JP2000116454A - リクライニングシート - Google Patents
リクライニングシートInfo
- Publication number
- JP2000116454A JP2000116454A JP10288482A JP28848298A JP2000116454A JP 2000116454 A JP2000116454 A JP 2000116454A JP 10288482 A JP10288482 A JP 10288482A JP 28848298 A JP28848298 A JP 28848298A JP 2000116454 A JP2000116454 A JP 2000116454A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- moving frame
- reclining
- rack
- backrest
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Massaging Devices (AREA)
- Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)
- Chairs Characterized By Structure (AREA)
- Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 後方のスペースが小さくても、背もたれ部を
後方へ倒すことができるリクライニングシートを提供す
る。 【解決手段】 シート本体４が移動フレーム６の円弧軌
跡に沿って前後動するため、シート本体４の背もたれ部
３を後側へ傾けた場合、背もたれ部３の上端は後側へ移
動するが、下端は前側へ移動する。すなわち、背もたれ
部３が、上方の支点Ｐを中心にして、その位置で回転す
るように倒れる。従って、背もたれ部３の後方への突出
量が従来よりも小さくなり、リクライニングシート１の
後方にスペースがない場合にも、背もたれ部３を十分に
リクライニングさせることができる。
後方へ倒すことができるリクライニングシートを提供す
る。 【解決手段】 シート本体４が移動フレーム６の円弧軌
跡に沿って前後動するため、シート本体４の背もたれ部
３を後側へ傾けた場合、背もたれ部３の上端は後側へ移
動するが、下端は前側へ移動する。すなわち、背もたれ
部３が、上方の支点Ｐを中心にして、その位置で回転す
るように倒れる。従って、背もたれ部３の後方への突出
量が従来よりも小さくなり、リクライニングシート１の
後方にスペースがない場合にも、背もたれ部３を十分に
リクライニングさせることができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、座者の上半身を
後ろに倒すことができるリクライニングシートに関する
ものである。
後ろに倒すことができるリクライニングシートに関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】一般的なシートは、座者の腰部をのせる
座部と、背中を支持する背もたれ部とから形成されてい
る。そして、座者の上半身を後側に倒せるリクライニン
グシートとしては、背もたれ部の下端に回転ヒンジが設
けられ、該回転ヒンジを中心に背もたれ部を後側へ倒す
ことにより、背もたれ部で支持している座者の上半身を
後側へ倒せる構造になっている（類似技術として実開平
１ー１３５９２６号公報参照）。
座部と、背中を支持する背もたれ部とから形成されてい
る。そして、座者の上半身を後側に倒せるリクライニン
グシートとしては、背もたれ部の下端に回転ヒンジが設
けられ、該回転ヒンジを中心に背もたれ部を後側へ倒す
ことにより、背もたれ部で支持している座者の上半身を
後側へ倒せる構造になっている（類似技術として実開平
１ー１３５９２６号公報参照）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のリクライニングシートにあっては、背もたれ
部を、背もたれ部の下端に設けた回転ヒンジを中心に後
側へ倒す構造になっているため、リクライニグ時におけ
る背もたれ部の後方への突出量が大きくなり、リクライ
ニングシートの後方にスペースがないような場合には、
背もたれ部を十分にリクライニングさせることができな
い。
うな従来のリクライニングシートにあっては、背もたれ
部を、背もたれ部の下端に設けた回転ヒンジを中心に後
側へ倒す構造になっているため、リクライニグ時におけ
る背もたれ部の後方への突出量が大きくなり、リクライ
ニングシートの後方にスペースがないような場合には、
背もたれ部を十分にリクライニングさせることができな
い。
【０００４】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、後方のスペースが小さくて
も、背もたれ部を後方へ倒すことができるリクライニン
グシートを提供するものである。
してなされたものであり、後方のスペースが小さくて
も、背もたれ部を後方へ倒すことができるリクライニン
グシートを提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
