JP3579595B2 - 像振れ補正装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手振れ等に起因する光学装置の像ぶれの補正に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、双眼鏡等の光学機器には手振れ等に起因する像振れを補正する像振れ補正装置が備えられている。像振れ補正装置により補正光学系が光学機器の移動を相殺する方向に所定量駆動され、像振れは補正される。このような補正光学系の駆動手段の一例として例えばステッピングモータが用いられる。ステッピングモータはロータ(回転子)と、ロータの周囲に配設されたステータ(固定子)と、ステータに巻き回されたコイル(固定子巻線)とを有しており、コイルに電流を流すことによりステータが励磁し、励磁したステータとロータとの間に発生する磁力による吸着力及び反発力によりロータが回転する。すなわち、コイルに流れる駆動電流を制御することによりロータの回転量及び回転方向が制御される。
【0003】
ロータの回転運動は伝達機構により補正光学系の光軸に垂直な面内における直線運動に変換されて補正光学系に伝達される。ステッピングモータを1ステップ回転させることにより駆動される補正光学系の駆動量はステッピングモータの1ステップの回転角度と伝達機構の構造により決定される。従って、ステッピングモータを回転させるステップ数を制御することにより補正光学系の駆動量が制御され、その結果ステップ数の累積数として補正光学系の位置が検知される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
光学装置のぶれが検出されず補正光学系を駆動する必要がない場合は、その時点でのロータの位置を保持しなければならない。そのため、ステータの励磁状態を維持しなくてはならず、駆動電流はコイルに流され続ける。すなわち、ステッピングモータを補正光学系の駆動源として用いた場合、補正光学系の移動の必要性の有無にかかわらず常にコイルに駆動電流を流し続けなくてはならい。従って、ステッピングモータは電力の消費量が大きく経済性が悪いという問題があった。
【0005】
本発明は、以上の問題を解決するものであり、経済性のよい像振れ補正装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる像振れ補正装置は、光学装置のぶれ量を検出するぶれ検出手段と、光学装置のぶれによる像振れを補正する補正光学系と、ステッピングモータと、ステッピングモータと補正光学系との間に介在し、ステッピングモータの回転運動を補正光学系の運動に変換する伝達機構であって、コイルが非通電状態にある場合のステッピングモータのロータのディテントトルクを超えないよう、光学装置に加えられた外力を低減してステッピングモータへ伝達する伝達機構とを有し、補正光学系を所定量駆動する1ステップ単位で駆動する駆動手段と、ぶれ検出手段から出力されるぶれ量と駆動手段のステップ駆動量から算出される補正光学系の位置を示す値との差分が所定の閾値を超えているとき、ステッピングモータのコイルに流れる駆動電流を制御することにより差分が相殺されるよう駆動手段を駆動する制御手段とを備え、差分が所定の閾値を超えていないとき、制御手段がコイルを非通電状態にすることを特徴とする。
【0007】
好ましくは、制御手段は、差分が所定の閾値を超えている場合、駆動手段を介してコイルを通電し、ステッピングモータのロータを所定の単位角度分回転させる。
【0009】
好ましくはさらに、コイルに流す駆動電流を制御する駆動回路と、駆動回路に電源を供給するスイッチとを有し、制御手段がスイッチをオンオフ制御することにより、駆動回路への電源の供給及び停止が行なわれる。
【0010】
差分が所定の閾値を超えている場合において、電源の供給が停止しているときは、制御手段が、例えばコイルにおいて電源の供給が停止される前と同一方向に駆動電流が流れるよう電源の供給を開始し、電源が供給されているときは、ステッピングモータが駆動され差分が相殺されるよう、制御手段がコイルにおける駆動電流の方向を制御する。
【0011】
また、本発明にかかる像振れ補正装置は、光学装置のぶれ量を検出するぶれ検出手段と、光学装置のぶれによる像振れを補正する補正光学系と、ステッピングモータと、ステッピングモータと補正光学系との間に介在し、ステッピングモータの回転駆動を所定の減速比で減速して補正光学系に伝達する伝達機構とを有し、補正光学系を所定量駆動する1ステップ単位で駆動する駆動手段と、ぶれ検出手段から出力されるぶれ量と駆動手段のステップ駆動量から算出される補正光学系の位置を示す値との差分が所定の閾値を超えているとき、ステッピングモータのコイルに流れる駆動電流を制御することにより差分が相殺されるよう駆動手段を駆動する制御手段とを備え、差分が所定の閾値を超えていないとき、制御手段がコイルを非通電状態にする。
