JP3432658B2 - 定着器の温度制御装置 - Google Patents

定着器の温度制御装置

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JP3432658B2
JP3432658B2 JP35223595A JP35223595A JP3432658B2 JP 3432658 B2 JP3432658 B2 JP 3432658B2 JP 35223595 A JP35223595 A JP 35223595A JP 35223595 A JP35223595 A JP 35223595A JP 3432658 B2 JP3432658 B2 JP 3432658B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定着器を加熱する
ヒータへの供給電力を制御することにより前記定着器の
温度を制御する温度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機等の画像記録装置に使用される定
着器は、記録紙に転写されたトナー像をその記録紙に熱
定着させるために所定の高温(定着温度)である必要が
ある。そのため、従来の定着器の温度制御装置は、定着
器の近傍にサーミスタを配置し、そのサーミスタの定着
器の温度に応じた抵抗値の変化を電圧の変化に変換して
検出することにより、定着器の温度を検出し、その検出
される温度が前記定着温度になるように、前記定着器を
加熱するヒータに供給する電力量を制御している。
【0003】しかし、サーミスタの断線等により定着器
の実際の温度を温度制御装置が正しく検出できなくなる
と、定着器の温度を定着温度に保持するとができなくな
るばかりでなく、前記ヒータに電力が供給され続けて定
着器が異常な高温となって火災発生の危険が生じうる。
【0004】したがって、サーミスタが正常に機能して
いるかを知ることは、定着器の温度制御装置にとっては
トナー像の確実な定着のためのみならず、装置の安全性
の確保のためにも非常に重要である。
【0005】そのため、特開平2−69791号公報記
載の「電子写真プリンタにおける熱定着器の温度制御装
置」に見られるように、熱定着器のヒータへの通電を開
始する前に、サーミスタの断線及び短絡のチェックを行
うことにより、火災発生の危険を回避すると共に、定着
器として機能しない不都合を防止するものや、特開平3
−267987号公報記載の「定着装置」に見られるよ
うに、直列のサーミスタと分圧抵抗器に、サーミスタの
断線チェック用のスイッチ部を直列につなぎ、更に分圧
抵抗器とスイッチ部に並列に抵抗器を接続することによ
り、ソフトウエアによって、サーミスタの断線を知るこ
とを可能とするものや、特開平6−242699号公報
記載の「画像記録装置」に見られるように、複数のサー
ミスタを有することにより定着部の温度を検出している
サーミスタの断線と低温度の判別が瞬時にできるものな
ど、種々の提案がなされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平2−69791号公報及び特開平3‐267987
号公報記載のものはヒータへの通電を開始する前にサー
ミスタの断線、ショート等の異常を検出するものであ
り、予熱中あるいは定着動作中に発生したサーミスタの
異常は判別できないという欠点がある。
【0007】また、特開平6−242699号公報記載
のものは定着部の温度を検出するサーミスタを複数備え
る必要があるためコスト高となる欠点がある。
【0008】本発明は係る事情に鑑みてなされたもので
あり、ヒータへの通電を開始する前、予熱中あるいは定
着動作中のいかんに関わらず断線、ショート等のサーミ
スタの異常を低コストで検出することができる定着器の
温度制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の定着器の温度制御装置は、定着器を
加熱するヒータへの供給電力を制御することにより前記
定着器の温度を予熱温度または定着温度に制御する温度
制御装置において、前記定着器の温度変化に応じてその
抵抗値が変化するサーミスタと、第1の分圧抵抗と、第
2の分圧抵抗との直列接続により構成され、両端に所定
の電圧が印加された合成抵抗と、その合成抵抗の前記サ
ーミスタと第1分圧抵抗との接続点から得られる、前記
予熱温度付近の温度検出に適した温度/電圧特性の第1
温度/電圧変換信号と、前記第1分圧抵抗と第2分圧抵
抗との接続点から得られる、前記定着温度付近の温度検
出に適した温度/電圧特性の第2温度/電圧変換信号と
が入力されて、それらの信号のいずれかを選択出力する
信号切換手段と、その信号切換手段からの出力信号を入
力とし、所定の下限電圧から上限電圧までの入力電圧信
号に対応してデジタル下限値からデジタル上限値までの
A/D変換値を出力する一方、前記所定の上限電圧以上
の入力電圧信号に対しては、前記デジタル上限値を出力
するA/Dコンバータと、前記定着器の温度を前記予熱
温度に制御するときは、前記信号切換手段を前記第1温
度/電圧変換信号側に切り換えて、前記A/Dコンバー
タによりA/D変換値に変換されて出力される前記第1
