JP2000109560A - 光硬化性組成物および硬化膜 - Google Patents
光硬化性組成物および硬化膜Info
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Abstract
熱性、紫外線遮蔽性等の特性に優れ、さらにはプラスチ
ック等の耐熱性の低い基材にも適用できる光硬化性組成
物およびそれから得られる屈折率の値を広範囲に変更可
能な硬化膜を提供する。 【解決手段】 下記(A)〜(C)成分を含有すること
を特徴とする光硬化性組成物。 (A)一般式(1)で示される加水分解性シラン化合物
およびその加水分解物あるいはいずれか一方の化合物 (R1)PSi(X)4-P (1) [一般式(1)中、R1は炭素数が1〜12である非加
水分解性の有機基、Xは加水分解性基、およびpは0〜
3の整数である。] (B)一般式(2)で表される加水分解性チタン化合物
およびその加水分解物あるいはいずれか一方の化合物 Ti(Y)4 (2) [一般式(2)中、Yは加水分解性基である。] (C)光酸発生剤
Description
よびその光硬化性組成物から得られた硬化膜(以下、単
に硬化膜と称する場合がある。)に関する。より詳細に
は、幅広い範囲(例えば、1.40〜1.90)で屈折
率の値を調節することができ、また、紫外線を有効に遮
蔽(カット)することが可能な光硬化性組成物およびそ
の硬化膜に関する。
化物を含む。)は、金属用塗料、スレート材等のサイジ
ング剤、プラスチックフィルムのハードコーテイング、
印刷紙のハードコーテイング、床、壁タイルの汚染防止
膜、光学レンズのハードコーティング、表示素子の保護
膜、反射防止膜、高反射膜、選択透過膜、繊維の被覆強
化材料、光学的立体造形用樹脂、光学レンズ、半導体用
封止剤、半導体用絶縁膜、半導体用接着剤、光学用接着
剤、印刷板材料、光導波路材料および光スイッチング材
料等の用途に好適である。
ポリシロキサン組成物が知られており、例えば、特開昭
53−12952号公報、特開昭55−25432号公
報、特開昭50−28092号公報に開示されている。
しかしながら、このような熱硬化型ポリシロキサン組成
物から得られた硬化膜は、耐候性や耐擦傷性に優れてい
る反面、高温で、長時間にわたって加熱処理をする必要
があり、生産性が低かったり、あるいは適用基材の種類
が限定されるという問題が見られた。また、かかる熱硬
化型ポリシロキサン組成物は、常温での保管では性能が
低下するため、厳格な温度管理の下、低温状態に保管す
る必要がある等の問題点を有していた。
として、シラン化合物からなる光硬化性組成物が提案さ
れている。例えば、特公表昭57−500247号公報
においては、非重合性のアルコキシシランの加水分解物
と、アクリル基もしくはグリシジル基を有するアルコキ
シシランの加水分解物と、光開始剤とから構成される光
硬化性組成物が開示されている。また、特公表昭57−
500984号公報においては、アクリル基もしくはグ
リシジル基を有するアルコキシシランの加水分解物と、
コロイダルシリカと、非シリルの有機アクリレートと、
光開始剤とから構成される光硬化性組成物が開示されて
いる。また、特開平2−187176号公報において
は、25モル%以上の有機重合性アルコキシシランと、
金属アルコキシド縮合物と、光開始剤とから構成される
光硬化性組成物が開示されている。また、米国特許53
85955号においては、エポキシ基含有アルコキシシ
ランと、アルキルアルコキシシランの加水分解物と、コ
ロイダルシリカと、光開始剤とからなる光硬化性組成物
が開示されている。さらに、特開昭60−186570
号公報においては、防曇膜の形成を目的として、強酸性
触媒を用いて合成したアルコキシシランの加水分解物
と、光開始剤とを含有してなる光硬化性組成物が提案さ
れている。
は、いずれも幅広い範囲で屈折率の値を調節したり、あ
るいは紫外線を遮蔽(カット)することが困難であっ
た。また、これらの光硬化性組成物は、一般に光硬化反
応が遅くて、硬化不良が生じやすく、得られた光硬化物
の耐熱性や耐候性がばらつきやすいという問題も見られ
た。さらに、これらの光硬化性組成物における光硬化速
度を速めようとすると、光硬化性組成物の保存安定性が
低下しやすいという問題も見られた。
として、熱硬化型ポリチタノキサン組成物(コーティン
グ材料)が知られている。例えば、特開平1−1290
32号公報には、ラダー構造のポリチタノキサンを有機
溶媒に溶解してなる熱硬化性組成物が開示されている。
また、特開平6−242432号公報には、アルコキシ
シランの加水分解物と、テトラアルコキシチタンの加水
分解物とを含有してなる熱硬化性組成物が開示されてい
る。さらに、特開平6−33000号公報には、アルコ
キシシランの加水分解物と、テトラアルコキシチタンと
を含有してなる熱硬化性組成物が開示されている。しか
しながら、いずれの熱硬化型ポリチタノキサン組成物
も、硬化膜を得るために、高温、長時間の条件、例えば
200℃、30分間以上にわたって加熱処理をする必要
があり、生産性が低かったり、あるいは適用基材の種類
が限定されるという問題が見られた。また、上述した熱
硬化型ポリチタノキサン組成物から膜厚の厚い硬化膜
(光学部品等)を形成しようとすると、クラックが生じ
やすいという問題が見られた。さらには、いずれの熱硬
化型ポリチタノキサン組成物も、保存安定性に乏しく、
ゲル化しやすいという問題も見られた。
来の熱硬化型ポリシロキサン組成物あるいは熱硬化型ポ
リチタノキサン組成物は、硬化時間が長くて、かつ高温
加熱処理を必要とするため、適用できる基材が限定さ
れ、さらには保存安定性に乏しいという問題点を有して
いた。また、光硬化型ポリシロキサン組成物において
は、屈折率の値を幅広い範囲で調節したり、紫外線を遮
蔽することが困難であるという問題点を有していた。
結果、加水分解性シラン化合物と、加水分解性チタン化
合物と、光酸発生剤とを組み合わせることにより、上述
した問題を解決できることを見出した。すなわち、本発
明は、幅広い範囲で屈折率の値を調節したり、紫外線を
遮蔽したりすることができ、かつ、光硬化性や保存安定
性に優れた光硬化性組成物およびその硬化膜(硬化物を
含む。)を提供することを目的とする。
(C)成分を含有する光硬化性組成物に関する。(A)
一般式(1)で表される加水分解性シラン化合物、その
加水分解物およびその縮合物からなる群から選択される
少なくとも一つの化合物 (R1)PSi(X)4-P (1) [一般式(1)中、R1は炭素数が1〜12である非加
水分解性の有機基、Xは加水分解性基、およびpは0〜
3の整数である。] (B)一般式(2)で表される加水分解性チタン化合
物、その加水分解物およびその縮合物からなる群から選
択される少なくとも一つの化合物 Ti(Y)4 (2) [一般式(2)中、Yは加水分解性基である。] (C)光酸発生剤
により、高温加熱処理を必要とせず均一な厚さの硬化膜
を短時間で得ることができる。また、得られた硬化膜に
おいて、幅広い範囲で屈折率の値を調節したり、紫外線
を有効に遮蔽したりすることができる。
化性組成物を光硬化してなる硬化膜である。
シラン化合物の加水分解物(A成分)、加水分解性チタ
ン化合物の加水分解物(B成分)および光酸発生剤(C
成分)を含有する光硬化性組成物である。なお、後述す
るように、D成分として、脱水剤を添加することも好ま
しい。
水分解物 本発明で使用する加水分解物は、一般式(1)で示され
る加水分解性シラン化合物を加水分解した化合物であ
る。 (R1)PSi(X)4-P (1) [一般式(1)中、R1は炭素数が1〜12である非加
水分解性の有機基、Xは加水分解性基、およびpは0〜
3の整数である。]
1価の有機基の中から選ぶことができる。このような非
加水分解性の有機基として、非重合性の有機基および重