【0012】
好ましくは、光学装置に加えられた外力が補正光学系を介してステッピングモータに伝達されステッピングモータに発生する外部トルクが、ステッピングモータの非励磁状態におけるディテント・トルクよりも小さくなるよう、減速比が設定されている。
【0013】
光学装置は例えば一対の望遠光学系を備える双眼鏡であり、伝達機構は例えばねじ送り機構である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る実施形態が適用される像振れ補正装置を示す斜視図、図2はその正面図である。
レンズ支持枠20は補正レンズ21、22を保持する保持部20L、20R、および保持部20L、20Rを連結する連結部20Cから成る。保持部20L、20Rは左右対称な位置に設けられており、補正レンズ21、22を固定するのに十分な厚さを有する平板である。尚、本明細書で「横方向」とは、補正レンズ21の光軸Olおよび補正レンズ22の光軸Orを含む面に平行でかつ光軸OlおよびOrに直交する方向であり、「縦方向」とは横方向に直交する方向である。
【0015】
保持部20Lの左端面には、保持部20Lの内部に向かって補正レンズ21の光軸Olおよび補正レンズ22の光軸Orを含む面と平行でかつ光軸Ol、Orに直交する方向に延び、所定の深さを有する穴20a、20bが上端部および下端部近傍に穿設されている。保持部20Rの右端面にも同様の穴20c、20dが設けられている。
【0016】
コの字型のガイドバー61は、それぞれの軸方向が平行である横方向ガイド部61a、61bと、横方向ガイド部61aと61bを連結する縦方向ガイド部61cとから成る。縦方向ガイド部61cの軸方向の長さは、保持部20Lの穴20a、20bの間の距離に略等しい。穴20a、20bにはガイドバー61の横方向ガイド部61a、61bがそれぞれ摺動可能に挿入されている。
【0017】
ガイドバー62は、ガイドバー61と同様にそれぞれの軸方向が平行である横方向ガイド部62a、62bと、横方向ガイド部62aと62bを連結する縦方向ガイド部62cとからなり、コの字型を有している。縦方向ガイド部62cの軸方向の長さは、保持部20Rの穴20c、20dの間の距離に略等しい。穴20c、20dにはガイドバー62の横方向ガイド部62a、62bがそれぞれ摺動可能に挿入されている。
【0018】
すなわち、レンズ支持枠20はガイドバー61および62に支持されており、ガイドバー61の横方向ガイド部61a、61bの先端がそれぞれ穴20a、20bの底部に当接し、ガイドバー62の横方向ガイド部62a、62bの先端がそれぞれ穴20c、20dの底部に当接する範囲内において、横方向に往復動が可能である。
【0019】
ガイドバー61の縦方向ガイド部61cは双眼鏡の外枠の内壁面に形成された突起部12を挿通し、縦方向に往復動が可能なように突起部12に支持されている。同様に、ガイドバー62の縦方向ガイド部62cは双眼鏡の外枠の内壁面に形成された突起部13を挿通し、縦方向に往復動が可能なように突起部13に支持されている。
【0020】
連結部20Cは略立方体の形状を有し、開口部23が形成されている。開口部23は、補正レンズ21の光軸Ol、補正レンズ22の光軸Orを含む面に平行で、かつ互いに対向する面23a、23bと、面23a、23bに垂直でかつ互いに対向する面23c、23dにより規定される。
【0021】
開口部23には第1の直動型アクチュエータ133、第2の直動型アクチュエータ134が配設されている。第1の直動型アクチュエータ133は、ステッピングモータ133aとシャフト133b、133cとから成る。ステッピングモータ133aは、双眼鏡内壁面(図示せず)に固定設置されたモータケース133dとモータケース133d内に設けられたローター(図示せず)とから成り、ローターは横方向に沿った軸回りに正逆回転が可能である。
【0022】
シャフト133b、133cは、ローターの回転方向においてローターと一体的に回転し、軸方向においてはローターに対して移動可能なように支持されている。シャフト133b、133cの外周面にはリードネジ(図示せず)が形成されており、モータケース133dにおいてそれぞれに対応する部分に設けられた軸受けに形成されている雌ネジ(図示せず)に螺合している。
【0023】
すなわち、ローターの正転に対して、シャフト133bは回転しながらその軸方向に沿って突出し、シャフト133cは回転しながら引き込まれ、ローターの逆転に対して、シャフト133bは回転しながらその軸方向に沿って引き込まれ、シャフト133cは回転しながら突出する。シャフト133b、133cの先端部にはボール(図示せず)が埋設されており、このボールが目標物を押圧する。シャフト133b、133cの先端部は開口部23の面23c、23dに常に当接している。
