JP4206046B2 - 双眼鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、双眼鏡に関する。
一般的な双眼鏡で無限遠を観察した場合、左眼に見える観察視野と右眼に見える観察視野はほぼ完全に重なり、両眼で一つの観察視野に見える。その双眼鏡で数m以下の近距離を観察した場合、左眼と右眼の観察視野の重なる領域が一部しかなくなり、見づらく感じられる。これは一般的な双眼鏡では、主に無限遠〜数十m先の対象を観察することを基本として、左右の対物レンズ光軸を平行に固定しているからであり、その双眼鏡で近距離を観察すると、対象に対する調節値(合焦対象までの距離、ディオプタ[dptr]=[1/メートル])と「輻輳値」(左右の視線が交差する距離、メートル角[MW]=[1/メートル])とがあまりにも大きく食い違ってしまうからである。対象を高い倍率で観察する双眼鏡の場合はこの食い違いの影響は顕著で、例えば10倍の双眼鏡では、この食い違いも肉眼の10倍になるということであり、この大きな「調節値と輻輳値の食い違い」は眼に負担で、非常に疲れるのである(「輻輳」とは近距離の対象物を見ようとするときに両眼の視軸が集中することであり、その両視軸を挟む角度を「輻輳角」という)。
この問題に鑑み、双眼鏡で近距離を観察するときに両眼の負担を軽減すべく、下記特許文献1ないし3では、近距離を観察する場合に両対物レンズを光軸と直交する方向に移動して互いに接近させることによって、調節値に合わせて輻輳値(輻輳角)を補正する機構を設けた双眼鏡が提案されている。
しかしながら、特許文献1ないし3に記載された双眼鏡における輻輳値補正機構は、いずれも構造が複雑である。
例えば、特許文献2の図8に記載された機構は、対物レンズを上下2本のガイド棒および補助棒に沿って移動させる構成であるが、鏡体内にこれらのガイド棒および補助棒を別部品として設置する必要があり、部品点数が増大し、製造・組立が困難で、製造コストが高い。また、ガイド棒および補助棒は真直な棒であるので、その傾斜角度が一定にならざるを得ず、フォーカシングに伴う輻輳値補正を最適に行うことが困難である。
また、特許文献2の図4に記載された機構は、対物レンズを対物筒内で光軸方向に垂直な方向に移動自在に支持し、この対物筒を鏡筒内で移動自在に支持している。この機構では、レンズ枠、対物筒、鏡筒の少なくとも三重の構造を必要とし、複雑化、大型化を招来する。
また、特許文献1の図8に記載された機構は、プリズムをカムで移動させて輻輳値補正を行うものであるが、フォーカシングのための移動機構と合わせて二つの別々な移動機構を必要とするので、構造が複雑化する。
特許第3090007号公報 特許第3196613号公報 特許第3189328号公報
本発明の目的は、簡単な構造で、近距離観察時に調節値に合わせて輻輳値を高精度で補正することができる双眼鏡を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(6)の本発明により達成される。
(1) 対物光学系、正立光学系および接眼光学系を有する観察光学系を一対備えた双眼鏡であって、
前記対物光学系の全部または一部である対物変位要素を移動させることによりフォーカシングを行うフォーカシング機構と、
前記各対物変位要素に対して設けられ、当該対物変位要素が前記フォーカシング機構の作動によって移動するときにこれを案内するとともに当該対物変位要素の回動中心となる、その光軸に平行に配置されたガイド軸と、
前記各対物変位要素を保持するレンズ枠に設けられた突起と、
前記各対物変位要素に対して設けられ、その光軸に対し傾斜した方向に沿って延びる傾斜部を少なくともその一部に有し、前記突起が挿入されるガイド溝とを備え、
前記突起が前記ガイド溝の傾斜部に挿入された状態では、前記フォーカシング機構の作動によって前記各対物変位要素が移動するのに伴って前記各対物変位要素が前記各ガイド軸を中心として回動することにより前記両対物変位要素の光軸間距離が変化し、これにより輻輳値を補正するように構成されており、
