JPH08271796A - 顕微鏡用対物レンズ - Google Patents

顕微鏡用対物レンズ

Info

Publication number
JPH08271796A
JPH08271796A JP7078870A JP7887095A JPH08271796A JP H08271796 A JPH08271796 A JP H08271796A JP 7078870 A JP7078870 A JP 7078870A JP 7887095 A JP7887095 A JP 7887095A JP H08271796 A JPH08271796 A JP H08271796A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
optical
wedge
optical axis
adjustment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7078870A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideto Yamashita
日出人 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP7078870A priority Critical patent/JPH08271796A/ja
Publication of JPH08271796A publication Critical patent/JPH08271796A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、外部からの簡単な作業により光学調
整を行うことができ、しかも小形で安価なる顕微鏡用対
物レンズを提供する。 【構成】光学部材として2枚の楔状プリズム15、16
を鏡枠11の物点側、つまり標本側端部で倍率の高いレ
ンズ群12に近接して配置していて、これら楔状プリズ
ム15、16を光軸を中心に回転し位置出しを行うこと
で心出し調整を実現している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学調整を可能にした
顕微鏡用対物レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、顕微鏡用対物レンズにおいては、
像の拡大という点からレンズ群のニュートンリング、肉
厚およびガラスなどのバラツキを高い精度で確保するこ
とが重要である。
【0003】このため、このような顕微鏡用対物レンズ
では、特に、フラットネスなどが小さい普及クラスのも
のについても、その製造工程において簡単な光学調整を
行うようにしている。
【0004】そこで、従来、図9に示すように、対物レ
ンズの製造工程において、光軸上に沿ってレンズ群2、
3、4を配置した鏡枠1の周面に調整穴1aを形成し、
この調整穴1aから調整棒5を差込み、レンズ群3を図
示矢印のラジアル方向に微小移動することで偏心の要素
を打ち消すようにしたいわゆる心出し調整や、図10に
示すように光軸に沿ってレンズ群2、3、4を配置した
鏡枠1中のレンズ群2とレンズ群3の間にワッシャ6を
介挿し、レンズ間隔(空間間隔)を変えることで、球面
収差を補正する調整などが行われている。
【0005】また、このような球面収差の補正を外部か
ら行なう方法として、図11に示すようにレンズ群2、
3、4のうちのレンズ群3を操作桿3aを有する補正環
対物レンズにより構成し、操作桿3aによりレンズ群3
を図示矢印方向に移動させることにより、カバーガラス
厚などにより発生する球面収差を補正するもの、あるい
は、例えば、図12に示す特願平5−321920号明
細書のように光軸に沿ってレンズ群2、3、4を配置し
た鏡枠1先端に、取付け枠9を介して厚さの異なる平行
平面板(コレクションプレート)8を取付けることによ
り、球面収差を補正するものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図9および
図10に示すものは、製造の過程で鏡枠1内部のレンズ
群3を移動調整するには、非常に困難な調整作業が強い
られ、特に、図9での心出し調整においては、ラジアル
方向にレンズ群3を微小量動かすのに、かなりの技術を
必要し、また、図10での球面収差の調整においては一
度組んだものを再び組み直し、収差量に見合うワッシャ
−量のものを入れ直すなどの複雑な作業が必要となり、
これら作業は、作業者に高度の技能を要求するととも
に、作業による疲労も大きく、その結果、かかる調整に