【0024】
第2の直動型アクチュエータ134も同様の構成を有しており、ステッピングモータ134aのローターは縦方向に沿った軸回りに正逆回転が可能である。ローターの正転に対して、シャフト134bは回転しながらその軸方向に沿って突出し、シャフト134cは回転しながら引き込まれ、ローターの逆転に対して、シャフト134bは回転しながらその軸方向に沿って引き込まれ、シャフト134cは回転しながら突出する。シャフト134b、134cの先端部にはボール(図示せず)が埋設されており、このボールが目標物を押圧する。シャフト134b、134cの先端部は開口部23の面23a、23bに常に当接している。
【0025】
ステッピングモータ133aのローターを正転させるとシャフト133bはx1方向に突出し、シャフト133cは引き込まれるので、レンズ支持枠20はx1方向に変位され、ステッピングモータ133aのローターを逆転させるとシャフト133cはx2方向に突出し、シャフト133bは引き込まれるので、レンズ支持枠20はx2方向に変位される。
【0026】
同様に、ステッピングモータ134aのローターを正転させるとシャフト133bはy1方向に突出し、シャフト134cは引き込まれるので、レンズ支持枠20はy1方向に変位され、ステッピングモータ134aのローターを逆転させるとシャフト134cはy2方向に突出し、シャフト134bは引き込まれるので、レンズ支持枠20はy2方向に変位される。
【0027】
以上のように、ステッピングモータ133a、134aの直線運動の組合せにより、光軸Ol、Orに直交する平面内において補正レンズ21、22が駆動される。このような補正光学装置が、双眼鏡において接眼レンズと対物レンズの間に位置決めされるよう配設される。
【0028】
図3は、本実施形態における横方向の光軸の移動を補正する補正レンズ駆動回路のブロック図である。
横方向ジャイロセンサ201は、双眼鏡の光軸の横方向の振れ角速度を検出し、それに対応した電圧信号を出力する。横方向ジャイロセンサ201が出力した電圧信号は横方向増幅器202において増幅され、CPU203のAD変換入力端子ADに入力される。CPU203においてAD変換入力端子ADにより変換されたデジタル値をもとに積分演算等の所定の処理が行われ、出力ポートPO0、PO1から2ビットの制御信号が出力される。CPU203の出力ポートPO0、PO1には横方向駆動回路204が接続されている。横方向駆動回路204では、CPU203から入力された2ビットの制御信号をもとに第1の直動型アクチュエータ133の駆動信号を生成し、出力端子C0、C1、C2、C3から出力する。
【0029】
出力端子C0、C1、C2、C3には、第1の直動型アクチュエータ133のステッピングモータ133aのロータの駆動コイルが接続されている。駆動信号に従って駆動コイルに所定の電流が流され、ステッピングモータ133aのローターが回転する。
【0030】
さらに、CPU203の出力ポートPO2には、例えばトランジスタ等のスイッチ207の制御端子が抵抗R1を介して接続されている。スイッチ207の他方の端子は横方向駆動回路204に接続されている。出力ポートPO2の制御信号に従ってスイッチ207がオンオフされ、それに伴い横方向駆動回路204への電源供給の停止及び開始が行なわれる。
【0031】
CPU203の入力ポートPIにはAD変換入力のタイミングクロック発生用の発振器206が接続されている。発振器206から出力されるパルス信号に従って、CPU203のAD変換入力端子におけるAD変換が行われる。
【0032】
以上のように、横方向ジャイロセンサ201により検出される横方向における双眼鏡の光軸の振れ角速度に応じて第1の直動型アクチュエータ133のステッピングモータ133aのローターが所定の向きに所定のパルス数回転される。その結果、横方向における像移動を打ち消すようにレンズ支持枠20が押圧されるため、像振れが補正される。
【0033】
尚、図3には図示していないが、CPU203には縦方向における像振れを補正するための縦方向ジャイロセンサ、縦方向増幅器、縦方向駆動回路が接続されており、上述の横方向の像振れ補正と同様の処理が行われる。横方向駆動回路204に第1の直動型アクチュエータ133が接続されているのと同様に、縦方向駆動回路には第2の直動型アクチュエータ134が接続されており、縦方向駆動回路から出力される駆動信号に基づいて第2の直動型アクチュエータ134のステッピングモータ134aが駆動され、縦方向における像振れが補正される。
【0034】
図4は、本実施形態の横方向における像振れ補正の制御を示すフローチャートである。
