JP3236128B2 - モータ駆動装置及びレンズ駆動装置 - Google Patents

モータ駆動装置及びレンズ駆動装置

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JP3236128B2
JP3236128B2 JP14363193A JP14363193A JP3236128B2 JP 3236128 B2 JP3236128 B2 JP 3236128B2 JP 14363193 A JP14363193 A JP 14363193A JP 14363193 A JP14363193 A JP 14363193A JP 3236128 B2 JP3236128 B2 JP 3236128B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータ駆動装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、高精度の位置制御を行う精密
機器には、ステツピングモータが多く用いられている。
【0003】たとえばビデオカメラのレンズ制御等に
も、高い位置決め精度が得られるとともに、制御がオー
プンループであるため、高速で且つ制御自体が容易であ
る等の理由から、広く用いられている。
【0004】図9にステツピングモータの構成及び動作
を示す。図9において、中心の磁極をロータ、周りの磁
極をステーターと呼ぶ。ロータは永久磁石で、ステータ
はステツピングモータにかかる電流により磁化される。
【0005】ここで、 (a)AがS極、−AがN極、B、−Bが極性を持たな
い。 (b)A、−Aが極性を持たず、BがS極、−BがN極
になる。 (c)AがN極、−AがS極、B、−Bが極性を持たな
い。 (d)A、−Aが極性を持たず、BがN極、−BがS極
になる。
【0006】(a)〜(d)のようにステータの極性を
変化させるとローターは矢印に示すように移動してい
く。すなわち、ステツピングモータを回すには、上記の
ようにステータの極性を変化させていけば良い。
【0007】ところで、現在のステツピングモータ駆動
装置では、騒音等の問題から図10のように正弦波の駆
動電流波形で、ステータを磁化する場合がある。図10
の電流波形において、(a)〜(d)に示す位置は、図9の
(a)〜(d)の矢印の位置に相当する。
【0008】ステツピングモータは、図10のような駆
動電流波形において、図9における矢印の位相以外で停
止すると、ステータの磁極が中途半端でロータが非常に
不安定な状態になり前後どちらかの磁極に引っ張られ移
動してしまう。そこで、ステツピングモータは、図10
のような駆動電流波形に於いては所定位相(図9の矢印
の位置すなわち図10では(a)〜(d)で示す位置)
以外で停止させてはならない。
【0009】そして、停止後はモータを保持するため同
じ位相の電流を通電し続けなければならない。しかしそ
の大きさはモータ駆動中よりかなり少なくて良いことが
知られている。
【0010】図11はステツピングモータの駆動装置の
一例を、図12に図11の駆動装置の片相の出力電流波
形を詳細に示す。
【0011】図11において20はステツピングモータ
の配された装置の制御を行うマイクロコンピユータ等で
構成された制御装置、21は制御装置からの制御信号に
基づいてステツピングモータを駆動するためのモータ駆
動装置、22はステツピングモータである。モータ駆動
装置21の内部構成について説明すると、まず制御装置
20とモータ駆動装置21との間に配された各入出力ラ
インは、201はモータ駆動装置21にクロツクを入力
するクロツク入力、202は駆動装置21に駆動方向を
入力する駆動方向入力、203はモータ駆動装置21が
所定位相であることを示す信号を出力するモニタ出力、
204は停止命令を入力する停止命令入力、205は通
電量を減少させる命令を入力する省電力命令入力であ
る。
【0012】211は制御装置20からクロツク信号ラ
イン201を介して供給されるクロツクをカウントする
カウンタ、212はカウンタ211のカウントに応じて
電流波形を生成する電流波形生成回路である。213は
前記クロツク信号ライン201と前記カウンタ211の
