JP2000117109A - 触媒の洗浄再生方法 - Google Patents
触媒の洗浄再生方法Info
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- JP2000117109A JP2000117109A JP10296503A JP29650398A JP2000117109A JP 2000117109 A JP2000117109 A JP 2000117109A JP 10296503 A JP10296503 A JP 10296503A JP 29650398 A JP29650398 A JP 29650398A JP 2000117109 A JP2000117109 A JP 2000117109A
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Abstract
奏し得る新たた廃水処理触媒の再生方法を提供すること
を主な目的とする。 【解決手段】鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロ
ジウム、パラジウム、イリジウム、白金、銅、金および
タングステンならびにこれら金属の水不溶性乃至水難溶
性化合物からなる群から選ばれた少なくとも1種を触媒
活性成分とする廃水の湿式酸化用担持触媒を洗浄し、再
生させる方法において、洗浄液として酸水溶液またはア
ルカリ水溶液を使用し、洗浄液1m3/hrに対し、空気を10
Nm3/hr以上の割合で送入しつつ、触媒と洗浄液とを常温
以上の温度で接触させる工程を備えたことを特徴とする
触媒の洗浄再生方法。
Description
理において使用される触媒の洗浄再生方法に関する。本
発明によれば、廃水の湿式酸化設備中の熱交換器、気液
分離装置、冷却器、各種配管類などに付着した金属成分
の洗浄除去も、同時に行うことができる。
(以下これらを総称して、「汚濁成分」ということがあ
る)などの少なくとも1種を含む廃水の処理方法として
は、種々の方法が提案されている。本発明者らもこの様
な廃水の湿式接触酸化処理方法について長年研究を重ね
た結果、廃水とその含有汚濁成分、触媒有効成分と担体
の種類、湿式酸化に使用する酸素濃度および供給量、廃
水の予備的pH調整、湿式酸化反応中のアルカリ物質供給
などが、処理効率、使用する機器類の腐食、触媒の寿命
などに大きく影響することを見出し、これらの知見に基
づいて、すでに多数の特許出願を行っている(特開昭53-
20663号、特開昭54-42851号、特開昭55-152591号、特開
昭62-132589号、特開平3-777691号、特開平4-104898号
など参照)。
通常、鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウ
ム、パラジウム、イリジウム、白金、銅、金およびタン
グステンならびにこれら金属の水不溶性乃至水難溶性化
合物からなる群から選ばれた少なくとも1種を、球状、
粒状、円柱状、破砕片状、ハニカム状などの各種形状を
有するシリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニアなどの
金属酸化物担体、これらの金属酸化物の少なくとも1種
を含む複合金属酸化物担体、活性炭担体など担体に担持
させた状態で使用する。この様な担持触媒(以下単に廃
水酸化触媒という)は、廃水処理に際し大量に使用され
るので、処理時間の経過とともに活性が低下した触媒を
再生し、繰り返し使用することが必須となる。本発明者
らは、先に廃水酸化触媒を酸水溶液による酸洗処理とア
ルカリ水溶液による液相還元処理または気相還元処理と
の二段階処理に供する場合には、触媒の活性が著しく回
復することを見出した(特公平3-66018号公報参照;以下
この方法を「先願方法」という)。
することができるが、酸洗処理と還元処理との二段階処