前記突起は、前記ガイド溝の内面と接触する部分が略球面で構成されていることを特徴とする双眼鏡。
これにより、対物回転方式による簡単な構造で輻輳値補正機構を構成することができ、製造コストの増大を回避しつつ、輻輳値補正機構を双眼鏡に搭載することができる。すなわち、突起の、ガイド溝に接する部分をほぼ球面にしたことで、対物変位要素を回動させるときに、溝と突起の傾斜角度が変わっても溝幅は一定のままでよい。このため、ガイド溝の加工や型抜きを容易に行うことができるので、ガイド溝を正確な形状・寸法で容易に製造することができる。その結果、ガイド溝内での突起の左右方向への遊びが生じにくいので、対物変位要素が前後に移動する際の左右方向へのガタを少なくすることができる。よって、調節値に合わせて輻輳値を高精度で補正することができる。
(2) 前記観察光学系は、前記接眼光学系の、前記正立光学系に対する入射側光軸と射出側光軸とで所定の段差を有し、
前記両対物変位要素を収納する、一体となった本体と、
左側の前記入射側光軸を中心として前記本体に対し回動可能に設置され、左側の前記接眼光学系および前記正立光学系を収納する左鏡体と、
右側の前記入射側光軸を中心として前記本体に対し回動可能に設置され、右側の前記接眼光学系および前記正立光学系を収納する右鏡体とをさらに備え、
前記本体に対し前記左鏡体および前記右鏡体を回動させることにより前記両接眼光学系の前記射出側光軸間距離を調整可能である上記(1)に記載の双眼鏡。
これにより、輻輳値補正に必要な対物変位要素の変位量が小さくて済むので、輻輳値補正機構の搭載に伴う双眼鏡の肥大化を防止することができる。
(3) 前記ガイド溝は、その長手方向に沿って幅が一定になっている上記(1)または(2)に記載の双眼鏡。
これにより、ガイド溝の加工や型抜きをさらに容易に行うことができるので、ガイド溝をより正確な形状・寸法で容易に製造することができる。その結果、ガイド溝内での突起の左右方向への遊びが特に生じにくいので、対物変位要素が前後に移動する際の左右方向へのガタを特に少なくすることができる。よって、調節値に合わせて輻輳値を特に高い精度で補正することができる。
(4) 前記ガイド溝の横断面形状は、矩形状をなしている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の双眼鏡。
これにより、ガイド溝の加工や型抜きをさらに容易に行うことができるので、ガイド溝をより正確な形状・寸法で容易に製造することができる。その結果、ガイド溝内での突起の左右方向への遊びが特に生じにくいので、対物変位要素が前後に移動する際の左右方向へのガタを特に少なくすることができる。よって、調節値に合わせて輻輳値を特に高い精度で補正することができる。
(5) 前記突起は、前記球面の側方に、強度を増すための補強部を有する上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の双眼鏡。
これにより、突起における球面の曲率半径やガイド溝の幅を比較的小さく維持しながら突起の強度を高くすることができるので、耐久性が向上し、長期間使用した場合であっても、突起の折損を確実に防止することができるとともに、双眼鏡の小型化にも寄与する。
(6) 前記突起は、前記ガイド溝の幅より薄い板状の板状部と、前記板状部の両面からそれぞれ球面状に隆起する球面部とを有し、前記板状部は、前記ガイド溝の内面に接触しないような形状になっており、前記球面部は、前記ガイド溝の内面に接触する上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の双眼鏡。
これにより、突起における球面の曲率半径やガイド溝の幅を比較的小さく維持しながら突起の強度を高くすることができるので、耐久性が向上し、長期間使用した場合であっても、突起の折損を確実に防止することができるとともに、双眼鏡の小型化にも寄与する。
