JP2000105343A - 像振れ補正装置 - Google Patents

像振れ補正装置

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JP2000105343A JP10277056A JP27705698A JP2000105343A JP 2000105343 A JP2000105343 A JP 2000105343A JP 10277056 A JP10277056 A JP 10277056A JP 27705698 A JP27705698 A JP 27705698A JP 2000105343 A JP2000105343 A JP 2000105343A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像振れ補正装置において消費電力を節約す
る。 【解決手段】 ステップS303で双眼鏡の横方向の光
軸角度位置情報を算出し、ステップS304で、ステッ
ピングモータのローターの駆動累積ステップ数を示す変
数STCにステッピングモータの1ステップの回転に対
応するレンズ支持枠の駆動量Sを掛けた値と、光軸角度
位置情報との差分を算出する。その差分が正の閾値SH
と負の閾値SHの範囲内にある場合はステップS313
へ進み、横方駆動回路の電源スイッチに接続された制御
手段の出力ポートの制御信号をハイにセットして電源ス
イッチをオフし、横方向駆動回路への電源の供給を停止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手振れ等に起因す
る光学装置の像ぶれの補正に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、双眼鏡等の光学機器には手振れ等
に起因する像振れを補正する像振れ補正装置が備えられ
ている。像振れ補正装置により補正光学系が光学機器の
移動を相殺する方向に所定量駆動され、像振れは補正さ
れる。このような補正光学系の駆動手段の一例として例
えばステッピングモータが用いられる。ステッピングモ
ータはロータ(回転子)と、ロータの周囲に配設された
ステータ(固定子)と、ステータに巻き回されたコイル
(固定子巻線)とを有しており、コイルに電流を流すこ
とによりステータが励磁し、励磁したステータとロータ
との間に発生する磁力による吸着力及び反発力によりロ
ータが回転する。すなわち、コイルに流れる駆動電流を
制御することによりロータの回転量及び回転方向が制御
される。
【0003】ロータの回転運動は伝達機構により補正光
学系の光軸に垂直な面内における直線運動に変換されて
補正光学系に伝達される。ステッピングモータを1ステ
ップ回転させることにより駆動される補正光学系の駆動
量はステッピングモータの1ステップの回転角度と伝達
機構の構造により決定される。従って、ステッピングモ
ータを回転させるステップ数を制御することにより補正
光学系の駆動量が制御され、その結果ステップ数の累積
数として補正光学系の位置が検知される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】光学装置のぶれが検出
されず補正光学系を駆動する必要がない場合は、その時
点でのロータの位置を保持しなければならない。そのた
め、ステータの励磁状態を維持しなくてはならず、駆動
電流はコイルに流され続ける。すなわち、ステッピング
モータを補正光学系の駆動源として用いた場合、補正光
学系の移動の必要性の有無にかかわらず常にコイルに駆
動電流を流し続けなくてはならい。従って、ステッピン
グモータは電力の消費量が大きく経済性が悪いという問
題があった。
【0005】本発明は、以上の問題を解決するものであ
り、経済性のよい像振れ補正装置を提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる像振れ補
正装置は、光学装置のぶれ量を検出するぶれ検出手段
と、光学装置のぶれによる像振れを補正する補正光学系
と、ステッピングモータと、ステッピングモータと補正
光学系との間に介在し、ステッピングモータの回転運動
を補正光学系の運動に変換する伝達機構とを有し、補正
光学系を所定量駆動する1ステップ単位で駆動する駆動
手段と、ぶれ検出手段から出力されるぶれ量と駆動手段
のステップ駆動量から算出される補正光学系の位置を示
す値との差分が所定の閾値を超えているとき、ステッピ
ングモータのコイルに流れる駆動電流を制御することに
より差分が相殺されるよう駆動手段を駆動する制御手段
とを備え、差分が所定の閾値を超えていないとき、制御
手段がコイルを非通電状態にすることを特徴とする。
【0007】好ましくは、制御手段は、差分が所定の閾
値を超えている場合、駆動手段を介してコイルを通電
し、ステッピングモータのロータを所定の単位角度分回
転させる。
【0008】好ましくは、光学装置に加えられた外力が
伝達機構を介してステッピングモータに伝達される際、
コイルが非通電状態にある場合のステッピングモータの
ロータのディテントトルクを超えないよう、伝達機構に
より前記外力が低減される。
【0009】好ましくはさらに、コイルに流す駆動電流
を制御する駆動回路と、駆動回路に電源を供給するスイ
ッチとを有し、制御手段がスイッチをオンオフ制御する
ことにより、駆動回路への電源の供給及び停止が行なわ
れる。
【0010】差分が所定の閾値を超えている場合におい
て、電源の供給が停止しているときは、制御手段が、例
えばコイルにおいて電源の供給が停止される前と同一方
向に駆動電流が流れるよう電源の供給を開始し、電源が
供給されているときは、ステッピングモータが駆動され
差分が相殺されるよう、制御手段がコイルにおける駆動
電流の方向を制御する。
【0011】また、本発明にかかる像振れ補正装置は、
光学装置のぶれ量を検出するぶれ検出手段と、光学装置
のぶれによる像振れを補正する補正光学系と、ステッピ
ングモータと、ステッピングモータと補正光学系との間
に介在し、ステッピングモータの回転駆動を所定の減速
比で減速して補正光学系に伝達する伝達機構とを有し、
補正光学系を所定量駆動する1ステップ単位で駆動する
駆動手段と、ぶれ検出手段から出力されるぶれ量と駆動
手段のステップ駆動量から算出される補正光学系の位置
を示す値との差分が所定の閾値を超えているとき、ステ
ッピングモータのコイルに流れる駆動電流を制御するこ
とにより差分が相殺されるよう駆動手段を駆動する制御
手段とを備え、差分が所定の閾値を超えていないとき、
制御手段がコイルを非通電状態にする。
【0012】好ましくは、光学装置に加えられた外力が
補正光学系を介してステッピングモータに伝達されステ
ッピングモータに発生する外部トルクが、ステッピング
モータの非励磁状態におけるディテント・トルクよりも
小さくなるよう、減速比が設定されている。
【0013】光学装置は例えば一対の望遠光学系を備え
る双眼鏡であり、伝達機構は例えばねじ送り機構であ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明に係る実施形態が適