温度/電圧変換信号に基づいて温度制御する一方、前記
定着器の温度を前記定着温度に制御するときは、前記信
号切換手段を前記第2温度/電圧変換信号側に切り換え
て、前記A/DコンバータによりA/D変換値に変換さ
れて出力される前記第2温度/電圧変換信号に基づいて
温度制御する定着器温度制御手段と、前記信号切換手段
を前記第1温度/電圧変換信号側に切り換えて得た前記
A/DコンバータからのA/D変換値と、前記信号切換
手段を前記第2温度/電圧変換信号側に切り換えて得た
前記A/DコンバータからのA/D変換値とを随時比較
し、それらの信号値の一致を検出することにより、前記
サーミスタの異常を検出するサーミスタ異常検出手段と
を備えたことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の定着器の温度制御装置は、
請求項1記載の定着器の温度制御装置において、一端が
前記第2分圧抵抗の前記第1分圧抵抗と接続されていな
い側の一端と同電位に接続された第3の分圧抵抗と、装
置電源投入時に前記第1分圧抵抗と前記第2分圧抵抗と
の接続を一時的に解いて、その接続が解かれた前記第1
分圧抵抗の一端を前記第3の分圧抵抗の他端に接続し
て、前記サーミスタと第1分圧抵抗との接続点から得ら
れる第1温度/電圧変換信号を一時的に室温よりも低温
の検出に適した温度/電圧特性に切り換える分圧抵抗切
換手段とを備え、前記サーミスタ異常検出手段は、前記
装置電源投入時において、前記分圧抵抗切換手段により
室温よりも低温の検出に適した温度/電圧特性に一時的
に切換られた前記第1温度/電圧変換信号側に前記信号
切換手段を切り換えて得た前記A/Dコンバータからの
A/D変換値が所定レベル以下であることを検出するこ
とにより、前記サーミスタの異常を検出することを特徴
とする。
【0011】請求項3記載の定着器の温度制御装置は、
請求項1記載の定着器の温度制御装置において、前記サ
ーミスタに対して並列に抵抗を接続したことを特徴とす
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0013】図1は、画像記録装置に内蔵され、本発明
に係る温度制御装置によりその温度が制御される定着装
置の概略構成を示している。同図において、図示しない
感光体ドラムから顕画像が転写された記録紙25は、矢
印B方向にガイド板24により案内され、定着器である
定着ローラ21と、外周面がその定着ローラ21に当接
可能に配設された加圧ローラ22とからなるローラ対に
挾持されつつ移動する。その際に、定着ローラ21内の
ヒータ23により所定温度に加熱されている定着ローラ
21からの熱と、ローラ対より受ける圧力により顕画像
が記録紙に定着される。
【0014】顕画像を記録紙に確実かつ一定に定着させ
るために、定着ローラ21の温度は、定着動作時は、所
定の定着温度(本実施の形態では180℃)に保持する
必要がある。また、常に定着ローラ21の温度を定着温
度に保持するのではなく、定着動作をしていない間は、
消費電力の低減等のために、定着温度よりも低温な予熱
温度(本実施の形態では100℃)に保持する必要があ
る。そのため、定着ローラ21の近傍には、温度の変化
により抵抗が変化する特性を持つ素子であるサーミスタ
Rtが配置されている。
【0015】定着ローラ21の温度変化に応じたサーミ
スタRtの抵抗値の変化は、画像記録装置の一部構成と
して図2に示される本発明に係る温度制御装置1により
電圧信号に変換されて処理され、温度制御装置1は、そ
の電圧信号に応じてヒータ23をON/OFF制御する
ことにより前記定着ローラ21の温度を一定に保持す
る。
【0016】図2に示される、本発明の第1の実施の形
態に係る温度制御装置1を含む画像処理装置において、
スキャナ2で原稿画像を読取って得られるアナログビデ
オ信号はアナログビデオ処理部3に入力され、アナログ
ビデオ処理部3では、入力されるアナログビデオ信号に
含まれる直流成分の除去、ピーク値の正規化処理、シェ
ーディング補正等の処理が、その処理されたアナログビ
デオ信号は、信号切換手段であるマルチプレクサ4に入
力される。
【0017】ペーパエンドセンサ11等の各種センサか
らのアナログセンサ信号もマルチプレクサ4に入力され
る。また、後述する第1温度/電圧変換信号Vad1及
び第2温度/電圧変換信号Vad2も、アナログセンサ
信号としてマルチプレクサ4に入力される。それらマル
チプレクサ4に入力されるそれらアナログセンサ信号ま
たは前記アナログビデオ信号のうちのいずれか1つが、
装置制御部8からの選択信号SELにより選択されてマ
ルチプレクサ4から出力され、A/Dコンバータ5に入
力される。A/Dコンバータ5は、基準電圧発生部6か
ら出力される基準電圧Vt(本実施の形態では2V)を
基準として、入力されるアナログ信号を0Vから基準電
圧Vt(2V)の範囲で所定の精度(本実施の形態では
8bit)でA/D変換する。変換されたA/D変換値
のうち、デジタルビデオ信号は、デジタルビデオ処理部
7に入力されて、MTF補正、エッジ処理等が施されて
装置制御部8に入力される。一方デジタルセンサ信号
は、直接装置制御部8に入力される。装置制御部8は、
