JP2000121600A - 酸素濃度検出システムの異常診断装置 - Google Patents

酸素濃度検出システムの異常診断装置

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JP2000121600A
JP2000121600A JP10290261A JP29026198A JP2000121600A JP 2000121600 A JP2000121600 A JP 2000121600A JP 10290261 A JP10290261 A JP 10290261A JP 29026198 A JP29026198 A JP 29026198A JP 2000121600 A JP2000121600 A JP 2000121600A
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oxygen concentration
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element resistance
sensor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒータ付きの積層型酸素濃度センサを用いた
システムにおいて、ヒータ供給電力を検出しなくても、
酸素濃度センサの異常診断を可能にする。 【解決手段】 異常診断実施タイミング毎に前回の素子
抵抗値Zac(i-1)と今回の素子抵抗値Zac(i) との
差から素子抵抗値変化量ΔZacを求め(ステップ11
1,112)、素子抵抗値Zac(i-1) に応じた素子抵
抗値変化量ΔZacの正常範囲をマップ等により算出す
る(ステップ113)。その後、素子抵抗値変化量ΔZ
acが正常範囲であるか否かを判定し(ステップ11
4)、正常範囲内であれば、酸素濃度センサが正常と判
断して、異常発生フラグXFAILを「0」に維持し
(ステップ115)、素子抵抗値変化量ΔZacが正常
範囲外であれば、酸素濃度センサに異常が発生している
と判断して、異常発生フラグXFAILを「1」にセッ
トする(ステップ116)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸素濃度センサの
異常の有無を診断する酸素濃度検出システムの異常診断
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、酸素濃度センサは、その出力電
圧の温度依存性が大きいため、酸素濃度の検出精度を良
好に維持するには素子温度を適温(活性温度)に保つ必
要がある。そのため、酸素濃度センサにヒータを付設
し、このヒータの発熱により素子温度を活性温度に保つ
ようにヒータヘの通電を制御するようにしたものがあ
る。この場合、センサ素子の温度に応じてセンサ素子の
抵抗値が変化することに着目し、素子温度の代用情報と
して素子抵抗値を検出し、この素子抵抗値を目標抵抗値
に一致させるようにヒータヘの通電を制御することで、
素子温度を活性温度に保つように制御するようにしたも
のがある。
【0003】このような酸素濃度検出システムでは、例
えば、特開平8−271475号公報に示すように、ヒ
ータの印加電圧と電流を検出し、検出した電圧と電流と
を乗算してヒータヘの供給電力(以下「ヒータ電力」と
いう)を算出し、このヒータ電力に基づいて酸素濃度セ
ンサの異常診断を実施するようにしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、酸素濃度セ
ンサには、いわゆる「コップ型」と「積層型」とがあ
る。コップ型の酸素濃度センサは、構造上、ヒータとセ
ンサ素子との間に隙間が存在するため、ヒータ温度に対
する素子温度の追従性が悪く、センサ素子を活性温度ま
で昇温させる過程で、ヒータ温度と素子温度との温度差
が大きくなる。このため、センサ素子の昇温過程で、ヒ
ータの過昇温を防止するために、ヒータ電力を目標電力
に制御するヒータ電力制御を実施して、ヒータ温度を許
容温度内に維持しながら、素子温度を活性温度付近まで
上昇させてから、素子抵抗値に基づくフィードバック制
御に移行する必要がある。従って、コップ型の酸素濃度
センサを用いたシステムでは、ヒータ電力制御を実施す
るためのヒータ印加電圧検出回路・電流検出回路が必要
となり、その分、回路構成が複雑化する欠点がある。
【0005】これに対して、積層型の酸素濃度センサ
は、ヒータがセンサ素子に積層されて両者が密着してい
るため、ヒータ温度に対する素子温度の追従性が良く、
センサ素子の昇温過程でもヒータ温度と素子温度との温
