JPH11113290A - ステッピングモータ駆動方法およびディスク装置 - Google Patents

ステッピングモータ駆動方法およびディスク装置

Info

Publication number
JPH11113290A
JPH11113290A JP27093497A JP27093497A JPH11113290A JP H11113290 A JPH11113290 A JP H11113290A JP 27093497 A JP27093497 A JP 27093497A JP 27093497 A JP27093497 A JP 27093497A JP H11113290 A JPH11113290 A JP H11113290A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stepping motor
disk
excitation state
point
excitation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27093497A
Other languages
English (en)
Inventor
Takafumi Okada
孝文 岡田
修一 ▲よし▼田
Shiyuuichi Yoshida
Kazuhiro Mihara
和博 三原
Noritaka Akagi
規孝 赤木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP27093497A priority Critical patent/JPH11113290A/ja
Priority to US09/031,281 priority patent/US6249495B1/en
Publication of JPH11113290A publication Critical patent/JPH11113290A/ja
Priority to US09/836,932 priority patent/US6654321B2/en
Priority to US10/458,899 priority patent/US20030198150A1/en
Priority to US10/963,243 priority patent/US7106668B2/en
Priority to US10/962,879 priority patent/US7085200B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステッピングモータの励磁合わせの際に生じ
る、ピックアップの急な移動によるサーボ外れを防止す
る。 【解決手段】 電源投入直後や脱調検出時などステッピ
ングモータの回転子の静止位置が不明な場合、ステッピ
ングモータの駆動電流パターンを1/4周期以上変化さ
せることで、ステッピングモータ駆動手段の励磁状態と
ステッピングモータの励磁状態を一致させる。また、ス
テッピングモータの励磁合わせを済ませた後で、フォー
カスサーボ手段、またはトラッキングサーボ手段がサー
ボ動作を実行するようにした。これによってステッピン
グモータの励磁状態を一致させる際に発生するステッピ
ングモータの急な回転によるサーボ外れを防止した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステッピングモー
タを駆動するためのステッピングモータ駆動方法、およ
びディスク装置などステッピングモータを用いた応用機
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスク装置の分野では、ディス
ク上の目標位置にピックアップを送るためのトラバース
モータとして、ステッピングモータを用いたディスク装
置が製品化されている。
【0003】ステッピングモータは駆動パルスに対して
一定のステップ角づつ回転するため、ピックアップ送り
の移動量をオープンループで制御しやすい。従って、ト
ラバースモータにエンコーダやセンサなどの位置検出手
段を付加する必要がないため、ピックアップの送り機構
を簡略化することができる。
【0004】ステッピングモータを用いたディスク装置
の例としては、特開平5−159482号公報や、特開
平7−272291号公報に示されるように、ステッピ
ングモータによって磁気ヘッドや光ピックアップをディ
スクの半径方向に送る方法が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ステッ
ピングモータにエンコーダやセンサなどの位置検出手段
を付加しない場合、ステッピングモータの初期状態、す
なわちステッピングモータの励磁を開始する前のステッ
ピングモータの回転子の静止位置は不明である。
【0006】またステッピングモータが回転中に脱調し
た場合においても、ステッピングモータの回転子の位置