入力されたA/D変換値を処理する。
【0018】装置制御部8からの選択信号SELによる
マルチプレクサ4の切換えは、スキャナ2の原稿読取走
査周期をTとすると、その周期Tのうち、スキャナ2が
原稿画像を1ライン読み取るのに要する、周期Tよりも
短い時間T1の間は、マルチプレクサ4をアナログビデ
オ信号に切換え、その時間T1以外の時間(T−T1)
の間に、マルチプレクサ4を各アナログセンサ信号に順
次切り換えることによりなされる。また、一走査周期毎
の時間(T−T1)に、マルチプレクサ4をアナログセ
ンサ信号のうちの1つにのみに切換え、複数周期でアナ
ログセンサ信号のすべてに順次切り換える場合もある。
【0019】このように、本実施の形態に係る画像記録
装置は、アナログビデオ信号がスキャナ2から周期的に
出力される合間をぬってアナログセンサ信号をA/D変
換処理することにより、アナログビデオ信号とアナログ
センサ信号とで1つのA/Dコンバータ5を共用してい
るが、温度制御装置1として見た場合、スキャナ2、ア
ナログビデオ処理部3、デジタルビデオ処理部7、及
び、ペーパエンドセンサ11は、本発明とは直接関係し
ないものである。
【0020】以下、図2に示される温度制御装置1の構
成について詳述する。同図において、図1に示したよう
に定着ローラ21の近傍に配置されたサーミスタRt
と、第1分圧抵抗である抵抗R1と、第2分圧抵抗であ
る抵抗R2との直列接続により構成され、サーミスタR
t側の一端に、所定の電圧として5Vが印加され、抵抗
R2側の一端が接地された合成抵抗のサーミスタRtと
抵抗R1との接続点から得られる第1温度/電圧変換信
号Vad1と、抵抗R1と抵抗R2との接続点から得ら
れる第2温度/電変換信号とは、前述したように、信号
切換手段であるマルチプレクサ4に入力されている。
【0021】そのマルチプレクサ4に入力される第1温
度/電圧変換信号Vad1及び第2温度/電圧変換信号
Vad2は、 Vad1=5・(R1+R2)/(R1+R2+Rt) Vad2=5・R2/(R1+R2+Rt) であらわされる。
【0022】一般にサーミスタの抵抗は、その温度が高
くなるにつれて指数関数的に減少し、温度が低くなるに
つれて指数関数的に増加する特性を持ち、いま、本実施
の形態に係るサーミスタRtは、図3(a)の温度対抵
抗値の表に示されると共に、図3(b)のグラフで示さ
れるされる温度/抵抗特性を持つとする。また、抵抗R
1の抵抗値を1.3kΩ、抵抗R2の抵抗値を1.1k
Ωとする。
【0023】上記したようにそれら各抵抗値の関数であ
る第1温度/電圧変換信号Vad1及び第2温度/電圧
変換信号Vad2の温度−電圧変換特性は図4に示され
る特性となる。
【0024】A/Dコンバータ5は、前述したように基
準電圧発生部6から出力される基準電圧Vt(2V)を
基準として、入力されるアナログ信号を0Vから基準電
圧Vt(2V)の範囲で8bitの精度でA/D変換す
る。すなわち、0Vから2Vまでの入力アナログ信号
を、00HからFFHまでの256段階のデジタル値に
変換する。また、A/Dコンバータ5は、一般的なA/
Dコンバータがそうであるように、下限電圧である0V
から上限電圧である2Vまでの範囲内の入力電圧に対し
ては、その入力電圧に比例したデジタル値を出力する一
方、入力電圧が上限電圧である2V以上である場合は、
FFHを出力する。
【0025】したがって、A/Dコンバー夕5は、図4
に示されるように、第1温度/電圧変換信号Vad1を
入力とすれば0〜150℃の温度範囲を検出でき、第2
温度/電圧変換信号Vad2を入力とすれば0〜260
℃の温度範囲の検出ができることになる。第1温度/電
圧変換信号Vad1は、図4を見て明らかなように、定
着温度(180℃)付近の温度を検出することはできな
いが、予熱温度(100℃)付近でその傾きが大きく、
予熱温度付近の温度を精度良く検出することができる。
一方、第2温度/電圧変換信号Vadには、予熱温度
(100℃)付近ではその傾きが小さく、予熱温度付近
の温度は、精度良くは検出できないが、定着温度(18
0℃)付近でその傾きが大きく、定着温度付近の温度を
精度良く検出することができる。
【0026】そこで、装置制御部8は、定着ローラ21
の温度を予熱温度に制御するときは、マルチプレクサ4
をSEL信号により、第1温度/電圧変換信号Vad1
に切り換えて、定着ローラ21の温度を検出し、その温
度を予熱温度(100℃)に制御するために、ヒータ制
御部9に対して、ヒータ23に電力を供給するかしない
かの指令を出し、ヒータ制御部9は、その指令に応じて
ヒータ23に供給する電力をON/OFFする。また、
定着ローラ21の温度を定着温度に制御するときは、マ
ルチプレクサ4をSEL信号により、第2温度/電圧変
換信号Vad2に切り換えて、定着ローラ21の温度を
検出し、その温度を定着温度(180℃)に制御するた
めに、ヒータ制御部9に対して、同様の指令を出す。
【0027】このように、サーミスタRtが正常に動作
している状態では、定着ローラ21の温度を予熱温度に
制御するときは第1温度/電圧変換信号Vad1を用
い、定着温度に制御するときは、第1温度/電圧変換信