用される像振れ補正装置を示す斜視図、図2はその正面
図である。レンズ支持枠20は補正レンズ21、22を
保持する保持部20L、20R、および保持部20L、
20Rを連結する連結部20Cから成る。保持部20
L、20Rは左右対称な位置に設けられており、補正レ
ンズ21、22を固定するのに十分な厚さを有する平板
である。尚、本明細書で「横方向」とは、補正レンズ2
1の光軸Olおよび補正レンズ22の光軸Orを含む面
に平行でかつ光軸OlおよびOrに直交する方向であ
り、「縦方向」とは横方向に直交する方向である。
【0015】保持部20Lの左端面には、保持部20L
の内部に向かって補正レンズ21の光軸Olおよび補正
レンズ22の光軸Orを含む面と平行でかつ光軸Ol、
Orに直交する方向に延び、所定の深さを有する穴20
a、20bが上端部および下端部近傍に穿設されてい
る。保持部20Rの右端面にも同様の穴20c、20d
が設けられている。
【0016】コの字型のガイドバー61は、それぞれの
軸方向が平行である横方向ガイド部61a、61bと、
横方向ガイド部61aと61bを連結する縦方向ガイド
部61cとから成る。縦方向ガイド部61cの軸方向の
長さは、保持部20Lの穴20a、20bの間の距離に
略等しい。穴20a、20bにはガイドバー61の横方
向ガイド部61a、61bがそれぞれ摺動可能に挿入さ
れている。
【0017】ガイドバー62は、ガイドバー61と同様
にそれぞれの軸方向が平行である横方向ガイド部62
a、62bと、横方向ガイド部62aと62bを連結す
る縦方向ガイド部62cとからなり、コの字型を有して
いる。縦方向ガイド部62cの軸方向の長さは、保持部
20Rの穴20c、20dの間の距離に略等しい。穴2
0c、20dにはガイドバー62の横方向ガイド部62
a、62bがそれぞれ摺動可能に挿入されている。
【0018】すなわち、レンズ支持枠20はガイドバー
61および62に支持されており、ガイドバー61の横
方向ガイド部61a、61bの先端がそれぞれ穴20
a、20bの底部に当接し、ガイドバー62の横方向ガ
イド部62a、62bの先端がそれぞれ穴20c、20
dの底部に当接する範囲内において、横方向に往復動が
可能である。
【0019】ガイドバー61の縦方向ガイド部61cは
双眼鏡の外枠の内壁面に形成された突起部12を挿通
し、縦方向に往復動が可能なように突起部12に支持さ
れている。同様に、ガイドバー62の縦方向ガイド部6
2cは双眼鏡の外枠の内壁面に形成された突起部13を
挿通し、縦方向に往復動が可能なように突起部13に支
持されている。
【0020】連結部20Cは略立方体の形状を有し、開
口部23が形成されている。開口部23は、補正レンズ
21の光軸Ol、補正レンズ22の光軸Orを含む面に
平行で、かつ互いに対向する面23a、23bと、面2
3a、23bに垂直でかつ互いに対向する面23c、2
3dにより規定される。
【0021】開口部23には第1の直動型アクチュエー
タ133、第2の直動型アクチュエータ134が配設さ
れている。第1の直動型アクチュエータ133は、ステ
ッピングモータ133aとシャフト133b、133c
とから成る。ステッピングモータ133aは、双眼鏡内
壁面(図示せず)に固定設置されたモータケース133
dとモータケース133d内に設けられたローター(図
示せず)とから成り、ローターは横方向に沿った軸回り
に正逆回転が可能である。
【0022】シャフト133b、133cは、ローター
の回転方向においてローターと一体的に回転し、軸方向
においてはローターに対して移動可能なように支持され
ている。シャフト133b、133cの外周面にはリー
ドネジ(図示せず)が形成されており、モータケース1
33dにおいてそれぞれに対応する部分に設けられた軸
受けに形成されている雌ネジ(図示せず)に螺合してい
る。
【0023】すなわち、ローターの正転に対して、シャ
フト133bは回転しながらその軸方向に沿って突出
し、シャフト133cは回転しながら引き込まれ、ロー
ターの逆転に対して、シャフト133bは回転しながら
その軸方向に沿って引き込まれ、シャフト133cは回
転しながら突出する。シャフト133b、133cの先
端部にはボール(図示せず)が埋設されており、このボ
ールが目標物を押圧する。シャフト133b、133c
の先端部は開口部23の面23c、23dに常に当接し
ている。
【0024】第2の直動型アクチュエータ134も同様
の構成を有しており、ステッピングモータ134aのロ
ーターは縦方向に沿った軸回りに正逆回転が可能であ
る。ローターの正転に対して、シャフト134bは回転
しながらその軸方向に沿って突出し、シャフト134c
は回転しながら引き込まれ、ローターの逆転に対して、
シャフト134bは回転しながらその軸方向に沿って引
き込まれ、シャフト134cは回転しながら突出する。
シャフト134b、134cの先端部にはボール(図示
せず)が埋設されており、このボールが目標物を押圧す
る。シャフト134b、134cの先端部は開口部23
の面23a、23bに常に当接している。
【0025】ステッピングモータ133aのローターを
正転させるとシャフト133bはx1方向に突出し、シ
ャフト133cは引き込まれるので、レンズ支持枠20
はx1方向に変位され、ステッピングモータ133aの
ローターを逆転させるとシャフト133cはx2方向に
突出し、シャフト133bは引き込まれるので、レンズ
支持枠20はx2方向に変位される。
【0026】同様に、ステッピングモータ134aのロ
ーターを正転させるとシャフト133bはy1方向に突
出し、シャフト134cは引き込まれるので、レンズ支
持枠20はy1方向に変位され、ステッピングモータ1
34aのローターを逆転させるとシャフト134cはy
2方向に突出し、シャフト134bは引き込まれるの
で、レンズ支持枠20はy2方向に変位される。
【0027】以上のように、ステッピングモータ133
a、134aの直線運動の組合せにより、光軸Ol、O
rに直交する平面内において補正レンズ21、22が駆
動される。このような補正光学装置が、双眼鏡において
接眼レンズと対物レンズの間に位置決めされるよう配設
される。
【0028】図3は、本実施形態における横方向の光軸
の移動を補正する補正レンズ駆動回路のブロック図であ
る。横方向ジャイロセンサ201は、双眼鏡の光軸の横
方向の振れ角速度を検出し、それに対応した電圧信号を
出力する。横方向ジャイロセンサ201が出力した電圧
信号は横方向増幅器202において増幅され、CPU2
03のAD変換入力端子ADに入力される。CPU20
3においてAD変換入力端子ADにより変換されたデジ
タル値をもとに積分演算等の所定の処理が行われ、出力
ポートPO0、PO1から2ビットの制御信号が出力さ
れる。CPU203の出力ポートPO0、PO1には横
方向駆動回路204が接続されている。横方向駆動回路
204では、CPU203から入力された2ビットの制
御信号をもとに第1の直動型アクチュエータ133の駆