理を必須とするので、実用的には、より簡略な処理操作
で同様の優れた効果を達成することが望まれる。
略な処理操作により、高度の触媒再生効果を奏し得る新
たた廃水処理触媒の再生方法を提供することを主な目的
とする。
技術の現状に鑑みて、鋭意研究を重ねた結果、廃水酸化
触媒の酸洗処理或いはアルカリ処理に際して空気吹き込
みを行う場合には、すなわち、気液混相状態で廃水酸化
触媒の洗浄を行う場合には、上記の目的を達成しうるこ
とを見出した。
において使用される触媒の洗浄再生方法を提供するもの
である: 1.鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、
パラジウム、イリジウム、白金、銅、金およびタングス
テンならびにこれら金属の水不溶性乃至水難溶性化合物
からなる群から選ばれた少なくとも1種を触媒活性成分
とする廃水の湿式酸化用担持触媒の洗浄再生方法におい
て、洗浄液として酸水溶液を使用し、かつ洗浄液1m3/hr
に対し、空気を10Nm3/hr以上の割合で送入しつつ、触媒
と洗浄液とを常温以上の温度で接触させる工程を備えた
ことを特徴とする触媒の洗浄再生方法。
ム、ロジウム、パラジウム、イリジウム、白金、銅、金
およびタングステンならびにこれら金属の水不溶性乃至
水難溶性化合物からなる群から選ばれた少なくとも1種
を触媒活性成分とする廃水の湿式酸化用担持触媒の洗浄
再生方法において、洗浄液としてアルカリ水溶液を使用
し、洗浄液1m3/hrに対し、空気を10Nm3/hr以上の割合で
送入しつつ、かつ触媒と洗浄液とを常温以上の温度で接
触させる工程を備えたことを特徴とする触媒の洗浄再生
方法。
ム、ロジウム、パラジウム、イリジウム、白金、銅、金
およびタングステンならびにこれら金属の水不溶性乃至
水難溶性化合物からなる群から選ばれた少なくとも1種
を触媒活性成分とする廃水の湿式酸化用担持触媒の洗浄
再生方法において、 (1)洗浄液として酸水溶液を使用し、かつ洗浄液1m3/hr
に対し、空気を10Nm3/hr以上の割合で送入しつつ、触媒
と洗浄液とを常温以上の温度で接触させる工程、および (2)洗浄液としてアルカリ水溶液を使用し、かつ洗浄液1
m3/hrに対し、空気を10Nm3/hr以上の割合で送入しつ
つ、触媒と洗浄液とを常温以上の温度で接触させる工程 を備えたことを特徴とする触媒の洗浄再生方法。
ム、ロジウム、パラジウム、イリジウム、白金、銅、金
およびタングステンならびにこれら金属の水不溶性乃至
水難溶性化合物からなる群から選ばれた少なくとも1種
を触媒活性成分とする廃水の湿式酸化用担持触媒の洗浄
再生方法において、 (1)洗浄液としてアルカリ水溶液を使用し、かつ洗浄液1
m3/hrに対し、空気を10Nm3/hr以上の割合で送入しつ
つ、触媒と洗浄液とを常温以上の温度で接触させる工
程、および (2)洗浄液として酸水溶液を使用し、かつ洗浄液1m3/hr
に対し、空気を10Nm3/hr以上の割合で送入しつつ、触媒
と洗浄液とを常温以上の温度で接触させる工程を備えた
ことを特徴とする触媒の洗浄再生方法。
において発生した触媒洗浄廃液を廃水とともに湿式酸化
処理に供する触媒の洗浄再生方法。
液中の金属成分を除去した後、廃水とともに湿式酸化処
理に供する上記項5に記載の触媒の洗浄再生方法。
下に行われる廃水の湿式酸化処理において触媒を使用す
ると、廃水中の汚濁成分およびその分解生成物の析出、
沈着、分解生成物による触媒金属の化学的浸食のみなら
ず、触媒金属表面のミクロ的な化学的および物理的性質
の変化などによっても、触媒の活性は次第に低下する。
特に、触媒金属表面の化学的および物理的性質の変化
は、顕微鏡などにより容易に観察できる析出、沈着、浸
食などの現象とは異なって、その把握が困難であり、ま
た、どの様なものであるか、どの様にして触媒活性に悪
影響を及ぼすのかなどは、現在においても解明されてい
ない。しかも、この様な触媒表面の化学的および物理的