間のスイツチで、前記停止命令入力204により操作さ
れる。214は省電力動作時にモータに一定の電流を通
電するための定電流源、215はモータに通電する電流
を前記電流波形生成回路212の出力と、前記定電流源
214の出力とを選択するスイツチで、省電力命令入力
205により操作される。
【0013】クロツク入力201は、モータ駆動装置2
1内部のカウンタ211でカウントされ、その数に応じ
て電流波形生成回路212に於いて設定される電流値
が、図12のように1段づつ進み、モータ駆動電流波形
が生成される。駆動方向入力202は、その論理により
正転,逆転が設定される。
【0014】モニタ出力203は、所定位相に於いて図
12のように”Low(以下L)”が出力される。停止
命令入力204は、”Hight(以下H)”になると
クロツク入力201とカウンタ211の間のスイツチが
切り離され、クロックが入力されてもカウンタが進まな
くなりモータ22は停止する。省電力命令入力は、”
H”でモータ22には電流波形生成回路212の出力が
接続され、”L”で定電流源209の出力が接続され
る。
【0015】制御装置20は、次のようにモータ駆動装
置21を制御する。 (1)駆動するときは、駆動方向入力202でステツピ
ングモータ22の駆動方向を設定する。そして、クロッ
ク入力201にクロックを入力し、モータ駆動電流波形
を出力させ、モータ22を駆動する。 (2)停止するときは、モータ22が所定位相に位置す
ることをモニタ出力203で確認した後、停止命令入力
204を”H”にする。 (3)方向を変えるときは、モータ22を上記(2)の
ようにして一旦停止させ、駆動方向入力202を反転し
た後、停止命令入力204を”L”にして、電流波形を
出力させモータ22を駆動する。 (4)停止し続けるときは、消費電流を減少するため省
電力入力205を”L”にして、モータの通電電流を定
電流源214に切り変え消費電力を減少させる。
【0016】上述のようなステツピングモータ駆動装置
をビデオカメラのズームレンズ,フオーカスレンズ制御
に適用した場合を考えると、制御装置20がズームレン
ズあるいはフオーカスレンズの機械的位置を特定するた
めに、ステツピングモータ22の所定位相1ステップご
とにアドレスを計算し、モータ駆動装置21は、ステツ
ピングモータ22の所定位相においてモニタ出力203
に”L”を出力する。制御装置20は、モニタ出力20
3が”L”を検知すると、駆動方向によりアドレスを加
減算し、ズームレンズ,フォーカスレンズの位置を特定
する。そして、制御装置20はそれらのアドレスで、オ
ートフォーカスやズーム動作におけるレンズ制御を行っ
ている。
【0017】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記構成のようなモータ駆動装置には以下のような問題点
があった。
【0018】すなわち、制御装置がレンズを停止したい
時に、ステツピングモータが所定位相にいないと停止命
令を出力することができず、モータが所定位相に到達し
てから停止命令を出力しなければならない。
【0019】また制御装置がビデオカメラ等に用いられ
ている場合においては、レンズを駆動するだけでなく、
その外に多くの処理を行っており、制御装置にとつて停
止命令入力を切り変えるタイミングを見極める事は大変
な負荷となる。
【0020】そして、もしロータが所定位相で止まれず
にステータの磁極に対して中途半端な位置となると、ロ
ーターが非常に不安定な状態になり、前後どちらかの磁
極に引っ張られ移動してしまえば、実際のレンズ位置と
制御装置内で計算しているアドレスとが一致しなくな
り、オートフォーカス動作やズーム動作に支障が出る。
【0021】また省電力命令についても同様に、ロータ
とステータの磁極との相対位置が所定位相以外の場合に
は動作してはならないものであり、ロータとステータの
磁極との位相ずれは、制御上きわめて問題となる。
【0022】
【課題を解決するための手段】本願は前述した問題点を
解決するためになされたもので、本願の請求項1に記載
された発明によれば、モータと、前記モータへと供給す
る駆動電流波形を生成する手段と、前記モータを停止さ
