JP4182711B2 - 光量調節装置および撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばデジタルスチルカメラ、ビデオカメラ等の光学機器に用いられるステップモータを有する光量調節装置および撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ等に用いられる光学機器等の光量調節装置には、いわゆるガルバノメータを駆動源とするタイプのものが多く使用されてきた。この絞り機構では、ガルバノメータの永久磁石であるロータについてホール素子を用いて位置検出し、その検出結果をフィードバック制御することにより、ロータを目的の位置に作動させて、絞り制御が行われる。
【0003】
しかし、このように絞り機構にガルバノメータを駆動源として用いる場合には、ロータの位置検出を行うための検出手段が必要となり、また、位置検出手段の出力結果をフィードバック制御する制御手段が必要となるので、駆動回路が大型化し、かつ、基板が大型化され、部品数が多くなってしまうという問題があった。
【0004】
そこで、駆動源としてガルバノメータの代わりにステッピングモータを用いた絞り機構が考えられる。ステッピングモータを用いた絞り機構は、例えば、ステッピングモータの回動軸に、直線状の駆動レバーが圧入されており、直線状の駆動レバーの両端には、駆動ピンがそれぞれ設けられている。この駆動ピンは、それぞれ2枚の絞り羽根に縦孔を介して係合されている。このような絞り機構において、ステッピングモータを回転させて、2枚の絞り羽根にそれぞれ互いに反対の方向へ直進運動をさせる。2枚の絞り羽根それぞれの位置関係によって、開口の大きさを変化させることにより、光量調節が行われる。
【0005】
このステッピングモータを用いた絞り機構では、絞りの位置が初期位置に位置しているか否かを検出する手段が必要になり、例えば、絞りの初期位置の検出のためにホームポジション検出手段を備えたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−59309号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のステッピングモータを用いた光量調節装置では、絞りの位置が初期位置に位置しているか否か、ステッピングモータが脱調状態にあるか否かを検出する例えばホームポジション検出手段等の検出手段が必要となり、かつ、この検出手段を駆動するための回路も必要となるので、やはり、装置の大型化やコスト増を招いてしまうという問題があった。
【0008】
また、上述のステッピングモータを用いた光量調節装置では、全開口径を大きくするためには、絞り羽根の移動量を増やす必要がある。絞り羽根の移動量を増やすには、駆動レバーの回転角を一定とすると、駆動レバーの回動軸と駆動ピンとの距離を長くせねばならず、絞り羽根の移動方向と垂直方向に装置が大型化してしまうという問題があった。
【0009】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、小型化を実現することができる光量調節装置および撮像装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
補正した本願発明による光量調節装置は、モータの回動軸に圧入された一対の腕部を有する羽根駆動レバーと、この一対の腕部に突設された2本の駆動ピンと、2本の駆動ピンに長孔がそれぞれ係合する一対の絞り羽根を有し、一対の絞り羽根を相反する方向に直線往復運動させて形成される開口の面積を変化させることによりこの開口を通過する光量を調整する光量調節装置であって、一対の腕部のなす角は開口側に90度以上180度未満であり、一対の絞り羽根の長孔は、一対の絞り羽根の動作方向に対して開口側から30度以上90度未満の角度をなすように形成されている。
【0011】
補正した本願発明による光量調節装置では、一対の絞り羽根の長孔が動作方向に対して開口側から30度以上90度未満の角度をなすように形成されているので、長孔の長さが大きくなり、2本の駆動ピンのストロークが長くなる。
【0012】
本発明による光量調節装置は、ステッピングモータの回動軸に圧入された一対の腕部を有する羽根駆動レバーと、この一対の腕部に突設された2本の駆動ピンと、2本の駆動ピンに長孔がそれぞれ係合する一対の絞り羽根を有し、一対の絞り羽根を相反する方向に直線往復運動させて形成される開口の面積を変化させることによりこの開口を通過する光量を調整する光量調節装置であって、開口の全開状態から全閉状態までステッピングモータを、2相励磁におけるA相又はB相のL又はHの通電状態で組合せた3パルス相当のパルス数で駆動させ、ステッピングモータについて、2相励磁における1パルス目に相当するA相がLであってB相がHである通電状態および2相励磁における2パルス目に相当するA相がLであってB相がLである通電状態に通電した後、2相励磁における0パルス目に相当するA相がHであってB相がHである通電状態に通電することにより全閉状態の開口を全開状態とする初期化動作を行うものである。