性質の変化は、触媒表面の浸食現象などと同等或いはそ
れ以上の重大な触媒活性阻害要因であると推測されてい
る。しかるに、本発明方法により、気液混相状態で洗浄
処理された触媒は、先願方法により処理された触媒と同
等或いはそれ以上にまでその活性が回復する。特に、処
理した廃水の種類、触媒の組成などにもよるが、最適条
件下に再生処理を行う場合には、新触媒にほぼ等しい程
度にまで活性が回復する。
触媒は、触媒活性成分として、鉄、コバルト、ニッケ
ル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、イリジウム、
白金、銅、金およびタングステン、ならびにこれら金属
の水不溶性化合物および水難溶性化合物からなる群から
選ばれた少なくとも1種を含む。水に対して不溶性また
は難溶性の化合物としては、(i)三二酸化鉄、四三酸化
鉄、一酸化コバルト、一酸化ニッケル、二酸化ルテニウ
ム、三二酸化ロジウム、一酸化パラジウム、二酸化イリ
ジウム、酸化第二銅、二酸化タングステンなどの酸化
物、(ii)塩化ルテニウム、塩化白金などの塩化物、(ii
i)硫化ルテニウム、硫化ロジウムなどの硫化物などが例
示される。
より複数の態様を含むので、以下にそれぞれの態様につ
いて詳細に説明する。
活性が低下した廃水酸化触媒を空気の導入下に酸水溶液
を用いて、洗浄する。
液、アスコルビン酸水溶液などが使用される。酸水溶液
の濃度は、廃水酸化触媒の活性低下度などにより異なる
が、通常1重量%以上であり、より好ましくは5〜10重量
%程度である。
Nm3/hr以上、より好ましくは10〜100Nm3/hr程度であ
る。
件は、触媒活性低下の程度、触媒の種類、求められる触
媒活性回復の程度、洗浄剤の種類と濃度などに対応して
定めることができるので、特に限定されないが、通常常
温=20℃以上(より好ましくは40〜90℃程度)の温度で15
分間以上(より好ましくは30〜180分間程度)行う。洗浄
時の圧力は、大気圧で良く、加圧する必要はないが、加
圧下に行っても良い。
化を行う反応塔の稼働を停止した状態で、空気と洗浄液
とを導入して行うことができる。特に、廃水の湿式酸化
処理用の反応塔を2基以上使用する場合には、廃水処理
を停止することなく、いずれかの反応塔内の廃水酸化触
媒を交互に再生処理することができる。
の処理槽に収容して行っても良い。
した後、再使用される。なお、1回の洗浄では触媒活性
の回復が十分でない場合には、同様の洗浄再生処理を複
数回行うことができる。
活性が低下した廃水酸化触媒を空気の導入下にアルカリ
水溶液を用いて、洗浄する。
ム水溶液、水酸化カリウム水溶液などが使用される。こ
れらの中では、水酸化ナトリウム水溶液がより好まし
い。水アルカリ水溶液の濃度は、廃水酸化触媒の活性低
下度などにより異なるが、通常1重量%以上であり、よ
り好ましくは5〜10重量%程度である。
量、洗浄条件、洗浄方法、必要に応じて行う水洗、乾
燥、洗浄の繰り返しなどは、酸水溶液による洗浄時と同
様である。
媒活性が低下した廃水酸化触媒を空気の導入下に酸水溶
液を用いて洗浄した後、空気の導入下にアルカリ水溶液
を用いて洗浄する。この2段階洗浄法における酸水溶液
洗浄時およびアルカリ水溶液洗浄時の空気導入量、洗浄
条件、洗浄方法、必要に応じて行う水洗、乾燥、洗浄の
繰り返しなどは、それぞれ上述の第1の実施態様および
第2の実施態様におけると同様である。
活性が低下した廃水酸化触媒を空気の導入下にアルカリ
水溶液を用いて洗浄した後、空気の導入下に酸水溶液を
用いて洗浄する。この2段階洗浄法におけるアルカリ水
溶液洗浄時および酸水溶液洗浄時の空気導入量、洗浄条
件、洗浄方法、必要に応じて行う水洗、乾燥、洗浄の繰
り返しなどは、それぞれ上述の第2の実施態様および第
1の実施態様におけると同様である。
て発生する洗浄廃液は、例えば、凝集沈殿処理により固
液分離した後、その液相を廃水と併せて公知の湿式酸化