度差が小さい。このため、センサ素子の昇温過程でも素
子温度(素子抵抗値)でヒータ温度を監視できるため、
センサ素子の昇温過程でも素子抵抗値に基づいて素子温
度を目標温度にフィードバック制御すれば、ヒータの過
昇温を防止でき、上述したヒータ電力制御は不要とな
る。従って、積層型の酸素濃度センサを用いたシステム
では、ヒータ印加電圧検出回路・電流検出回路が不要
で、回路構成を簡単化できる利点がある。
【0006】しかし、ヒータ印加電圧検出回路・電流検
出回路が無くなると、ヒータ電力を検出できないため、
上記公報のようなヒータ電力に基づく異常診断ができな
くなってしまう。このため、例えば、センサ素子の配線
の断線等により素子抵抗値が無限大(素子温度が低い)
と誤判定されるような異常が発生しても、異常とは検出
されずにヒータに大きな電力が供給され続けて過熱状態
となってしまい、ヒータの焼損やセンサ素子の焼損に至
ってしまう。
【0007】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、積層型の酸素濃度セ
ンサを用いた酸素濃度検出システムにおいて、ヒータ印
加電圧検出回路・電流検出回路を省いた低コストの回路
構成で酸素濃度センサの異常診断を行うことができる酸
素濃度検出システムの異常診断装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1は、積層型の酸素濃度センサを用
いた酸素濃度検出システムにおいて、センサ素子の素子
抵抗値を素子抵抗値検出手段により検出し、その素子抵
抗値に基づいてヒータへの通電をヒータ制御手段で制御
すると共に、素子抵抗値の変化に基づいて酸素濃度セン
サの異常の有無を異常診断手段により診断する。つま
り、本発明は、センサ素子やヒータの断線、短絡等の異
常が発生すると、素子抵抗値の変化がヒータの通電状況
から予想される素子温度の変化とは異なる異常な挙動を
示すことに着目し、素子抵抗値の変化に基づいて酸素濃
度センサの異常診断を行うものである。これにより、ヒ
ータ電力を検出しなくても、酸素濃度センサの異常診断
を行うことが可能となり、ヒータ印加電圧検出回路・電
流検出回路を省いた低コストの回路構成で酸素濃度セン
サの異常診断を行うことができる。しかも、積層型の酸
素濃度センサを用いたシステムでは、前述したように、
センサ素子の昇温過程でも、ヒータとセンサ素子の温度
差が小さいため、ヒータ電力制御を行わなくても、素子
抵抗値(素子温度)に基づいてヒータへの通電を制御す
ることで、ヒータの過昇温を防止しながら、センサ素子
を活性温度まで速やかに昇温させることができる。
【0009】この場合、図2に示すように、素子温度に
対する素子抵抗値の変化量は、素子温度に応じて変化す
るため、酸素濃度センサが正常な時のヒータ制御で生じ
る素子抵抗値の変化量の正常範囲は、素子温度(素子抵
抗値)に応じて変化する。
【0010】このような素子抵抗値の温度特性に着目し
て、請求項2のように、素子抵抗値検出手段で検出した
素子抵抗値と該素子抵抗値の変化量に基づいて酸素濃度
センサの異常の有無を診断するようにしても良い。つま
り、素子抵抗値の温度特性を考慮して、予め素子抵抗値
の変化量の正常範囲を素子抵抗値(素子温度)に応じて
設定しておき、ヒータ制御する際に、その時点の素子抵
抗値の変化量がその時点の素子抵抗値における変化量の
正常範囲内であるか否かにより異常の有無を診断する。
このようにすれば、正常な素子抵抗値の変化量が素子抵
抗値に応じて変化するのに対応した適正な診断基準で異
常診断を実施することができ、異常診断精度を向上する
ことができる。
【0011】また、酸素濃度センサが正常であれば、ヒ
ータに比較的大きな電力で通電し続けると、素子温度が
上昇して素子抵抗値が低下する。従って、ヒータに比較
的大きな電力で通電し続けても、素子抵抗値が正常に低
下しない場合には、例えばヒータの断線、接続不良等に
よるヒータの発熱不良や、素子抵抗値検出系の異常が考
えられる。
【0012】そこで、請求項3のように、ヒータへの通
電が所定値以上である状態が所定時間継続した時の素子
抵抗値を、その時点の素子抵抗値の正常範囲を考慮して
予め設定した判定値と比較して酸素濃度センサの異常の
有無を診断するようにしても良い。つまり、ヒータへの
通電が所定値以上である状態が所定時間継続しても、素
子抵抗値が判定値以下に低下しないときには、例えばヒ
ータの発熱不良や素子抵抗値検出系の異常が考えられる
ため、酸素濃度センサの異常有りと診断する。このよう
にすれば、前記請求項1と同じく、ヒータ印加電圧検出
回路・電流検出回路を省いた低コストの回路構成で酸素
濃度センサの異常診断を行うことができる。
