JPH07225530A - 画像記録用熱定着器の診断装置および画像記録装置 - Google Patents
画像記録用熱定着器の診断装置および画像記録装置Info
- Publication number
- JPH07225530A JPH07225530A JP6018203A JP1820394A JPH07225530A JP H07225530 A JPH07225530 A JP H07225530A JP 6018203 A JP6018203 A JP 6018203A JP 1820394 A JP1820394 A JP 1820394A JP H07225530 A JPH07225530 A JP H07225530A
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- Japan
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- voltage
- thermistor
- fixing device
- temperature sensor
- thermal fixing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱定着器の温度を検出するサーミスタ等の抵
抗式温度センサの故障の有無を診断して、熱定着器の異
常な発熱を防止することができる画像記録用熱定着器の
診断装置および画像記録装置を提供すること。 【構成】 サーミスタ１に短時間だけ電圧ＶCC２を印加
し、その印加の前後におけるサーミスタ１の端子電圧Ｖ
THを検出して、間接的にサーミスタ１の抵抗値変化の程
度を求め、その変化の程度に基づいてサーミスタ１の断
線の有無を判別する。
抗式温度センサの故障の有無を診断して、熱定着器の異
常な発熱を防止することができる画像記録用熱定着器の
診断装置および画像記録装置を提供すること。 【構成】 サーミスタ１に短時間だけ電圧ＶCC２を印加
し、その印加の前後におけるサーミスタ１の端子電圧Ｖ
THを検出して、間接的にサーミスタ１の抵抗値変化の程
度を求め、その変化の程度に基づいてサーミスタ１の断
線の有無を判別する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、電子写真方式
等の画像記録装置における熱定着器の診断装置、および
画像記録装置に関するものである。
等の画像記録装置における熱定着器の診断装置、および
画像記録装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、例えば、電子写真方式の画像
記録装置用の熱定着装置として、熱ローラ式の定着器が
使用されている。
記録装置用の熱定着装置として、熱ローラ式の定着器が
使用されている。
【０００３】この定着器は、アルミニウム製のローラ内
部のハロゲンヒータによって、そのローラを加熱する。
そのローラの表面には、サーミスタ（抵抗式温度セン
サ）がバネで押されて当接されている。このサーミスタ
でローラ表面温度を検知し、その検知温度に基づいてハ
ロゲンヒータへの通電を制御して、ローラ表面の温度を
一定に保っている。
部のハロゲンヒータによって、そのローラを加熱する。
そのローラの表面には、サーミスタ（抵抗式温度セン
サ）がバネで押されて当接されている。このサーミスタ
でローラ表面温度を検知し、その検知温度に基づいてハ
ロゲンヒータへの通電を制御して、ローラ表面の温度を
一定に保っている。
【０００４】その温度制御のための装置を図５に示す。
【０００５】１はサーミスタ、２は抵抗（抵抗値は数ｋ
Ω）、３はＣＰＵ（ワンチップマイクロプロセッサ）
で、Ｉ／Ｏポート、Ａ／Ｄコンバータ、ＲＯＭ、ＲＡＭ
を内蔵している。４はソリッドステートリレー（ＳＳ
Ｒ）等の半導体リレー、５はハロゲンヒータ、６はヒー
タ５の過昇温防止用のサーモスイッチである。サーミス