【0013】
本発明による光量調節装置では、ステッピングモータの通電制御のみによって絞りの位置を初期位置に位置させる初期化動作を行うことができるので、初期位置検出手段を備える必要がなくなる。
【0014】
補正した本願発明による撮像装置は、光量を調整するための光量調節装置を有する撮像装置であって、光量調節装置は、モータの回動軸に圧入された一対の腕部を有する羽根駆動レバーと、この一対の腕部に突設された2本の駆動ピンと、2本の駆動ピンに長孔がそれぞれ係合する一対の絞り羽根を有し、一対の絞り羽根を相反する方向に直線往復運動させて形成される開口の面積を変化させることによりこの開口を通過する光量を調整する光量調節装置であって、一対の腕部のなす角は開口側に90度以上180度未満であり、一対の絞り羽根の長孔は、一対の絞り羽根の動作方向に対して開口側から30度以上90度未満の角度をなすように形成されている。
【0015】
本発明による撮像装置では、小型化した光量調節装置により光量を調整することができるので、小型化を実現できる。
【0016】
本発明による撮像装置は、光量を調整するための光量調節装置を有する撮像装置であって、光量調節装置は、モータの回動軸に圧入された一対の腕部を有する羽根駆動レバーと、この一対の腕部に突設された2本の駆動ピンと、2本の駆動ピンに長孔がそれぞれ係合する一対の絞り羽根を有し、一対の絞り羽根を相反する方向に直線往復運動させて形成される開口の面積を変化させることによりこの開口を通過する光量を調整する光量調節装置であって、開口の全開状態から全閉状態までステッピングモータを、2相励磁におけるA相又はB相のL又はHの通電状態で組合せた3パルス相当のパルス数で駆動させ、ステッピングモータについて、2相励磁における1パルス目に相当するA相がLであってB相がHである通電状態および2相励磁における2パルス目に相当するA相がLであってB相がLである通電状態に通電した後、2相励磁における0パルス目に相当するA相がHであってB相がHである通電状態に通電することにより全閉状態の開口を全開状態とする初期化動作を行うものである。
【0017】
本発明による撮像装置では、初期位置検出手段を有しない小型化した光量調節装置により光量を調整することができるので、小型化を実現できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
図1は本発明の一実施の形態に係る光量調節装置の構成、図2は図1に示した光量調節装置が備える絞り羽根についての開口の全開状態および全閉状態の様子を表したものである。図2(a)は、開口が全開した状態を表しており、図2(b)は、開口が全閉した状態を表している。この光量調節装置1は、ステッピングモータ11と、このステッピングモータ11に回動される羽根駆動レバー12と、この羽根駆動レバー12の両端にそれぞれ突設された駆動ピン13a,13bと、駆動ピン13a,13bがそれぞれ係合される一対の絞り羽根14a,14bと、一対の絞り羽根14a,14bの光軸方向の動きを規制して、収納するカバー板金15とベース16とを備えている。なお、ベース16には、一対の絞り羽根14a,14bの直進運動をガイドするためのガイド16a,16bが突設されている。
【0020】
この光量調節装置1では、一対の絞り羽根14a,14bが、互いに相反する方向へ直線往復運動することにより、絞り羽根14a,14bにより開口20が形成される。そして、絞り羽根14a,14bそれぞれの位置関係によって、開口20の大きさが変化することにより、光量調節が行われる。
【0021】
ステッピングモータ11は、円筒外周面にS極とN極を交互に例えば10極着磁されたロータと、ロータに設けられた回動軸11aと、ロータマグネット外周に90度の電気的位相差をもつ励磁コイルからなる2つの電磁石と、2つの励磁コイルに電気的に接続されている端子11b〜11eとを有している。このステッピングモータ11は、ステッピングモータ駆動回路により2つの励磁コイルに90度の位相差を有する周波電流を通電することにより正逆回転する2相ステッピングモータである。
【0022】
なお、このステッピングモータ11は、ステッピングモータ板金11fに溶接により固着されており、このステッピングモータ板金11fは、ステッピングモータベース11gにネジ11h、11iによって締結されている。そして、このステッピングモータベース11gはベース16に取り付けられる。なお、ステッピングモータ11の回動軸11a先端は、ステッピングモータベース11gの軸受部により軸受されている。