双眼鏡のスイッチの操作等によりプログラムが開始されると、ステップS300で、ステッピングモータ133a(図1参照)内のローターの駆動累積ステップ数を示す変数STCの値がクリアされる。尚、変数STCにはローターが正転した場合、そのステップ数が加算され、ローターが逆転した場合、そのステップ数が減算される。次いでステップS301で入力ポートPIに入力される信号がハイかローかを判断する。信号がハイの場合、すなわちパルスが検出されたらステップS302へ進む。パルスが検出されない間は発振器206(図3参照)が立ち上がっていない状態なので次の処理へは進まない。換言すれば、発振器206から出力されるパルス信号毎に、ステップS302以降の処理が行われる。
【0035】
ステップS302では、横方向ジャイロセンサ201から出力され横方向増幅器202により増幅された電圧信号が、CPU203のAD変換入力端子ADによりデジタル値に変換される。次いでステップS303では、積分演算が行われる。積分演算はデジタル変換された横方向ジャイロセンサ出力の電圧信号をデジタル変換毎に累積加算することにより行われる。以上のようにして双眼鏡の横方向における光軸角度位置情報を示すデータが算出される。
【0036】
ステップS304では、ステップS303で算出された双眼鏡の横方向における光軸角度位置情報と、変数STCにステッピングモータ133aの1ステップの回転に対応するレンズ支持枠20の駆動量Sを掛けた値との差分が算出される。すなわちステップS304では、双眼鏡の光軸角度位置情報と補正レンズ21、22の基準位置(補正レンズ21、22の光軸が双眼鏡の他の光学系の光軸と一致する位置)からの距離との差分が算出される。次いでステップS305でその差分と正の閾値SHが比較され、差分が正の閾値SHより大きい場合はステップS306へ進み、小さい場合はステップS309へ進む。尚、本実施形態において閾値SHは、通常、レンズ支持枠20の1ステップ駆動量Sと等しく設定される。
【0037】
上述のように、双眼鏡の光軸角度位置情報は、ジャイロセンサ出力を積分演算して算出され、一方変数STCは補正レンズ支持枠20をx1方向へ移動させるローターの正転のステップ数を加算し、x2方向へ移動させるローターの逆転を減算して算出される。従って、差分が正の閾値SHより大きい場合とは、双眼鏡の光軸の横方向角度位置情報が、補正レンズ21、22の現在位置、すなわちSTC×Sを、レンズ支持枠20の1ステップ駆動量S以上、上回っている場合である。
【0038】
ステップS306で出力ポートPO2から出力される制御信号がローにセットされる。出力ポートPO2の制御信号がローとなると、スイッチ207がオンとなり、横方向駆動回路204に電源が供給される。ステップS307で変数STCの値をインクリメントし、次いでステップS308で、ステッピングモータ133aを1ステップ正転させる制御信号を出力ポートPO0、PO1から出力する。ステップS306の処理により横方向駆動回路204には電源が供給された状態にあるため、出力ポートPO0、PO1の制御信号に基づいて、ステッピングモータ133aのロータの駆動コイルに所定の方向に駆動電流が流れ、ロータが正転する。ロータの正転はシャフト133c(図1、図2参照)を介して直線運動となってレンズ支持枠20へ伝達され、レンズ支持枠20はx1方向へ駆動される。その結果、双眼鏡の他の光学系の光軸のx2方向への移動が所定量相殺される。その後、処理はステップS301へ戻る。
【0039】
一方、ステップS309は、差分と負の閾値SHが比較される。差分が負の閾値SHより小さい場合はステップS310へ進む。差分が負の閾値SHより小さい場合とは、双眼鏡の光軸角度位置情報が、補正レンズ21、22の現在位置、すなわちSTC×Sを、レンズ支持枠20の1ステップの駆動量S以上、下回っている場合である。ステップS310で出力ポートPO2から出力される制御信号がローにセットされる。出力ポートPO2の制御信号がローとなると、スイッチ207がオンとなり、横方向駆動回路204に電源が供給される。次いでステップS311で変数STCの値をデクリメントし、次いでステップS312で、ステッピングモータ133aを1ステップ逆転させる制御信号を出力ポートPO0、PO1から出力する。ステップS310の処理により横方向駆動回路204には電源が供給された状態にあるため、出力ポートPO0、PO1の制御信号に基づいて、ステッピングモータ133aのロータの駆動コイルに所定の方向に駆動電流が流れ、ロータが逆転する。ロータの逆転はレンズ支持枠20へ直線運動となって伝達され、レンズ支持枠20はx2方向へ駆動される。その結果、双眼鏡の他の光学系の光軸のx1方向への移動が所定量相殺される。その後、処理はステップS301へ戻る。
【0040】