携わる作業者が限られてしまうことになる。
【0007】また、図11および図12に示すものは、
外部から球面収差を調整することはできるが、このうち
図11のものは、操作桿3aによりレンズ群3を移動さ
せるための特別の機構が必要となり、その分構成が大き
くなるとともに、価格的にも高価なものになってしま
い、また、図12のものは、カバーガラス厚に応じて厚
さの異なる平行平面板(コレクションプレート)8を複
数枚用意しておかなければならないため、価格的に高価
なものになってしまう。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、外部からの簡単な作業により光学調整を行うことが
でき、しかも小形で安価なる顕微鏡用対物レンズを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
鏡枠および該鏡枠の光軸に沿ってレンズ群を配設した顕
微鏡用対物レンズにおいて、前記鏡枠の標本側端部で且
つ高倍率のレンズ群に近接して光学的な光軸角、光路長
および光学的パワーの少なくともひとつを可変可能にし
た光学部材を設けている。
【0010】請求項2記載の発明では、光学部材は、同
一で微小な楔角を有する一対の楔状プリズムを光軸を中
心に回転可能に設けたものである。
【0011】請求項3記載の発明では、光学部材は、微
小な楔角を有する楔状プリズムを光軸に直交する方向に
移動可能に設けたものである。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明によれば、鏡枠の標本端部
側に設けられる光学部材により光学的な光軸角、光路長
および光学的パワーなどを可変できるようになってお
り、かかる光学部材の位置出しを鏡枠外部から簡単に操
作することができ、この位置出し操作により所定の光学
調整を実現することができる。
【0013】また、請求項2記載の発明によれば、光学
部材として同一で微小な楔角を有する一対の楔状プリズ
ムを光軸を中心に回転可能にしたものを用い、これら楔
状プリズムを回転させて光軸を偏向させるようにするこ
とで、残存する心ヨリを確実に打ち消すことができる心
出し調整を実現できる。
【0014】また、請求項3記載の発明によれば、光学
部材として微小な楔角を有する楔状プリズムを光軸に直
交する方向に移動可能にしたものを用い、この楔状プリ
ズムを移動させ、その肉厚を変化させて、光軸上の光学
的な距離を変化させるようにすることで、残存する球面
収差量を確実に打ち消すことができる球面収差の調整を
実現できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従い説明す
る。
【0016】(第1実施例)図1は、第1実施例の概略
構成を示している。なお、この第1実施例では、心出し
調整について述べている。
【0017】図において、11は鏡枠で、この鏡枠11
中心の光軸に沿ってレンズ群12、13、14を配設し
ている。そして、このような鏡枠11の物点側、つまり
標本側端部で倍率の高いレンズ群12に近接して同一で
微小な楔角αを有する一対の楔状プリズム15、16を
それぞれ支持枠17、18を介して取付けている。この
場合、楔状プリズム15、16は、それぞれの支持枠1
7、18により、鏡枠11に対し光軸を中心に回転可能
になっていている。そして、残存する偏心、いわゆる心
ヨリに対して、これら2枚の楔状プリズム15、16を
相互に回転させて光軸角を変えることで、残存する心ヨ
リ要素を打ち消すようにし、この状態でビスまたは接着
などで固定するようになっている。
【0018】しかして、このような構成によれば、図2
に示すように標本側に配置された同一で微小の楔角αを
持った2枚の楔状プリズム15、16において、これら
楔角αより発生する心ヨリベクトルは、各楔状プリズム
15、16の回転角をθ1 、θ2 とすると、図3に示す
ように表すことができる。なお、図面中、文中/ はベク
トル記号を表すものとする。この場合、楔状プリズム1
5がθ1 回転したとき発生する心ヨリベクトルは /Q1
、楔状プリズム16がθ2 回転したとき発生する心ヨ
リベクトルは /Q2 (| /Q1 |=| /Q2 |)とな
り、これらの心ヨリベクトル /Q1 、 /Q2 の回転角の
組合せ /Q1 + /Q2 は、360°の方向において0か
ら2| /Q1 |の範囲の大きさを得られることになる。
【0019】これにより、対物レンズ本体に残存する心
ヨリベクトル /Pの大きさ| /P|とすると、| /P|