号Vad1とは温度/電圧特性が異なる第2温度/電圧
変換信号Vad2を用いることで、精度良く予熱温度ま
たは定着温度を制御することができる。
【0028】ここで、サーミスタRtに何らかの異常が
発生した場合について考えてみる。図4を見てわかるよ
うに、サーミスタRtが正常である場合、すなわち、そ
の温度/抵抗特性が図3(a)、(b)に示される特性
を維持している場合は、第1温度/電圧変換信号Vad
1と第2温度/電圧変換信号Vad2とは、0℃付近は
別として、同一の温度に対して同一の電圧となることは
ない。換言すれば、同一時点(第1温度/電圧変換信号
Vad1及び第2温度/電圧変換信号Vad2はいずれ
も、定着ローラ21の温度を検出する唯一の素子である
サーミスタRtの抵抗の変化に起因する信号であるた
め、同一時点におけるそれら変換信号は、同一の温度に
対する電圧信号である)における第1温度/電圧変換信
号Vad1と第2温度/電圧変換信号Vad2とが、同
一の電圧を示した場合、サーミスタRtに何らかの異常
が発生したと判断することができる。
【0029】サーミスタRtに発生する異常としては、
断線やコネク夕が抜けがあり、その場合サーミスタRt
の抵抗値は、実質的に無限大となり、第1温度/電圧変
換信号Vad1及び第2温度/電圧変換信号Vad2も
ほぼ0VになりA/Dコンバータ5A/D変換値は、い
ずれの温度/電圧変換信号に対しても00Hとなる。つ
まり、一致する。
【0030】また、サーミスタRtに発生する異常の別
の態様として、サーミスタRtのハーネスがGNDとシ
ョートする場合があり、その場合も第1温度/電圧変換
信号Vad1及び第2温度/電圧変換信号Vad2はほ
ぼ0VになりA/Dコンバータの5A/D変換値は、い
ずれの温度/電圧変換信号に対しても00Hとなる。つ
まり、一致する。
【0031】一方、サーミスタRtが短絡モードで不良
になった場合と、サーミスタRtのハーネスが5Vとシ
ョートした場合には第1温度/電圧変換信号Vad1は
5V、第2温度/電圧変換信号Vad2は2.3Vとな
り、それらの電圧は、いずれも、A/Dコンバータ5の
上限電圧を超えるため、それらのA/D変換値は上限値
のFFhとなる。つまり、一致する。
【0032】このように第1温度/電圧変換信号Vad
1と第2温度/電圧変換信号Vad2のA/D変換値を
比較し、一致した場合にはサーミス夕の異常と判断し、
ヒータをOFFする処理を行うことでヒータの異常発熱
を防止することができる。
【0033】ここで、第1の実施の形態に係る温度制御
装置1における、装置電源が投入されてからの定着ロー
ラ21の温度制御の手順について、図5及び図6を参照
して説明する。
【0034】先ず、装置制御部8は、SEL信号によ
り、マルチプレクサ4を第1温度/電圧変換信号Vad
1に切り換え、A/Dコンバータ5から出力されるA/
D変換値を読み取ることにより、第1温度/電圧変換信
号Vad1を読み取った(処理101)後、マルチプレ
クサ4を第2温度/電圧変換信号Vad2に切り換え、
A/Dコンバータ5から出力されるA/D変換値を読み
取ることにより、第2温度/電圧変換信号Vad1を読
み取る(処理102)。
【0035】そして、第1温度/電圧変換信号Vad1
と第2温度/電圧変換信号Vad2とが一致するかを調
べる(判断103)。一致する場合(判断103のYe
s)は、サーミスタ異常対応処理109を実行する。そ
のサーミスタ異常対応処理は、サーミスタRtに断線や
ショート等の異常が生じたことを画像記録装置のオペレ
ータに知らせるために、そのことを示すインジケータラ
ンプを点灯させたり、液晶表示器にメッセージとして表
示したりした後、ヒータ23をONすることなく装置動
作を停止する処理である。
【0036】さて、第1温度/電圧変換信号Vad1と
第2温度/電圧変換信号Vad2とが一致しない場合
(判断103のNo)、すなわち、サーミスタRtが正
常である場合は、次に第2温度/電圧変換信号Vad2
が電圧Ve以上かを調べる(判断104)。この電圧V
eは、図4に示すように、定着ローラ21の温度が26
0℃の場合に対応する2Vの電圧であり、第2温度/電
圧変換信号Vad2が電圧Ve以上であることは、A/
Dコンバータ5のA/D変換値かFFHであるかをチェ
ックすることにより判断できる。
【0037】第2温度/電圧変換信号Vad2が電圧V
e以上である場合(判断104のYes)は、定着ロー
ラ21が異常な高温になっていると判断して、異常高温
対応処理を行う(処理110)。この異常高温処理は、
定着ローラ21の発火を防ぐための装置電源の緊急遮断
等である。第2温度/電圧変換信号Vad2が電圧Ve
以上でない場合(判断104のNo)は、次に、予熱温
度制御処理に移行する。
【0038】つまり、第1温度/電圧変換信号Vad1
が電圧Va以下であるかを判断し(判断105)、電圧
Va以下であれば(判断105のYes)、ヒータ23
をONし(処理106)、電圧Va以上であれば(判断
105のNo)、ヒータ23をOFFし(処理107)
て、画像記録が開始されたかを判断する(判断10
8)。画像記録が開始されていなければ(判断108の
No)、定着ローラ21を予熱温度に維持するために、