【0013】一般に、ヒータへの通電開始時は、素子温
度が低いため、素子温度を活性温度まで上昇させるため
に、比較的大きな電力で通電される。従って、酸素濃度
センサが正常であれば、ヒータへの通電開始から時間が
経過するに従って、素子温度が上昇して素子抵抗値が低
下する。
【0014】この点に着目し、請求項4のように、ヒー
タへの通電開始から所定時間継続した時の素子抵抗値
を、その時点の素子抵抗値の正常範囲を考慮して予め設
定した判定値と比較して酸素濃度センサの異常の有無を
診断するようにしても良い。つまり、ヒータへの通電開
始から所定時間継続した時の素子抵抗値が判定値以下に
低下しない時には、例えばヒータの発熱不良や素子抵抗
値検出系の異常が考えられるため、酸素濃度センサの異
常有りと診断する。このようにすれば、前記請求項1と
同じく、ヒータ印加電圧検出回路・電流検出回路を省い
た低コストの回路構成で酸素濃度センサの異常診断を行
うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】《実施形態(1)》以下、本発明
を空燃比制御システムに適用した実施形態(1)を図1
乃至図7に基づいて説明する。エンジンの排気管(図示
せず)には、積層型の酸素濃度センサ11が設置されて
いる。この酸素濃度センサ11は、限界電流式の酸素濃
度センサ(空燃比センサとも呼ばれている)であり、排
出ガス中の酸素濃度(空燃比)にほぼ比例する限界電流
を発生する。この酸素濃度センサ11のセンサ素子12
は、活性温度が高く(約600〜700℃以上)、しか
も、活性温度範囲が狭いため、排出ガスの熱のみでは、
活性温度範囲を維持することが困難である。そこで、こ
の酸素濃度センサ11には、ヒータ13を内蔵し、この
ヒータ13の発熱によりセンサ素子12の温度(素子温
度)を活性温度範囲に維持するようにヒータ13への通
電を制御する。ここで使用する積層型の酸素濃度センサ
11は、ヒータ13とセンサ素子12との間の伝熱性を
良くするために、ヒータ13をセンサ素子12に密着さ
せるように積層したものである。
【0016】この酸素濃度センサ11のヒータ13は、
一端がバッテリ電源(+B)に接続され、他端がスイッ
チング素子、例えばMOSFET14のドレインに接続
されている。このMOSFET14は、ソースがグラン
ド側に接続され、ゲートがマイクロコンピュータ(以下
「マイコン」と略記する)15の出力ポートに接続され
ている。このマイコン15でMOSFET14のオン/
オフを制御することによってヒータ13の通電率(ヒー
タデューティ)が制御される。
【0017】次に、センサ素子12の印加電圧を制御す
るセンサ駆動回路の構成を説明する。電源電圧Vcを3
個の抵抗R2,R3,R4で分圧することで、第1電圧
V1と第2電圧V2を発生し、これら各電圧V1,V2
をそれぞれオペアンプ16,17の非反転入力端子
(+)に入力する。第1電圧V1が入力されるオペアン
プ16の出力端子は、センサ素子12のプラス側端子A
F+に接続されている。このオペアンプ16は、反転入
力端子(−)と出力端子とが接続され、ボルテージホロ
ワとして動作する。これにより、オペアンプ16の非反
転入力端子(+)に入力される第1電圧V1がオペアン
プ16の出力電圧と等しくなり、この第1電圧V1がセ
ンサ素子12のプラス側端子AF+に印加される。
【0018】一方、第2電圧V2が入力されるオペアン
プ17の出力端子は、抵抗R5を介して2つの抵抗R6
とR7の中間接続点に接続され、この中間接続点に生じ
る電圧V3がオペアンプ18の非反転入力端子(+)に
入力される。一方の抵抗R6はPNP型のトランジスタ
Tr1を介して電源電圧Vc側に接続され、他方の抵抗
R7はNPN型のトランジスタTr2を介してグランド
側に接続されている。各トランジスタTr1,Tr2の
ベースは、それぞれ抵抗R8,R9を介してマイコン1
5の出力ポートに接続され、このマイコン15によって
トランジスタTr1,Tr2のオン/オフが切り換えら
れる。
【0019】また、オペアンプ18の非反転入力端子
(+)とグランドとの間には、ノイズ除去、サージ吸収
用のコンデンサC1が接続されている。このオペアンプ
18の出力端子は、抵抗R1を介してセンサ素子12の
マイナス側端子AF−に接続され、該オペアンプ18の
反転入力端子(−)もセンサ素子12のマイナス側端子
AF−側に接続されている。これにより、センサ素子1
2のマイナス側端子AF−には、オペアンプ18の非反
転入力端子(+)に入力される電圧V3が印加され、該
マイナス側端子AF−側に接続された抵抗R1には、セ
ンサ素子12を流れる素子電流Ip(排出ガス中の酸素