合性の有機基あるいはいずれか一方の有機基を選ぶこと
ができる。なお、有機基R1における非加水分解性と
は、加水分解性基Xが加水分解される条件において、そ
のまま安定に存在する性質であることを意味する。
アルキル基、アリ−ル基、アラルキル基等が挙げられ
る。これらは、直鎖状、分岐状、環状あるいはこれらの
組み合わせであっても良い。また、より具体的なアルキ
ル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、お
よび重水素化アルキル基もしくはハロゲン化アルキル基
が挙げられる。これらのアルキル基のうち、より好まし
くはメチル基である。
的なアリール基としては、フェニル基、トリル基、キシ
リル基、ナフチル基、ビフェニル基、および重水素化ア
リール基もしくはハロゲン化アリール基が挙げられる。
これらのうち、より好ましくはフェニル基である。さら
に、非重合性の有機基R1における具体的なアラルキル
基としては、ベンジル基およびフェニルエチル基が挙げ
られる。これらのうち、より好ましくはベンジル基であ
る。
原子を含む構造単位とすることも好ましい。そのような
構造単位としては、エーテル結合、エステル結合、スル
フィド結合等を例示することができる。また、ヘテロ原
子を含む場合、非塩基性であることが好ましい。
ジカル重合性の官能基およびカチオン重合性の官能基あ
るいはいずれか一方の官能基を有する有機基であること
が好ましい。このような官能基を導入することにより、
ラジカル重合やカチオン重合を併用して、光硬化性組成
物をより有効に硬化させることができる。
ル重合性の官能基、およびカチオン重合性の官能基のう
ち、より好ましいのはカチオン重合性の官能基である。
光酸発生剤により、シラノール基における硬化反応のみ
ならず、カチオン重合性の官能基における硬化反応を同
時に生じさせることができるためである。
機基R1の具体例について説明する。このような有機基
R1としては、不飽和炭化水素基を有する有機基、(メ
タ)アクリロキシ基を有する有機基、スチリル基を有す
る有機基、ビニルオキシ基を有する有機基等が挙げられ
る。そして、より具体的な不飽和炭化水素基を有する有
機基としてはビニル基、プロペニル基、ブタジエニル基
等が挙げられる。これらのうち、より好ましくはビニル
基である。また、(メタ)アクリロイル基を有する有機
基の例を示すと、(メタ)アクリロキシメチル基や(メ
タ)アクリロキシプロピル基等が挙げられる。また、ス
チリル基を有する有機基の例を示すと、スチリル基、ス
チリルエチル基、スチリルプロピル基等が挙げられる。
さらに、ビニルオキシ基を有する有機基の例を示すと、
ビニロキシエチル基、ビニロキシプロピル基、ビニロキ
シブチル基、ビニロキシオクチル基、ビニロキシシクロ
ヘキシル基、ビニロキシフェニル基等を挙げることがで
きる。なお、ビニルオキシ基を有する有機基は、後述す
るカチオン重合性の官能基を有する有機基としての機能
も有している。
機基R1としては、環状エーテル構造を有する有機基、
ビニルオキシ基を有する有機基等が挙げられる。そし
て、より好ましくは、環状エーテル構造を有する有機基
である。かかる環状エーテル基としては、直鎖や環状構
造を有する3〜6員環の環状エーテル構造、より具体的
にはグリシジル基、オキセタニル基、テトラヒドロフラ
ン構造を含む基、及びピラン構造を含む基を挙げること
ができる。また、これらの環状エーテル基のうち、より
好ましいものはグリシジル基、オキセタニル基等の4員
環以下の環状エーテル構造である。
具体例を示すと、グリシジルプロピル基、2−(3,4
−エポキシシクロヘキシル)エチル基、メチルオキセタ
ニルメトキシプロピル基、エチルオキセタニルメトキシ
プロピル基等を挙げることができる。
の共存下、室温(25℃)〜100℃の温度範囲内で加
熱することにより、加水分解されてシラノール基を生成
することができる基、もしくはシロキサン縮合物を形成
することができる基を指す。また、加水分解性基Xに関
する一般式(1)中の添え字pは、0〜3の整数である
が、より好ましくは0〜2の整数であり、特に好ましく
は1である。
性シラン化合物の加水分解物において、一部未加水分解
の加水分解性基が残っていても良く、その場合、加水分
解性シラン化合物と加水分解物との混合物となる。ま
た、加水分解性シラン化合物の加水分解物というとき
は、加水分解反応により加水分解性基がシラノール基に
変わった化合物ばかりでなく、一部のシラノール基同士
が縮合した部分縮合物をも意味している。
化性組成物を配合する時点で加水分解されている必要は
必ずしもなく、光照射する段階で、少なくとも一部の加
水分解性基が加水分解されていれば良い。すなわち、第
1の実施形態の光硬化性組成物において、加水分解性シ
ラン化合物を予め加水分解せずに使用した場合には、事
前に水を添加して、加水分解性基を加水分解させ、シラ
ノール基を生成することにより、光硬化性組成物を光硬
化させることができる。
Xの具体的内容について説明する。本発明において、加
水分解性基Xは、水素原子、炭素数1〜12のアルコキ
シ基、ハロゲン原子およびアミノ基等が挙げられる。
しては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブト
キシ基、フェノキシベンジロキシ基、メトキシエトキシ
基、アセトキシエトキシ基、2−(メタ)アクリロキシ
エトキシ基、3−(メタ)アクリロキシプロポキシ基、
4−(メタ)アクリロキシブトキシ基、あるいは、グリ
シジロキシ基、2−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エトキシ基等のエポキシ基含有アルコキシ基、メチ
ルオキセタニルメトキシ基、エチルオキセタニルメトキ
シ基等のオキセタニル基含有アルコキシ基、オキサシク
ロヘキシロキシ等の6員環エーテル基を有するアルコキ
シ基等を挙げることができる。
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素等を挙げることができる。た
だし、このように加水分解性基としてハロゲン原子を含
む加水分解性シラン化合物を用いる場合、光硬化性組成
物の保存安定性を低下させないように注意を払う必要が
ある。すなわち、加水分解により生成するハロゲン化水
素の量にもよるが、かかるハロゲン化水素を、中和、蒸
留等の操作により除去して、光硬化性組成物の保存安定
性に影響を及ぼさないようにすることが好ましい。
基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ブチルアミ
ノ基、ジブチルアミノ基、フェニルアミノ基、ジフェニ
ルアミノ基等を挙げることができる。ただし、このよう
に加水分解性基としてアミノ基を用いた場合、加水分解
によりアミン類が生成する。したがって、光硬化性組成
物の保存安定性に影響を及ぼさないように、光硬化性組
成物を最終的に調製する前に、かかる副生アミン類を除
去することが好ましい。
(単に、シラン化合物と称する場合がある。)の具体例
を説明する。
シラン化合物としては、テトラクロロシラン、テトラア
ミノシラン、テトラアセトキシシラン、テトラメトキシ
シラン、テトラエトキシシラン、テトラブトキシシラ
ン、テトラフェノキシシラン、テトラベンジロキシシラ
ン、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン等が挙げ
られる。
1であるシラン化合物としては、メチルトリクロロシラ
ン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシ
ラン、メチルトリブトキシシラン、エチルトリメトキシ
シラン、エチルトリイソプロポキシシラン、エチルトリ
ブトキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、ペンタフ
ルオロフェニルトリメトキシシラン、フェニルトリメト
キシシラン、フェニルトリエトキシシラン、重水素化メ
チルトリメトキシシラン、ノナフルオロブチルエチルト
リメトキシシラン、トリフルオロメチルトリメトキシシ
ラン等が挙げられる。
2であるシラン化合物としては、ジメチルジクロロシラ
ン、ジメチルジアミノシラン、ジメチルジアセトキシシ
ラン、ジメチルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキ
シシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ジブチルジメ
トキシシラン等が挙げられる。また、同様に、一般式
(1)においてpが3であるシラン化合物としては、ト
リメチルクロロシラン、ヘキサメチルジシラザン、トリ
メチルシラン、トリブチルシラン、トリメチルメトキシ
シラン、トリブチルエトキシシラン等を挙げることがで
きる。
化合物としては、Xにおける非加水分解性の有機基に重
合性の有機基R1を含むシラン化合物、Xにおける加水
分解性の有機基に重合性の有機基R1を有するシラン化
合物のいずれかを用いることができる。
れた硬化膜において、比較的高い屈折率の値(1.60
以上)を得たい場合には、上述したシラン化合物のう
ち、ブチルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシ
シラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジブチルジメト
キシシランといった非加水分解性基の炭素数が比較的多
いものを使用することが好ましい。一方、光重合性組成
物を光硬化させて得られた硬化膜において、比較的低い
屈折率の値(1.60未満)を得たい場合には、上述し
たシラン化合物のうち、テトラクロロシラン、テトラメ
トキシシランといった非加水分解性基をもたないシラン
化合物、あるいはメチルトリメトキシシラン、メチルト
リエトキシシラン、トリフルオロメチルトリメトキシシ
ランといった非加水分解性基の炭素数が比較的少ないも
のを使用することが好ましい。
等 次に、上述した加水分解性シラン化合物を加水分解する
条件やさらに縮合する条件について説明する。これらの
加水分解条件等は、特に制限されるものではないが、一
例として、以下に示す1)〜3)の工程で以て実施する
のが好ましい。
化合物と、所定量の水とを、撹拌機付の容器内に収容す
る。 2)次いで、溶液の粘度を調節しながら、有機溶媒を容
器内にさらに収容し、混合溶液とする。 3)得られた混合溶液を、空気雰囲気中、0℃から有機
溶媒もしくは加水分解性シラン化合物の沸点以下の温度
で、1〜24時間の間加熱撹拌する。なお、加熱撹拌
中、必要に応じて蒸留によって混合溶液を濃縮したり、
あるいは溶剤を置換することも好ましい。
解に用いられる水(精製水)は、逆浸透膜処理、イオン
交換処理、蒸留等の方法により精製された水を使用する
ことが好ましい。具体的には電気伝導率が1×10-2S
・cm-1以下の値である水を使用することが好ましい。
加水分解に用いられる水の電気伝導率が1×10-2S・
cm-1を超えると、光硬化性組成物の保存安定性が低下
する傾向がある。したがって、光硬化性組成物の保存安
定性がより良好な観点から、加水分解に用いられる水の
電気伝導率を1.0×10-4S・cm-1以下の値とする
のがより好ましい。
子量について説明する。かかる分子量は、移動相にテト
ラヒドロフランを使用したゲルパーミエーションクロマ
トグラフィー(以下、GPCと略記する。)を用い、ポ
リスチレン換算の重量平均分子量として測定することが
できる。そして、加水分解物の重量平均分子量を、通常
500〜10000の範囲内の値とするのが好ましい。
加水分解物における重量平均分子量の値が500未満の
場合、塗膜の成膜性が低下する傾向があり、一方、10
000を越えると光硬化性が低下する傾向がある。した
がって、より好ましくは加水分解物における重量平均分
子量を、1000〜5000の範囲内の値とすることで
ある。
水分解物 第1の実施形態で使用する加水分解性チタン化合物(以
下、単にチタン化合物と称する場合がある。)における
加水分解物は、一般式(2)で示されるチタン化合物に
おいてチタノ-ル基を生成させた化合物である。 Ti(Y)4 (2) [一般式(2)中、Yは加水分解性基である。]
異なっていても良い。また、具体的な加水分解性基Yの
種類としては、一般式(1)における加水分解性基Xと
同様のものが使用可能である。したがって、ここにおけ
る、加水分解性基Yの種類等の説明は省略する。また、
加水分解性基Yは、一般式(1)における加水分解性基
Xと同様に、一部未加水分解のものが残っていても良
く、あるいは一部のチタノール基同士が縮合して部分縮
合物となっていても良い。また、加水分解性基Yの加水
分解条件等についても、一般式(1)における加水分解
性基Xと同様の条件を採用することができる。さらに、
加水分解性チタン化合物における加水分解性基Yと、一
般式(1)における加水分解性シラン化合物におけるシ
ラノール基とが重縮合していても良い。
(単に、チタン化合物と称する場合がある。)の具体例
を説明する。このようなチタン化合物としては、一般式
(2)における4個の加水分解性基Yが、それぞれ非重
合性の加水分解性基であるチタン化合物が挙げられる。
より具体的には、o−アリルオキシ(ポリエチレンオキ
シ)トリイソプロポキシチタン、アリルアセトアセテー
トトリイソプロポキシチタン、ビス(トリエタノールア
ミン)ジイソプロポキシチタン、テトラn−ブトキシチ
タン、クロロトリイソプロポキシチタン、ビス(2,4
−ペンタンジオネート)ジn−ブトキシチタン、ジクロ
ロジエトキシチタン、ビス(2,4−ペンタンジオネー
ト)ジイソプロポキシチタン、ビス(テトラメチルヘプ
タンジオネート)ジイソプロポキシチタン、ビス(エチ
ルアセテート)ジイソプロポキシチタン、テトラエトキ
シチタン、テトラキス(2−エチルヘキサノキシ)チタ
ン、テトライソブトキシチタン、テトライソプロポキシ
チタン、チタニウムラクテート、テトラメトキシチタ
ン、テトラメトキシプロポキシチタン、テトラメチルフ
ェノキシチタン、テトラn−ノニロキシチタン、ビス
(2,4−ペンタンジオネート)チタンオキシド、テト
ラn−プロポキシシチタン、テトラステアリルオキシチ
タン、テトラキス(ビス−2,2−(アリルオキシメチ
ル)ブトキシ)チタン、トリn−ブチルスタノキシトリ
イソプロポキシチタン、トリ(イソステアロイル)イソ
プロポキシチタン、テトラキス(トリメチルシロキシ)
チタニウム等が挙げられる。
の加水分解性基Yのうち、少なくとも一つの加水分解性
基が重合性であるチタン化合物が挙げられる。より具体
的には、メタクリロキシトリイソプロポキシチタン、2
−メタクリルオキシエチルアセトアセテートトリイソプ
ロポキシチタン、メタクリロキシエトキシトリイソプロ
ポキシチタン、2−メトキシエトキシエトキシトリメタ
クリレートチタン等が挙げられる。
れた硬化膜において、比較的高い屈折率の値(1.60
以上)を得たい場合には、上述したチタン化合物のう
ち、テトラメトキシチタン、テトラエトキシチタン、テ
トラn−プロポキシチタン、テトライソプロポキシチタ
ン、テトラn−ブトキシチタンといった加水分解性基の
炭素数が比較的少ないものや、あるいは、テトラメチル
フェノキシチタンといった加水分解性基にベンゼン環を
有するものを使用することが好ましい。一方、光重合性
組成物を光硬化させて得られた硬化膜において、比較的
低い屈折率の値(1.60未満)を得たい場合には、上
述したチタン化合物のうち、テトラn−ノニロキシチタ