動信号を生成し、出力端子C0、C1、C2、C3から
出力する。
【0029】出力端子C0、C1、C2、C3には、第
1の直動型アクチュエータ133のステッピングモータ
133aのロータの駆動コイルが接続されている。駆動
信号に従って駆動コイルに所定の電流が流され、ステッ
ピングモータ133aのローターが回転する。
【0030】さらに、CPU203の出力ポートPO2
には、例えばトランジスタ等のスイッチ207の制御端
子が抵抗R1を介して接続されている。スイッチ207
の他方の端子は横方向駆動回路204に接続されてい
る。出力ポートPO2の制御信号に従ってスイッチ20
7がオンオフされ、それに伴い横方向駆動回路204へ
の電源供給の停止及び開始が行なわれる。
【0031】CPU203の入力ポートPIにはAD変
換入力のタイミングクロック発生用の発振器206が接
続されている。発振器206から出力されるパルス信号
に従って、CPU203のAD変換入力端子におけるA
D変換が行われる。
【0032】以上のように、横方向ジャイロセンサ20
1により検出される横方向における双眼鏡の光軸の振れ
角速度に応じて第1の直動型アクチュエータ133のス
テッピングモータ133aのローターが所定の向きに所
定のパルス数回転される。その結果、横方向における像
移動を打ち消すようにレンズ支持枠20が押圧されるた
め、像振れが補正される。
【0033】尚、図3には図示していないが、CPU2
03には縦方向における像振れを補正するための縦方向
ジャイロセンサ、縦方向増幅器、縦方向駆動回路が接続
されており、上述の横方向の像振れ補正と同様の処理が
行われる。横方向駆動回路204に第1の直動型アクチ
ュエータ133が接続されているのと同様に、縦方向駆
動回路には第2の直動型アクチュエータ134が接続さ
れており、縦方向駆動回路から出力される駆動信号に基
づいて第2の直動型アクチュエータ134のステッピン
グモータ134aが駆動され、縦方向における像振れが
補正される。
【0034】図4は、本実施形態の横方向における像振
れ補正の制御を示すフローチャートである。双眼鏡のス
イッチの操作等によりプログラムが開始されると、ステ
ップS300で、ステッピングモータ133a(図1参
照)内のローターの駆動累積ステップ数を示す変数ST
Cの値がクリアされる。尚、変数STCにはローターが
正転した場合、そのステップ数が加算され、ローターが
逆転した場合、そのステップ数が減算される。次いでス
テップS301で入力ポートPIに入力される信号がハ
イかローかを判断する。信号がハイの場合、すなわちパ
ルスが検出されたらステップS302へ進む。パルスが
検出されない間は発振器206(図3参照)が立ち上が
っていない状態なので次の処理へは進まない。換言すれ
ば、発振器206から出力されるパルス信号毎に、ステ
ップS302以降の処理が行われる。
【0035】ステップS302では、横方向ジャイロセ
ンサ201から出力され横方向増幅器202により増幅
された電圧信号が、CPU203のAD変換入力端子A
Dによりデジタル値に変換される。次いでステップS3
03では、積分演算が行われる。積分演算はデジタル変
換された横方向ジャイロセンサ出力の電圧信号をデジタ
ル変換毎に累積加算することにより行われる。以上のよ
うにして双眼鏡の横方向における光軸角度位置情報を示
すデータが算出される。
【0036】ステップS304では、ステップS303
で算出された双眼鏡の横方向における光軸角度位置情報
と、変数STCにステッピングモータ133aの1ステ
ップの回転に対応するレンズ支持枠20の駆動量Sを掛
けた値との差分が算出される。すなわちステップS30
4では、双眼鏡の光軸角度位置情報と補正レンズ21、
22の基準位置(補正レンズ21、22の光軸が双眼鏡
の他の光学系の光軸と一致する位置)からの距離との差
分が算出される。次いでステップS305でその差分と
正の閾値SHが比較され、差分が正の閾値SHより大き
い場合はステップS306へ進み、小さい場合はステッ
プS309へ進む。尚、本実施形態において閾値SH
は、通常、レンズ支持枠20の駆動量Sと等しく設定さ
れる。
【0037】上述のように、双眼鏡の光軸角度位置情報
は、ジャイロセンサ出力を積分演算して算出され、一方
変数STCは補正レンズ支持枠20をx1方向へ移動さ
せるローターの正転のステップ数を加算し、x2方向へ
移動させるローターの逆転を減算して算出される。従っ
て、差分が正の閾値SHより大きい場合とは、双眼鏡の
光軸の横方向角度位置情報が、補正レンズ21、22の
現在位置、すなわちSTC×Sを、レンズ支持枠20の
1ステップ駆動量S以上、上回っている場合である。
【0038】ステップS306で出力ポートPO2から
出力される制御信号がローにセットされる。出力ポート
PO2の制御信号がローとなると、スイッチ207がオ
ンとなり、横方向駆動回路204に電源が供給される。
ステップS307で変数STCの値をインクリメント
し、次いでステップS308で、ステッピングモータ1
33aを1ステップ正転させる制御信号を出力ポートP
O0、PO1から出力する。ステップS306の処理に
より横方向駆動回路204には電源が供給された状態に
あるため、出力ポートPO0、PO1の制御信号に基づ
いて、ステッピングモータ133aのロータのコイルに
所定の方向に駆動電流が流れ、ロータが正転する。ロー
タの正転はシャフト133c(図1、図2参照)を介し
て直線運動となってレンズ支持枠20へ伝達され、レン
ズ支持枠20はx1方向へ駆動される。その結果、双眼
鏡の他の光学系の光軸のx2方向への移動が所定量相殺
される。その後、処理はステップS301へ戻る。
【0039】一方、ステップS309は、差分と負の閾
値SHが比較される。差分が負の閾値SHより小さい場
合はステップS310へ進む。差分が負の閾値SHより
小さい場合とは、双眼鏡の光軸角度位置情報が、補正レ
ンズ21、22の現在位置、すなわちSTC×Sを、レ
ンズ支持枠20の1ステップの駆動量S以上、下回って
いる場合である。ステップS310で出力ポートPO2
から出力される制御信号がローにセットされる。出力ポ
ートPO2の制御信号がローとなると、スイッチ207
がオンとなり、横方向駆動回路204に電源が供給され
る。次いでステップS311で変数STCの値をデクリ
メントし、次いでステップS312で、ステッピングモ
ータ133aを1ステップ逆転させる制御信号を出力ポ
ートPO0、PO1から出力する。ステップS310の
処理により横方向駆動回路204には電源が供給された
状態にあるため、出力ポートPO0、PO1の制御信号
に基づいて、ステッピングモータ133aのロータのコ
イルに所定の方向に駆動電流が流れ、ロータが逆転す
る。ロータの逆転はレンズ支持枠20へ直線運動となっ
て伝達され、レンズ支持枠20はx2方向へ駆動され
る。その結果、双眼鏡の他の光学系の光軸のx1方向へ
の移動が所定量相殺される。その後、処理はステップS
301へ戻る。
【0040】ステップS309において、差分が負の閾
値SH以上の場合はステップS313へ進む。ステップ
