエステルポリオールを原料とすることにより合成する。又、ポリイソシアナートとしては、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアナート、2,4−(又は2,6−)トリレンジイソシアナート、1,5−ナフタレンジイソシアナート、リジンイソシアナートメチルエステル等を挙げることができる。尚、極性基を有するポリウレタンの他の合成法としては、水酸基を有するポリウレタンと極性基及び塩素原子を有するClCH2CH2SO3M、ClCH2CH2OSO3M、ClCH2CO2M、ClCH2P(=O)(OM12〔M,M1は前出の通り〕等の化合物との付加反応も有効である。
【0054】
その他のバインダー樹脂として、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂、ニトロセルロース等のセルロース系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体等のスチレン系樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリアミド、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂等を併用しても構わないが、これらを併用する場合は全バインダー樹脂の20重量%以下とするのが好ましい。
【0055】
着色剤層中のバインダー樹脂の含有率は、着色剤層形成成分中の1〜50重量%程度、好ましくは5〜40重量%である。
【0056】
着色剤層には、本発明の効果を阻害しない範囲で、潤滑剤、耐久性向上剤、分散剤、帯電防止剤、フィラー、硬化剤等の添加剤を含有せしめてもよい。
【0057】
潤滑剤としては、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、(変性)シリコーンオイル、(変性)シリコーン樹脂、弗素樹脂、弗化カーボン等を挙げることができ、耐久性向上剤としてはポリイソシアナート等を挙げることができる。分散剤としては、ラウリル酸やステアリン酸等の炭素原子数12〜18の脂肪酸やそれらのアミド、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩;ポリアルキレンオキサイドアルキルリン酸塩、レシチン、トリアルキルポリオレフィンオキシ第4級アンモニウム塩;カルボキシル基及びスルホン基を有するアゾ系化合物等を挙げることができ、帯電防止剤としては、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、非イオン性界面活性剤、高分子帯電防止剤、導電性微粒子等の他「11290の化学商品」化学工業日報社,875〜876頁等に記載の化合物などを挙げることができる。
【0058】
フィラーとしては、カーボンブラック、グラファイト、TiO2、BaSO4、ZnS、MgCO3、CaCO3、ZnO、CaO、WS2、MoS2、MgO、SnO2、Al23、α−Fe23、α−FeOOH、SiC、CeO2、BN、SiN、MoC、BC、WC、チタンカーバイド、コランダム、人造ダイアモンド、石榴石、ガーネット、シリカゲル、珪石、トリボリ、珪藻土、酸性白土、活性白土、ドロマイト等の無機フィラーやポリエチレン樹脂粒子、弗素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、シリコン樹脂粒子、メラミン樹脂粒子等の有機フィラーを挙げることができる。これらの無機・有機樹脂粒子は比重により異なるが、0.1〜70重量%の添加が好ましい。
【0059】
更に、硬化剤としては、着色剤層を硬化できるものであれば特に制限なく用いることができ、このような硬化剤としては、例えば前述のバインダー樹脂の中のポリウレタンを合成する際に用いられるポリイソシアナート等を挙げることができる。
【0060】
このような硬化剤を添加して着色剤層を硬化させることにより、形成された画像の耐久性を高めるだけではなく、アブレーションを生じせしめた部分の地汚れをなくすことができる。
【0061】
これら添加剤の添加量は0〜20重量%程度、好ましくは0〜15重量%である。
【0062】
着色剤層の厚みは0.05〜5.0μm程度、好ましくは0.1〜3.0μmの範囲である。又、着色剤層は単層で構成しても組成の異なる多層で構成してもよい。
【0063】