ン、テトラステアリルオキシチタン、テトラキス[ビス
−2,2−(アリルオキシメチル)ブトキシ]チタン、
トリ(イソステアリロイル)イソプロポキシチタンとい
った加水分解性基の炭素数が比較的多いものを使用する
ことが好ましい。
タン化合物の添加量(含有割合)について説明する。か
かるチタン化合物の添加量は特に制限されるものではな
いが、(A)成分/(B)成分の重量比が、99/1〜
1/99の範囲内の値であることが好ましい。この理由
は、チタン化合物の添加量が、(A)成分/(B)成分
の重量比として99/1未満となると、屈折率の値を調
整することが困難となる傾向があり、一方、1/99を
超えると、光硬化性や保存安定性が低下する傾向がある
ためである。したがって、チタン化合物の添加量を、
(A)成分/(B)成分の重量比として、90/10〜
10/90の範囲内の値とするのがより好ましく、80
/20〜20/80の範囲内の値とするのがさらに好ま
しく、70/30〜30/70の範囲内の値とするのが
最も好ましい。なお、(A)成分および(B)成分の重
量は、それぞれ完全加水分解縮合物(加水分解性基が1
00%加水分解してOH基となり、完全に縮合したも
の)に換算したものであり、以下(A)成分および
(B)成分の重量が問題となる場合についても、同様に
完全加水分解縮合物換算である。
等のエネルギー線を照射することにより、(A)成分で
ある加水分解性シラン化合物を光硬化(架橋)可能な酸
性活性物質を放出することができる化合物と定義され
る。なお、光酸発生剤を分解させて、酸性活性物質を発
生するするために照射する光エネルギー線としては、可
視光、紫外線、赤外線、X線、α線、β線、γ線等を挙
げることができる。ただし、一定のエネルギーレベルを
有し、硬化速度が大(速く)であり、しかも照射装置が
比較的安価で、小型な観点から、紫外線を使用すること
が好ましい。
としては、一般式(3)で表される構造を有するオニウ
ム塩(第1群の化合物)や一般式(4)で表される構造
を有するスルフォン酸誘導体(第2群の化合物)を挙げ
ることができる。
WはS、Se、Te、P、As、Sb、Bi、O,I、
Br、Clまたは−N≡Nであり、R2、R3、R4およ
びR5は同一または異なる有機基であり、a、b、cお
よびdはそれぞれ0〜3の整数であって、(a+b+c
+d)はWの価数に等しい。また、Mはハロゲン化物錯
体[MXm+n]の中心原子を構成する金属またはメタロイ
ドであり、例えばB、P、As、Sb、Fe、Sn、B
i、Al、Ca、In、Ti、Zn、Sc、V、Cr、
Mn、Coである。Zは、例えばF、Cl、Br等のハ
ロゲン原子またはアリール基であり、mはハロゲン化物
錯体イオンの正味の電荷であり、nはMの原子価であ
る。]
6は炭素数1〜12の1価の有機基、添え字sは0又は
1、添え字tは1又は2である。]
は、光を受けることにより酸性活性物質を放出すること
ができる化合物である。ここで、一般式(3)における
アニオン[MZm+n]の具体例としては、テトラフルオロ
ボレート(BF4 -)、ヘキサフルオロホスフェート(P
F6 -)、ヘキサフルオロアンチモネート(SbF6 -)、
ヘキサフルオロアルセネート(AsF6 -)、ヘキサクロ
ルアンチモネート(SbCl6 -)、テトラフェニルボレ
ート、テトラキス(トリフルオロメチルフェニル)ボレ
ート、テトラキス(ペンタフルオロメチルフェニル)ボ
レート等が挙げられる。
Zm+n]の代わりに、一般式[MZnOH-]で表されるアニ
オンを使用することも好ましい。さらに、過塩素酸イオ
ン(ClO4 -)、トリフルオロメタンスルフォン酸イオ
ン(CF3SO3 -)、フルオロスルフォン酸イオン(F
SO3 -)、トルエンスルフォン酸イオン、トリニトロベ
ンゼンスルフォン酸アニオン、トリニトロトルエンスル
フォン酸アニオン等の他のアニオンを有するオニウム塩
を使用することもできる。
り有効なオニウム塩は芳香族オニウム塩であり、特に好
ましくは下記一般式(5)で表されるジアリールヨード
ニウム塩である。 [R7−Ar1−I+−Ar2−R8][Y-] (5) [一般式(5)中、 R7およびR8は、それぞれ1価の
有機基であり、同一でも異なっていてもよく、R7およ
びR8の少なくとも一方は炭素数が4以上のアルキル基
を有しており、Ar1およびAr2はそれぞれ芳香族基で
あり、同一でも異なっていてもよく、Y-は1価の陰イ
オンであり、周期律表3族、5族のフッ化物陰イオンも
しくは、ClO4 -、CF3−SO3 -から選ばれる陰イオ
ンである。]
ては、具体的に、(4−n−デシロキシフェニル)フェ
ニルヨードニウム ヘキサフルオロアンチモネート、
〔4−(2−ヒドロキシ−n−テトラデシロキシ)フェ
ニル〕フェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネ
ート、〔4−(2−ヒドロキシ−n−テトラデシロキ
シ)フェニル〕フェニルヨードニウム トリフルオロス
ルホネート、〔4−(2−ヒドロキシ−n−テトラデシ
ロキシ)フェニル〕フェニルヨードニウム ヘキサフル
オロホスフェート、〔4−(2−ヒドロキシ−n−テト
ラデシロキシ)フェニル〕フェニルヨードニウム テト
ラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ビス(4
−t−ブチルフェニル)ヨードニウム ヘキサフルオロ
アンチモネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨー
ドニウム ヘキサフルオロフォスフェート、ビス(4−
t−ブチルフェニル)ヨードニウム トリフルオロスル
ホネート、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウ
ム テトラフルオロボレート、ビス(ドデシルフェニ
ル)ヨードニウム ヘキサフルオロアンチモネート、ビ
ス(ドデシルフェニル)ヨードニウム テトラフルオロ
ボレート、ビス(ドデシルフェニル)ヨードニウム ヘ
キサフルオロフォスフェート、ビス(ドデシルフェニ
ル)ヨードニウム トリフルオロメチルスルフォネート
等の1種または2種以上の組み合わせを挙げることがで
きる。
を示すと、サンエイドSI−60、SI−80、SI−
100、SI−60L、SI−80L、SI−100
L、SI−L145、SI−L150、SI−L16
0、SI−L110、SI−L147(以上、三新化学
工業(株)製)、UVI−6950、UVI−697
0、UVI−6974、UVI−6990(以上、ユニ
オンカーバイド社製)、アデカオプトマーSP−15
0、SP−151、SP−170、SP−171(以
上、旭電化工業(株)製)、Irgacure 261
(チバスペシャルティケミカルズ(株)製)、CI−2
481、CI−2624、CI−2639、CI−20
64(以上、日本曹達(株)製)、CD−1010、C
D−1011、CD−1012(以上、サートマー社
製)、DS−100、DS−101、DAM−101、
DAM−102、DAM−105、DAM−201、D
SM−301、NAI−100、NAI−101、NA
I−105、NAI−106、SI−100、SI−1
01、SI−105、SI−106、PI−105、N
DI−105、BENZOIN TOSYLATE、M
BZ−101、MBZ−301、PYR−100、PY
R−200、DNB−101、NB−101、NB−2
01、BBI−101、BBI−102、BBI−10
3、BBI−109(以上、ミドリ化学(株)製)、P
CI−061T、PCI−062T、PCI−020
T、PCI−022T(以上、日本化薬(株)製)、I
BPF、IBCF(三和ケミカル(株)製)等を挙げる
ことができる。
一般式(4)で表されるスルフォン酸誘導体の例を示す
