JP4362075B2 - 双眼鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、双眼鏡に関する。
一般的な双眼鏡で無限遠を観察した場合、左眼に見える観察視野と右眼に見える観察視野はほぼ完全に重なり、両眼で一つの観察視野に見える。その双眼鏡で数m以下の近距離を観察した場合、左眼と右眼の観察視野の重なる領域が一部しかなくなり、見づらく感じられる。これは一般的な双眼鏡では、主に無限遠〜数十m先の対象を観察することを基本として、左右の対物レンズ光軸を平行に固定しているからであり、その双眼鏡で近距離を観察すると、対象に対する調節値(合焦対象までの距離、ディオプタ[dptr]=[1/メートル])と「輻輳値」(左右の視線が交差する距離、メートル角[MW]=[1/メートル])とがあまりにも大きく食い違ってしまうからである。対象を高い倍率で観察する双眼鏡の場合はこの食い違いの影響は顕著で、例えば10倍の双眼鏡では、この食い違いも肉眼の10倍になるということであり、この大きな「調節値と輻輳値の食い違い」は眼に負担で、非常に疲れるのである(「輻輳」とは近距離の対象物を見ようとするときに両眼の視軸が集中することであり、その両視軸を挟む角度を「輻輳角」という)。
この問題に鑑み、双眼鏡で近距離を観察するときに両眼の負担を軽減すべく、下記特許文献1ないし3では、近距離を観察する場合に両対物レンズを光軸と直交する方向に移動して互いに接近させることによって、調節値に合わせて輻輳値(輻輳角)を補正する機構を設けた双眼鏡が提案されている。
しかしながら、特許文献1ないし3に記載されたような輻輳値補正機構を実際に搭載した双眼鏡を考えた場合、輻輳値補正によって対物レンズが光軸と直交する方向へ移動すると、対物レンズの脇に隙間が生じてしまい、この隙間から迷光が入り込んでフレアが発生することにより、コントラストが低下するなど双眼鏡の結像に悪影響を及ぼすという問題がある。
特許第3090007号公報 特許第3196613号公報 特許第3189328号公報
本発明の目的は、近距離観察時に調節値に合わせて輻輳値を補正することができるとともに、輻輳値補正のための対物変位要素の変位に伴って生じる隙間から迷光が入り込んでフレアが発生するのを確実に防止することができる双眼鏡を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(11)の本発明により達成される。
(1) 前方側から順に配置された対物光学系、正立光学系および接眼光学系を有する観察光学系を一対備えた双眼鏡であって、
前記各対物光学系の全部または一部である対物変位要素を変位可能に収納する本体と、
前記両対物変位要素をその光軸方向に移動させることによりフォーカシングを行うフォーカシング機構と、
前記フォーカシング機構の作動に連動して前記両対物変位要素の光軸間距離を変化させることによって輻輳値を補正する輻輳値補正機構と、
前記輻輳値補正機構の作動による前記各対物変位要素の変位に伴って生じる隙間から光が入るのを防止する遮光手段とを備え、
前記遮光手段は、前記両対物変位要素の光軸間距離の変化に応じて、前記光軸方向に見て、前記各対物変位要素の外側で前記各対物変位要素と前記本体の内壁との間の外側隙間から光が入るのを防止する外側遮光部と、前記光軸方向に見て、前記両対物変位要素の間の内側隙間から光が入るのを防止する内側遮光部とを有し、
前記外側遮光部は、前記各対物変位要素に対して設置され、当該対物変位要素が前記光軸方向および前記光軸間距離が変化する方向に変位した際、当該対物変位要素とともに同方向に変位する遮光部材で構成され、
前記内側遮光部は、前記本体に固定的に設けられ、前記両対物変位要素が変位する空間を隔てる隔壁で構成されていることを特徴とする双眼鏡。
これにより、近距離観察時に調節値に合わせて輻輳値を補正することができるので、左眼に見える観察視野と右眼に見える観察視野とのズレを防止することができ、快適に観察することができる。また、遮光手段を設けたことにより、輻輳値補正のための対物変位要素の変位に伴って生じる隙間から迷光が観察光学系に入り込むのを防止することができるので、フレアの発生を確実に防止することができる。よって、フレアによるコントラストの低下等の悪影響が生じるのを防止することができ、常に良好な結像を維持することができる。
(2) 前記両対物変位要素の光軸間距離が比較的小さい状態のときに、前記外側隙間が主に生じ、前記両対物変位要素の光軸間距離が比較的大きい状態のときに、前記内側隙間が主に生じるよう構成されている上記(1)に記載の双眼鏡。
これにより、両対物変位要素の外側に生じる隙間から光が入るのを確実に防止することができるとともに、両対物変位要素の間に生じる隙間から光が入るのを確実に防止することができる。