着色剤層は、例えば磁性粉末、バインダー樹脂及び必要に応じて潤滑剤、耐久性向上剤、分散剤、帯電防止剤、充填剤、フィラー、硬化剤等と溶媒とを混練して、高濃度の塗料を調整し、次いでこの高濃度塗料を希釈して塗布用塗料とし、支持体上に塗布し乾燥させて形成する。
【0064】
溶媒としては、アルコール類(エタノール、プロパノール等)、セロソルブ類(メチルセロソルブ、エチルセロソルブ)、芳香族類(トルエン、キシレン、クロルベンゼン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、エステル系溶剤(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、エーテル類(テトラヒドロフラン、ジオキサン等)、ハロゲン系溶剤(クロロホルム、ジクロルベンゼン等)、アミド系溶剤(例えばジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン等)、等を用いることができる。又、着色剤層成分の混練分散には、二本ロールミル、三本ロールミル、ボールミル、ペブルミル、コボルミル、トロンミル、サンドミル、サンドグラインダー、Sqegvariアトライター、高速インペラー分散機、高速ストーンミル、高速度衝撃ミル、ディスパー、高速ミキサー、ホモジナイザー、超音波分散機、オープンニーダー、連続ニーダー等を用いる事ができる。
【0065】
支持体上への着色剤層の形成は、例えば、エクストルージョン方式の押し出しコータにより塗布乾燥して行う。必要に応じて磁性粉末の配向を揃えたり、着色剤層の表面性を均一にするためにカレンダー処理を行ってもよい。特に高解像度の画像を得るためには、磁性粉末を配向させる方が、層内の凝集力をコントロールすることが容易になって好ましい。
【0066】
尚、着色剤層の他の層も設ける場合、各層毎に塗布乾燥を繰り返してもよいが、ウェット−オン−ウェット方式で重層塗布して乾燥させてもよい。その場合、リバースロール、グラビアロール、エアドクターコータ、ブレードコータ、エアナイフコータ、スクイズコータ、含浸コータ、バーコータ、トランスファロールコータ、キスコータ、キャストコータ或いはスプレーコータ等と押出しコータとの組合せにより塗布することができる。尚、ウェット−オン−ウェット方式における重層塗布においては、下側の層が湿潤状態になったままで上側の層を塗布するので、上下層間の接着性が向上する。
【0067】
本発明の記録材料の着色剤層の上に、更に画像保護層を設けることも好ましい実施態様である。
【0068】
この画像保護層の一つの形態は、主として樹脂バインダーと微粒子等の添加剤から構成される。
【0069】
バインダー樹脂は、微粒子を十分に保持できるものであれば、特に制限無く用いることができる。このようなバインダー樹脂としては、ポリウレタン、ポリエステル、塩化ビニル系共重合体等の塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂、ニトロセルロース等のセルロース系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体等のスチレン系樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリアミド、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルホルマール等のアセタール系樹脂、ポリビニルアルコール、ゼラチン等の水溶性樹脂等がある。
【0070】
バインダー樹脂は、1種単独でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。画像保護層中のバインダー樹脂の含有率は、画像保護層形成成分中の10〜99.5重量%程度、好ましくは40〜98重量%である。
【0071】
又、画像保護層の耐久性を高めるためにポリイソシアナートなどの硬化剤を添加することが好ましい。
【0072】
画像保護層を硬化する時に選択されるバインダーとしては、分子内に硬化剤と架橋反応し得る官能基を有している樹脂を用いること好ましい。具体的には、硬化剤としてイソシアナート系硬化剤を用いる場合はフェノキシ系樹脂、エポキシ系樹脂、セルロース系樹脂、アセタール系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂などを用いることが好ましい。
【0073】