本発明の双眼鏡によれば、対物回転方式による簡単な構造で輻輳値補正機構を構成することができ、製造コストの増大を回避しつつ、輻輳値補正機構を双眼鏡に搭載することができる。
また、ガイド溝の加工や型抜きを容易に行うことができるので、ガイド溝を正確な形状・寸法で容易に製造することができる。その結果、ガイド溝内での突起の左右方向への遊びが生じにくいので、対物光学系が前後に移動する際の左右方向へのガタを少なくすることができる。よって、調節値に合わせて輻輳値を高精度で補正することができる。
以下、本発明の双眼鏡を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1、図2および図3は、それぞれ、本発明の双眼鏡の実施形態における無限遠の観察対象物に対して合焦したときの状態(以下、「無限遠合焦状態」と言う)を示す断面平面図、断面側面図および断面正面図、図4、図5および図6は、それぞれ、本発明の双眼鏡の実施形態における最近距離の観察対象物に対して合焦したときの状態(以下、「最近距離合焦状態」と言う)を示す断面平面図、断面側面図および断面正面図、図7は、輻輳値補正に必要な対物光学系の変位量を説明するための模式図である。なお、本明細書では、図1中の上側および図2中の左側を「前」、図1中の下側および図2中の右側を「後」とし、また、図2および図3中の上側を「上」、下側を「下」として説明する。
図1に示すように、双眼鏡1は、左眼用の観察光学系2Lと、右眼用の観察光学系2Rと、これらの光学系を収納するケーシングとなる本体3、左鏡体4Lおよび右鏡体4Rと、観察対象物の距離に合わせてフォーカシング(合焦)を行うためのフォーカシング機構5とを有している。
観察光学系2L、2Rは、それぞれ、対物光学系21L、21Rと、正立光学系22L、22Rと、接眼光学系23L、23Rとを有している。この観察光学系2L、2Rにおける正立光学系22L、22Rはポロプリズムで構成されている。これにより、接眼光学系23L、23Rの、正立光学系22L、22Rに対する入射側光軸O21L、O21Rと射出側光軸O22L、O22Rとの間には所定の段差(間隔)が形成されている。なお、無限遠合焦状態のときには、対物光学系21L、21Rの光軸O1L、O1Rは、入射側光軸O21L、O21Rに一致する。
両対物光学系21L、21Rは、共に、一体となった(一つの)本体3に設置されている。これに対し、左側の接眼光学系23Lおよび正立光学系22Lと、右側の接眼光学系23Rおよび正立光学系22Rとは、左鏡体4Lと右鏡体4Rとに分かれて設置されている。本体3、左鏡体4Lおよび右鏡体4Rは、それぞれ、1部品で構成されていてもよく、複数の部品を組み合わせて構成されていてもよい。
左鏡体4L、右鏡体4Rは、それぞれ、入射側光軸O21L、O21Rを中心として本体3に対し所定角度範囲で回動可能に連結されており、また、その範囲では任意の状態で摩擦によりその状態を保持することができるようになっている。
左鏡体4L、右鏡体4Rを本体3に対し互いに反対回りに回動させることによって、両接眼光学系の23L、23Rの光軸O2L、O2R間距離(射出側光軸O22L、O22R間距離)、すなわち眼幅を調整することができる。なお、双眼鏡1には、左鏡体4L、右鏡体4Rを互いに反対回りに連動させる図示しない連動機構が設けられているのが好ましい。
図示の構成では、本体3の前方に開口する窓部には、カバーガラス12が設置されている。これにより、ゴミ、ホコリなどが本体3内に侵入するのを防止することができる。このカバーガラス12は、なくてもよい。
鏡体4L、4Rの後端部には、それぞれ、目当て部材13L、13Rが接眼光学系23L、23Rと同心的に設置されている。目当て部材13L、13Rは、光軸O2L、O2R方向に変位可能になっており、図1等に示す収納状態から、後方へ引き出した状態(図示せず)へ移動可能になっている。使用者は、眼鏡着用の有無や、顔の彫りの深さの違いなどに応じ、目当て部材13L、13Rの位置を自分に合わせて調整し、目当て部材13L、13Rの後端面に目の周囲または眼鏡を当てた状態で接眼光学系23L、23Rを覗く。これにより、使用者は、目をアイポイント(かげらずに全視野が見られる位置)に安定的に置くことができる。