【0023】
羽根駆動レバー12は、ステッピングモータ11の回動軸11aが圧入される貫通孔12aと、一対の腕部12b,12cとを有する。一対の腕部12b,12cの端にはそれぞれ駆動ピン13a,13bが突設されている。一対の腕部12b,12cは、開口20側に開くように形成されている。一対の腕部12b,12cのなす角は、90度以上180度未満となっており、例えば、125度の角度を有している。これにより、絞り羽根14a,14bの動作方向において、開口20の全閉時における絞り羽根14a,14bの占有面積を小さくすることができ、光量調節装置を小型化することができる。また、絞り羽根14a,14bの動作方向と垂直方向においても、光量調節装置を小型化することができる。
【0024】
一対の絞り羽根14a,14bは、例えば半円形状に形成された絞り部141a,141bと、ベース16に突設されたガイド16aに挿通される横長孔142a,142bと、ベース16に突設されたガイド16bに挿通される横長孔143a,143bと、羽根駆動レバー12に突設された駆動ピン13a,13b
が係合される長孔144a,144bとを有している。
【0025】
長孔144a,144bは、絞り羽根14a,14bの動作方向に対して斜めに形成されている。すなわち、この長孔144a,144bは、絞り羽根14a,14bの動作方向に対して、90度未満の傾きを有しており、例えば54度の角度を有している。なお、この長孔144a,144bの傾きは、絞り羽根14a,14bの動作方向に対して、30度以上であることが好ましい。長孔144a,144bの傾きを30度以上としないと、駆動ピン13a,13bと長孔144a,144bとの間に大きな摩擦力が生じてしまうので、絞り羽根14a,14bが正確に動かなくなる可能性があるからである。
【0026】
なお、横長孔142a,142bおよび143a,143bに挿通されたガイド16a,16bによって、絞り羽根14a,14bは直進運動をガイドされることになる。
【0027】
ベース16のガイド16a,16bに横長孔142a,142bおよび143a,143bを挿通された一対の絞り羽根14a,14bは、ベース16にカバー板金15が取り付けられることにより、ベース16とカバー板金15との間に収納される。
【0028】
この光量調節装置1により光量調節を行うには、ステッピングモータ11の正逆回転により羽根駆動レバー12を正逆回転させる。羽根駆動レバー12に突設された駆動ピン13a,13bが、絞り羽根14a,14bの動作方向に対して斜めに形成された長孔144a,144bに係合されているので、絞り羽根14a,14bはそれぞれ逆方向へスライド水平動する。絞り羽根14a,14bの絞り部141a,141bにより開口20が形成される。そして、絞り部141a,141bそれぞれの位置関係によって、開口20の面積が変化することにより、開口20を通過する光量が調整され、光量調節が行われる。
【0029】
なお、羽根駆動レバー12は、開口20の全開状態から全閉状態まで2相励磁において3パルスに相当する54度回転する。また、ステッピングモータ11について、例えば、sin−cos波によるマイクロステップ駆動を行うことにより、任意の位置に停止させることが可能となり、開口20の面積を連続的に変化させることが可能となる。
【0030】
このように本実施の形態の光量調節装置では、羽根駆動レバー12に突設された駆動ピン13a,13bが係合される絞り羽根14a,14bの長孔144a,144bが、絞り羽根14a,14bの動作方向に対して斜めに形成されるようにしたので、長孔144a,144bの長さが大きくなり、駆動ピン13a,13bのストロークを長くすることができる。
【0031】
よって、絞り羽根14a,14bの直進運動の動作量を増やすことが可能になり、開口20の大口径化が可能となる。一方、絞り羽根14a,14bの直進運動の動作量が一定の場合を考えると、ステッピングモータ11の回動軸11aと駆動ピン13a,13bとの距離を短縮することができるので、絞り羽根14a,14bの作動方向と垂直な方向に光量調節装置を小型化することができ、また、ステッピングモータ11の回転角を狭角化することもできる。
【0032】
さらに、本実施の形態の光量調節装置では、長孔144a,144bの傾きを、絞り羽根14a,14bの動作方向に対して調整することにより、ステッピングモータ11の回転角と絞り値との関係について所望の関係を得ることができる。
【0033】
次に、図3を用いて、本実施の形態において、絞りの位置を初期位置に位置させる初期化の動作について説明する。図3は本実施の形態のステッピングモータ11の2つの相であるA相、B相の通電状態と羽根駆動レバー12の回転角度との関係を表している。