≦2| /Q1 |の関係が成立するように楔角αを設定
し、楔状プリズム15、16を相互回転させて光軸角に
ついて位置合わせすれば、残存する心ヨリベクトル /P
は、どの場合においても確実に打ち消すことができ、こ
れにより心出し調整が実現できることになる。
【0020】ただし、この場合、残存する心ヨリベクト
ル /Pと楔状プリズムにより発生する心ヨリベクトル /
Qはレンズ(球面)の偏心エラーと楔状によるエラーと
の違いがあるため、楔角αが十分小さい場合(α≦30
分程度)や周辺フラットネスが小さい場合に有効であ
る。
【0021】なお、2枚の楔状プリズム15、16を鏡
枠11の物点側、つまり標本側の倍率の高いレンズ群1
2側に配置したのは、一般に倍率の高いレンズは、図4
(a)に示すように同図(b)に示す倍率の低いレンズ
に比べ物点側の開口NAを大きくして解像を確保してい
る。このことは、高倍率レンズのNAの大きな(光線の
傾きの大きい)部分は、光学的な影響が大きい部分と言
えることから、この部分に楔状プリズム15、16を配
置し光路調整することにより、精度の高い心出し調整を
実現できる。
【0022】従って、このような第1実施例によれば、
光学部材として2枚の楔状プリズム15、16を鏡枠1
1の物点側、つまり標本側端部で倍率の高いレンズ群1
2に近接して配置していて、これら楔状プリズム15、
16の回転を外部から操作する程度の簡単な位置出し作
業で光学調整を行うことができるので、従来、対物レン
ズ内部のレンズ群を調整棒を差込んで微小移動させるよ
うなものと比べ、複雑な位置出し作業が必要でなくな
り、作業者の疲労を軽減し、特に、これら作業に高度の
技能を必要としなくとも調整を行うことができるように
なる。
【0023】また、光学部材として2枚の楔状プリズム
15、16を設ける程度のものなので、構成が簡単で、
小形化できるとともに、価格的にも安価なものにでき
る。
【0024】さらに、2枚の楔状プリズム15、16を
回転させて光軸角を変えるようにしているので、残存す
る心ヨリを確実に打ち消すことができる心出し調整が実
現できる。
【0025】この結果として、例えば、フラットネスの
小さい普及タイプの対物レンズにおいては、後付け可能
な光学部材の簡単な位置出し作業のみで光学調整可能と
なり、製造作業者の疲労を軽減し、低技能でも組立作業
を行うことができ、しかも、対物レンズ本体は複雑な調
整機構が不要で、心精度も比較的に悪くてもよいため、
鏡枠構造も簡易にでき、その精度、公差もゆるめられ、
さらに製造コストを下げることも可能になる。
【0026】(第2実施例)図5は第2実施例の概略構
成を示すもので、図1と同一部分には同符号を付してい
る。なお、この第2実施例では、心出し調整について述
べている。
【0027】この場合、鏡枠11の物点側、つまり標本
側の倍率の高いレンズ群12に近接して平行度の良い1
枚の平行平面板19を設けている。この平行平面板19
は、光軸を中心に該光軸に対してθだけ傾けることで、
光軸角を変えて、心ヨリ要素を打ち消すようにしてい
る。つまり、この場合、平行平面板19の光軸に対する
傾き量は、第1実施例で述べた心ヨリベクトル /Qの大
きさに相当するため、360°どの方向でも心ヨリ補正
が可能となり、2枚の楔状プリズムによる心ヨリの補正
と同じ効果が得られる。
【0028】(第3実施例)図6は第3実施例の概略構
成を示すもので、図1と同一部分には同符号を付してい
る。なお、この第3実施例では、球面収差の調整につい
て述べている。
【0029】この場合、鏡枠11の物点側、つまり標本
側の倍率の高いレンズ群12に近接して微小な楔角αを
有する楔状プリズム21を支持枠22を介して取付けて
いる。この楔状プリズム21は、支持枠22に取付けた
調整ネジ23により光軸に直交する図示矢印方向に直線
移動可能になっていて、残存する球面収差量に対し、楔
状プリズム21を移動させることで、球面収差を打ち消
すようにしている。つまり、この場合、楔状プリズム2
1を光軸に対し直交方向に移動し、その肉厚を変化させ
ることで、光軸上の光学的な光路長を変化させ、球面収
差の調整ができるようになる。この場合も図4(a)に
示すように高倍率レンズのNAの大きな(光線の傾きの
大きい)部分の光学的な影響が大きい部分に楔状プリズ
ム21を配置していることから、精度の高い球面収差の
調整が実現できる。
【0030】なお、このような球面収差の調整の際の変
化の程度は、楔状プリズム21の微小角αの大きさを変
えることや、また、楔状プリズム21の移動方向を最大
肉厚の方向からずらすことで変えることができる。