濃度に応じて流れる限界電流)が流れる。センサ素子1
2のマイナス側端子AF−に印加される電圧V3は、後
述するようにトランジスタTr1,Tr2のオン/オフ
によって切り換えられる。
【0020】通常時(酸素濃度検出時)には、2つのト
ランジスタTr1,Tr2が共にオフ状態に維持され
る。この状態では、オペアンプ17から出力される第2
電圧V2がそのままオペアンプ18の非反転入力端子
(+)に入力されるため(V2=V3)、センサ素子1
2のマイナス側端子AF−には、第2電圧V2が印加さ
れる。この時の抵抗R1の両端の電圧Va,VbがA/
D変換器19を介してマイコン15に入力される。マイ
コン15はA/D変換器19から入力された抵抗R1の
両端の電圧Va,Vbから抵抗R1を流れる電流、つま
りセンサ素子12を流れる素子電流Ipを次式により求
める。 Ip=(Vb−Va)/R1 この素子電流Ipから排出ガスの酸素濃度(空燃比)を
算出する。
【0021】また、素子抵抗値Zacを検出する場合に
は、センサ素子12の印加電圧(本実施形態ではマイナ
ス側端子AF−の印加電圧)を図7に示すように掃引し
て、その時の電圧変化ΔVと、その電圧変化ΔVによっ
て生じる電流変化ΔIとから次式により素子抵抗値Za
cを算出する。 Zac=ΔV/ΔI
【0022】この素子抵抗値Zacの算出方法を詳しく
説明すると、まず、通常時に、2つのトランジスタTr
1,Tr2を共にオフ状態に保持してセンサ素子12の
マイナス側端子AF−に第2電圧V2を印加し、この状
態で、掃引直前の時点t1の抵抗R1の両端の電圧Va(t
1),Vb(t1)から、その時点t1の素子電流Ip(t1)を
次式により算出する。 Ip(t1) ={Vb(t1)−Va(t1)}/R1
【0023】この後、センサ素子12のマイナス側端子
AF−側の印加電圧(以下単に「素子印加電圧」とい
う)を掃引するために、2つのトランジスタTr1,T
r2のうちのトランジスタTr2のみをオンする。これ
により、オペアンプ18の非反転入力端子(+)の入力
電圧V3が抵抗R7を介してグランド側にプルダウンさ
れるため、該入力電圧V3が低下し、素子印加電圧が図
7に示すように掃引される。この掃引中の時点t2の抵抗
R1の両端の電圧Va(t2),Vb(t2)から、その時点t2
の素子電流Ip(t2) を次式により算出する。 Ip(t2) ={Vb(t2)−Va(t2)}/R1
【0024】そして、掃引直前の時点t1の素子電流Ip
(t1) と素子印加電圧V3(t1)、掃引中の時点t2の素子
電流Ip(t2) と素子印加電圧V3(t2)を用いて、素子
抵抗値Zacを次式により算出する。 Zac=ΔV/ΔI ={V3(t2)−V3(t1)}/{Ip(t2) −Ip(t1) }
【0025】尚、掃引終了後は、素子電流Ipを速やか
に通常状態に収束させるために、トランジスタTr1を
オン、トランジスタTr2をオフすることで、オペアン
プ18の非反転入力端子(+)の入力電圧V3を抵抗R
6を介して電源Vc側にプルアップして、該入力電圧V
3を上昇させる。これにより、図7に示すように、掃引
終了後に素子印加電圧を反対側(電圧増加側)に振る戻
し処理を実施して、掃引中にセンサ素子12の容量成分
に蓄えられた電荷の放電を促進させ、この状態を掃引時
間と同じ時間だけ保持して、センサ素子12の容量成分
による充電電荷を放電し終えた時点で、2つのトランジ
スタTr1,Tr2を共にオフして、素子印加電圧を通
常時の電圧(第2電圧V2)に戻す。
【0026】尚、上記の説明では、掃引時に素子印加電
圧を電圧低下側に掃引し、掃引後の戻し処理時に素子印
加電圧を電圧増加側に振るようにしたが、これとは反対
に、掃引時に素子印加電圧を電圧増加側に掃引し、掃引
後の戻し処理時に素子印加電圧を電圧低下側に振るよう
にしても良い。
【0027】ところで、酸素濃度センサ11の素子抵抗
値Zacは、図2に示すように、素子温度に依存し、素
子温度が上昇するに従って、素子抵抗値Zacが低下す
る。そこで、マイコン15は、後述する図4及び図5の
ヒータ制御用のルーチンを実行することで、素子温度の
代用情報として酸素濃度センサ11の素子抵抗値Zac
を算出し、この素子抵抗値Zacに基づいて素子温度を
判定し、該素子温度を活性温度範囲に維持するようにヒ
ータ13ヘの通電をフィードバック制御すると共に、素
子抵抗値Zacの変化に基づいて酸素濃度センサ11の
異常の有無を診断する。
【0028】ここで、本実施形態(1)のヒータ制御の
概要を図3のタイムチャートを用いて説明する。図3
は、エンジン始動後にセンサ素子12を活性化し、素子
温度を活性温度に制御する過程を示している。ヒータ1