せるための停止命令を入力する手段と、前記停止命令に
応じて前記モータの停止動作を実行する手段と、前記駆
動電流波形の位相を検出する位相検出手段と、前記停止
命令及び省電力命令が入力されたとき、前記位相検出手
段によって検出された前記駆動電流波形の位相が前記モ
ータを安定に停止可能な所定位相になっていた場合には
前記停止動作を実行するとともに、前記モータへと供給
する電流を制御して省電力動作を実行し、前記駆動電流
波形の位相が前記所定位相になっていなかった場合には
前記停止命令及び前記省電力命令を保持し、前記位相検
出手段によって前記所定位相になったことが検出された
ことに応じて前記停止動作及び前記省電力動作を実行さ
せる制御手段とを備えたモータ駆動装置を特徴とする。
【0023】本願における請求項2に記載の発明によれ
ば、請求項1において、前記モータをステツピングモー
タとしたモータ駆動装置を特徴とする。本願における請
求項3に記載の発明によれば、請求項1において、前記
省電力動作は、前記モータへの通電量を減少させる動作
であって、前記制御手段は、前記駆動電流波形の位相が
前記所定位相になっていた場合には前記通電量を減少さ
せ、前記駆動電流波形の位相が前記所定位相になってい
なかった場合には前記通電量を減少させる命令を保持
し、前記所定の位相になったことが検出されたことに応
じて前記通電量を減少させるように構成されたモータ駆
動装置を特徴とする。
【0024】また本願における請求項4に記載の発明に
よれば、レンズ駆動用の ステツピングモータと、前記
ステツピングモータへと供給する駆動電流波形を生成す
る手段と、前記ステツピングモータを停止させるための
停止命令を入力する手段と、前記停止命令に応じて前記
ステツピングモータの停止動作を実行する手段と、前記
駆動電流波形の位相を検出する位相検出手段と、前記停
止命令及び省電力命令が入力されたとき、前記位相検出
手段によって検出された前記駆動電流波形の位相が前記
モータを安定に停止可能な所定位相になっていた場合に
は前記停止動作を実行するとともに、前記モータへと供
給する電流を制御して省電力動作を実行し、前記駆動電
流波形の位相が前記所定位相になっていなかった場合に
は前記停止命令及び省電力命令を保持し、前記位相検出
手段によって前記所定位相になったことが検出されたこ
とに応じて前記停止動作及び前記省電力動作を実行させ
る制御手段とを備えたレンズ駆動装置を特徴とする。
【0025】また本願の請求項5に記載の発明によれ
ば、請求項4において、前記レンズがフォーカスレンズ
であるレンズ駆動装置を特徴とする。また本願の請求項
6に記載の発明によれば、請求項4において、前記省電
力動作は、前記ステツピングモータへの通電量を減少さ
せる動作であり、前記制御手段は、前記駆動電流波形の
位相が前記所定位相になっていた場合には前記通電量を
減少させ、前記駆動電流波形の位相が前記所定位相にな
っていなかった場合には前記通電量を減少させる命令を
保持し、前記所定位相になったことが検出されたことに
応じて前記通電量を減少させるように構成されたレンズ
駆動装置を特徴とする。
【0026】
【作用】これによつてモータに対して所定の制御を行う
命令を入力しても、モータの駆動電流波形が所定位相以
外のときにはその命令を実行せず、その命令を保持し、
所定の位相関係となつた時点で自動的に命令に応じた処
理を実行させることができ、制御系の効率を上げること
ができ、モータ制御を安定化することができる。
【0027】またモータに対して停止命令を入力して
も、モータの駆動電流波形が所定位相以外のときには停
止させず、その命令を保持し、所定の位相関係となつた
時点で自動的に命令に応じた処理を実行させることがで
き、制御系の効率を上げることができ、モータの停止状
態を安定化することができる。
【0028】さらにモータへの通電量を減少させる命令
を入力しても、モータ駆動電流波形が所定の位相関係に
なるまでは、その命令を禁止することにより、モータ駆
動を確実かつ安定化することができる。
【0029】
【実施例】《実施例1》以下、本発明におけるモータ駆
動装置を各図を参照しながら、その実施例について詳述
する。
【0030】図1は、本発明におけるモータ駆動装置を