と、ジスルホン類、ジスルホニルジアゾメタン類、ジス
ルホニルメタン類、スルホニルベンゾイルメタン類、イ
ミドスルホネート類、ベンゾインスルホネート類、1−
オキシ−2−ヒドロキシ−3−プロピルアルコールのス
ルホネート類、ピロガロールトリスルホネート類、ベン
ジルスルホネート類を挙げることができる。また、一般
式(4)の中でより好ましくはイミドスルホネート類で
あり、さらに好ましくはイミドスルホネートのうち、ト
リフルオロメチルスルホネート誘導体である。
を挙げると、ジフェニルジスルホン、ジトシルジスルホ
ン、ビス(フェニルスルホニル)ジアゾメタン、ビス
(クロルフェニルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(キ
シリルスルホニル)ジアゾメタン、フェニルスルホニル
ベンゾイルジアゾメタン、ビス(シクロヘキシルスルホ
ニル)メタン、1,8−ナフタレンジカルボン酸イミド
メチルスルホネート、1,8−ナフタレンジカルボン
酸イミド トシルスルホネート、1,8−ナフタレンジ
カルボン酸イミド トリフルオロメチルスルホネート、
1,8−ナフタレンジカルボン酸イミド カンファース
ルホネート、コハク酸イミド フェニルスルホネート、
コハク酸イミド トシルスルホネート、コハク酸イミド
トリフルオロメチルスルホネート、コハク酸イミド
カンファースルフォネート、フタル酸イミド トリフル
オロスルホネート、シス−5−ノルボルネン−エンド−
2,3−ジカルボン酸イミド トリフルオロメチルスル
ホネート、ベンゾイントシラート、1,2−ジフェニル
−2−ヒドロキシプロピル トシラート、1,2−ジ
(4−メチルメルカプトフェニル)−2−ヒドロキシプ
ロピル トシラート、ピロガロール メチルスルホネー
ト、ピロガロール エチルスルホネート、2,6−ジニ
トロフェニルメチル トシラート、オルト−ニトロフェ
ニルメチル トシラート、パラ−ニトロフェニル トシ
ラートを挙げることができる。
る。かかる光酸発生剤の添加量は特に制限されるもので
はないが、(A)成分100重量部に対して、通常0.
1〜15重量部の範囲内の値とするのが好ましい。光酸
発生剤の添加量が0.1重量部未満となると、光硬化性
が低下し、十分な硬化速度が得られない傾向がある。一
方、光酸発生剤の添加量が15重量部を超えると、得ら
れる硬化物の耐候性や耐熱性が低下する傾向がある。し
たがって、光硬化性と得られる硬化物の耐候性等とのバ
ランスがより良好な観点から、光酸発生剤の添加量を、
(A)成分100重量部に対して1〜10重量部の範囲
内の値とすることがより好ましい。
物、物理吸着または包接により、光硬化性および保存安
定性に影響を与えなくする化合物と定義される。すなわ
ち、このような脱水剤を含有することにより、光硬化性
組成物の耐候性や耐熱性を損なうことなく、保存安定性
や光硬化性という相反する特性を向上させることができ
る。この理由として、外部から侵入してくる水を、脱水
剤が有効に吸収するために光硬化性組成物の保存安定性
が向上し、一方、光硬化反応である縮合反応において
は、生成した水を順次に脱水剤が有効に吸収するために
光硬化性組成物の光硬化性が向上するためと考えられ
る。
特に制限されるものでないが、有機化合物として、カル
ボン酸エステル、アセタール類(ケタール類を含
む。)、およびカルボン酸無水物からなる群から選択さ
れる少なくとも一つの化合物であることが好ましい。ま
た、無機化合物として、脱水機能を有するセラミック粉
体の使用も好ましい。これらの脱水剤は、優れた脱水効
果を示し、少量の添加で脱水剤の機能を効率的に発揮す
ることができる。
は、カルボン酸オルトエステルやカルボン酸シリルエス
テル等の中から選ばれる。ここで、好ましいカルボン酸
オルトエステルとしては、オルト炭酸メチル、オルト炭
酸エチル、オルト炭酸プロピル、オルト炭酸ブチル、オ
ルト蟻酸メチル、オルト蟻酸エチル、オルト蟻酸プロピ
ル、オルト蟻酸ブチル、オルト酢酸メチル、オルト酢酸
エチル、オルト酢酸プロピル、オルト酢酸ブチル、オル
トプロピオン酸メチルおよびオルトプロピオン酸エチル
等が挙げられる。また、これらのカルボン酸オルトエス
テルのうち、より優れた脱水効果を示し、保存安定性や
光硬化性をより向上させることができる観点から、オル
ト蟻酸エステルが、本発明における脱水剤として特に好
ましい。また、好ましいカルボン酸シリルエステルとし
ては、酢酸トリメチルシリル、酢酸トリブチルシリル、
蟻酸トリメチルシリル、シュウ酸トリメチルシリル等が
挙げられる。
ン酸オルトエステルを使用することがより好ましい。カ
ルボン酸オルトエステルは、効率的に水を吸収し、自身
で加水分解することができる。また、カルボン酸オルト
エステルは加水分解して生成する化合物は中性である。
したがって、カルボン酸オルトエステルは、優れた脱水
効果を示し、保存安定性や光硬化性をより向上させるこ
とができる。
えば、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセ
トアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ベンズアルデヒ
ド等のケトン類と、1価アルコールとの反応物であるジ
メチルアセタール、ジエチルアセタールおよびジプロピ
ルアセタール、あるいは、エチレングリコール等の2価
アルコールとケトン類とからなるアセタールおよびカル
ボン酸エステルのシリル化反応により製造されるケテン
シリルアセタール類を挙げることができる。そして、こ
れらのアセタール類のうち、アセトンジメチルアセター
ル、アセトンジエチルアセタール、メチルエチルケトン
ジメチルアセタール、メチルエチルケトンジメチルアセ
タール、シクロヘキサノンジメチルアセタールおよびシ
クロヘキサノンジエチルアセタールは、特に優れた脱水
効果を示し、保存安定性や光硬化性をより向上させるこ
とができる観点から本発明における脱水剤としての使用
に好ましい。
は、例えば、蟻酸無水物、無水酢酸、無水コハク酸、無
水マレイン酸、無水フタル酸、安息香酸無水物、酢酸安
息香酸無水物等が挙げられる。特に、無水酢酸および無
水コハク酸は、脱水効果に特に優れており好ましい。
ク粉体としては、シリカゲル粒子、アルミナ粒子、シリ
カアルミナ粒子、活性白土、ゼオライト等が挙げられ
る。これらのセラミック粉体は、水に対して、強い親和
力を有しており、優れた脱水効果を発揮することができ
る。
は、常温、常圧条件において、固体もしくは液体であ
り、光硬化性組成物中に溶解または分散して、脱水効果
を発揮する化合物から選ばれる。また、脱水剤が有機化
合物から選ばれる場合、その沸点(常圧条件下)を、4
0〜200℃の範囲内の値とすることが好ましい。沸点
がこのような範囲内の値であれば、室温(25℃)〜2
00℃の乾燥条件で効率的に揮発させることができる。
したがって、脱水剤を除去することが容易である。一
方、脱水剤が無機化合物から選ばれる場合、光硬化性樹
脂組成物の塗布性、透明性を損なわないように、均一に
分散して用いられる。
量は特に制限されるものではないが、(A)成分および
(B)成分の合計を100重量部としたときに、通常、
0.1〜100重量部の範囲内の値とするのが好まし
い。脱水剤の添加量が0.1重量部未満となると、添加
効果の発現に乏しい傾向があり、また、保存安定性や光
硬化性の向上効果が低い傾向がある。一方、脱水剤の添
加量が100重量部を越えると、保存安定性や光硬化性
の向上効果が飽和する傾向がある。したがって、より好
ましくは、(A)成分および(B)成分の合計を100
重量部としたときに、脱水剤の添加量を0.5〜50重
量部の範囲内の値とすることであり、さらに好ましく
は、1〜10重量部の範囲内の値である。
る。このような添加剤としては、エポキシ樹脂、アクリ