3への通電開始から素子温度が活性温度付近に達するま
での期間は、「100%通電制御」を実施する。この1
00%通電制御は、ヒータ13への通電率(ヒータデュ
ーティ)を100%に維持して素子温度の上昇を促進す
る制御である。この100%通電制御により、素子温度
が活性温度付近に上昇した時点で、100%通電制御を
終了し、素子抵抗値に基づくフィードバック制御に移行
して、素子抵抗値を目標抵抗値に一致させるようにヒー
タデューティを制御することで、素子温度を活性温度に
保つように制御する。
【0029】前述したように、コップ型の酸素濃度セン
サを用いたシステムでは、ヒータとセンサ素子との間に
隙間が存在して、ヒータ温度に対する素子温度の追従性
が悪いため、センサ素子を活性温度まで昇温させる過程
で、ヒータの過昇温を防止するために、ヒータ電力を目
標電力に制御するヒータ電力制御を実施して、ヒータ温
度を許容温度内に維持しながら、素子温度を活性温度付
近まで上昇させた後に素子抵抗値フィードバック制御に
移行する必要がある。
【0030】これに対して、本実施形態(1)のよう
に、積層型の酸素濃度センサ11を用いたシステムで
は、ヒータ13とセンサ素子12との間の伝熱性が良
く、センサ素子12の昇温過程でも、ヒータ温度と素子
温度との温度差が小さいため、ヒータ電力制御を行う必
要がなく、素子抵抗値フィードバック制御により、ヒー
タ温度を許容温度内に保ちながら、素子温度を活性温度
に上昇させることができる。このため、本実施形態
(1)のように、積層型の酸素濃度センサ11を用いた
システムでは、ヒータ電力を検出するためのヒータ印加
電圧検出回路・電流検出回路が不要である。
【0031】しかし、ヒータ印加電圧検出回路・電流検
出回路が無くなると、ヒータ電力を検出できないため、
従来のようなヒータ電力に基づく酸素濃度センサ11の
異常診断を行うことができない。
【0032】そこで、本実施形態(1)では、図2に示
すような素子抵抗値の温度特性を考慮して、図6に示す
ように、予め素子抵抗値の変化量の正常範囲を素子抵抗
値(素子温度)に応じて設定しておき、現時点の素子抵
抗値の変化量がその素子抵抗値における変化量の正常範
囲内であるか否かで異常の有無を診断する。以下、マイ
コン15が実行する図4及び図5のヒータ制御・異常診
断ルーチンの処理内容を説明する。
【0033】[ヒータ制御ルーチン]図4に示すヒータ
制御ルーチンは、所定周期(例えば128ms周期)で
繰り返し実行され、特許請求の範囲でいうヒータ制御手
段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、
まずステップ101で、現在の素子抵抗値Zac(i)を
前述した素子印加電圧の掃引により検出する。この機能
が特許請求の範囲でいう素子抵抗値検出手段としての役
割を果たす。そして、次のステップ102で、後述する
図5の異常診断ルーチンを実行して、現在の素子抵抗値
Zac(i) とその変化量ΔZacとに基づいて酸素濃度
センサ11の異常診断を実行する。
【0034】この後、ステップ103で、素子温度を活
性温度範囲に昇温・維持するためのヒータ13の通電率
(ヒータデューティ)Dutyを次のようにして算出す
る。すなわち、ヒータ13の通電開始後、素子温度が比
較的低い領域では、素子温度の上昇を促進して早期に活
性化するために、ヒータデューティDutyを100%
に設定し、ヒータ13の100%通電制御を実施する。
【0035】その後、センサ素子12がほぼ半活性状態
になった時の素子温度(素子抵抗値)に到達した時点
で、100%通電制御から素子抵抗値フィードバック制
御に移行し、素子抵抗値Zac(i) を目標素子抵抗値Z
acT(素子温度を本活性温度に維持するための素子抵
抗値)に一致させるように、ヒータデューティDuty
を次のようにして算出する。
【0036】まず、次の(1)から(3)式により比例
項GP、積分項GI、微分項GDを算出する。 GP=KP・{Zac(i) −ZacT} ……(1) GI=GI(i-1) +KI×{Zac(i) −ZacT} ……(2) GD=KD×{Zac(i) −Zac(i-1) } ……(3) ここで、KPは比例定数、KIは積分定数、KDは微分
定数であり、GI(i-1) 及びZac(i-1) は前回処理時
の値である。そして、上記比例項GP、積分項GI、微
分項GDを積算してヒータデューティDutyを算出す
る(Duty=GP+GI+GD)。
【0037】この後、ステップ104に進み、上記ステ
ップ103で求めたヒータデューティ比Dutyでヒー
タ13に通電する。尚、ステップ102で、酸素濃度セ
ンサ11の異常有りと判定された場合は、ヒータデュー