処理(例えば、前述の本発明者らによる「廃水の湿式接
触酸化処理方法」)に供することにより、処理すること
ができる。この場合には、廃水に由来する液相に関する
限り、クローズド処理が可能となる。
が達成される。
が大幅に除去されるので、再使用可能な程度まで廃水酸
化触媒の活性が回復する。
択することにより、再生後の触媒活性は新触媒のそれに
匹敵する程度まで回復する。
とができるので、触媒の全寿命を著しく増大させること
ができる。
ので、廃水処理費も低減される。
を2基以上使用する場合には、廃水処理を停止すること
なく、いずれかの反応塔内の劣化した廃水酸化触媒を交
互に再生処理することができるので、触媒の取り出しと
再充填などの労力が不要となる。
液分離装置、冷却器、各種配管類などに付着した金属成
分の洗浄除去も、同時に行うことができるので、これら
機器における閉塞防止、伝熱係数の低下防止などの効果
も達成される。
ころをより一層明確にする。
m、全アンモニア量3000ppm、全窒素量4000ppm)を湿式酸
化処理した。
液を加え、そのpHを約10に調整した後、空間速度1.0hr
-1(空塔基準)として円筒型反応器下部に供給した。液の
質量速度は、8.0m3/m2・hrであった。
標準状態)として反応塔下部に供給した。
廃水酸化触媒(直径約5mm)を充填しておいた。表1にお
いて、1%Ir-TiO2とあるのは、チタニア担体にイリジウ
ム1重量%を担持させた触媒を意味する。
5ppmの鉄、カルシウムおよびマグネシウムを含有し
ていたが、本発明の効果をより明確にするために、その
総量が2500ppmとなる様にこれら元素を含む化合物をあ
らかじめ配合しておいた。
内部を温度250℃、圧力70kg/m2・Gに保持し、湿式酸化
後の処理液のpHが約7.5となる様に水酸化ナトリウム水
溶液を供給しつつ、5000時間にわたり反応を持続させ
た。その結果、触媒の活性指数は、表1に示す通りに低
下した。触媒表面の析出物を分析したところ、硫黄およ
び灰分(シリカ、酸化鉄、酸化マグネシウム、その他)な
どの存在が確認されたが、カーボン、炭化水素類などは
検出されなかった。
再生処理した。
反応塔に10%硝酸水溶液(80℃)を大気圧で送入しつつ1
時間洗浄した後、1時間にわたり水洗する。硝酸水溶液
と水の送入条件は、廃水処理時の廃水送入条件と同じで
ある。
反応塔に空気と10%硝酸水溶液(80℃)とを大気圧で送入
しつつ1時間洗浄した後、1時間にわたり水洗する。硝酸
水溶液と空気の送入条件は、廃水処理時の廃水と空気の
送入条件とそれぞれ同じである。すなわち、硝酸水溶液
1m3/hrに対する送入空気量は、65Nm3/hrである。
時の廃水の送入条件と同じである。
反応塔に10%水酸化ナトリウム水溶液(80℃)を大気圧で
送入しつつ1時間洗浄した後、1時間にわたり水洗する。
水酸化ナトリウム水溶液と水の送入条件は、廃水処理時
の廃水送入条件と同じである。
反応塔に空気と10%水酸化ナトリウム水溶液(80℃)を大
気圧で送入しつつ1時間洗浄した後、1時間にわたり水洗
する。水酸化ナトリウム水溶液と空気および水の送入条
件は、廃水処理時の廃水と空気の送入条件とそれぞれ同
じである。すなわち、水酸化ナトリウム水溶液1m3/hrに
対する送入空気量は、65Nm3/hrである。
時の廃水の送入条件と同じである。
を使用して廃水を湿式酸化処理する場合のアンモニア除
去率を100%としたとき、同一条件で再生触媒を使用し
て廃水を湿式酸化処理する場合のアンモニア除去率を意
味する。再生触媒は、COD除去に関しても、アンモニア
除去と同様に活性指数の向上を示すことが確認された。
化触媒の酸水溶液またはアルカリ水溶液による洗浄再生
を行う本発明の優れた効果が明らかである。
下にガス液の湿式酸化処理を行った。
水溶液を使用して、実施例1における手法-1および手法
-2による触媒の再生を行った。結果を表2に示す。