ステップS309において、差分が負の閾値SH以上の場合はステップS313へ進む。ステップS313では出力ポートPO2から出力される制御信号がハイにセットされる。出力ポートPO2の制御信号がハイになると、スイッチ207はオフとなり、横方向駆動回路204への電源の供給は停止される。その後、処理はステップS301へ戻る。
【0041】
本実施形態の作用について図5を用いて説明する。図5は、上述の閾値SHをレンズ支持枠20の1ステップ移動量Sと等しく設定した場合における像振れ信号および補正光学系の移動量、及び補正光学系を駆動するためにステッピングモータ133aのロータの駆動コイルに流される駆動電流を示すグラフである。
【0042】
波形aは像振れ信号の波形、すなわちジャイロセンサの出力値を積分演算して得られる双眼鏡の移動量を示す波形である。波形bは、補正レンズ21、22の移動量、すなわちステッピングモータ133aのロータの1ステップの回転に相当するレンズ支持枠20の1ステップ移動量Sに累積ステップ数STCを掛けた値を示す波形である。また、波形cは従来の像振れ補正装置におけるステッピングモータのロータの駆動コイルの駆動電流の波形を示し、波形dは第1実施形態を適用した場合の駆動コイルの駆動電流を示す波形である。尚、破線e1及びe2については後述する。
【0043】
波形bがステップ的に変化するのは、像振れ信号と補正レンズの移動量との差分が、上述の閾値SH(本実施形態においてはレンズ支持枠20の移動量S)を超える場合である。すなわち、時間t1、t2、t3、t4、t6、t10、t12、t13、t14、t15において、レンズ支持枠20は駆動される。一方、時間t5、t7、t8、t9、t11において、像振れ信号と補正レンズの移動量との差分は正の閾値SHと負の閾値SHの範囲内にあるので、レンズ支持枠20は駆動されない。
【0044】
従来の像振れ補正装置においては、波形cに示すように、レンズ支持枠20を駆動させる必要性の有無にかかわらず、常時、ステッピングモータ133aのロータの駆動コイルには駆動電流が流されてる。
【0045】
これに対し第1実施形態においては、波形dに示すように、時間t5、t7、t8、t9、t11のようにレンズ支持枠20を駆動させる必要がない場合には、横方向駆動回路204への電源の供給は停止され、ステッピングモータ133aのロータの駆動コイルには駆動電流は流されない。
【0046】
以上のように、第1実施形態では、双眼鏡の光軸角度位置情報と補正レンズ21、22の基準位置(補正レンズ21、22の光軸が双眼鏡の他の光学系の光軸と一致する位置)からの距離との差分が正の閾値SHと負の閾値SHの範囲外にある場合、すなわち像振れ補正のためにレンズ支持枠20を駆動する場合にのみ、横方向駆動回路204へ電源が供給され、ステッピングモータ133aのコイルに駆動電流が流される。双眼鏡の光軸角度位置情報と補正レンズ21、22の基準位置からの距離との差分が正の閾値SHと負の閾値SHの範囲内にある場合、すなわち像振れ補正をする必要がなくレンズ支持枠20を駆動しない場合には、横方向駆動回路204への電源の供給は停止され、ステッピングモータ133aのロータの駆動コイルには駆動電流が流されない。従って、電力の消費量が節約され経済的である。
【0047】
さらに、非通電時の場合におけるロータの位置の維持について図6を用いて説明する。図6はステッピングモータ133aのロータを外部の力で回転させようとするときに発生するトルクを示すグラフであり、縦軸はトルク、横軸はロータの回転角度である。曲線Aはロータが所定の位置(角度0°とする)に停止するようコイルに通電している場合のトルク曲線、曲線Bはコイルに通電してロータが角度0°に停止している状態においてコイルを非通電にした場合のトルク曲線である。
【0048】
曲線Aが示すように、コイルが通電されロータが角度0°で停止している場合、ロータに作用する外部的なトルクがホールディングトルクThを超えるとロータは回転する。換言すれば、ロータに作用する外部的なトルクがホールディングトルクThより小さければ、ロータは±θの範囲で位置保持能力を有する。
【0049】
一方、コイルが非通電の場合は、ロータに作用する外部的なトルクがホールディングトルクThよりも小さいディテントトルクTdを超えるとロータは回動する。ロータに作用する外部的なトルクがディテントトルクTdより小さければ、ロータは±θ/4の範囲で位置保持能力を有する。すなわち、コイルが非通電の場合、わずかな外力によりロータが回転しやすい。尚、ディテントトルクとは、コイルが励磁していない状態でロータを回転させようとする外部トルクに抗して元の位置を保持しようとしてロータが発する最大トルクをいう。
【0050】
しかしながら第1実施形態では、ステッピングモータ133aの回転運動を直線運動に変換してレンズ支持枠20に伝達する伝達機構は、上述のようにねじ送り機構である。非通電時に双眼鏡に加えられる外力は像振れ補正装置のねじ送り機構のスラスト方向すなわち可動部の送り方向に伝達されるが、ロータの回転方向には所定の減速比で低減されて伝達され、ディテントトルクTdを超えるトルクは発生しない。従って、レンズ支持枠20の不必要な移動が防止される。