は不明になる。
【0007】ステッピングモータの回転子の位置が不明
な状態でステッピングモータの励磁を行うと、ステッピ
ングモータの回転子の初期位置と、励磁の安定点が一致
するとは限らない。ステッピングモータの回転子の初期
位置と、励磁の安定点が一致しなかった場合、ステッピ
ングモータの回転子が滑らかに回転せず、励磁の安定点
まで急激に動くことがある。
【0008】ステッピングモータの回転子が励磁の安定
点まで急激に動いた時に、ディスク装置のトラッキング
サーボを実行していた場合は、ピックアップやヘッドは
半径方向に急に動き、ディスクのトラックに追従できず
オフトラックが発生することがある。オフトラック量が
大きいと、データ記録時には正確なデータが記録できな
かったり、データ再生時には再生データのエラーレート
が悪化する。
【0009】またステッピングモータの回転子が励磁の
安定点まで急激に動く際に、フォーカスサーボを実行し
ていた場合は、ピックアップが半径方向に急に動くこと
により、ピックアップのレンズが大きく変位してフォー
カスサーボ動作が不安定になり、データの記録や再生が
できない状態になる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明のステッピングモータ駆動方法では、電源投
入後やステッピングモータの脱調検出時など、ステッピ
ングモータの回転子の静止位置が不明な場合、ステッピ
ングモータの駆動電流パターンを1/4周期以上変化さ
せることで、ステッピングモータ駆動手段の励磁状態と
ステッピングモータの励磁状態を一致させるようにし
た。
【0011】さらに本発明のディスク装置は、ディスク
装置の電源投入後やステッピングモータの脱調検出時な
どステッピングモータの回転子の静止位置が不明な場
合、ステッピングモータ駆動手段の励磁状態と、ステッ
ピングモータの励磁状態を一致させた後で、フォーカス
サーボ手段、またはトラッキングサーボ手段がサーボ動
作を開始するようにした。
【0012】以上の手段によって、電源投入後や脱調検
出時などステッピングモータの回転子の静止位置が不明
な状態から、ステッピングモータ駆動手段とステッピン
グモータの励磁状態を一致させることが可能となり、さ
らにディスク装置のフォーカスサーボ動作またはトラッ
キングサーボ動作を行う前に、ステッピングモータの励
磁合わせを済ませておくことによって、フォーカスサー
ボ動作中またはトラッキングサーボ動作中にピックアッ
プがディスクの半径方向に急に動くことを防止し、安定
したサーボ動作が得られることでディスク装置における
データ記録時やデータ再生時のエラーを防止することが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のステッピングモー
タ駆動方法およびディスク装置の実施例について、図面
を参照しながら説明する。
【0014】(実施の形態1)図1は本発明の(実施の
形態1)および(実施の形態2)のディスク装置をあら
わした構成図である。以下、図面を参照しながら本発明
の(実施の形態1)について説明する。
【0015】図1においてピックアップ1a上にはレン
ズ1bが、バネ1cおよびバネ1dで接続されている。
ステッピングモータ1fの回転運動は、リードスクリュ
ウ1eによってピックアップ1aに伝達され、ねじ送り
によってピックアップ1aはディスク1jの半径方向に
直線運動する。ディスク1jは螺旋状または同心円状の
トラックに情報が記録されており、スピンドルモータ1
kによって回転数が制御される。ピックアップ1aから
のエラー信号はサーボ手段1gに接続され、エラー信号
の大きさが最小になるようにバネ1cおよびバネ1dを
制御する出力信号がピックアップ1aに伝達される。
【0016】システムコントローラ1iは、サーボ手段
1gおよびスピンドルモータ1kに接続され、必要に応
じてステッピングモータ駆動手段1hにピックアップ1
aを送るための駆動指令信号を伝達する。ステッピング
モータ駆動手段1hはシステムコントローラ1iからの
指令を受けステッピングモータ1fを駆動する。
【0017】図2は一般的なステッピングモータの内部
構成を簡略的にあらわした構成図である。
【0018】図2において2aはA相のコイルに流れる
電流をあらわし、2bはB相のコイルに流れる電流をあ
らわしている。回転子2cは磁極Nと磁極Sの対を複数
個有する。回転子上の点Pは、A相のコイルに流れる電
流2aおよびB相のコイルに流れる電流2bが変化する
と回転運動を開始し、コイルから発生する磁気力と摩擦
負荷のバランスが安定する点で停止する。
【0019】点2W、点2X、点2Y、点2Zはステッ
ピングモータの幾つかの励磁安定点のうち、連続した4
つの励磁安定点をあらわしている。ステッピングモータ
の種類によって磁極の対の数、および励磁安定点の数は
異なる。