タ１は、ハロゲンヒータ５の熱を受けた熱ローラ表面の
温度を測定する。サーミスタ１と抵抗２は直列に接続さ
れ、サーミスタ１の両端には、サーミスタ１の抵抗値と
抵抗２の値とで電源電圧ＶCCを分圧した電圧が生じる。
この電圧をＣＰＵ３のＡ／Ｄコンバータポート（Ａ／
Ｄ）で読取り、熱ローラ表面の温度を検知する。そし
て、その検知結果に従い、ＣＰＵ３の出力ポートＯ1 か
ら駆動信号を出力し、それに伴いリレー４がヒータ５を
オン，オフ制御する。
Ω）、３はＣＰＵ（ワンチップマイクロプロセッサ）
で、Ｉ／Ｏポート、Ａ／Ｄコンバータ、ＲＯＭ、ＲＡＭ
を内蔵している。４はソリッドステートリレー（ＳＳ
Ｒ）等の半導体リレー、５はハロゲンヒータ、６はヒー
タ５の過昇温防止用のサーモスイッチである。サーミス
タ１は、ハロゲンヒータ５の熱を受けた熱ローラ表面の
温度を測定する。サーミスタ１と抵抗２は直列に接続さ
れ、サーミスタ１の両端には、サーミスタ１の抵抗値と
抵抗２の値とで電源電圧ＶCCを分圧した電圧が生じる。
この電圧をＣＰＵ３のＡ／Ｄコンバータポート（Ａ／
Ｄ）で読取り、熱ローラ表面の温度を検知する。そし
て、その検知結果に従い、ＣＰＵ３の出力ポートＯ1 か
ら駆動信号を出力し、それに伴いリレー４がヒータ５を
オン，オフ制御する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例におけるサーミスタ１は、その抵抗値が温度に対し
て非直線的に変化し、定着器の定着温度１８０℃近辺で
は、その抵抗値は数ｋΩとなり、常温に近いと数百ｋΩ
と大きな値になる。このため、常温近くでは、温度が変
化してもサーミスタ１の両端の電圧はほとんど変化しな
い。さらに、図５の回路では、サーミスタ１の両端の電
圧はほぼ電源電圧ＶCCに等しい電圧になってしまう。
来例におけるサーミスタ１は、その抵抗値が温度に対し
て非直線的に変化し、定着器の定着温度１８０℃近辺で
は、その抵抗値は数ｋΩとなり、常温に近いと数百ｋΩ
と大きな値になる。このため、常温近くでは、温度が変
化してもサーミスタ１の両端の電圧はほとんど変化しな
い。さらに、図５の回路では、サーミスタ１の両端の電
圧はほぼ電源電圧ＶCCに等しい電圧になってしまう。
【０００７】従来は、サーミスタ１が断線しているかど
うか調べるため、ヒータ５を一定時間発熱させて、サー
ミスタ１の抵抗値が変化するかどうか調べている。
うか調べるため、ヒータ５を一定時間発熱させて、サー
ミスタ１の抵抗値が変化するかどうか調べている。
【０００８】ところが、このような検査方法では、熱ロ
ーラの時定数が大きく、かつ常温付近の状態では、少し
の温度変化だけではサーミスタ１の両端の電圧変化が微
小であるため、その電圧変化を検知できず、その電圧変
化が検知できるような温度にまで熱ローラの温度を上げ
るには長時間を要した。しかも、この時に、サーミスタ
１が断線していて、かつ熱ローラの温度が上がっている
時、すなわち電源スイッチ１を一度切って再投入したよ
うな時には、サーミスタ１の断線検知をしている間に熱
ローラの温度が上りすぎて、熱ローラの周囲にあるプラ
スチック部品等が焼損してしまうおそれがある。
ーラの時定数が大きく、かつ常温付近の状態では、少し
の温度変化だけではサーミスタ１の両端の電圧変化が微
小であるため、その電圧変化を検知できず、その電圧変
化が検知できるような温度にまで熱ローラの温度を上げ
るには長時間を要した。しかも、この時に、サーミスタ
１が断線していて、かつ熱ローラの温度が上がっている
時、すなわち電源スイッチ１を一度切って再投入したよ
うな時には、サーミスタ１の断線検知をしている間に熱
ローラの温度が上りすぎて、熱ローラの周囲にあるプラ
スチック部品等が焼損してしまうおそれがある。
【０００９】本発明の目的は、熱定着器の温度を検出す
るサーミスタ等の抵抗式温度センサの故障の有無を診断
して、熱定着器の異常な発熱を防止することができる画
像記録用熱定着器の診断装置および画像記録装置を提供