対物光学系21L、21Rは、本体3内で移動可能になっており、フォーカシング機構5の作動によって移動する。図2および図3に示すように、本体3には、対物光学系21L、21Rの移動を案内する案内手段として、ガイド軸11L、11Rと、ガイド溝31L、31Rとが設けられている。
ガイド軸11L、11Rは、それぞれ、真直な棒で構成されており、光軸O1L、O1Rに平行な姿勢で対物光学系21L、21Rの上側に設置されている。図3に示すように、対物光学系21L、21Rを保持するレンズ枠6L、6Rの上方に形成された突出部61L、61Rには、それぞれ、ガイド軸11L、11Rを挿通する孔が形成されている。これにより、対物光学系21L、21Rは、それぞれ、ガイド軸11L、11Rに沿って移動可能であるとともに、ガイド軸11L、11Rを中心として回動可能になっている。
ガイド溝31L、31Rは、本体3の下側の内壁に形成された溝で構成されている。レンズ枠6L、6Rの下方には、それぞれ、ガイド溝31L、31Rに挿入する突起(係合部)62L、62Rが形成されている。対物光学系21L、21Rがガイド軸11L、11Rに沿って移動すると、突起62L、62Rは、ガイド溝31L、31Rに沿って移動する。
図3および図6に示すように、このガイド溝31L、31Rの横断面形状は、矩形状(「コ」字状)をなしており、その内面(側面)は、上下方向に平行になっている。
図1に示すように、フォーカシング機構5は、操作部としての転輪(ピントリング)51と、転輪51に伴って回転する転輪軸52と、羽根53とを有している。転輪51および転輪軸52は、平面視で両観察光学系2L、2Rの間に位置しており、本体3に回転可能に支持されている。羽根53は、転輪軸52の外周面に形成された雄ネジに螺合する雌ネジを有する基部531と、基部531から左右へそれぞれ突出する腕532L、532Rとを有している。腕532L、532Rの先端部は、レンズ枠6L、6Rの突出部61L、61Rに形成された溝に挿入されている。
転輪51を所定方向に回転させると、基部531が転輪軸52に沿って前進し、この力が腕532L、532Rを介してレンズ枠6L、6Rに伝達され、対物光学系21L、21Rが前方へせり出していく。また、転輪51を前記所定方向と反対に回転させると、対物光学系21L、21Rが後方へ引っ込んでいく。このようなフォーカシング機構5の作動により、フォーカシングを行うことができる。
図1ないし図3に示す無限遠合焦状態においては、対物光学系21L、21Rは、後方に引っ込んだ状態になっている。
これに対し、図4ないし図6に示す最近距離合焦状態は、対物光学系21L、21Rが前方へ最大にせり出した状態であり、この状態において双眼鏡1の最短ピント合わせ距離が得られる。最短ピント合わせ距離は、特に限定されないが、次に述べるように本発明の双眼鏡1は輻輳値補正機構を備えていて近距離観察にも適しているので、0.3〜1m程度と比較的短いことが望ましい。
双眼鏡1は、フォーカシング機構5の作動に連動して対物光学系21L、21Rの光軸O1L、O1R間距離を変化させることにより輻輳値を補正する輻輳値補正機構を有している。本実施形態では、輻輳値補正機構は、前述したガイド軸11L、11Rと、ガイド溝31L、31Rと、突起62L、62Rとで構成されている。以下、双眼鏡1における輻輳値の補正について説明する。
図4に示すように、ガイド溝31L、31Rは、対物光学系21L、21Rの光軸O1L、O1Rに対し傾斜した方向に沿って延びる傾斜部311L、311Rと、傾斜部311L、311Rの後方に連続して形成され、光軸O1L、O1Rに平行に延びる平行部312L、312Rとを有している。傾斜部311L、311Rは、前方に向かって互いに近づいていくような向きに傾斜している。平行部312L、312Rの途中個所の側方には、無限遠合焦状態における対物光学系21L、21Rの位置を示す指標32L、32Rが付されている。