処理101に戻る。なお、電圧Vaは、図4に示すよう
に、予熱温度100℃に対応する第1温度/電圧変換信
号Vad1の出力(0.7V)である。
【0039】以上の処理により、サーミスタRtに異常
が発生していなか及び定着ローラ21が異常高温になっ
ていないかが常時監視されつつ、定着ローラ21の温度
が予熱温度に制御され、サーミスタRtに異常が発生し
たり、定着ローラ21が異常高温になるようなことがあ
れば、ヒータ23に電力が供給されることはない。
【0040】さて、画像記録装置のオペレータによるコ
ピー操作などによって、画像記録が開始されると(判断
108)、温度制御装置1は、定着ローラ21を定着温
度に制御するために、その制御モードをそれまでの予熱
モードから定着モードに移行する。
【0041】つまり、装置制御部8は、SEL信号によ
り、マルチプレクサ4を第1温度/電圧変換信号Vad
1に切り換え、A/Dコンバータ5から出力されるA/
D変換値を読み取ることにより、第1温度/電圧変換信
号Vad1を読み取った(処理111)後、マルチプレ
クサ4を第2温度/電圧変換信号Vad2に切り換え、
A/Dコンバータ5から出力されるA/D変換値を読み
取ることにより、第2温度/電圧変換信号Vad1を読
み取る(処理112)。
【0042】そして、第1温度/電圧変換信号Vad1
と第2温度/電圧変換信号Vad2とが一致するかを調
べる(判断113)。一致する場合(判断113のYe
s)は、サーミスタ異常対応処理119を実行する。そ
のサーミスタ異常対応処理は、処理109と同様であ
り、サーミスタRtに断線やショート等の異常が生じた
ことを画像記録装置のオペレータに知らせるために、そ
のことを示すインジケータランプを点灯させたり、液晶
表示器にメッセージとして表示したりした後、ヒータ2
3をONすることなく装置動作を停止する処理である。
【0043】さて、第1温度/電圧変換信号Vad1と
第2温度/電圧変換信号Vad2とが一致しない場合
(判断113のNo)、すなわち、サーミスタRtが正
常である場合は、次に第2温度/電圧変換信号Vad2
が電圧Ve以上かを調べる(判断114)。
【0044】第2温度/電圧変換信号Vad2が電圧V
e以上である場合(判断114のYes)は、定着ロー
ラ21が異常な高温になっていると判断して、異常高温
対応処理を行う(処理120)。この異常高温処理は、
処理110と同様であり、定着ローラ21の発火を防ぐ
ための装置電源の緊急遮断等である。第2温度/電圧変
換信号Vad2が電圧Ve以上でない場合(判断114
のNo)は、サーミスタRtに異常がないことと、定着
ローラ21の温度に異常がないことが確認できたため、
次に、定着温度制御処理に移行する。
【0045】つまり、第2温度/電圧変換信号Vad2
が電圧Vc以下であるかを判断し(判断115)、電圧
Vc以下であれば(判断115のYes)、ヒータ23
をONし(処理116)、電圧Vc以上であれば(判断
115のNo)、ヒータ23をOFFし(処理117)
て、画像記録が終了したかを判断する(判断118)。
画像記録が終了していなければ(判断118のNo)、
定着ローラ21を定着温度に維持するために、処理11
1に戻る。なお、電圧Vcは、図4に示すように、定着
温度180℃に対応する第2温度/電圧変換信号Vad
2の出力(1.35V)である。
【0046】以上の処理により、サーミスタRtに異常
が発生していなか及び定着ローラ21が異常高温になっ
ていないかが常時監視されつつ、定着ローラ21の温度
が定着温度に制御され、サーミスタRtに異常が発生し
たり、定着ローラ21が異常高温になるようなことがあ
れば、ヒータ23に電力が供給されることはない。
【0047】さて、画像記録装置のオペレータによるコ
ピー操作などに起因する画像記録動作が終了した場合
(判断118)はヒータ23をOFFして(処理12
1)から処理101に戻り、予熱モードに復帰する。
【0048】以上の手順により、装置電源が投入されて
から所定時間後に画像記録が開始された場合の時間経過
に対する定着ローラ21の温度変化の一例を図7に示
す。なお、この場合、サーミスタRtの異常や定着ロー
ラ21の異常高温は、検出されなかったものとする。同
図を見て明らかなように、電源投入後予熱温度である1
00℃に達するまではヒータはON状態のまま維持さ
れ、定着ローラ21の温度は急速に上昇し、100℃に
達っした後は、画像記録動作が開始されるまでは、10
0℃に維持される。画像記録動作が開始されると、定着
温度である180℃に達するまではヒータはON状態の
まま維持され、定着ローラ21の温度は急速に上昇し、
180℃に達っした後は、180℃に維持される。
【0049】以上説明した第1の実施の形態によれば、
予熱モードまた定着モードのいずれの場合の定着ローラ
21の温度制御においても常にサーミスタRtの健全性
がチェックされ、異常が検出された後はヒータ23に電
力が供給され続けることはないため、定着ローラ21の
発火を確実に防止することができる。
【0050】さて、以上説明した第1の実施の形態にか
かる温度制御装置は、上記の利点を有するが、図4を見
てわかるように、画像記録装置の装置電源の投入時に、
