JP2002107791A - ステッピングモータ駆動装置およびこれを備えた装置、光量調節装置、光学機器 - Google Patents

ステッピングモータ駆動装置およびこれを備えた装置、光量調節装置、光学機器

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JP2002107791A
JP2002107791A JP2000300427A JP2000300427A JP2002107791A JP 2002107791 A JP2002107791 A JP 2002107791A JP 2000300427 A JP2000300427 A JP 2000300427A JP 2000300427 A JP2000300427 A JP 2000300427A JP 2002107791 A JP2002107791 A JP 2002107791A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステッピングモータの基準位置出しを行うた
めに基準位置センサーが必要となる。 【解決手段】 ステッピングモータ1に対する通電制御
を行う制御手段6を有し、上記通電制御により、ストッ
パー4,5により機械的に制限された回転許容範囲内で
のステッピングモータの回転位置制御を行うステッピン
グモータ駆動装置において、上記制御手段に、ステッピ
ングモータを上記回転許容範囲内において任意設定され
た基準ステップ位置Gに回転させるための初期化通電制
御として、ステッピングモータを基準ステップ位置に停
止させるときと同じ通電状態を設定させた後(I)、ス
テッピングモータに基準ステップ位置を始点および終点
とする上記回転許容範囲の両端間での往復回転を行わせ
るときと同じ通電状態の変更制御(II)を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステッピングモー
タを使用した駆動装置に関するものであり、例えば、フ
ィルム使用カメラ、デジタルスチルカメラ、ビデオカメ
ラその他の光学機器に備えられる光量調節装置の駆動に
適した駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8には、ビデオカメラなどに一般的に
用いられている撮像部の構成を示している。この撮像部
における撮像光学系は、被写体側から順に、フィールド
レンズ101、バリエータレンズ102、絞り装置(光
量調節装置)114、アフォーカルレンズ103および
CCD撮像素子116が配置されて構成されている。
【0003】バリエータレンズ102とフォーカスレン
ズ104はそれぞれ、鏡枠105,106に保持され、
これら鏡枠105,106は不図示のガイド軸によって
光軸方向にガイドされている。
【0004】鏡枠105,106にはラック105a、
106aが取り付けられており、ステッピングモータ1
07,108の出力軸としてのスクリュウ軸107,1
08が作動してスクリュウ軸107aと108aとの噛
み合い作用によってバリエータレンズ102およびフォ
ーカスレンズ104が光軸方向(矢印方向)に進退駆動
される。
【0005】このようにステッピングモータ107,1
08によりバリエータレンズ102およびフォーカスレ
ンズ104を目標位置に駆動する場合、まずバリエータ
レンズ10およびフォーカスレンズ104を基準となる
位置(初期位置)にセットし、この初期位置から目標位
置まで移動させるために必要なパルス数の駆動信号をス
テッピングモータ107,108に入力する。
【0006】このため、この撮影部には、バリエータレ
ンズ102およびフォーカスレンズ104が初期位置に
位置しているか否かを検出する初期位置センサとして、
発光素子と受光素子とが一体となったフォトインターラ
プタ109,110が設けられている。
【0007】この撮影部の制御を司るマイクロプロセッ
サ111は、フォトインターラプタ109,110の発
光素子と受光素子の間に、鏡枠105,106に設けら
れた遮光部材105b,106bが入り込んで受光素子
に発光素子からの光が入射しなくなったことをもって、
バリエータレンズ102およびフォーカスレンズ104
が初期位置に位置したことを検知する。
【0008】なお、遮光部材105bは、バリエータレ
ンズ102の望遠側か広角側かのゾーン検出を可能とす
る形状に設定されている。また、遮光部材106bはフ
ォーカスレンズ104の遠距離物体に対してフォーカス
する位置か至近物体に対してフォーカスする位置かのゾ
ーン検出を可能する形状に設定されている。
【0009】マイクロプロセッサ111の内部記憶装置
112には、バリエータレンズ102の初期位置に対す
る望遠側と広角側の位置が、ステッピングモータ107
の回転量に対応したステップ数として記憶されている。
【0010】また、フォーカスレンズ104の初期位置
に対しても、物体距離とバリエータレンズ102の位置
とで決定される位置データがステッピングモータの回転
量に対応したステップ数として記憶されている。
【0011】ステッピングモータ107,108はステ
ッピングモータ駆動回路119,120に入力されるマ
イクロプロセッサ111からの正逆信号により駆動され
る。つまり、撮像光学系の変倍動作およびこれに伴う合
焦動作は、ビデオカメラなどで一般的に用いられている