(3) 前記各対物変位要素をそれぞれ保持し、該対物変位要素が変位した際にこの対物変位要素とともに変位するレンズ枠を備え、
前記遮光部材は、その形状が板状をなし、前記各レンズ枠にそれぞれ外側に向かって突出するように設置されている上記(1)または(2)に記載の双眼鏡。
(4) 前記遮光部材は、前記光軸方向から見た形状が三日月形をなすものである上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の双眼鏡。
(5) 前記遮光部材は、弾性体で構成されており、前記本体の内壁に接触した状態で設置されている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の双眼鏡。
これにより、遮光部材の端部と本体の内壁との隙間をほぼゼロにすることができるので、迷光が入るのをより確実に防止することができ、よって、迷光によるフレアの発生をより確実に防止することができ、良好な結像をより確実に保つことができる。また、遮光部材が弾性によって伸長しようとする力により、対物変位要素の移動を案内する案内手段のガタを無くすことができる。よって、対物変位要素をより正確に移動させることができるので、輻輳値補正精度等の光学的精度を向上することができる。
(6) 前記弾性体は、その形状が板状なし、その端部が前記本体の内壁に接触し、該内壁に押圧されて後方に向かって弾性的に湾曲変形している上記(5)に記載の双眼鏡。
(7) 前記遮光部材は、蛇腹状の部材で構成されており、前記本体の内壁に接触した状態で設置されている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の双眼鏡。
これにより、遮光部材の端部と本体の内壁との隙間をほぼゼロにすることができるので、迷光が入るのをより確実に防止することができ、よって、迷光によるフレアの発生をより確実に防止することができ、良好な結像をより確実に保つことができる。また、遮光部材が弾性によって伸長しようとする力により、対物変位要素の移動を案内する案内手段のガタを無くすことができる。よって、対物変位要素をより正確に移動させることができるので、輻輳値補正精度等の光学的精度を向上することができる。
(8) 前記隔壁の幅は、後方へ向かって漸増している上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の双眼鏡。
(9) 前記観察光学系は、前記接眼光学系の、前記正立光学系に対する入射側光軸と射出側光軸とで所定の段差を有し、
左側の前記入射側光軸を中心として前記本体に対し回動可能に設置され、左側の前記接眼光学系および前記正立光学系を収納する左鏡体と、
右側の前記入射側光軸を中心として前記本体に対し回動可能に設置され、右側の前記接眼光学系および前記正立光学系を収納する右鏡体とをさらに備え、
前記本体に対し前記左鏡体および前記右鏡体を回動させることにより前記両接眼光学系の前記射出側光軸間距離を調整可能である上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の双眼鏡。
これにより、輻輳値補正に必要な対物変位要素の変位量が小さくて済むので、輻輳値補正機構の搭載に伴う双眼鏡の肥大化を防止することができる。
(10) 前記各対物変位要素に対して設けられ、当該対物変位要素が前記フォーカシング機構の作動によって移動するときにこれを案内するとともに当該対物変位要素の回動中心となる、その光軸に平行に配置されたガイド軸と、
前記各対物変位要素に対して設けられ、その光軸に対し傾斜した方向に沿って延びる傾斜部を少なくともその一部に有するガイドレールと、
前記各対物変位要素を保持するレンズ枠に設けられ、前記ガイドレールに係合する係合部とをさらに備え、
前記係合部が前記ガイドレールの傾斜部に係合した状態では、前記フォーカシング機構の作動によって前記各対物変位要素が移動するのに伴って前記各対物変位要素が前記各ガイド軸を中心として回動して前記両対物変位要素の光軸間距離が変化することにより輻輳値が補正される上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の双眼鏡。
これにより、部品点数が少なく組立も容易な、簡単な構造で輻輳値補正機構を構成することができ、双眼鏡の小型化および製造コストの低減が図れる。
(11) 前記外側遮光部は、前記ガイド軸から最も遠い位置の付近に、その外周形状が前記ガイド軸を中心とする円弧で構成された円弧部分を有し、
前記本体は、その内壁に設けられ、前記円弧部分が当接または近接する受け部を有し、
前記対物変位要素が前記ガイド軸を中心として回動した際、前記円弧部分が前記受け部に対し摺動する上記(10)に記載の双眼鏡。
