JPH09180203A - 光ディスク制御装置 - Google Patents
光ディスク制御装置Info
- Publication number
- JPH09180203A JPH09180203A JP33736595A JP33736595A JPH09180203A JP H09180203 A JPH09180203 A JP H09180203A JP 33736595 A JP33736595 A JP 33736595A JP 33736595 A JP33736595 A JP 33736595A JP H09180203 A JPH09180203 A JP H09180203A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stepping motor
- light spot
- actuator
- objective lens
- driving
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 光スポットの移動手段としてステッピングモ
ータを用いた光ディスク装置において、光スポットの追
従性能向上及び消費電力の低減を目的とする。 【解決手段】 フォーカス制御回路10及びトラッキン
グ制御回路12によりアクチュエータ4を介して、対物
レンズ3を駆動し光スポット5の位置制御を行い、デー
タの検索時追従する時、光ヘッド2がリードスクリュー
16を介してステッピングモータ15の回転に伴いトラ
ック半径方向に移動され、ステッピングモータ15は駆
動パルス発生回路19より発生されるステップ駆動パル
スに同期して駆動され、トラッキング制御回路13は、
ステッピングモータ15の駆動に伴い対物レンズに伝わ
る衝撃の波形、伝わる期間を、ステップ駆動パルスを用
いて予測し、トラッキング制御の特性もしくはゲインを
変化させ、ステッピングモータ15の駆動に伴い発生し
た衝撃が光スポット5の位置制御に及ぼす影響を低減で
きる。
ータを用いた光ディスク装置において、光スポットの追
従性能向上及び消費電力の低減を目的とする。 【解決手段】 フォーカス制御回路10及びトラッキン
グ制御回路12によりアクチュエータ4を介して、対物
レンズ3を駆動し光スポット5の位置制御を行い、デー
タの検索時追従する時、光ヘッド2がリードスクリュー
16を介してステッピングモータ15の回転に伴いトラ
ック半径方向に移動され、ステッピングモータ15は駆
動パルス発生回路19より発生されるステップ駆動パル
スに同期して駆動され、トラッキング制御回路13は、
ステッピングモータ15の駆動に伴い対物レンズに伝わ
る衝撃の波形、伝わる期間を、ステップ駆動パルスを用
いて予測し、トラッキング制御の特性もしくはゲインを
変化させ、ステッピングモータ15の駆動に伴い発生し
た衝撃が光スポット5の位置制御に及ぼす影響を低減で
きる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は対物レンズにより集
光した光スポットを光ディスクのトラック上に形成して
信号の記録または再生を行う際、光スポットの位置決め
を行う光ディスク制御装置、特に、光スポットが光ディ
スク上の所定のトラック位置に形成されるように、対物
レンズを駆動するアクチュエータと、前記対物レンズ及
び前記アクチュエータを搭載した光学台を移動させるス
テッピングモータと、を用いて光スポットの位置決めを
行う光ディスク制御装置に関する。
光した光スポットを光ディスクのトラック上に形成して
信号の記録または再生を行う際、光スポットの位置決め
を行う光ディスク制御装置、特に、光スポットが光ディ
スク上の所定のトラック位置に形成されるように、対物
レンズを駆動するアクチュエータと、前記対物レンズ及
び前記アクチュエータを搭載した光学台を移動させるス
テッピングモータと、を用いて光スポットの位置決めを
行う光ディスク制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図18は従来の光ディスク装置における
代表的な光スポット位置決め方法を示す模式図である。
光ディスク101の記録面102には螺旋状のトラック
103が形成されており、信号の記録再生は、光ヘッド
100に内蔵された対物レンズ104を通過したレーザ
光を記録面102に集光させ、記録面102上に微小な
光スポット105を形成することにより行われる。
代表的な光スポット位置決め方法を示す模式図である。
光ディスク101の記録面102には螺旋状のトラック
103が形成されており、信号の記録再生は、光ヘッド
100に内蔵された対物レンズ104を通過したレーザ
光を記録面102に集光させ、記録面102上に微小な
光スポット105を形成することにより行われる。
【0003】光ディスク101の回転に伴い、記録面1
02のディスク回転軸方向の振れ(以下面振れと呼
ぶ)、トラック103のディスク半径方向の振れ(以下
偏心と呼ぶ)が発生する。発生した面振れに対して光ス
ポット105の記録面102からの焦点ずれ及び、発生
した偏心に対して光スポット105のトラック103か
らの位置ずれが一定の誤差内に収まるようにしないと、
信号の記録再生を誤りなく行うことが出来ない。従っ
て、光スポット105をトラック103上に正しく照射
するために、対物レンズ104を動かすことにより高精
度の位置決めを行うことが要求される。対物レンズ10
4はアクチュエータ106により光ディスク1の回転軸
方向及び半径方向の2方向に駆動される。
02のディスク回転軸方向の振れ(以下面振れと呼
ぶ)、トラック103のディスク半径方向の振れ(以下
偏心と呼ぶ)が発生する。発生した面振れに対して光ス
ポット105の記録面102からの焦点ずれ及び、発生
した偏心に対して光スポット105のトラック103か
らの位置ずれが一定の誤差内に収まるようにしないと、
信号の記録再生を誤りなく行うことが出来ない。従っ
て、光スポット105をトラック103上に正しく照射
するために、対物レンズ104を動かすことにより高精
度の位置決めを行うことが要求される。対物レンズ10
4はアクチュエータ106により光ディスク1の回転軸
方向及び半径方向の2方向に駆動される。
【0004】検出系107は光ディスク101からの反
射光を用いて光スポット105の焦点ずれを検出しフォ
ーカスエラー信号108を出力する。さらに検出系10
7は光ディスク101からの反射光を用いて光スポット
105のトラック中心からのずれを検出しトラッキング
エラー信号109を出力する。焦点ずれの検出には、例
えば「村山登他著、光ディスク技術、ラジオ技術社」の
80ページから85ページに詳細な記述がなされている
ようなナイフエッジ法もしくは非点収差法等が一般的に
用いられる。トラック中心からのずれの検出には、例え
ば同じく「光ディスク技術」の85ページから86ペー
ジに詳細な記述がなされているようなプッシュプル法等
が一般的に用いられる。
射光を用いて光スポット105の焦点ずれを検出しフォ
ーカスエラー信号108を出力する。さらに検出系10
7は光ディスク101からの反射光を用いて光スポット
105のトラック中心からのずれを検出しトラッキング
エラー信号109を出力する。焦点ずれの検出には、例
えば「村山登他著、光ディスク技術、ラジオ技術社」の
80ページから85ページに詳細な記述がなされている
ようなナイフエッジ法もしくは非点収差法等が一般的に
用いられる。トラック中心からのずれの検出には、例え
ば同じく「光ディスク技術」の85ページから86ペー
ジに詳細な記述がなされているようなプッシュプル法等
が一般的に用いられる。
【0005】フォーカス制御系110は検出系107よ
り出力されたフォーカスエラー信号108を用いて光ス
ポット105の焦点ずれが常に所定値以下になるように
アクチュエータ106にフォーカス駆動電流111を印
加する。これにより、対物レンズ104は光ディスク1
01の回転軸方向に駆動され、光スポット105の焦点
位置が制御される。
り出力されたフォーカスエラー信号108を用いて光ス
ポット105の焦点ずれが常に所定値以下になるように
アクチュエータ106にフォーカス駆動電流111を印
加する。これにより、対物レンズ104は光ディスク1
01の回転軸方向に駆動され、光スポット105の焦点
位置が制御される。
【0006】トラッキング制御系112は検出系107
より出力されたトラッキングエラー信号109を用いて
光スポット105のトラック103からの位置ずれが常
に所定値以下になるようにアクチュエータ106にトラ
ッキング駆動電流113を印加する。これにより、対物
レンズ104は光ディスク101の半径方向に駆動さ
れ、光スポット105のトラック位置が制御される。
より出力されたトラッキングエラー信号109を用いて
光スポット105のトラック103からの位置ずれが常
に所定値以下になるようにアクチュエータ106にトラ
ッキング駆動電流113を印加する。これにより、対物
レンズ104は光ディスク101の半径方向に駆動さ
れ、光スポット105のトラック位置が制御される。
【0007】対物レンズ104を動かすことによって光
スポット105のトラック位置を制御する場合、対物レ
ンズ104が光軸からずれることにより検出されたトラ
ッキングエラー信号109にオフセットが発生すること
がある(「光ディスク技術」の88ページ参照)。オフ
セットが発生するとトラッキングエラー信号109がゼ
ロになっても光スポット105はトラック103の中心
に存在しないため、信号の記録再生を正しく行えない。
また、一般的に対物レンズ104は光ヘッド100に対
してバネにより支持されている。このため、バネにより
支持されている物理的な中立点に対して対物レンズ10
4の位置が大きくずれてしまうと、光スポット105の
追従性能が劣化してしまう。従って、トラッキング制御
を行う際の対物レンズ104の光軸からのずれもしくは
物理的な中立点からのずれは上記した問題が起こらない
程度に小さくする必要がある。
スポット105のトラック位置を制御する場合、対物レ
ンズ104が光軸からずれることにより検出されたトラ
ッキングエラー信号109にオフセットが発生すること
がある(「光ディスク技術」の88ページ参照)。オフ
セットが発生するとトラッキングエラー信号109がゼ
ロになっても光スポット105はトラック103の中心
に存在しないため、信号の記録再生を正しく行えない。
また、一般的に対物レンズ104は光ヘッド100に対
してバネにより支持されている。このため、バネにより
支持されている物理的な中立点に対して対物レンズ10
4の位置が大きくずれてしまうと、光スポット105の
追従性能が劣化してしまう。従って、トラッキング制御
を行う際の対物レンズ104の光軸からのずれもしくは
物理的な中立点からのずれは上記した問題が起こらない
程度に小さくする必要がある。
【0008】データの検索等に伴い、光スポット105
がトラック103を多数またいで内周から外周のいずれ
の半径位置にもアクセスを行う必要がある場合、光ヘッ
ド100全体を半径方向に動かすことにより光スポット
105を移動させる。また、光スポット105を螺旋状