ル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリクロロプレン
樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン
−ブタジエンブロック共重合体、石油樹脂、キシレン樹
脂、ケトン樹脂、セルロース樹脂、フッ素系ポリマー、
シリコーン系ポリマー、ポリスルフィド系ポリマー等の
有機樹脂(ポリマーあるいはオリゴマー)、もしくはこ
れらの有機樹脂が加水分解性シリル基で置換された化合
物が挙げられる。また、その他の好ましい添加剤とし
て、フェノチアジン、2,6−ジ−t−ブチル−4−メ
チルフェノール等の重合禁止剤;重合開始助剤;レベリ
ング剤;濡れ性改良剤;界面活性剤;可塑剤;紫外線吸
収剤;酸化防止剤;帯電防止剤;シランカップリング
剤;無機充填剤;顔料;染料等を挙げることもできる。
化合物や脱水剤等を、常法にしたがって混合撹拌するこ
とにより、製造することができる。ただし、高粘度の光
硬化性組成物の製造においては、例えば、プロペラミキ
サー、プラネタリーミキサー、Vブレンダ、三本ロー
ル、ハイシェアミキサー等の混合機を使用することが好
ましい。
(25℃)の範囲内の値とするのが好ましい。この理由
は、粘度がこれらの範囲を超えると、均一な塗膜を形成
することが困難となる傾向があるためである。
や反応性希釈剤の種類、あるいは有機溶媒等の配合量を
変更することにより、適宜調製することができる。この
ような有機溶媒としては、例えば、n−ペンタン、i−
ペンタン、n−ヘキサン、i−ヘキサン、n−ヘプタ
ン、i−ヘプタン、2,2,4−トリメチルペンタン、
n−オクタン、i−オクタン、シクロヘキサン、メチル
シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶媒;ベンゼン、
トルエン、キシレン、エチルベンゼン、トリメチルベン
ゼン、メチルエチルベンゼン、n−プロピルベンセン、
i−プロピルベンセン、ジエチルベンゼン、i−ブチル
ベンゼン、トリエチルベンゼン、ジ−i−プロピルベン
セン、n−アミルナフタレン、トリメチルベンゼン等の
芳香族炭化水素系溶媒;メタノール、エタノール、n−
プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール、i
−ブタノール、sec−ブタノール、t−ブタノール、
n−ペンタノール、i−ペンタノール、2−メチルブタ
ノール、sec−ペンタノール、t−ペンタノール、3
−メトキシブタノール、n−ヘキサノール、2−メチル
ペンタノール、sec−ヘキサノール、2−エチルブタ
ノール、sec−ヘプタノール、ヘプタノール−3、n
−オクタノール、2−エチルヘキサノール、sec−オ
クタノール、n−ノニルアルコール、2,6−ジメチル
ヘプタノール−4、n−デカノール、sec−ウンデシ
ルアルコール、トリメチルノニルアルコール、sec−
テトラデシルアルコール、sec−ヘプタデシルアルコ
ール、フェノール、シクロヘキサノール、メチルシクロ
ヘキサノール、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノ
ール、ベンジルアルコール、フェニルメチルカルビノー
ル、ジアセトンアルコール、クレゾール等のモノアルコ
ール系溶媒;エチレングリコール、1,2−プロピレン
グリコール、1,3−ブチレングリコール、ペンタンジ
オール−2,4、2−メチルペンタンジオール−2,
4、ヘキサンジオール−2,5、ヘプタンジオール−
2,4、2−エチルヘキサンジオール−1,3、ジエチ
レングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレ
ングリコール、トリプロピレングリコール、グリセリン
等の多価アルコール系溶媒;アセトン、メチルエチルケ
トン、メチル−n−プロピルケトン、メチル−n−ブチ
ルケトン、ジエチルケトン、メチル−i−ブチルケト
ン、メチル−n−ペンチルケトン、エチル−n−ブチル
ケトン、メチル−n−ヘキシルケトン、ジ−i−ブチル
ケトン、トリメチルノナノン、シクロヘキサノン、メチ
ルシクロヘキサノン、2,4−ペンタンジオン、アセト
ニルアセトン、ジアセトンアルコール、アセトフェノ
ン、フェンチョン等のケトン系溶媒;エチルエーテル、
i−プロピルエーテル、n−ブチルエーテル、n−ヘキ
シルエーテル、2−エチルヘキシルエーテル、エチレン
オキシド、1,2−プロピレンオキシド、ジオキソラ
ン、4−メチルジオキソラン、ジオキサン、ジメチルジ
オキサン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エ
チレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコ
ールジエチルエーテル、エチレングリコールモノ−n−
ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ヘキシ
ルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテ
ル、エチレングリコールモノ−2−エチルブチルエーテ
ル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジ−n−ブチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノ−n−ヘキシルエーテル、エト
キシトリグリコール、テトラエチレングリコールジ−n
−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレン
グリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエ
チルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロ
フラン等のエーテル系溶媒;ジエチルカーボネート、酢
酸メチル、酢酸エチル、γ−ブチロラクトン、γ−バレ
ロラクトン、酢酸n−プロピル、酢酸i−プロピル、酢
酸n−ブチル、酢酸i−ブチル、酢酸sec−ブチル、
酢酸n−ペンチル、酢酸sec−ペンチル、酢酸3−メ
トキシブチル、酢酸メチルペンチル、酢酸2−エチルブ
チル、酢酸2−エチルヘキシル、酢酸ベンジル、酢酸シ
クロヘキシル、酢酸メチルシクロヘキシル、酢酸n−ノ
ニル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、酢酸エチ
レングリコールモノメチルエーテル、酢酸エチレングリ
コールモノエチルエーテル、酢酸ジエチレングリコール
モノメチルエーテル、酢酸ジエチレングリコールモノエ
チルエーテル、酢酸ジエチレングリコールモノ−n−ブ
チルエーテル、酢酸プロピレングリコールモノメチルエ
ーテル、酢酸プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル、酢酸プロピレングリコールモノプロピルエーテル、
酢酸プロピレングリコールモノブチルエーテル、酢酸ジ
プロピレングリコールモノメチルエーテル、酢酸ジプロ
ピレングリコールモノエチルエーテル、ジ酢酸グリコー
ル、酢酸メトキシトリグリコール、プロピオン酸エチ
ル、プロピオン酸n−ブチル、プロピオン酸i−アミ
ル、シュウ酸ジエチル、シュウ酸ジ−n−ブチル、乳酸
メチル、乳酸エチル、乳酸n−ブチル、乳酸n−アミ
ル、マロン酸ジエチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジ
エチル等のエステル系溶媒;N−メチルホルムアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホル
ムアミド、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルプロピオン
アミド、N−メチルピロリドン等の含窒素系溶媒;硫化
ジメチル、硫化ジエチル、チオフェン、テトラヒドロチ
オフェン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3
−プロパンスルトン等の含硫黄系溶媒等の1種単独ある
いは2種以上の組合わせを挙げることができる。
(適用部材)にコーテイングする方法が一般に採られ
る。ここで、光硬化性組成物のコーテイング方法として
は、ディッピング法、スプレー法、バーコート法、ロー
ルコート法、スピンコート法、カーテンコート法、グラ
ビア印刷法、シルクスクリーン法、またはインクジェッ
ト法等の方法を用いることができる。また、各種コーテ
イング方法に適したレオロジー特性に調製するため、必
要に応じて、各種レベリング剤、チクソ付与剤、フィラ
ー、有機溶媒、界面活性剤等を配合することも好まし
い。
特に制限されるものではなく、種々の手段を採用するこ
とができる。例えば、高圧水銀ランプ、低圧水銀ラン
プ、メタルハライドランプ、エキシマーランプ等の光源
を用いて、塗膜全面に光照射することができる。また、
レーザ光、あるいはレンズ、ミラー等を用いて得られた
収束光等を走査させながら光硬化性組成物に照射するこ
ともできる。さらに、所定のパターンの光透過部を有す
るマスクを用い、このマスクを介して非収束光を組成物
に照射したり、あるいは、多数の光ファイバーを束ねて
なる導光部材を用い、この導光部材における所定のパタ
ーンに対応する光ファイバーを介して光を組成物に照射
することもできる。
に応じて、さらに加熱することができる。その場合、通
常、室温から基材もしくは塗膜の分解開始温度以下で、
5分〜72時間加熱するのが好ましい。このように光硬
化後に、さらに加熱することにより、より耐熱性や耐候
性に優れた硬化膜を得ることができる。
はこれら実施例の記載に限定されるものではない。ま
た、実施例中、各成分の配合量は特に記載のない限り重
量部を意味している。
ルトリメトキシシラン(101.2g、0.51モル)
と、電気伝導率が8×10-5S・cm-1のイオン交換水
(14.8g、0.82モル)とを収容した後、温度6
0℃、6時間の条件で加熱撹拌することにより、フェニ
ルトリメトキシシランの加水分解を行った。次いで、メ
チルイソブチルケトン(以下、MIBKと略記)を滴下
しながら、加水分解により副生したメタノールを蒸留除
去した。そして、最終的に固形分を22重量%に調整し
て、本発明の(A)成分であるポリシロキサンを含有す
る溶液(以下、ポリシロキサン1と称する。)を得た。
得られたポリシロキサン1について、GPCを用いてポ
リスチレン換算の重量平均分子量を測定したところ、1
500という値が得られた。
に、テトラブトキシチタン(129.3g、0.38モ
ル)を収容した後、温度85℃で加熱撹拌下、電気伝導
度が8×10-5S・cm-1のイオン交換水(13.1
g、0.73モル)をブチルアルコール257.5gに
溶解したものを滴下ロートより1時間かけて滴下後、温
度85℃、2時間加熱撹拌を行った。次いで、ロータリ
ーエバポレータを用いて、溶媒および加水分解により副
生したブチルアルコールを除去することで63.4gの
白色結晶を得た。そして、メチルイソブチルケトン(以
下、MIBKと略記)を加えて、最終的に固形分を22
重量%に調製して、本発明の(B)成分であるポリチタ
ノキサンを含有する溶液(以下、ポリチタノキサン1と
称する。)を得た。
溶剤)26重量部と、ポリチタノキサン1(固形分およ
び溶剤)74重量部と、光酸発生剤としての[4−(2
−ヒドロキシ−n−テトラデシロキシ)フェニル]フェ
ニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート 0.
7重量部と、脱水剤であるオルト蟻酸メチル(OFM)
3.0重量部とをそれぞれ均一に混合して、光硬化性組
成物を得た。なお、表1中、ポリシロキサン1(P−P
TMS)、およびポリチタノキサン1(P−TBT)と
表記してあるが、それぞれ(A)成分であるポリシロキ
サンを含有する溶液および(B)成分であるポリチタキ
サンを含有する溶液を意味している。
塗布し、厚さが0.3μmとなるように塗膜を形成し
た。形成した塗膜に対して、大気下、温度25℃で、そ
れぞれ露光量が100mJ/cm2(照射時間1秒)、
200mJ/cm2(照射時間2秒)、および300m
J/cm2(照射時間3秒)となるように、オーク製作
所(株)製のコンベア式高圧水銀ランプ(2kW)を用
いて紫外線を照射し、硬化膜を形成した。得られた硬化
膜につき、指触で表面タックを測定し、以下の基準で光
硬化性を評価した。結果を表1に示す。 ◎:100mJ/cm2露光後、硬化膜の表面タックが
ない。 ○:200mJ/cm2露光後、硬化膜の表面タックが
ない。 △:300mJ/cm2露光後、硬化膜の表面タックが
ない。 ×:300mJ/cm2露光後、硬化膜の表面タックが
ある。
後、前記コンベア式高圧水銀ランプを用いて、露光量が
200mJ/cm2となるように紫外線を照射し、厚さ
0.15μmの硬化膜を形成した。得られた硬化膜にお
ける633nmにおける屈折率を、エリプソメーターを
用いて測定した。その結果、1.700という高い屈折
率の値が得られた。
ベア式高圧水銀ランプを用いて、露光量が200mJ/
cm2となるように紫外線を照射し、厚さ0.3μmの
硬化膜を形成した。次いで、分光光度計を用いて、波長
550nmにおける光透過率(T/%)を測定し、得ら
れた光透過率から以下の基準で透明性(光透過性)を評
価した。結果を表1に示す。 ○:光透過率が95%以上の値である。 △:光透過率が80〜95%未満の値である。 ×:光透過率が80%未満の値である。
後、前記コンベア式高圧水銀ランプを用いて、露光量が
200mJ/cm2となるように紫外線を照射し、厚さ
5μmの硬化膜を形成した。得られた硬化膜を、250
℃と400℃の熱風乾燥機中に1時間保管した後、倍率
50倍の顕微鏡を用いて、塗膜外観の異常の有無から以
下の基準で耐熱性を評価した。結果を表1に示す。 ◎:400℃の加熱でクラックが見られない。 ○:250℃の加熱でクラックが見られない。 ×:250℃の加熱でクラックが観察される。
ベア式高圧水銀ランプを用いて、露光量が200mJ/
cm2となるように紫外線を照射し、厚さ0.3μmの
硬化膜を形成した。次いで、分光光度計を用いて、波長
320nmにおける光透過率(T/%)を測定し、得ら
れた光透過率から以下の基準で紫外線遮蔽性を評価し
た。結果を表1に示す。 ○:光透過率が20%未満の値である。 △:光透過率が20以上〜50%未満の値である。 ×:光透過率が50%以上の値である。
保管した後、目視で外観変化(粘度増加)を測定し、さ
らに上記(1)の光硬化性を測定して、以下の基準で保
存安定性を評価した。結果を表1に示す。 ◎:3ヶ月経過後も、外観変化や光硬化性の変化は観察
されない。 ○:1ヶ月経過後も、外観変化や光硬化性の変化は観察
されない。 ×:1ヶ月経過後に、外観変化あるいは光硬化性の低下
が観察される。
施例1の光硬化性組成物は、優れた光硬化性および優れ
た保存安定性を有することが確認された。また、得られ
た硬化膜は、高い屈折率を有しており、さらには、優れ
た透明性、耐熱性および紫外線遮蔽性を有していること
も確認された。
1に示す配合割合で以て、ポリシロキサン1(P−PT
MS)とポリチタノキサン1(P−TBT)とを混合し
て光硬化性組成物の作製し、屈折率の値等への影響を検
討した。すなわち、実施例2においては、ポリシロキサ
ン1 32重量部と、ポリチタノキサン1 68重量部
