JP4537079B2 - 双眼拡大鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、外科手術等で用いる手術用の双眼拡大鏡に関する。
双眼拡大鏡では、術者の頭部に筐体を装着し、左右の目にそれぞれ別の光学系を用いて観察物を観察することにより、遠近感を生じさせ立体視を可能にしている(例えば、特許文献1参照)。
複数の光学系によって観察物を観察する場合、観察物の位置が前後すると、それぞれの光学系の視野ずれ(パララックス)は大きくなる。この傾向は倍率が高くなるほど強い。
パララックスを補正するために、対物レンズや接眼レンズをそれぞれ光軸方向や光軸に垂直な方向に動かして光軸を補正する方法があった(例えば、特許文献2参照)。
しかし、対物レンズや接眼レンズを光軸方向に動かす機構や光軸に垂直な方向に動かす機構を設けると、装置が大型化し重量が増え、装着する術者が疲労しやすくなる。また装置の価格が上昇するという問題もある。
本出願人は、対物レンズを光軸に対し斜め方向に移動して焦点調節または変倍操作と同時にパララックスの補正を行う双眼拡大鏡を既に作成している。図8はその双眼拡大鏡を示す概略図である。双眼拡大鏡は、対物レンズ41と、接眼レンズ21と、正立プリズム30等その他の光学素子とからなる光学系を左右各1つずつ備えている。各光学系は、光軸を前後方向に向けて配置されている。
この双眼拡大鏡では、対物レンズ41を移動することにより、焦点調節または変倍操作と同時にパララックスの補正を行う。図8において、無限遠方の観察物を観察する時は、対物レンズ41は光軸が接眼レンズ21の光軸と一致する位置(41a)にあるが、近位置の観察物を観察する時は、装置の前部中央方向の位置((41b)、(41c))へ移動する。以下に焦点調節とパララックスの補正を同時に行う原理について説明する。
複数の光軸の中心線上に位置する観察物の像は、図9に示すように、対物レンズ41から無限遠方位置にある場合は視野の中心に形成されるが、対物レンズ41から近位置にある場合は、視野の中心から外側に距離mwだけずれた位置に形成される。ここでwは複数の光軸の中心線lと各光軸との距離、mは横倍率である。
この視野ずれを避けるため、対物レンズ41を複数の光軸の中心線lの方向へ距離dだけシフトさせることにより、観察物の像を視野の中心に形成させることができる。
ここで、観察物と対物レンズとの距離をA、対物レンズと結像面との距離をBとすると、図9から式(1)、(2)が成り立つ。
Figure 0004537079
Figure 0004537079
式(1)に式(2)を代入して
Figure 0004537079
対物レンズの焦点距離をfとすると、レンズ結像式より、
Figure 0004537079
が成り立つ。なお、A、Bともに正であることから、(4)式よりA=∞のときB=f、A=fのときB=∞となるため、A>f、B>fである。対物レンズのA=∞(B=f)における位置からの光軸方向への繰出し距離をxとすると、
Figure 0004537079
式(5)を式(2)に代入して
Figure 0004537079
また式(5)を式(4)に代入して
Figure 0004537079
式(7)を式(6)に代入して、
Figure 0004537079
式(8)を式(3)に代入して
Figure 0004537079
w、fは定数であるから、dとxとの関係は図10に実線で示すグラフのようになる。
xの変化量が小さいとき、dとxとの関係は図10に破線で示したような直線に近似することができる。人の目は調整能力があるため、対物レンズの軌跡を厳密に式(9)の曲線にせずとも、直線近似して誤差分を観察者の調整能力に負わせることができる。
なお直線近似する場合、近似誤差は理論値よりも小さいことが好ましい。人の目は内側への調整能力は高く、シフト量が理論値よりも小さければ、寄り目にすることで補正することができる。逆にシフト量が理論値よりも大きい場合には、開き目方向に調節するため、調整能力は極端に劣る。
このように対物レンズを前方へ移動して観察物に近づけるにつれて、左右の対物レンズが左右方向に近づくため、焦点調節とパララックスの補正とを同時に行うことができる。このため、レンズの駆動機構を1つで済ませることができ、装置を小型化・軽量化することができる。
特許3429529号明細書 特許3375407号明細書