座部及び背もたれ部を一体的に備えたシート本体と、該
シート本体の下部に固定され且つ座部よりも上方位置に
支点をもつ円弧状の移動フレームと、該移動フレームを
上下で挟み込んでその移動フレームをシート本体ごと移
動フレームに沿った円弧軌跡で前後動自在に支持する支
持手段と、移動フレームと同じ支点をもつ円弧状のラッ
ク歯を備えたラックと、ラック歯に係合可能なピニオン
ギアを備えた動力手段とから成る。
座部及び背もたれ部を一体的に備えたシート本体と、該
シート本体の下部に固定され且つ座部よりも上方位置に
支点をもつ円弧状の移動フレームと、該移動フレームを
上下で挟み込んでその移動フレームをシート本体ごと移
動フレームに沿った円弧軌跡で前後動自在に支持する支
持手段と、移動フレームと同じ支点をもつ円弧状のラッ
ク歯を備えたラックと、ラック歯に係合可能なピニオン
ギアを備えた動力手段とから成る。
【０００６】請求項１記載の発明によれば、シート本体
が移動フレームの円弧軌跡に沿って前後動するため、シ
ート本体の背もたれ部を後側へ傾けた場合、背もたれ部
の上端は後側へ移動するが、下端は前側へ移動する。す
なわち、背もたれ部が、上方の支点を中心にして、その
位置で回転するように倒れる。従って、背もたれ部の後
方への突出量が従来よりも小さくなり、リクライニング
シートの後方にスペースがない場合にも、背もたれ部を
十分にリクライニングさせることができる。
が移動フレームの円弧軌跡に沿って前後動するため、シ
ート本体の背もたれ部を後側へ傾けた場合、背もたれ部
の上端は後側へ移動するが、下端は前側へ移動する。す
なわち、背もたれ部が、上方の支点を中心にして、その
位置で回転するように倒れる。従って、背もたれ部の後
方への突出量が従来よりも小さくなり、リクライニング
シートの後方にスペースがない場合にも、背もたれ部を
十分にリクライニングさせることができる。
【０００７】請求項２記載の発明は、移動フレームに沿
ってラック歯を形成し、移動フレームとラックとを一体
化したものである。
ってラック歯を形成し、移動フレームとラックとを一体
化したものである。
【０００８】請求項２記載の発明によれば、移動フレー
ムに沿ってラック歯を形成し、移動フレームとラックと
を一体化したため、部品点数の低減、軽量化、ラックの
取付作業及び補強作業の省略を図ることができる。
ムに沿ってラック歯を形成し、移動フレームとラックと
を一体化したため、部品点数の低減、軽量化、ラックの
取付作業及び補強作業の省略を図ることができる。
【０００９】請求項３記載の発明は、支持手段が、移動
フレームを上下方向で挟み込む上下一対のローラを、ピ
ニオンギアの前後位置に各々設けた構造である。
フレームを上下方向で挟み込む上下一対のローラを、ピ
ニオンギアの前後位置に各々設けた構造である。
【００１０】請求項３記載の発明によれば、支持手段が
移動フレームを上下方向で挟み込む上下一対のローラで
あるため、構造が簡単で軽量である。
移動フレームを上下方向で挟み込む上下一対のローラで
あるため、構造が簡単で軽量である。
【００１１】請求項４記載の発明は、移動フレームとラ
ックをシート本体の左右両側に各々設けた。
ックをシート本体の左右両側に各々設けた。
【００１２】請求項４記載の発明によれば、移動フレー
ムとラックがシート本体の左右両側に各々設けられてい
るため、シート本体の左右方向での剛性が向上する。
ムとラックがシート本体の左右両側に各々設けられてい
るため、シート本体の左右方向での剛性が向上する。
【００１３】請求項５記載の発明は、支持手段及び動力
手段がそれぞれ台座に支持されている。
手段がそれぞれ台座に支持されている。
【００１４】請求項５記載の発明によれば、支持手段及
び動力手段が台座に支持されているため、ラックに対す
る動力伝達が確実である。
び動力手段が台座に支持されているため、ラックに対す
る動力伝達が確実である。
【００１５】請求項６記載の発明は、動力手段が電動モ
ータであることを特徴とするリクライニングシート。
ータであることを特徴とするリクライニングシート。
【００１６】請求項６記載の発明によれば、動力手段が
電動モータであるため、シート本体の前後移動が楽であ
る。
電動モータであるため、シート本体の前後移動が楽であ
る。
【００１７】請求項７記載の発明は、動力手段が手動に
よる動力機構である。
よる動力機構である。
【００１８】請求項７記載の発明によれば、動力手段が
手動による動力機構であるため、電気のないところでも
使用できる。
手動による動力機構であるため、電気のないところでも
使用できる。
【００１９】請求項８記載の発明は、動力手段がダンパ
ー効果を有する動力機構である。
ー効果を有する動力機構である。
【００２０】請求項８記載の発明によれば、動力手段が
ダンパー効果を有する動力機構であるため、背中で背も
たれ部を押してシート本体を後側へ倒した後に、押すの
を止めるだけで、シート本体が自動的に元の位置に戻る
ことになる。
ダンパー効果を有する動力機構であるため、背中で背も
たれ部を押してシート本体を後側へ倒した後に、押すの
を止めるだけで、シート本体が自動的に元の位置に戻る