のトラック103に追従させながら連続的に記録再生を
行う場合も、追従すべきトラック位置は半径方向に移動
していくため、光ヘッド100全体を半径方向に動かし
ながらトラック追従していく。この際、光ヘッド100
は移送モータ150を用いて駆動される。光ディスク1
01に記録されたデータの検索を高速に行うためには高
速なアクセス制御が要求される。従って、移送モータ1
50は光ヘッド100を光ディスク101の半径方向に
高速に駆動する必要がある。
がトラック103を多数またいで内周から外周のいずれ
の半径位置にもアクセスを行う必要がある場合、光ヘッ
ド100全体を半径方向に動かすことにより光スポット
105を移動させる。また、光スポット105を螺旋状
のトラック103に追従させながら連続的に記録再生を
行う場合も、追従すべきトラック位置は半径方向に移動
していくため、光ヘッド100全体を半径方向に動かし
ながらトラック追従していく。この際、光ヘッド100
は移送モータ150を用いて駆動される。光ディスク1
01に記録されたデータの検索を高速に行うためには高
速なアクセス制御が要求される。従って、移送モータ1
50は光ヘッド100を光ディスク101の半径方向に
高速に駆動する必要がある。
【0009】移送モータ150としては、一般的にリニ
アモータ、DCモータ、ステッピングモータ等が使用さ
れる。この中で、ステッピングモータはそれ自身で位置
決め能力を持つため、オープンループで位置決め制御を
行うことが可能である。従って、他のモータに比較して
簡単な回路構成で所定の性能を実現することが出来る。
また、中でもロータに永久磁石を用いたPM型(Perman
ent Magnet type)ステッピングモータは構造が簡単で
製造コストも低く済むため、他のモータに比較して安価
に実現することが出来る。
アモータ、DCモータ、ステッピングモータ等が使用さ
れる。この中で、ステッピングモータはそれ自身で位置
決め能力を持つため、オープンループで位置決め制御を
行うことが可能である。従って、他のモータに比較して
簡単な回路構成で所定の性能を実現することが出来る。
また、中でもロータに永久磁石を用いたPM型(Perman
ent Magnet type)ステッピングモータは構造が簡単で
製造コストも低く済むため、他のモータに比較して安価
に実現することが出来る。
【0010】図20を用いてこのPM型ステッピングモ
ータの一般的な駆動方法を説明する。図20はPM型2
相ステッピングモータを回転軸方向から見た断面図であ
る。図において、ロータ200は永久磁石により構成さ
れておりN極とS極が交互に磁化されている。ステータ
201は90度の間隔毎に4つの磁極A1、B1、A
2、B2を備え、ロータ200を回転可能に保持してい
る。磁極A1、A2にはA相の電機子巻線が、磁極B
1、B2にはB相の電機子巻線が巻かれている。
ータの一般的な駆動方法を説明する。図20はPM型2
相ステッピングモータを回転軸方向から見た断面図であ
る。図において、ロータ200は永久磁石により構成さ
れておりN極とS極が交互に磁化されている。ステータ
201は90度の間隔毎に4つの磁極A1、B1、A
2、B2を備え、ロータ200を回転可能に保持してい
る。磁極A1、A2にはA相の電機子巻線が、磁極B
1、B2にはB相の電機子巻線が巻かれている。
【0011】図21から図24を用いて回転動作を説明
する。まず、A相に正方向の電流を流すと、巻線の方向
に伴い磁極A1がN極に磁極A2がS極にそれぞれ磁化
され、ロータ200は図21に示すような向きに引き寄
せられる。次に、B相に正方向の電流を流すと、同様に
して磁極B1がN極に磁極B2がS極にそれぞれ磁化さ
れ、ロータ200は図22に示すような向きに引き寄せ
られ、bの状態からは90度回転する。今度はA相に逆
方向の電流を流すと、bの状態とは逆に磁極A1がS極
に磁極A2がN極にそれぞれ磁化され、ロータ200は
図23に示すような向きに引き寄せられ、cの状態から
さらに90度回転する。続いてB相に逆方向の電流を流
すと、cの状態とは逆に磁極B1がS極に磁極B2がN
極にそれぞれ磁化され、ロータ200は図24に示すよ
うな向きに引き寄せられ、dの状態からさらに90度回
転する。即ち、b,c,d,eに示す4つの状態を経て
ロータ200は1回転する。bからc、cからd、dか
らeへの各状態変化を1ステップと呼ぶ。また、各状態
変化に伴うロータ200の回転角度は基本ステップ角と
呼ばれ、ステッピングモータを駆動させる基本単位とな
る回転角度である。
する。まず、A相に正方向の電流を流すと、巻線の方向
に伴い磁極A1がN極に磁極A2がS極にそれぞれ磁化
され、ロータ200は図21に示すような向きに引き寄
せられる。次に、B相に正方向の電流を流すと、同様に
して磁極B1がN極に磁極B2がS極にそれぞれ磁化さ
れ、ロータ200は図22に示すような向きに引き寄せ
られ、bの状態からは90度回転する。今度はA相に逆
方向の電流を流すと、bの状態とは逆に磁極A1がS極
に磁極A2がN極にそれぞれ磁化され、ロータ200は
図23に示すような向きに引き寄せられ、cの状態から
さらに90度回転する。続いてB相に逆方向の電流を流
すと、cの状態とは逆に磁極B1がS極に磁極B2がN
極にそれぞれ磁化され、ロータ200は図24に示すよ
うな向きに引き寄せられ、dの状態からさらに90度回
転する。即ち、b,c,d,eに示す4つの状態を経て
ロータ200は1回転する。bからc、cからd、dか
らeへの各状態変化を1ステップと呼ぶ。また、各状態
変化に伴うロータ200の回転角度は基本ステップ角と
呼ばれ、ステッピングモータを駆動させる基本単位とな
る回転角度である。
【0012】bからeの各状態におけるA,B両相の電
流値変化を示したタイミングチャートが図25である。
図25において、IAはA相の電流、IBはB相の電流を
表す。PULSEは電流値の状態を変化させるパルスであ
り、PULSE信号の立ち上がりのタイミングで電流の状態
が変化するようになっている。前述したように、bの状
態でA相のみに正方向の電流+i[A]、cの状態でB相
のみに正方向の電流+i[A]、dの状態でA相のみに逆
方向の電流−i[A]、cの状態でB相のみに逆方向の電
流−i[A]がそれぞれ流される。このようにA相または
B相を片方ずつ励磁しながら駆動させる方法を1相励磁
駆動と呼ぶ。
流値変化を示したタイミングチャートが図25である。
図25において、IAはA相の電流、IBはB相の電流を
表す。PULSEは電流値の状態を変化させるパルスであ
り、PULSE信号の立ち上がりのタイミングで電流の状態
が変化するようになっている。前述したように、bの状
態でA相のみに正方向の電流+i[A]、cの状態でB相
のみに正方向の電流+i[A]、dの状態でA相のみに逆
方向の電流−i[A]、cの状態でB相のみに逆方向の電
流−i[A]がそれぞれ流される。このようにA相または
B相を片方ずつ励磁しながら駆動させる方法を1相励磁
駆動と呼ぶ。
【0013】1相励磁駆動について説明したが、他にも
様々な駆動方法がある。図26〜図28は各駆動方法に
おけるA,B両相の電流値変化を示すタイミングチャー
ト、図29〜図31は各駆動方法におけるロータ200
の理想的な静止位置を示す模式図である。なお、図にお
いて矢印の向きはロータ200のN極が指す方向とす
る。
様々な駆動方法がある。図26〜図28は各駆動方法に
おけるA,B両相の電流値変化を示すタイミングチャー
ト、図29〜図31は各駆動方法におけるロータ200
の理想的な静止位置を示す模式図である。なお、図にお
いて矢印の向きはロータ200のN極が指す方向とす
る。
【0014】図26及び図29に示すのは2相励磁駆動
と呼ばれる駆動方法である。各状態でA、B両相ともに
電流を流すため、A、B両相の磁極ともに磁化され、ロ
ータ200は各磁極間の丁度中間の角度に引き寄せられ
る。従って、図21から図24と図29を比較すれば、
ロータ200の静止位置は45度異なっている。
と呼ばれる駆動方法である。各状態でA、B両相ともに
電流を流すため、A、B両相の磁極ともに磁化され、ロ
ータ200は各磁極間の丁度中間の角度に引き寄せられ
る。従って、図21から図24と図29を比較すれば、
ロータ200の静止位置は45度異なっている。
【0015】図27及び図30に示すのは1−2相励磁
駆動と呼ばれる駆動方法である。各状態のうち、θ0、
θ2、θ4、θ6の各状態ではA相もしくはB相のいず
れか一方のみ励磁され、θ1、θ3、θ5、θ7の各状
態ではA、B両相とも励磁される。従って、ロータは各
磁極の存在する角度、及び各磁極間の丁度中間の角度の
両方に静止する。つまり、2相励磁駆動の場合に比較し
て、ロータ200の1回転に要するステップ数は2倍と
なり、1ステップの回転角度は半分となる。
駆動と呼ばれる駆動方法である。各状態のうち、θ0、
θ2、θ4、θ6の各状態ではA相もしくはB相のいず
れか一方のみ励磁され、θ1、θ3、θ5、θ7の各状
態ではA、B両相とも励磁される。従って、ロータは各
磁極の存在する角度、及び各磁極間の丁度中間の角度の
両方に静止する。つまり、2相励磁駆動の場合に比較し
て、ロータ200の1回転に要するステップ数は2倍と
なり、1ステップの回転角度は半分となる。
【0016】図28及び図31に示すのはマイクロステ
ップ駆動と呼ばれる駆動方法の一例である。図28に示
されているように、A相及びB相の電流値を状態変化に
伴い正弦波的に変化させる。このような電流変化を与え
ることにより、1ステップの回転角度をさらに細分化す
ることが出来る。図28に示すステップ数は、2相励磁
駆動の場合に比較して4倍であり、図31のように1ス
テップの回転角度は1/4に分割される。図28及び図
31に示す方法は、電流位相が元に戻るまで16状態あ
るので、16分割マイクロステップ駆動と呼ぶ。マイク
ロステップ駆動に関しては図に示した16分割だけでな
く、理論的にはさらに細かく細分化することが可能であ
る。
ップ駆動と呼ばれる駆動方法の一例である。図28に示
されているように、A相及びB相の電流値を状態変化に
伴い正弦波的に変化させる。このような電流変化を与え
ることにより、1ステップの回転角度をさらに細分化す
ることが出来る。図28に示すステップ数は、2相励磁
駆動の場合に比較して4倍であり、図31のように1ス
テップの回転角度は1/4に分割される。図28及び図
31に示す方法は、電流位相が元に戻るまで16状態あ
るので、16分割マイクロステップ駆動と呼ぶ。マイク
ロステップ駆動に関しては図に示した16分割だけでな
く、理論的にはさらに細かく細分化することが可能であ
る。
【0017】図19は、ステッピングモータを移送モー
タとして用いた従来の光ディスク装置の一例を示す概略
図である。図18で説明したような対物レンズ104を
内蔵した光学台151はリードスクリュー152に取り
付けられている。リードスクリュー152はステッピン
グモータ153に直結していて、ステッピングモータ1
53を駆動することにより、リードスクリュー152が
回転する。リードスクリュー152の回転運動は光学台