S313では出力ポートPO2から出力される制御信号
がハイにセットされる。出力ポートPO2の制御信号が
ハイになると、スイッチ207はオフとなり、横方向駆
動回路204への電源の供給は停止される。その後、処
理はステップS301へ戻る。
【0041】本実施形態の作用について図5を用いて説
明する。図5は、上述の閾値SHをレンズ支持枠20の
移動量Sと等しく設定した場合における像振れ信号およ
び補正光学系の移動量、及び補正光学系を駆動するため
にステッピングモータ133aのロータのコイルに流さ
れる駆動電流を示すグラフである。
【0042】波形aは像振れ信号の波形、すなわちジャ
イロセンサの出力値を積分演算して得られる双眼鏡の移
動量を示す波形である。波形bは、補正レンズ21、2
2の移動量、すなわちステッピングモータ133aのロ
ーターの1ステップの回転に相当するレンズ支持枠20
の移動量Sに累積ステップ数STCを掛けた値を示す波
形である。また、波形cは従来の像振れ補正装置におけ
るステッピングモータのロータのコイルの駆動電流の波
形を示し、波形dは第1実施形態を適用した場合のコイ
ルの駆動電流を示す波形である。尚、破線e1及びe2
については後述する。
【0043】波形bがステップ的に変化するのは、像振
れ信号と補正レンズの移動量との差分が、上述の閾値S
H(本実施形態においてはレンズ支持枠20の移動量
S)を超える場合である。すなわち、時間t1、t2、
t3、t4、t6、t10、t12、t13、t14、
t15において、レンズ支持枠20は駆動される。一
方、時間t5、t7、t8、t9、t11において、像
振れ信号と補正レンズの移動量との差分は正の閾値SH
と負の閾値SHの範囲内にあるので、レンズ支持枠20
は駆動されない。
【0044】従来の像振れ補正装置においては、波形c
に示すように、レンズ支持枠20を駆動させる必要性の
有無にかかわらず、常時、ステッピングモータ133a
のロータのコイルには駆動電流が流されてる。
【0045】これに対し第1実施形態においては、波形
dに示すように、時間t5、t7、t8、t9、t11
のようにレンズ支持枠20を駆動させる必要がない場合
には、横方向駆動回路204への電源の供給は停止さ
れ、ステッピングモータ133aのロータのコイルには
駆動電流は流されない。
【0046】以上のように、第1実施形態では、双眼鏡
の光軸角度位置情報と補正レンズ21、22の基準位置
(補正レンズ21、22の光軸が双眼鏡の他の光学系の
光軸と一致する位置)からの距離との差分が正の閾値S
Hと負の閾値SHの範囲外にある場合、すなわち像振れ
補正のためにレンズ支持枠20を駆動する場合にのみ、
横方向駆動回路204へ電源が供給され、ステッピング
モータ133aのコイルに駆動電流が流される。双眼鏡
の光軸角度位置情報と補正レンズ21、22の基準位置
からの距離との差分が正の閾値SHと負の閾値SHの範
囲内にある場合、すなわち像振れ補正をする必要がなく
レンズ支持枠20を駆動しない場合には、横方向駆動回
路204への電源の供給は停止され、ステッピングモー
タ133aのコイルには駆動電流が流されない。従っ
て、電力の消費量が節約され経済的である。
【0047】さらに、非通電時の場合におけるロータの
位置の維持について図6を用いて説明する。図6はステ
ッピングモータ133aのロータを外部の力で回転させ
ようとするときに発生するトルクを示すグラフであり、
縦軸はトルク、横軸はロータの回転角度である。曲線A
はロータが所定の位置(角度0°とする)に停止するよ
うコイルに通電している場合のトルク曲線、曲線Bはコ
イルに通電してロータが角度0°に停止している状態に
おいてコイルを非通電にした場合のトルク曲線である。
【0048】曲線Aが示すように、コイルが通電されロ
ータが角度0°で停止している場合、ロータに作用する
外部的なトルクがホールディングトルクThを超えると
ロータは回転する。換言すれば、ロータに作用する外部
的なトルクがホールディングトルクThより小さけれ
ば、ロータは±θの範囲で位置保持能力を有する。
【0049】一方、コイルが非通電の場合は、ロータに
作用する外部的なトルクがホールディングトルクThよ
りも小さいディテントトルクTdを超えるとロータは回
転する。ロータに作用する外部的なトルクがホールディ
ングトルクTdより小さければ、ロータは±θ/4の範
囲で位置保持能力を有する。すなわち、コイルが非通電
の場合、わずかな外力によりロータが回転しやすい。
尚、ディテント・トルクとは、コイルが励磁していない
状態でローターを回転させようとする外部トルクに抗し
て元の位置を保持しようとしてロータが発する最大トル
クをいう。
【0050】しかしながら第1実施形態では、ステッピ
ングモータ133aの回転運動を直線運動に変換してレ
ンズ支持枠20に伝達する伝達機構は、上述のようにね
じ送り機構である。非通電時に双眼鏡に加えられる外力
は像振れ補正装置のねじ送り機構のスラスト方向すなわ
ち可動部の送り方向に伝達されるが、ロータの回転方向
には所定の減速比で低減されて伝達され、ホールディン
グトルクTdを超えるトルクは発生しない。従って、レ
ンズ支持枠20の不必要な移動が防止される。
【0051】図7は、本発明の第2実施形態が適用され
る光学装置における像振れ補正の処理手順を示すフロー
チャートである。尚、第2実施形態の光学装置の像振れ
補正装置は図1及び図2に示す第1実施形態の像振れ補
正装置と同様の装置が用いられ、その回路構成も図3に
示すブロック図と同様のものが用いられる。ステップS
400からステップS404までの処理は、図4に示す
第1実施形態における像振れ補正の処理手順を示すフロ
ーチャートのステップS300からステップS304ま
でと同様である。すなわち、ジャイロセンサの出力信号
を積分することにより光学装置の光軸の角度位置情報が
算出され、光軸の角度位置情報とステッピングモータの
累積駆動量との差分が算出される。
【0052】ステップS405において、上述の差分と
正の閾値SHが比較され、差分が正の閾値SHより大き
い場合はステップS406へ進み、小さい場合はステッ
プS410へ進む。尚、本実施形態において閾値SH
は、第1実施形態と同様、レンズ支持枠20の駆動量S
と等しい値とする。
【0053】ステップS406では出力ポートPO2の
出力信号がローか否かがチェックされる。処理がステッ
プS406へ進んだ時点において、出力ポートPO2の
出力信号がローである場合とは、前回に入力ポートPI
のパルスが検出されたときの処理において、スイッチ2
07がオンされ、横方向駆動回路204の制御信号がス
テッピングモータへ出力され、ステッピングモータが駆
動されていた場合である。反対にステップS406にお
いて出力ポートPO2の出力信号がハイである場合と
は、前回の処理において、スイッチ207がオフされ、
ステッピングモータが駆動されていない場合である。
【0054】ステップS406で出力ポートPO2の制
御信号がハイの場合、ステップS407へ進み、出力ポ
ートPO2の制御信号をローにセットし、ステップS4