【0034】
図2(a)に示すような開口20の全開状態から図2(b)に示すような開口20の全閉状態まで連続的に開口20の面積を変化させて絞りを変化させるには、開口20が全開状態になる通電状態a(A相=H,B相=H)から、通電状態b(A相=0,B相=H),通電状態c(A相=L,B相=H),通電状態d(A相=L,B相=0),通電状態e(A相=L,B相=L),通電状態f(A相=0,B相=L),開口20が全閉状態になる通電状態g(A相=H,B相=L)へと、ステッピングモータ11のA相、B相の通電状態を、例えばマイクロステップ駆動により連続的に変化させる。
【0035】
絞りの位置を初期位置に位置させる初期化を行うには、まず、ステッピングモータ11について、例えば2相励磁における1パルス目に相当する通電状態cにおける通電を例えば30msec程度行う。この通電により、通電状態a〜eの位置に羽根駆動レバー12が位置していれば、この羽根駆動レバー12は回転して、通電状態cの位置に位置することになる。また、通電状態f〜gの位置に羽根駆動レバー12が位置している場合には、この羽根駆動レバー12は動作せずに、その位置にとどまる。
【0036】
次に、ステッピングモータ11について、例えば2相励磁における2パルス目に相当する通電状態eにおける通電を例えば30msec程度行う。この通電により、通電状態c〜gの位置に羽根駆動レバー12が位置していれば、この羽根駆動レバー12は回転して、通電状態eの位置に位置することになる。つまり、通電状態a〜gのいずれの位置に位置していようとも、脱調状態より復帰することになる。
【0037】
そして、最後に、ステッピングモータ11について、通電状態eにおける通電から、例えば2相励磁における0パルス目に相当する通電状態aにおける通電へと連続的に変化させる。これにより羽根駆動レバー12は回転して、開口20は全開状態となり、絞りの位置が初期位置に位置することになる。
【0038】
このように本実施の形態の光量調節装置では、ステッピングモータの回転許容範囲内でいかなる位置に位置していようとも、上述した通電動作を行うことにより初期化動作が可能となり、初期化動作のために必要であった、ステッピングモータ11もしくは羽根駆動レバー12の位置検出手段を省略することが可能となる。また、この位置検出手段を駆動する回路も不要となる。このため、光量調節装置の小型化、低コスト化が実現できる。
【0039】
なお、例えば2相励磁における2パルス目に相当する通電状態eにおける通電を例えば30msec程度行って、この後、例えば2相励磁における1パルス目に相当する通電状態cにおける通電を例えば30msec程度行い、最後に、例えば2相励磁における0パルス目に相当する通電状態aにおける通電へと連続的に変化させるようにしてもよい。
【0040】
このように初期化動作を行うと、例えばデジタルスチルカメラでは、終了時は例えば2相励磁における3パルス目に相当する通電状態の位置で全閉しており、そこから2相励磁における2パルス目,1パルス目および0パルス目に相当する通電状態へと通電して開口20を全開状態とするのが通常の動作なので、通常の動作によって初期化動作が可能となる。
【0041】
図4は、上述した光量調節装置1を備えた撮像装置の全体構成を表したものである。この撮像装置300であるカメラの撮影光学系は、被写体側よりフィールドレンズ301、変倍レンズ302、光量調節装置1、フォーカスレンズ303、CCD撮像素子304が配置されている。変倍レンズ302が保持される鏡枠306、およびフォーカスレンズ303が保持される鏡枠307は、図示しないガイド軸により光軸方向に直進ガイドされる。なお、鏡枠306,307は、ナット部を具備し、モータ308,309の出力軸のリードスクリューにより駆動される。
【0042】
初期位置から目標位置までの移動量に対応したパルスを制御装置310にて演算し、その演算結果をステッピングモータ駆動回路311に伝達することにより、変倍レンズ302,フォーカスレンズ303は駆動される。フォトインタラプタ312,313の投光・受光間に鏡枠の遮光部306a,307aが入り込むことにより、変倍レンズ302、フォーカスレンズ303の初期位置は検出される。
【0043】
光量調節装置1のステッピングモータ11においては、制御装置310からの信号に応じて、ステッピングモータ駆動回路311によりコイルに通電が行われる。
【0044】
CCD撮像素子304からの出力は、画像処理装置314に入力され、映像信号と輝度信号を生成する。この映像信号は、記憶装置315に送られ、輝度信号は制御装置310に送られる。制御装置310は、輝度信号が適正となるようにステッピングモータ11を駆動する信号を出力する。