カムデータを利用した電子カム方式によりステッピング
モータ107,108を制御することによって行われ
る。
【0012】一方、絞り装置114は、いわゆるガルバ
ノ方式のアクチュエータ113と、このアクチュエータ
113により開閉駆動される絞り羽根114と、絞り開
閉状態を検出する位置検出素子(ホール素子)115と
から構成されている。
【0013】CCD撮像素子116からの電気信号は、
A/D変換回路117によってアナログ信号からデジタ
ル信号に変換され、信号処理回路118に入力される。
信号処理回路118は、入力された電気信号から映像信
号を生成して記録部に送る。マイクロプロセッサ111
は、入力された輝度信号成分が常に適正値になるように
アクチュエータ113をフィードバック制御するこの
際、位置検出素子115からの出力は、増幅され、さら
にA/D変換回路123によりアナログ信号からデジタ
ル信号に変換されて絞りの開閉位置を示す情報としてマ
イクロプロセッサ111に入力される。マイクロプロセ
ッサ111は、この絞り位置情報に基づいて輝度信号成
分が常に適正値になるように駆動回路121に開閉信号
を送り、アクチュエータ113を制御する。マイクロプ
ロセッサ111からは、絞り位置を所定の開閉位置に位
置決めするための開閉信号を駆動回路に送ることもでき
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記撮影部では、レン
ズ102,104の駆動制御については、ステッピング
モータを駆動源として使用し、直接マイクロプロセッサ
111によるスピード制御や位置制御を行うことができ
る。
【0015】しかしながら、絞り装置114の駆動源に
はガルバノ方式のアクチュエータ113を用いているた
め。制御回路が複雑になるだけでなく、絞り位置情報を
得るための増幅器122やA/D変換回路123も必要
になり、部品点数の増加やコスト増を招くという問題が
ある。
【0016】また、近年普及している高画素タイプのデ
ジタルスチルカメラでは、絞り装置に絞り調節機能とシ
ャッター機能とが必要となっており、上記絞り装置11
4のようにガルバノ方式のアクチュエータを用いる場
合、シャッター応答性を確保するために、アクチュエー
タの大型化を招いたり、シャッター用に別のアクチュエ
ータを搭載する必要性が生じたりして、装置の小型化に
不向きである。
【0017】なお、上記絞り装置では、ガルバノ方式の
アクチュエータを駆動源として用いているが、例えば特
開平4−248122号公報や特開平4−212817
号公報にて提案されているように、絞り装置の駆動源と
してステッピングモータを用いることもできる。
【0018】しかしながら、単にステッピングモータを
用いたのでは、レンズの駆動制御と同様に、絞りの位置
が初期位置に位置しているか否かを検出する手段が必要
になる。このため、部品点数が増し、回路構成や制御が
複雑になってしまう。例えば、特開平4−212817
号公報にて提案の絞り装置では、絞りのホームポジショ
ン検出するホームポジション検出手段を設けている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、通電状態の変化に応じて複数のステ
ップ位置に回転するステッピングモータと、このステッ
ピングモータに対する通電制御を行う制御手段とを有
し、上記通電制御により、機械的に制限された回転許容
範囲内でのステッピングモータの回転位置制御を行うス
テッピングモータ駆動装置において、上記制御手段に、
ステッピングモータを上記回転許容範囲内において任意
設定された上記回転位置制御の基準となる基準ステップ
位置に回転させるための初期化通電制御として、ステッ
ピングモータを基準ステップ位置に停止させるときと同
じ通電状態を設定させた後、ステッピングモータに基準
ステップ位置を始点および終点とする上記回転許容範囲
の両端間での往復回転を行わせるときと同じ通電状態の
変更制御を行わせるようにしている。
【0020】ここで、例えば、上記回転許容範囲内での
ステッピングモータのステップ位置数が、制御手段によ
りステッピングモータをステップ位置に位置させるため
に設定可能な通電状態の数よりも多く設定されており、
これら通電状態のそれぞれが設定された場合にステッピ
ングモータが複数のステップ位置に停止し得るものであ
る場合に、初期化制御前においてどのステップ位置に回
転しているか不明であるステッピングモータに対し、第
1の制御としてこのステッピングモータが基準ステップ
位置に停止するときと同じ通電状態を設定すると、ステ
ッピングモータは基準ステップ位置若しくはその通電状
態に対応した別のステップ位置に位置出しされることに
なる。
【0021】そして、ステッピングモータが上記別のス
テップ位置に位置した状態において、第2の制御として
ステッピングモータに基準ステップ位置を始点および終
点とする上記回転許容範囲の両端間での往復回転を行わ
せるときと同じ通電状態の変更制御を行うと、ステッピ
ングモータは、この第2の制御での回転途中において上
記回転許容範囲の端部(機械的制限端)に到達するとと
もに、この通電状態変更制御を基準ステップ位置から行
ったとした場合にステッピングモータをその機械的制限
端に位置させる本来の通電状態の設定段階となるまでそ
の機械的制限端近傍で待機するかたちとなる(実際に