【0051】
図7は、本発明の第2実施形態が適用される光学装置における像振れ補正の処理手順を示すフローチャートである。尚、第2実施形態の光学装置の像振れ補正装置は図1及び図2に示す第1実施形態の像振れ補正装置と同様の装置が用いられ、その回路構成も図3に示すブロック図と同様のものが用いられる。ステップS400からステップS404までの処理は、図4に示す第1実施形態における像振れ補正の処理手順を示すフローチャートのステップS300からステップS304までと同様である。すなわち、ジャイロセンサの出力信号を積分することにより光学装置の光軸の角度位置情報が算出され、光軸の角度位置情報とステッピングモータの累積駆動量との差分が算出される。
【0052】
ステップS405において、上述の差分と正の閾値SHが比較され、差分が正の閾値SHより大きい場合はステップS406へ進み、小さい場合はステップS410へ進む。尚、本実施形態において閾値SHは、第1実施形態と同様、レンズ支持枠20の1ステップ駆動量Sと等しい値とする。
【0053】
ステップS406では出力ポートPO2の出力信号がローか否かがチェックされる。処理がステップS406へ進んだ時点において、出力ポートPO2の出力信号がローである場合とは、前回に入力ポートPIのパルスが検出されたときの処理において、スイッチ207がオンされ、横方向駆動回路204の制御信号がステッピングモータへ出力され、ステッピングモータが駆動されていた場合である。反対にステップS406において出力ポートPO2の出力信号がハイである場合とは、前回の処理において、スイッチ207がオフされ、ステッピングモータが駆動されていない場合である。
【0054】
ステップS406で出力ポートPO2の制御信号がハイの場合、ステップS407へ進み、出力ポートPO2の制御信号をローにセットし、ステップS401へ戻る。すなわち、ステッピングモータが駆動可能状態となる。
【0055】
ステップS406で出力ポートPO2の制御信号がローの場合、ステップS408へ進み、ステップS408及びS409において図4のステップS307、S308と同様の処理が行なわれる。すなわち、変数STCの値がインクリメントされ、ステッピングモータ133aを1ステップ正転させる制御信号が出力ポートPO0、PO1から出力される。出力ポートPO0、PO1の制御信号に基づいて、ステッピングモータ133aのロータの駆動コイルに所定の方向に電流が流れ、ロータが正転し、レンズ支持枠20がx1方向へ駆動され双眼鏡の他の光学系の光軸のx2方向への移動が所定量相殺される。その後、処理はステップS401へ戻る。
【0056】
一方、ステップS405において上述の差分が正の閾値より小さい場合はステップS410へ進み、負の閾値より小さいか否かがチェックされる。差分が負の閾値より小さい場合はステップS411へ進む。
【0057】
ステップS411ではステップS406と同様、出力ポートPO2の出力信号がローか否かがチェックされる。すなわち、前回に入力ポートPIのパルスが検出されたときの処理において、スイッチ207がオンされステッピングモータが駆動されていたか、あるいは、スイッチ207がオフされステッピングモータが駆動されていなかったか、がチェックされる。
【0058】
ステップS411で出力ポートPO2の制御信号がハイの場合、ステップS412へ進み、出力ポートPO2の制御信号をローにセットし、ステッピングモータを駆動可能状態としてステップS401へ戻る。
【0059】
ステップS411で出力ポートPO2の制御信号がローの場合、ステップS413へ進み、ステップS413及びS414において図4のステップS311、S312と同様の処理が行なわれる。すなわち、変数STCの値がデクリメントされ、ステッピングモータ133aを1ステップ逆転させる制御信号が出力ポートPO0、PO1から出力される。出力ポートPO0、PO1の制御信号に基づいて、ステッピングモータ133aのロータの駆動コイルに所定の方向に電流が流れ、ロータが逆転し、レンズ支持枠20がx2方向へ駆動され双眼鏡の他の光学系の光軸のx1方向への移動が所定量相殺される。その後、処理はステップS401へ戻る。
【0060】
ステップS411において上述の差分が負の閾値より大きい場合はステップS415へ進み、出力ポートPO2の制御信号がハイにセットされ、横方向駆動回路204への電源供給が停止される。その後ステップS401へ戻る。
【0061】