【0020】図3はステッピングモータ駆動手段の駆動
電流パターンをあらわした波形図である。図2の駆動電
流パターンは、2相励磁方式と呼ばれる一般的なステッ
ピングモータ駆動電流パターンである。
【0021】図3において、3Aはステッピングモータ
のA相のコイルに流す電流量と電流の向きを時間軸上で
表した駆動電流波形である。3Bはステッピングモータ
のB相のコイルに流す電流量と電流の向きを時間軸上で
表した駆動電流波形である。電流3Aおよび3Bは、コ
イルを順方向に流れる場合は正の値であらわし、コイル
を逆方向に流れる場合は負の値であらわしている。
【0022】図3の電流状態が3Wの場合は、図2にお
けるステッピングモータの回転子上の点Pは点2Wの安
定点に移動する。以下同様に、図3の各電流状態3X、
3Y、3Zは、図2において点Pが点2X、2Y、2Z
に移動する状態に対応する。
【0023】以上のような構成で示された本発明の(実
施の形態1)のディスク装置、ステッピングモータ、ス
テッピングモータ駆動電流パターンについて、以下図
1、図2、図3を用いてその動作を説明する。
【0024】図1におけるステッピングモータ駆動手段
1hは、エンコーダやセンサなどステッピングモータ1
fの位置を知る手段がないため、例えばディスク装置全
体の電源をOFFからONにした直後の初期状態では、
ステッピングモータ1fがどのような位置に停止してい
るか不明である。すなわちステッピングモータの励磁を
行う前の初期状態では、図2におけるステッピングモー
タの回転子上の点Pがどこに停止しているか不明であ
る。
【0025】本発明のステッピングモータ駆動方法で
は、ステッピングモータの励磁状態、すなわちステッピ
ングモータの回転子の位置が不明な状態でも、ステッピ
ングモータ駆動手段の駆動電流パターンを1/4周期以
上変化させることによって、ステッピングモータ駆動手
段とステッピングモータの励磁状態を一致させることが
可能である。以下ではこの原理について説明する。
【0026】図2において、ステッピングモータの回転
子上の点Pの初期位置が、点2W、点2X、点2Y、点
2Zのいずれかにあると仮定する。ここでステッピング
モータ駆動手段が図3における電流状態3Xの励磁を行
ったとする。この励磁に対して、図2におけるステッピ
ングモータの回転子上の点Pの初期位置がそれぞれ、点
2W、点2X、点2Y、点2Zだった場合は次のように
なる。
【0027】図2におけるステッピングモータの回転子
上の点Pの初期位置が点2Xだった場合は、ステッピン
グモータ駆動手段の励磁状態と、ステッピングモータの
回転子の位置、すなわちステッピングモータの励磁状態
が最初から一致する。
【0028】図2におけるステッピングモータの回転子
上の点Pの初期位置が点2W、または、点2Yだった場
合は、図3におけるステッピングモータ駆動手段の駆動
電流パターンの3Xの励磁によって、図2の回転子上の
点Pは点2Wから点2Xに回転、または点2Yから点2
Xへ回転し、点Pの初期位置が点2W、点2Yのどちら
の場合でも、ステッピングモータ駆動手段の励磁状態
と、すなわちステッピングモータの励磁状態が一致す
る。
【0029】図2におけるステッピングモータの回転子
上の点Pの初期位置が点2Zだった場合は、ステッピン
グモータ駆動手段の電流状態3Xの励磁では、図2のA
相のコイルとB相のコイルが磁気的に同極性に励磁され
るために、回転子上の点Pは点2Zに停止したままであ
る。
【0030】しかし、回転子上の点Pが点2Zに停止す
るのは、図3の電流状態が3Zの時が正常な状態であ
る。従って、ステッピングモータ駆動手段の電流状態3
Xに対して、回転子上の点Pが点2Zに停止している状
態では、まだステッピングモータ駆動手段の励磁状態
と、ステッピングモータの励磁状態が一致していないこ
とになる。
【0031】そこでステッピングモータ駆動手段の励磁
状態を電流状態3Xから3Yに変化させることで、図2
のA相のコイルとB相のコイルは磁気的に逆極性に励磁
され、回転子上の点Pは点2Zから点2Yへ移動する。
【0032】これによって電流状態3Yに対して、回転
子上の点Pが点2Yになり、ステッピングモータ駆動手
段の励磁状態とステッピングモータの励磁状態が一致す
る。図3において電流状態を3Xから3Yに変化させた
ことは、ステッピングモータ駆動手段の駆動電流パター
ンを1/4周期変化させたことに相当する。
【0033】このようにステッピングモータの回転子の
位置が不明な状態では、ステッピングモータ駆動手段の
駆動電流パターンを1/4周期以上変化させることによ
って、ステッピングモータ駆動手段の励磁状態とステッ
ピングモータの励磁状態を一致させることができる。
【0034】ステッピングモータ駆動手段の励磁状態
と、ステッピングモータの励磁状態が一致した後は、ス
テッピングモータをオープンループで制御することがで
きる。