しかし、近位置の観察物を観察する際に対物レンズを内側にシフトさせた場合には、図8に示すように、視野の中心に見える観察物からの光は対物レンズの中心から距離dだけ側方の部分を通る。このため、観察物の像にコマ収差が発生することとなる。
コマ収差を低減するために、例えば図11に示すように、移動する対物レンズ41の軌跡をd1/2だけ外側方向へずらすことも考えられる。ここでd1は、対物レンズ41の軌跡の光軸に対する最大シフト量である。この場合、観察物が近位置および無限遠方位置にあるときの対物レンズ41の光軸と接眼レンズ21の光軸とのずれが最大d1/2となるため、全体としてコマ収差が改善される。しかし、無限遠方の観察物からの光は、装置の外側から対物レンズに入射することとなる。このため、無限遠方位置の観察物を観察するときに目が開き目方向となり、観察が困難となる。また、近位置の観察物からの光は、対物レンズの光軸に対して大きな角度で入射するため、観察が困難となる。
本発明の課題は、パララックスの補正機構を備えるとともに、収差の発生を抑制することができる軽量、小型の双眼拡大鏡を安価に提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、図1に示すように、光軸に対して斜め方向に移動して焦点調節または変倍操作とともにパララックスの補正を行う対物レンズ41と、接眼レンズ21とを備える左右2つの光学系を有する双眼拡大鏡において、前記光学系を装置の前後方向に対して所定の角度をなして配置するとともに、前記対物レンズ41の光軸が前記接眼レンズ21の光軸と同一となる位置(図1の(41b))を中心とし、前記対物レンズ41を前方かつ光軸よりも装置の中央寄り方向、及び、後方かつ光軸よりも装置の側方寄り方向へ移動自在に保持することを特徴とする。
ここで、所定の角度とは、対物レンズ41の光軸を接眼レンズ21の光軸から最大限ずらした位置に配置した場合において、接眼レンズ21の光軸を通して対物レンズ41に光を入射した時の、屈折光の入射光に対する偏角である。
即ち、所定の角度は、対物レンズの光軸に対する最大シフト量がd 1 のとき、対物レンズの光軸からd 1 /2ずれた位置に、対物レンズの光軸と平行に光線を入射したときの、屈折光の入射光に対する偏角に相当し、対物レンズの光軸が接眼レンズの光軸と同一となる位置を中心とする、対物レンズの移動量が、d 1 /2に相当する。
請求項1に記載の発明によれば、光学系を装置の前後方向に対して所定の角度をなして配置するとともに、対物レンズ41の光軸が接眼レンズ21の光軸と同一となる位置(図1の(41b))を中心とし、対物レンズ41を前方かつ光軸よりも装置の中央寄り方向、及び、後方かつ光軸よりも装置の側方寄り方向へ移動自在に保持するため、以下の作用がある。
すなわち、無限遠方の観察物を観察する時は、対物レンズ41を装置の後方かつ光軸よりも装置の側方寄りの位置(図1の(41a))へ移動することで、無限遠方の観察物からの光は対物レンズ41の光軸よりも装置の中心寄りの部分を透過し、前記所定の角度で屈折して接眼レンズ21の光軸を通るため、観察物を視野の中心に見ることができる。
また、最も近位置の観察物を観察する時は、対物レンズ41を装置の前方かつ光軸よりも装置の中央寄りの位置(図1の(41c))へ移動することで、近位置の観察物からの光は対物レンズ41の光軸よりも装置の側方寄りの部分を透過し、前記所定の角度で屈折して接眼レンズ21の光軸を通るため、観察物を視野の中心に見ることができる。
同様に、観察物との距離に応じて対物レンズ41を上記範囲内で移動することにより、任意の距離の観察物を視野の中心に観察することができる。
請求項2に記載の発明は、図4に示すように、光軸に対して斜め方向に移動して焦点調節または変倍操作とともにパララックスの補正を行う対物レンズ41と、接眼レンズ21とを備える左右2つの光学系を有する双眼拡大鏡において、透過光に水平方向に所定の角度の偏角が発生する楔形プリズム70を前記対物レンズ41の前方に備えるとともに、前記対物レンズ41の光軸が前記接眼レンズ21の光軸と同一となる位置(図4の(41b))を中心とし、前記対物レンズ41を前方かつ光軸よりも装置の中央寄り方向、及び、後方かつ光軸よりも装置の側方寄り方向へ移動自在に保持することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、透過光に水平方向に所定の角度の偏角が発生する楔形プリズム70を対物レンズ41の前方に備えるとともに、対物レンズ41の光軸が接眼レンズ21の光軸と同一となる位置(図4の(41b))を中心とし、対物レンズ41を前方かつ光軸よりも装置の中央寄り方向、及び、後方かつ光軸よりも装置の側方寄り方向へ移動自在に保持するため、以下の作用がある。