その画像記録装置の設置環境が通常の室温よりもずっと
低温な0℃付近であった場合、第1温度/電圧変換信号
Vad1と第2温度/電圧変換信号Vad1とは、ほと
んど一致し、その差がA/Dコンバータ5の変換精度以
下の差であれば、そのA/変換値は、いずれも00Hと
なり、一致してしまう。その場合、図5に示す処理手順
中の、判断103の判断結果がYesなって、処理10
9のサーミスタ異常対応処理が行われてしまい、サーミ
スタRtが正常であるにも関わらず予熱温度制御に移行
することができない問題が残る。以下説明する本発明の
第2の実施の形態に係る温度制御装置は、その問題を解
決するものである。
【0051】図8は第2の実施の形態に係る温度制御装
置1を含む画像記録装置の一部を示し、同図において、
図2に示した第1の実施の形態に係る温度制御装置1と
異なる点は、一端が抵抗R2の抵抗R1と接続されてい
ない側の一端と同電位に接続された、すなわち、接地さ
れた第3の分圧抵抗である抵抗R3を備えた点と、抵抗
R1と抵抗R2との接続を一時的に解いて、その接続が
解かれた抵抗R1の一端を抵抗R3の他端に接続するた
めの、分圧抵抗切換手段であるスイッチS1を備えた点
である。
【0052】以上の構成で、抵抗R1の抵抗値は1.3
kΩ、抵抗R2の抵抗値は、1.1kΩで、第1の実施
の形態同様であり、抵抗R3は51kΩである。したが
って、スイッチS1をR3側に切り換えた場合(低温検
出モード)、第1温度/電圧変換信号Vad1の温度−
電圧特性は、予熱温度(100℃)付近の温度検出には
適さないが、0℃以下の低温まで検出することができる
温度−電圧特性となる。
【0053】第2の実施の形態で、画像記録装置の装置
電源投入時のみスイッチS1を抵抗R3側に切り換えて
所定の処理を行うことで、画像記録装置が著しい低温環
境にあっても、サーミスタRtが正常か/異常かを正し
く検出できるものであり、以下その手順について図10
を参照して説明する。
【0054】同図において、装置制御部8は、スイッチ
S1を抵抗R3側に切り換えて抵抗R3を選択し(処理
201)、SEL信号により、マルチプレクサ4を第1
温度/電圧変換信号Vad1に切り換え、A/Dコンバ
ータ5から出力されるA/D変換値を読み取ることによ
り、第1温度/電圧変換信号Vad1を読み取って(処
理202)、その読み取った低温検出モードにおける第
1温度/電圧変換信号Vad1が電圧Vf以下であるか
を判断する(判断203)。この電圧Vfは、定着ロー
ラ21の温度が−10℃の場合に対応する、低温検出モ
ードにおける第1温度/電圧変換信号Vad1の出力
(0.2V)であり、−10℃は、画像記録装置の設置
環境としてはまずありえないほどの低温であるため、そ
のようなありえない温度を検出した場合は、設置環境が
その温度であるとは判断せずに、サーミスタRtの異常
と判断する。
【0055】したがって、低温検出モードにおける第1
温度/電圧変換信号Vad1が電圧Vf以下である場合
(判断203のYes)は、サーミスタ異常対応処理2
06を行う。そのサーミスタ異常対応処理は、図5に示
した処理109や図6に示した処理119と同様であ
り、サーミスタRtに断線やショート等の異常が生じた
ことを画像記録装置のオペレータに知らせるために、そ
のことを示すインジケータランプを点灯させたり、液晶
表示器にメッセージとして表示したりした後、ヒータ2
3をONすることなく装置動作を停止する処理である。
【0056】低温検出モードにおける第1温度/電圧変
換信号Vad1が電圧Vf以上である場合(判断203
のNo)は、サーミスタRtが正常に定着ローラ21の
温度を検出しているものとして、スイッチS2を第2抵
抗側に切り換えて第2抵抗を選択して(処理204)、
予熱モードに切り換え、ヒータ23をONする(処理2
05)。ここでヒータをONすることにより、定着ロー
ラ21がたとえ0℃以下の低温にあったとしても、定着
ローラ21の温度は、予熱モードに切り換わった第1温
度/電圧変換信号Vad1のA/D変換値が00Fより
も大きくなるような温度まで上昇する。
【0057】したがって、処理205の後に、図5に示
す処理101に移行し、第1の実施の形態に係る温度制
御装置同様に、図5及び図6に示した処理を引き続き実
行することで、予熱モード時及び定着モード時のみなら
ず、装置電源投入時において設置環境が著しい低温であ
ってもサーミスタRtの異常を確実に検出することがで
きる。
【0058】次に、第3の実施の形態にかかる温度制御
装置ついて説明する。この第3の実施の形態にかかる温
度制御装置は、第2の実施の形態にかかる温度制御装置
とは別の構成により、第1の実施の形態にかかる温度制
御装置に残された問題を解決するものである。
【0059】図11は第3の実施の形態に係る温度制御
装置1を含む画像記録装置の一部を示し、同図におい
て、図2に示した第1の実施の形態に係る温度制御装置
1と異なる点は、サーミスタRtに並列に抵抗R4を接
続している点である。その抵抗R4はできる限りサーミ
スタRtの近くに配置するのが望ましい。
【0060】以上の構成で、抵抗R1の抵抗値は1.3
kΩ、抵抗R2の抵抗値は、1.1kΩで、第1の実施