151の直線運動に変換され、結果的に対物レンズ10
4を光ディスク101の半径方向に移動することが可能
となる。
タとして用いた従来の光ディスク装置の一例を示す概略
図である。図18で説明したような対物レンズ104を
内蔵した光学台151はリードスクリュー152に取り
付けられている。リードスクリュー152はステッピン
グモータ153に直結していて、ステッピングモータ1
53を駆動することにより、リードスクリュー152が
回転する。リードスクリュー152の回転運動は光学台
151の直線運動に変換され、結果的に対物レンズ10
4を光ディスク101の半径方向に移動することが可能
となる。
【0018】制御回路154はステッピングモータ15
3を駆動し、光学台151の移動を制御する。具体的に
説明すると、データの検索に伴うシーク時には対物レン
ズ104を通して光ディスク101のトラック上に照射
された光スポット105により、トラック上に記録され
たアドレス情報等を読みとりながら、所望のトラックに
アクセスが可能となるように光学台151を移動させ
る。
3を駆動し、光学台151の移動を制御する。具体的に
説明すると、データの検索に伴うシーク時には対物レン
ズ104を通して光ディスク101のトラック上に照射
された光スポット105により、トラック上に記録され
たアドレス情報等を読みとりながら、所望のトラックに
アクセスが可能となるように光学台151を移動させ
る。
【0019】螺旋状のトラックを追従しながら信号の記
録再生を行う時には、図18にて説明したような方法で
光スポットのフォーカス及びトラッキングを制御しなが
ら、追従に伴う対物レンズ105の移動量を補正するよ
うに光学台151を移動させる。具体的には、図示して
いないが対物レンズの中立点からの移動量を検出するレ
ンズ位置センサ等を設け、制御回路154は検出された
対物レンズのシフト量が所定値を越えないようにステッ
ピングモータ153を駆動する。
録再生を行う時には、図18にて説明したような方法で
光スポットのフォーカス及びトラッキングを制御しなが
ら、追従に伴う対物レンズ105の移動量を補正するよ
うに光学台151を移動させる。具体的には、図示して
いないが対物レンズの中立点からの移動量を検出するレ
ンズ位置センサ等を設け、制御回路154は検出された
対物レンズのシフト量が所定値を越えないようにステッ
ピングモータ153を駆動する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来のステッピングモータを用いた光ディスク
制御装置では、次のような課題があった。
たような従来のステッピングモータを用いた光ディスク
制御装置では、次のような課題があった。
【0021】(1)ステッピングモータの移動/停止時
に衝撃が発生し、対物レンズの制御に悪影響を与える。
に衝撃が発生し、対物レンズの制御に悪影響を与える。
【0022】(2)1ステップの移動角にばらつきがあ
るため、対物レンズの移動量にばらつきが生じやすい。
また、対物レンズのシフト量を検出してステッピングモ
ータを駆動する構成となっているため、位置センサの温
度特性等による感度変化がステッピングモータの駆動制
御に直接影響を与える。このため、位置決め制御の安定
性に影響がある。
るため、対物レンズの移動量にばらつきが生じやすい。
また、対物レンズのシフト量を検出してステッピングモ
ータを駆動する構成となっているため、位置センサの温
度特性等による感度変化がステッピングモータの駆動制
御に直接影響を与える。このため、位置決め制御の安定
性に影響がある。
【0023】(3)従来の駆動方法では光ヘッドの停止
時、通常の記録再生時、シーク時、いずれの場合にも同
程度の電流を流しているため、消費電力が高く、また発
熱により高温になってしまう。
時、通常の記録再生時、シーク時、いずれの場合にも同
程度の電流を流しているため、消費電力が高く、また発
熱により高温になってしまう。
【0024】本発明はこのような従来の光ディスクの制
御装置の課題を考慮し、そのような課題を解消した光デ
ィスク制御装置を提供することを目的とするものであ
る。
御装置の課題を考慮し、そのような課題を解消した光デ
ィスク制御装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の光ディスク制御装置は、レーザ光を集光し
光ディスク上に光スポットを形成する対物レンズと、前
記対物レンズを駆動するアクチュエータと、前記対物レ
ンズ及び前記アクチュエータを搭載した光学台と、前記
光学台を移動させるステッピングモータと、前記光スポ
ットが前記光ディスク上の所定のトラック位置に形成さ
れるように前記アクチュエータ及び前記ステッピングモ
ータを駆動制御する制御手段を備えた光ディスク制御装
置であって、(1)前記制御手段は、前記ステッピング
モータを所定角度分回転させるタイミングを与える駆動
パルスを発生するパルス発生手段と、前記駆動パルスを
受けて前記ステッピングモータを駆動するステッピング
モータ駆動手段と、前記光スポットのトラック中心から
のずれを検出し、検出されたずれ及び前記駆動パルスに
基づいて前記アクチュエータを制御するアクチュエータ
制御手段を具備すること、(2)前記制御手段は、前記
光スポットのトラック中心からのずれを検出し、検出さ
れたずれに基づいて前記アクチュエータを制御するアク
チュエータ制御手段と、前記対物レンズのレンズシフト
量を検出するレンズシフト量検出手段と、検出された前
記レンズシフト量と参照値を比較する比較手段と、前記
比較手段の出力に基づいて前記ステッピングモータを所
定角度分回転させるタイミングを与える駆動パルスを発
生するパルス発生手段と、前記駆動パルスを受けて前記
ステッピングモータを駆動するステッピングモータ駆動
手段と、前記参照値を駆動パルスの発生直前及び発生直
後のレンズシフト量に基づいて学習により変化させる参
照値設定手段を具備すること、(3)前記制御手段は、
前記光スポットのトラック中心からのずれを検出し、検
出されたずれに基づいて前記アクチュエータを制御する
アクチュエータ制御手段と、前記対物レンズのレンズシ
フト量を検出するレンズシフト量検出手段と、検出され
た前記レンズシフト量と参照値を比較する比較手段と、
前記比較手段の出力に基づいて前記ステッピングモータ
を回転させるタイミングを与える駆動パルスを発生する
パルス発生手段と、前記駆動パルスを受けて前記ステッ
ピングモータを基本ステップ位置を複数に細分化した位
置に停止するように制御するステッピングモータ駆動手
段と、前記ステッピングモータの停止位置と基本ステッ
プ位置との相対変位を判別する判別手段と、前記判別手
段の出力に基づき前記参照値を設定する参照値設定手段
を具備すること、(4)前記制御手段は、前記光スポッ
トを所定のトラック位置にスチルするスチルモードと、
連続的に光スポットをトラック追従させる追従モード
と、所定のトラックを検索し光スポットを移動させるシ
ークモードとに、制御モードを切り替えるモード切替手
段と、前記モード切替手段により切り替えられた各モー
ドによりステッピングモータの駆動電流値もしくは駆動
電圧値を切り替えるように制御するステッピングモータ
駆動手段を具備すること、を特徴とするものである。
めに本発明の光ディスク制御装置は、レーザ光を集光し
光ディスク上に光スポットを形成する対物レンズと、前
記対物レンズを駆動するアクチュエータと、前記対物レ
ンズ及び前記アクチュエータを搭載した光学台と、前記
光学台を移動させるステッピングモータと、前記光スポ
ットが前記光ディスク上の所定のトラック位置に形成さ
れるように前記アクチュエータ及び前記ステッピングモ
ータを駆動制御する制御手段を備えた光ディスク制御装
置であって、(1)前記制御手段は、前記ステッピング
モータを所定角度分回転させるタイミングを与える駆動
パルスを発生するパルス発生手段と、前記駆動パルスを
受けて前記ステッピングモータを駆動するステッピング
モータ駆動手段と、前記光スポットのトラック中心から
のずれを検出し、検出されたずれ及び前記駆動パルスに
基づいて前記アクチュエータを制御するアクチュエータ
制御手段を具備すること、(2)前記制御手段は、前記
光スポットのトラック中心からのずれを検出し、検出さ
れたずれに基づいて前記アクチュエータを制御するアク
チュエータ制御手段と、前記対物レンズのレンズシフト
量を検出するレンズシフト量検出手段と、検出された前
記レンズシフト量と参照値を比較する比較手段と、前記
比較手段の出力に基づいて前記ステッピングモータを所
定角度分回転させるタイミングを与える駆動パルスを発
生するパルス発生手段と、前記駆動パルスを受けて前記
ステッピングモータを駆動するステッピングモータ駆動
手段と、前記参照値を駆動パルスの発生直前及び発生直
後のレンズシフト量に基づいて学習により変化させる参
照値設定手段を具備すること、(3)前記制御手段は、
前記光スポットのトラック中心からのずれを検出し、検
出されたずれに基づいて前記アクチュエータを制御する
アクチュエータ制御手段と、前記対物レンズのレンズシ
フト量を検出するレンズシフト量検出手段と、検出され
た前記レンズシフト量と参照値を比較する比較手段と、
前記比較手段の出力に基づいて前記ステッピングモータ
を回転させるタイミングを与える駆動パルスを発生する
パルス発生手段と、前記駆動パルスを受けて前記ステッ
ピングモータを基本ステップ位置を複数に細分化した位
置に停止するように制御するステッピングモータ駆動手
段と、前記ステッピングモータの停止位置と基本ステッ
プ位置との相対変位を判別する判別手段と、前記判別手
段の出力に基づき前記参照値を設定する参照値設定手段
を具備すること、(4)前記制御手段は、前記光スポッ
トを所定のトラック位置にスチルするスチルモードと、
連続的に光スポットをトラック追従させる追従モード
と、所定のトラックを検索し光スポットを移動させるシ
ークモードとに、制御モードを切り替えるモード切替手
段と、前記モード切替手段により切り替えられた各モー
ドによりステッピングモータの駆動電流値もしくは駆動
電圧値を切り替えるように制御するステッピングモータ
駆動手段を具備すること、を特徴とするものである。
【0026】以上のように、本発明の光ディスク制御装
置は上記した構成を備えることにより、以下に示すよう
な作用を示す。
置は上記した構成を備えることにより、以下に示すよう
な作用を示す。
【0027】(1)に述べた手段を備えることにより、
パルス発生手段により出力される駆動パルスのタイミン
グに同期してステッピングモータが駆動され、アクチュ
エータ制御手段は駆動パルスによりステッピングモータ
をステップ駆動する際に対物レンズに伝わる衝撃の発生
タイミングを予測できる。従って、予測したタイミング
に応じてアクチュエータに駆動力を与えることが可能と
なる。よって、ステッピングモータの駆動に伴い発生し
た衝撃が、対物レンズの制御に及ぼす悪影響を低減でき
る。
パルス発生手段により出力される駆動パルスのタイミン
グに同期してステッピングモータが駆動され、アクチュ
エータ制御手段は駆動パルスによりステッピングモータ
をステップ駆動する際に対物レンズに伝わる衝撃の発生