突起62L、62Rが平行部312L、312Rにあるときは、フォーカシング機構5が作動して対物光学系21L、21Rが移動しても、光軸O1L、O1R間距離は、変化しない。すなわち、無限遠合焦状態の付近では、輻輳値補正がかからないようになっている。比較的遠い距離のものを観察するときには、輻輳値補正は不要だからである。
これに対し、突起62L、62Rが傾斜部311L、311Rにあるときは、フォーカシング機構5が作動して対物光学系21L、21Rが前進していくに従い、突起62L、62Rが傾斜部311L、311Rに沿って中央に近づいていくので、対物光学系21L、21Rがガイド軸11L、11Rを中心として回動することにより、光軸O1L、O1R間距離が次第に小さくなっていき、輻輳値補正がかかる(図3および図6参照)。
このようにして輻輳値補正がかかることにより、近距離を観察するときであっても左眼で見た観察像と右眼で見た観察像とのズレが防止され、見易く快適に観察することができる。
輻輳値補正がかかり始めるときのピント合わせ距離(調節値)は、特に限定されないが、3〜5m程度であるのが好ましい。ガイド溝31L、31Rにおける傾斜部311L、311Rと平行部312L、312Rとの境界地点は、輻輳値補正がかかり始めるときのピント合わせ距離に対応した位置にされている。
以上説明したように、本発明の双眼鏡1では、輻輳値を補正するに際し、対物光学系21L、21Rを左右方向に平行移動させるのではなく、ガイド軸11L、11Rを中心として回動させることによって光軸O1L、O1R間距離を変化させる対物回転方式を採用している。これにより、構造を簡単にすることができ、部品点数の削減や組立の容易化に寄与し、製造コストを低減することができる。
図8および図9は、それぞれ、図1ないし図6に示す双眼鏡の対物光学系を保持するレンズ枠を示す斜視図、図10は、図1ないし図6に示す双眼鏡のレンズ枠の突起とこれが挿入するガイド溝とを拡大して示す図であり、その(a)は図3と同様の無限遠合焦状態における図、その(b)は図6と同様の最近距離合焦状態における図、図11は、比較例におけるレンズ枠の突起とこれが挿入するガイド溝とを拡大して示す図である。
図8および図9に示すように、レンズ枠6Lの突起62Lは、ガイド溝31Lの幅Wより薄い板状の板状部621と、この板状部621の両面からそれぞれ球面状に隆起する球面部622とを有している。なお、図8および図9では、左側のレンズ枠6Lの突起62Lを代表して示すが、右側のレンズ枠6Rの突起62Rについても同様である。
このような突起62L、62Rにおける球面部622は、ガイド溝31L、31Rの内面に接触する(図10参照)。板状部621の両面側の一対の球面部622は、ガイド溝31L、31Rの幅Wとほぼ同じ直径の一つの球体の一部で構成されている。すなわち、球面部622の曲率半径は、ガイド溝31L、31Rの幅Wのほぼ2分の1となっている。なお、図10では、右側の突起62Rを代表して示すが、左側の突起62Lについても同様である。
これに対し、突起62L、62Rの板状部621は、その厚さがガイド溝31L、31Rの幅Wより薄くなっているので、ガイド溝31L、31Rの内面に接触しないようになっている。特に、図9に示すように、板状部621は、球面部622から遠くなるにしたがってその厚さが漸減する形状になっていることにより、傾斜部311L、311Rと平行部312L、312Rとの境界部のようにガイド溝31L、31Rの傾斜角度が変化する地点においてもその内面に接触しないようになっている。