微粒子としては、カーボンブラック、グラファイト、TiO2、BaSO4、ZnS、MgCO3、CaCO3、ZnO、CaO、WS2、MoS2、MgO、SnO2、Al23、α−Fe23、α−FeOOH、SiC、CeO2、BN、SiN、MoC、BC、WC、チタンカーバイド、コランダム、人造ダイアモンド、石榴石、ガーネット、シリカゲル、珪石、トリボリ、珪藻土、酸性白土、活性白土、ドロマイト等の無機粒子やポリエチレン樹脂粒子、弗素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、シリコン樹脂粒子、メラミン樹脂粒子等の有機粒子を挙げることができる。これらの無機・有機樹脂粒子は比重により異なるが、0.1〜70重量%の添加が好ましい。
【0074】
画像保護層は、画像記録工程において、像様に熱エネルギーを照射することによって画像露光し、着色剤層の露光部にアブレーションを生ぜしめ剥離層上に不要な着色剤層を転写した際に着色剤層の露光部上の画像保護層は一緒に剥離層上に転写される。
【0075】
前記記録材料が、支持体上に、画像形成層が設けられ、その上に剥離層を設けた構成で、レーザー光を像様に露光することによって、剥離層と画像形成層の結合力は実質的に変化させずに、露光部の支持体と画像形成層の結合力を低下させ、剥離層と支持体を引き離して画像形成層の露光部を剥離層に転写し、画像形成層の未露光部を支持体上に残すことにより画像を形成する記録材料であることが本発明の特徴の一つである。
【0076】
本発明における剥離層は、画像露光時に画像記録材料と隣接させ露光エネルギーによりアブレートした不要な着色剤層を受けることが可能な部材である。
【0077】
後述する本発明の記録方法において、画像露光後に剥離して画像を受像するために設ける剥離層は、自己支持性がある樹脂で層を形成したり、上記のような支持体として用いられる樹脂フィルムを剥離層支持体として用い、その上に熱可塑性樹脂を含有する層を積層することで得られる。
【0078】
剥離層を着色剤層又は画像保護層上に隣接させる場合、剥離層が自己支持性のある樹脂ならば、剥離層形成樹脂を溶剤に溶解させて着色剤層と同様に塗布・乾燥させて設けることができる。又、支持体に用いられるような樹脂フィルムを剥離層として用いる場合には、ポリプロピレン等の様なヒートシール性を有するフィルムであれば、着色剤層面とフィルムとを積層してヒートロールやホットスタンプを用いて加熱加圧処理することにより剥離層とすることができる。ヒートシール性の無いフィルムを用いる場合は、着色剤層上に接着層を設けてフィルムを積層する。即ち、着色剤層上に接着層形成組成物を塗布・乾燥して樹脂フィルムを積層、又は樹脂フィルム上に接着層形成組成物を塗布・乾燥、又は、接着層形成組成物を加熱溶融させエクストルージョンラミネートした後、着色剤層に接着層面を重ね、ヒートロールやホットスタンプを用いて加熱・加圧処理により貼合して剥離層を設ける。
【0079】
加熱処理としては、ヒートロールでは室温〜180℃程度、好ましくは30〜160℃で、0.1〜20kg/cm程度、好ましくは0.5〜10Kg/cmの圧力で、速度1〜200mm/秒、好ましくは5〜100mm/秒で搬送しながら行う。ホットスタンプを用いる場合は、室温〜180℃程度、好ましくは30〜150℃で、0.05〜10kg/cm2程度、好ましくは0.5〜5kg/cm2の圧力で、0.1〜50秒程度、好ましくは0.5〜20秒加熱する。
【0080】
〈シート状材料〉
本発明において、記録材料を密着して保持する部材もしくは該記録材料とこれを密着して保持する部材との間に挟むシート状材料の記録材料側の表面粗さ(Ra)が1μm以下であれば特に制限なく用いることができるが、0.5μm以下であることがより好ましい。
【0081】
シート材料としては、例えば画像形成材料に用いる支持体と同様なものを用いることができる。
【0082】
このような構成を採ることで、保持部材の表面形状(ムラ)が記録材料露光後の画像に現れるのを防止できる。更に、シートを用いることで、保持部材の加工を簡易化でき、よりムラを防止できる。高照度のレーザーを用いる記録方法、特にアブレーションにおいて、この効果が高く、又、ドラムに記録材料を真空密着した時にムラが出難く、効果が高い。
【0083】
〈画像記録方法〉
前述のそれぞれの記録方法に従って画像記録を行なえばよい。特にレーザー光の光熱変換を利用して記録を行う記録材料の場合は、以下のように画像形成を行う。
【0084】
支持体上に着色剤層が積層された上に(必要に応じて接着層を介して)剥離層が予め積層された記録材料を用いて、支持体側から画像露光し、着色剤層の露光部分にアブレーションを生ぜしめ、剥離層を剥離することにより着色剤層のアブレーション部分のみを剥離層側に引き抜くことで画像記録を行うものである。予め積層する方法としては、押出しラミネート、水や溶剤に分散又は溶解された樹脂バインダーを塗布・乾燥することによって得られる。