ビデオカメラのオートフォーカス部すなわちフオーカス
レンズ駆動部に適用した場合を示すブロツク図である。
【0031】同図に於いて101は固定の第1レンズ
群、102は変倍を行なう第2のレンズ群(ズームレン
ズ)、103は絞り、104は固定の第3のレンズ群、
105は変倍に伴う焦点面の移動を補正する機能とピン
ト合わせの機能を兼ね備えた第4のレンズ群(フォーカ
スレンズあるいはコンペンセータレンズ)である。
【0032】106、107、108はそれぞれズーム
レンズ102、絞り103、フォーカスレンズ105を
移動させるためのアクチュエータである。109、11
0、111はそれぞれアクチュエータ106、107、
108をシステム全体を制御する後述のシステムコント
ロール回路117からの信号によって駆動するための駆
動装置、112は絞り103の機械的な位置を検出して
電気信号に変換するための位置エンコーダである。
【0033】また113は撮像素子の撮像面である。1
14は撮像素子113の出力を所定のレベルに増幅する
増幅器、115は撮像素子113の出力信号中より焦点
検出に用いられる高域成分を抽出するバンドパスフィル
タ、116は撮像素子113の出力信号レベルを用いて
絞りの状態をコントロールする調整器、117は本シス
テム全体を総合的に制御する制御装置で、マイクロコン
ピュータ(マイコン)によって構成されている。
【0034】図1の様に構成されたカメラシステムに於
いては、マイコン117がバンドパスフィルタ115の
出力信号レベルが最大となるように、フォーカスレンズ
105を移動させることによって自動焦点調節(AF)
を行なっている。また、マイコン117は、変倍のため
にズームレンズ102と、変倍に伴う焦点面の移動を補
正するためにフォーカスレンズ105を、それぞれ移動
することにより変倍操作を行っている。
【0035】図2に、レンズ駆動系をくわしく示す。ズ
ームレンズ系とフォーカスレンズ系は同様なので、図1
からフォーカスレンズ駆動系のみ示す。108はレンズ
駆動のアクチュエータであるスッテッピングモータ、2
01はステッピングモータの出力軸、202は出力軸の
支持部材、203は出力軸201を挟み軸の回転によっ
て移動するラック、204は出力軸201の軸受け、1
05はラック203に固定されたレンズ、205はレン
ズを光軸と平行に導く案内棒である。出力軸201が回
転することにより、ラック203が光軸と平行に移動
し、ラック203に固定されているレンズ105が移動
を行う。
【0036】次に本発明におけるフオーカスモータを駆
動するためのステツピングモータの制御装置構成及び動
作について順を追って説明する。
【0037】ステツピングモータ自体の構造は図3に示
した通りであり、騒音を低減する目的で、駆動電流波形
を図4に示すようにする点については同様である。
【0038】またステツピングモータの停止後、モータ
の回転位置を保持するために、同じ位相の電流を通電す
る点、ただしその保持用の電流は駆動時に比較して少な
くてよいことも前述の通りである。
【0039】図3は図1におけるモータ駆動回路の内部
構成及び制御装置17、制御装置からの制御信号に基づ
いてステツピングモータを駆動するためのモータ駆動回
路11、ステツピングモータ8の接続関係を示すもので
あり、本発明の特徴はこのモータ駆動回路11の内容に
ある。
【0040】同図において、モータ駆動回路11の内部
構成について説明すると、まず制御装置17とモータ駆
動回路11との間に配された各入出力ラインは、171
はモータ駆動回路11にクロックを入力するクロック入
力、172はモータ駆動回路11に駆動方向を入力する
駆動方向入力、173はモータ駆動回路11が所定位相
であることを示す信号を出力するモニタ出力、174は
停止命令を入力する停止命令入力、175はステツピン
グモータの巻線への通電量を減少させる命令を入力する
省電力命令入力である。
【0041】111は制御装置17からクロツク信号ラ
イン171を介して供給されるクロックをカウントする
カウンタ、112はカウンタ111のカウントに応じて
電流波形を生成する電流波形生成回路である。113は
前記クロック信号ライン171と前記カウンタ111の