これにより、円弧部分と本体の内壁との隙間をほぼゼロにすることができるので、迷光の侵入によるフレアの発生をより確実に防止することができる。また、円弧部分を本体の内壁に当接させた場合には、対物変位要素を保持するレンズ枠をより安定的に支持する機能も得られるので、対物変位要素の位置精度をより向上することができ、より高い光学的精度が得られる。
本発明の双眼鏡によれば、近距離観察時に調節値に合わせて輻輳値を補正することができるので、左眼に見える観察視野と右眼に見える観察視野とのズレを防止することができ、快適に観察することができる。
また、遮光手段を設けたことにより、輻輳値補正のための対物変位要素の変位に伴って生じる隙間から迷光が観察光学系に入り込むのを防止することができるので、フレアの発生を確実に防止することができる。よって、フレアによるコントラストの低下等の悪影響が生じるのを防止することができ、常に良好な結像を維持することができる。
以下、本発明の双眼鏡を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1、図2および図3は、それぞれ、本発明の双眼鏡の第1実施形態における無限遠の観察対象物に対して合焦したときの状態(以下、「無限遠合焦状態」と言う)を示す断面平面図、断面側面図および断面正面図、図4、図5および図6は、それぞれ、本発明の双眼鏡の第1実施形態における最近距離の観察対象物に対して合焦したときの状態(以下、「最近距離合焦状態」と言う)を示す断面平面図、断面側面図および断面正面図、図7は、輻輳値補正に必要な対物光学系の変位量を説明するための模式図である。なお、本明細書では、図1中の上側および図2中の左側を「前」、図1中の下側および図2中の右側を「後」とし、また、図2および図3中の上側を「上」、下側を「下」として説明する。
図1に示すように、双眼鏡1は、左眼用の観察光学系2Lと、右眼用の観察光学系2Rと、これらの光学系を収納するケーシングとなる本体3、左鏡体4Lおよび右鏡体4Rと、観察対象物の距離に合わせてフォーカシング(合焦)を行うためのフォーカシング機構5とを有している。
観察光学系2L、2Rは、それぞれ、対物光学系21L、21Rと、正立光学系22L、22Rと、接眼光学系23L、23Rとを有している。この観察光学系2L、2Rにおける正立光学系22L、22Rはポロプリズムで構成されている。これにより、接眼光学系23L、23Rの、正立光学系22L、22Rに対する入射側光軸O21L、O21Rと射出側光軸O22L、O22Rとの間には所定の段差(間隔)が形成されている。なお、無限遠合焦状態のときには、対物光学系21L、21Rの光軸O1L、O1Rは、入射側光軸O21L、O21Rに一致する。
両対物光学系21L、21Rは、共に、一体となった(一つの)本体3に設置されている。これに対し、左側の接眼光学系23Lおよび正立光学系22Lと、右側の接眼光学系23Rおよび正立光学系22Rとは、左鏡体4Lと右鏡体4Rとに分かれて設置されている。本体3、左鏡体4Lおよび右鏡体4Rは、それぞれ、1部品で構成されていてもよく、複数の部品を組み合わせて構成されていてもよい。
左鏡体4L、右鏡体4Rは、それぞれ、入射側光軸O21L、O21Rを中心として本体3に対し所定角度範囲で回動可能に連結されており、また、その範囲では任意の状態で摩擦によりその状態を保持することができるようになっている。
左鏡体4L、右鏡体4Rを本体3に対し互いに反対回りに回動させることによって、両接眼光学系の23L、23Rの光軸O2L、O2R間距離(射出側光軸O22L、O22R間距離)、すなわち眼幅を調整することができる。なお、双眼鏡1には、左鏡体4L、右鏡体4Rを互いに反対回りに連動させる図示しない連動機構が設けられているのが好ましい。
図示の構成では、本体3の前方に開口する窓部には、カバーガラス12が設置されている。これにより、ゴミ、ホコリなどが本体3内に侵入するのを防止することができる。このカバーガラス12は、なくてもよい。
鏡体4L、4Rの後端部には、それぞれ、目当て部材13L、13Rが接眼光学系23L、23Rと同心的に設置されている。目当て部材13L、13Rは、光軸O2L、O2R方向に変位可能になっており、図1等に示す収納状態から、後方へ引き出した状態(図示せず)へ移動可能になっている。使用者は、眼鏡着用の有無や、顔の彫りの深さの違いなどに応じ、目当て部材13L、13Rの位置を自分に合わせて調整し、目当て部材13L、13Rの後端面に目の周囲または眼鏡を当てた状態で接眼光学系23L、23Rを覗く。これにより、使用者は、目をアイポイント(かげらずに全視野が見られる位置)に安定的に置くことができる。
対物光学系21L、21Rは、本体3内で移動可能になっており、フォーカシング機構5の作動によって移動する。図2および図3に示すように、本体3には、対物光学系21L、21Rの移動を案内する案内手段として、ガイド軸11L、11Rと、ガイドレール(ガイド溝)31L、31Rとが設けられている。