タイミングを予測できる。従って、予測したタイミング
に応じてアクチュエータに駆動力を与えることが可能と
なる。よって、ステッピングモータの駆動に伴い発生し
た衝撃が、対物レンズの制御に及ぼす悪影響を低減でき
る。
【0028】(2)に述べた手段を備えることにより、
レンズシフト量検出手段により検出された対物レンズの
シフト量と所定の参照値が比較手段により比較され、パ
ルス発生手段は比較手段による比較結果に基づいて駆動
パルスを発生し、駆動パルスのタイミングに同期してス
テッピングモータが駆動される。さらに、参照値設定手
段はステッピングモータのステップ駆動の直前及び直後
のレンズシフト量から1ステップの駆動に伴う対物レン
ズの移動量を検出し、検出結果に基づいて参照値の設定
を行う。従って、対物レンズのシフト量を検出する位置
センサ等の感度が変化しても、検出した対物レンズ移動
量に基づいて対物レンズのシフト量が適正になるように
参照値を変更することが出来る。
レンズシフト量検出手段により検出された対物レンズの
シフト量と所定の参照値が比較手段により比較され、パ
ルス発生手段は比較手段による比較結果に基づいて駆動
パルスを発生し、駆動パルスのタイミングに同期してス
テッピングモータが駆動される。さらに、参照値設定手
段はステッピングモータのステップ駆動の直前及び直後
のレンズシフト量から1ステップの駆動に伴う対物レン
ズの移動量を検出し、検出結果に基づいて参照値の設定
を行う。従って、対物レンズのシフト量を検出する位置
センサ等の感度が変化しても、検出した対物レンズ移動
量に基づいて対物レンズのシフト量が適正になるように
参照値を変更することが出来る。
【0029】(3)に述べた手段を備えることにより、
ステッピングモータ駆動手段はステッピングモータの基
本ステップ角度を細分化した位置に停止させるように駆
動し、判別手段はステッピングモータの基本ステップ位
置と現在の停止位置との相対変位を判別し、参照値設定
手段は判別されたステップ位置に応じて参照値を設定す
る。従って、基本ステップ角度を細分化して駆動する
際、細分化されたステップ位置毎に1ステップ回転角度
がばらついている場合でも、対物レンズのシフト量が適
正になるように参照値を変更することが出来る。
ステッピングモータ駆動手段はステッピングモータの基
本ステップ角度を細分化した位置に停止させるように駆
動し、判別手段はステッピングモータの基本ステップ位
置と現在の停止位置との相対変位を判別し、参照値設定
手段は判別されたステップ位置に応じて参照値を設定す
る。従って、基本ステップ角度を細分化して駆動する
際、細分化されたステップ位置毎に1ステップ回転角度
がばらついている場合でも、対物レンズのシフト量が適
正になるように参照値を変更することが出来る。
【0030】(4)に述べた手段を備えることにより、
モード切替手段は、スチルモード、追従モード、シーク
モードとで制御モードを切り替え、ステッピングモータ
駆動手段は、切り替えられた各モード毎にステッピング
モータの駆動電流値もしくは駆動電圧値を設定する。従
って、各モード毎にステッピングモータの駆動に必要な
最低限の電力を供給できるため、複雑な制御を伴うこと
なしに消費電力の無駄及び余分な発熱を抑えることが出
来る。
モード切替手段は、スチルモード、追従モード、シーク
モードとで制御モードを切り替え、ステッピングモータ
駆動手段は、切り替えられた各モード毎にステッピング
モータの駆動電流値もしくは駆動電圧値を設定する。従
って、各モード毎にステッピングモータの駆動に必要な
最低限の電力を供給できるため、複雑な制御を伴うこと
なしに消費電力の無駄及び余分な発熱を抑えることが出
来る。
【0031】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態例につい
て、図面を参照しながら説明する。
て、図面を参照しながら説明する。
【0032】図1は本発明の第1の実施の形態例におけ
る光ディスク制御装置の構成を示すブロック図である。
光ディスク1の記録面には回転軸を中心にして螺旋状の
トラック6が形成されている。光ヘッド2はバネ(図示
せず)等を介して対物レンズ3を支持する。アクチュエ
ータ4は光ディスク1の回転軸方向及び半径方向の2方
向に、対物レンズ3を光ヘッド2に対して相対的に動か
すことが出来る。さらに光ヘッド2には半導体レーザ
(図示せず)が内蔵されており、半導体レーザより発光
したレーザ光が対物レンズ3を通過し、光ディスク1の
記録面に光スポット5を形成する。
る光ディスク制御装置の構成を示すブロック図である。
光ディスク1の記録面には回転軸を中心にして螺旋状の
トラック6が形成されている。光ヘッド2はバネ(図示
せず)等を介して対物レンズ3を支持する。アクチュエ
ータ4は光ディスク1の回転軸方向及び半径方向の2方
向に、対物レンズ3を光ヘッド2に対して相対的に動か
すことが出来る。さらに光ヘッド2には半導体レーザ
(図示せず)が内蔵されており、半導体レーザより発光
したレーザ光が対物レンズ3を通過し、光ディスク1の
記録面に光スポット5を形成する。
【0033】フォーカス制御回路10はフォーカスエラ
ー信号8を用いて光スポット5の焦点位置を制御する。
即ち、フォーカス制御回路10はフォーカス駆動電流1
1をアクチュエータ4に印加し、アクチュエータ4は対
物レンズ3を光ディスク1の回転軸方向に駆動し、検出
系7より検出されるフォーカスエラー信号8が所定値以
下に制御される。アクチュエータ4、検出系7、及びフ
ォーカス制御回路10よりフォーカス制御ループが構成
される。この一連の焦点位置制御動作をフォーカスサー
ボと呼ぶ。
ー信号8を用いて光スポット5の焦点位置を制御する。
即ち、フォーカス制御回路10はフォーカス駆動電流1
1をアクチュエータ4に印加し、アクチュエータ4は対
物レンズ3を光ディスク1の回転軸方向に駆動し、検出
系7より検出されるフォーカスエラー信号8が所定値以
下に制御される。アクチュエータ4、検出系7、及びフ
ォーカス制御回路10よりフォーカス制御ループが構成
される。この一連の焦点位置制御動作をフォーカスサー
ボと呼ぶ。
【0034】トラッキング制御回路12はトラッキング
エラー信号9を用いて光スポット5のトラック位置を制
御する。即ち、トラッキング制御回路12はトラッキン
グ駆動電流13をアクチュエータ4に印加し、アクチュ
エータ4は対物レンズ3を光ディスク1の半径方向に移
動させ、検出系7より検出されるトラッキングエラー信
号9が所定値以下に制御される。アクチュエータ4、検
出系7、及びフォーカストラッキング制御回路12より
トラッキング制御ループが構成される。この一連のトラ
ック位置制御動作をトラッキングサーボと呼ぶ。
エラー信号9を用いて光スポット5のトラック位置を制
御する。即ち、トラッキング制御回路12はトラッキン
グ駆動電流13をアクチュエータ4に印加し、アクチュ
エータ4は対物レンズ3を光ディスク1の半径方向に移
動させ、検出系7より検出されるトラッキングエラー信
号9が所定値以下に制御される。アクチュエータ4、検
出系7、及びフォーカストラッキング制御回路12より
トラッキング制御ループが構成される。この一連のトラ
ック位置制御動作をトラッキングサーボと呼ぶ。
【0035】光ディスク1上に記録されたデータの検索
等に伴い光スポット5の位置を光ディスク1の半径方向
に大きく動かす場合や、螺旋状のトラック6を光スポッ
ト5が追従していく場合、即ちアクチュエータ4による
対物レンズ3のみの移動では目標のトラック位置に光ス
ポット5を正しく照射することが出来なくなる場合に、
光ヘッド2全体を移動させる。
等に伴い光スポット5の位置を光ディスク1の半径方向
に大きく動かす場合や、螺旋状のトラック6を光スポッ
ト5が追従していく場合、即ちアクチュエータ4による
対物レンズ3のみの移動では目標のトラック位置に光ス
ポット5を正しく照射することが出来なくなる場合に、
光ヘッド2全体を移動させる。
【0036】光ヘッド2の移動は、ステッピングモータ
15によりリードスクリュー16を回転させることによ
り行う。例えば、ステッピングモータ15の基本ステッ
プ角が18度、リードスクリューのねじピッチが2mm
である場合、ステッピングモータ15の1ステップ駆動
によりリードスクリューが18度回転すると、光ヘッド
2は光ディスク1の半径方向に100μm移動する。
15によりリードスクリュー16を回転させることによ
り行う。例えば、ステッピングモータ15の基本ステッ
プ角が18度、リードスクリューのねじピッチが2mm
である場合、ステッピングモータ15の1ステップ駆動
によりリードスクリューが18度回転すると、光ヘッド
2は光ディスク1の半径方向に100μm移動する。
【0037】螺旋状のトラック6を光スポット5が追従
していく場合のステッピングモータ15の制御について
説明する。螺旋状のトラック6を光スポット5が追従し
ていくと、前述したように対物レンズ3が光軸からずれ
てしまい、信号の記録再生を正しく行えなくなる。従っ
て、対物レンズ3の中立点からの光ディスク1の半径方
向のずれ量(以下、レンズシフト量と呼ぶ)が所定量以
内に収まるようにステッピングモータ15の駆動を制御
する必要がある。信号の記録再生が正しく行えるレンズ
シフト量の許容範囲を、レンズ移動許容範囲と呼ぶ。
していく場合のステッピングモータ15の制御について
説明する。螺旋状のトラック6を光スポット5が追従し
ていくと、前述したように対物レンズ3が光軸からずれ
てしまい、信号の記録再生を正しく行えなくなる。従っ
て、対物レンズ3の中立点からの光ディスク1の半径方
向のずれ量(以下、レンズシフト量と呼ぶ)が所定量以
内に収まるようにステッピングモータ15の駆動を制御
する必要がある。信号の記録再生が正しく行えるレンズ
シフト量の許容範囲を、レンズ移動許容範囲と呼ぶ。
【0038】レンズシフト量検出系17はレンズシフト
量を検出し、レンズシフト量に比例するレンズシフト量
信号18を出力する。レンズシフト量検出系17は例え
ばレンズシフト量を光学的に検出するセンサにより構成
される。または、トラッキング駆動電流13を固定電気
抵抗等によりモニタし、モニタされたトラッキング駆動
電流13の高域成分を低域通過フィルタ等によりカット
した低域成分のみをレンズシフト量信号として用いる構
成でもよい。この構成によればセンサを用いずにレンズ
シフト量の検出を行うことが可能である。
量を検出し、レンズシフト量に比例するレンズシフト量
信号18を出力する。レンズシフト量検出系17は例え
ばレンズシフト量を光学的に検出するセンサにより構成
される。または、トラッキング駆動電流13を固定電気
抵抗等によりモニタし、モニタされたトラッキング駆動
電流13の高域成分を低域通過フィルタ等によりカット
した低域成分のみをレンズシフト量信号として用いる構
成でもよい。この構成によればセンサを用いずにレンズ
シフト量の検出を行うことが可能である。
【0039】駆動パルス発生回路19はレンズシフト量
信号18を用い、モータ制御信号20を発生する。モー
タ制御信号20は例えばステッピングモータ15の1ス