【0035】また、図3では本発明の実施例の説明を分
かりやすくするために、一般的な2相励磁方式のステッ
ピングモータ駆動電流パターンを用いて説明を行った
が、2相励磁方式以外にも、1−2相励磁方式や、図4
に示すような正弦波駆動方式、または、正弦波を模範し
た階段状の駆動電流パターンによって、ステッピングモ
ータを1/Nステップ駆動(Nは2以上の整数)する各
種のステッピングモータ励磁方式においても、ステッピ
ングモータの回転子の位置が不明な状態では、ステッピ
ングモータ駆動手段の駆動電流パターンを1/4周期以
上変化させることによって、ステッピングモータ駆動手
段の励磁状態とステッピングモータの励磁状態を一致さ
せることができる。
【0036】(実施の形態2)以下、図面を参照しなが
ら本発明の(実施の形態2)について説明する。
【0037】(実施の形態1)でも述べたように、ステ
ッピングモータの回転子の位置が不明な状態で、例えば
初期励磁として図3における電流状態3Xの励磁を行っ
た場合に、図2におけるステッピングモータの回転子上
の点Pの初期位置が点2Yだった場合、電流状態3Xの
励磁によって、回転子上の点Pは点2Yから点2Xに回
転し、ステッピングモータ駆動手段の励磁状態とステッ
ピングモータの励磁状態が一致する。
【0038】このようにステッピングモータ駆動手段の
励磁状態と、ステッピングモータの励磁状態が一致する
際には、ステッピングモータの回転子が励磁の安定点ま
で移動することによって、ステッピングモータが急に回
転することがある。
【0039】図1においてステッピングモータ1fが急
に回転した場合は、ピックアップ1aがディスク1jの
半径方向に急に移動する。
【0040】これによって、ピックアップ1aのレンズ
1bに大きな加速度が加えられ、レンズ1bが揺れるこ
とによって、ディスクのトラック上からレーザーの光点
がずれ、オフトラックが発生する。オフトラック量が大
きいと、データ記録時には正確なデータが記録できなか
ったり、データ再生時には再生データのエラーが発生す
る。
【0041】また図1においてステッピングモータ1f
が急に回転した場合は、ピックアップ1aのレンズ1b
が揺れて大きく変位し、フォーカスサーボ動作が不安定
になりディスクのデータ面にレーザー光の焦点を合わせ
ることができず、データの記録や再生ができない状態に
なる。
【0042】そこで本発明のステッピングモータ駆動方
法では、ステッピングモータ駆動手段の励磁状態とステ
ッピングモータの励磁状態を一致させた後で、ステッピ
ングモータによって駆動する制御対象物のサーボ動作を
開始するようにした。
【0043】図1の本発明のディスク装置では、サーボ
手段1gがフォーカスサーボ動作またはトラッキングサ
ーボ動作を行う前に、ステッピングモータ駆動手段1h
の励磁状態とステッピングモータ1fの励磁状態の励磁
合わせを済ませておく。これによって、フォーカスサー
ボ動作中またはトラッキングサーボ動作中にピックアッ
プ1aがディスク1jの半径方向に急に動くことを防止
し、安定したサーボ動作が得られ、データ記録時やデー
タ再生時のエラーを防止することができる。
【0044】(実施の形態3)図5は本発明の(実施の
形態3)のディスク装置をあらわした構成図であり、
(実施の形態1)のディスク装置にステッピングモータ
の脱調検出手段5mを追加した構成を成している。
【0045】以下、図面を参照しながら本発明の(実施
の形態3)について説明する。図5においてピックアッ
プ5a上にはレンズ5bが、バネ5cおよびバネ5dで
接続されている。ステッピングモータ5fの回転運動
は、リードスクリュウ5eによってピックアップ5aに
伝達され、ねじ送りによってピックアップ5aはディス
ク5jの半径方向に直線運動する。
【0046】ディスク5jは螺旋状または同心円状のト
ラックに情報が記録されており、スピンドルモータ5k
によって回転数が制御される。ピックアップ5aからの
エラー信号はサーボ手段5gに接続され、エラー信号の
大きさが最小になるようにバネ5cおよびバネ5dを制
御する出力信号がピックアップ5aに伝達される。
【0047】システムコントローラ5iは、サーボ手段
5g、スピンドルモータ5k、および脱調検出手段5m
に接続され、必要に応じてステッピングモータ駆動手段
5hにピックアップ5aを送るための駆動指令信号を伝
達する。ステッピングモータ駆動手段5hはシステムコ
ントローラ5iからの指令を受けステッピングモータ5
fを駆動する。
【0048】以上のような構成で示された本発明の(実
施の形態3)のディスク装置について、以下図2、図
3、図5を用いてその動作を説明する。
【0049】図5におけるステッピングモータの脱調検
出手段5mは、ステッピングモータ5fのコイルに流れ
る電流量や、コイルの端子間電圧をチェックすることに
よって、ステッピングモータ5fの脱調を検出する。ス