することにある。
るサーミスタ等の抵抗式温度センサの故障の有無を診断
して、熱定着器の異常な発熱を防止することができる画
像記録用熱定着器の診断装置および画像記録装置を提供
することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明の画像記録用熱定
着器の診断装置は、記録媒体上の現像剤を加熱して定着
させる画像記録用の熱定着器の故障の有無を判別する診
断装置において、前記熱定着器に取付けられた抵抗式温
度センサと、該温度センサに自己発熱を生じさせるべく
電圧を印加する電圧印加手段と、該電圧印加手段を短時
間のみ動作させる制御手段と、前記温度センサの抵抗を
検知する検知手段と、前記温度センサに前記電圧印加手
段によって電圧を印加する前と後における前記検知手段
の検出抵抗を比較して、該温度センサの故障の有無を判
別する判別手段とを備えたことを特徴とする。
着器の診断装置は、記録媒体上の現像剤を加熱して定着
させる画像記録用の熱定着器の故障の有無を判別する診
断装置において、前記熱定着器に取付けられた抵抗式温
度センサと、該温度センサに自己発熱を生じさせるべく
電圧を印加する電圧印加手段と、該電圧印加手段を短時
間のみ動作させる制御手段と、前記温度センサの抵抗を
検知する検知手段と、前記温度センサに前記電圧印加手
段によって電圧を印加する前と後における前記検知手段
の検出抵抗を比較して、該温度センサの故障の有無を判
別する判別手段とを備えたことを特徴とする。
【００１１】本発明の画像記録装置は、記録媒体に現像
剤を転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された現
像剤を加熱しつつ加圧して定着させる熱定着器と、前記
熱定着器の故障の有無を判別する診断装置とを有し、前
記診断装置は、前記熱定着器に取付けられた抵抗式温度
センサと、該温度センサに自己発熱を生じさせるべく電
圧を印加する電圧印加手段と、該電圧印加手段を短時間
のみ動作させる制御手段と、前記温度センサの抵抗を検
知する検知手段と、前記温度センサに前記電圧印加手段
によって電圧を印加する前と後における前記検知手段の
検出抵抗を比較して、該温度センサの故障の有無を判別
する判別手段とを備えたことを特徴とする。
剤を転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された現
像剤を加熱しつつ加圧して定着させる熱定着器と、前記
熱定着器の故障の有無を判別する診断装置とを有し、前
記診断装置は、前記熱定着器に取付けられた抵抗式温度
センサと、該温度センサに自己発熱を生じさせるべく電
圧を印加する電圧印加手段と、該電圧印加手段を短時間
のみ動作させる制御手段と、前記温度センサの抵抗を検
知する検知手段と、前記温度センサに前記電圧印加手段
によって電圧を印加する前と後における前記検知手段の
検出抵抗を比較して、該温度センサの故障の有無を判別
する判別手段とを備えたことを特徴とする。
【００１２】ところで、抵抗式温度センサとしてのサー
ミスタは、それ自身を流れる電流により自己発熱し、そ
の熱でそれ自身の抵抗が変化する特性を持っている。こ
の特性は、通常は測定誤差となるため、例えば、図５に
おいて、サーミスタ１に流れる電流を抵抗２で制限し
て、サーミスタ１の自己発熱をできるだけ小さくしてい
る。
ミスタは、それ自身を流れる電流により自己発熱し、そ
の熱でそれ自身の抵抗が変化する特性を持っている。こ
の特性は、通常は測定誤差となるため、例えば、図５に
おいて、サーミスタ１に流れる電流を抵抗２で制限し
て、サーミスタ１の自己発熱をできるだけ小さくしてい
る。
【００１３】本発明では、そのサーミスタの自己発熱に
よる抵抗変化を利用して、そのサーミスタの診断を行
う。
よる抵抗変化を利用して、そのサーミスタの診断を行
う。
【００１４】
【作用】本発明によれば、熱定着器に備わるサーミスタ
等の抵抗式温度センサに自己発熱を起こさせて、その自