【0031】従って、このような第3実施例によれば、
光学部材として楔状プリズム21を鏡枠11の物点側、
つまり標本側端部で倍率の高いレンズ群に近接して配置
していて、この楔状プリズム21の光軸に直交する方向
の直線移動などを外部から操作する程度の簡単な位置出
し作業で光学調整を行うことができるので、従来の対物
レンズ内部のレンズ群の間にワッシャを組み込むような
ものと比べ、複雑な作業が必要でなくなり、作業者の疲
労を軽減し、特に、これら位置出し作業に高度の技能を
必要としなくとも調整を行うことができるようになる。
【0032】また、光学部材として楔状プリズム21の
みを設ける程度のものなので、従来のレンズ群を操作桿
を有する補正環対物レンズにより構成したり、カバーガ
ラス厚に応じて厚さの異なる平行平面板を複数枚用意す
るものと比べ、構成が簡単で、小形化できるとともに、
価格的にも安価なものにできる。
【0033】さらに、楔状プリズム21を光軸に直交す
る方向に移動させ、その肉厚を変化させて、光軸上の光
学的な光路長を変化させるようにしているので、残存す
る球面収差量を確実に打ち消すことができる球面収差の
調整を実現できる。
【0034】(第4実施例)図7は第4実施例の概略構
成を示すもので、図1と同一部分には同符号を付してい
る。なお、この第4実施例も球面収差の調整について述
べている。
【0035】この場合、鏡枠11の物点側、つまり標本
側の倍率の高いレンズ群12に近接して、ゆるやかな曲
面を持つ焦点距離の長い凸レンズ25と凹レンズ26を
配置している。
【0036】この場合、2枚の凸レンズ25と凹レンズ
26を、その光軸方向に移動させて、光学的な距離(間
隔)を変化させることにより、光学的パワーつまり(1
/f)を可変させて球面収差量の調整ができるようにな
り、上述の第3実施例と同様な効果が期待できる。
【0037】なお、上述した実施例から明らかなよう
に、心出し調整と球面収差調整は、それぞれ独立した調
整であることから、これらの調整を組合せれば心出し調
整と球面収差調整を同時に行うことも可能になる。例え
ば、図8(a)は、微小の楔角αを持った2枚の楔状プ
リズム27、28の一方を交換可能とするとともに、光
軸に垂直に移動可能としたもの、同図(b)に示すよう
に1枚の平行平面板29をθだけ傾け可能とするととも
に、交換、選択を可能にしたもの、同図(c)に示すよ
うに2枚のゆるやかな曲面を持つ凸レンズ30、凹レン
ズ31を光軸方向に移動可能とするとともに、全体をθ
だけ傾けることも可能にしたももの、そして、同図
(d)に示すように2枚のゆるやかな曲面を持つ凸レン
ズ32、凹レンズ33を光軸方向に移動可能とするとと
もに、一方のレンズを他方レンズの曲面に沿って移動さ
せることで微小の楔角αを持った楔状プリズムを作るよ
うにしたものなどがあり、これらの例によれば、方式は
異なるが、心出し調整と球面収差調整を同時に実現する
ことができる。
【0038】以上、実施例に基づいて説明したが、本発
明中には以下の発明が含まれる。
【0039】(1)鏡枠および該鏡枠の光軸に沿ってレ
ンズ群を配設した顕微鏡用対物レンズにおいて、前記鏡
枠の標本側端部で且つ高倍率のレンズ群に近接して光学
的な光軸角、光路長および光学的パワーの少なくともひ
とつを可変可能にした光学部材を設けたことを特徴とす
る顕微鏡用対物レンズ。
【0040】このようにすれば、光学部材の位置出しを
鏡枠外部から簡単に操作することができ、この位置出し
操作により所定の光学調整を実現することができる。
【0041】(2)(1)記載の顕微鏡用対物レンズに
おいて、光学部材は、同一で微小な楔角を有する一対の
楔状プリズムを光軸を中心に回転可能に設けたものであ
る。このようにすれば、楔状プリズムを回転させて光軸
角を変えるようにすることにより、残存する心ヨリを確
実に打ち消すことができる心出し調整を実現できる。
【0042】(3)(1)記載の顕微鏡用対物レンズに
おいて、光学部材は、微小な楔角を有する楔状プリズム
を光軸に直交する方向に移動可能に設けたものである。
【0043】このようにすれば、楔状プリズムを移動さ
せ、その肉厚を変化させて、光軸上の光学的な光路長を
変化させるようにすることで、残存する球面収差量を確
実に打ち消すことができる球面収差の調整を実現でき
る。
【0044】(4)(1)記載の顕微鏡用対物レンズに
おいて、光学部材は、1枚の平行平面板を光軸に対し傾
斜可能にしている。
【0045】このようにすれば、平行平面板を光軸に対
して傾けて光軸を偏向させ、光軸上の光学的な光路長を
変化させることにより、残存する心ヨリを確実に打ち消