01へ戻る。すなわち、ステッピングモータが駆動可能
状態となる。
【0055】ステップS406で出力ポートPO2の制
御信号がローの場合、ステップS408へ進み、ステッ
プS408及びS409において図4のステップS30
7、S308と同様の処理が行なわれる。すなわち、変
数STCの値がインクリメントされ、ステッピングモー
タ133aを1ステップ正転させる制御信号が出力ポー
トPO0、PO1から出力される。出力ポートPO0、
PO1の制御信号に基づいて、ステッピングモータ13
3aのコイルに所定の方向に電流が流れ、ロータが正転
し、レンズ支持枠20がx1方向へ駆動され双眼鏡の他
の光学系の光軸のx2方向への移動が所定量相殺され
る。その後、処理はステップS401へ戻る。
【0056】一方、ステップS405において上述の差
分が正の閾値より小さい場合はステップS410へ進
み、負の閾値より小さいか否かがチェックされる。差分
が負の閾値より小さい場合はステップS411へ進む。
【0057】ステップS411ではステップS406と
同様、出力ポートPO2の出力信号がローか否かがチェ
ックされる。すなわち、前回に入力ポートPIのパルス
が検出されたときの処理において、スイッチ207がオ
ンされステッピングモータが駆動されていたか、あるい
は、スイッチ207がオフされステッピングモータが駆
動されていなかったか、がチェックされる。
【0058】ステップS411で出力ポートPO2の制
御信号がハイの場合、ステップS412へ進み、出力ポ
ートPO2の制御信号をローにセットし、ステッピング
モータを駆動可能状態としてステップS401へ戻る。
【0059】ステップS411で出力ポートPO2の制
御信号がローの場合、ステップS413へ進み、ステッ
プS413及びS414において図4のステップS31
1、S312と同様の処理が行なわれる。すなわち、変
数STCの値がデクリメントされ、ステッピングモータ
133aを1ステップ逆転させる制御信号が出力ポート
PO0、PO1から出力される。出力ポートPO0、P
O1の制御信号に基づいて、ステッピングモータ133
aのロータのコイルに所定の方向に電流が流れ、ロータ
が逆転し、レンズ支持枠20がx2方向へ駆動され双眼
鏡の他の光学系の光軸のx1方向への移動が所定量相殺
される。その後、処理はステップS401へ戻る。
【0060】ステップS411において上述の差分が負
の閾値より大きい場合はステップS415へ進み、出力
ポートPO2の制御信号がハイにセットされ、横方向駆
動回路204への電源供給が停止される。その後ステッ
プS401へ戻る。
【0061】以上のように、第2実施形態においては、
補正光学系の光軸の角度位置情報とステッピングモータ
の駆動量との差分が正の閾値から負の閾値までの範囲外
にある場合において、出力ポートPO2の制御信号がハ
イかローかに応じて、すなわち横方向駆動回路204に
電源が供給されステッピングモータ133aのロータに
駆動電流が流されているか否かに応じて、異なった処理
が施される。出力ポートPO2の制御信号がハイで横方
向駆動回路204への電源の供給が停止され、ロータの
コイルに駆動電流が流されていない場合は、横方向駆動
回路204への電源供給が再開されるのみであり、その
結果、電源の供給が停止される前と同一方向にロータの
コイルに駆動電流が流れされる。一方、出力ポートPO
2の制御信号がローで横方向駆動回路204へ電源が供
給されており、ロータのコイルに駆動電流が流されてい
る状態ときは、第1実施形態と同様、上述の差分が相殺
されるようステッピングモータ133aが駆動される。
【0062】第2実施形態の作用について、図8〜図1
1を用いて説明する。図8〜図10は、ステッピングモ
ータ133aのロータとステータを模式的に示す図であ
る。尚、説明を簡略にするために図8〜図10には2相
駆動のステッピングモータを示しているがこれに限るも
のでない。また、図11は、第2実施形態における像振
れ信号および補正光学系の移動量、及び補正光学系を駆
動するためにステッピングモータのロータに流される駆
動電流を示すグラフである。グラフ中の各波形a〜dは
図5のグラフと同様である。
【0063】図8において、ステータ141にN極が励
磁されステータ142にS極が励磁されるよう、ステー
タ141、142に巻き回されたコイルに駆動電流が流
されている。また、ステータ143にN極が励磁されス
テータ144にS極が励磁されるよう、ステータ14
3、144に巻き回されたコイルに駆動電流が流されて
いる。このような励磁状態において、ロータ150はS
極の磁極が最も強い部分ががステータ141、143の
間に位置決めされ、N極の磁極が最も強い部分がステー
タ142、144の間に位置決めされた状態で、安定し
て停止している。
【0064】この状態でコイルを非通電状態にした場
合、ロータは図8に示す位置で一応停止しているが通電
時のように安定しているわけではなく、最も磁極の強い
部分が磁性体であるステータに対向するよう回転するポ
テンシャルを有している。従って、ステータ141〜1
44のコイルを非通電にすると、ロータ150は図9若
しくは図10に示す位置まで回転して安定する。
【0065】図5のグラフの時間t5においてステッピ
ングモータ133aのロータのコイルが非通電状態にな
ると、上述のようにロータは通電状態における停止位置
から図9若しくは図10に示す位置まで回転し、安定し
て停止する。それに伴い、レンズ支持枠20はステッピ
ングモータ133aの半ステップの回転に対応する駆動
量分ずれた位置(図5の破線e1若しくはe2で示す位
置)まで移動する。すなわち、理論上はレンズ支持枠2
0は波形bで示す位置で停止するが、実際には破線e1
若しくはe2に示す位置で停止する。ロータが何れの位
置で停止し、レンズ支持枠20がe1、e2のどちらの
位置まで移動するのかは、コイルが非通電になったとき
の外力の方向等に左右される。
【0066】時間t5においてe2の位置までレンズ支
持枠20が駆動された場合、時間t6において再びロー
タのコイルに通電される際、補正光学系を像振れ波形に
追従させるためには、ステッピングモータ133aを
1.5ステップ分(図5中のf分に相当)回転させるこ
とになり、ステッピングモータ133aの制御が脱調を
起こす可能性がある。
【0067】第2実施形態では、双眼鏡の光軸の角度位
置情報とステッピングモータの累積駆動量との差分が正
の閾値SHから負の閾値SHまでの範囲外にあっても、
ロータのコイルが非通電の場合はコイルを通電状態にす
るのみで、像振れ補正のためのステップ駆動は行なわれ
ない。従って、ロータは通電時の安定位置まで回転して
停止するのみである。すなわち、図11の波形bに示す
ように時間t6、t10においてレンズ支持枠20はス
テップ駆動はされず、時間t1〜t4、7、t11〜t
15のように、上述の差分が正の閾値SHから負の閾値
SHまでの範囲外にあって、かつロータのコイルが通電
状態にある場合にのみ、ステップ駆動が行なわれる。従
って、電力節約のためコイルを非通電状態にした場合に