ガイド軸11L、11Rは、それぞれ、真直な棒で構成されており、光軸O1L、O1Rに平行な姿勢で対物光学系21L、21Rの上側に設置されている。図3に示すように、対物光学系21L、21Rを保持するレンズ枠6L、6Rの上方に形成された突出部61L、61Rには、それぞれ、ガイド軸11L、11Rを挿通する孔が形成されている。これにより、対物光学系21L、21Rは、それぞれ、ガイド軸11L、11Rに沿って移動可能であるとともに、ガイド軸11L、11Rを中心として回動可能になっている。
ガイドレール31L、31Rは、本体3の下側の内壁に形成された溝で構成されている。レンズ枠6L、6Rの下方には、それぞれ、ガイドレール31L、31Rに挿入する突起(係合部)62L、62Rが形成されている。対物光学系21L、21Rがガイド軸11L、11Rに沿って移動すると、突起62L、62Rは、ガイドレール31L、31Rに沿って移動する。
図1に示すように、フォーカシング機構5は、操作部としての転輪(ピントリング)51と、転輪51に伴って回転する転輪軸52と、羽根53とを有している。転輪51および転輪軸52は、平面視で両観察光学系2L、2Rの間に位置しており、本体3に回転可能に支持されている。羽根53は、転輪軸52の外周面に形成された雄ネジに螺合する雌ネジを有する基部531と、基部531から左右へそれぞれ突出する腕532L、532Rとを有している。腕532L、532Rの先端部は、レンズ枠6L、6Rの突出部61L、61Rに形成された溝に挿入されている。
転輪51を所定方向に回転させると、基部531が転輪軸52に沿って前進し、この力が腕532L、532Rを介してレンズ枠6L、6Rに伝達され、対物光学系21L、21Rが前方へせり出していく。また、転輪51を前記所定方向と反対に回転させると、対物光学系21L、21Rが後方へ引っ込んでいく。このようなフォーカシング機構5の作動により、フォーカシングを行うことができる。
図1ないし図3に示す無限遠合焦状態においては、対物光学系21L、21Rは、後方に引っ込んだ状態になっている。
これに対し、図4ないし図6に示す最近距離合焦状態は、対物光学系21L、21Rが前方へ最大にせり出した状態であり、この状態において双眼鏡1の最短ピント合わせ距離が得られる。最短ピント合わせ距離は、特に限定されないが、次に述べるように本発明の双眼鏡1は輻輳値補正機構を備えていて近距離観察にも適しているので、0.3〜1m程度と比較的短いことが望ましい。
双眼鏡1は、フォーカシング機構5の作動に連動して対物光学系21L、21Rの光軸O1L、O1R間距離を変化させることにより輻輳値を補正する輻輳値補正機構を有している。本実施形態では、輻輳値補正機構は、前述したガイド軸11L、11Rと、ガイドレール31L、31Rと、突起62L、62Rとで構成されている。以下、双眼鏡1における輻輳値の補正について説明する。
図4に示すように、ガイドレール31L、31Rは、対物光学系21L、21Rの光軸O1L、O1Rに対し傾斜した方向に沿って延びる傾斜部311L、311Rと、傾斜部311L、311Rの後方に連続して形成され、光軸O1L、O1Rに平行に延びる平行部312L、312Rとを有している。傾斜部311L、311Rは、前方に向かって互いに近づいていくような向きに傾斜している。平行部312L、312Rの途中個所の側方には、無限遠合焦状態における対物光学系21L、21Rの位置を示す指標32L、32Rが付されている。
突起62L、62Rが平行部312L、312Rにあるときは、フォーカシング機構5が作動して対物光学系21L、21Rが移動しても、光軸O1L、O1R間距離は、変化しない。すなわち、無限遠合焦状態の付近では、輻輳値補正がかからないようになっている。比較的遠い距離のものを観察するときには、輻輳値補正は不要だからである。
これに対し、突起62L、62Rが傾斜部311L、311Rにあるときは、フォーカシング機構5が作動して対物光学系21L、21Rが前進していくに従い、突起62L、62Rが傾斜部311L、311Rに沿って中央に近づいていくので、対物光学系21L、21Rがガイド軸11L、11Rを中心として回動することにより、光軸O1L、O1R間距離が次第に小さくなっていき、輻輳値補正がかかる(図3および図6参照)。
このようにして輻輳値補正がかかることにより、近距離を観察するときであっても左眼で見た観察像と右眼で見た観察像とのズレが防止され、見易く快適に観察することができる。
輻輳値補正がかかり始めるときのピント合わせ距離(調節値)は、特に限定されないが、3〜5m程度であるのが好ましい。ガイドレール31L、31Rにおける傾斜部311L、311Rと平行部312L、312Rとの境界地点は、輻輳値補正がかかり始めるときのピント合わせ距離に対応した位置にされている。