【0085】
尚、本発明におけるアブレーションとは、画像露光部分の着色剤層の破壊は起こらず、支持体と着色剤層間の接着力のみ低下するか又はなくなる、あるいは画像露光部分の着色剤層の一部が熱破壊して飛散する等の他に、画像露光部分の着色剤層に亀裂が生じる現象まで含む。
【0086】
画像露光は、アブレーションが起こる光源であれば特に制限なく用いることができる。その中でも、高解像度を得るためには、エネルギー印加面積が絞り込める電磁波、特に波長が1nm〜1mmの紫外線、可視光線、赤外線が好ましく、このような光エネルギーを印加し得る光源としては、レーザー、発光ダイオード、キセノンフラッシュランプ、ハロゲンランプ、カーボンアーク灯、メタルハライドランプ、タングステンランプ、石英水銀ランプ、高圧水銀ランプ等を挙げることができる。この際、加えられるエネルギーは、記録材料の種類により、露光距離、時間、強度を調整することにより適時選択することができる。
【0087】
上記エネルギーを一括露光する場合には、所望露光画像のネガパターンを遮光性材料で形成したマスク材料を重ね合わせ露光すればよい。
【0088】
発光ダイオードアレイ等のアレイ型光源を使用する場合や、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、タングステンランプ等の光源を、液晶、PLZT等の光学的シャッター材料で露光制御する場合には、画像信号に応じたデジタル露光をすることが可能で、この場合には、マスク材料を使用せず直接書込みを行うことができる。しかしながら、この方法では、光源の他に新たに光学的シャッター材料が必要であることから、デジタル露光する場合にはレーザーを光源として用いるのが好ましい。
【0089】
光源としてレーザー光を用いる場合には、光をビーム状に絞り、画像データに応じた走査露光で潜像記録を行うことが可能であり、更にレーザーを光源として用いると、露光面積を微小サイズに絞ることが容易で高解像度の画像記録が可能となる。
【0090】
本発明で用いられるレーザー光源としては、一般によく知られている、ルビーレーザー、YAGレーザー、ガラスレーザーなどの固体レーザー;He−Neレーザー、Arイオンレーザー、Krイオンレーザー、CO2レーザー、COレーザー、He−Cdレーザー、N2レーザー、エキシマーレーザー等の気体レーザー;InGaPレーザー、AlGaAsレーザー、GaAsPレーザー、InGaAsレーザー、InAsPレーザー、CdSnP2レーザー、GaSbレーザー等の半導体レーザー;化学レーザー、色素レーザー等を挙げることができる。これらの中でも、効率的にアブレーションを起こさせるためには、波長が600〜1200nmの可視光〜近赤外領域のレーザーを用いるのが、効率的に光エネルギーを熱エネルギーに変換できることから、感度の面で好ましい。
【0091】
尚、画像露光部分の着色剤層の破壊が起こらず、支持体と着色剤層間の接着力のみ低下するか、なくなるようなアブレーション形態の画像露光が、アブレーションにより飛散した着色剤層の微細粉末などが画像露光中に飛散せず、均一に画像露光部分を引き抜けることから好ましく、光エネルギーの露光方向は、着色剤層の支持体側から露光するのが好ましい。
【0092】
本発明の記録方法では、画像露光による着色剤層のアブレーション部分を、剥離層を隣接させて像様露光し、その後、剥離層を引き剥がすことにより、着色剤層のアブレーション部分のみを剥離層側に転写して引き抜くことで画像記録される。この場合の剥離層は、露光部のアブレーションした不要な着色剤層を効率的に除去する目的で、記録材料と剥離層とを対面させて露光した後に加圧又は加熱・加圧処理すると更に画像品質が向上する。
【0093】
記録材料と剥離層とを対面させて加圧又は加熱・加圧処理するには、密着性が稼げて気泡などが混入せずに加圧又は加熱・加圧処理できるものであれば特に制限なく用いることができ、加圧する場合には圧力ロールやスタンパー等を、加熱・加圧処理する場合にはサーマルヘッド、ヒートロール、ホットスタンプ等を用いることができる。
【0094】
尚、圧力ロールを用いる場合の圧力は、通常0.1〜20kg/cm、好ましくは0.5〜10kg/cmであり、搬送速度は、通常0.1〜200mm/秒、好ましくは0.5〜100mm/秒である。スタンパーを用いる場合の圧力としては、通常0.05〜10kg/cm2、好ましくは0.5〜5kg/cm2、又、加圧時間は、通常0.1〜50秒、好ましくは0.5〜20秒である。