ロータがどちらの位置まで回転していたとしても、再度
通電状態にする際、ステッピングモータ133aの制御
において脱調を起こすことが防止される。
【0068】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、消費電力
が節約でき経済性のよい像振れ補正装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態が適用される像振れ補正
装置の斜視図である。
【図2】像振れ補正装置の正面図である。
【図3】本発明の実施形態が適用されるブロック図であ
る。
【図4】本発明の第1実施形態の像振れ補正制御のフロ
ーチャートである。
【図5】第1実施形態の手振れ波形、補正光学系の駆動
波形を示すグラフである。
【図6】ステッピングモータのロータのトルク曲線を示
すグラフである。
【図7】本発明の第1実施形態の像振れ補正制御のフロ
ーチャートである。
【図8】通電時のステッピングモータのロータの安定位
置を模式的に示す図である。
【図9】非通電時のステッピングモータのロータの安定
位置を模式的に示す図である。
【図10】非通電時のステッピングモータのロータの安
定位置を模式的に示す図である。
【図11】第2実施形態の手振れ波形、補正光学系の駆
動波形を示すグラフである。
【符号の説明】 20 レンズ支持枠 21、22 補正レンズ 23 開口部 133 第1の直動型アクチュエータ 134 第2の直動型アクチュエータ 133a、134a ステッピングモータ 133b、133c、134b、134c シャフト
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月29日(1999.9.2
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】ステップS304では、ステップS303
で算出された双眼鏡の横方向における光軸角度位置情報
と、変数STCにステッピングモータ133aの1ステ
ップの回転に対応するレンズ支持枠20の駆動量Sを掛
けた値との差分が算出される。すなわちステップS30
4では、双眼鏡の光軸角度位置情報と補正レンズ21、
22の基準位置(補正レンズ21、22の光軸が双眼鏡
の他の光学系の光軸と一致する位置)からの距離との差
分が算出される。次いでステップS305でその差分と
正の閾値SHが比較され、差分が正の閾値SHより大き
い場合はステップS306へ進み、小さい場合はステッ
プS309へ進む。尚、本実施形態において閾値SH
は、通常、レンズ支持枠20の1ステップ駆動量Sと等
しく設定される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】ステップS306で出力ポートPO2から
出力される制御信号がローにセットされる。出力ポート
PO2の制御信号がローとなると、スイッチ207がオ
ンとなり、横方向駆動回路204に電源が供給される。
ステップS307で変数STCの値をインクリメント
し、次いでステップS308で、ステッピングモータ1
33aを1ステップ正転させる制御信号を出力ポートP
O0、PO1から出力する。ステップS306の処理に
より横方向駆動回路204には電源が供給された状態に
あるため、出力ポートPO0、PO1の制御信号に基づ
いて、ステッピングモータ133aのロータの駆動コイ
ルに所定の方向に駆動電流が流れ、ロータが正転する。
ロータの正転はシャフト133c(図1、図2参照)を
介して直線運動となってレンズ支持枠20へ伝達され、
レンズ支持枠20はx1方向へ駆動される。その結果、
双眼鏡の他の光学系の光軸のx2方向への移動が所定量
相殺される。その後、処理はステップS301へ戻る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】一方、ステップS309は、差分と負の閾
値SHが比較される。差分が負の閾値SHより小さい場
合はステップS310へ進む。差分が負の閾値SHより
小さい場合とは、双眼鏡の光軸角度位置情報が、補正レ
ンズ21、22の現在位置、すなわちSTC×Sを、レ
ンズ支持枠20の1ステップの駆動量S以上、下回って
いる場合である。ステップS310で出力ポートPO2
から出力される制御信号がローにセットされる。出力ポ
ートPO2の制御信号がローとなると、スイッチ207
がオンとなり、横方向駆動回路204に電源が供給され
る。次いでステップS311で変数STCの値をデクリ
メントし、次いでステップS312で、ステッピングモ
ータ133aを1ステップ逆転させる制御信号を出力ポ
ートPO0、PO1から出力する。ステップS310の
処理により横方向駆動回路204には電源が供給された
状態にあるため、出力ポートPO0、PO1の制御信号
に基づいて、ステッピングモータ133aのロータの
コイルに所定の方向に駆動電流が流れ、ロータが逆転
する。ロータの逆転はレンズ支持枠20へ直線運動とな
って伝達され、レンズ支持枠20はx2方向へ駆動され
る。その結果、双眼鏡の他の光学系の光軸のx1方向へ
の移動が所定量相殺される。その後、処理はステップS
301へ戻る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】本実施形態の作用について図5を用いて説
明する。図5は、上述の閾値SHをレンズ支持枠20の
1ステップ移動量Sと等しく設定した場合における像振
れ信号および補正光学系の移動量、及び補正光学系を駆
動するためにステッピングモータ133aのロータの
コイルに流される駆動電流を示すグラフである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】波形aは像振れ信号の波形、すなわちジャ
イロセンサの出力値を積分演算して得られる双眼鏡の移
動量を示す波形である。波形bは、補正レンズ21、2
2の移動量、すなわちステッピングモータ133aの
ータの1ステップの回転に相当するレンズ支持枠20の
1ステップ移動量Sに累積ステップ数STCを掛けた値
を示す波形である。また、波形cは従来の像振れ補正装
置におけるステッピングモータのロータの駆動コイルの
駆動電流の波形を示し、波形dは第1実施形態を適用し
た場合の駆動コイルの駆動電流を示す波形である。尚、
破線e1及びe2については後述する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】従来の像振れ補正装置においては、波形c
に示すように、レンズ支持枠20を駆動させる必要性の
有無にかかわらず、常時、ステッピングモータ133a
のロータの駆動コイルには駆動電流が流されてる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】これに対し第1実施形態においては、波形
dに示すように、時間t5、t7、t8、t9、t11
のようにレンズ支持枠20を駆動させる必要がない場合
には、横方向駆動回路204への電源の供給は停止さ