己発熱の前後における抵抗値変化から、サーミスタ等の
抵抗式温度センサの診断を行うから、熱定着器を発熱さ
せることなく、その抵抗式温度センサの故障の有無を極
めて短時間に判断する。
等の抵抗式温度センサに自己発熱を起こさせて、その自
己発熱の前後における抵抗値変化から、サーミスタ等の
抵抗式温度センサの診断を行うから、熱定着器を発熱さ
せることなく、その抵抗式温度センサの故障の有無を極
めて短時間に判断する。
【００１５】このことにより、従来の問題、つまりサー
ミスタ等の抵抗式温度センサが断線した時に、その診断
に時間がかかって熱定着器が焼損してしまうといった問
題を回避する。
ミスタ等の抵抗式温度センサが断線した時に、その診断
に時間がかかって熱定着器が焼損してしまうといった問
題を回避する。
【００１６】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【００１７】（第１の実施例）図１は、本発明の第１の
実施例を示す。
実施例を示す。
【００１８】１はサーミスタ（抵抗式温度センサ）、２
は抵抗、３はＣＰＵ（ワンチップマイクロプロセッ
サ）、４はソリッドステートリレー（ＳＳＲ）等の半導
体リレー、５はハロゲンヒータ、６はサーモスイッチで
あり、これは、前述した図５の従来例と同様である。
は抵抗、３はＣＰＵ（ワンチップマイクロプロセッ
サ）、４はソリッドステートリレー（ＳＳＲ）等の半導
体リレー、５はハロゲンヒータ、６はサーモスイッチで
あり、これは、前述した図５の従来例と同様である。
【００１９】７，１０はトランジスタ、８，９，１１，
１２は抵抗、１３はノイズ除去用のコンデンサ、１４は
ＣＰＵ３のＡ／Ｄ入力保護用のダイオードである。
１２は抵抗、１３はノイズ除去用のコンデンサ、１４は
ＣＰＵ３のＡ／Ｄ入力保護用のダイオードである。
【００２０】ＣＰＵ３の出力ポートＯ2 の出力がハイレ
ベル「Ｈ」になるとトランジスタ１０がオンし、抵抗
８，９に電流が流れ、トランジスタ７がオンとなる。ト
ランジスタ７はＣＰＵ３の電源電圧ＶCCより高い電圧Ｖ
CC２の電源に接続されている。このため、トランジスタ
７がオンすることにより、サーミスタ１には通常よりも
大きな電流が流れ、サーミスタ１は自己発熱を起こす。
このように、サーミスタ１に自己発熱させるべく電圧を
印加する回路によって、電圧印加手段が構成されてい
る。サーミスタ１が自己発熱した時、サーミスタ１の両
端には、ＣＰＵ３のＡ／Ｄコンバータポートの耐圧をオ
ーバする電圧が生じる。そこで、そのＣＰＵ３のＡ／Ｄ
コンバータポートが破損するのを防止するため、抵抗１
２とダイオード１４が用いられ、Ａ／Ｄコンバータポー
トはダイオード１４を通してＶCCの電源に接続されてい
る。抵抗１２は、ダイオード１４に電流が流れすぎない
よう制御する。このダイオード１４の代りに、ツェナー
ダイオードをＣＰＵ３のＡ／ＤコンバータポートとＧＮ
Ｄ端子との間に接続してもよい。
ベル「Ｈ」になるとトランジスタ１０がオンし、抵抗
８，９に電流が流れ、トランジスタ７がオンとなる。ト
ランジスタ７はＣＰＵ３の電源電圧ＶCCより高い電圧Ｖ
CC２の電源に接続されている。このため、トランジスタ
７がオンすることにより、サーミスタ１には通常よりも
大きな電流が流れ、サーミスタ１は自己発熱を起こす。
このように、サーミスタ１に自己発熱させるべく電圧を
印加する回路によって、電圧印加手段が構成されてい
る。サーミスタ１が自己発熱した時、サーミスタ１の両
端には、ＣＰＵ３のＡ／Ｄコンバータポートの耐圧をオ
ーバする電圧が生じる。そこで、そのＣＰＵ３のＡ／Ｄ
コンバータポートが破損するのを防止するため、抵抗１
２とダイオード１４が用いられ、Ａ／Ｄコンバータポー
トはダイオード１４を通してＶCCの電源に接続されてい
る。抵抗１２は、ダイオード１４に電流が流れすぎない
よう制御する。このダイオード１４の代りに、ツェナー
ダイオードをＣＰＵ３のＡ／ＤコンバータポートとＧＮ