間に設けられたスイツチで、前記停止命令入力174に
より操作される。114は省電力動作時にモータに一定
の電流を通電するための定電流源、115はモータに通
電する電流を前記電流波形生成回路112の出力と、前
記定電流源114の出力とを選択するスイツチで、省電
力命令入力175により操作される。
【0042】クロツク入力171は、モータ駆動回路1
1の内部のカウンタ111でカウントされ、その数に応
じて電流波形生成回路112に於いて設定される電流値
が、図12で説明したように1段づつ進み、モータ駆動
電流波形が生成される。駆動方向入力172は、その論
理により正転,逆転が設定される。
【0043】モニタ出力173は、所定位相に於いて図
12で示したようにモニタ出力からLowレベル信号”
L”が出力される。
【0044】116は、停止命令入力174とモニタ出
力173の否定論理出力との論理積をとるAND回路、
117はAND回路116の出力である。
【0045】そしてスイツチ113は、AND回路11
6の出力117がHighレベル信号”H”になると開
放されてクロツク入力171とカウンタ111の間を切
り離し、クロックが入力されてもカウンタが進まなくな
りモータ22は停止する。
【0046】また省電力命令175は、”H”でステツ
ピングモータ8には電流波形生成回路112の出力を接
続し、”L”で定電流源114の出力を接続する。
【0047】このような構成によれば、制御装置17
は、ステツピングモータ8が停止可能な所定位相にいな
くても、停止命令入力174を”H”にしておけば、後
は他の処理をしてよい。すなわちモータ駆動回路11
は、自動的にステツピングモータ8の所定位相で停止さ
せることができる。
【0048】これを図3で説明する。停止命令入力17
4、モニタ出力173とAND回路116の出力117
の論理は図3に示すようになる。ここでAND回路11
6の出力117は、停止命令入力174が”H”かつ、
モニタ出力173が”L”(制御装置17から停止命令
が入力されていて、モータが所定位相にいる)のときの
み”H”となり、スイッチ113がオフになる。そし
て、クロック入力171とカウンタ111が切り離され
カウンタが進まなくなり、電流波形生成回路112は一
定の電流を出力し続け、ステツピングモータ8は停止す
る。
【0049】さらに図4の電流波形図で説明する。同図
中(p)で制御装置17が、停止命令入力174を、”
H”にしても、カウンタ111から停止可能な所定位相
となつたことを示すモニタ出力173が出されていない
ので、モータ駆動回路11はモータを停止しない。
【0050】そしてモータ駆動回路11は、(q)でス
テツピングモータ8が停止可能な所定位相に達すると、
カウンタ111よりモニタ出力173が出力されてAN
D回路116の出力が”H”となり、スイツチ113が
開放され、自動的に電流波形を一定にしてモータ8を停
止するものである。
【0051】したがつて、本実施例によれば、制御装置
17はステツピングモータを停止させるための停止命令
174を出力した際、その時点でステツピングモータの
位相が所定の停止可能な位相となつていない場合にはモ
ータを停止させず、次に所定位相となつたところでモニ
タ出力173が出された時点でモータを停止するように
なされており、制御装置17は、停止操作を行なつた時
点で停止入力174を出力することができるとともに、
この状態でモニタ出力173が出されるまでの間、他の
処理を行うことができ、制御装置の待ち時間を節減する
ことができ、効率のよい制御が可能となる。
【0052】すなわち、制御装置がレンズを停止したい
時に、ステツピングモータが所定位相にいないと停止命
令を出力することができず、モータが所定位相に到達し
てから停止命令を出力しなければならないという従来の
問題点を解決することができる。
【0053】また制御装置自体が停止命令入力を切り変
えるタイミングを見極める必要がないので、余計な監視
あるいは割り込み制御の処理が不要となり、制御の負荷
を軽減することができる。
【0054】しかもロータを常に安定に停止可能な位相
で停止させることができるため、ステータの磁極に対し
て中途半端な位置となつてローターが非常に不安定な状