は、機械的制限端への突き当てを繰り返す)。こうし
て、機械的制限端において本来の通電状態変更制御の進
行とステッピングモータの回転位置との同期がとれたス
テッピングモータは、その後の通電状態変更制御の続行
により確実に基準ステップ位置に位置出しされる。
【0022】また、上記第1の制御の通電状態設定によ
りステッピングモータが基準ステップ位置に位置した場
合は、当然、第2の制御の通電状態変更制御によって基
準ステップ位置に戻ることになる。
【0023】このように、本発明では、ステッピングモ
ータの回転許容範囲内での基準ステップ位置出しをステ
ッピングモータに対する通電制御のみで行うことが可能
となるため、従来のようにステッピングモータが基準ス
テップ位置に位置しているか否かを検出する手段を不要
とすることが可能となる。
【0024】しかも、本発明では、ステッピングモータ
の回転許容範囲の中で基準ステップ位置がどこに設定さ
れても、基準ステップ位置出しを行うことが可能であ
る。
【0025】なお、このようなステッピングモータ駆動
装置は各種装置の駆動に使用することができるが、特に
光量調節装置の駆動に用いた場合には、例えば静止画撮
影と動画撮影に応じた光量調節範囲や光量調節段階数を
最適に設定することが可能となる。
【0026】
【発明の実施形態】(第1実施形態)図1には、本発明
の第1実施形態であるステッピングモータ駆動装置の構
成を示している。
【0027】1はステッピングモータであり、モータ内
の不図示の励磁コイルにつながる端子1a〜1dと、モ
ータ出力軸2と、このモータ出力軸2と一体的に回転す
るレバー3とを有する。また、駆動装置本体には、レバ
ー3(つまりはモータ出力軸2)の回転許容範囲を制限
するための機械的制限端を構成するストッパー4,5が
設けられている。
【0028】ステッピングモータ1は、外周面にN極と
S極とを交互に10極着磁した円筒形状のロータマグネ
ットと、互いに電気角で90度の位相差を持ってロータ
マグネットの外周面に対向するよう配置された2つのス
テータおよび各ステータに設けられた励磁コイルからな
る2個の電磁石とを有して構成される。このステッピン
グモータ1は、上記2つの励磁コイルに、互いに90°
の位相差を持つ周波電流(正弦波形を有するものでもデ
ジタル波形を有するものでもよい)を通電することによ
って正逆回転する2相のステッピングモータである。励
磁コイルへの通電制御は制御回路(制御手段)6により
行われる。
【0029】次に、上記構成のステッピングモータ駆動
装置の初期位置決定方法を、図1および図2を併せ用い
て説明する。
【0030】まず図1において、A〜Mはステッピング
モータ1を1−1相励磁駆動した場合の各ステップ位置
を示す。本実施形態のステッピングモータ1は、本来1
回転で20箇所のステップ位置を持っているが、ストッ
パー4,5によって制限されたレバー3の回転許容範囲
内には、A〜Mの13箇所のステップ位置が設定されて
いる。
【0031】なお、上記回転許容範囲を決定するストッ
パー4,5は、ステップ位置A〜Mのうち両端のステッ
プ位置A,Mに位置したレバー3に当接する位置に設け
られている。
【0032】図2の上段には、ステッピングモータ1の
2つの励磁コイルへのA,B相周波電流の通電状態と各
ステップ位置との関係を示している。
【0033】レバー3を各ステップ位置に位置させるた
めのA,B相周波電流の通電状態は、各相の最大電流値
を1とすると、a状態(A相=0,B相=−1)と、b
状態(A相=−1,B相=0)と、c状態(A相=0,
B相=+1)と、d状態(A相=+1,B相=0)の4
パターンがあり、レバー3はa状態が設定された場合は
ステップ位置A,E,I,Mに、b状態が設定された場
合はステップ位置B,F,Jに、c状態が設定された場
合はステップ位置C,G,Kに、d状態が設定された場
合はステップ位置D,H,Lに位置し得る。
【0034】また、図2の下段には、ステップ位置Gを
基準ステップ位置とし、A〜Mのうちいずれのステップ
位置に位置しているか不明であるステッピングモータ1
のレバー3をこの基準ステップ位置Gに初期化回転させ
る際の制御回路6による通電制御動作の内容およびレバ
ー3の位置変化を示している。
【0035】レバー3を基準ステップ位置Gに初期化す
る場合は、制御回路6は、まず第1の制御Iとして、基
準ステップ位置Gに対応した励磁コイルへの通電状態
(c状態)を設定する。これによりA〜Mのうちいずれ
かに位置していたレバー3は、C,G,Kのうちいずれ
かのステップ位置に位置出しされるが、C,G,Kのう
ちどのステップ位置に位置出しされるかは不確定であ
る。ここでは、仮にステップ位置Cに位置出しされたも
のとして説明を続ける。
【0036】次に、制御回路6は、第2の制御IIとし
て励磁コイルへの通電状態を以下の順序で変更させる。
【0037】 励磁コイルへの通電状態を、レバー3
をG→H…L→Mまで回転させるときと同じように、c
状態→d状態→a状態→b状態→c状態→d状態→a状
態と変更する。このとき、ステップ位置Cにあったレバ
ー3は、C→D…L→Iまで回転する。
【0038】〜 続いて、励磁コイルへの通電状態
を、レバー3をM→…→Aまで回転させるときと同じよ
うに、c状態→b状態→a状態→d状態→c状態…b状
態→a状態と変更する。
【0039】このとき、ステップ位置Iにあったレバー