Ｄ端子との間に接続してもよい。
【００２１】図２は、サーミスタ１の診断を行うＣＰＵ
３の動作を説明するためのフローチャートである。
３の動作を説明するためのフローチャートである。
【００２２】この診断動作は、電源オンの後、ヒータ５
がまだ通電されていない時点において開始する。
がまだ通電されていない時点において開始する。
【００２３】まず、ステップＳ２０でＡ／Ｄコンバータ
ポートに入力される電圧ＶTHが電源電圧ＶCCと等しいか
否か、つまりサーミスタ１が低温状態で抵抗値が高い状
態か否かを確認する。ＶTH≠ＶCCならば、サーミスタ１
が導通して、そのサーミスタ１と抵抗２とで電源電圧Ｖ
CCを分圧している状態であるので、ステップＳ２１でサ
ーミスタ１が定常と判断する。
ポートに入力される電圧ＶTHが電源電圧ＶCCと等しいか
否か、つまりサーミスタ１が低温状態で抵抗値が高い状
態か否かを確認する。ＶTH≠ＶCCならば、サーミスタ１
が導通して、そのサーミスタ１と抵抗２とで電源電圧Ｖ
CCを分圧している状態であるので、ステップＳ２１でサ
ーミスタ１が定常と判断する。
【００２４】一方、ステップＳ２０の判定でＶTH＝ＶCC
の時は、ステップＳ２２でＣＰＵ３の出力ポートＯ2 の
出力を「Ｈ」（ハイレベル）とする。すると、前述のご
とく、サーミスタ１には電源電圧ＶCC２が印加され、自
己発熱を起こす。サーミスタ１の熱時定数は小さいの
で、１秒程度の短時間で抵抗値が変化する。そこで、ス
テップＳ２３で、ＣＰＵ３内に構成されたタイマーＡを
スタートさせ、そして、そのタイマーＡが予め設定され
た時間ｔa の後にタイムアップするのを待ってステップ
Ｓ２４からステップＳ２５に進み、出力ポートＯ2 の出
力を「Ｌ」（ロウレベル）とする。タイマーＡは、１秒
程度の短時間でサーミスタ１に電圧ＶCC２を印加させる
制御手段を構成している。そして、出力ポートＯ2 を
「Ｌ」とした直後に、サーミスタ１の端子電圧をＡ／Ｄ
コンバータポートに取込み、ステップＳ２６でＶTHとＶ
CCとの比較を行う。ＶTH≠ＶCCならば、ステップＳ２７
でサーミスタ１が正常であると判断して、その結果をメ
モリに格納する。一方、ステップＳ２６でＶTH＝ＶCCな
らば、ステップＳ２８でサーミスタ１が断線していると
判断し、その結果をメモリに格納する。このようなＶTH
とＶCCの比較は、間接的にサーミスタ１の抵抗値変化を
比較することになり、このような比較機能を果す部分、
およびその比較結果によりサーミスタ１の断線の有無を
判断する機能を果す部分のそれぞれは、比較手段、およ
び判別手段を構成している。
の時は、ステップＳ２２でＣＰＵ３の出力ポートＯ2 の
出力を「Ｈ」（ハイレベル）とする。すると、前述のご
とく、サーミスタ１には電源電圧ＶCC２が印加され、自
己発熱を起こす。サーミスタ１の熱時定数は小さいの
で、１秒程度の短時間で抵抗値が変化する。そこで、ス
テップＳ２３で、ＣＰＵ３内に構成されたタイマーＡを
スタートさせ、そして、そのタイマーＡが予め設定され
た時間ｔa の後にタイムアップするのを待ってステップ
Ｓ２４からステップＳ２５に進み、出力ポートＯ2 の出
力を「Ｌ」（ロウレベル）とする。タイマーＡは、１秒
程度の短時間でサーミスタ１に電圧ＶCC２を印加させる
制御手段を構成している。そして、出力ポートＯ2 を
「Ｌ」とした直後に、サーミスタ１の端子電圧をＡ／Ｄ
コンバータポートに取込み、ステップＳ２６でＶTHとＶ
CCとの比較を行う。ＶTH≠ＶCCならば、ステップＳ２７
でサーミスタ１が正常であると判断して、その結果をメ
モリに格納する。一方、ステップＳ２６でＶTH＝ＶCCな
らば、ステップＳ２８でサーミスタ１が断線していると
判断し、その結果をメモリに格納する。このようなＶTH
とＶCCの比較は、間接的にサーミスタ１の抵抗値変化を
比較することになり、このような比較機能を果す部分、
およびその比較結果によりサーミスタ１の断線の有無を