態になり、前後どちらかの磁極に引っ張られ移動し、実
際のレンズ位置と制御装置内で計算しているアドレスと
が一致しなくなるような支障を未然に防止することがで
きる。
【0055】《実施例2》図5は本発明の第2の実施例
を示すものであり、図1におけるモータ駆動回路の内部
構成及び制御装置17、制御装置からの制御信号に基づ
いてステツピングモータを駆動するためのモータ駆動回
路11、ステツピングモータ8の接続関係を示すもので
あり、本発明の特徴はこのモータ駆動回路11の内容に
ある。
【0056】尚、図3の第1の実施例と同一構成部分に
ついては同一符号を用いてその説明を省略する。
【0057】図5において、図3の構成と異なる点は、
制御装置からの停止入力174と、カウンタ111から
のモニタ出力173との間に設けられていたAND回路
が省略され、省電力命令入力175の否定とモニタ出力
173の否定をそれぞれ入力するNAND回路118が
設けられ、その出力119でスイツチ115を開閉制御
するように構成されている点である。
【0058】制御装置17は、ステツピングモータ8が
安定に停止可能な所定位相になくても、省電力命令入力
175を”L”にして、後は他の処理を行うことができ
る。
【0059】すなわち省電力命令入力175を”L”に
した状態で、カウンタ111よりステツピングモータ8
が安定に停止可能な所定位相となつたことを示すモニタ
出力173が出力された時点で、NAND回路118の
出力119が”L”となり、スイツチ115が開放さ
れ、ステツピングモータ8に対して電流源114を接続
し、自動的にステツピングモータ8を所定位相で省電力
動作させる。
【0060】図5の論理値表は、省電力命令入力17
5、モニタ出力173とNAND回路118の出力11
9の論理の関係を示すものである。ここでNAND回路
の出力119は、省電力命令入力175が”L”かつ、
モニタ出力173が”L”(制御装置から省電力命令が
入力されていて、ステツピングモータ8が安定に停止可
能な所定位相にいる)のときのみ”L”となり、スイツ
チ115が切り変わる。そして、ステツピングモータ8
には定電流源114が接続されその電流により、ステツ
ピングモータ8がその位相に保持される。
【0061】これを図10で説明する。(p)で制御装
置17が、省電力命令入力175を”L”にしても、モ
ータ駆動回路11は省電力動作をしない。(q)でステ
ツピングモータ8が安定に停止可能な所定位相に達する
と、モータ駆動回路11は自動的に省電力動作をしてス
テツピングモータ8を保持する。
【0062】《実施例3》図7は本発明の第3の実施例
を示すものであり、図1におけるモータ駆動回路の内部
構成、及び制御装置、制御装置17からの制御信号に基
づいてステツピングモータ8を駆動するためのモータ駆
動回路11、ステツピングモータ8の接続関係を示すも
のであり、本発明の特徴はこのモータ駆動回路11の内
容にある。
【0063】尚、図3,5の第1,第2の実施例と同一
構成部分については同一符号を用いてその説明を省略す
る。
【0064】図7において、停止命令入力174とモニ
タ出力173の否定との論理積をとつてその出力117
でスイツチ113を開閉制御するAND回路116が設
けられている点は、図3と同様である。
【0065】120は省電力命令入力175の否定と停
止命令入力174との論理積をとるAND回路、122
はAND回路120の出力121とモニタ出力173の
否定とを入力するNAND回路であり、その出力123
でスイツチ115を開閉制御するように構成されてい
る。
【0066】制御装置17は、ステツピングモータ8が
安定に停止可能な所定位相で停止していなくても、省電
力命令入力175を”L”にし、後は他の処理を行うこ
とができる。
【0067】また制御装置17は、ステツピングモータ
8が安定に停止可能な所定位相で停止していなくても、
停止命令入力174を”H”にして、後はカウンタ11
1からのモニタ出力173をずつと監視している必要は
なく、他の処理を行うことができる。
【0068】そしてモータ駆動回路11は、カウンタ1
11より、ステツピングモータ8が安定に停止可能な所
定の位相であることを示すモニタ出力173が出力され