ことになる。
【００２１】請求項９記載の発明は、シート本体が少な
くとも背もたれ部に移動可能なマッサージ用の施療子を
備えている。
くとも背もたれ部に移動可能なマッサージ用の施療子を
備えている。
【００２２】請求項９記載の発明によれば、シート本体
がマッサージ機構を備えているため、座者に対してマッ
サージを行うことができる。
がマッサージ機構を備えているため、座者に対してマッ
サージを行うことができる。
【００２３】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な一実施形
態を、図１及び図２に基づいて説明する。
態を、図１及び図２に基づいて説明する。
【００２４】この実施形態のリクライニングシート１
は、マッサージ機能を備えた、いわゆるマッサージシー
トである。このリクライニングシート１は、座者の腰部
をのせる座部２と、背中を支持する背もたれ部３とを一
体形成したシート本体４を備えている。そして、背もた
れ部３には、内部に設けられた図示せぬレールに沿って
上下動する施療子５が備えられており、座者の背中に対
してマッサージを施せるようになっている。
は、マッサージ機能を備えた、いわゆるマッサージシー
トである。このリクライニングシート１は、座者の腰部
をのせる座部２と、背中を支持する背もたれ部３とを一
体形成したシート本体４を備えている。そして、背もた
れ部３には、内部に設けられた図示せぬレールに沿って
上下動する施療子５が備えられており、座者の背中に対
してマッサージを施せるようになっている。
【００２５】このシート本体４の下部には、座部２の下
方から背もたれ部３の下部にかけて円弧形状の移動フレ
ーム６が設けられている。この移動フレーム６は、シー
ト本体４の左右両側に各々設けられている。この移動フ
レーム６の円弧形状の支点Ｐは、座部２よりも上方位置
に設定されている。移動フレーム６がシート本体４の左
右両側に各々設けられているため、シート本体４の左右
方向での剛性が高い。
方から背もたれ部３の下部にかけて円弧形状の移動フレ
ーム６が設けられている。この移動フレーム６は、シー
ト本体４の左右両側に各々設けられている。この移動フ
レーム６の円弧形状の支点Ｐは、座部２よりも上方位置
に設定されている。移動フレーム６がシート本体４の左
右両側に各々設けられているため、シート本体４の左右
方向での剛性が高い。
【００２６】また、シート本体４の左右両側には、ベー
ス７を介してフロア上に設置された台座８が各々設けら
れている。この台座８の上部８ａは、座部２よりも上側
に出ている。この台座８には、前記移動フレーム６を上
下で挟む「支持手段」としての上下一対のローラ９、１
０が前後に設けられており、移動フレーム６はこのロー
ラ９、１０により、シート本体４ごと移動フレーム６に
沿った円弧軌跡で前後に移動できるようになっている。
移動フレーム６の支持手段として、上下で挟み込む上下
一対のローラ９、１０を採用しているため、構造が簡単
で軽量である。
ス７を介してフロア上に設置された台座８が各々設けら
れている。この台座８の上部８ａは、座部２よりも上側
に出ている。この台座８には、前記移動フレーム６を上
下で挟む「支持手段」としての上下一対のローラ９、１
０が前後に設けられており、移動フレーム６はこのロー
ラ９、１０により、シート本体４ごと移動フレーム６に
沿った円弧軌跡で前後に移動できるようになっている。
移動フレーム６の支持手段として、上下で挟み込む上下
一対のローラ９、１０を採用しているため、構造が簡単
で軽量である。
【００２７】この移動フレーム６の内側には、上端から
一段低い位置にラック歯１１が形成されている。ラック
歯１１を有する別物の「ラック」を移動フレーム６に取
付けても良いが、この実施形態では、移動フレーム６が
「ラック」兼用になっているため、部品点数の低減、軽
量化、ラックの取付作業及び補強作業の省略を図ること
ができる。
一段低い位置にラック歯１１が形成されている。ラック
歯１１を有する別物の「ラック」を移動フレーム６に取
付けても良いが、この実施形態では、移動フレーム６が
「ラック」兼用になっているため、部品点数の低減、軽
量化、ラックの取付作業及び補強作業の省略を図ること
ができる。
【００２８】このラック歯１１には、それぞれピニオン
ギア１２が係合状態で設けられている。このピニオンギ
ア１２は、台座８の左右中央部に設けられた「動力手
段」としての電動モータ１３により回転する図示せぬシ
ャフトの両端部に設けられており、電動モータ１３によ
り正転・逆転方向に回転して、移動フレーム６を前後へ
送るようになっている。前記ローラ９、１０及び電動モ
ータ１３が、それぞれ台座８に支持されているため、移
動フレーム６のラック歯１１に対する動力伝達が確実で
ある（ズレが生じにくい）。
ギア１２が係合状態で設けられている。このピニオンギ
ア１２は、台座８の左右中央部に設けられた「動力手
段」としての電動モータ１３により回転する図示せぬシ
ャフトの両端部に設けられており、電動モータ１３によ
り正転・逆転方向に回転して、移動フレーム６を前後へ
送るようになっている。前記ローラ９、１０及び電動モ