このように、突起62L、62Rは、ガイド溝31L、31Rの内面と接触する部分が球面で構成されている。これにより、図10の(a)および(b)を見比べて分かるように、突起62L、62Rが遊び無く挿入するのに必要なガイド溝31L、31Rの幅Wは突起62L、62Rの傾斜角度にかかわらず同じなので、ガイド溝31L、31Rは、その幅Wを長手方向に沿って一定にすることができる。よって、ガイド溝31L、31Rの加工や型抜きを容易に行うことができるので容易に製造することができ、製造コストを低減することができる。また、ガイド溝31L、31Rの幅Wが一定でよいことからガイド溝31L、31Rを正確な形状・寸法で製造することができる。その結果、ガイド溝31L、31R内での突起62L、62Rの左右方向への遊びが生じにくいので、対物光学系21L、21Rが前後に移動する際の左右方向へのガタを少なくすることができる。よって、輻輳値補正を高い精度で行うことができる。
これに対し、図11の比較例を見て分かるように、本発明と異なり、突起62L、62Rが球面部622を有さないものであった場合には、突起62L、62Rの傾斜角度が大きいほどガイド溝31L、31Rの幅W’を広くする必要があるので、ガイド溝31L、31Rの幅を長手方向に沿って徐々に変えなければならない。このため、ガイド溝31L、31Rの加工や型抜きが困難で製造しにくく、製造コストが増大する。また、突起62L、62Rの傾斜角度に応じてガイド溝31L、31Rの幅が正確に変化していないとガイド溝31L、31R内での突起62L、62Rの左右方向への遊びが生じるので、対物光学系21L、21Rが移動する際の左右方向へのガタが起き易く、輻輳値補正を精度良く行うのが困難である。
また、本実施形態では、突起62L、62Rを単純な球体形状とするのではなく、球面部622の側方に板状部621を設けたことにより、突起62L、62Rの強度を高くすることができる。すなわち、板状部621は、突起62L、62Rの強度を増すための補強部として機能する。これにより、球面部622の曲率半径やガイド溝31L、31Rの幅Wを比較的小さく維持しながら突起62L、62Rの強度を高くすることができるので、耐久性が向上し、長期間使用した場合であっても、突起62L、62Rの折損を確実に防止することができるとともに、双眼鏡1の小型化にも寄与する。
図3および図6に示すように、本実施形態では、対物光学系21L、21Rの光軸O1L、O1R方向に見たとき、転輪51の中心からガイド軸11L、11Rの中心までの距離は、転輪51の中心から突起62L、62Rまでの距離より短くなっている。これにより、羽根53がガイド軸11L、11Rに近くなり、羽根53の腕532L、532Rがガイド軸11L、11Rの近傍でレンズ枠6L、6Rに係合するので、転輪51を回転させたとき、各部材が捻じれたり摩擦を生じたりすることなく、羽根53からレンズ枠6L、6Rへ力が直接的に伝達して、対物光学系21L、21Rをガイド軸11L、11Rに沿ってよりスムーズかつ高精度に進退させることができる。よって、フォーカシング精度および輻輳値補正精度をより向上することができる。
さらに、図示の構成では、対物光学系21L、21Rの光軸O1L、O1R方向に見たとき、ガイド軸11L、11Rは、双眼鏡1の上下方向に関して、転輪51とほぼ同じ高さに位置している。これにより、羽根53の腕532L、532Rの長さを最小限にすることができるので、上記効果がより顕著に発揮され、特に優れたフォーカシング精度および輻輳値補正精度が得られる。
また、本実施形態の双眼鏡1では、前述したようにガイド溝31L、31Rは、本体3の下側の内壁に形成された溝で構成されており、本体3に一体になっている。これにより、部品点数が削減でき、組立も容易となる。よって、製造コストの増大を回避しつつ、輻輳値補正機構を搭載することができる。また、構造が簡単になり、ガイド溝31L、31Rを高い寸法精度で形成できるので、輻輳値補正をより高い精度で行うことができる。さらに、ガイド溝31L、31Rを成型により形成することができるので、光軸O1L、O1Rに対するガイド溝31L、31Rの傾斜角度を自由に設定することができ、傾斜部311L、311Rと平行部312L、312Rとの境界地点のように途中で傾斜角度を変化させることも容易に行うことができる。よって、最適な条件で輻輳値補正を行うことができる。
また、ガイド溝31L、31Rは図示の実施形態のように本体3に一体に形成するのが最も好ましいが、別部品で構成したレールを本体3に例えば接着等の方法によって固着するようにしてもよい。