すなわち、無限遠方の観察物を観察する時は、対物レンズ41を装置の後方かつ光軸よりも装置の側方寄りの位置(図4の(41a))へ移動することで、無限遠方の観察物からの光は前方から楔形プリズム70へ入射し、所定の角度で屈折して対物レンズ41の光軸よりも装置の中心寄りの部分に光軸と所定の角度をなして入射し、対物レンズで所定の角度で屈折して接眼レンズ21の光軸を通るため、観察物を視野の中心に見ることができる。
また、最も近位置の観察物を観察する時は、対物レンズ41を装置の前方かつ光軸よりも装置の中央寄りの位置(図4の(41c))へ移動することで、近位置の観察物からの光は前方から楔形プリズム70へ入射し、所定の角度で屈折して対物レンズ41の光軸よりも装置の側方寄りの部分を透過し、前記所定の角度で屈折して接眼レンズ21の光軸を通るため、観察物を視野の中心に見ることができる。
同様に、観察物との距離に応じて対物レンズ41を上記範囲内で移動することにより、任意の距離の観察物を視野の中心に観察することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の双眼拡大鏡において、前記楔形プリズム70を光軸に対して回動自在に設けることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、楔形プリズム70を光軸に対して回動自在に設けたため、左右の楔形プリズムを光軸に対して回動させることで、左右の光軸合わせを容易に行うことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の双眼拡大鏡において、前記楔形プリズム70は色消しプリズムであることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、楔形プリズム70が色消しプリズムであるため、色収差を低減することができる。
請求項1または2に記載の発明によれば、任意の距離の観察物を視野の中心に観察することができる。また、対物レンズの光軸が接眼レンズの光軸と同一となる位置から、装置の中央寄りまたは側方寄りへ移動させることでパララックスの補正を行うことにより、対物レンズの光軸と接眼レンズの光軸との最大ずれ幅を従来の半分とすることができ、コマ収差を低減することができる。
請求項3に記載の発明によれば、左右の楔形プリズムを光軸に対して回動させることで、左右の光軸合わせを容易に行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、楔形プリズムが色消しプリズムであるため、色収差を低減することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態について詳細に説明する。第1の実施の形態では、対物レンズ41と、接眼レンズ21と、正立プリズム30等その他の光学素子とからなる光学系を左右各1つずつ備える双眼拡大鏡において、図1に示すように、複数の光学系を構成する各光軸の中心線lに対し、光学系の光軸が所定の角度θをなすように配置する。ここで、θは、対物レンズ41の光軸からd1/2ずれた位置に、対物レンズ41の光軸と平行に光線を入射したときの、屈折光の入射光に対する偏角である。また、d1は、対物レンズ41の光軸に対する最大シフト量である。なお、図1では1つの光学系のみ記載されているが、双眼拡大鏡は実際には中心線lに対して左右対称なもう1つの光学系を有する。
図1の光学系において、対物レンズ41を光軸に対して斜めに移動させることにより、焦点調節または変倍操作を行う。このとき、対物レンズ41の光軸と接眼レンズ21の光軸とは平行に保ったままである。対物レンズ41の移動方向は、光軸に対して前方かつ中央寄りの方向、または、光軸に対して後方かつ装置の側方寄りの方向である。近位置の観察物を観察する時は、対物レンズ41を光軸に対して前方かつ中央寄りの方向へ移動させ、遠位置の観察物を観察する時は、対物レンズ41を光軸に対して後方かつ装置の側方寄りの方向へ移動させる。