テップ駆動のタイミングに相当するステップ駆動パルス
及び時計回り/半時計回りのいずれの方向に回転させる
かを示す駆動方向信号等からなる。
信号18を用い、モータ制御信号20を発生する。モー
タ制御信号20は例えばステッピングモータ15の1ス
テップ駆動のタイミングに相当するステップ駆動パルス
及び時計回り/半時計回りのいずれの方向に回転させる
かを示す駆動方向信号等からなる。
【0040】ステッピングモータ駆動回路21はモータ
制御信号20を受けてステッピングモータ15にモータ
駆動電流22を印加する。ステッピングモータ15が例
えば2相モータである場合は、従来例の図20から図3
1に示したような方法で駆動される。
制御信号20を受けてステッピングモータ15にモータ
駆動電流22を印加する。ステッピングモータ15が例
えば2相モータである場合は、従来例の図20から図3
1に示したような方法で駆動される。
【0041】モータ制御信号20はトラッキング制御回
路12にも出力される。トラッキング制御回路12はモ
ータ制御信号20より、ステッピングモータ15の回転
タイミング及び回転方向(即ち、光ヘッド2の移動タイ
ミング及び移動方向)を判別する。これにより光ヘッド
2の移動/停止に伴い発生する衝撃の発生タイミング及
び発生方向を予測する。
路12にも出力される。トラッキング制御回路12はモ
ータ制御信号20より、ステッピングモータ15の回転
タイミング及び回転方向(即ち、光ヘッド2の移動タイ
ミング及び移動方向)を判別する。これにより光ヘッド
2の移動/停止に伴い発生する衝撃の発生タイミング及
び発生方向を予測する。
【0042】以下、光ヘッド2の移動/停止時のトラッ
キング制御回路12の動作について説明する。図4は移
送台14の移動/停止に伴い発生する衝撃の影響を軽減
する第1の方法を説明する各部の波形図、図6、図7は
トラッキング制御回路12の内部構成例を示すブロック
図である。
キング制御回路12の動作について説明する。図4は移
送台14の移動/停止に伴い発生する衝撃の影響を軽減
する第1の方法を説明する各部の波形図、図6、図7は
トラッキング制御回路12の内部構成例を示すブロック
図である。
【0043】図4においてステップ駆動パルス23の矢
印に示す立ち上がりはステッピングモータ15の回転タ
イミングを示す。対物レンズ3に伝わる衝撃(加速度)
は、ステッピングモータ15の回転即ち光ヘッド2の移
動に伴い対物レンズ3に実際に伝わる衝撃加速度の大き
さを示す。図より明らかなように、ステッピングモータ
15の回転タイミングから若干の遅延をもって対物レン
ズ3に衝撃が伝わり、その衝撃加速度の大きさは時間が
たつにつれ徐々に減衰していく。従って、ステップ駆動
パルス23を用いれば対物レンズ3に衝撃が伝わる期間
を予測することが可能である。ゲイン切換ゲート信号2
4は対物レンズ3に衝撃が伝わる期間を特定する2値信
号であり、衝撃が伝わる期間では"L"、その他の期間で
は"H"を出力する。
印に示す立ち上がりはステッピングモータ15の回転タ
イミングを示す。対物レンズ3に伝わる衝撃(加速度)
は、ステッピングモータ15の回転即ち光ヘッド2の移
動に伴い対物レンズ3に実際に伝わる衝撃加速度の大き
さを示す。図より明らかなように、ステッピングモータ
15の回転タイミングから若干の遅延をもって対物レン
ズ3に衝撃が伝わり、その衝撃加速度の大きさは時間が
たつにつれ徐々に減衰していく。従って、ステップ駆動
パルス23を用いれば対物レンズ3に衝撃が伝わる期間
を予測することが可能である。ゲイン切換ゲート信号2
4は対物レンズ3に衝撃が伝わる期間を特定する2値信
号であり、衝撃が伝わる期間では"L"、その他の期間で
は"H"を出力する。
【0044】ゲイン切換ゲート信号24が"L"の期間に
おいて、トラッキングサーボの開ループゲインを上昇さ
せたり、トラッキングサーボの補償フィルタの特性を切
り換えることにより、衝撃の影響を低減することが可能
である。
おいて、トラッキングサーボの開ループゲインを上昇さ
せたり、トラッキングサーボの補償フィルタの特性を切
り換えることにより、衝撃の影響を低減することが可能
である。
【0045】図6はトラッキングサーボの開ループゲイ
ンを切り換える場合のトラッキング制御回路12の内部
構成例を示す。図6において、入力されたトラッキング
エラー信号9は増幅回路25aまたは25b、セレクタ
回路26、補償回路27、電流増幅回路28の各回路を
通ってトラッキング駆動電流13として出力され、図1
に示したようにアクチュエータ4及び検出系7と合わせ
て、トラッキング制御ループが構成されている。
ンを切り換える場合のトラッキング制御回路12の内部
構成例を示す。図6において、入力されたトラッキング
エラー信号9は増幅回路25aまたは25b、セレクタ
回路26、補償回路27、電流増幅回路28の各回路を
通ってトラッキング駆動電流13として出力され、図1
に示したようにアクチュエータ4及び検出系7と合わせ
て、トラッキング制御ループが構成されている。
【0046】今、増幅回路25a及び25bはそれぞれ
トラッキングエラー信号をK1倍、及びK2倍に増幅し
出力する。ゲイン切換制御回路33はステップ駆動パル
ス23を受けて図4に示したようなゲイン切換ゲート信
号24を出力する。セレクタ回路26はゲイン切換信号
が"H"の時は増幅回路25aの出力、ゲイン切換信号が"
L"の時は増幅回路25bの出力を選択して出力する。補
償回路27はフィードバックループの安定化、更には低
域でのサーボゲインの向上を目的として挿入され、伝達
関数がGc(s)となる特性(ここでsはラプラス演算
子)を持つフィルタ回路である。電流増幅回路28は補
償回路27より電圧値として入力された信号を増幅率K
dでもって電流値に変換し出力する回路である。
トラッキングエラー信号をK1倍、及びK2倍に増幅し
出力する。ゲイン切換制御回路33はステップ駆動パル
ス23を受けて図4に示したようなゲイン切換ゲート信
号24を出力する。セレクタ回路26はゲイン切換信号
が"H"の時は増幅回路25aの出力、ゲイン切換信号が"
L"の時は増幅回路25bの出力を選択して出力する。補
償回路27はフィードバックループの安定化、更には低
域でのサーボゲインの向上を目的として挿入され、伝達
関数がGc(s)となる特性(ここでsはラプラス演算
子)を持つフィルタ回路である。電流増幅回路28は補
償回路27より電圧値として入力された信号を増幅率K
dでもって電流値に変換し出力する回路である。
【0047】ここで、アクチュエータ4の伝達関数をG
a(s)、検出系の伝達関数をGd(s)とすると、トラッキ
ング制御ループの開ループ伝達関数は、ゲイン切換信号
が"H"の時、
a(s)、検出系の伝達関数をGd(s)とすると、トラッキ
ング制御ループの開ループ伝達関数は、ゲイン切換信号
が"H"の時、
【0048】
【数1】Gopen1(s) = K1×Gc(s)×Kd×Ga
(s)×Gd(s) ゲイン切換信号が"L"の時
(s)×Gd(s) ゲイン切換信号が"L"の時
【0049】
【数2】Gopen2(s) = K2×Gc(s)×Kd×Ga
(s)×Gd(s) となる。図15はK2>K1とした場合の開ループ伝達
関数Gopen1(s)及びGopen2(s)の周波数特性の一例を
示すグラフである。図15のグラフにおいて横軸は周波
数、縦軸はゲインを表し、Gopen2(s)のグラフはGope
n1(s)のグラフを縦軸方向に平行移動した形となる。
(数1)及び(数2)より明らかなようにGopen2(s)
のゲインはGopen1(s)のゲインよりK2/K1だけ高
くなる。また、Gopen2(s)のゲイン交点周波数(ゲイ
ンが1となる周波数)fc2と、Gopen1(s)のゲイン
交点周波数fc1との関係はfc2>fc1となる。従
って、ゲイン切換信号24が"L"の時のトラッキングサ
ーボはゲイン切換信号24が"H"の時のトラッキングサ
ーボより高ゲイン且つ高帯域である。従って、ステッピ
ングモータ15の駆動時には、よりレベルが大きくより
帯域の広い範囲の外乱に対応することが可能となる。ま
た、逆にステッピングモータ15の非駆動時には、必要
最低限のゲインに留めることにより、トラッキング駆動
による消費電力を低く抑えることが可能となる。
(s)×Gd(s) となる。図15はK2>K1とした場合の開ループ伝達
関数Gopen1(s)及びGopen2(s)の周波数特性の一例を
示すグラフである。図15のグラフにおいて横軸は周波
数、縦軸はゲインを表し、Gopen2(s)のグラフはGope
n1(s)のグラフを縦軸方向に平行移動した形となる。
(数1)及び(数2)より明らかなようにGopen2(s)
のゲインはGopen1(s)のゲインよりK2/K1だけ高
くなる。また、Gopen2(s)のゲイン交点周波数(ゲイ
ンが1となる周波数)fc2と、Gopen1(s)のゲイン
交点周波数fc1との関係はfc2>fc1となる。従
って、ゲイン切換信号24が"L"の時のトラッキングサ
ーボはゲイン切換信号24が"H"の時のトラッキングサ
ーボより高ゲイン且つ高帯域である。従って、ステッピ
ングモータ15の駆動時には、よりレベルが大きくより
帯域の広い範囲の外乱に対応することが可能となる。ま
た、逆にステッピングモータ15の非駆動時には、必要
最低限のゲインに留めることにより、トラッキング駆動
による消費電力を低く抑えることが可能となる。
【0050】図7はトラッキングサーボの補償回路の特
性を切り換える場合のトラッキング制御回路12の内部
構成例を示す。図7において、入力されたトラッキング
エラー信号9は増幅回路25、補償回路27aまたは2
7b、セレクタ回路26、電流増幅回路28の各回路を
通ってトラッキング駆動電流13として出力され、図1
に示したようにアクチュエータ4及び検出系7と合わせ
て、トラッキング制御ループが構成されている。
性を切り換える場合のトラッキング制御回路12の内部
構成例を示す。図7において、入力されたトラッキング
エラー信号9は増幅回路25、補償回路27aまたは2
7b、セレクタ回路26、電流増幅回路28の各回路を
通ってトラッキング駆動電流13として出力され、図1
に示したようにアクチュエータ4及び検出系7と合わせ
て、トラッキング制御ループが構成されている。
【0051】図7においては、2種類の補償回路27a
及び27bを持つ。補償回路27aは伝達関数Gc1
(s)となる特性を持つフィルタ回路であり、補償回路2
7bは伝達関数Gc2(s)となる特性を持つフィルタ回
路である。セレクタ回路26はゲイン切換信号24が"
H"の時は補償回路27aの出力、ゲイン切換信号24
が"L"の時は補償回路27bの出力を選択して出力す
る。その他の各構成要素の動作は図6と同様である。
及び27bを持つ。補償回路27aは伝達関数Gc1
(s)となる特性を持つフィルタ回路であり、補償回路2
7bは伝達関数Gc2(s)となる特性を持つフィルタ回
路である。セレクタ回路26はゲイン切換信号24が"
H"の時は補償回路27aの出力、ゲイン切換信号24
が"L"の時は補償回路27bの出力を選択して出力す
る。その他の各構成要素の動作は図6と同様である。