ータ１３が、それぞれ台座８に支持されているため、移
動フレーム６のラック歯１１に対する動力伝達が確実で
ある（ズレが生じにくい）。
【００２９】また、このリクライニングシート１には、
座者の「立ち上がり補助機構」が設けられている。すな
わち、座部２の上には、補助座部１４が設けられてお
り、該補助座部１４の前部と、座部の前端とは、短い補
助リンク１５にて連結されている。座部２の下部には、
下向きのブラケット１６が固定されており、該ブラケッ
ト１６には、後端に滑車１７を設けた第１リンク１８の
前端が軸支されている。この第１リンク１８の後端の滑
車１７は、台座８の上部８ａの前縁に接している。第１
リンク１８の後端と、補助座部１４の後部とは、第２リ
ンク１９により連結されている。更に、第１リンク１８
の途中部分と、補助リンク１５の後端とは、第３リンク
２０にて連結されている。
座者の「立ち上がり補助機構」が設けられている。すな
わち、座部２の上には、補助座部１４が設けられてお
り、該補助座部１４の前部と、座部の前端とは、短い補
助リンク１５にて連結されている。座部２の下部には、
下向きのブラケット１６が固定されており、該ブラケッ
ト１６には、後端に滑車１７を設けた第１リンク１８の
前端が軸支されている。この第１リンク１８の後端の滑
車１７は、台座８の上部８ａの前縁に接している。第１
リンク１８の後端と、補助座部１４の後部とは、第２リ
ンク１９により連結されている。更に、第１リンク１８
の途中部分と、補助リンク１５の後端とは、第３リンク
２０にて連結されている。
【００３０】次に、この実施形態の作用を説明する。ま
ず最初にリクライニング機構について説明する。図１の
状態が中立位置で、この位置から背もたれ部３を後側
（図１中Ａ方向）に倒してリクライニング状態を得るた
めには、まず電動モータ１３を駆動させてピニオンギア
１２を回転させ、移動フレーム６（ラック歯１１）を前
側を送る。すると、シート本体４が、座部２の上方にあ
る支点Ｐを中心に後側へ回転し、リクライニング状態が
得られる。シート本体４を後側に回転させる際、背もた
れ部３の上端は後側に移動すると共に、背もたれ部３の
下端は逆に前側に移動する。つまり、背もたれ部３は、
上方の支点Ｐを中心にして、その位置で回転するように
後傾状態になる。従って、同じ角度のリクライニング状
態を得るにしても、背もたれ部３の後方への突出量が従
来よりも小さくなる。そのため、リクライニングシート
１の後方にスペースがない場合にも、背もたれ部３を十
分にリクライニングさせることができる。
ず最初にリクライニング機構について説明する。図１の
状態が中立位置で、この位置から背もたれ部３を後側
（図１中Ａ方向）に倒してリクライニング状態を得るた
めには、まず電動モータ１３を駆動させてピニオンギア
１２を回転させ、移動フレーム６（ラック歯１１）を前
側を送る。すると、シート本体４が、座部２の上方にあ
る支点Ｐを中心に後側へ回転し、リクライニング状態が
得られる。シート本体４を後側に回転させる際、背もた
れ部３の上端は後側に移動すると共に、背もたれ部３の
下端は逆に前側に移動する。つまり、背もたれ部３は、
上方の支点Ｐを中心にして、その位置で回転するように
後傾状態になる。従って、同じ角度のリクライニング状
態を得るにしても、背もたれ部３の後方への突出量が従
来よりも小さくなる。そのため、リクライニングシート
１の後方にスペースがない場合にも、背もたれ部３を十
分にリクライニングさせることができる。
【００３１】次に、立ち上がり補助機能について説明す
る。リクライニングシート１上の座者の立ち上がりを補
助するためには、まず電動モータ１３を駆動させてピニ
オンギア１２を先とは逆方向に回転させ、移動フレーム
６（ラック歯１１）を後側を送る。すると、シート本体
４が、座部２の上方にある支点Ｐを中心に前側（図１中
Ｂ方向）へ回転し、座者の背中が背もたれ部３により前
側に押し出される。また、それと同時、第１リンク１８
の後端の滑車１７が台座８の上部８ａに沿って上昇し、
第１リンク１８の後端が持ち上がった状態になる。その
ため、第２リンク１９も押し上げられ、補助座部１４の
後部が持ち上がる。また、それと同時に、第１リンク１
８の途中部分に設けられた第３リンク２０が、補助リン
ク１５の後端を持ち上げるため、補助座部１４の前部
も、補助リンク１５の分だけ僅かに持ち上がる。従っ
て、補助座部１４が前傾した状態となり、座者の立ち上
がりを助ける。特に、補助座部１４の前部も補助リンク
１５の分だけ若干持ち上がるため、補助座部１４自体は
上方へ十分に持ち上がりながら、補助座部１４の前傾角
度がきつくなり過ぎず、座者が立ち上がり易くなる。こ
のように、この実施形態によれば、シート本体４をわず
かに前側へ回転させるだけで、補助座部１４を立ち上が
りに好適な前傾状態にさせることができるため、シート
本体４全体を前側へ大きく回動させる必要がなく、立ち
上がり補助機構に要する動力が少なくて済む。
る。リクライニングシート１上の座者の立ち上がりを補
助するためには、まず電動モータ１３を駆動させてピニ
オンギア１２を先とは逆方向に回転させ、移動フレーム
６（ラック歯１１）を後側を送る。すると、シート本体