たところで、AND回路116によつてスイツチ113
を開放し、自動的にステツピングモータ8を所定位相で
停止させる。
【0069】また同様に、AND回路120、NAND
回路122を介してスイッチ115を開放して省電力動
作させる。
【0070】これを、さらに詳述すると、停止命令入力
174、モニタ出力173とAND回路116の出力1
17の論理は図7の論理値表(a)に示すようになる。
ここでAND回路116の出力117は、停止命令入力
174が”H”かつ、モニタ出力173が”L”(制御
装置から停止命令が入力されていて、モータが安定に停
止可能な所定位相にいる)のときのみ”H”となり、ス
イッチ113がオフになる。そしてクロック入力171
とカウンタ111が切り離されカウンタが進まなくな
り、電流波形生成回路112は一定の電流を出力し続
け、ステツピングモータ8が停止する。
【0071】また図7の論理値表(b)は、停止命令入
力174と省電力命令入力175の否定との論理積をと
つたAND回路120の出力121を示すものである。
そしてAND回路120の出力121とモニタ出力17
3の否定との論理積をとつたNAND回路122の出力
123は図7に示す論理値表(c)のようになる。
【0072】ここでNAND回路の出力123は、停止
命令入力174が”H”かつ、省電力命令入力175
が”L”かつ、モニタ出力173が”L”(制御装置1
1から停止命令と省電力命令が入力されていて、ステツ
ピングモータが安定に停止可能な所定位相にいる)のと
きのみ”L”となり、スイツチ115が切り変わる。そ
して、ステツピングモータ8には定電流源114が接続
されその電流により、ステツピングモータ8がその位相
に保持される。
【0073】これを図10で説明する。(p)で制御装
置17が、省電力命令入力175を”L”にしても、モ
ータ駆動回路11は省電力動作をしない。(q)で制御
装置17が停止命令入力174を”H”にしても、モー
タ駆動回路11はステツピングモータを停止しない。
(r)でステツピングモータ8が所定位相に達すると、
駆動装置11は自動的にステツピングモータを停止し、
省電力動作をしてステツピングモータ8を保持する。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、制御装置が所定動
作の命令を入力しても、モータが所定位相位置に達する
までは所定動作を実行せず、モータが所定位相位置に達
すると自動的に所定動作が行われるようにしたので、制
御装置はモータの位置に制限されず任意のタイミングで
所定動作の命令駆動装置に入力することができる。
【0075】したがって、制御装置は所定動作の命令を
入力したら、その処理の完了を待つことなく他の処理を
行うことができ、制御装置の時間的負荷を軽減すること
ができ、電流波形の中途半端な位相でモータを停止して
しまい、ビデオカメラで見れば、実際のレンズ位置と制
御装置内で計算しているアドレスが狂ってしまい、オー
トフオーカスやズーム動作に支障を来すことがなく、高
精度な制御が可能となり、効率のよい信頼性の高い装置
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビデオカメラの構成図である。
【図2】レンズ駆動系の図である。
【図3】本発明におけるモータ制御装置の第1の実施例
の構成図である。
【図4】図3の第1の実施例の動作を説明する図であ
る。
【図5】本発明におけるモータ制御装置の第2の実施例
の構成図である。
【図6】図5の第2の実施例の動作を説明する図であ
る。
【図7】本発明におけるモータ制御装置の第3の実施例
の構成図である。
【図8】図7の第3の実施例の動作を説明する図であ
る。
【図9】ステツピングモータの動作を説明するための図
である。
【図10】図9に示す従来例の動作を説明するための図
である。
【図11】従来のモータ駆動回路の一例を示す図であ
る。
【図12】正弦波駆動の電流波形とクロック、モニター
のタイミングを示す波形図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 8/00 H04N 5/232