ティDutyを0%としてヒータ13への通電を禁止
し、空燃比フィードバック制御を禁止すると共に、警告
ランプ(図示せず)を点灯又は点滅させ、運転者に警告
する。
【0038】[異常診断ルーチン]図5に示す異常診断
ルーチンは、図4のヒータ制御ルーチンのステップ10
2で実行されるサブルーチンであり、特許請求の範囲で
いう異常診断手段としての役割を果たす。本ルーチンが
起動されると、まずステップ111で、前回の異常診断
処理から0.5sec経過したか否かにより、異常診断
実施タイミングであるか否かを判定する。もし、異常診
断実施タイミングでなければ(前回の異常診断処理から
0.5sec経過していなければ)、以降の異常診断処
理(ステップ112〜117)を実行することなく本ル
ーチンを終了する。
【0039】そして、異常診断実施タイミングになる毎
(0.5sec毎)に、ステップ112以降の異常診断
処理を次のようにして実施する。まず、ステップ112
で、前回の異常診断時(0.5sec前)の素子抵抗値
Zac(i-1) と今回の素子抵抗値Zac(i) との差を求
めて、素子抵抗値の変化量ΔZacを更新する。
【0040】この後、ステップ113で、図6に示す素
子抵抗値Zacをパラメータとする素子抵抗値変化量Δ
Zacの正常範囲を示すマップを検索して、前回の素子
抵抗値Zac(i-1) に応じた素子抵抗値変化量ΔZac
の正常範囲、つまり、酸素濃度センサ11が正常な時の
素子抵抗値の変化量ΔZacの上限値ΔZmax と下限値
ΔZmin を求める。尚、このステップ113で、今回の
素子抵抗値Zac(i)に応じた素子抵抗値変化量ΔZa
cの上限値ΔZmax と下限値ΔZmin を求めるようにし
ても良い。
【0041】図2に示すように、素子温度に対する素子
抵抗値Zacの変化量は、素子温度が高くなるほど小さ
くなるため、図6の素子抵抗値変化量ΔZacの正常範
囲のマップ特性は、素子抵抗値Zacが小さくなる(素
子温度が高くなるほど)、その正常範囲の上限値ΔZma
x と下限値ΔZmin が小さくなるように設定されてい
る。この素子抵抗値変化量ΔZacの正常範囲を示すマ
ップは、予め、実験データや関数式によって設定され、
マイコン15のROMに記憶されている。
【0042】次のステップ114では、素子抵抗値の変
化量ΔZacが正常範囲内か否か、つまり、ΔZmin ≦
ΔZac≦ΔZmax であるか否かを判定することで、酸
素濃度センサ11の異常の有無を判定する。ここで、素
子抵抗値の変化量ΔZacが正常範囲内であると判定さ
れれば、酸素濃度センサ11が正常に動作していると判
断して、ステップ115に進み、異常発生フラグXFA
ILを酸素濃度センサ11の正常を意味する「0」に維
持する。
【0043】一方、ステップ114で、素子抵抗値の変
化量ΔZacが正常範囲外であると判定された場合は、
酸素濃度センサ11に異常が発生していると判断して、
ステップ116に進み、異常発生フラグXFAILを酸
素濃度センサ11の異常有りを意味する「1」にセット
する。この場合は、前述したように、ヒータデューティ
Dutyを0%としてヒータ13への通電を禁止すると
共に、空燃比フィードバック制御の禁止、警告ランプの
点灯、異常コードの記憶等を行う。
【0044】上記ステップ115又は116で異常発生
フラグXFAILをリセット又はセットした後に、ステ
ップ117に進み、素子抵抗値Zac(i-1) の記憶デー
タを今回の素子抵抗値Zac(i) で更新して本ルーチン
を終了する。
【0045】以上説明した本実施形態(1)によれば、
センサ素子12やヒータ13の断線、短絡等の異常が発
生すると、素子抵抗値変化量ΔZacが正常範囲から外
れることに着目して、素子抵抗値変化量ΔZacが正常
範囲内か否かにより酸素濃度センサ11の異常の有無を
診断するようにしたので、ヒータ電力を検出しなくて
も、酸素濃度センサ11の異常診断を行うことが可能と
なり、ヒータ印加電圧検出回路・電流検出回路を省いた
低コストの回路構成で酸素濃度センサ11の異常診断を
行うことができる。しかも、本実施形態(1)のような
積層型の酸素濃度センサ11を用いたシステムでは、セ
ンサ素子12の昇温過程でも、ヒータ13とセンサ素子
12の温度差が小さいため、ヒータ電力制御を行わなく
ても、素子抵抗値フィードバック制御により、ヒータ1
3の過昇温を防止しながら、センサ素子12を活性温度
まで速やかに昇温させることができる。
【0046】更に、本実施形態(1)では、素子抵抗値
変化量ΔZacの正常範囲を素子抵抗値Zacに応じて
設定したので、素子抵抗値変化量ΔZacが素子温度