また、本実施形態の双眼鏡1は、図1に示すように、使用時において対物光学系21L、21Rの光軸O1L、O1R間距離が接眼光学系23L、23Rの光軸O2L、O2R間距離(射出側光軸O22L、O22R間距離)より常に小さくなるように構成されている。換言すれば、対物光学系21L、21Rの光軸O1L、O1R間距離の最大値(図1に示す状態)は、眼幅を最小に調整した状態(ただし、双眼鏡として使用可能な状態を言い、折り畳み状態は含まない。)での接眼光学系23L、23Rの光軸O2L、O2R間距離(射出側光軸O22L、O22R間距離)より小さくされている。
この構成により、双眼鏡1では、両対物光学系の光軸間距離が両接眼光学系の光軸間距離に等しいダハプリズム双眼鏡や、両対物光学系の光軸間距離が両接眼光学系の光軸間距離より大きい双眼鏡(ツアイスタイプやボシュロムタイプ双眼鏡など)と比べ、輻輳値を補正するために必要な対物光学系21L、21Rの変位量が少なくて済む。この理由について図7を参照して説明する。
図7では、右側の光学系のみが図示されているが、左側についても同様である。同図では、無限遠にある無限距離物体を観察するときの右側の対物光学系100Rの位置が実線で示されている。対物光学系100Rから有限距離a(調節値、a<0)にある物体200を、輻輳値を補正した状態で観察するためには、この対物光学系100Rを双眼鏡の中心線に近づけて、破線で示す位置へ移動させる必要がある。このときの対物光学系100Rの移動距離yは、対物光学系100Rの焦点距離をf、両対物光学系の光軸間距離を2D、輻輳角を2θ、対物光学系から物体200の対物光学系100Rによる結像位置までの距離をb(b>0)とすると、図7と結像の公式1/b=1/a+1/fから分かるように、y=b×tanθ={f×a/(a+f)}×tanθ={f×a/(a+f)}×D/(−a+b)=D×[f×a/(a+f)/{−a+f×a/(a+f)}]で求められる。すなわち、輻輳値を補正するために必要な対物光学系100Rの移動距離yは、Dに比例して大きくなる。逆に言えば、両対物光学系の光軸間距離が短いほど、輻輳値補正に必要な対物光学系の変位量を少なくすることができる。
本実施形態の双眼鏡1では、前述したように対物光学系21L、21Rの光軸O1L、O1R間距離が小さいので、上記の理由により、輻輳値補正のために対物光学系21L、21Rを光軸O1L、O1Rと垂直な方向へ移動させる距離が小さくて済む。よって、本体3を肥大化させることなしに輻輳値補正機構を搭載することができ、双眼鏡1全体をコンパクト(小型)にすることができる。
以上、本発明の双眼鏡を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、双眼鏡を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができ、また、任意の構成が付加されていてもよい。
また、図示の実施形態では、対物光学系を1レンズ群(1群2枚)で構成し、この対物光学系全部を移動させることによってフォーカシング動作および輻輳値補正を行う構成であったが、例えば対物光学系がもっと多くのレンズ群で構成されるような場合には、対物光学系を構成するそれらのレンズ群のうちの一部を移動させることによってフォーカシング動作および輻輳値補正を行うようにしてもよい。
本発明の双眼鏡の実施形態における無限遠合焦状態を示す断面平面図である。 本発明の双眼鏡の実施形態における無限遠合焦状態を示す断面側面図である。 本発明の双眼鏡の実施形態における無限遠合焦状態を示す断面正面図である。 本発明の双眼鏡の実施形態における最近距離合焦状態を示す断面平面図である。 本発明の双眼鏡の実施形態における最近距離合焦状態を示す断面側面図である。 本発明の双眼鏡の実施形態における最近距離合焦状態を示す断面正面図である。 輻輳値補正に必要な対物光学系の変位量を説明するための模式図である。 図1ないし図6に示す双眼鏡の対物光学系を保持するレンズ枠を示す斜視図である。 図1ないし図6に示す双眼鏡の対物光学系を保持するレンズ枠を示す斜視図である。 図1ないし図6に示す双眼鏡のレンズ枠の突起とこれが挿入するガイド溝とを拡大して示す図であり、その(a)は図3と同様の無限遠合焦状態における図、その(b)は図6と同様の最近距離合焦状態における図である。 比較例におけるレンズ枠の突起とこれが挿入するガイド溝とを拡大して示す図である。
