JP2000111746A - プラスチック光ファイバ - Google Patents

プラスチック光ファイバ

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JP2000111746A
JP2000111746A JP10296146A JP29614698A JP2000111746A JP 2000111746 A JP2000111746 A JP 2000111746A JP 10296146 A JP10296146 A JP 10296146A JP 29614698 A JP29614698 A JP 29614698A JP 2000111746 A JP2000111746 A JP 2000111746A
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JP
Japan
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optical fiber
plastic optical
core
jacket
protective layer
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Application number
JP10296146A
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English (en)
Inventor
Satoshi Okamoto
智 岡元
Nobuyuki Nakamura
信之 中村
Hideyuki Nakamura
英之 中村
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Nissei Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissei Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のプラスチック光ファイバの特性を損な
う事無く、耐熱性、耐候性、耐油性などを要求される環
境下で使用可能なプラスチック光ファイバを提供する。 【解決手段】 コア1、クラッド2及びジャケット3か
らなるプラスチック光ファイバ光ファイバの外周にフッ
素樹脂の保護層4を押出被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信、照明、光
スイッチ等に用いられるプラスチック光ファイバに関す
るものであり、特に耐熱性、耐候性を要求される環境で
使用されるフッ素樹脂被覆プラスチック光ファイバ。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に使用されている、プラスチ
ック光ファイバは、コア、クラッド、及びジャケットか
らなり、光通信、照明、光スイッチ等の光電送に用いら
れている。しかし、近年では、光ファイバの使用範囲及
び用途が広がっており、特に過酷な環境下での使用に対
する要求が増えてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラス
チック光ファイバの使用用途が拡がることにより、高温
多湿な評価試験器内、水やスパッタ等を浴びる場所など
過酷な環境下で使用に耐えうる耐久性が要求される。し
かし、従来のプラスチック光ファイバは、コア、クラッ
ド、及びジャケットからなり、ジャケット材として、ポ
リ塩化ビニル又はポリエチレン樹脂を使用しているた
め、80℃〜100℃を越える高温条件下では、ジャケ
ット材が軟化、溶融する。また、スパッタの飛散する環
境ではスパッタがジャケットを破壊するため、強度不足
やコア材露出によりコア材が破損することにより、光の
減衰が増加するため、使用できない。
【0004】更に、野外などで使用した場合には、紫外
線等気候の影響によりジャケット層の劣化が促進され、
光ファイバの交換を頻繁に行う必要性があり、ランニン
グコストの増加となっている。そこで、本発明は高温多
湿など上記のような過酷な環境下で使用可能なプラスチ
ック光ファイバを提供する事を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するため、鋭意検討を重ねた結果、従来のプラスチ
ック光ファイバの外周に耐熱性、耐候性に優れたフッ素
樹脂の保護層を押出被覆することに着想し、本発明を完
成するに至った。
【0006】即ち、本発明は、コア、クラッド及びジャ
ケットからなるプラスチック光ファイバの外周にフッ素
樹脂の保護層を押出被覆したことを特徴とするプラスチ
ック光ファイバである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面を参照しながら
説明する。図1は、本発明のプラスチック光ファイバの
一例を示す断面図であり、1はプラスチック光ファイバ
(以下コアと言う)、2はコアの外周に設けられたコア
より屈折率の小さいクラッド、3はジャケット、4は保
護層である。
【0008】ここで、本発明のプラスチック光ファイバ
の形状は、前記構造を有すれば、特に実施例の形状に限
定されるものではない。
【0009】コア1は、アクリル系樹脂、メタクリル系
樹脂が好ましく用いられ、例えばメチルアクリレート、
メチルメタクリルレート等のアルキルアクリレート、ア
ルキルメタクリレートのホモポリマーやコポリマー、こ
れらのモノマーとこれに共重合可能な透明ポリマーを得
ることができる他のアクリレート、メタクリレートを共
重合したものを挙げることができる。
【0010】クラッド材2としては、コア1よりも屈折
率の低い材料であればよく、例えばポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリアミド、ポリスチレン、ABS、ポリ
カーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、
ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン
−ポリビニルアルコール共重合体、フッ素ゴム、シリコ
ンゴムなどが挙げられる。この中でも、屈折率の低いシ