以上説明したように、本実施形態の双眼鏡1では、輻輳値を補正するに際し、対物光学系21L、21Rを左右方向に平行移動させるのではなく、ガイド軸11L、11Rを中心として回動させることによって光軸O1L、O1R間距離を変化させる対物回転方式を採用している。これにより、構造を簡単にすることができ、部品点数の削減や組立の容易化に寄与し、製造コストを低減することができる。
このような双眼鏡1は、輻輳値補正によって対物光学系21L、21Rが変位するのに伴って生じる隙間から光(迷光)が入るのを防止する遮光手段を備えている。本実施形態では、この遮光手段は、遮光部材としての遮光板71L、71Rと、本体3に設けられた隔壁33とで構成されている。
図4に示すように、遮光板71Lは、レンズ枠6Lの左側の部分から突出するように設置されており、遮光板71Rは、レンズ枠6Rの右側の部分から突出するように設置されている。すなわち、遮光板71L、71Rは、対物光学系21L、21Rとともに変位する部材である。図6に示すように、この遮光板71L、71Rは、ほぼ三日月形をなしている。なお、遮光板71L、71Rは、レンズ枠6L、6Rと一体に形成されていてもよく、別部材で構成してレンズ枠6L、6Rに接着等の方法で固着されていてもよい。
このような遮光板71L、71Rは、対物光学系21L、21Rの光軸O1L、O1R間距離が比較的小さい状態のときに、光軸O1L、O1R方向に見て両対物光学系21L、21Rの外側に生じる隙間800L、800Rから迷光が観察光学系2L、2Rに入るのを防止する外側遮光部として機能するものである。すなわち、図4に示す最近距離合焦状態のように光軸O1L、O1R間距離が小さくなると、レンズ枠6L、6Rと本体3の内壁との間に隙間800L、800Rが生じるが、図4から分かるように、遮光板71L、71Rが設けられていることにより、この隙間800L、800Rが塞がれ、迷光が観察光学系2L、2Rに入るのを防止することができる。これにより、迷光によるフレアの発生を防止することができるので、観察像のコントラストが低下するなどの弊害を防止することができ、双眼鏡1の良好な結像を保つことができる。
なお、図4を見たとき、単純に考えると、本体3の前方開口部の左右の縁部34L、34Rの位置を、レンズ枠6L、6Rに重なるまで内側に延長すれば遮光板71L、71Rが不要であるように思えるが、そうではない。縁部34L、34Rの位置を図4よりも内側に延長すると、図1に示す無限遠合焦状態のとき、対物光学系21L、21Rへの入射光路と干渉してしまい、観察視野の外側がケラレて欠損してしまうからである。
これに対し、本実施形態では、外側遮光部を、対物光学系21L、21Rと共に変位する遮光板71L、71Rで構成したことにより、最近距離観察状態の付近における迷光の侵入を防止しつつ、無限遠合焦状態付近におけるケラレの発生をも回避することができる。
図6に示すように、遮光板71L、71Rは、ガイド軸11L、11Rから最も遠い位置の付近、すなわちその下端部付近に、円弧部分711L、711Rを有している。この円弧部分711L、711Rの外周形状は、ガイド軸11L、11Rを中心とする円弧になっている。本体3の内壁の、円弧部分711L、711Rに対向する部分には、受け部35L、35Rが突出形成されている。この受け部35L、35Rの頂面は、光軸O1L、O1R方向に見て、ガイド軸11L、11Rを中心とする円弧になっており、この頂面に円弧部分711L、711Rが当接または近接している。そして、輻輳値補正によって対物光学系21L、21Rがガイド軸11L、11Rを中心として回動すると、円弧部分711L、711Rが受け部35L、35Rに対し摺動する。
本実施形態では、上記のような円弧部分711L、711Rを設けたことにより、受け部35L、35Rとの隙間をほぼゼロにすることができるので、迷光の侵入によるフレアの発生をより確実に防止することができる。また、円弧部分711L、711Rを受け部35L、35Rに当接させた場合には、レンズ枠6L、6Rをより安定的に支持する機能も得られるので、対物光学系21L、21Rの位置精度をより向上することができ、より高い光学的精度が得られる。
図1および図4に示すように、隔壁33は、左側の対物光学系21L(レンズ枠6L)が移動する空間と、右側の対物光学系21R(レンズ枠6R)が移動する空間とを隔てるように、本体3の内部に設けられている。この隔壁33は、前から後ろへ向かって幅が漸増するような形状をなしている。
このような隔壁33は、対物光学系21L、21Rの光軸O1L、O1R間距離が比較的大きい状態のときに、光軸O1L、O1R方向に見て対物光学系21L、21Rの間に生じる隙間900から迷光が入るのを防止する内側遮光部として機能するものである。すなわち、図1に示す無限遠合焦状態のように光軸O1L、O1R間距離が大きくなると、レンズ枠6L、6Rの間に隙間900が生じるが、図1から分かるように、隔壁33が設けられていることにより、この隙間900が塞がれ、迷光が本体3内に入るのを防止することができる。これにより、迷光によるフレアの発生を防止することができるので、観察像のコントラストが低下するなどの弊害を防止することができ、双眼鏡1の良好な結像を保つことができる。その一方で、隔壁33は、前方へ向かって幅が狭くなっているので、図4に示すように、輻輳値補正のために両対物光学系21L、21Rが互いに接近するのを許容するような形状になっている。