図1において、(41a)が最後方へ移動させた対物レンズ41の位置であり、(41c)が最前方へ移動させた対物レンズ41の位置であり、(41b)がその中間の位置である。位置(41a)において、対物レンズ41の光軸が接眼レンズ21の光軸から装置の側方へd1/2だけずれ、位置(41b)において、対物レンズ41の光軸が接眼レンズ21の光軸と同一となり、位置(41c)において、対物レンズ41の光軸が接眼レンズ21の光軸から装置の中央方向へd1/2だけずれるように、対物レンズ41の図示しない駆動装置を配置する。対物レンズ41の軌跡は図8のグラフに実線で示した曲線形状とすることが好ましいが、図8に破線で示した直線形状としてもよい。ここで、対物レンズ41の軌跡を設定するにあたり、図8に一点鎖線で示した直線d=d1/2が接眼レンズ21の光軸と一致するようにする。
対物レンズ41を(41a)の位置に配置したときは、視野の中心に入射する観察物からの光は、中心線lと平行に、対物レンズ41の前面の光軸よりも約d1/2だけ装置の中心寄りの位置に入射し、θだけ屈折して対物レンズ41の後面のd1/2だけ装置の中心寄りの位置から接眼レンズ21に向かって出射し、接眼レンズ21の光軸を通って観察者の目に入射する。
対物レンズ41を(41b)の位置に配置した時は、接眼レンズ21の光軸と対物レンズ41の光軸とが一致するので、一致した光軸の延長線と中心線lの交点に位置する観察物を視野の中心に観察することができる。このとき、観察物から対物レンズ41までの光路は、中心線lとθの角度をなす。
対物レンズ41を(41c)の位置に配置したときは、視野の中心に入射する観察物からの光は、中心線lに対して2θの角度をなし、対物レンズ41の前面の光軸よりも約d1/2だけ装置の側方寄りの位置に入射し、θだけ屈折して対物レンズ41の後面のd1/2だけ装置の側方寄りの位置から接眼レンズ21に向かって出射し、接眼レンズ21の光軸を通って観察者の目に入射する。
対物レンズ41の駆動機構としては、例えば図2に示すようなものがある。図2において、双眼拡大鏡は、筐体11と、接眼レンズ21と、正立プリズム30と、カム板50と、対物レンズ群40と、レンズガイド軸61と、スライダー62と、スクリューネジ63と、モーター64とから概略構成される。なお、対物レンズ群40、正立プリズム30、接眼レンズ21からなる左右の光学系は、中心線lに対し、前方かつ装置の中央方向から後方かつ装置の側方方向へ向けて、それぞれθだけ傾いて配置されている。
筐体11は、左右それぞれの接眼レンズ21、及び正立プリズム30等を保持する回動部12と、カム板50、対物レンズ郡40、レンズガイド軸61、スライダー62、スクリューネジ63、モーター64等を保持する図示しない本体部とからなる。
左右の回動部12は、それぞれが保持する接眼レンズ21の光軸と、対物レンズ41の光軸が一致する位置(図1の(41b)に相当)における、対物レンズ41の光軸の延長線e、eに対し、図示しない本体部と回動自在に設けられている。回動部12を本体部に対して回動させることにより、正立プリズム30及び接眼レンズ21と対物レンズ群40との光学的な位置関係を保ちながら、左右の接眼レンズ21の間隔を観察者の左右の目幅に合わせることができる。
正立プリズム30としては、上下反転プリズム31と、左右反転プリズム32とを組み合わせて構成されるポロI型プリズムを用いることができる。正立プリズム30は対物レンズ群40から入射した光を左右反転プリズム32で2回反射するとともに、上下反転プリズム31で2回反射することにより、上下左右反転させる。対物像は観察物の実像と上下左右反転した倒立像として形成されるが、正立プリズム30により倒立像を上下左右反転させた正立像として接眼レンズ21に入射させることができる。
また、正立プリズム30を用いることにより、双眼拡大鏡の前後長を伸ばさずに光路を長くすることができる。対物レンズ群40の倍率は(対物レンズ群40から結像面までの光路長)/(対物レンズ群40から観察物までの光路長)で定まるため、光路を長くすることにより、倍率を上げることができる。
なお正立プリズム30として、ポロII型プリズムを用いてもよい。ポロI型プリズムを用いたほうが双眼拡大鏡を前後方向に短くすることができるが、ポロII型プリズムを用いたほうが横方向にすっきりした形状の双眼拡大鏡10とすることができる。