3はステップ位置Aに向かって回転するが、Aに到達し
た時点でストッパー5に突き当たりそれ以上の回転が阻
止される()。しかし、この時点ではまだ励磁コイル
への通電状態が、レバー3をMから回転させたとした場
合のEに到達した段階での通電状態にしかなっておら
ず、通電状態の変更はそのまま続行される。
【0040】そしてレバー3がステップ位置Aにて停止
している状態で、通電状態が、レバー3をMから回転さ
せたとした場合のE→D→Cの回転に対応するa状態→
d状態→c状態と変更されると、c状態に変更された時
点でレバー3はステップ位置Cに向かって逆方向回転す
る()。これは、ストッパー5がなければc状態の通
電によってステップ位置Xに回転するレバー3が、実際
にはストッパー5によってステップ位置Xへの回転が阻
止されているので、同じc状態の通電に対応するステッ
プ位置Cにしか回転できないからである。
【0041】こうしてレバー3がステップ位置Cに戻っ
た後もさらに通電状態の変更が続行され、通電状態が、
レバー3をMから回転させたとした場合のC→B→Aの
回転に対応するc状態→b状態→a状態と変更される
と、レバー3はステップ位置Cから再びC→B→Aと回
転してストッパー5に突き当たる()。この通電状態
変更段階で、レバー3の回転位置と、レバー3を基準ス
テップ位置Gから回転させたとした場合の本来の通電状
態変更制御の進行との同期がとれる(図中には、同期が
とれた状態のレバー位置を黒丸で示し、それ以前のレバ
ー位置をハッチング丸で示している)。
【0042】 この後、通電状態を、a状態→b状態
→…→d状態→a状態と変更する、つまりレバー3を基
準ステップ位置Gを始点および終点とするステップ位置
A,M間での往復回転を行わせるときと同じ通電状態の
変更制御の中での最後にステップ位置Mから基準ステッ
プ位置Gに戻す段階での通電状態変更を行うことによ
り、実際のレバー3もAからGに回転する。これによ
り、当初その位置が不明であったレバー3を基準ステッ
プ位置Gに位置出しすることができる。
【0043】次に、図3を用いて、レバー3を基準ステ
ップ位置Aに初期化する場合の動作について説明する。
なお、本図においても、通電状態変更制御との同期がと
れた状態でのレバー位置を黒丸で示し、それ以前のレバ
ー位置をハッチング丸で示している。
【0044】制御回路6は、まず第1の制御として、基
準ステップ位置Aに対応した励磁コイルへの通電状態
(a状態)を設定する。これによりA〜Mのうちいずれ
かに位置していたレバー3は、A,E,I,Mのうちい
ずれかのステップ位置に位置出しされるが、これらのう
ちどのステップ位置に位置出しされるかは不確定であ
る。ここでは、仮にステップ位置Iに位置出しされたも
のとして説明を続ける。
【0045】次に、制御回路6は、第2の制御として励
磁コイルへの通電状態を以下の順序で変更させる。
【0046】〜 励磁コイルへの通電状態を、レバ
ー3をA→B…L→Mまで回転させるときと同じよう
に、a状態→b状態→c状態→d状態→…→d状態→a
状態と変更する。このとき、ステップ位置Iにあったレ
バー3はステップ位置Aに向かって回転するが、Mに到
達した時点でストッパー4に突き当たりそれ以上の回転
が阻止される()。しかし、この時点ではまだ励磁コ
イルの通電状態が、レバー3をAから回転させたとした
場合のEに到達した段階での通電状態にしかなっておら
ず、通電状態の変更はそのまま続行される。
【0047】そしてレバー3がステップ位置Mにて停止
している状態で、通電状態が、レバー3をAから回転さ
せたとした場合のE→F→Gの回転に対応するa状態→
b状態→c状態と変更されると、c状態に変更された時
点でレバー3はステップ位置Kに向かって逆方向回転す
る()。これは、ストッパー4がなければc状態通電
によってステップ位置Yに回転するレバー3が、実際に
はストッパー4によってステップ位置Yへの回転が阻止
されているので、同じc状態に対応するステップ位置K
にしか回転できないからである。
【0048】こうしてレバー3がステップ位置Kに戻っ
た後もさらに通電状態の変更が続行され、通電状態が、
レバー3をMから回転させたとした場合のG→H→Iの
回転に対応するc状態→d状態→a状態と変更される
と、レバー3はステップ位置Kから再びK→L→Mと回
転しストッパー4に突き当たる()。
【0049】そしてレバー3が再びステップ位置Mにて
停止した状態で、通電状態が、レバー3をAから回転さ
せたとした場合のI→J→Kの回転に対応するa状態→
b状態→c状態と変更されると、c状態に変更された時
点でレバー3はステップ位置Kに向かって逆方向回転す
る()。これは上記と同様の理由による。
【0050】こうして再度レバー3がステップ位置Kに
戻った後もさらに通電状態の変更が続行され、通電状態
が、レバー3をAから回転させたとした場合のK→L→
Mの回転に対応するc状態→d状態→a状態と変更され
ると、レバー3はステップ位置Kから再びK→L→Mと
回転しストッパー4に突き当たる()。この通電状態
変更段階で、レバー3の回転位置と、レバー3を基準ス
テップ位置Aから回転させたとした場合の本来の通電状
態変更制御の進行との同期がとれる。
【0051】 この後、通電状態を、a状態→d状態
→c状態→…→d状態→a状態と変更する、つまりレバ
ー3を基準ステップ位置Aを始点および終点とするステ