テッピングモータ5fが脱調すると、ステッピングモー
タ5fのコイルに流れる電流量やコイルの端子間電圧
は、脱調する前よりも大きな値になる。従って、コイル
の電流量や電圧を非脱調時の値と比較することで、ステ
ッピングモータの脱調を検出することができる。
【0050】脱調検出手段5mがステッピングモータ5
fの脱調を検出した場合、ステッピングモータ駆動手段
5hの励磁状態と、ステッピングモータ5fの励磁状態
が一致していないことがある。図5のディスク装置には
エンコーダやセンサなどステッピングモータ5fの位置
を知る手段がないため、脱調検出手段5mがステッピン
グモータ5fの脱調を検出した場合、ステッピングモー
タ5fがどのような位置に停止しているか不明である。
【0051】ステッピングモータの脱調を検出した際
に、図2において、ステッピングモータの回転子上の点
Pの初期位置が、点2W、点2X、点2Y、点2Zのい
ずれかにあると仮定する。ここでステッピングモータ駆
動手段が図3における電流状態3Xの励磁を行ったとす
る。この励磁に対して、図2におけるステッピングモー
タの回転子上の点Pの初期位置がそれぞれ、点2W、点
2X、点2Y、点2Zだった場合は次のようになる。
【0052】図2におけるステッピングモータの回転子
上の点Pの初期位置が点2Xだった場合は、ステッピン
グモータ駆動手段の励磁状態と、ステッピングモータの
回転子の位置、すなわちステッピングモータの励磁状態
が最初から一致する。
【0053】図2におけるステッピングモータの回転子
上の点Pの初期位置が点2W、または、点2Yだった場
合は、図3におけるステッピングモータ駆動手段の駆動
電流パターンの3Xの励磁によって、図2の回転子上の
点Pは点2Wから点2Xに回転、または点2Yから点2
Xへ回転し、点Pの初期位置が点2W、点2Yのどちら
の場合でも、ステッピングモータ駆動手段の励磁状態
と、すなわちステッピングモータの励磁状態が一致す
る。
【0054】図2におけるステッピングモータの回転子
上の点Pの初期位置が点2Zだった場合は、ステッピン
グモータ駆動手段の電流状態3Xの励磁では、図2のA
相のコイルとB相のコイルが磁気的に同極性に励磁され
るために、回転子上の点Pは点2Zに停止したままであ
る。しかし、回転子上の点Pが点2Zに停止するのは、
図3の電流状態が3Zの時が正常な状態である。従っ
て、ステッピングモータ駆動手段の電流状態3Xに対し
て、回転子上の点Pが点2Zに停止している状態では、
まだステッピングモータ駆動手段の励磁状態と、ステッ
ピングモータの励磁状態が一致していないことになる。
【0055】そこでステッピングモータ駆動手段の励磁
状態を電流状態3Xから3Yに変化させることで、図2
のA相のコイルとB相のコイルは磁気的に逆極性に励磁
され、回転子上の点Pは点2Zから点2Yへ移動する。
これによって電流状態3Yに対して、回転子上の点Pが
点2Yになり、ステッピングモータ駆動手段の励磁状態
とステッピングモータの励磁状態が一致する。図3にお
いて電流状態を3Xから3Yに変化させたことは、ステ
ッピングモータ駆動手段の駆動電流パターンを1/4周
期変化させたことに相当する。
【0056】このようにステッピングモータの脱調を検
出し、ステッピングモータの回転子の位置が不明な状態
では、ステッピングモータ駆動手段の駆動電流パターン
を1/4周期以上変化させることによって、ステッピン
グモータ駆動手段の励磁状態とステッピングモータの励
磁状態を一致させ、ステッピングモータを脱調から回復
させることができる。
【0057】(実施の形態4)以下、図面を参照しなが
ら本発明の(実施の形態4)について説明する。
【0058】図5は本発明の(実施の形態4)のディス
ク装置をあらわした構成図であり、(実施の形態1)の
ディスク装置にステッピングモータの脱調検出手段5m
を追加した構成を成している。図5の構成については、
すでに(実施の形態3)で説明したので、ここでは省略
する。
【0059】図5においてステッピングモータ5fが脱
調する際には、ステッピングモータ駆動手段5hが出力
するステッピングモータ駆動電流パターンに対してステ
ッピングモータ5fが正確に追従できなくなるため、ス
テッピングモータ5fは不規則な回転運動を行ったり、
急停止することがある。
【0060】このときピックアップ5aは、ディスク5
jの半径方向に不規則に動かされるため、レンズ5bが
揺れてサーボ手段5gのフォーカスサーボやトラッキン
グサーボが外れることがある。
【0061】ディスク装置のフォーカスサーボやトラッ
キングサーボが外れた場合、データの記録や再生処理が
中断されるため、直ちにサーボの再引込み動作を行い、
サーボ動作を安定させてデータの記録や再生処理を再開
させる。
【0062】しかし、ステッピングモータ5fが脱調し
た状態では、(実施の形態3)でも述べたように、ステ