すことができる心出し調整を実現できる。
【0046】(5)(1)記載の顕微鏡用対物レンズに
おいて、光学部材は、曲面を持つ焦点距離の長い凸レン
ズと凹レンズの組合せよりなり、これらレンズのレンズ
間隔を光軸方向に可変できるようにしている。
【0047】このようにすれば、これら凸レンズと凹レ
ンズを光軸方向に移動させ、光学的距離を変化させるよ
うにすることで、残存する球面収差量を確実に打ち消す
ことができる球面収差の調整を実現できる。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、鏡
枠の標本側端部で且つ高倍率のレンズ群に近接して設け
られた光学部材を、鏡枠外部から操作する程度の簡単な
位置出し作業で光学調整を行うことができるので、従来
のものと比べ、複雑な位置出し作業が必要でなくなり、
作業者の疲労を軽減し、特に、これら作業に高度の技能
を必要としなくとも調整を行うことができる。また、構
成が簡単で、小形化できるとともに、価格的にも安価に
できる。さらに、光学部材により光学的な光路長、肉
厚、光学的パワーなどを可変することで、残存する心ヨ
リや球面収差量を確実に打ち消すことができる心出し調
整や球面収差調整が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の概略構成を示す図。
【図2】第1実施例を説明するための図。
【図3】第1実施例を説明するための図。
【図4】第1実施例を説明するための図。
【図5】本発明の第2実施例の概略構成を示す図。
【図6】本発明の第3実施例の概略構成を示す図。
【図7】本発明の第4実施例の概略構成を示す図。
【図8】本発明のその他の実施例の概略構成を示す図。
【図9】従来の心出し調整の一例を示す図。
【図10】従来の球面収差の調整の一例を示す図。
【図11】従来の球面収差の調整の他例を示す図。
【図12】従来の球面収差の調整の他例を示す図。
【符号の説明】
11…鏡枠、 12、13、14…レンズ群、 15、16…楔状プリズム、 17、18…支持枠、 19…平行平面板、 21…楔状プリズム、 22…支持枠、 23…調整ネジ、 25…凸レンズ、 26…凹レンズ、 27、28…楔状プリズム、 29…平行平面板、 30、32…凸レンズ、 31、33…凹レンズ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鏡枠および該鏡枠の光軸に沿ってレンズ
    群を配設した顕微鏡用対物レンズにおいて、 前記鏡枠の標本端部側で且つ高倍率のレンズ群に近接し
    て光学的な光軸角、光路長および光学的パワーの少なく
    ともひとつを可変可能にした光学部材を設けたことを特
    徴とする顕微鏡用対物レンズ。
  2. 【請求項2】 光学部材は、同一で微小な楔角を有する
    一対の楔状プリズムを光軸を中心に回転可能に設けたも
    のであることを特徴とする請求項1記載の顕微鏡用対物
    レンズ。
  3. 【請求項3】 光学部材は、微小な楔角を有する楔状プ
    リズムを光軸に直交する方向に移動可能に設けたもので
    あることを特徴とする請求項1記載の顕微鏡用対物レン
    ズ。
JP7078870A 1995-04-04 1995-04-04 顕微鏡用対物レンズ Withdrawn JPH08271796A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7078870A JPH08271796A (ja) 1995-04-04 1995-04-04 顕微鏡用対物レンズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7078870A JPH08271796A (ja) 1995-04-04 1995-04-04 顕微鏡用対物レンズ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08271796A true JPH08271796A (ja) 1996-10-18

Family

ID=13673869

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7078870A Withdrawn JPH08271796A (ja) 1995-04-04 1995-04-04 顕微鏡用対物レンズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08271796A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005202216A (ja) * 2004-01-16 2005-07-28 Nitto Kogaku Kk 双眼拡大鏡