ップ位置A,M間での往復回転を行わせるときと同じ通
電状態の変更制御の中での最後にステップ位置Mから基
準ステップ位置Aに戻す段階での通電状態変更を行うこ
とにより、実際のレバー3もMからAに回転する。これ
により、当初その位置が不明であったレバー3を基準ス
テップ位置Aに位置出しすることができる。
【0052】なお、本実施形態では、図2および図3に
示した2つのステップ位置G,Aを基準ステップ位置と
した場合について説明したが、他のステップ位置を基準
ステップ位置とする場合も同様に初期化通電制御を行え
ばよい。すなわち、基準ステップ位置はステップ位置A
〜Mの中から任意に設定することができる。
【0053】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、ステッピングモータ1に対する初期化通電制御とし
て、まずステッピングモータ1を基準ステップ位置に停
止させるときと同じ通電状態を設定し(I)、次に、ス
テッピングモータ1に基準ステップ位置を始点および終
点とする上記回転許容範囲の両端A,M間での往復回転
を行わせるときと同じ通電状態変更制御(II:〜
)を行うことにより、ステッピングモータ1の任意の
基準ステップ位置への位置出しを行うことができる。そ
して、この基準ステップ位置への位置出しは、制御回路
6によるステッピングモータ1に対する通電制御のみで
行うことが可能であるため、基準ステップ位置への位置
出しを検出するセンサー等の検出手段は不要である。
【0054】なお、本実施形態において、両端のステッ
プ位置A,Mにてレバー3をストッパー4,5に付勢し
た状態で位置決めする場合は、電気角で90°程度、励
磁コイルへの通電位相を付勢したい方向に進めた状態と
すればよい。
【0055】(第2実施形態)図4には、本発明に係る
ステッピングモータ駆動装置を駆動源として用いた光量
調節装置の構成を示している。この光量調節装置は、ビ
デオカメラ、デジタルスチルカメラおよびフィルム使用
カメラ等、各種光学機器に使用することができる。
【0056】本実施形態のステッピングモータ駆動装置
は、上記第1実施形態のステッピングモータ駆動装置と
同様にして基準ステップ位置への初期化がなされるもの
である。また、本実施形態のステッピングモータ駆動装
置において第1実施形態と共通する構成要素には同符号
を付して説明に代える。
【0057】図4において、10はステッピングモータ
1の本体に溶接などで固着されたステッピングモータ地
板である。ステッピングモータ地板10には、光量調節
装置のベースとなる固定地板12と結合するためのビス
締め用の円弧状長穴10a,10bが形成されており、
固定地板12との位置関係、すなわちレバー13の回転
許容範囲を決めるストッパー4,5との位相関係を調整
できる構成となっている。レバー13は、固定地板12
に圧入などで固定された軸18に回転可能に支持されて
いる。
【0058】モータ出力軸2には、圧入などでピニオン
ギヤ11が固着されており、このピニオンギヤ11はレ
バーギヤ13aと噛み合っている。このため、ステッピ
ングモータ1の励磁コイルに対する通電制御によりピニ
オンギヤ11を回転させることにより、レバー13を軸
18を回転中心としてストッパー4,5の間で往復作動
させることができる。
【0059】14,15は絞り羽根(光量調節部材)で
あり、これら絞り羽根14,15に形成された長溝14
a,15aには、レバー13に設けれたレバーピン13
b,13cが係合している。また、固定地板12には、
絞り羽根14,15のスラスト方向(図中上下方向)の
作動をガイドするガイド16が形成されている。
【0060】これにより、レバー13が回転すると、絞
り羽根14,15はガイド16に沿って直進移動する。
なお、絞り羽根14,15は、光軸方向に関しては不図
示のガイドにより位置決めされている。
【0061】このように構成された光量調節装置は、図
5に示すように、ステッピングモータ1の正逆回転によ
って絞り羽根14,15を移動させ、これら絞り羽根1
4,15により形成される開口部の面積を変化させるこ
とにより、開口部を通過する光量を調節することができ
る。
【0062】なお、本実施形態の光量調節装置では、ス
テッピングモータ1の回転許容範囲の両端が絞り羽根1
4,15を全閉させるステップ位置と全開させるステッ
プ位置とに設定されているため、光量調節装置の使用中
にステッピングモータ1に脱調が生じた場合でも、第1
実施形態にて説明した第1の制御によって絞り羽根1
4,15を全閉位置又は全開位置に設定し、その後、絞
り羽根14,15を全閉〜全開の間で往復動作させるこ
とによってステッピングモータ1の脱調が修復される。
【0063】また、ステッピングモータ1を固定地板1
2に取り付ける際には、ステッピングモータ1に対し
て、図2に示すステップ位置Aに対応する励磁コイルへ
の通電状態を設定する。次に、レバー13をストッパー
5に付勢して固定する。この状態でステッピングモータ
1のピニオンギヤ11とレバーギヤ13aとを噛み合わ
せてビス止めし、ステッピングモータ1を仮固定する。
【0064】このとき、ストッパー5とレバー13との
当接部に隙間などが生じている場合やストッパー4,5
とレバー13との当接部の隙間が不均等になっている場
合は、円弧状長穴10a,10bの範囲で微調節をし