として硫酸水溶液を使用する場合には、触媒の再生効果
は、十分に達成されない。
下にガス液の湿式酸化処理を行った。
例2における手法-1および手法-2による触媒の洗浄再生
を行った。ただし、手法-2においては、洗浄液1m3/hrに
対する空気送入量を5Nm3/hrとした。結果を表3に示
す。
溶液と空気とによる気液混相洗浄を行う場合にも、空気
送入量が少なすぎると、触媒の再生効果は、十分に達成
されない。
(pH10.6)を触媒を充填しない第一次反応塔と触媒を充填
した第二次反応塔とを使用して、湿式酸化処理した。
準)および質量速度14.15m3/m2・hrで第一次反応塔の下
部に供給しつつ、空気を空間速度3.4hr-1(空塔基準、標
準状態)で第一次反応塔下部に供給した。空気供給量
は、理論酸素量(82.5Nm3/kl)の0.0103倍量に相当する量
であった。
を熱交換器の入口側に導入するとともに、熱交換器の出
口側での気液混合物の温度(=第一次反応塔の入口側での
気液混合物の温度)が150℃となる様に、第二次反応塔か
ら出てくる処理液の一部をポンプにより第一次反応塔か
らの処理液に循環混合して、温度調整を行った。また、
第一次反応塔には、蒸気を供給することにより、塔内を
温度220℃、圧力30kg/cm2に保持した。なお、第一次反
応塔には、70cmの間隔で棚段塔を取り付けた。
では、当初の廃液中の金属成分は、スラッジとなり、反
応塔の下部と固液分離器(フィルタープレス)の下部から
抜き出された。固液分離器において得られた第一次処理
液の組成を表5に示す。
有量(Na0.909mol/l+K0.322mol/l=1.231mol/l)の1/2量に
相当する0.62mlの硫酸を硫酸貯槽から第一次処理液に加
えた後、これを空間速度0.75/hr(空塔基準)および質量
速度14.15m3/m2・hrで触媒を充填した第二次反応塔に供
給しつつ、併せて空気を空間速度90.4/hr(空塔基準、標
準状態)で供給した。空気供給量は、理論酸素量の1.1倍
量に相当する量であった。なお、第二次反応塔内には、
チタニア担体に担体重量の2%のルテニウムを担持させ
た球形触媒(直径4〜6mm)を充填しておいた。
3.1)の組成を表6に示す。
の低下した廃水酸化触媒を以下の各手法で再生処理し
た。
反応塔に10%アスコルビン酸水溶液(60℃)を大気圧で送
入しつつ5時間洗浄した後、1時間にわたり水洗する。ア
スコルビン酸水溶液と水洗水の送入条件は、廃水処理時
の廃水送入条件と同じである。
反応塔に空気と10%アスコルビン酸水溶液(60℃)とを大
気圧で送入しつつ5時間洗浄した後、1時間にわたり水洗
する。アスコルビン酸水溶液と空気の送入条件は、廃水
処理時の廃水と空気の送入条件とそれぞれ同じである。
すなわち、アスコルビン酸水溶液1m3/hrに対する送入空
気量は、120Nm3/hrである。
時の廃水の送入条件と同じである。
反応塔に10%硝酸水溶液(60℃)を大気圧で送入しつつ5
時間洗浄した後、1時間にわたり水洗する。硝酸水溶液
と水洗水の送入条件は、廃水処理時の廃水送入条件と同
じである。
反応塔に空気と10%硝酸水溶液(60℃)を大気圧で送入し
つつ5時間洗浄した後、1時間にわたり水洗する。硝酸水
溶液と空気の送入条件は、廃水処理時の廃水と空気の送
入条件とそれぞれ同じである。すなわち、硝酸水溶液1m
3/hrに対する送入空気量は、120Nm3/hrである。
時の廃水の送入条件と同じである。
反応塔に10%アスコルビン酸水溶液(60℃)を大気圧で送
入しつつ5時間洗浄した。次いで、空気と10%硝酸水溶
液とを大気圧で送入しつつ5時間洗浄した後、1時間にわ
たり水洗する。アスコルビン酸水溶液と硝酸水溶液の送
入条件は、廃水処理時の廃水の送入条件と同じであり、
空気の送入量は廃水処理時の1/2である。すなわち、硝
酸水溶液1m3/hrに対する送入空気量は、60Nm3/hrであ
る。
時の廃水の送入条件と同じである。