れ、ステッピングモータ133aのロータの駆動コイル
には駆動電流は流されない。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】以上のように、第1実施形態では、双眼鏡
の光軸角度位置情報と補正レンズ21、22の基準位置
(補正レンズ21、22の光軸が双眼鏡の他の光学系の
光軸と一致する位置)からの距離との差分が正の閾値S
Hと負の閾値SHの範囲外にある場合、すなわち像振れ
補正のためにレンズ支持枠20を駆動する場合にのみ、
横方向駆動回路204へ電源が供給され、ステッピング
モータ133aのコイルに駆動電流が流される。双眼鏡
の光軸角度位置情報と補正レンズ21、22の基準位置
からの距離との差分が正の閾値SHと負の閾値SHの範
囲内にある場合、すなわち像振れ補正をする必要がなく
レンズ支持枠20を駆動しない場合には、横方向駆動回
路204への電源の供給は停止され、ステッピングモー
タ133aのロータの駆動コイルには駆動電流が流され
ない。従って、電力の消費量が節約され経済的である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】一方、コイルが非通電の場合は、ロータに
作用する外部的なトルクがホールディングトルクThよ
りも小さいディテントトルクTdを超えるとロータは回
動する。ロータに作用する外部的なトルクがディテント
トルクTdより小さければ、ロータは±θ/4の範囲で
位置保持能力を有する。すなわち、コイルが非通電の場
合、わずかな外力によりロータが回転しやすい。尚、
ィテントトルクとは、コイルが励磁していない状態で
ータを回転させようとする外部トルクに抗して元の位置
を保持しようとしてロータが発する最大トルクをいう。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】しかしながら第1実施形態では、ステッピ
ングモータ133aの回転運動を直線運動に変換してレ
ンズ支持枠20に伝達する伝達機構は、上述のようにね
じ送り機構である。非通電時に双眼鏡に加えられる外力
は像振れ補正装置のねじ送り機構のスラスト方向すなわ
ち可動部の送り方向に伝達されるが、ロータの回転方向
には所定の減速比で低減されて伝達され、ディテントト
ルクTdを超えるトルクは発生しない。従って、レンズ
支持枠20の不必要な移動が防止される。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】ステップS405において、上述の差分と
正の閾値SHが比較され、差分が正の閾値SHより大き
い場合はステップS406へ進み、小さい場合はステッ
プS410へ進む。尚、本実施形態において閾値SH
は、第1実施形態と同様、レンズ支持枠20の1ステッ
駆動量Sと等しい値とする。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】ステップS406で出力ポートPO2の制
御信号がローの場合、ステップS408へ進み、ステッ
プS408及びS409において図4のステップS30
7、S308と同様の処理が行なわれる。すなわち、変
数STCの値がインクリメントされ、ステッピングモー
タ133aを1ステップ正転させる制御信号が出力ポー
トPO0、PO1から出力される。出力ポートPO0、
PO1の制御信号に基づいて、ステッピングモータ13
3aのロータの駆動コイルに所定の方向に電流が流れ、
ロータが正転し、レンズ支持枠20がx1方向へ駆動さ
れ双眼鏡の他の光学系の光軸のx2方向への移動が所定
量相殺される。その後、処理はステップS401へ戻
る。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】ステップS411で出力ポートPO2の制
御信号がローの場合、ステップS413へ進み、ステッ
プS413及びS414において図4のステップS31
1、S312と同様の処理が行なわれる。すなわち、変
数STCの値がデクリメントされ、ステッピングモータ
133aを1ステップ逆転させる制御信号が出力ポート
PO0、PO1から出力される。出力ポートPO0、P
O1の制御信号に基づいて、ステッピングモータ133
aのロータの駆動コイルに所定の方向に電流が流れ、ロ
ータが逆転し、レンズ支持枠20がx2方向へ駆動され
双眼鏡の他の光学系の光軸のx1方向への移動が所定量
相殺される。その後、処理はステップS401へ戻る。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】以上のように、第2実施形態においては、
補正光学系の光軸の角度位置情報とステッピングモータ
の駆動量との差分が正の閾値から負の閾値までの範囲外
にある場合において、出力ポートPO2の制御信号がハ
イがローかに応じて、すなわち横方向駆動回路204に
電源が供給されステッピングモータ133aのロータ
駆動コイルに駆動電流が流されているか否かに応じて、
異なった処理が施される。出力ポートPO2の制御信号
がハイで横方向駆動回路204への電源の供給が停止さ
れ、ロータの駆動コイルに駆動電流が流されていない場
合は、横方向駆動回路204への電源供給が再開される
のみであり、その結果、電源の供給が停止される前と同
一方向にロータの駆動コイルに駆動電流が流される。一
方、出力ポートPO2の制御信号がローで横方向駆動回
路204へ電源が供給されており、ロータの駆動コイル
に駆動電流が流されている状態ときは、第1実施形態
と同様、上述の差分が相殺されるようステッピングモー
タ133aが駆動される。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】第2実施形態の作用について、図8〜図1
1を用いて説明する。図8〜図10は、ステッピングモ
ータ133aのロータとステータを模式的に示す図であ
る。尚、説明を簡略にするために図8〜図10には2相
駆動のステッピングモータを示しているがこれに限るも
のでない。また、図11は、第2実施形態における像振
れ信号および補正光学系の移動量、及び補正光学系を駆
動するためにステッピングモータのロータの駆動コイル
に流される駆動電流を示すグラフである。グラフ中の各
波形a〜dは図5のグラフと同様である。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】図8において、ステータ141にN極が励
磁されステータ142にS極が励磁されるよう、ステー
タ141、142に巻き回されたロータの駆動コイルに
駆動電流が流されている。また、ステータ143にN極
が励磁されステータ144にS極が励磁されるよう、ス
テータ143、144に巻き回されたロータの駆動コイ
ルに駆動電流が流されている。このような励磁状態にお
いて、ロータ150はS極の磁極が最も強い部分がステ
ータ141、143の間に位置決めされ、N極の磁極が
最も強い部分ステータ142、144の間に位置決めさ
れた状態で、安定して停止している。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】図5のグラフの時間t5においてステッピ