て、通電状態とストッパー4,5との位相関係を実用上
問題ない範囲(電気角で±45°程度)に合わせておく
ことが必要である。
【0065】図6には、上記光量調節装置を静止画およ
び動画撮影可能なカメラに搭載した状態を示している。
このカメラの撮像光学系は、物体(被写体)側から順
に、フィールドレンズ201、バリエータレンズ20
2、光量調節装置としての絞り・シャッター装置21
4、アフォーカルレンズ203およびCCD撮像素子2
16が配置されて構成されている。
【0066】バリエータレンズ202とフォーカスレン
ズ204はそれぞれ、鏡枠205、206に保持されて
おり、これら鏡枠205,206は不図示のガイド軸に
よって光軸方向にガイドされる。
【0067】鏡枠205,206にはラック205a,
206aが取り付けられており、これらラック205
a,206aは、ステッピングモータ207,208の
出力軸としてのスクリュウ軸207,208に噛み合っ
ている。
【0068】このため、ステッピングモータ207,2
08が作動してスクリュウ軸207a,208aが回転
すると、スクリュウ軸207a,208aとラック20
5a,206aとの噛み合い作用によってバリエータレ
ンズ202およびフォーカスレンズ204が光軸方向
(矢印方向)に進退駆動される。
【0069】このようにステッピングモータ207,2
08によってバリエータレンズ202およびフォーカス
レンズ204を目標位置に駆動する場合、まずバリエー
タレンズ210およびフォーカスレンズ204を基準と
なる位置にセットし、この初期位置から目標位置まで移
動させるために必要なパルス数の駆動信号をステッピン
グモータ207,208に入力する。
【0070】このため、このカメラには、バリエータレ
ンズ202およびフォーカスレンズ204が初期位置に
位置しているか否かを検出する初期位置センサとして、
発光素子と受光素子とが一体となったフォトインターラ
プタ209,210が設けられている。
【0071】このカメラの制御を司るマイクロプロセッ
サ211は、フォトインターラプタ209,210の発
光素子と受光素子の間に鏡枠205,206に設けられ
た遮光部材205b,206bが入り込んで、受光素子
に発光素子からの光が入射しなくなったことをもってバ
リエータレンズ202およびフォーカスレンズ204が
初期位置に位置したことを検知する。
【0072】なお、遮光部材205bは、バリエータレ
ンズ202の望遠側か広角側かのゾーン検出を可能とす
る形状に設定されている。また、遮光部材206bはフ
ォーカスレンズ204の遠距離物体に対してフォーカス
する位置か至近物体に対してフォーカスする位置かのゾ
ーン検出を可能する形状に設定されている。
【0073】マイクロプロセッサ211の内部記憶装置
212には、バリエータレンズ202の初期位置に対す
る望遠側と広角側の位置が、ステッピングモータ207
の回転量に対応したステップ数として記憶されている。
また、フォーカスレンズ204の初期位置に対しても、
物体距離とバリエータレンズ202の位置とで決定され
る位置データがステッピングモータの回転量に対応した
ステップ数として記憶されている。
【0074】ステッピングモータ207,208はステ
ッピングモータ駆動回路219,220に入力されるマ
イクロプロセッサ211からの正逆信号により駆動され
る。
【0075】つまり、撮像光学系の変倍動作およびこれ
に伴う合焦動作は、ビデオカメラなどで一般的に用いら
れているカムデータを利用した電子カム方式によりステ
ッピングモータ207,208を制御することによって
行われる。
【0076】一方、絞り・シャッター装置214は、ス
テッピングモータ1と、このステッピングモータ1によ
り開閉駆動される絞り羽根14,15と、マイクロプロ
セッサ211からの制御信号に応じてステッピングモー
タ1の励磁コイルに通電入力するステッピングモータ駆
動回路225とから構成されている。なお、ステッピン
グモータ駆動回路225およびマイクロプロセッサ21
1は、第1実施形態にて説明した制御回路6に相当する
ものである。
【0077】CCD撮像素子216からの電気信号はA
/D変換回路217によってアナログ信号からデジタル
信号に変換され、信号処理回路218に入力される。信
号処理回路218は入力された電気信号から映像信号を
生成し、この映像信号を記憶部に送るとともに、映像信
号のうちの輝度信号成分をマイクロプロセッサ211に
送る。マイクロプロセッサ211は入力された輝度信号
成分が常に適性値になるようにステッピングモータ駆動
回路225に制御信号を送り、ステッピングモータ1を
フィードバック制御する。
【0078】ステッピングモータ駆動回路225は、マ
イクロプロセッサ211からの制御信号に応じてステッ
ピングモータ1に対する初期化通電制御のための通電入
力を行ったり、ステッピングモータ1を基準ステップ位
置から任意の目標ステップ位置に回転させるための通電
入力を行ったりする。
【0079】なお、バリエータレンズ202およびフォ
ーカスレンズ204の駆動とともに絞り・シャッター装
置214の駆動もステッピングモータにて行うため、従
来の絞り装置に設けられていたガルバノ方式のアクチュ
エータに対する駆動回路や絞り位置検出のためのAMP
(増幅器),A/D変換器などを設ける必要がなくな
り、カメラ全体としての制御を容易にすることができ