【0095】
又、サーマルヘッドは、通常の溶融転写、昇華転写などに用いられる条件でそのまま使用することができる、ヒートロールを用いる場合の加熱温度は、通常60〜200℃、好ましくは80〜180℃の範囲であり、圧力は、通常0.1〜20kg/cm、好ましくは0.5〜10kg/cmであり、搬送速度は、通常0.1〜200mm/秒、好ましくは0.5〜100mm/秒であり、更に、ホットスタンプを用いる場合の加熱温度は、通常60〜200℃、好ましくは80〜150℃の範囲、圧力としては、通常0.05〜10kg/cm2、好ましくは0.5〜5kg/cm2、又、加熱時間は、通常0.1〜50秒、好ましくは0.5〜20秒である。
【0096】
又、引き剥がす際の方法としては、剥離板、剥離ロールによる剥離角度固定方法、手で剥離層と画像記録材料を固定せずに引き剥がす手剥離方法など、画像記録に影響を与えなければ種々の剥離方法を用いることができる。又、前述のように露光後に加圧、加熱処理を行った後に、このような剥離方法で剥離してもよい。
【0097】
上述の説明は、支持体上に着色剤層のみが積層された記録材料で説明したが、支持体と着色剤層との間に中間層が積層されている場合には、アブレーション位置は中間層と着色剤層との間でもよいし、支持体と中間層との間でもよく、又、場合によっては中間層の一部熱破壊でもよい。
【0098】
このような構成を採ることで、保持部材の表面形状(ムラ)が記録材料露光後の画像に現れるのを防止できる。更に、シートを用いることで、保持部材の加工を簡易化でき、よりムラを防止できる。高照度のレーザーを用いる記録方法、特にアブレーションにおいて、この効果が高く、又、ドラムに記録材料を真空密着した時にムラが出難く、効果が高い。
【0099】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明の態様はこれに限定されない。尚、以下において「部」は、特に断りがない限り「有効成分としての重量部」を表す。
【0100】
実施例1
〈画像記録材料の作成〉
本発明及び比較の画像記録材料を、下記に示した支持体、着色剤層、画像保護層から成る画像記録媒体と、被転写シートを用いて作成した。この画像記録材料を試料1とした。
【0101】
《画像記録媒体》
(支持体)
厚み100μmの片面がコロナ放電処理された透明ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(東レ社製:T−60)を使用。
【0102】
(着色剤層)
下記の組成物をオープンニーダを用いて混練・分散して、金属から成る磁性粉末を含有する着色剤層形成塗工液を調製し、押出し塗布で支持体上に塗布した後、塗膜が未乾燥である内に磁場配向処理を行い、続いて乾燥を施してからカレンダーで表面処理を行い、その後60℃で24時間熱処理することにより厚み0.8μmの着色剤層を形成した。
【0103】
Figure 0003674268
(画像保護層)
下記組成物から成る画像保護層塗工液を調製し、ワイヤーバー塗布で前記着色剤層面上に塗布した後、乾燥を施してから60℃で1日熱処理することで、付量0.1g/m2の画像保護層を形成した。
【0104】
Figure 0003674268
《被転写シート》
(支持体)
厚み38μmの片面が易接着処理された透明PETフィルム(ダイアホイルヘキスト社製:T−100E)を使用。
【0105】
(接着層)
下記組成物から成る被転写シート接着層塗工液を調製して、ワイヤーバー塗布で前記支持体易接着層面上に乾燥後の付量が1.0g/m2となるように塗布した後、乾燥を施して被転写シートを作成した。この接着層は剥離層として機能する。
【0106】
Figure 0003674268
〈画像記録〉
真空密着用のバキューム孔の空いたアルミドラムの外面上に厚み100μmのPETシート(表面粗さRa=0.05μm)を貼り付け、このシートより大きいサイズで上記画像記録材料を支持体を外面にしてPETシートごと真空密着させた。
【0107】
この画像記録材料を、ドラムを回転させながら、出力100mW、ビーム径6μm、波長830nmの半導体レーザーで走査して露光を行った。露光後、ドラムより取り外し剥離層を剥離して画像を形成した。
【0108】
得られた画像について以下の方法で特性評価を行った。
【0109】
[網点再現性]