CN100345022C (zh) * 2005-07-11 2007-10-24 中国科学院上海技术物理研究所 一种适合空间应用的小型化长工作距显微光学系统
JP2013218020A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Mitsutoyo Corp ガラス厚補正アダプタ、及び対物レンズ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005202216A (ja) * 2004-01-16 2005-07-28 Nitto Kogaku Kk 双眼拡大鏡
JP4537079B2 (ja) * 2004-01-16 2010-09-01 日東光学株式会社 双眼拡大鏡
CN100345022C (zh) * 2005-07-11 2007-10-24 中国科学院上海技术物理研究所 一种适合空间应用的小型化长工作距显微光学系统
JP2013218020A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Mitsutoyo Corp ガラス厚補正アダプタ、及び対物レンズ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7035025B2 (en) Compact precision beam manipulators
KR920001122B1 (ko) 광 주사장치 및 비대칭 비구면 주사렌즈
CN102455507B (zh) 用于光源单元的调整装置和用于光源单元的调整方法
JP2000089086A (ja) ズームレンズ鏡筒
EP0844505A2 (en) Variable-inclination-angle lens-barrel for microscopes and microscope system
EP0572806B1 (en) Image pickup apparatus and method of varying an image formation magnification
JPH08271796A (ja) 顕微鏡用対物レンズ
US4919502A (en) Tilt error corrective scanning optical system
US5148304A (en) Optical beam scanning system
US4504110A (en) Converging beam linear optical scanner
JP2002062499A (ja) 走査光学装置
US11754831B2 (en) Optical arrangement and method for correcting centration errors and/or angle errors
US4882483A (en) Optical scanning apparatus with optical correction for scan mirror surface tilt
JP4160511B2 (ja) 共焦点光学式走査装置
JP3196613B2 (ja) 双眼鏡
JPH02181712A (ja) 色消しレーザ走査光学系
US6678443B2 (en) Apparatus for slewing a light beam
JPH0675162A (ja) ビーム走査装置
KR101846239B1 (ko) 자유형상 광학계 정렬 시스템 및 방법
JPH095602A (ja) レンズ鏡枠
JP3833790B2 (ja) 実体顕微鏡の光路切換装置
JPH07301724A (ja) 入射位置調整機構付き光ビーム入射装置
US11921284B2 (en) Optical zoom system using an adjustable reflective fresnel lens implemented with a micro-electro-mechanical system (MEMs) micro-mirror array (MMA)
JPH0996757A (ja) 光路偏向装置
JPH0560935A (ja) 光フアイバ光線入射位置調整装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020604