【0052】トラッキング制御ループの開ループ伝達関
数は、ゲイン切換信号が"H"の時、
数は、ゲイン切換信号が"H"の時、
【0053】
【数3】Gopen3(s) = K×Gc1(s)×Kd×Ga
(s)×Gd(s) ゲイン切換信号が"L"の時
(s)×Gd(s) ゲイン切換信号が"L"の時
【0054】
【数4】Gopen4(s) = K×Gc2(s)×Kd×Ga
(s)×Gd(s) となる。図16に補償回路27a及び27bの伝達関数
Gc1(s)及びGc2(s)の周波数特性を示す。図16の
グラフにおいて横軸は周波数、縦軸はゲインを表し、G
c2(s)の特性はGc1(s)の特性に比較して低域におけ
るゲインを高くしている。図17は開ループ伝達関数G
open3(s)及びGopen4(s)の周波数特性の一例を示すグ
ラフである。ここで、Gc1(s)及びGc2(s)の特性は
図16に示したものを用いている。Gopen4(s)の低域
におけるゲインはGopen3(s)の低域におけるゲインよ
り高くなり、Gopen4(s)のゲイン交点周波数(ゲイン
が1となる周波数)と、Gopen3(s)のゲイン交点周波
数は等しい。即ち、ゲイン切換信号が"L"の時のトラッ
キングサーボはゲイン切換信号24が"H"の時のトラッ
キングサーボより低域のみ高ゲインとすることで、ステ
ッピングモータ15の駆動時には、低域の外乱に対する
サーボ剛性を高めることが可能となる。また、本方法の
場合、ゲイン交点周波数付近の特性はステッピングモー
タ15の駆動時/非駆動時にかかわらずほとんど変化し
ない。従って、低域におけるゲインを高めても、ゲイン
交点より高域にあるアクチュエータ4の2次共振等によ
りトラッキングサーボの安定性を悪化させることが少な
くなる。
(s)×Gd(s) となる。図16に補償回路27a及び27bの伝達関数
Gc1(s)及びGc2(s)の周波数特性を示す。図16の
グラフにおいて横軸は周波数、縦軸はゲインを表し、G
c2(s)の特性はGc1(s)の特性に比較して低域におけ
るゲインを高くしている。図17は開ループ伝達関数G
open3(s)及びGopen4(s)の周波数特性の一例を示すグ
ラフである。ここで、Gc1(s)及びGc2(s)の特性は
図16に示したものを用いている。Gopen4(s)の低域
におけるゲインはGopen3(s)の低域におけるゲインよ
り高くなり、Gopen4(s)のゲイン交点周波数(ゲイン
が1となる周波数)と、Gopen3(s)のゲイン交点周波
数は等しい。即ち、ゲイン切換信号が"L"の時のトラッ
キングサーボはゲイン切換信号24が"H"の時のトラッ
キングサーボより低域のみ高ゲインとすることで、ステ
ッピングモータ15の駆動時には、低域の外乱に対する
サーボ剛性を高めることが可能となる。また、本方法の
場合、ゲイン交点周波数付近の特性はステッピングモー
タ15の駆動時/非駆動時にかかわらずほとんど変化し
ない。従って、低域におけるゲインを高めても、ゲイン
交点より高域にあるアクチュエータ4の2次共振等によ
りトラッキングサーボの安定性を悪化させることが少な
くなる。
【0055】なお、図6において増幅回路を、図7にお
いて補償回路を2種類設ける構成としたがこれに限定さ
れるものではない。例えば、ゲインもしくは伝達関数が
可変な増幅回路もしくは補償回路を設け、ゲイン切換ゲ
ート信号24を用いてゲインもしくは伝達関数を可変に
する構成としてもよい。
いて補償回路を2種類設ける構成としたがこれに限定さ
れるものではない。例えば、ゲインもしくは伝達関数が
可変な増幅回路もしくは補償回路を設け、ゲイン切換ゲ
ート信号24を用いてゲインもしくは伝達関数を可変に
する構成としてもよい。
【0056】図5は光ヘッド2の移動/停止に伴い発生
する衝撃の影響を軽減する第2の方法を説明する各部の
波形図、図8はトラッキング制御回路12の内部構成例
を示すブロック図である。
する衝撃の影響を軽減する第2の方法を説明する各部の
波形図、図8はトラッキング制御回路12の内部構成例
を示すブロック図である。
【0057】図5において、図4と同様に矢印に示すス
テップ駆動パルス23の立ち上がりはステッピングモー
タ15の回転タイミングを示す。対物レンズに伝わる衝
撃(加速度)は、ステッピングモータ15の回転即ち光
ヘッド2の移動に伴い対物レンズ3に実際に伝わる衝撃
加速度の大きさを示す。また、駆動方向信号29はステ
ッピングモータ15の回転方向を特定する2値信号であ
り、"H"の場合時計回りに、"L"の場合反時計回りにステ
ッピングモータ15を駆動するようステッピングモータ
駆動回路21に指示する信号である。図5より明らかな
ように、ステッピングモータの回転タイミングから若干
の遅延をもって対物レンズ3に衝撃が伝わり、その加速
度の大きさは時間がたつにつれ徐々に減衰していく。ま
た、駆動方向により対物レンズ3に伝わる衝撃加速度の
方向も時計方向と半時計方向では逆向きとなる。従っ
て、ステップ駆動パルス23及び駆動方向信号29を用
いれば対物レンズ3に伝わる衝撃加速度の波形を予測す
ることが可能である。
テップ駆動パルス23の立ち上がりはステッピングモー
タ15の回転タイミングを示す。対物レンズに伝わる衝
撃(加速度)は、ステッピングモータ15の回転即ち光
ヘッド2の移動に伴い対物レンズ3に実際に伝わる衝撃
加速度の大きさを示す。また、駆動方向信号29はステ
ッピングモータ15の回転方向を特定する2値信号であ
り、"H"の場合時計回りに、"L"の場合反時計回りにステ
ッピングモータ15を駆動するようステッピングモータ
駆動回路21に指示する信号である。図5より明らかな
ように、ステッピングモータの回転タイミングから若干
の遅延をもって対物レンズ3に衝撃が伝わり、その加速
度の大きさは時間がたつにつれ徐々に減衰していく。ま
た、駆動方向により対物レンズ3に伝わる衝撃加速度の
方向も時計方向と半時計方向では逆向きとなる。従っ
て、ステップ駆動パルス23及び駆動方向信号29を用
いれば対物レンズ3に伝わる衝撃加速度の波形を予測す
ることが可能である。
【0058】衝撃等価変換出力30は対物レンズ3に伝
わる衝撃加速度波形を、ステップ駆動パルス23及び駆
動方向信号29より予測した信号である。この衝撃等価
変換出力30をトラッキング制御ループに加えることに
より、ステッピングモータ15の駆動に伴う衝撃の影響
を打ち消すことができ、対物レンズ3に伝わる衝撃力を
軽減することが可能である。
わる衝撃加速度波形を、ステップ駆動パルス23及び駆
動方向信号29より予測した信号である。この衝撃等価
変換出力30をトラッキング制御ループに加えることに
より、ステッピングモータ15の駆動に伴う衝撃の影響
を打ち消すことができ、対物レンズ3に伝わる衝撃力を
軽減することが可能である。
【0059】図8は予測した衝撃波形をトラッキング制
御ループに加える場合のトラッキング制御回路12の内
部構成例を示す。図8において、入力されたトラッキン
グエラー信号9は増幅回路25、補償回路27、信号減
算回路31、電流増幅回路28の各回路を通ってトラッ
キング駆動電流13として出力され、図1に示したよう
にアクチュエータ4及び検出系7と合わせて、トラッキ
ング制御ループが構成されている。等価変換回路32は
ステップ駆動パルス23及び駆動方向信号29を受けて
図5に示すような衝撃等価変換出力30を発生する。信
号減算回路31は補償回路27の出力から衝撃等価変換
出力30を減算した信号を電流増幅回路28へ出力す
る。図6と同一の符号を付された各構成要素の動作は図
6と同様である。
御ループに加える場合のトラッキング制御回路12の内
部構成例を示す。図8において、入力されたトラッキン
グエラー信号9は増幅回路25、補償回路27、信号減
算回路31、電流増幅回路28の各回路を通ってトラッ
キング駆動電流13として出力され、図1に示したよう
にアクチュエータ4及び検出系7と合わせて、トラッキ
ング制御ループが構成されている。等価変換回路32は
ステップ駆動パルス23及び駆動方向信号29を受けて
図5に示すような衝撃等価変換出力30を発生する。信
号減算回路31は補償回路27の出力から衝撃等価変換
出力30を減算した信号を電流増幅回路28へ出力す
る。図6と同一の符号を付された各構成要素の動作は図
6と同様である。
【0060】ステッピングモータ15の駆動時/非駆動
時のトラッキング制御回路12の動作を比較する。ま
ず、ステッピングモータ15を駆動していないときは、
衝撃等価変換出力30はゼロであるため、信号減算回路
31の出力は補償回路27の出力そのままとなる。従っ
て、等価変換回路32の動作はトラッキング制御ループ
に何等影響を及ぼさない。一方、ステッピングモータ1
5の駆動時には、衝撃等価変換出力30は図5に示すよ
うな波形となるため、信号減算回路31の出力は、対物
レンズ3に伝わる衝撃を打ち消す方向にアクチュエータ
4を駆動する信号を加えた信号となる。従って、等価変
換回路32の出力が対物レンズ3に伝わる衝撃波形をほ
ぼ正確に予測していれば、ほぼ完全に衝撃の影響を打ち
消すことが出来る。また、本方法は衝撃波形の予測によ
るフィードフォワード制御を通常のトラッキング制御ル
ープに加えた構成であるため、第1の方法に比べてより
迅速に衝撃に対応することが可能である。
時のトラッキング制御回路12の動作を比較する。ま
ず、ステッピングモータ15を駆動していないときは、
衝撃等価変換出力30はゼロであるため、信号減算回路
31の出力は補償回路27の出力そのままとなる。従っ
て、等価変換回路32の動作はトラッキング制御ループ
に何等影響を及ぼさない。一方、ステッピングモータ1
5の駆動時には、衝撃等価変換出力30は図5に示すよ
うな波形となるため、信号減算回路31の出力は、対物
レンズ3に伝わる衝撃を打ち消す方向にアクチュエータ
4を駆動する信号を加えた信号となる。従って、等価変
換回路32の出力が対物レンズ3に伝わる衝撃波形をほ
ぼ正確に予測していれば、ほぼ完全に衝撃の影響を打ち
消すことが出来る。また、本方法は衝撃波形の予測によ
るフィードフォワード制御を通常のトラッキング制御ル
ープに加えた構成であるため、第1の方法に比べてより
迅速に衝撃に対応することが可能である。
【0061】なお、本実施の形態例において、ステッピ
ングモータの駆動による衝撃が伝わる期間において、ト
ラッキングサーボの特性の切り換え、予測した衝撃波形
をトラッキング制御ループに印加することにより、トラ
ッキングサーボへの影響を低減する方法について説明し
たが、同様の方法はフォーカスサーボにも適用可能であ
る。そのフォーカスサーボの場合は、図6、図7、図8
において、トラッキング駆動電流に替えて、フォーカス
駆動電流とし、トラッキングエラー信号に替えて、フォ
ーカスエラー信号を用いることとした回路を用いればよ
い。
ングモータの駆動による衝撃が伝わる期間において、ト
ラッキングサーボの特性の切り換え、予測した衝撃波形
をトラッキング制御ループに印加することにより、トラ
ッキングサーボへの影響を低減する方法について説明し
たが、同様の方法はフォーカスサーボにも適用可能であ
る。そのフォーカスサーボの場合は、図6、図7、図8