【0045】
図5は、図4の撮像装置の制御フローチャートを表している。メインSWがОNされ、メイン電源がОNされると、光量調節装置1(絞り兼用シャッタ装置)の初期化動作を行い(ステップ401)、輝度信号を所定の値に保つように絞り値を変更する(ステップ402)。次に、レリーズSW―S1がОNであれば(ステップ403)、合焦動作を行い(ステップ404)、制御装置310が輝度信号に応じた露出時間を演算し、その演算結果に応じたシャッタ駆動データをシャッタデータ記憶手段より得る。レリーズSW―S1がОFFであれば(ステップ403)、ステップ402に戻る。
【0046】
そして、レリーズSW―S2がОNであれば(ステップ405)、シャッタ閉じ動作を行い(ステップ406)、映像を取り込む(ステップ407)。レリーズSW―S2がОFFであれば(ステップ405)、ステップ402に戻る。
【0047】
このように本実施の形態の撮像装置では、上述した小型化された光量調節装置1を備えるようにしたので、小型化した撮像装置を実現することができる。
【0048】
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、ステッピングモータ11の駆動方式にはマイクロステップ駆動を用いたが、2相励磁、1−2相励磁等の駆動方式であってもよい。
【0049】
また、上記実施の形態では、長孔144a,144bの傾きを、絞り羽根14a,14bの動作方向に対して調整することにより、ステッピングモータ11の回転角と絞り値との関係について所望の関係を得ることができるようにしたが、長孔の形状を円弧状としてその曲率を調整することにより、ステッピングモータ11の回転角と絞り値との関係について所望の関係を得ることもできる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光量調節装置によれば、一対の絞り羽根の駆動ピンと係合する長孔を、一対の絞り羽根の動作方向に対して開口側から30度以上90度未満の角度をなすように形成するようにしたので、駆動ピンのストロークを長くすることができるため、小型化を実現することができる。
【0051】
また、ステッピングモータの通電制御のみによって初期化動作ができるようにしたので、初期位置検出手段を備える必要がなくなり、小型化を実現することができる。
【0052】
さらに、本発明の撮像装置によれば、小型化した光量調節装置を備えるようにしたので、小型化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る光量調節装置の構成を表す斜視図である。
【図2】図1に示した光量調節装置が備える絞り羽根についての開口の全開状態および全閉状態の様子を表す説明図である。図2(a)は、開口が全開した状態を表す説明図であり、図2(b)は、開口が全閉した状態を表す説明図である。
【図3】図1に示した光量調節装置が備えるステッピングモータの2つの相であるA相、B相の通電状態と羽根駆動レバーの回転角度との関係を表す説明図である。
【図4】図1に示した光量調節装置を備えた本発明の一実施の形態に係る撮像装置の構成を表す説明図である。
【図5】図4に示した撮像装置の制御動作を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1…光量調節装置、11…ステッピングモータ、12…羽根駆動レバー、13a,13b…駆動ピン、14a,14b…絞り羽根、144a,144b…長孔、20…開口、300…撮像装置
Claims (14)
- モータの回動軸に圧入された一対の腕部を有する羽根駆動レバーと、
前記一対の腕部に突設された2本の駆動ピンと、
前記2本の駆動ピンに長孔がそれぞれ係合する一対の絞り羽根と、を有し、
前記一対の絞り羽根を相反する方向に直線往復運動させて形成される開口の面積を変化させることによりこの開口を通過する光量を調整する光量調節装置であって、
前記一対の腕部のなす角は開口側に90度以上180度未満であり、
前記一対の絞り羽根の長孔は、前記一対の絞り羽根の動作方向に対して前記開口側から30度以上90度未満の角度をなすように形成されている
光量調節装置。 - 前記絞り羽根を取り付けるベースと、を更に備え、
前記モータはモータベースを介して前記ベースに取り付けられ、
前記ベースには、前記モータベースを取り付ける取付部が前記腕部を介して前記開口とは反対側に形成されている、
請求項1に記載の光量調節装置。 - 前記絞り羽根を取り付けるベースと、を更に備え、
前記モータはモータベースを介して前記ベースに取り付けられ、
前記モータベースには、前記ベースを取り付ける取付部が前記腕部を介して前記開口とは反対側に形成されている、