判断する機能を果す部分のそれぞれは、比較手段、およ
び判別手段を構成している。
【００２５】以上のようにして、ごく短時間のうちに、
ヒータ５を通電せずにサーミスタ１が断線しているか否
かを調べることができる。
ヒータ５を通電せずにサーミスタ１が断線しているか否
かを調べることができる。
【００２６】なお、ステップＳ２０でＶTH＝ＶCCでなく
てもＶTH≒ＶCCの時は、その時のＶTHを記憶し、その記
憶したＶTHと新たに読込んだＶTHとをステップＳ２６で
比較して、判断してもよい。こうすることによりＡ／Ｄ
コンバータポートにオフセットがあってもその影響を防
止できることになる。
てもＶTH≒ＶCCの時は、その時のＶTHを記憶し、その記
憶したＶTHと新たに読込んだＶTHとをステップＳ２６で
比較して、判断してもよい。こうすることによりＡ／Ｄ
コンバータポートにオフセットがあってもその影響を防
止できることになる。
【００２７】（第２の実施例）第２の実施例を図３に示
す。
す。
【００２８】前述した第１の実施例ではヒータ５を通電
させる前にサーミスタ１の異常を調べたが、この第２の
実施例では、その第１の実施例による異常診断後のヒー
タ５の通電中に、サーミスタ１の断線またはショートを
診断する。
させる前にサーミスタ１の異常を調べたが、この第２の
実施例では、その第１の実施例による異常診断後のヒー
タ５の通電中に、サーミスタ１の断線またはショートを
診断する。
【００２９】まず、前述した第１の実施例で、サーミス
タ正常と判断したら、すぐに、その時のサーミスタ電圧
ＶTHを測定して記憶する。これが図３（ａ）のステップ
Ｓ２９である。サーミスタ１の自己発熱はすでに終って
いるので、サーミスタ１の温度は下降し、その抵抗値は
上昇することになる。そこで、０．５秒程度のタイマー
Ｂをスタートさせる。これがステップＳ３０である。そ
のタイマーＢはＣＰＵ３内に構成されている。ステップ
Ｓ３１でタイマーＢのタイムオーバーを検出すると、ス
テップＳ３２でサーミスタ１の電圧ＶTHを再度測定して
記憶する。次のステップＳ３３で、先のステップＳ２９
とＳ３２にて記憶した２つの電圧ＶTHの値の差を求め、
さらに所定の時間ｔb におけるサーミスタ１の温度勾配
を求めて、その値を記憶しておく。
タ正常と判断したら、すぐに、その時のサーミスタ電圧
ＶTHを測定して記憶する。これが図３（ａ）のステップ
Ｓ２９である。サーミスタ１の自己発熱はすでに終って
いるので、サーミスタ１の温度は下降し、その抵抗値は
上昇することになる。そこで、０．５秒程度のタイマー
Ｂをスタートさせる。これがステップＳ３０である。そ
のタイマーＢはＣＰＵ３内に構成されている。ステップ
Ｓ３１でタイマーＢのタイムオーバーを検出すると、ス
テップＳ３２でサーミスタ１の電圧ＶTHを再度測定して
記憶する。次のステップＳ３３で、先のステップＳ２９
とＳ３２にて記憶した２つの電圧ＶTHの値の差を求め、
さらに所定の時間ｔb におけるサーミスタ１の温度勾配
を求めて、その値を記憶しておく。
【００３０】次に、図３（ｂ）により、ヒータ５の通電
後の診断動作を説明する。
後の診断動作を説明する。
【００３１】まず、ステップＳ３４で、ＣＰＵ３が出力
ポートＯ1 の出力を「Ｈ」（ハイレベル）とし、半導体
リレー４が動作してヒータ５の通電が開始される。その
後、上述した図３（ａ）の温度勾配測定ルーチンを使っ
て、サーミスタ１の温度勾配を測定する（ステップＳ３
６）。そして、この温度勾配が、先の図３（ａ）のステ
ップＳ３３で計算したものより大きいか否かをステップ
Ｓ３６で判定する。温度勾配が大きくなっていればステ
ップＳ３３でサーミスタ１が故障であると判断する。逆
に、それが小さくなっているか、もしくは等しいならば
ステップＳ３８でサーミスタ１が正常であると判断す
る。
ポートＯ1 の出力を「Ｈ」（ハイレベル）とし、半導体
リレー４が動作してヒータ５の通電が開始される。その
後、上述した図３（ａ）の温度勾配測定ルーチンを使っ