る。
【0080】ズームスイッチ225は、広角側にズーミ
ング動作させるためのスイッチと、望遠側にズーミング
動作させるためのスイッチとからなり、これらスイッチ
からの信号はマイクロプロセッサ211に入力される。
マイクロプロセッサ211は、入力された信号に応じて
ステッピングモータ駆動回路219,220に制御信号
を送り、バリエータレンズ202をズーム駆動するとと
もに、このズーム駆動に応じた位置にフォーカシングレ
ンズ204を駆動する。
【0081】モード切換えスイッチ226は、このカメ
ラを動画撮影を行う状態(動画モード)とするか静止画
撮影を行う状態(静止画モード)とするかを選択設定す
るためのスイッチである。
【0082】シャッタースイッチ227は静止画モード
が選択された場合に、静止画撮影を実行させるためのス
イッチである。
【0083】また、録画スイッチ228は、動画モード
が選択された場合に動画撮影の開始および終了を指示す
るためのスイッチである。
【0084】絞り・シャッター装置214の動作につい
ては、図1〜5で詳細に説明してあるので説明を省略す
る。また、シャッター動作については、任意の絞り位置
から絞り閉じ方向へ急速に励磁コイルへの通電入力を与
えることで可能となる。
【0085】図7には、マイクロプロセッサ211によ
り実行される上記絞り・シャッター装置214の制御プ
ログラムの内容を表したフローチャートを示している。
【0086】カメラの電源が投入されると、ST101
にて、上述したモード切換えスイッチ226の状態を検
出し、静止画モードに設定されているか動画モードに設
定されているかを判定する。
【0087】動画モードであれば、ST102に進み、
ステッピングモータ1の制御範囲、すなわち光量調節の
際の絞り羽根14,15の制御範囲を絞り開放〜絞り全
閉までに設定する。なお、このときのステッピングモー
タ1の制御範囲は、当然にストッパー4,5により決め
られたステッピングモータ1の回転許容範囲内に設定さ
れるものである。
【0088】そして、ST103に進み、露出設定をオ
ートモードに設定する。このオートモードでは、CCD
撮像素子216に受光させる撮影光量を所定の光量に保
つよう制御する。つまり、動画撮影中に時々刻々と変化
する被写体輝度に対して、撮影光量を所定の光量に保つ
よう制御する。
【0089】一方、ST104にて静止画モードが設定
されているときは、ST105に進み、ステッピングモ
ータ1の制御範囲、すなわち光量調節の際の絞り羽根1
4,15の制御範囲を絞り開放〜所定の小絞りまでに設
定する。
【0090】そして、ST106にて露出設定をプログ
ラムモードに設定する。このプログラムモードでは、被
写体の明るさに応じて予めマイクロプロセッサ211に
記憶させた絞りとシャッター速度との組み合わせを最適
選択する。つまり、絞り羽根14,15を所定の絞り口
径の位置から絞り全閉位置へステッピングモータ1を高
速駆動して、絞り・シャッター装置214をインターレ
ース方式のCCD画像取り込み用のシャッターとして使
用する。
【0091】次に、ST107にて、シャッタースイッ
チ227がONか否かを判定し、ONであれば静止画取
り込みを行い、OFFであればST101に戻る。
【0092】なお、ステッピングモータ1の励磁コイル
への通電条件は、1−1相駆動,1−2相駆動,2−2
相駆動,正弦波駆動(A相,B相の励磁コイルへの通電
量の比により所望の分割数を設定できる)と必要精度に
より選択して使用することができる。
【0093】また、上記実施形態では、ステッピングモ
ータ駆動装置を光量調節装置や光学機器に用いた場合に
ついて説明したが、本発明のステッピングモータ駆動装
置は、光量調節装置や光学機器以外の各種装置に用いる
ことができる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したうに、本発明によれば、ス
テッピングモータの回転許容範囲内での基準ステップ位
置出しをステッピングモータに対する通電制御のみで行
うことができるため、従来のようにステッピングモータ
が基準ステップ位置に位置しているか否かを検出するセ
ンサー等の検出手段を不要とすることができる。
【0095】しかも、本発明では、ステッピングモータ
の回転許容範囲の中で基準ステップ位置がどこに設定さ
れても、基準ステップ位置出しを行うことができる。
【0096】なお、このようなステッピングモータ駆動
装置は各種装置の駆動に使用することができるが、特に
光量調節装置の駆動に用いた場合には、例えば静止画撮
影と動画撮影に応じた光量調節範囲や光量調節段数を最
適に設定することが可能となり、部品数の削減や低コス
ト化を図りながらも高精度に光量調節が可能な光量調整
装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるステッピングモー
タ駆動装置の構成図。
【図2】上記ステッピングモータ駆動装置の動作説明
図。
【図3】上記ステッピングモータ駆動装置の動作説明
図。
【図4】本発明の第2実施形態であるステッピングモー
タ駆動装置を備えた光量調節装置の構成図。
【図5】上記光量調節装置の動作説明図。
【図6】上記光量調節装置を光学機器(カメラ)に用い
た場合の構成図。
【図7】上記光学機器(カメラ)における光量調節装置
の制御フローチャート。