す。
化触媒の酸水溶液による洗浄再生を行う本発明の優れた
効果が明らかである。
下した廃水湿式酸化設備中の熱交換器および配管を上記
手法-5により処理した結果、初期状態に比して約80%低
下していた熱交換器の総括伝熱係数が初期状態にまで回
復するとともに、初期状態に比して約1.5kg/cm2増大し
ていた管内圧力損失が初期状態にまで回復した。
Claims (6)
- 【請求項1】鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロ
ジウム、パラジウム、イリジウム、白金、銅、金および
タングステンならびにこれら金属の水不溶性乃至水難溶
性化合物からなる群から選ばれた少なくとも1種を触媒
活性成分とする廃水の湿式酸化用担持触媒の洗浄再生方
法において、洗浄液として酸水溶液を使用し、かつ洗浄
液1m3/hrに対し、空気を10Nm3/hr以上の割合で送入しつ
つ、触媒と洗浄液とを常温以上の温度で接触させる工程
を備えたことを特徴とする触媒の洗浄再生方法。 - 【請求項2】鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロ
ジウム、パラジウム、イリジウム、白金、銅、金および
タングステンならびにこれら金属の水不溶性乃至水難溶
性化合物からなる群から選ばれた少なくとも1種を触媒
活性成分とする廃水の湿式酸化用担持触媒の洗浄再生方
法において、洗浄液としてアルカリ水溶液を使用し、か
つ洗浄液1m3/hrに対し、空気を10Nm3/hr以上の割合で送
入しつつ、触媒と洗浄液とを常温以上の温度で接触させ
る工程を備えたことを特徴とする触媒の洗浄再生方法。 - 【請求項3】鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロ
ジウム、パラジウム、イリジウム、白金、銅、金および
タングステンならびにこれら金属の水不溶性乃至水難溶
性化合物からなる群から選ばれた少なくとも1種を触媒
活性成分とする廃水の湿式酸化用担持触媒の洗浄再生方
法において、(1)洗浄液として酸水溶液を使用し、洗浄
液1m3/hrに対し、空気を10Nm3/hr以上の割合で送入しつ
つ、触媒と洗浄液とを常温以上の温度で接触させる工
程、および(2)洗浄液としてアルカリ水溶液を使用し、
洗浄液1m3/hrに対し、空気を10Nm3/hr以上の割合で送入
しつつ、触媒と洗浄液とを常温以上の温度で接触させる
工程を備えたことを特徴とする触媒の洗浄再生方法。 - 【請求項4】鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロ
ジウム、パラジウム、イリジウム、白金、銅、金および
タングステンならびにこれら金属の水不溶性乃至水難溶
性化合物からなる群から選ばれた少なくとも1種を触媒
活性成分とする廃水の湿式酸化用担持触媒の洗浄再生方
法において、(1)洗浄液としてアルカリ水溶液を使用
し、洗浄液1m3/hrに対し、空気を10Nm3/hr以上の割合で
送入しつつ、触媒と洗浄液とを常温以上の温度で接触さ
せる工程、および(2)洗浄液として酸水溶液を使用し、
洗浄液1m3/hrに対し、空気を10Nm3/hr以上の割合で送入
しつつ、触媒と洗浄液とを常温以上の温度で接触させる
工程を備えたことを特徴とする触媒の洗浄再生方法。 - 【請求項5】請求項1〜4の少なくとも1つの方法にお
いて発生した触媒洗浄廃液を廃水とともに湿式酸化処理
に供する触媒の洗浄再生方法。 - 【請求項6】触媒洗浄液を凝集沈殿処理に供して、液中
の金属成分を除去した後、廃水とともに湿式酸化処理に
供する請求項5に記載の触媒の洗浄再生方法。
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1998
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