接眼レンズ21は複数のレンズを組み合わせることで色収差を低減している。接眼レンズ21は正立プリズム30を透過した正立像を観察者の左右の目に結像させる。
カム板50は左右の光学系の光軸と平行に設けられる。カム板50には左右それぞれの対物レンズ群40を前後に移動させる案内となるカム溝51が設けられている。カム溝51の形状は図8に実線で示した曲線形状とすることが好ましいが、図10に破線で示したような直線形状としてもよい。ここで、図10の直線d=d1/2が接眼レンズ21の光軸の位置と一致するように、カム溝51の位置を設定する。
2つの対物レンズ群40は、それぞれ複数のレンズを組み合わせてなる対物レンズ41と、レンズを保持する対物レンズマウント42から構成される。対物レンズ41として複数のレンズを組み合わせることで色収差を低減することができる。対物レンズマウント42には、カム板50のカム溝51と滑合し、対物レンズマウント42をカム溝51に沿って移動自在に保持するコマ43と、レンズガイド軸61に沿って滑合する滑合部44とがそれぞれ設けられている。
レンズガイド軸61は左右方向に設けられ、スライダー62によって保持される。レンズガイド軸61には対物レンズマウント42の滑合部44が滑合し、対物レンズマウント42を左右方向に移動自在としている。レンズガイド軸61はスライダー62を前後に移動させることにより前後に移動し、対物レンズ群40をガイド溝に沿って移動させる。
スライダー62はスクリューネジ63に螺合している。スライダー62はスクリューネジ63を回転させることにより、スクリューネジ63に沿って前後に移動する。スクリューネジ63は、筐体11の本体部に前後方向に配置されている。スクリューネジ63を回転させるモーター64はスクリューネジ63の後端に設けられており、筐体11の本体部に保持されている。モーター64は図示しない自動焦点装置等により駆動される。以上のような駆動機構により、対物レンズ群40を図1に示すように駆動することができる。
あるいは、図3に示すような駆動機構としてもよい。図3の駆動機構では、カム溝51の代わりに、カム板50の左右側面がコマ43の当接するカム面52となっている。また、左右の滑合部44には、付勢材53が設けられている。カム面52は、カム溝51と同様の形状及び配置とすることが好ましい。
付勢材53はバネ等の弾性材であり、自然長よりも引き伸ばされた状態でその両端を滑合部44に固定されている。したがって滑合部44が付勢材53の張力によって互いに引き寄せられることとなり、コマ43は、それぞれカム面52に向かって付勢されて当接する。スライダー62によりレンズガイド軸61をスクリューネジ63に沿って前後方向へ移動すると、対物レンズ群40をカム面52に沿ってそれぞれ移動させることができる。以上のような駆動機構により、対物レンズ群40を図1に示すように駆動することができる。
本実施の形態によれば、対物レンズ41の光軸に対する最大シフト量d1の半分だけ対物レンズ41の移動経路を側方へずらすことで、近位置の観察物の観察時におけるコマ収差を軽減し、全体としてコマ収差を軽減することができる。また、光学系全体を中心線lに対しθ傾けることにより、近位置から無限遠方までの観察物を視野の中心に観察することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、対物レンズ41と、接眼レンズ21と、正立プリズム30等その他の光学素子とからなる光学系を左右各1つずつ備える双眼拡大鏡において、図4に示すように、対物レンズ41の前方に、偏角がθとなる楔形プリズム70を配置している。ここで、楔形プリズム70としては、複数のプリズムを組み合わせることで色収差を低減した色消しプリズムを用いることが好ましい。なお、図4では1つの光学系のみ記載されているが、双眼拡大鏡は実際には中心線lに対して左右対称なもう1つの光学系を有する。
図4の光学系において、図1と同様に、対物レンズ41を光軸に対して斜めに移動させることにより、焦点調節または変倍操作を行う。このとき、対物レンズ41の光軸と接眼レンズ21の光軸とは平行に保ったままである。対物レンズ41の移動方向は、装置の前方かつ光軸よりも中央寄りの方向、または、装置の後方かつ光軸よりも側方寄りの方向である。近位置の観察物を観察する時は、対物レンズ41を光軸に対して装置の前方かつ光軸よりも中央寄りの方向へ移動させ、遠位置の観察物を観察する時は、対物レンズ41を装置の後方かつ光軸よりも側方寄りの方向へ移動させる。