(素子抵抗値)に応じて変化するのに対応した適正な診
断基準で異常診断を実施することができ、異常診断精度
を向上させることができる。しかしながら、素子抵抗値
変化量ΔZacの正常範囲を素子抵抗値Zacに依存し
ない固定範囲としても良い。
【0047】尚、本実施形態(1)では、素子抵抗値を
検出する際に、センサ素子12のマイナス側端子AF−
の印加電圧を掃引するようにしたが、プラス側端子AF
+の印加電圧を掃引するようにしても良い。
【0048】《実施形態(2)》次に、本発明の実施形
態(2)を図8に基づいて説明する。前記実施形態
(1)では、素子抵抗値変化量ΔZacが正常範囲外と
なったときに酸素濃度センサ11の異常有りと診断する
ようにしたが、図8に示す本発明の本実施形態(2)で
は、ヒータデューティが所定値以上である状態が所定時
間継続した時の素子抵抗値を、その時点の素子抵抗値の
正常範囲を考慮して予め設定した判定値と比較して酸素
濃度センサ11の異常の有無を診断するようにしてい
る。
【0049】つまり、酸素濃度センサ11が正常であれ
ば、ヒータ13に比較的大きなデューティで通電し続け
ると、素子温度が上昇して素子抵抗値が低下する。従っ
て、ヒータ13に比較的大きなデューティで通電し続け
ても、素子抵抗値が正常に低下しない場合には、例えば
ヒータの断線、接続不良等によるヒータ13の発熱不良
や、素子抵抗値検出系の異常が考えられる。この観点か
ら、本実施形態(2)では、ヒータデューティが所定値
以上である状態が所定時間継続した時の素子抵抗値が判
定値以下に低下しないときには、酸素濃度センサ11の
異常有りと診断する。
【0050】このような本実施形態(2)の異常診断処
理は、図8に示す異常診断ルーチンによって次のように
実行される。まず、ステップ201で、ヒータ13の通
電開始と同時に計時動作するタイマのカウント値から、
ヒータ13の通電開始からの経過時間tを読み込み、次
のステップ202で、ヒータ13の通電開始からの経過
時間tが所定時間T(例えば10sec)以上になった
か否かを判定する。もし、ヒータ13の通電開始からの
経過時間tが所定時間T未満であれば、ステップ203
に進み、異常発生フラグXFAILを「0」にリセット
して本ルーチンを終了する。
【0051】その後、ヒータ13の通電開始からの経過
時間tが所定時間Tに達した時点で、ステップ204に
進み、ヒータデューティDutyが所定値D(例えば1
00%,90%,80%,70%等の適宜の値)以上か
否かを判定する。通常、ヒータ13の通電開始直後は、
素子温度が低いためにヒータデューティDutyが10
0%で制御されるため、所定時間T経過した時点で、ヒ
ータデューティDutyが所定値D以上であれば、ヒー
タデューティDutyが所定値D以上の状態がヒータ1
3の通電開始から所定時間T以上継続していることにな
る。この場合には、ステップ205に進み、今回の素子
抵抗値Zac(i) が判定値Z以上か否かを判定する。こ
こで、判定値ZはヒータデューティDutyが所定値D
以上の状態がヒータ13の通電開始から所定時間T以上
継続した時点における素子抵抗値の正常範囲の上限値よ
りも少し高い素子抵抗値(つまり製品ばらつきを考慮し
ても明らかに異常と思われる素子抵抗値、例えば500
Ω)に設定されている。
【0052】従って、このステップ205で、素子抵抗
値Zac(i) が判定値Z以上と判定された場合には、酸
素濃度センサ11の異常が発生していると判断して、ス
テップ206に進み、異常発生フラグXFAILを
「1」にセットする。
【0053】一方、ヒータ13の通電開始からの経過時
間tが所定時間T経過する前に、ヒータデューティDu
tyが所定値Dより低下した場合、或は、ヒータデュー
ティDutyが所定値D以上の状態がヒータ13の通電
開始から所定時間T経過する前に素子抵抗値Zac(i)
が判定値Zより小さくなった場合は、酸素濃度センサ1
1の異常が検出されないと判断して本ルーチンを終了す
る。
【0054】以上説明した本実施形態(2)において
も、前記実施形態(1)と同じく、ヒータ印加電圧検出
回路・電流検出回路を省いた低コストの回路構成で酸素
濃度センサ11の異常診断を行うことができる。
【0055】尚、本実施形態(2)では、ヒータデュー
ティが所定値以上である状態が所定時間継続した時の素
子抵抗値を判定値と比較して酸素濃度センサ11の異常
診断を行うようにしたが、ヒータ13の通電開始から所
定時間継続した時の素子抵抗値を、その時点の素子抵抗
値の正常範囲を考慮して予め設定した判定値と比較して
酸素濃度センサ11の異常の有無を診断するようにして
も良い。
【0056】つまり、ヒータ13の通電開始時は、一般