請求項1に記載の光量調節装置。 - 前記一対の絞り羽根の長孔の間には、前記ベースに突設されたガイドに挿通される横長孔が前記一対の絞り羽根の駆動方向にほぼ平行な位置に設けられる
請求項2に記載の光量調節装置。 - 前記モータはステッピングモータである
請求項4に記載の光量調節装置。 - ステッピングモータの回動軸に圧入された一対の腕部を有する羽根駆動レバーと、
この一対の腕部に突設された2本の駆動ピンと、
前記2本の駆動ピンに長孔がそれぞれ係合する一対の絞り羽根を有し、
前記一対の絞り羽根を相反する方向に直線往復運動させて形成される開口の面積を変化させることによりこの開口を通過する光量を調整する光量調節装置であって、
前記開口の全開状態から全閉状態まで前記ステッピングモータを、2相励磁におけるA相又はB相のL又はHの通電状態で組合せた3パルス相当のパルス数で駆動させ、
前記ステッピングモータについて、2相励磁における1パルス目に相当するA相がLであってB相がHである通電状態および2相励磁における2パルス目に相当するA相がLであってB相がLである通電状態に通電した後、2相励磁における0パルス目に相当するA相がHであってB相がHである通電状態に通電することにより全閉状態の前記開口を全開状態とする初期化動作を行う
光量調節装置。 - 前記初期化動作が、前記ステッピングモータについて、2相励磁における2パルス目に相当するA相がLであってB相がLである通電状態、2相励磁における1パルス目に相当するA相がLであってB相がHである通電状態、2相励磁における0パルス目に相当するA相がHであってB相がHである通電状態へと順次通電することにより行われる
請求項6記載の光量調節装置。 - 光量を調整するための光量調節装置を有する撮像装置であって、
前記光量調節装置は、
モータの回動軸に圧入された一対の腕部を有する羽根駆動レバーと、
前記一対の腕部に突設された2本の駆動ピンと、
前記2本の駆動ピンに長孔がそれぞれ係合する一対の絞り羽根を有し、前記一対の絞り 羽根を相反する方向に直線往復運動させて形成される開口の面積を変化させることによりこの開口を通過する光量を調整する光量調節装置であって、
前記一対の腕部のなす角は開口側に90度以上180度未満であり、
前記一対の絞り羽根の長孔は、前記一対の絞り羽根の動作方向に対して前記開口側から30度以上90度未満の角度をなすように形成されている
撮像装置。 - 前記絞り羽根を取り付けるベースと、を更に備え、
前記モータはモータベースを介して前記ベースに取り付けられ、
前記ベースには、前記モータベースを取り付ける取付部が前記腕部を介して前記開口とは反対側に形成されている、
請求項8に記載の撮像装置。 - 前記絞り羽根を取り付けるベースと、を更に備え、
前記モータはモータベースを介して前記ベースに取り付けられ、
前記モータベースには、前記ベースを取り付ける取付部が前記腕部を介して前記開口とは反対側に形成されている、
請求項8に記載の撮像装置。 - 前記一対の絞り羽根の長孔の間には、前記ベースに突設されたガイドに挿通される横長孔が前記一対の絞り羽根の駆動方向にほぼ平行な位置に設けられる
請求項9に記載の撮像装置。 - 前記モータはステッピングモータである
請求項11に記載の撮像装置。 - 光量を調整するための光量調節装置を有する撮像装置であって、
前記光量調節装置は、
ステッピングモータの回動軸に圧入された一対の腕部を有する羽根駆動レバーと、
この一対の腕部に突設された2本の駆動ピンと、
前記2本の駆動ピンに長孔がそれぞれ係合する一対の絞り羽根を有し、前記一対の絞り羽根を相反する方向に直線往復運動させて形成される開口の面積を変化させることによりこの開口を通過する光量を調整する光量調節装置であって、
前記開口の全開状態から全閉状態まで前記ステッピングモータを、2相励磁におけるA相又はB相のL又はHの通電状態で組合せた3パルス相当のパルス数で駆動させ、
前記ステッピングモータについて、2相励磁における1パルス目に相当するA相がLであってB相がHである通電状態および2相励磁における2パルス目に相当するA相がLであってB相がLである通電状態に通電した後、2相励磁における0パルス目に相当するA相がHであってB相がHである通電状態に通電することにより全閉状態の前記開口を全開状態とする初期化動作を行う
撮像装置。 - 前記初期化動作が、前記ステッピングモータについて、2相励磁における2パルス目に相当するA相がLであってB相がLである通電状態、2相励磁における1パルス目に相当するA相がLであってB相がHである通電状態、2相励磁における0パルス目に相当するA相がHであってB相がHである通電状態へと順次通電することにより行われる
請求項13記載の撮像装置。
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