て、サーミスタ１の温度勾配を測定する（ステップＳ３
６）。そして、この温度勾配が、先の図３（ａ）のステ
ップＳ３３で計算したものより大きいか否かをステップ
Ｓ３６で判定する。温度勾配が大きくなっていればステ
ップＳ３３でサーミスタ１が故障であると判断する。逆
に、それが小さくなっているか、もしくは等しいならば
ステップＳ３８でサーミスタ１が正常であると判断す
る。
【００３２】なお、この温度勾配は、絶対値を使えば、
熱ローラの温度制御中にヒータ５がオフしている時でも
サーミスタ１の診断ができる。
熱ローラの温度制御中にヒータ５がオフしている時でも
サーミスタ１の診断ができる。
【００３３】（画像記録装置の構成例）図４に、その代
表的な構成例を示す。
表的な構成例を示す。
【００３４】図４において、９はマルチペーパートレ
イ、１０は給紙ローラ、１２は給紙センサ、２はドラ
ム、５は露光器、６は現像器、７は転写器、２５はＣＰ
Ｕ、１３は熱定着器である。ＣＰＵ２５は、プリンタコ
ントローラ２６からのプリント信号に基づいて、給紙ロ
ーラ１０を駆動してトレイ９から紙を給紙すると共に、
スキャナユニット３内のレーザ光源（不図示）とスキャ
ナモータ（不図示）を動作させる。そして、給紙された
紙がレジストローラ１１により搬送され、ドラム２に近
づくのに同期して、プリンタコントローラ２６からＣＰ
Ｕ２５にビデオ信号が送信され、そのビデオ信号に基づ
いて感光ドラム２上をレーザ光が走査して、ビデオ信号
に対応した潜像を形成する。その後、感光ドラム２にト
ナーが付着され、潜像が可視画像化されて、その画像が
搬送中の紙に転写器７により転写され、さらに熱定着器
１３により定着される。８は、感光ドラム２に残留する
トナーを回収するクリーナ装置、１５は、画像が転写さ
れた紙が排紙される積載トレイである。
イ、１０は給紙ローラ、１２は給紙センサ、２はドラ
ム、５は露光器、６は現像器、７は転写器、２５はＣＰ
Ｕ、１３は熱定着器である。ＣＰＵ２５は、プリンタコ
ントローラ２６からのプリント信号に基づいて、給紙ロ
ーラ１０を駆動してトレイ９から紙を給紙すると共に、
スキャナユニット３内のレーザ光源（不図示）とスキャ
ナモータ（不図示）を動作させる。そして、給紙された
紙がレジストローラ１１により搬送され、ドラム２に近
づくのに同期して、プリンタコントローラ２６からＣＰ
Ｕ２５にビデオ信号が送信され、そのビデオ信号に基づ
いて感光ドラム２上をレーザ光が走査して、ビデオ信号
に対応した潜像を形成する。その後、感光ドラム２にト
ナーが付着され、潜像が可視画像化されて、その画像が
搬送中の紙に転写器７により転写され、さらに熱定着器
１３により定着される。８は、感光ドラム２に残留する
トナーを回収するクリーナ装置、１５は、画像が転写さ
れた紙が排紙される積載トレイである。
【００３５】このような画像形成装置の定着器が前述し
たような診断装置の診断対象となる。
たような診断装置の診断対象となる。
【００３６】
【発明の効果】以上のごとく、本発明によれば、熱定着
器に備わるサーミスタ等の抵抗式温度センサに自己発熱
を起こさせて、その自己発熱の前後における抵抗値変化
から、サーミスタ等の抵抗式温度センサの診断を行うこ
とにより、熱定着器を発熱させなくても、その抵抗式温
度センサの故障の有無を極めて短時間に判断することが
できる。
器に備わるサーミスタ等の抵抗式温度センサに自己発熱
を起こさせて、その自己発熱の前後における抵抗値変化
から、サーミスタ等の抵抗式温度センサの診断を行うこ
とにより、熱定着器を発熱させなくても、その抵抗式温
度センサの故障の有無を極めて短時間に判断することが
できる。
【００３７】このため、従来の問題、つまりサーミスタ
等の抵抗式温度センサが断線した時に、その診断に時間
がかかって熱定着器が焼損してしまうといった問題を回
避することができる。
等の抵抗式温度センサが断線した時に、その診断に時間
がかかって熱定着器が焼損してしまうといった問題を回