リコーン系ポリマーやフッ素系ポリマーが特に好まし
く、具体的にはポリジメチルシロキサンポリマー、ポリ
メチルフェニルシロキサンポリマー、フルオロシリコー
ンポリマー、ポリテトラフルオロエチレン、四フッ化エ
チレン−六フッ化プロピレン、四フッ化エチレン−パー
フルオロアルコキシエチレン共重合体などが挙げられ
る。
【0011】また、ジャケット3についても、屈折率が
低く、一般に使用される保護材が使用されるが、柔軟性
の保持及び衝撃等の保護の点から、ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレン等が好ましく用いられる。ここで、ジャケッ
ト3に屈折率の低い材料を使用することにより、クラッ
ド2とジャケット3を兼ねた構造としても良い。
【0012】保護層の4としては、耐熱性、耐候性等の
特性を有する材料であればよいが、耐熱温度、強度等の
点でフッ素樹脂が好ましく、四フッ化エチレン樹脂(P
TFE)、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン(F
EP)又は四フッ化エチレン−パーフルオロアルコキシ
エチレン共重合体(PFA)、四フッ化エチレン・エチ
レン共重合体(ETFE)、フッ化ビニリデン樹脂(P
VDF)などが挙げられ、特に、加工性の点から四フッ
化エチレン−六フッ化プロピレン(FEP)又は四フッ
化エチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合体
(PFA)が好ましい。
【0013】ここで、保護層の厚さは、コア材のサイズ
により適宜設定出来るが、柔軟性や設置スペースなどの
で点から、0.1mm〜1.0mm程度が好ましい。
【0014】フッ素樹脂の耐熱性、耐候性を示す比較デ
ータとして、日本弗素樹脂工業会昭和63年10月1日
発行の「ふっ素樹脂講習会テキスト」に掲載された融
点、TiO2配合塗膜の促進耐候性試験、鉄道車両用電
線の安全性と信頼性について採点評価表の使用時の機能
について、表1〜3に示す。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】前記、比較データからわかるように、ふっ
素樹脂の保護層を設ける事により、耐熱性、耐候性等が
向上する事が明確である。更に、耐摩耗性、耐油性につ
いても向上することがわかる。
【0019】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。0.6φのポ
リメチルメタクリレートのコア1上にクラッド材2とし
て、フルオロシリコーンポリマーを0.1mmコーティ
ングし、0.3mmのPVCジャケットを被覆して、従
来のプラスチック光ファイバと該プラスチック光ファイ
バ外周に0.2mm厚のFEP樹脂を押出被覆し、保護
層を形成した本発明の光ファイバを作成し、光ファイバ
の特性である光伝送損失の差違を測定した。
【0020】光伝送損失を測定したところ、従来のプラ
スチック光ファイバと本発明のプラスチック光ファイバ
について、全く差違は無くこれから、フッ素樹脂保護層
4を設ける事による光ファイバとしての特性劣化の無い
ことを確認した。
【0021】ここで、フッ素樹脂保護層の形成方法とし
ては、電線押出等で使用される、溶融押出成形機により
形成する事が可能である。ただし、押出被覆時の負荷熱
を取り除く手段をとることが、コアの変質等を防止する
上で好ましく、手法としては、押出成形直後に水冷等の
冷却手段により冷却する方法等を用いることができる。
【0022】また、コネクタ等への接続する場合におい
て、保護層4の形成により、外径変化が懸念されるが、
コネクタ部のみ保護層4をカットストリップする。もし
くはジャケット厚を保護層の厚さ分だけ薄くする事によ
り、外径を従来と同一にすることが可能である。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、従来のプラスチック光
ファイバの特性を損なう事無く、耐熱性、耐候性、耐油
性などを要求される環境下で使用可能なプラスチック光
ファイバを提供する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラスチック光ファイバの一例を示す
横断面図である。
【図2】本発明のプラスチック光ファイバの他の一例を
示す横断面図である。
【符号の説明】
1 コア 2 クラッド 3 ジャケット 4 保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H001 DD31 KK17 2H050 AB42Y AB43X AB45Y AB46Y AB48Y BB08S BB09Q BB10Q BB17S BD03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア、クラッド及びジャケットからなる
    プラスチック光ファイバの外周にフッ素樹脂の保護層を
    押出被覆したことを特徴とするプラスチック光ファイ
    バ。
  2. 【請求項2】 ジャケットがポリ塩化ビニル又はポリエ
    チレンであることを特徴とする請求項1記載のプラスチ
    ック光ファイバ。
  3. 【請求項3】 フッ素樹脂がFEP又はPFAであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のプラスチック光ファイ
    バ。
JP10296146A 1998-10-02 1998-10-02 プラスチック光ファイバ Pending JP2000111746A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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WO2012036031A1 (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 旭硝子株式会社 プラスチック光ファイバユニット、およびそれを用いたプラスチック光ファイバケーブル

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