図4において、(41a)が最後方へ移動させた対物レンズ41の位置であり、(41c)が最前方へ移動させた対物レンズ41の位置であり、(41b)がその中間の位置である。位置(41a)において、対物レンズ41の光軸が接眼レンズ21の光軸から装置の側方へd1/2だけずれ、位置(41b)において、対物レンズ41の光軸が接眼レンズ21の光軸と同一となり、位置(41c)において、対物レンズ41の光軸が接眼レンズ21の光軸から装置の中央方向へd1/2だけずれるように、対物レンズ41の図示しない駆動装置を配置する。
対物レンズ41を(41a)の位置に配置したときは、視野の中心に入射する観察物からの光は、中心線lと平行に楔形プリズム70へ入射し、θだけ中心寄りに屈折して対物レンズ41の前面の光軸よりも約d1/2だけ装置の中心寄りの位置に入射し、反対側にθだけ屈折して対物レンズ41の後面のd1/2だけ装置の中心寄りの位置から接眼レンズ21に向かって出射し、接眼レンズ21の光軸を通って観察者の目に入射する。
対物レンズ41を(41b)の位置に配置した時は、視野の中心に入射する観察物からの光は、中心線lに対してθの角度をなして楔形プリズム70に入射し、θだけ屈折して対物レンズ41の光軸と接眼レンズ21の光軸とを通って観察者の目に入射する。
対物レンズ41を(41c)の位置に配置したときは、視野の中心に入射する観察物からの光は、中心線lに対して2θの角度をなして楔形プリズム70に入射し、θだけ屈折して対物レンズ41の前面の光軸よりも約d1/2だけ装置の側方寄りの位置に入射し、さらにθだけ屈折して対物レンズ41の後面のd1/2だけ装置の側方寄りの位置から接眼レンズ21に向かって出射し、接眼レンズ21の光軸を通って観察者の目に入射する。
したがって、対物レンズ41の前方に、偏角がθとなる楔形プリズム70を配置することで、光軸全体を中心線lと平行にしたままで、第1の実施の形態と同様に、全体としてコマ収差を改善することができるとともに、近位置から無限遠方までの観察物を視野の中心に観察することができる。
対物レンズ41の駆動機構としては、第1の実施の形態と同様に、カム溝51に沿ってコマ43を移動させて対物レンズ群40を駆動する機構(図5)や、カム面52に沿ってコマ43を移動させて対物レンズ群40を駆動する機構(図6)等を用いることができる。ここで、図5、図6の双眼拡大鏡の図2、図3と異なる点は、接眼レンズ21及び対物レンズ群40の光軸が装置の前後方向となるように配置されるとともに、対物レンズ41の前方に楔形プリズム70が配置されている点である。また、カム溝51やカム面52を図10のグラフに実線で示した曲線形状、または破線で示した直線形状とする点、及びカム溝51やカム面52により対物レンズ41の軌跡を設定するにあたり、図10のグラフに一点鎖線で示した直線d=d1/2が接眼レンズ21の光軸と一致するようにする点は図2、図3と同様である。
ところで、視野の中心に入射する観察物からの光は、2つの光学系において同一点から放射されなければならないが、三次元空間で2本の光軸を一点で交差するように調整することは困難である。そこで、偏角がθよりも大きい楔形プリズム70を用い、楔形プリズム70を光軸に対して回動自在に設けることによって、以下のようにして光軸を調整することができる。
装置から所定の距離にある観察物を観察する時、楔形プリズム70を光軸に対して回転させると、視野の中心に入射する観察物からの光の軌跡は、図7に示すように、円錐状の軌跡を描く。そのため、装置から所定の距離の垂直面における光軸は、図7に示すように、楔形プリズム70の回転軸を中心とする円を描く。なお、図7において方形の楔形プリズム70を示したが、楔形プリズムの形状はこれに限らず、円形やその他の形状であってもよい。