ッピングモータが脱調し、ステッピングモータの回転子
の位置が不明な状態で、例えば脱調から回復するための
励磁として図3における電流状態3Xの励磁を行った場
合に、図2におけるステッピングモータの回転子上の点
Pの位置が点2Yだった場合、ステッピングモータ駆動
手段の電流状態3Xの励磁によって、図2における回転
子上の点Pは点2Yから点2Xに回転し、ステッピング
モータ駆動手段の励磁状態とステッピングモータの励磁
状態が一致するが、ステッピングモータ駆動手段とステ
ッピングモータの励磁状態が一致する際に、回転子が励
磁の安定点まで移動することによって、ステッピングモ
ータが急に回転することがある。
【0063】従って、ステッピングモータの脱調によっ
てディスク装置のフォーカスサーボやトラッキングサー
ボが外れた場合は、直ちにサーボの再引込み動作を行っ
てサーボ動作を安定させても、ステッピングモータの励
磁を合わせる際に、再びサーボが外れることがある。こ
の場合、ディスク装置のデータ記録や再生処理が、ステ
ッピングモータが脱調する時と、脱調から回復する時の
2回に渡って中断されるため好ましくない。
【0064】そこで本発明の(実施の形態4)では、図
5の本発明のディスク装置2において、脱調検出手段5
mがステッピングモータ5fの脱調を検出し、かつ、サ
ーボ手段5gのサーボが外れた場合は、サーボ手段5g
が直ちにサーボの再引込み動作を行うのではなく、ステ
ッピングモータ駆動手段5hの励磁状態と、ステッピン
グモータ5fの励磁状態を一致させてステッピングモー
タ5fを脱調から回復させた後で、サーボ手段5gがサ
ーボの再引込み動作を行うようにした。
【0065】以上のように、最初にステッピングモータ
を脱調から回復させ、次にサーボ手段の再引込み動作を
行うという順序で処理を行うことによって、サーボ動作
を再開した後にピックアップがディスクの半径方向に急
に動くことを防止できる。
【0066】従って、ディスク装置のデータ記録や再生
処理は、ステッピングモータが脱調する時だけ中断され
ることになり、ステッピングモータが脱調から回復する
時にはデータの記録や再生処理が中断されないため、デ
ータ記録や再生処理の中断回数を1回に減らすことがで
きる。
【0067】なお、以上の実施例ではステッピングモー
タによって駆動する制御対象物の一例として、ディスク
装置における光学ピックアップを例に説明したが、ステ
ッピングモータによって磁気ヘッドを駆動するディスク
装置の場合にも、本発明のステッピングモータ駆動方法
およびディスク装置は有効である。
【0068】
【発明の効果】以上のように本発明は、電源投入直後や
ステッピングモータの脱調検出時など、ステッピングモ
ータの回転子の静止位置が不明な場合、ステッピングモ
ータ駆動手段の駆動電流パターンを1/4周期以上変化
させることで、ステッピングモータ駆動手段の励磁状態
とステッピングモータの励磁状態を一致させることがで
きる。
【0069】また、ステッピングモータ駆動手段とステ
ッピングモータの励磁合わせを済ませた後で、フォーカ
スサーボ手段、またはトラッキングサーボ手段がサーボ
動作を実行するようにした。この順番で処理することに
よって、ディスク装置のデータ記録中や再生中に、ステ
ッピングモータ駆動手段とステッピングモータの励磁合
わせによって生じるステッピングモータの急な回転によ
るサーボ外れを回避し、ディスク装置のデータ記録時や
再生時のエラーを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク装置1の構成図
【図2】ステッピングモータの構成図
【図3】ステッピングモータ駆動手段の駆動電流パター
ン1を示す図
【図4】ステッピングモータ駆動手段の駆動電流パター
ン2を示す図
【図5】本発明のディスク装置2の構成図
【符号の説明】
1a ピックアップ 1b レンズ 1c バネ 1d バネ 1e リードスクリュウ 1f ステッピングモータ 1g サーボ手段 1h ステッピングモータ駆動手段 1i システムコントローラ 1j ディスク 1k スピンドルモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02P 8/38 H02P 8/00 R (72)発明者 赤木 規孝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源投入後のステッピングモータの初期
    位置が不明な状態において、ステッピングモータ駆動手
    段の駆動電流パターンを1/4周期以上変化させること
    で、ステッピングモータ駆動手段の励磁状態とステッピ
    ングモータの励磁状態を一致させることを特徴とするス
    テッピングモータ駆動方法。
  2. 【請求項2】 螺旋状または同心円状のトラックを有す
    るディスクと、 前記ディスクに対して情報を記録または再生するピック