以上のように、第2実施形態においては、補正光学系の光軸の角度位置情報とステッピングモータの駆動量との差分が正の閾値から負の閾値までの範囲外にある場合において、出力ポートPO2の制御信号がハイがローかに応じて、すなわち横方向駆動回路204に電源が供給されステッピングモータ133aのロータの駆動コイルに駆動電流が流されているか否かに応じて、異なった処理が施される。出力ポートPO2の制御信号がハイで横方向駆動回路204への電源の供給が停止され、ロータの駆動コイルに駆動電流が流されていない場合は、横方向駆動回路204への電源供給が再開されるのみであり、その結果、電源の供給が停止される前と同一方向にロータの駆動コイルに駆動電流が流される。一方、出力ポートPO2の制御信号がローで横方向駆動回路204へ電源が供給されており、ロータの駆動コイルに駆動電流が流されている状態ときは、第1実施形態と同様、上述の差分が相殺されるようステッピングモータ133aが駆動される。
【0062】
第2実施形態の作用について、図8〜図11を用いて説明する。図8〜図10は、ステッピングモータ133aのロータとステータを模式的に示す図である。尚、説明を簡略にするために図8〜図10には2相駆動のステッピングモータを示しているがこれに限るものでない。また、図11は、第2実施形態における像振れ信号および補正光学系の移動量、及び補正光学系を駆動するためにステッピングモータのロータの駆動コイルに流される駆動電流を示すグラフである。グラフ中の各波形a〜dは図5のグラフと同様である。
【0063】
図8において、ステータ141にN極が励磁されステータ142にS極が励磁されるよう、ステータ141、142に巻き回されたロータの駆動コイルに駆動電流が流されている。また、ステータ143にN極が励磁されステータ144にS極が励磁されるよう、ステータ143、144に巻き回されたロータの駆動コイルに駆動電流が流されている。このような励磁状態において、ロータ150はS極の磁極が最も強い部分がステータ141、143の間に位置決めされ、N極の磁極が最も強い部分ステータ142、144の間に位置決めされた状態で、安定して停止している。
【0064】
この状態でコイルを非通電状態にした場合、ロータは図8に示す位置で一応停止しているが通電時のように安定しているわけではなく、最も磁極の強い部分が磁性体であるステータに対向するよう回転するポテンシャルを有している。従って、ステータ141〜144のコイルを非通電にすると、ロータ150は図9若しくは図10に示す位置まで回転して安定する。
【0065】
図5のグラフの時間t5においてステッピングモータ133aのロータの駆動コイルが非通電状態になると、上述のようにロータは通電状態における停止位置から図9若しくは図10に示す位置まで回転し、安定して停止する。それに伴い、レンズ支持枠20はステッピングモータ133aの半ステップの回転に対応する駆動量分ずれた位置(図5の破線e1若しくはe2で示す位置)まで移動する。すなわち、理論上はレンズ支持枠20は波形bで示す位置で停止するが、実際には破線e1若しくはe2に示す位置で停止する。ロータが何れの位置で停止し、レンズ支持枠20がe1、e2のどちらの位置まで移動するのかは、駆動コイルが非通電になったときの外力の方向等に左右される。
【0066】
時間t5においてe2の位置までレンズ支持枠20が駆動された場合、時間t6において再びロータの駆動コイルに通電される際、補正光学系を像振れ波形に追従させるためには、ステッピングモータ133aを1.5ステップ分(図5中のf分に相当)回転させることになり、ステッピングモータ133aの制御が脱調を起こす可能性がある。
【0067】
第2実施形態では、双眼鏡の光軸の角度位置情報とステッピングモータの累積駆動量との差分が正の閾値SHから負の閾値SHまでの範囲外にあっても、ロータの駆動コイルが非通電の場合はコイルを通電状態にするのみで、像振れ補正のためのステップ駆動は行なわれない。従って、ロータは通電時の安定位置まで回転して停止するのみである。すなわち、図11の波形bに示すように時間t6、t10においてレンズ支持枠20はステップ駆動はされず、時間t1〜t4、7、t11〜t15のように、上述の差分が正の閾値SHから負の閾値SHまでの範囲外にあって、かつロータの駆動コイルが通電状態にある場合にのみ、ステップ駆動が行なわれる。従って、電力節約のためロータの駆動コイルを非通電状態にした場合にロータがどちらの位置まで回転していたとしても、再度通電状態にする際、ステッピングモータ133aの制御において脱調を起こすことが防止される。
【0068】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、消費電力が節約でき経済性のよい像振れ補正装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態が適用される像振れ補正装置の斜視図である。
【図2】像振れ補正装置の正面図である。