４が、座部２の上方にある支点Ｐを中心に前側（図１中
Ｂ方向）へ回転し、座者の背中が背もたれ部３により前
側に押し出される。また、それと同時、第１リンク１８
の後端の滑車１７が台座８の上部８ａに沿って上昇し、
第１リンク１８の後端が持ち上がった状態になる。その
ため、第２リンク１９も押し上げられ、補助座部１４の
後部が持ち上がる。また、それと同時に、第１リンク１
８の途中部分に設けられた第３リンク２０が、補助リン
ク１５の後端を持ち上げるため、補助座部１４の前部
も、補助リンク１５の分だけ僅かに持ち上がる。従っ
て、補助座部１４が前傾した状態となり、座者の立ち上
がりを助ける。特に、補助座部１４の前部も補助リンク
１５の分だけ若干持ち上がるため、補助座部１４自体は
上方へ十分に持ち上がりながら、補助座部１４の前傾角
度がきつくなり過ぎず、座者が立ち上がり易くなる。こ
のように、この実施形態によれば、シート本体４をわず
かに前側へ回転させるだけで、補助座部１４を立ち上が
りに好適な前傾状態にさせることができるため、シート
本体４全体を前側へ大きく回動させる必要がなく、立ち
上がり補助機構に要する動力が少なくて済む。
【００３２】尚、以上の実施形態では、「駆動手段」と
して、電動モータ１３を例にしたが、手動でピニオンギ
ア１２を回転できる機構にしても良い。また、ガスダン
パー、オイルダンパー、トーションバーのように、ダン
パー効果を有する動力機構にしても良い。このようにす
れば、背中で背もたれ部３を押してシート本体４を後側
へ倒した後に、押すのを止めるだけで、シート本体４が
自動的に元の位置に戻ることになる。
して、電動モータ１３を例にしたが、手動でピニオンギ
ア１２を回転できる機構にしても良い。また、ガスダン
パー、オイルダンパー、トーションバーのように、ダン
パー効果を有する動力機構にしても良い。このようにす
れば、背中で背もたれ部３を押してシート本体４を後側
へ倒した後に、押すのを止めるだけで、シート本体４が
自動的に元の位置に戻ることになる。
【００３３】
【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、シート本
体が移動フレームの円弧軌跡に沿って前後動するため、
シート本体の背もたれ部を後側へ傾けた場合、背もたれ
部の上端は後側へ移動するが、下端は前側へ移動する。
すなわち、背もたれ部が、上方の支点を中心にして、そ
の位置で回転するように倒れる。従って、背もたれ部の
後方への突出量が従来よりも小さくなり、リクライニン
グシートの後方にスペースがない場合にも、背もたれ部
を十分にリクライニングさせることができる。
体が移動フレームの円弧軌跡に沿って前後動するため、
シート本体の背もたれ部を後側へ傾けた場合、背もたれ
部の上端は後側へ移動するが、下端は前側へ移動する。
すなわち、背もたれ部が、上方の支点を中心にして、そ
の位置で回転するように倒れる。従って、背もたれ部の
後方への突出量が従来よりも小さくなり、リクライニン
グシートの後方にスペースがない場合にも、背もたれ部
を十分にリクライニングさせることができる。
【００３４】請求項２記載の発明によれば、移動フレー
ムに沿ってラック歯を形成し、移動フレームとラックと
を一体化したため、部品点数の低減、軽量化、ラックの
取付作業及び補強作業の省略を図ることができる。
ムに沿ってラック歯を形成し、移動フレームとラックと
を一体化したため、部品点数の低減、軽量化、ラックの
取付作業及び補強作業の省略を図ることができる。
【００３５】請求項３記載の発明によれば、支持手段が
移動フレームを上下方向で挟み込む上下一対のローラで
あるため、構造が簡単で軽量である。
移動フレームを上下方向で挟み込む上下一対のローラで
あるため、構造が簡単で軽量である。
【００３６】請求項４記載の発明によれば、移動フレー
ムとラックがシート本体の左右両側に各々設けられてい
るため、シート本体の左右方向での剛性が向上する。
ムとラックがシート本体の左右両側に各々設けられてい
るため、シート本体の左右方向での剛性が向上する。
【００３７】請求項５記載の発明によれば、支持手段及
び動力手段が台座に支持されているため、ラックに対す
る動力伝達が確実である。
び動力手段が台座に支持されているため、ラックに対す
る動力伝達が確実である。
【００３８】請求項６記載の発明によれば、動力手段が
電動モータであるため、シート本体の前後移動が楽であ
る。
電動モータであるため、シート本体の前後移動が楽であ
る。
【００３９】請求項７記載の発明によれば、動力手段が
手動による動力機構であるため、電気のないところでも
使用できる。
手動による動力機構であるため、電気のないところでも
使用できる。
【００４０】請求項８記載の発明によれば、動力手段が
ダンパー効果を有する動力機構であるため、背中で背も
たれ部を押してシート本体を後側へ倒した後に、押すの
を止めるだけで、シート本体が自動的に元の位置に戻る
ことになる。
ダンパー効果を有する動力機構であるため、背中で背も
たれ部を押してシート本体を後側へ倒した後に、押すの
を止めるだけで、シート本体が自動的に元の位置に戻る
ことになる。
【００４１】請求項９記載の発明によれば、シート本体