の形態同様であり、抵抗R4は100kΩである。
【0061】各抵抗値を上記の設定とした場合、第1温
度/電圧変換信号Vad1および第2温度/電圧変換信
号Vad2の温度−電圧特性は、図12に示すようにな
り、図4に示した第1の実施の形態にかかる温度−電圧
特性と比較して明らかなように、定着ローラ21の温度
が著しいく低温のときでも第1温度/電圧変換信号Va
d1および第2温度/電圧変換信号Vad2は、A/D
コンバータ5のA/D変換値に換算して00H(0V)
にはならない。具体的には、定着ローラ21の温度が−
10℃のとき第1温度/電圧変換信号Vad1は0.1
3V(A/D変換値に換算して10H)、第2温度/電
圧変換信号Vad2は0.06V(A/D変換値に換算
して07H)となり、画像記録装置の設置環境が−10
℃のときでも第1温度/電圧変換信号Vad1と第2温
度/電圧変換信号とは、サーミスタRtが正常であると
仮定すれば、異なったA/D変換値を持つ、換言すれ
ば、同一温度に対して同一のA/D変換値を持てば、そ
れは、サーミスタRtの異常であると判断できる。
【0062】したがって、図11に示す構成で第1の実
施の形態に係る温度制御装置同様に、図5及び図6に示
した処理を実行することで、予熱モード時及び定着モー
ド時のみならず、装置電源投入時において設置環境が著
しい低温であってもサーミスタRtの異常を確実に検出
することができる。また、そのために必要な構成や手順
は、第2の実施の形態にかかる温度制御装置にくらべて
ずっと簡素である。
【0063】なお、以上説明した各実施の形態では、定
着ローラ21の温度制御のための第1温度/電圧変換信
号Vad1及び第2温度/電圧変換信号Vad2をスキ
ャナ2からのアナログビデオ信号や、ペーパエンドセン
サ11等の他のアナログ信号源からのアナログ信号と共
にマルチプレクサ4に入力し、A/Dコンバータ5を、
それらの各アナログ信号と共有するものに本発明を適用
したが、マルチプレクサ4に第1温度/電圧変換信号V
ad1及び第2温度/電圧変換信号Vad2のみを入力
しA/Dコンバータ5をそれらの変換信号専用として、
他のアナログ信号は、別のA/Dコンバータで処理させ
る構成に対しても本発明が適用できるのはいうまでもな
い。
【0064】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、共通のサ
ーミスタから単純な抵抗による分圧によって得られる定
着器の予熱温度制御のための第1温度/電圧変換信号
と、定着温度制御のための第2温度/電圧変換信号との
デジタル変換値の一致を検出するこで、サーミスタの異
常を検出することができるため、ヒータへの通電を開始
する前、予熱中あるいは定着動作中のいかんに関わらず
断線、ショート等のサーミスタの異常を低コストで検出
することができる。
【0065】請求項2に係る発明によれば、装置電源投
入時には、第1温度/電圧変換信号を一時的に室温より
も低温の検出に適した温度/電圧特性に切り換えて、そ
の第1温度/電圧変換信号のA/D変換値が、通常の室
温としてはありえないような所定レベルの値以下の値と
して検出された場合は、サーミスタの異常として検出
し、所定レベルの値以上の値として検出された場合は、
定着器の温度がそのような温度であるものとして検出す
るため、著しい低温時においても、サーミスタの異常を
正しく検出することができる。
【0066】請求項3に係る発明によれば、サーミスタ
Rtに対して並列に抵抗を接続することで、著しい低温
時においても、第1温度/電圧変換信号及び第2温度/
電圧変換信号のそれぞれのA/D変換値に差が生じ、サ
ーミスタが正常であれば、その差は維持され、サーミス
タRtに異常が生じれば、その差はなくなるため、著し
い低温時においても、サーミスタの異常を正しく検出す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る温度制御装置により
温度制御される定着装置を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る温度制御装置
を含む画像記録装置の一部を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る温度制御装置が定着
ローラの温度検出のために用いるサーミスタの温度/抵
抗特性を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る温度制御装置
における第1温度/電圧変換信号及び第2温度/電圧変
換信号の温度−電圧特性を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る温度制御装置
における定着ローラの温度制御手順を示す図である。
【図6】図6と共に本発明の第1の実施の形態に係る温
度制御装置における定着ローラの温度制御手順を示す図
である。
【図7】本発明の実施の形態に係る温度制御装置により
温度制御される定着ローラの電源投入時からの時間経過
に対する温度変化の一例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る温度制御装置