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、 前記モータへと供給する駆動電流波形を生成する手段
    と、 前記モータを停止させるための停止命令を入力する手段
    と、 前記停止命令に応じて前記モータの停止動作を実行する
    手段と、 前記駆動電流波形の位相を検出する位相検出手段と、 前記停止命令及び省電力命令が入力されたとき、前記位
    相検出手段によって検出された前記駆動電流波形の位相
    前記モータを安定に停止可能な所定位相になっていた
    場合には前記停止動作を実行するとともに、前記モータ
    へと供給する電流を制御して省電力動作を実行し、前記
    駆動電流波形の位相が前記所定位相になっていなかった
    場合には前記停止命令及び前記省電力命令を保持し、前
    記位相検出手段によって前記所定位相になったことが検
    出されたことに応じて前記停止動作及び前記省電力動作
    を実行させる制御手段と、 を備えたことを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記モータはステツピングモータであることを特徴とす
    るモータ駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記省電力動作は、前記モータへの通電量を減少させる
    動作であり、 前記制御手段は、前記駆動電流波形の位相
    が前記所定位相になっていた場合には前記通電量を減少
    させ前記駆動電流波形の位相が前記所定位相になって
    いなかった場合には前記通電量を減少させる命令を保持
    し、前記所定位相になったことが検出されたことに応じ
    て前記通電量を減少させるように構成されていることを
    特徴とするモータ駆動装置。
  4. 【請求項4】 レンズ駆動用のステツピングモータと、 前記ステツピングモータへと供給する駆動電流波形を生
    成する手段と、 前記ステツピングモータを停止させるための停止命令を
    入力する手段と、 前記停止命令に応じて前記ステツピングモータの停止動
    作を実行する手段と、 前記駆動電流波形の位相を検出する位相検出手段と、 前記停止命令及び省電力命令が入力されたとき、前記位
    相検出手段によって検出された前記駆動電流波形の位相
    前記モータを安定に停止可能な所定位相になっていた
    場合には前記停止動作を実行するとともに、前記モータ
    へと供給する電流を制御して省電力動作を実行し、前記
    駆動電流波形の位相が前記所定位相になっていなかった
    場合には前記停止命令及び省電力命令を保持し、前記位
    相検出手段によって前記所定位相になったことが検出さ
    れたことに応じて前記停止動作及び前記省電力動作を実
    行させる制御手段と、 を備えたことを特徴とするレンズ駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記レンズはフォーカスレンズであることを特徴とする
    レンズ駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項4において、前記省電力動作は、前記ステツピングモータへの通電量
    を減少させる動作であり、 前記制御手段は、前記駆動
    流波形の位相が前記所定位相になっていた場合には前記
    通電量を減少させ前記駆動電流波形の位相が前記所定
    位相になっていなかった場合には前記通電量を減少させ
    命令を保持し、前記所定位相になったことが検出され
    たことに応じて前記通電量を減少させるように構成され
    ていることを特徴とするレンズ駆動装置。
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US08/677,253 US6285154B1 (en) 1993-06-15 1996-07-09 Lens controlling apparatus

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