がマッサージ機構を備えているため、座者に対してマッ
サージを行うことができる。
がマッサージ機構を備えているため、座者に対してマッ
サージを行うことができる。
【図１】この発明の一実施形態に係るリクライニングシ
ートの中立状態を示す概略側面図。
ートの中立状態を示す概略側面図。
【図２】リクライニングシートを中立位置から前側へ移
動させた状態を示す概略側面図。
動させた状態を示す概略側面図。
１ リクライニングシート ２ 座部 ３ 背もたれ部 ４ シート本体 ５ 施療子 ６ 移動フレーム ８ 台座 ９、１０ ローラ（支持手段） １１ ラック歯 １２ ピニオンギア １３ 電動モータ（動力手段） １４ 補助座部 １５ 補助リンク １７ 滑車 １８ 第１リンク １９ 第２リンク ２０ 第３リンク Ａ 後側 Ｂ 前側 Ｐ 支点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） // Ａ６１Ｈ 7/00 ３２３ Ａ６１Ｈ 15/00 ３５０Ｃ 15/00 ３５０ Ａ６１Ｇ 15/00 Ｃ Ｆターム(参考） 3B091 AA05 AB03 AC01 AC07 AC09 AD02 3B099 AA03 BA08 CA24 CA36 CB01 CB06 4C100 AA01 AF02 AF12 CA06 DA06 4C341 MM17 MP02
Claims (9)
- 【請求項１】 座部及び背もたれ部を一体的に備えたシ
ート本体と、該シート本体の下部に固定され且つ座部よ
りも上方位置に支点をもつ円弧状の移動フレームと、該
移動フレームを上下で挟み込んでその移動フレームをシ
ート本体ごと移動フレームに沿った円弧軌跡で前後動自
在に支持する支持手段と、移動フレームと同じ支点をも
つ円弧状のラック歯を備えたラックと、ラック歯に係合
可能なピニオンギアを備えた動力手段とから成ることを
特徴とするリクライニングシート。 - 【請求項２】 請求項１記載のリクライニングシートで
あって、 移動フレームに沿ってラック歯を形成し、移動フレーム
とラックとを一体化したことを特徴とするリクライニン
グシート。 - 【請求項３】 請求項１又は請求項２記載のリクライニ
ングシートであって、 支持手段は、移動フレームを上下方向で挟み込む上下一
対のローラを、ピニオンギアの前後位置に各々設けた構
造であることを特徴とするリクライニングシート。 - 【請求項４】 請求項１〜３のいずれか１項に記載のリ
クライニングシートであって、 移動フレームとラックとを、シート本体の左右両側に各
々設けたことを特徴とするリクライニングシート。 - 【請求項５】 請求項１〜４のいずれか１項に記載のリ
クライニングシートであって、 支持手段及び動力手段が、それぞれ台座に支持されてい
ることを特徴とするリクライニングシート。 - 【請求項６】 請求項１〜５のいずれか１項に記載のリ
クライニングシートであって、 動力手段が、電動モータであることを特徴とするリクラ
イニングシート。 - 【請求項７】 請求項１〜５のいずれか１項に記載のリ
クライニングシートであって、 動力手段が、手動による動力機構であることを特徴とす
るリクライニングシート。 - 【請求項８】 請求項１〜５のいずれか１項に記載のリ
クライニングシートであって、 動力手段が、ダンパー効果を有する動力機構であること
を特徴とするリクライニングシート。 - 【請求項９】 請求項１〜８のいずれか１項に記載のリ
クライニングシートであって、 シート本体が、少なくとも背もたれ部に移動可能なマッ
サージ用の施療子を備えていることを特徴とするリクラ
イニングシート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10288482A JP2000116454A (ja) | 1998-10-09 | 1998-10-09 | リクライニングシート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10288482A JP2000116454A (ja) | 1998-10-09 | 1998-10-09 | リクライニングシート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000116454A true JP2000116454A (ja) | 2000-04-25 |
Family
ID=17730787
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10288482A Pending JP2000116454A (ja) | 1998-10-09 | 1998-10-09 | リクライニングシート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000116454A (ja) |
Cited By (19)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007301057A (ja) * | 2006-05-10 | 2007-11-22 | Sanyo Electric Co Ltd | 足用マッサージ機 |