    アップと、 前記ピックアップを前記ディスクの半径方向に移動する
    ステッピングモータと、 前記ステッピングモータを駆動するステッピングモータ
    駆動手段を備え、 前記ステッピングモータ駆動手段は、電源投入後のステ
    ッピングモータの初期位置が不明な状態において、 前記ステッピングモータを駆動するための駆動電流パタ
    ーンを1/4周期以上変化させ、 前記ステッピングモータ駆動手段の励磁状態と、前記ス
    テッピングモータの励磁状態を一致させることを特徴と
    するディスク装置。
  3. 【請求項3】 電源投入後のステッピングモータの初期
    位置が不明な状態において、ステッピングモータ駆動手
    段の励磁状態とステッピングモータの励磁状態を一致さ
    せる第1の処理を行った後で、ステッピングモータによ
    って駆動する制御対象物のサーボ動作を開始する第2の
    処理を行うことを特徴とするステッピングモータ駆動方
    法。
  4. 【請求項4】 螺旋状または同心円状のトラックを有す
    るディスクと、 前記ディスクに対して情報を記録または再生するピック
    アップと、 前記ピックアップを前記ディスクに追従させるフォーカ
    スサーボ手段またはトラッキングサーボ手段と、 前記ピックアップを前記ディスクの半径方向に移動する
    ステッピングモータと、 前記ステッピングモータを駆動するステッピングモータ
    駆動手段を備え、 前記ステッピングモータ駆動手段が、前記ステッピング
    モータ駆動手段の励磁状態と、 前記ステッピングモータの励磁状態を一致させた後で、 前記フォーカスサーボ手段または前記トラッキングサー
    ボ手段がサーボ動作を開始することを特徴とするディス
    ク装置。
  5. 【請求項5】 ステッピングモータの脱調を検出した場
    合に、ステッピングモータ駆動手段の駆動電流パターン
    を1/4周期以上変化させ、ステッピングモータ駆動手
    段の励磁状態とステッピングモータの励磁状態を一致さ
    せることを特徴とするステッピングモータ駆動方法。
  6. 【請求項6】 螺旋状または同心円状のトラックを有す
    るディスクと、 前記ディスクに対して情報を記録または再生するピック
    アップと、 前記ピックアップを前記ディスクの半径方向に移動する
    ステッピングモータと、 前記ステッピングモータを駆動するステッピングモータ
    駆動手段と、 前記ステッピングモータの脱調を検出する脱調検出手段
    を備え、 前記脱調検出手段が前記ステッピングモータの脱調を検
    出した場合、 前記ステッピングモータ駆動手段は、前記ステッピング
    モータを駆動するための駆動電流パターンを1/4周期
    以上変化させ、 前記ステッピングモータ駆動手段の励磁状態と、前記ス
    テッピングモータの励磁状態を一致させることを特徴と
    するディスク装置。
  7. 【請求項7】 ステッピングモータの脱調を検出し、か
    つ、ステッピングモータによって駆動する制御対象物の
    サーボが外れた場合に、ステッピングモータ駆動手段の
    励磁状態とステッピングモータの励磁状態を一致させる
    第1の処理を行った後で、ステッピングモータによって
    駆動する制御対象物のサーボ動作を再開する第2処理を
    行うことを特徴とするステッピングモータ駆動方法。
  8. 【請求項8】 螺旋状または同心円状のトラックを有す
    るディスクと、 前記ディスクに対して情報を記録または再生するピック
    アップと、 前記ピックアップを前記ディスクに追従させるフォーカ
    スサーボ手段またはトラッキングサーボ手段と、 前記ピックアップを前記ディスクの半径方向に移動する
    ステッピングモータと、 前記ステッピングモータを駆動するステッピングモータ
    駆動手段と、 前記ステッピングモータの脱調を検出する脱調検出手段
    を備え、 前記脱調検出手段が前記ステッピングモータの脱調を検
    出し、かつ、 前記フォーカスサーボ手段または前記トラッキングサー
    ボ手段のサーボが外れた場合に、 前記ステッピングモータ駆動手段が、前記ステッピング
    モータ駆動手段の励磁状態と、前記ステッピングモータ
    の励磁状態を一致させた後で、 前記フォーカスサーボ手段または前記トラッキングサー
    ボ手段がサーボ動作を再開することを特徴とするディス
    ク装置。
JP27093497A 1997-02-27 1997-10-03 ステッピングモータ駆動方法およびディスク装置 Pending JPH11113290A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27093497A JPH11113290A (ja) 1997-10-03 1997-10-03 ステッピングモータ駆動方法およびディスク装置