を含む画像記録装置の一部を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る温度制御装置
における、低温検出モード及び予熱モードにおける第1
温度/電圧変換信号並びに定着モードにおける第2温度
/電圧変換信号の温度−電圧特性を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る温度制御装
置における定着ローラの温度制御手順を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係る温度制御装
置を含む画像記録装置の一部を示す図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係る温度制御装
置における第1温度/電圧変換信号及び第2温度/電圧
変換信号の温度−電圧特性を示す図である。
【符号の説明】
1 温度制御装置 2 スキャナ 3 アナログビデオ処理部 4 マルチプレクサ 5 A/Dコンバータ 6 基準電圧発生部 7 デジタルビデオ処理部 8 装置制御部 9 ヒータ制御部 11 ペーパーエンドセンサ 21 定着ローラ 22 加圧ローラ 23 ヒータ 24 ガイド板 25 記録紙 R1、R2、R3、R4 抵抗 Rt サーミスタ S1 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定着器を加熱するヒータへの供給電力を
    制御することにより前記定着器の温度を予熱温度または
    定着温度に制御する温度制御装置において、 前記定着器の温度変化に応じてその抵抗値が変化するサ
    ーミスタと、第1の分圧抵抗と、第2の分圧抵抗との直
    列接続により構成され、両端に所定の電圧が印加された
    合成抵抗と、その合成抵抗の前記サーミスタと第1分圧
    抵抗との接続点から得られる、前記予熱温度付近の温度
    検出に適した温度/電圧特性の第1温度/電圧変換信号
    と、前記第1分圧抵抗と第2分圧抵抗との接続点から得
    られる、前記定着温度付近の温度検出に適した温度/電
    圧特性の第2温度/電圧変換信号とが入力されて、それ
    らの信号のいずれかを選択出力する信号切換手段と、そ
    の信号切換手段からの出力信号を入力とし、所定の下限
    電圧から上限電圧までの入力電圧信号に対応してデジタ
    ル下限値からデジタル上限値までのA/D変換値を出力
    する一方、前記所定の上限電圧以上の入力電圧信号に対
    しては、前記デジタル上限値を出力するA/Dコンバー
    タと、前記定着器の温度を前記予熱温度に制御するとき
    は、前記信号切換手段を前記第1温度/電圧変換信号側
    に切り換えて、前記A/DコンバータによりA/D変換
    値に変換されて出力される前記第1温度/電圧変換信号
    に基づいて温度制御する一方、前記定着器の温度を前記
    定着温度に制御するときは、前記信号切換手段を前記第
    2温度/電圧変換信号側に切り換えて、前記A/Dコン
    バータによりA/D変換値に変換されて出力される前記
    第2温度/電圧変換信号に基づいて温度制御する定着器
    温度制御手段と、前記信号切換手段を前記第1温度/電
    圧変換信号側に切り換えて得た前記A/Dコンバータか
    らのA/D変換値と、前記信号切換手段を前記第2温度
    /電圧変換信号側に切り換えて得た前記A/Dコンバー
    タからのA/D変換値とを随時比較し、それらの信号値
    の一致を検出することにより、前記サーミスタの異常を
    検出するサーミスタ異常検出手段とを備えたことを特徴
    とする定着器の温度制御装置。
  2. 【請求項2】 一端が前記第2分圧抵抗の前記第1分圧
    抵抗と接続されていない側の一端と同電位に接続された
    第3の分圧抵抗と、装置電源投入時に前記第1分圧抵抗
    と前記第2分圧抵抗との接続を一時的に解いて、その接
    続が解かれた前記第1分圧抵抗の一端を前記第3の分圧
    抵抗の他端に接続して、前記サーミスタと第1分圧抵抗
    との接続点から得られる第1温度/電圧変換信号を一時
    的に室温よりも低温の検出に適した温度/電圧特性に切
    り換える分圧抵抗切換手段とを備え、前記サーミスタ異
    常検出手段は、前記装置電源投入時において、前記分圧
    抵抗切換手段により室温よりも低温の検出に適した温度
    /電圧特性に一時的に切換られた前記第1温度/電圧変
    換信号側に前記信号切換手段を切り換えて得た前記A/
    DコンバータからのA/D変換値が所定レベル以下であ
    ることを検出することにより、前記サーミスタの異常を
    検出することを特徴とする請求項1記載の定着器の温度
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記サーミスタに対して並列に抵抗を接
    続したことを特徴とする請求項1記載の定着器の温度制
    御装置。
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