【図8】従来の光学機器(カメラ)の構成図。
【符号の説明】
1 ステッピングモータ 2 モータ出力軸 3 レバー 4,5 ストッパー 6 制御回路(225 ステッピングモータ駆動回路,
211マイクロプロセッサ) 10 ステッピングモータ地板 10a,10b 長穴 11 ピニオンギヤ 12 固定地板 13 レバー 14,15 絞り羽根 14a,15a 長溝 16 ガイド

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電状態の変化に応じて複数のステップ
    位置に回転するステッピングモータと、このステッピン
    グモータに対する通電制御を行う制御手段とを有し、前
    記通電制御を行って、機械的に制限された回転許容範囲
    内での前記ステッピングモータの回転位置制御を行うス
    テッピングモータ駆動装置であって、 前記制御手段は、前記ステッピングモータを前記回転許
    容範囲内において任意設定された前記回転位置制御の基
    準となる基準ステップ位置に回転させるための初期化通
    電制御として、 前記ステッピングモータを前記基準ステップ位置に停止
    させるときと同じ通電状態を設定した後、前記ステッピ
    ングモータに前記基準ステップ位置を始点および終点と
    する前記回転許容範囲の両端間での往復回転を行わせる
    ときと同じ通電状態の変更制御を行うことを特徴とする
    ステッピングモータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記回転許容範囲内における前記ステッ
    ピングモータのステップ位置数が、前記制御手段により
    前記ステッピングモータをステップ位置に位置させるた
    めに設定可能な通電状態の数よりも多く設定されてお
    り、 前記制御手段により前記通電状態のそれぞれが設定され
    たときに、前記ステッピングモータが前記回転許容範囲
    内における複数のステップ位置に停止し得ることを特徴
    とする請求項1に記載のステッピングモータ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記回転許容範囲の両端位置が、この回
    転許容範囲内での前記ステッピングモータのステップ位
    置のうち両端のステップ位置に合致するように設定され
    ていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記
    載のステッピングモータ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段により設定可能な通電状態
    と、前記ステッピングモータの各ステップ位置との対応
    関係を調整するための調整機構を有することを特徴とす
    る請求項2又は3に記載のステッピングモータ駆動装
    置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記初期化制御を行っ
    た後、前記ステッピングモータを前記基準ステップ位置
    から前記回転許容範囲内に設定された目標ステップ位置
    に回転させるための通電状態の変更制御を行うことを特
    徴とする請求項1から4のいずれかに記載のステッピン
    グモータ駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載のステ
    ッピングモータ駆動装置と、前記ステッピングモータに
    より駆動される被駆動部材とを有することを特徴とする
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から5のいずれかに記載のステ
    ッピングモータ駆動装置と、前記ステッピングモータに
    より駆動されて光の通過量を可変設定する光量設定部材
    とを有することを特徴とする光量調節装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の光量調節装置を備えた
    ことを特徴とする光学機器。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の光量調節装置を備える
    とともに、静止画撮影および動画撮影を可能とした光学
    機器において、 前記制御手段は、前記静止画撮影時における光通過量の
    可変範囲と前記動画撮影時における光通過量の可変範囲
    とを異ならせるように前記ステッピングモータに対する
    通電状態の可変設定制御を行うことを特徴とする光学機
    器。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の光量調節装置を備え
    るとともに、静止画撮影および動画撮影を可能とした光
    学機器において、 前記制御手段は、前記静止画撮影時における光通過量の
    設定可能段数と前記動画撮影時における光通過量の設定
    可能段数とを異ならせるように前記ステッピングモータ
    に対する通電状態の可変設定制御を行うことを特徴とす
    る光学機器。
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