ングモータ133aのロータの駆動コイルが非通電状態
になると、上述のようにロータは通電状態における停止
位置から図9若しくは図10に示す位置まで回転し、安
定して停止する。それに伴い、レンズ支持枠20はステ
ッピングモータ133aの半ステップの回転に対応する
駆動量分ずれた位置(図5の破線e1若しくはe2で示
す位置)まで移動する。すなわち、理論上はレンズ支持
枠20は波形bで示す位置で停止するが、実際には破線
e1若しくはe2に示す位置で停止する。ロータが何れ
の位置で停止し、レンズ支持枠20がe1、e2のどち
らの位置まで移動するのかは、駆動コイルが非通電にな
ったときの外力の方向等に左右される。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】時間t5においてe2の位置までレンズ支
持枠20が駆動された場合、時間t6において再びロー
タの駆動コイルに通電される際、補正光学系を像振れ波
形に追従させるためには、ステッピングモータ133a
を1.5ステップ分(図5中のf分に相当)回転させる
ことになり、ステッピングモータ133aの制御が脱調
を起こす可能性がある。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】第2実施形態では、双眼鏡の光軸の角度位
置情報とステッピングモータの累積駆動量との差分が正
の閾値SHから負の閾値SHまでの範囲外にあっても、
ロータの駆動コイルが非通電の場合はコイルを通電状態
にするのみで、像振れ補正のためのステップ駆動は行な
われない。従って、ロータは通電時の安定位置まで回転
して停止するのみである。すなわち、図11の波形bに
示すように時間t6、t10においてレンズ支持枠20
はステップ駆動はされず、時間t1〜t4、7、t11
〜t15のように、上述の差分が正の閾値SHから負の
閾値SHまでの範囲外にあって、かつロータの駆動コイ
ルが通電状態にある場合にのみ、ステップ駆動が行なわ
れる。従って、電力節約のためロータの駆動コイルを非
通電状態にした場合にロータがどちらの位置まで回転し
ていたとしても、再度通電状態にする際、ステッピング
モータ133aの制御において脱調を起こすことが防止
される。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学装置のぶれ量を検出するぶれ検出手
    段と、 前記光学装置のぶれによる像振れを補正する補正光学系
    と、 ステッピングモータと、前記ステッピングモータと前記
    補正光学系との間に介在し、前記ステッピングモータの
    回転運動を前記補正光学系の運動に変換する伝達機構と
    を有し、前記補正光学系を所定量駆動する1ステップ単
    位で駆動する駆動手段と、 前記ぶれ検出手段から出力されるぶれ量と前記駆動手段
    のステップ駆動量から算出される前記補正光学系の位置
    を示す値との差分が所定の閾値を超えているとき、前記
    ステッピングモータのコイルに流れる駆動電流を制御す
    ることにより前記差分が相殺されるよう前記駆動手段を
    駆動する制御手段とを備え、 前記差分が前記所定の閾値を超えていないとき、前記制
    御手段が前記コイルを非通電状態にすることを特徴とす
    る像振れ補正装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記差分が前記所定の
    閾値を超えている場合、前記駆動手段を介して前記コイ
    ルを通電し、前記ステッピングモータのロータを所定の
    単位角度分回転させることを特徴とする請求項1に記載
    の像振れ補正装置。
  3. 【請求項3】 前記光学装置に加えられた外力が前記伝
    達機構を介して前記ステッピングモータに伝達される
    際、前記コイルが非通電状態にある場合の前記ステッピ
    ングモータのロータのディテントトルクを超えないよ
    う、前記伝達機構により前記外力が低減されることを特
    徴とする請求項1に記載の像振れ補正装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記コイルに流す駆動電流を制
    御する駆動回路と、前記駆動回路に電源を供給するスイ
    ッチとを有し、前記制御手段が前記スイッチをオンオフ
    制御することにより、前記駆動回路への電源の供給及び
    停止が行なわれることを特徴とする請求項1に記載の像
    振れ補正装置。
  5. 【請求項5】 前記差分が前記所定の閾値を超えている
    場合において、前記電源の供給が停止しているときは、
    前記制御手段が、前記コイルにおいて前記電源の供給が
    停止される前と同一方向に前記駆動電流が流れるよう前
    記電源の供給を開始し、前記電源が供給されているとき
    は、前記ステッピングモータが駆動され前記差分が相殺
    されるよう、前記制御手段が前記コイルにおける前記駆
    動電流の方向を制御することを特徴とする請求項1に記
    載の像振れ補正装置。
  6. 【請求項6】 光学装置のぶれ量を検出するぶれ検出手
    段と、 前記光学装置のぶれによる像振れを補正する補正光学系
    と、 ステッピングモータと、前記ステッピングモータと前記
    補正光学系との間に介在し、前記ステッピングモータの
    回転駆動を所定の減速比で減速して前記補正光学系に伝
    達する伝達機構とを有し、前記補正光学系を所定量駆動
    する1ステップ単位で駆動する駆動手段と、 前記ぶれ検出手段から出力されるぶれ量と前記駆動手段
    のステップ駆動量から算出される前記補正光学系の位置
    を示す値との差分が所定の閾値を超えているとき、前記
    ステッピングモータのコイルに流れる駆動電流を制御す
    ることにより前記差分が相殺されるよう前記駆動手段を
    駆動する制御手段とを備え、 前記差分が所定の閾値を超えていないとき、前記制御手
    段が前記コイルを非通電状態にすることを特徴とする像
    振れ補正装置。
  7. 【請求項7】 前記光学装置に加えられた外力が前記補
    正光学系を介して前記ステッピングモータに伝達され前
    記ステッピングモータに発生する外部トルクが、前記ス
    テッピングモータの非励磁状態におけるディテント・ト
    ルクよりも小さくなるよう、前記減速比が設定されてい
    ることを特徴とする請求項6に記載の像振れ補正装置。
  8. 【請求項8】 前記光学装置が一対の望遠光学系を備え
    る双眼鏡であることを特徴とする請求項1または6に記
    載の像振れ補正装置。
  9. 【請求項9】 前記伝達機構がねじ送り機構であること
    を特徴とする請求項3または7に記載の像振れ補正装
    置。
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