【図3】本発明の実施形態が適用されるブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態の像振れ補正制御のフローチャートである。
【図5】第1実施形態の手振れ波形、補正光学系の駆動波形を示すグラフである。
【図6】ステッピングモータのロータのトルク曲線を示すグラフである。
【図7】本発明の第1実施形態の像振れ補正制御のフローチャートである。
【図8】通電時のステッピングモータのロータの安定位置を模式的に示す図である。
【図9】非通電時のステッピングモータのロータの安定位置を模式的に示す図である。
【図10】非通電時のステッピングモータのロータの安定位置を模式的に示す図である。
【図11】第2実施形態の手振れ波形、補正光学系の駆動波形を示すグラフである。
【符号の説明】
20 レンズ支持枠
21、22 補正レンズ
23 開口部
133 第1の直動型アクチュエータ
134 第2の直動型アクチュエータ
133a、134a ステッピングモータ
133b、133c、134b、134c シャフト

Claims (8)

  1. 光学装置のぶれ量を検出するぶれ検出手段と、
    前記光学装置のぶれによる像振れを補正する補正光学系と、
    ステッピングモータと、前記ステッピングモータと前記補正光学系との間に介在し、前記ステッピングモータの回転運動を前記補正光学系の運動に変換する伝達機構であって、前記コイルが非通電状態にある場合の前記ステッピングモータのロータのディテントトルクを超えないよう、前記光学装置に加えられた外力を低減して前記ステッピングモータへ伝達する伝達機構とを有し、前記補正光学系を所定量駆動する1ステップ単位で駆動する駆動手段と、
    前記ぶれ検出手段から出力されるぶれ量と前記駆動手段のステップ駆動量から算出される前記補正光学系の位置を示す値との差分が所定の閾値を超えているとき、前記ステッピングモータのコイルに流れる駆動電流を制御することにより前記差分が相殺されるよう前記駆動手段を駆動する制御手段とを備え、
    前記差分が前記所定の閾値を超えていないとき、前記制御手段が前記コイルを非通電状態にすることを特徴とする像振れ補正装置。
  2. 前記制御手段は、前記差分が前記所定の閾値を超えている場合、前記駆動手段を介して前記コイルを通電し、前記ステッピングモータのロータを所定の単位角度分回転させることを特徴とする請求項1に記載の像振れ補正装置。
  3. さらに、前記コイルに流す駆動電流を制御する駆動回路と、前記駆動回路に電源を供給するスイッチとを有し、前記制御手段が前記スイッチをオンオフ制御することにより、前記駆動回路への電源の供給及び停止が行なわれることを特徴とする請求項1に記載の像振れ補正装置。
  4. 前記差分が前記所定の閾値を超えている場合において、前記電源の供給が停止しているときは、前記制御手段が、前記コイルにおいて前記電源の供給が停止される前と同一方向に前記駆動電流が流れるよう前記電源の供給を開始し、前記電源が供給されているときは、前記ステッピングモータが駆動され前記差分が相殺されるよう、前記制御手段が前記コイルにおける前記駆動電流の方向を制御することを特徴とする請求項1に記載の像振れ補正装置。
  5. 光学装置のぶれ量を検出するぶれ検出手段と、
    前記光学装置のぶれによる像振れを補正する補正光学系と、
    ステッピングモータと、前記ステッピングモータと前記補正光学系との間に介在し、前記ステッピングモータの回転駆動を所定の減速比で減速して前記補正光学系に伝達する伝達機構とを有し、前記補正光学系を所定量駆動する1ステップ単位で駆動する駆動手段と、
    前記ぶれ検出手段から出力されるぶれ量と前記駆動手段のステップ駆動量から算出される前記補正光学系の位置を示す値との差分が所定の閾値を超えているとき、前記ステッピングモータのコイルに流れる駆動電流を制御することにより前記差分が相殺されるよう前記駆動手段を駆動する制御手段とを備え、
    前記差分が所定の閾値を超えていないとき、前記制御手段が前記コイルを非通電状態にすることを特徴とする像振れ補正装置。
  6. 前記光学装置に加えられた外力が前記補正光学系を介して前記ステッピングモータに伝達され前記ステッピングモータに発生する外部トルクが、前記ステッピングモータの非励磁状態におけるディテント・トルクよりも小さくなるよう、前記減速比が設定されていることを特徴とする請求項に記載の像振れ補正装置。
  7. 前記光学装置が一対の望遠光学系を備える双眼鏡であることを特徴とする請求項1または請求項に記載の像振れ補正装置。
  8. 前記伝達機構がねじ送り機構であることを特徴とする請求項またはに記載の像振れ補正装置。
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