避することができる。
【図１】本発明の第１の実施例の要部の回路構成図であ
る。
る。
【図２】本発明の第１の実施例の動作を説明するための
フローチャートである。
フローチャートである。
【図３】本発明の第２の実施例の動作を説明するための
フローチャートである。
フローチャートである。
【図４】本発明を適用可能な画像記録装置の概略構成図
である。
である。
【図５】従来の熱定着器の制御装置の回路構成図であ
る。
る。
１ サーミスタ（抵抗式温度センサ） ２ 抵抗 ３ ＣＰＵ（ワンチップマイクロプロセッサ） ４ ソリッドステートリレー（半導体リレー） ５ ヒータ ７ トランジスタ
Claims (2)
- 【請求項１】 記録媒体上の現像剤を加熱して定着させ
る画像記録用の熱定着器の故障の有無を判別する診断装
置において、 前記熱定着器に取付けられた抵抗式温度センサと、 該温度センサに自己発熱を生じさせるべく電圧を印加す
る電圧印加手段と、 該電圧印加手段を短時間のみ動作させる制御手段と、 前記温度センサの抵抗を検知する検知手段と、 前記温度センサに前記電圧印加手段によって電圧を印加
する前と後における前記検知手段の検出抵抗を比較し
て、該温度センサの故障の有無を判別する判別手段とを
備えたことを特徴とする画像記録用熱定着器の診断装
置。 - 【請求項２】 記録媒体に現像剤を転写する転写手段
と、 前記記録媒体に転写された現像剤を加熱しつつ加圧して
定着させる熱定着器と、 前記熱定着器の故障の有無を判別する診断装置とを有
し、 前記診断装置は、 前記熱定着器に取付けられた抵抗式温度センサと、 該温度センサに自己発熱を生じさせるべく電圧を印加す
る電圧印加手段と、 該電圧印加手段を短時間のみ動作させる制御手段と、 前記温度センサの抵抗を検知する検知手段と、 前記温度センサに前記電圧印加手段によって電圧を印加
する前と後における前記検知手段の検出抵抗を比較し
て、該温度センサの故障の有無を判別する判別手段とを
備えたことを特徴とする画像記録装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6018203A JPH07225530A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | 画像記録用熱定着器の診断装置および画像記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6018203A JPH07225530A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | 画像記録用熱定着器の診断装置および画像記録装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07225530A true JPH07225530A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=11965089
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6018203A Pending JPH07225530A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | 画像記録用熱定着器の診断装置および画像記録装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07225530A (ja) |
Cited By (15)
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-
1994
- 1994-02-15 JP JP6018203A patent/JPH07225530A/ja active Pending
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