と、光酸発生剤としてのNDI−105(ミドリ化学
(株)製)0.7重量部と、オルト蟻酸メチル3.0重
量部とを均一に混合して、光硬化性組成物を得た。ま
た、実施例3においては、ポリシロキサン1 41重量
部と、ポリチタノキサン1 59重量部と、上記NDI
−105 0.7重量部と、オルト蟻酸メチル3.0重
量部とを均一に混合して、光硬化性組成物を得た。さら
に、実施例4においては、ポリシロキサン1 56重量
部と、ポリチタノキサン1 44重量部と、上記NDI
−105 0.7重量部と、オルト蟻酸メチル3.0重
量部とを均一に混合して、光硬化性組成物を得た。
性組成物における光硬化性や、硬化膜における屈折率等
を、実施例1と同様に測定した。結果を表1に示す。表
1に示す結果から理解されるように、実施例2〜4の光
硬化性組成物(硬化膜)は、わずかな配合比の変化によ
り、幅広い範囲(1.6〜1.7)で屈折率を変更でき
ることが確認された。なお、実施例2〜4の屈折率に関
する結果を、実施例1の結果を含めて、図1中に点線で
示す。
チタノキサン量((P−TBT)/(P−PTMS+P
−TBT)×100、重量%)を採って示しており、縦
軸に屈折率の値(−)を採って示してある。図1中の点
線から理解されるように、ポリチタノキサン量が多くな
る程、屈折率の値は徐々に大きくなり、特に、40重量
%を超えたあたりから屈折率の値が大きく変化してい
る。したがって、実施例1〜4の光硬化性組成物(硬化
膜)においては、フェニルトリメトキシシランからなる
ポリシロキサン1と、テトラブトキシチタンからなるポ
リチタノキサン1との混合比率を変えることだけで、
1.60以上の比較的高い値に、屈折率の値を容易に変
更することができることが確認された。
化膜)は、実施例1の光硬化性組成物と同様に、優れた
光硬化性および保存安定性を有しており、さらには、得
られた硬化膜は、優れた透明性、耐熱性および紫外線遮
蔽性を有していることも確認された。
キシシランの代わりに、メチルトリメトキシシランを使
用したほかは、実施例1と同様に、ポリシロキサン溶液
(ポリシロキサン2と称する。)を作製した。次いで、
ポリシロキサン2と、ポリチタノキサン1とを、混合比
率を変えて、実施例5〜7の光硬化性組成物を作製し
た。
キサン2 30重量部と、ポリチタノキサン1 70重
量部と、上記NDI−105 0.7重量部と、オルト
蟻酸メチル3.0重量部とを均一に混合して、光硬化性
組成物を得た。また、実施例6においては、ポリシロキ
サン2 56重量部と、ポリチタノキサン1 44重量
部と、上記NDI−105 0.7重量部と、オルト蟻
酸メチル3.0重量部とを均一に混合して、光硬化性組
成物を得た。さらに、実施例7においては、ポリシロキ
サン2 79重量部と、ポリチタノキサン1 21重量
部と、上記NDI−105 0.7重量部と、オルト蟻
酸メチル3.0重量部とを均一に混合して、光硬化性組
成物を得た。
に、実施例5〜7の光硬化性組成物につき、光硬化性や
保存安定性等の評価を行った。また、硬化膜の屈折率に
ついても、実施例1と同様に測定した。得られた結果を
表1および図1中に実線で示す。表1の結果から理解さ
れるように、加水分解性シラン化合物の種類を変えて
も、光硬化性組成物における、優れた保存安定性や光硬
化性が得られることが確認された。また、硬化膜におけ
る屈折率についても、図1中の実線から理解されるよう
に、メチルトリメトキシシランからなるポリシロキサン
2と、テトラブトキシチタンからなるポリチタノキサン
1との混合比率を変えることだけで、1.60未満の比
較的低い値に、屈折率の値を容易に変更することができ
ることが確認された。
化膜)は、実施例1の光硬化性組成物と同様に、優れた
光硬化性および保存安定性を有しており、さらには、得
られた硬化膜は、優れた透明性、耐熱性および紫外線遮
蔽性を有していることも確認された。
は、実施例1〜7と異なりポリチタノキサン1を混合し
ないで、光硬化性組成物を作製した。
に、得られた光硬化性組成物につき、光硬化性や保存安
定性等の評価を行った。また、硬化膜の屈折率等につい
ても、実施例1と同様に測定した。それぞれの結果を表
1に示す。結果から理解されるように、比較例1および
2においては、紫外線遮蔽性に乏しいことが確認され
た。
に、ポリシロキサン1、2を使用せず、ポリチタノキサ
ン1のみを使用して組成物を作製した。すなわち、比較
例3においては、実施例1と同様にして、ポリチタノキ
サン溶液1を作製し、次いで、得られたポリチタノキサ
ン1 100重量部と、オルト蟻酸メチル3.0重量部
と、光酸発生剤として、[4−(2−ヒドロキシ−n−
テトラデシロキシ)フェニル]フェニルヨードニウムヘ
キサフルオロアンチモネート 0.7重量部とを均一に
混合して組成物を得た。
れた組成物の屈折率および光硬化性について、実施例1
と同様に測定した。結果を表1に示す。結果から理解さ
れるように、ポリチタノキサン1のみから得られた組成
物は光硬化させることができなかった。
化膜によれば、硬化膜の屈折率を広範囲(例えば、1.
4〜1.9)に変更することが可能になった。また、光
硬化性組成物から得られる硬化膜によれば、優れた透明
性、耐熱性および紫外線遮蔽性を有していることも確認
された。したがって、本発明の硬化膜は、反射防止膜、
高反射膜、選択透過膜、光導波路、光スイッチング、光
学レンズ等の光学材料の用途に好適に使用することがで
きる。
光硬化性に優れており、短時間かつ常温で光硬化させる
ことができるため、プラスチック等の耐熱性の低い基材
に対しても適用できるようになった。また、本発明の光
硬化性組成物は保存安定性にも優れており、使い勝手が
良好になった。したがって、本発明の光硬化性組成物
は、塗料、サイジング材、ハードコーテイング剤、汚染
防止膜、保護膜、繊維の被覆強化材料、光学的立体造形
用樹脂、半導体用封止剤、半導体用絶縁膜、接着剤、印
刷板材料等の用途に好適に使用することができる。
て、脱水剤をさらに添加することにより、光硬化速度や
保存安定性をより向上させることができるようになっ
た。
す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 下記(A)〜(C)成分を含有すること
を特徴とする光硬化性組成物。 (A)一般式(1)で表される加水分解性シラン化合
物、その加水分解物およびその縮合物からなる群から選
択される少なくとも一つの化合物 (R1)PSi(X)4-P (1) [一般式(1)中、R1は炭素数が1〜12である非加
水分解性の有機基、Xは加水分解性基、およびpは0〜
3の整数である。] (B)一般式(2)で表される加水分解性チタン化合
物、その加水分解物およびその縮合物からなる群から選
択される少なくとも一つの化合物 Ti(Y)4 (2) [一般式(2)中、Yは加水分解性基である。] (C)光酸発生剤 - 【請求項2】 (D)成分として、脱水剤をさらに含有
することを特徴とする請求項1に記載の光硬化性組成
物。 - 【請求項3】 前記(B)成分の添加量を、(A)成分
/(B)成分の重量比で、1/99〜99/1の範囲内
の値とすることを特徴とする請求項1または2に記載の
光硬化性組成物。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の光
硬化性組成物を光硬化してなる硬化膜。 - 【請求項5】 請求項4に記載の硬化膜において、チタ
ン含有量を0.1〜50重量%の範囲内の値とすること
を特徴とする硬化膜。 - 【請求項6】 請求項4または5に記載の硬化膜におい
て、屈折率(温度25℃、波長589nm、ナトリウム
D線使用)を1.6以上の値とすることを特徴とする硬
化膜。
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