において、トラッキング駆動電流に替えて、フォーカス
駆動電流とし、トラッキングエラー信号に替えて、フォ
ーカスエラー信号を用いることとした回路を用いればよ
い。
【0062】図2は本発明の第2の実施の形態例におけ
る光ディスク制御装置の構成を示すブロック図である。
図2において、図1と同一の符号を付された各構成要素
の動作は図1と同様であり、その動作説明は省略する。
る光ディスク制御装置の構成を示すブロック図である。
図2において、図1と同一の符号を付された各構成要素
の動作は図1と同様であり、その動作説明は省略する。
【0063】レンズシフト量検出系17により出力され
たレンズシフト量信号18は、参照値設定回路40及び
比較回路41に入力される。比較回路41はレンズシフ
ト量信号18と参照値設定回路40より出力された参照
信号42の信号レベルを比較し駆動指令43を駆動パル
ス発生回路44へ与える。駆動パルス発生回路44は駆
動指令43に従い、モータ制御信号20を発生する。モ
ータ制御信号20は例えば、第1の実施の形態例と同様
ステッピングモータ15の1ステップ駆動のタイミング
に相当するステップ駆動パルス、時計回り/半時計回り
のいずれの方向に回転させるかを示す駆動方向信号、さ
らに従来例の図20から図31に示したような数種類の
駆動方法をステッピングモータ駆動回路21が切り換え
て駆動する場合には駆動方法を特定するコードである駆
動モード信号等からなる。モータ制御信号20はステッ
ピングモータ駆動回路21及び参照値設定回路40に入
力される。ステッピングモータ駆動回路21はモータ制
御信号20を受けて、第1の実施の形態例と同様の方法
でステッピングモータ15に与えるモータ駆動電流22
を出力する。参照値設定回路40は、レンズシフト量信
号18及びモータ制御信号20を用いて参照信号42の
レベルを変化させる。
たレンズシフト量信号18は、参照値設定回路40及び
比較回路41に入力される。比較回路41はレンズシフ
ト量信号18と参照値設定回路40より出力された参照
信号42の信号レベルを比較し駆動指令43を駆動パル
ス発生回路44へ与える。駆動パルス発生回路44は駆
動指令43に従い、モータ制御信号20を発生する。モ
ータ制御信号20は例えば、第1の実施の形態例と同様
ステッピングモータ15の1ステップ駆動のタイミング
に相当するステップ駆動パルス、時計回り/半時計回り
のいずれの方向に回転させるかを示す駆動方向信号、さ
らに従来例の図20から図31に示したような数種類の
駆動方法をステッピングモータ駆動回路21が切り換え
て駆動する場合には駆動方法を特定するコードである駆
動モード信号等からなる。モータ制御信号20はステッ
ピングモータ駆動回路21及び参照値設定回路40に入
力される。ステッピングモータ駆動回路21はモータ制
御信号20を受けて、第1の実施の形態例と同様の方法
でステッピングモータ15に与えるモータ駆動電流22
を出力する。参照値設定回路40は、レンズシフト量信
号18及びモータ制御信号20を用いて参照信号42の
レベルを変化させる。
【0064】参照信号42は例えばレベルの異なる2種
類の信号Vref+及びVref-からなる。駆動パルス発生回
路44へ出力される駆動指令43は正方向駆動指令及び
逆方向駆動指令の2種類の信号よりなる。レンズシフト
量信号18のレベルがVref+のレベルを上回ると、比較
回路41は正方向駆動指令を"H"にし、レンズシフト量
信号18のレベルがVref-のレベルを下回ると、比較回
路41は逆方向駆動指令を"H"にする。駆動パルス発生
回路44は正方向駆動指令が"H"の時には時計回りに、
逆方向駆動指令が"H"の時には反時計回りにステッピン
グモータ15を駆動するように、モータ制御信号20
(ステップ駆動パルス及び駆動方向信号等)をステッピ
ングモータ駆動回路21へ出力する。
類の信号Vref+及びVref-からなる。駆動パルス発生回
路44へ出力される駆動指令43は正方向駆動指令及び
逆方向駆動指令の2種類の信号よりなる。レンズシフト
量信号18のレベルがVref+のレベルを上回ると、比較
回路41は正方向駆動指令を"H"にし、レンズシフト量
信号18のレベルがVref-のレベルを下回ると、比較回
路41は逆方向駆動指令を"H"にする。駆動パルス発生
回路44は正方向駆動指令が"H"の時には時計回りに、
逆方向駆動指令が"H"の時には反時計回りにステッピン
グモータ15を駆動するように、モータ制御信号20
(ステップ駆動パルス及び駆動方向信号等)をステッピ
ングモータ駆動回路21へ出力する。
【0065】まず、図9はVref+及びVref-が適正に設
定されている場合の各種信号の波形を示すタイミング図
である。レンズシフト量信号18のレベルは光スポット
が追従しているトラック位置の移動に伴い大きくなる。
レンズシフト量信号18がやがてVref+のレベルを越え
ると正方向駆動指令が"H"となり、それに伴ってステッ
プ駆動パルスが出力される。ステップ駆動パルスの立ち
上がりタイミングに合わせステッピングモータ15が1
ステップ駆動され、レンズシフト量18のレベルは下が
る。図9においてレンズシフト量信号18のレベルはゼ
ロを中心にして変化している。従って、対物レンズ3の
移動は物理的な中立点を中心にして制御されており、記
録再生の信頼性を保証するレンズ移動許容範囲を満たし
ている。
定されている場合の各種信号の波形を示すタイミング図
である。レンズシフト量信号18のレベルは光スポット
が追従しているトラック位置の移動に伴い大きくなる。
レンズシフト量信号18がやがてVref+のレベルを越え
ると正方向駆動指令が"H"となり、それに伴ってステッ
プ駆動パルスが出力される。ステップ駆動パルスの立ち
上がりタイミングに合わせステッピングモータ15が1
ステップ駆動され、レンズシフト量18のレベルは下が
る。図9においてレンズシフト量信号18のレベルはゼ
ロを中心にして変化している。従って、対物レンズ3の
移動は物理的な中立点を中心にして制御されており、記
録再生の信頼性を保証するレンズ移動許容範囲を満たし
ている。
【0066】次に、図10は設定されたVref+のレベル
が適正値から外れた場合の各種信号の波形を示すタイミ
ング図である。例えば、装置周囲の温度環境によるレン
ズ位置センサの感度低下、アクチュエータの経年変化も
しくは温度環境による感度低下により、設定されたVre
f+もしくはVref-のレベルが適正値から外れてしまうこ
とが起こりうる。図ではVref+のレベルが適正値よりか
なり大きく、そのため正方向駆動指令はレンズ移動許容
範囲を越えてから"H"となる。従って、記録再生の信頼
性を保証することが出来ない。
が適正値から外れた場合の各種信号の波形を示すタイミ
ング図である。例えば、装置周囲の温度環境によるレン
ズ位置センサの感度低下、アクチュエータの経年変化も
しくは温度環境による感度低下により、設定されたVre
f+もしくはVref-のレベルが適正値から外れてしまうこ
とが起こりうる。図ではVref+のレベルが適正値よりか
なり大きく、そのため正方向駆動指令はレンズ移動許容
範囲を越えてから"H"となる。従って、記録再生の信頼
性を保証することが出来ない。
【0067】このような不具合を想定して、本実施の形
態例における参照値設定回路40は比較回路41へ出力
する参照信号42のレベルを常に適正になるように変化
させる。図13は参照値設定回路40の内部構成の一例
を示す図である。
態例における参照値設定回路40は比較回路41へ出力
する参照信号42のレベルを常に適正になるように変化
させる。図13は参照値設定回路40の内部構成の一例
を示す図である。
【0068】図13を用いて参照信号42のうちVref+
のレベルを適正に変化させる方法を説明する。レンズシ
フト量検出系17よりのレンズシフト量信号18は2つ
のサンプルホールド回路45に入力される。サンプルホ
ールド回路45はタイミング発生回路46より与えられ
る所定のタイミングでレンズシフト量信号18の値をサ
ンプリングし、所定の期間そのサンプル値を保持し平均
値演算回路へ出力する。
のレベルを適正に変化させる方法を説明する。レンズシ
フト量検出系17よりのレンズシフト量信号18は2つ
のサンプルホールド回路45に入力される。サンプルホ
ールド回路45はタイミング発生回路46より与えられ
る所定のタイミングでレンズシフト量信号18の値をサ
ンプリングし、所定の期間そのサンプル値を保持し平均
値演算回路へ出力する。
【0069】サンプルホールド回路45aはステッピン
グモータ15のステップ駆動直前のレンズシフト量信号
18の値(図10の#A点の値に相当)をサンプル値4
7として上側の平均値演算回路49へ出力する。サンプ
ルホールド回路45bはステッピングモータ15のステ
ップ駆動直後のレンズシフト量信号18の値(図10の
#B点の値に相当)をサンプル値48として下側の平均
値演算回路49へ出力する。
グモータ15のステップ駆動直前のレンズシフト量信号
18の値(図10の#A点の値に相当)をサンプル値4
7として上側の平均値演算回路49へ出力する。サンプ
ルホールド回路45bはステッピングモータ15のステ
ップ駆動直後のレンズシフト量信号18の値(図10の
#B点の値に相当)をサンプル値48として下側の平均
値演算回路49へ出力する。
【0070】平均値演算回路49a及び49bはそれぞ
れ入力されたサンプル値のうち所定サンプル分の平均値
を演算する。即ち、平均値演算回路49aはステップ駆
動直前のサンプル値47の平均値50を出力し、平均値
演算回路49bはステップ駆動直後のサンプル値48の
平均値51を出力する。
れ入力されたサンプル値のうち所定サンプル分の平均値
を演算する。即ち、平均値演算回路49aはステップ駆
動直前のサンプル値47の平均値50を出力し、平均値
演算回路49bはステップ駆動直後のサンプル値48の
平均値51を出力する。
【0071】減算回路52は平均値50と51の差をと
り差信号53として出力する。差信号53はステップ駆
動直前のレンズシフト量の平均値とステップ駆動直後の
レンズシフト量の平均値の差であるため、対物レンズ3
の移動がレンズの中立点からどれだけずれているかを示
す。
り差信号53として出力する。差信号53はステップ駆
動直前のレンズシフト量の平均値とステップ駆動直後の
レンズシフト量の平均値の差であるため、対物レンズ3
の移動がレンズの中立点からどれだけずれているかを示
す。
【0072】加算回路56は差信号53と現在のVref+
の値を加算し、和信号57としてセレクタ回路58に出
力する。即ち、和信号57は対物レンズ3の移動の中立
点からのずれを補正するように現在のVref+を変化させ
た値となる。
の値を加算し、和信号57としてセレクタ回路58に出
力する。即ち、和信号57は対物レンズ3の移動の中立
点からのずれを補正するように現在のVref+を変化させ
た値となる。
【0073】初期値設定回路54はVref+の初期値を設
定する回路であり、例えば装置の電源投入直後から所定
の期間Vref+のレベルの初期値信号55をセレクタ回路
58に与える。セレクタ回路58はタイミング発生回路
46に指示に従い、初期値信号55または和信号57の