に素子温度が低いために、ヒータデューティDutyが
100%で制御されるため、酸素濃度センサ11が正常
であれば、ヒータ13の通電開始から時間が経過するに
従って、素子温度が上昇して素子抵抗値が低下する。ま
た、高温再始動時で、ヒータ13の通電開始当初から素
子温度が高いために素子抵抗値フィードバック制御が行
われたとしても、酸素濃度センサ11が正常であれば、
ヒータ13の通電開始直後から素子抵抗値が既に十分に
低下した状態となっている。従って、ヒータ13の通電
開始から所定時間継続した時の素子抵抗値が、正常範囲
の上限値を考慮して予め設定した判定値以下に低下しな
い時には、例えばヒータ13の発熱不良や素子抵抗値検
出系の異常が考えられるため、酸素濃度センサ11の異
常有りと診断する。
【0057】尚、前述した2つの実施形態(1),
(2)の異常診断方法を1つの酸素濃度検出システムで
行うようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)の酸素濃度検出システ
ムの回路構成を示す電気回路図
【図2】酸素濃度センサの素子抵抗値の温度特性を示す
【図3】ヒータ制御の挙動を説明するタイムチャート
【図4】ヒータ制御ルーチンの処理の流れを示すフロー
チャート
【図5】実施形態(1)の異常診断ルーチンの処理の流
れを示すフローチャート
【図6】素子抵抗値と素子抵抗値変化量ΔZacの正常
範囲との関係を規定するマップを概念的に示す図
【図7】素子抵抗値検出時の素子印加電圧の掃引方法を
説明するタイムチャート
【図8】本発明の実施形態(2)の異常診断ルーチンの
処理の流れを示すフローチャート
【符号の説明】
11…積層型酸素濃度センサ、12…センサ素子、13
…ヒータ、14…MOSFET、15…マイコン(ヒー
タ制御手段、素子抵抗値検出手段、異常診断手段)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検出ガス中の酸素濃度に応じた電流が
    流れるセンサ素子と該センサ素子を加熱するヒータとが
    積層された積層型の酸素濃度センサと、前記センサ素子
    の抵抗値(以下「素子抵抗値」という)を検出する素子
    抵抗値検出手段と、この素子抵抗値検出手段で検出した
    素子抵抗値に基づいて前記ヒータへの通電を制御するヒ
    ータ制御手段とを備えた酸素濃度検出システムにおい
    て、 前記素子抵抗値検出手段で検出した素子抵抗値の変化に
    基づいて前記酸素濃度センサの異常の有無を診断する異
    常診断手段を備えていることを特徴とする酸素濃度検出
    システムの異常診断装置。
  2. 【請求項2】 前記異常診断手段は、前記素子抵抗値検
    出手段で検出した素子抵抗値と該素子抵抗値の変化量と
    に基づいて前記酸素濃度センサの異常の有無を診断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の酸素濃度検出システ
    ムの異常診断装置。
  3. 【請求項3】 被検出ガス中の酸素濃度に応じた電流が
    流れるセンサ素子と該センサ素子を加熱するヒータとが
    積層された積層型の酸素濃度センサと、前記センサ素子
    の抵抗値(以下「素子抵抗値」という)を検出する素子
    抵抗値検出手段と、この素子抵抗値検出手段で検出した
    素子抵抗値に基づいて前記ヒータへの通電を制御するヒ
    ータ制御手段とを備えた酸素濃度検出システムにおい
    て、 前記ヒータへの通電が所定値以上である状態が所定時間
    継続した時の前記素子抵抗値を判定値と比較して前記酸
    素濃度センサの異常の有無を診断する異常診断手段を備
    えていることを特徴とする酸素濃度検出システムの異常
    診断装置。
  4. 【請求項4】 被検出ガス中の酸素濃度に応じた電流が
    流れるセンサ素子と該センサ素子を加熱するヒータとが
    積層された積層型の酸素濃度センサと、前記センサ素子
    の抵抗値(以下「素子抵抗値」という)を検出する素子
    抵抗値検出手段と、この素子抵抗値検出手段で検出した
    素子抵抗値に基づいて前記ヒータへの通電を制御するヒ
    ータ制御手段とを備えた酸素濃度検出システムにおい
    て、 前記ヒータへの通電開始から所定時間継続した時の前記
    素子抵抗値を判定値と比較して前記酸素濃度センサの異
    常の有無を診断する異常診断手段を備えていることを特
    徴とする酸素濃度検出システムの異常診断装置。
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