符号の説明
1 双眼鏡
11L、11R ガイド軸
12 カバーガラス
13L、13R 目当て部材
2L、2R 観察光学系
21L、21R 対物光学系
22L、22R 正立光学系
23L、23R 接眼光学系
3 本体
31L、31R ガイド溝
311L、311R 傾斜部
312L、312R 平行部
32L、32R 指標
4L 左鏡体
4R 右鏡体
5 フォーカシング機構
51 転輪
52 転輪軸
53 羽根
531 基部
532L、532R 腕
6L、6R レンズ枠
61L、61R 突出部
62L、62R 突起
621 板状部
622 球面部
100R 対物光学系
200 物体
400L、400R 直線
500L、500R 線分
1L、O1R、O2L、O2R 光軸
21L、O21R 入射側光軸
22L、O22R 射出側光軸

Claims (6)

  1. 対物光学系、正立光学系および接眼光学系を有する観察光学系を一対備えた双眼鏡であって、
    前記対物光学系の全部または一部である対物変位要素を移動させることによりフォーカシングを行うフォーカシング機構と、
    前記各対物変位要素に対して設けられ、当該対物変位要素が前記フォーカシング機構の作動によって移動するときにこれを案内するとともに当該対物変位要素の回動中心となる、その光軸に平行に配置されたガイド軸と、
    前記各対物変位要素を保持するレンズ枠に設けられた突起と、
    前記各対物変位要素に対して設けられ、その光軸に対し傾斜した方向に沿って延びる傾斜部を少なくともその一部に有し、前記突起が挿入されるガイド溝とを備え、
    前記突起が前記ガイド溝の傾斜部に挿入された状態では、前記フォーカシング機構の作動によって前記各対物変位要素が移動するのに伴って前記各対物変位要素が前記各ガイド軸を中心として回動することにより前記両対物変位要素の光軸間距離が変化し、これにより輻輳値を補正するように構成されており、
    前記突起は、前記ガイド溝の内面と接触する部分が略球面で構成されていることを特徴とする双眼鏡。
  2. 前記観察光学系は、前記接眼光学系の、前記正立光学系に対する入射側光軸と射出側光軸とで所定の段差を有し、
    前記両対物変位要素を収納する、一体となった本体と、
    左側の前記入射側光軸を中心として前記本体に対し回動可能に設置され、左側の前記接眼光学系および前記正立光学系を収納する左鏡体と、
    右側の前記入射側光軸を中心として前記本体に対し回動可能に設置され、右側の前記接眼光学系および前記正立光学系を収納する右鏡体とをさらに備え、
    前記本体に対し前記左鏡体および前記右鏡体を回動させることにより前記両接眼光学系の前記射出側光軸間距離を調整可能である請求項1に記載の双眼鏡。
  3. 前記ガイド溝は、その長手方向に沿って幅が一定になっている請求項1または2に記載の双眼鏡。
  4. 前記ガイド溝の横断面形状は、矩形状をなしている請求項1ないし3のいずれかに記載の双眼鏡。
  5. 前記突起は、前記球面の側方に、強度を増すための補強部を有する請求項1ないし4のいずれかに記載の双眼鏡。
  6. 前記突起は、前記ガイド溝の幅より薄い板状の板状部と、前記板状部の両面からそれぞれ球面状に隆起する球面部とを有し、前記板状部は、前記ガイド溝の内面に接触しないような形状になっており、前記球面部は、前記ガイド溝の内面に接触する請求項1ないし5のいずれかに記載の双眼鏡。
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