| JP2008086366A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Sanyo Electric Co Ltd | 足用マッサージ機 |
| JP2010099447A (ja) * | 2008-09-25 | 2010-05-06 | Panasonic Electric Works Co Ltd | リラックス装置 |
| CN1943836B (zh) * | 2006-11-01 | 2010-05-12 | 戴永锋 | 转动摆体支撑装置 |
| US7811240B2 (en) | 2006-03-31 | 2010-10-12 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Leg massage machine |
| JP2011072595A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Family Co Ltd | 椅子型マッサージ機 |
| CN103919657A (zh) * | 2014-04-22 | 2014-07-16 | 浙江日峰电器有限公司 | 一种按摩椅机架 |
| CN103976841A (zh) * | 2014-05-28 | 2014-08-13 | 上海林戈医疗器械有限公司 | 一种联动的牙科椅 |
| JP2015029678A (ja) * | 2013-08-02 | 2015-02-16 | 酒井医療株式会社 | 車椅子 |
| CN104739590A (zh) * | 2015-04-23 | 2015-07-01 | 邯郸学院 | 由计算机控制的残疾人助力车 |
| CN104800012A (zh) * | 2015-04-23 | 2015-07-29 | 邯郸学院 | 基于计算机指令的电动轮椅调节装置 |
| CN108784103A (zh) * | 2018-06-20 | 2018-11-13 | 羊远 | 一种具有婴幼儿安全防护功能的智能家居沙发 |
| CN109998800A (zh) * | 2019-05-21 | 2019-07-12 | 徐霞 | 减压轮椅 |
| EP3527109A1 (en) * | 2018-02-14 | 2019-08-21 | Ruoey Lung Enterprise Corp. | Base seat for bed, chair or sofa |
| EP3536193A1 (en) * | 2018-03-05 | 2019-09-11 | Ruoey Lung Enterprise Corp. | Base seat for bed or chair |
| CN110811197A (zh) * | 2019-11-20 | 2020-02-21 | 重庆延锋安道拓汽车部件系统有限公司 | 办公座椅倾角调节机构 |
| CN112006883A (zh) * | 2020-09-23 | 2020-12-01 | 王悦 | 妇科用给药装置 |
| CN112870005A (zh) * | 2021-02-24 | 2021-06-01 | 重庆医科大学附属第一医院 | 一种供护士换picc置管使用可移动换药椅 |
| KR102263612B1 (ko) * | 2019-12-04 | 2021-06-10 | 파프리 주식회사 | 용변 보조 장치 |
-
1998
- 1998-10-09 JP JP10288482A patent/JP2000116454A/ja active Pending
Cited By (23)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7811240B2 (en) | 2006-03-31 | 2010-10-12 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Leg massage machine |
| JP2007301057A (ja) * | 2006-05-10 | 2007-11-22 | Sanyo Electric Co Ltd | 足用マッサージ機 |
| JP4646851B2 (ja) * | 2006-05-10 | 2011-03-09 | 三洋電機株式会社 | 足用マッサージ機 |
| JP2008086366A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Sanyo Electric Co Ltd | 足用マッサージ機 |
| JP4646885B2 (ja) * | 2006-09-29 | 2011-03-09 | 三洋電機株式会社 | 足用マッサージ機 |
| CN1943836B (zh) * | 2006-11-01 | 2010-05-12 | 戴永锋 | 转动摆体支撑装置 |
| JP2010099447A (ja) * | 2008-09-25 | 2010-05-06 | Panasonic Electric Works Co Ltd | リラックス装置 |