US09/031,281 US6249495B1 (en) 1997-02-27 1998-02-26 Stepping motor control method and disk drive apparatus
US09/836,932 US6654321B2 (en) 1997-02-27 2001-04-18 Stepping motor control method and disk drive apparatus
US10/458,899 US20030198150A1 (en) 1997-02-27 2003-06-11 Disk drive apparatus
US10/963,243 US7106668B2 (en) 1997-02-27 2004-10-12 Disk drive apparatus
US10/962,879 US7085200B2 (en) 1997-02-27 2004-10-12 Stepping motor controlling method and disk apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27093497A JPH11113290A (ja) 1997-10-03 1997-10-03 ステッピングモータ駆動方法およびディスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11113290A true JPH11113290A (ja) 1999-04-23

Family

ID=17493044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27093497A Pending JPH11113290A (ja) 1997-02-27 1997-10-03 ステッピングモータ駆動方法およびディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11113290A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002107791A (ja) * 2000-09-29 2002-04-10 Canon Inc ステッピングモータ駆動装置およびこれを備えた装置、光量調節装置、光学機器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002107791A (ja) * 2000-09-29 2002-04-10 Canon Inc ステッピングモータ駆動装置およびこれを備えた装置、光量調節装置、光学機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6222340B1 (en) Stepping motor control device and optical head drive device
KR100462092B1 (ko) 스테핑 모터 제어 장치
KR880005610A (ko) 정보저장 시스템용 위치제어 시스템
JPH10150798A (ja) ステッピングモータ制御装置
JPH04344195A (ja) ステッピングモータの制御方式
JPH11113290A (ja) ステッピングモータ駆動方法およびディスク装置
JP2007066451A5 (ja)
JPH08273291A (ja) モータの回転制御方法及びモータの回転制御装置及びディスク再生装置
JP2007066451A (ja) 光ディスク装置
JPH04102259A (ja) ディスク装置
KR100555556B1 (ko) 스테핑 모터 제어 방법
JP3325485B2 (ja) ステッピングモータ制御方法およびディスク装置
JP2003116297A (ja) モータ制御装置およびdcモータの駆動方法
JPH1084699A (ja) ステッピングモータの制御方法
JPH09180203A (ja) 光ディスク制御装置
JP2559774B2 (ja) ディスク駆動システム
JP2802174B2 (ja) ステツピングモータの制御方式
JP2003006881A (ja) 光学式情報記録再生装置
JPH11161968A (ja) 光ディスク装置の光ヘッド移動制御装置
JPH0696517A (ja) 磁気ディスク装置
JPH08205592A (ja) ステッピングモータ駆動装置及びステッピングモータの駆動方法及びディスク駆動装置及びディスク駆動装置のピックアップ移送方法
JPH08196097A (ja) モータ制御装置
JPH0767379A (ja) モータの起動制御装置
JPH0559513B2 (ja)
JPH01186198A (ja) ステップモータの制御方法