本実施形態の双眼鏡1は、図1に示すように、使用時において対物光学系21L、21Rの光軸O1L、O1R間距離が接眼光学系23L、23Rの光軸O2L、O2R間距離(射出側光軸O22L、O22R間距離)より常に小さくなるように構成されている。換言すれば、対物光学系21L、21Rの光軸O1L、O1R間距離の最大値(図1に示す状態)は、眼幅を最小に調整した状態(ただし、双眼鏡として使用可能な状態を言い、折り畳み状態は含まない。)での接眼光学系23L、23Rの光軸O2L、O2R間距離(射出側光軸O22L、O22R間距離)より小さくされている。
この構成により、本実施形態の双眼鏡1では、両対物光学系の光軸間距離が両接眼光学系の光軸間距離に等しいダハプリズム双眼鏡や、両対物光学系の光軸間距離が両接眼光学系の光軸間距離より大きい双眼鏡(ツアイスタイプやボシュロムタイプ双眼鏡など)と比べ、輻輳値を補正するために必要な対物光学系21L、21Rの変位量が少なくて済む。この理由について図7を参照して説明する。
図7では、右側の光学系のみが図示されているが、左側についても同様である。同図では、無限遠にある無限距離物体を観察するときの右側の対物光学系100Rの位置が実線で示されている。対物光学系100Rから有限距離a(調節値、a<0)にある物体200を、輻輳値を補正した状態で観察するためには、この対物光学系100Rを双眼鏡の中心線に近づけて、破線で示す位置へ移動させる必要がある。このときの対物光学系100Rの移動距離yは、対物光学系100Rの焦点距離をf、両対物光学系の光軸間距離を2D、輻輳角を2θ、対物光学系から物体200の対物光学系100Rによる結像位置までの距離をb(b>0)とすると、図7と結像の公式1/b=1/a+1/fから分かるように、y=b×tanθ={f×a/(a+f)}×tanθ={f×a/(a+f)}×D/(−a+b)=D×[f×a/(a+f)/{−a+f×a/(a+f)}]で求められる。すなわち、輻輳値を補正するために必要な対物光学系100Rの移動距離yは、Dに比例して大きくなる。逆に言えば、両対物光学系の光軸間距離が短いほど、輻輳値補正に必要な対物光学系の変位量を少なくすることができる。
本実施形態の双眼鏡1では、前述したように対物光学系21L、21Rの光軸O1L、O1R間距離が小さいので、上記の理由により、輻輳値補正のために対物光学系21L、21Rを光軸O1L、O1Rと垂直な方向へ移動させる距離が小さくて済む。よって、本体3を肥大化させることなしに輻輳値補正機構を搭載することができ、双眼鏡1全体をコンパクトにすることができる。
[第2実施形態]
図8は、本発明の双眼鏡の第2実施形態を示す断面平面図である。以下、この図に基づいて本発明の双眼鏡の第2実施形態について説明するが、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
図8に示すように、第2実施形態の双眼鏡1’では、外側遮光部を構成する遮光部材72L、72Rは、伸縮可能な蛇腹状(アコーディオン状)の部材で構成されている。この遮光部材72L、72Rの、レンズ枠6L、6Rに固定された側と反対側の端部721L、721Rは、本体3の内壁に接触した状態になっており、対物光学系21L、21R(レンズ枠6L、6R)が移動すると、端部721L、721Rは、本体3の内壁に対し摺動する。
このような構成により、本実施形態では、遮光部材72L、72Rの端部721L、721Rと本体3の内壁との隙間をほぼゼロにすることができるので、迷光が観察光学系2L、2Rに入るのをより確実に防止することができる。よって、迷光によるフレアの発生をより確実に防止することができるので、観察像のコントラストが低下するなどの弊害をより確実に防止することができ、双眼鏡1の良好な結像をより確実に保つことができる。
また、遮光部材72L、72Rの復元力(伸長しようとする力)によってガイドレール31L、31Rの内面(側面)に突起62L、62Rが押し付けられるので、レンズ枠6L、6Rの左右方向のガタを無くすことができる。よって、対物光学系21L、21Rをより正確に移動させることができるので、輻輳値補正精度等の光学的精度を向上することができる。
[第3実施形態]
図9は、本発明の双眼鏡の第3実施形態を示す断面平面図である。以下、この図に基づいて本発明の双眼鏡の第3実施形態について説明するが、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