| JP2011072595A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Family Co Ltd | 椅子型マッサージ機 |
| JP2015029678A (ja) * | 2013-08-02 | 2015-02-16 | 酒井医療株式会社 | 車椅子 |
| CN103919657A (zh) * | 2014-04-22 | 2014-07-16 | 浙江日峰电器有限公司 | 一种按摩椅机架 |
| CN103976841A (zh) * | 2014-05-28 | 2014-08-13 | 上海林戈医疗器械有限公司 | 一种联动的牙科椅 |
| CN104739590A (zh) * | 2015-04-23 | 2015-07-01 | 邯郸学院 | 由计算机控制的残疾人助力车 |
| CN104800012A (zh) * | 2015-04-23 | 2015-07-29 | 邯郸学院 | 基于计算机指令的电动轮椅调节装置 |
| EP3527109A1 (en) * | 2018-02-14 | 2019-08-21 | Ruoey Lung Enterprise Corp. | Base seat for bed, chair or sofa |
| EP3536193A1 (en) * | 2018-03-05 | 2019-09-11 | Ruoey Lung Enterprise Corp. | Base seat for bed or chair |
| CN108784103A (zh) * | 2018-06-20 | 2018-11-13 | 羊远 | 一种具有婴幼儿安全防护功能的智能家居沙发 |
| CN109998800A (zh) * | 2019-05-21 | 2019-07-12 | 徐霞 | 减压轮椅 |
| CN109998800B (zh) * | 2019-05-21 | 2020-08-07 | 范春霞 | 减压轮椅 |
| CN110811197A (zh) * | 2019-11-20 | 2020-02-21 | 重庆延锋安道拓汽车部件系统有限公司 | 办公座椅倾角调节机构 |
| CN110811197B (zh) * | 2019-11-20 | 2024-04-19 | 安道拓(重庆)汽车部件有限公司 | 办公座椅倾角调节机构 |
| KR102263612B1 (ko) * | 2019-12-04 | 2021-06-10 | 파프리 주식회사 | 용변 보조 장치 |
| CN112006883A (zh) * | 2020-09-23 | 2020-12-01 | 王悦 | 妇科用给药装置 |
| CN112870005A (zh) * | 2021-02-24 | 2021-06-01 | 重庆医科大学附属第一医院 | 一种供护士换picc置管使用可移动换药椅 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2000116454A (ja) | リクライニングシート | |
| JP6203118B2 (ja) | 折り畳み式オットマン装置 | |
| JPH04307060A (ja) | 動力付き椅子または同様のもののカム案内駆動機構 | |
| CN111434521A (zh) | 车辆用座椅 | |
| JPH068915Y2 (ja) | 車両用座席上下調節装置 | |
| JP6289871B2 (ja) | 自動車用シートの高さ調整装置 | |
| JP2000116711A (ja) | 立ち上がり補助機能付きシート | |
| KR20040001150A (ko) | 차량용 시트의 높이조절장치 | |
| JP2633789B2 (ja) | 座席装置 | |
| JP4775018B2 (ja) | 電動車椅子 | |
| CN219047879U (zh) | 一种用于座背联动椅的座框连接结构 | |
| JPH0629105Y2 (ja) | シート上下調節装置 | |
| CN218431526U (zh) | 一种旋转式儿童座椅 | |
| JP2857036B2 (ja) | 姿勢変更機能を有する椅子 | |
| JP2010264169A (ja) | 着座部構造 | |
| JP2764126B2 (ja) | 車両用のフロントシート | |
| JPH0672202A (ja) | 座席装置 | |
| JPH06206483A (ja) | 車両のシート装置 | |
| JP2633786B2 (ja) | 座席装置 | |
| JP2633785B2 (ja) | 座席装置 | |
| JPH05112174A (ja) | シ−トの格納式フツトレスト | |
| KR0124696Y1 (ko) | 차량용 프론트 시트의 풋 레스트 장치 | |
| KR0134178Y1 (ko) | 파워식 흉부지지 시트 | |
| KR0117475Y1 (ko) | 자동차용 시트 등받이의 구동장치 | |
| KR100526981B1 (ko) | 차량용 시트의 요추 받침장치 |