0〜98%の網点を175線で出力し、その網点再現性を目視により5段階評価した(数字が大きいほど良好)。
【0110】
[エッジの切れ]
網点再現性と同じ出力からエッジの切れを目視により5段階評価した(数字が大きいほど良好)。
【0111】
[カブリ]
画像記録材料にベタ露光を行い、Dminを測定した。この数値が小さいほどカブリが少ない。
【0112】
実施例2
真空密着用のバキューム孔の空いたアルミドラムの外面上に厚み50μmのPETシート(表面粗さRa=0.7μm)を貼り付け、このシートより大きいサイズで前記画像記録材料を支持体を外面にしてPETシートごと真空密着させた。
【0113】
この画像記録材料をドラムを回転させながら、実施例1と同条件でレーザー走査して露光を行った。露光後、ドラムより取り外し剥離層を剥離して画像を形成した。
【0114】
得られた画像について実施例1と同様の特性評価を行った。
【0115】
比較例1
真空密着用のバキューム孔の空いたアルミドラムの外面上に直接前記画像記録材料を支持体を外面にして真空密着させた(アルミドラムの表面粗さRa=1.2μm)。
【0116】
この画像記録材料をドラムを回転させながら、実施例1と同条件でレーザー走査して露光を行った。露光後、ドラムより取り外し剥離層を剥離して画像を形成した。
【0117】
得られた画像について実施例1と同様の特性評価を行った。
【0118】
比較例2
真空密着用のバキューム孔の空いたアルミドラムの外面上に厚み50μmのPETシート(表面粗さRa=1.5μm)を貼り付け、このシートより大きいサイズで前記画像記録材料を支持体を外面にしてPETシートごと真空密着させた。
【0119】
この画像記録材料をドラムを回転させながら、実施例1と同条件でレーザー走査して露光を行った。露光後、ドラムより取り外し剥離層を剥離して画像を形成した。
【0120】
得られた画像について実施例1と同様の特性評価を行った。
【0121】
実施例3
真空密着用のバキューム孔の空いたアルミドラムの外面上に厚み6μmのPETシート(表面粗さRa=0.05μm)を貼り付け、このシートより大きいサイズで前記画像記録材料を支持体を外面にしてPETシートごと真空密着させた。
【0122】
この画像記録材料をドラムを回転させながら、実施例1と同条件でレーザー走査して露光を行った。露光後、ドラムより取り外し剥離層を剥離して画像を形成した。
【0123】
得られた画像について実施例1と同様の特性評価を行った。
【0124】
実施例4
真空密着用のバキューム孔の空いたアルミドラムの外面上に厚み4.5μmのPETシート(表面粗さRa=0.05μm)を貼り付け、このシートより大きいサイズで前記画像記録材料を支持体を外面にしてPETシートごと真空密着させた。
【0125】
この画像記録材料をドラムを回転させながら、実施例1と同条件でレーザー走査して露光を行った。露光後、ドラムより取り外し剥離層を剥離して画像を形成した。
【0126】
得られた画像について実施例1と同様の特性評価を行った。
【0127】
実施例1〜4、比較例1及び2の評価結果を併せて表1に示す。
【0128】
【表1】
Figure 0003674268
【0129】
本発明の実施例は何れの評価においても優れている。
【0130】
【発明の効果】
本発明により、コストアップすることなく、画質に優れた画像を記録する露光装置、記録方法及び、これに用いるシート状材料を提供する

Claims (5)

  1. 感光又は感熱記録材料をレーザー光で露光する装置において、該記録材料とこれを密着して保持する部材の間に、記録材料側の表面粗さがRa=1.0μm以下であるシート状材料を挟むことを特徴とするレーザー露光装置。
  2. 感光又は感熱記録材料をレーザー光で露光する記録方法において、該記録材料とこれを密着して保持する部材の間に、記録材料側の表面粗さがRa=1.0μm以下であるシート状材料を挟むことを特徴とする記録方法
  3. レーザー光で露光し、感光又は感熱によって記録を行う記録材料と、これを密着して保持する部材の間に挟むシート状材料において、その記録材料側の表面粗さがRa=1.0μm以下であることを特徴とするシート状材料。
  4. 請求項1記載のレーザー露光装置に使用されるシート状材料の厚みが5〜100μmであることを特徴とするレーザー露光装置。
  5. 請求項2記載の記録方法に使用されるシート状材料の厚みが5〜100μmであることを特徴とする記録方法
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