図9に示すように、第3実施形態の双眼鏡1'' では、外側遮光部を構成する遮光部材73L、73Rは、例えばゴム系材料のような弾性体で構成されている。この遮光部材73L、73Rは、板状をなしている。遮光部材73L、73Rの、レンズ枠6L、6Rに固定された側と反対側の端部には、後方へ湾曲した湾曲部731L、731Rが形成されている。この湾曲部731L、731Rは、本体3の内壁に接触した状態になっており、対物光学系21L、21R(レンズ枠6L、6R)が移動すると、湾曲部731L、731Rは、本体3の内壁に対し摺動する。
このような構成により、本実施形態では、遮光部材73L、73Rの湾曲部731L、731Rと本体3の内壁との隙間をほぼゼロにすることができるので、迷光が観察光学系2L、2Rに入るのをより確実に防止することができる。よって、迷光によるフレアの発生をより確実に防止することができるので、観察像のコントラストが低下するなどの弊害をより確実に防止することができ、双眼鏡1の良好な結像をより確実に保つことができる。
また、遮光部材73L、73R(特に湾曲部731L、731R)が弾性によって伸長しようとする力によってガイドレール31L、31Rの内面(側面)に突起62L、62Rが押し付けられるので、レンズ枠6L、6Rの左右方向のガタを無くすことができる。よって、対物光学系21L、21Rをより正確に移動させることができるので、輻輳値補正精度等の光学的精度を向上することができる。
以上、本発明の双眼鏡を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、双眼鏡を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。
例えば、図示の実施形態では、ガイドレールを溝(ガイド溝)で構成したが、ガイドレールを凸条で構成し、レンズ枠にこの凸条が挿入する溝を係合部として設ける構成でもよい。また、上記第2実施形態および第3実施形態のように、レンズ枠に設けた突起をガイドレールの側面に押し付ける付勢部材を設けた場合には、ガイドレールを段差で構成することもできる。
また、図示の実施形態では、両対物光学系を回動させることによってその光軸間距離を変化させる構成について説明したが、両対物光学系を光軸と直交する方向に平行移動させることによって光軸間距離を変化させるように構成してもよい。
また、図示の実施形態では、対物光学系を1レンズ群(1群2枚)で構成し、フォーカシング動作によって移動するレンズ群と輻輳調節の為のレンズ群を完全に兼用させたが、例えば対物光学系がもっと多くのレンズ群で構成されるような場合には、フォーカシング群と輻輳補正群にそれぞれ別のレンズ群を充てたり、一部を兼用させるような構成にしてもよいし、フォーカシング動作を対物光学系以外に含まれる光学部材で行うことも理論上は可能である。
また、本発明の双眼鏡は、両対物光学系の光軸間距離を変化させることによって輻輳値を補正する構成に限らず、各対物光学系(各対物変位要素)の光軸を傾斜させることによって輻輳値を補正する構成のものでもよい。
本発明の双眼鏡の第1実施形態における無限遠合焦状態を示す断面平面図である。 本発明の双眼鏡の第1実施形態における無限遠合焦状態を示す断面側面図である。 本発明の双眼鏡の第1実施形態における無限遠合焦状態を示す断面正面図である。 本発明の双眼鏡の第1実施形態における最近距離合焦状態を示す断面平面図である。 本発明の双眼鏡の第1実施形態における最近距離合焦状態を示す断面側面図である。 本発明の双眼鏡の第1実施形態における最近距離合焦状態を示す断面正面図である。 輻輳値補正に必要な対物光学系の変位量を説明するための模式図である。 本発明の双眼鏡の第2実施形態を示す断面平面図である。 本発明の双眼鏡の第3実施形態を示す断面平面図である。
符号の説明
1、1’、1'' 双眼鏡
11L、11R ガイド軸
12 カバーガラス
13L、13R 目当て部材
2L、2R 観察光学系
21L、21R 対物光学系
22L、22R 正立光学系
23L、23R 接眼光学系
3 本体
31L、31R ガイドレール
311L、311R 傾斜部
312L、312R 平行部
32L、32R 指標
33 隔壁
34L、34R 縁部
35L、35R 受け部
4L 左鏡体
4R 右鏡体
5 フォーカシング機構
51 転輪
52 転輪軸
53 羽根
531 基部
532L、532R 腕
6L、6R レンズ枠
61L、61R 突出部
62L、62R 突起
71L、71R 遮光板
711L、711R 円弧部分
72L、72R 遮光部材
721L、721R 端部
73L、73R 遮光部材
731L、731R 湾曲部
100R 対物光学系
200 物体
800L、800R、900 隙間
1L、O1R、O2L、O2R 光軸