偏角がθよりも大きい楔形プリズム70を用いたときは、左右の光軸によって描かれる円が2点で交わる。このいずれかの交点に左右の楔形プリズム70を回転させることで、左右の光軸が一点で交差するように調整することができる。このとき、楔形プリズム70による水平方向の偏角はθとなる。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、対物レンズ41の光軸に対する最大シフト量d1の半分だけ対物レンズ41の移動経路を側方へずらすことで、近位置の観察物の観察時におけるコマ収差を軽減し、全体としてコマ収差を軽減することができる。また、対物レンズ41の前方に入射光の水平方向の偏角がθとなる楔形プリズム70を配置することで、光学系全体を中心線lに対しθ傾けた場合と同様に、近位置から無限遠方までの観察物を視野の中心に観察することができる。また、光学系全体を中心線lに対して傾けないため、装置の横幅を小さくすることができる。
なお、以上の実施例においては、対物レンズ群40を前後に移動させて焦点調節を行う場合について説明したが、対物レンズ群40の移動によって変倍操作を行うものに適用してもよい。
また、本発明の双眼拡大鏡は、両目で観察するための左右対称な2つの光学系の他に、例えばビデオ撮影用等、他の光学系を有していてもよい。その他具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることはもちろんである。
本発明の双眼拡大鏡を示す模式図である。 本発明の双眼拡大鏡の形態例を示す平面図である。 本発明の双眼拡大鏡の形態例を示す平面図である。 本発明の双眼拡大鏡を示す模式図である。 本発明の双眼拡大鏡の形態例を示す平面図である。 本発明の双眼拡大鏡の形態例を示す平面図である。 本発明の双眼拡大鏡の要部拡大図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 従来の焦点調節とパララックスの補正を同時に行う双眼拡大鏡を示す模式図である。 図8の双眼拡大鏡の焦点調節とパララックスの補正を同時に行う原理を説明する図である。 対物レンズの中心方向へのシフト距離dと光軸方向への繰出し距離xとの関係を示すグラフである。 図8の双眼拡大鏡の対物レンズのシフト量を側方へずらした時の光路を示す模式図である。
符号の説明
21 接眼レンズ
41 対物レンズ
70 楔形プリズム

Claims (4)

  1. 光軸に対して斜め方向に移動して焦点調節または変倍操作とともにパララックスの補正を行う対物レンズと、接眼レンズとを備える左右2つの光学系を有する双眼拡大鏡において、
    前記光学系を装置の前後方向に対して所定の角度をなして配置するとともに、前記対物レンズの光軸が前記接眼レンズの光軸と同一となる位置を中心とし、前記対物レンズを前方かつ光軸よりも装置の中央寄り方向、及び、後方かつ光軸よりも装置の側方寄り方向へ移動自在に保持してなり、
    前記所定の角度は、前記対物レンズの光軸に対する最大シフト量がd 1 のとき、対物レンズの光軸からd 1 /2ずれた位置に、対物レンズの光軸と平行に光線を入射したときの、屈折光の入射光に対する偏角に相当し、
    前記対物レンズの光軸が前記接眼レンズの光軸と同一となる位置を中心とする、前記対物レンズの移動量が、d 1 /2に相当することを特徴とする双眼拡大鏡。
  2. 光軸に対して斜め方向に移動して焦点調節または変倍操作とともにパララックスの補正を行う対物レンズと、接眼レンズとを備える左右2つの光学系を有する双眼拡大鏡において、
    透過光に水平方向に所定の角度の偏角が発生する楔形プリズムを前記対物レンズの前方に備えるとともに、前記対物レンズの光軸が前記接眼レンズの光軸と同一となる位置を中心とし、前記対物レンズを前方かつ光軸よりも装置の中央寄り方向、及び、後方かつ光軸よりも装置の側方寄り方向へ移動自在に保持してなり、
    前記所定の角度は、前記対物レンズの光軸に対する最大シフト量がd 1 のとき、対物レンズの光軸からd 1 /2ずれた位置に、対物レンズの光軸と平行に光線を入射したときの、屈折光の入射光に対する偏角に相当し、
    前記対物レンズの光軸が前記接眼レンズの光軸と同一となる位置を中心とする、前記対物レンズの移動量が、d 1 /2に相当することを特徴とする双眼拡大鏡。
  3. 前記楔形プリズムを光軸に対して回動自在に設けることを特徴とする請求項2に記載の双眼拡大鏡。
  4. 前記楔形プリズムは色消しプリズムであることを特徴とする請求項2または3に記載の双眼拡大鏡。
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