21L、O21R 入射側光軸
22L、O22R 射出側光軸

Claims (11)

  1. 前方側から順に配置された対物光学系、正立光学系および接眼光学系を有する観察光学系を一対備えた双眼鏡であって、
    前記各対物光学系の全部または一部である対物変位要素を変位可能に収納する本体と、
    前記両対物変位要素をその光軸方向に移動させることによりフォーカシングを行うフォーカシング機構と、
    前記フォーカシング機構の作動に連動して前記両対物変位要素の光軸間距離を変化させることによって輻輳値を補正する輻輳値補正機構と、
    前記輻輳値補正機構の作動による前記各対物変位要素の変位に伴って生じる隙間から光が入るのを防止する遮光手段とを備え、
    前記遮光手段は、前記両対物変位要素の光軸間距離の変化に応じて、前記光軸方向に見て、前記各対物変位要素の外側で前記各対物変位要素と前記本体の内壁との間の外側隙間から光が入るのを防止する外側遮光部と、前記光軸方向に見て、前記両対物変位要素の間の内側隙間から光が入るのを防止する内側遮光部とを有し、
    前記外側遮光部は、前記各対物変位要素に対して設置され、当該対物変位要素が前記光軸方向および前記光軸間距離が変化する方向に変位した際、当該対物変位要素とともに同方向に変位する遮光部材で構成され、
    前記内側遮光部は、前記本体に固定的に設けられ、前記両対物変位要素が変位する空間を隔てる隔壁で構成されていることを特徴とする双眼鏡。
  2. 前記両対物変位要素の光軸間距離が比較的小さい状態のときに、前記外側隙間が主に生じ、前記両対物変位要素の光軸間距離が比較的大きい状態のときに、前記内側隙間が主に生じるよう構成されている請求項1に記載の双眼鏡。
  3. 前記各対物変位要素をそれぞれ保持し、該対物変位要素が変位した際にこの対物変位要素とともに変位するレンズ枠を備え、
    前記遮光部材は、その形状が板状をなし、前記各レンズ枠にそれぞれ外側に向かって突出するように設置されている請求項1または2に記載の双眼鏡。
  4. 前記遮光部材は、前記光軸方向から見た形状が三日月形をなすものである請求項1ないし3のいずれかに記載の双眼鏡。
  5. 前記遮光部材は、弾性体で構成されており、前記本体の内壁に接触した状態で設置されている請求項1ないし4のいずれかに記載の双眼鏡。
  6. 前記弾性体は、その形状が板状なし、その端部が前記本体の内壁に接触し、該内壁に押圧されて後方に向かって弾性的に湾曲変形している請求項5に記載の双眼鏡。
  7. 前記遮光部材は、蛇腹状の部材で構成されており、前記本体の内壁に接触した状態で設置されている請求項1ないし6のいずれかに記載の双眼鏡。
  8. 前記隔壁の幅は、後方へ向かって漸増している請求項1ないし7のいずれかに記載の双眼鏡。
  9. 前記観察光学系は、前記接眼光学系の、前記正立光学系に対する入射側光軸と射出側光軸とで所定の段差を有し、
    左側の前記入射側光軸を中心として前記本体に対し回動可能に設置され、左側の前記接眼光学系および前記正立光学系を収納する左鏡体と、
    右側の前記入射側光軸を中心として前記本体に対し回動可能に設置され、右側の前記接眼光学系および前記正立光学系を収納する右鏡体とをさらに備え、
    前記本体に対し前記左鏡体および前記右鏡体を回動させることにより前記両接眼光学系の前記射出側光軸間距離を調整可能である請求項1ないし8のいずれかに記載の双眼鏡。
  10. 前記各対物変位要素に対して設けられ、当該対物変位要素が前記フォーカシング機構の作動によって移動するときにこれを案内するとともに当該対物変位要素の回動中心となる、その光軸に平行に配置されたガイド軸と、
    前記各対物変位要素に対して設けられ、その光軸に対し傾斜した方向に沿って延びる傾斜部を少なくともその一部に有するガイドレールと、
    前記各対物変位要素を保持するレンズ枠に設けられ、前記ガイドレールに係合する係合部とをさらに備え、
    前記係合部が前記ガイドレールの傾斜部に係合した状態では、前記フォーカシング機構の作動によって前記各対物変位要素が移動するのに伴って前記各対物変位要素が前記各ガイド軸を中心として回動して前記両対物変位要素の光軸間距離が変化することにより輻輳値が補正される請求項1ないし9のいずれかに記載の双眼鏡。
  11. 前記外側遮光部は、前記ガイド軸から最も遠い位置の付近に、その外周形状が前記ガイド軸を中心とする円弧で構成された円弧部分を有し、
    前記本体は、その内壁に設けられ、前記円弧部分が当接または近接する受け部を有し、
    前記対物変位要素が前記ガイド軸を中心として回動した際、前記円弧部分が前記受け部に対し摺動する請求項10に記載の双眼鏡。
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