どちらかを選択し、Vref+として出力する。例えば、装
置の電源投入直後から所定の期間のみ初期値信号55を
選択して出力するようにタイミング発生回路46が指示
を与える。
定する回路であり、例えば装置の電源投入直後から所定
の期間Vref+のレベルの初期値信号55をセレクタ回路
58に与える。セレクタ回路58はタイミング発生回路
46に指示に従い、初期値信号55または和信号57の
どちらかを選択し、Vref+として出力する。例えば、装
置の電源投入直後から所定の期間のみ初期値信号55を
選択して出力するようにタイミング発生回路46が指示
を与える。
【0074】このように、ステップ駆動直前のレンズシ
フト量の平均値とステップ駆動直後のレンズシフト量の
平均値の差を現在のVref+に加算することにより、Vre
f+の値を補正し常に適正なレベルに設定することが可能
となる。
フト量の平均値とステップ駆動直後のレンズシフト量の
平均値の差を現在のVref+に加算することにより、Vre
f+の値を補正し常に適正なレベルに設定することが可能
となる。
【0075】次に、図11はステッピングモータの1ス
テップ回転角度のばらつきが大きい場合の各種信号の波
形を示すタイミング図である。1ステップの回転角度が
小さい時、光ヘッド2の移動量も小さいためレンズシフ
ト量信号18のレベル変化も小さい(図中の#A2から
#B2、もしくは#A4から#B4の駆動に相当)。こ
のためレンズシフト量が正方向に偏ってしまい、レンズ
移動許容範囲は満たしていても適正なレベルとは言えな
い。
テップ回転角度のばらつきが大きい場合の各種信号の波
形を示すタイミング図である。1ステップの回転角度が
小さい時、光ヘッド2の移動量も小さいためレンズシフ
ト量信号18のレベル変化も小さい(図中の#A2から
#B2、もしくは#A4から#B4の駆動に相当)。こ
のためレンズシフト量が正方向に偏ってしまい、レンズ
移動許容範囲は満たしていても適正なレベルとは言えな
い。
【0076】従来例において説明したようにステッピン
グモータをマイクロステップ駆動する場合、ステッピン
グモータに印加する駆動電流の位相と1ステップ回転角
度のばらつきに相関性がある。駆動電流の位相と回転角
度のばらつきに相関がある場合には、回転角度のばらつ
きが大きくてもVref+の値を適正なレベルに設定するこ
とが可能である。
グモータをマイクロステップ駆動する場合、ステッピン
グモータに印加する駆動電流の位相と1ステップ回転角
度のばらつきに相関性がある。駆動電流の位相と回転角
度のばらつきに相関がある場合には、回転角度のばらつ
きが大きくてもVref+の値を適正なレベルに設定するこ
とが可能である。
【0077】図14は16分割マイクロステップ駆動時
の各電流位相毎に、Vref+の値を設定する参照値設定回
路40の内部構成を示す図である。図13の構成と同様
レンズシフト量信号18がサンプルホールド回路45a
及び45bに入力され、サンプルホールド回路45aは
ステップ駆動直前のレンズシフト量のサンプル値、サン
プルホールド回路45bはステップ駆動直後のレンズシ
フト量のサンプル値をそれぞれ出力する。
の各電流位相毎に、Vref+の値を設定する参照値設定回
路40の内部構成を示す図である。図13の構成と同様
レンズシフト量信号18がサンプルホールド回路45a
及び45bに入力され、サンプルホールド回路45aは
ステップ駆動直前のレンズシフト量のサンプル値、サン
プルホールド回路45bはステップ駆動直後のレンズシ
フト量のサンプル値をそれぞれ出力する。
【0078】2つのサンプルホールド回路45a及び4
5bの出力はそれぞれ別々に設けた16個の平均値演算
回路に入力される。例えば、θ0平均値演算回路49a
は従来例図28にて説明した電流位相θ0における駆動
直前/直後のサンプル値のみを選択して平均値を演算
し、θ1平均値演算回路49bは電流位相θ1における
駆動直前/直後のサンプル値のみを選択して平均値を演
算する。
5bの出力はそれぞれ別々に設けた16個の平均値演算
回路に入力される。例えば、θ0平均値演算回路49a
は従来例図28にて説明した電流位相θ0における駆動
直前/直後のサンプル値のみを選択して平均値を演算
し、θ1平均値演算回路49bは電流位相θ1における
駆動直前/直後のサンプル値のみを選択して平均値を演
算する。
【0079】各平均値演算回路はゲート信号に基づいて
平均値演算を行う。電流位相判別回路64は駆動パルス
発生回路の出力するモータ制御信号20を用いて現在の
電流位相が16分割マイクロステップ駆動における各電
流位相θ0からθ15のいずれであるかを判別し、各電
流位相毎に異なるタイミングのゲート信号を発生する。
これにより、各平均値演算回路は特定の電流位相におけ
るサンプル値のみ選択可能となる。
平均値演算を行う。電流位相判別回路64は駆動パルス
発生回路の出力するモータ制御信号20を用いて現在の
電流位相が16分割マイクロステップ駆動における各電
流位相θ0からθ15のいずれであるかを判別し、各電
流位相毎に異なるタイミングのゲート信号を発生する。
これにより、各平均値演算回路は特定の電流位相におけ
るサンプル値のみ選択可能となる。
【0080】図33は電流位相判別回路64の内部構成
の一例を示すブロック図である。アップ/ダウンカウン
タ回路62は、駆動パルス発生回路の出力であるモータ
制御信号20のうち、ステップ駆動パルス、駆動方向信
号、基準電流位相を示すリセット信号を用いてステップ
駆動の計数を行い、電流位相を示すステップカウント信
号63をタイミング発生回路61に出力する。ステップ
カウント信号63の内容は、例えば16分割マイクロス
テップ駆動の場合0から15までの数字を示すコードと
する。タイミング発生回路61はステップカウント信号
63を元に、各平均値演算回路に電流位相毎に異なるタ
イミングのゲート信号を生成する。
の一例を示すブロック図である。アップ/ダウンカウン
タ回路62は、駆動パルス発生回路の出力であるモータ
制御信号20のうち、ステップ駆動パルス、駆動方向信
号、基準電流位相を示すリセット信号を用いてステップ
駆動の計数を行い、電流位相を示すステップカウント信
号63をタイミング発生回路61に出力する。ステップ
カウント信号63の内容は、例えば16分割マイクロス
テップ駆動の場合0から15までの数字を示すコードと
する。タイミング発生回路61はステップカウント信号
63を元に、各平均値演算回路に電流位相毎に異なるタ
イミングのゲート信号を生成する。
【0081】なお、電流位相判別回路64の一例とし
て、アップ/ダウンカウンタ回路62を備え、ステップ
駆動の計数を行うことにより電流位相を判別する方法を
示したが、これに限定されるものではない。例えば、図
28に示したA相及びB相の駆動電流値を直接検出する
ことにより、電流位相を判別してもよい。
て、アップ/ダウンカウンタ回路62を備え、ステップ
駆動の計数を行うことにより電流位相を判別する方法を
示したが、これに限定されるものではない。例えば、図
28に示したA相及びB相の駆動電流値を直接検出する
ことにより、電流位相を判別してもよい。
【0082】電流位相毎に演算された平均値より図13
の方法と同様、ステップ駆動直前と直後のレンズシフト
量の差が求められ、電流位相毎のVref+の値に加算され
る。電流位相毎に求めた16種類のVref+の値は出力選
択回路60により1つに選択され出力される。出力選択
回路60はタイミング発生回路61により、現在の電流
位相に対応したVref+の値を選択して出力するように制
御される。
の方法と同様、ステップ駆動直前と直後のレンズシフト
量の差が求められ、電流位相毎のVref+の値に加算され
る。電流位相毎に求めた16種類のVref+の値は出力選
択回路60により1つに選択され出力される。出力選択
回路60はタイミング発生回路61により、現在の電流
位相に対応したVref+の値を選択して出力するように制
御される。
【0083】このようにして電流位相毎にVref+の値を
設定した場合の各種信号の波形を示すタイミング図が図
12である。図11と比較すれば分かるように1ステッ
プ回転角度のばらつきにより1ステップ当たりの対物レ
ンズ移動量が異なっていても、対物レンズ3の移動は物
理的な中立点を中心に制御される。
設定した場合の各種信号の波形を示すタイミング図が図
12である。図11と比較すれば分かるように1ステッ
プ回転角度のばらつきにより1ステップ当たりの対物レ
ンズ移動量が異なっていても、対物レンズ3の移動は物
理的な中立点を中心に制御される。
【0084】以上説明した方法により、参照値Vref+の
レベルを適正に設定することにより、対物レンズ3は物
理的な中立点を中心に移動するように制御される。従っ
て、光軸からのずれも最小となるように制御されるた
め、トラッキングエラー信号9にオフセットが発生しに
くくなる。よって、信号の記録再生の品質劣化を低減す
ることが可能となる。
レベルを適正に設定することにより、対物レンズ3は物
理的な中立点を中心に移動するように制御される。従っ
て、光軸からのずれも最小となるように制御されるた
め、トラッキングエラー信号9にオフセットが発生しに
くくなる。よって、信号の記録再生の品質劣化を低減す
ることが可能となる。
【0085】なお本実施の形態例においてはVref+のレ
ベルを変化させて時計回りの駆動を制御する場合につい
て説明したが、Vref-のレベルを変化させて反時計回り
の駆動を制御する場合についても同様の構成で実現する
ことが可能である。
ベルを変化させて時計回りの駆動を制御する場合につい
て説明したが、Vref-のレベルを変化させて反時計回り
の駆動を制御する場合についても同様の構成で実現する
ことが可能である。
【0086】図3は本発明の第3の実施の形態例におけ
る光ディスク制御装置の構成を示すブロック図である。
図3において、図1と同一の符号を付された各構成要素
の動作は図1と同様であり、その動作説明は省略する。
る光ディスク制御装置の構成を示すブロック図である。
図3において、図1と同一の符号を付された各構成要素
の動作は図1と同様であり、その動作説明は省略する。
【0087】検出系70は光ディスク1からの反射光を
検出して、フォーカスエラー信号8及びトラッキングエ
ラー信号9に加え、RF信号71をアドレス再生回路7
2に出力する。アドレス再生回路72はRF信号71を
元に予め光ディスク1に記録されている番地情報73を
読みとり、システムコントローラ74に出力する。
検出して、フォーカスエラー信号8及びトラッキングエ
ラー信号9に加え、RF信号71をアドレス再生回路7
2に出力する。アドレス再生回路72はRF信号71を
元に予め光ディスク1に記録されている番地情報73を
読みとり、システムコントローラ74に出力する。
【0088】システムコントローラ74は、光ディスク
1上の所定のトラック位置の記録データを再生したりデ
ータの記録を行うために、番地情報73を用いて光スポ
ット5の現在位置を把握する。即ち、番地情報73を用
いながら、記録または再生を行いたいトラック位置に光
スポット5を移動するように、トラッキング制御回路7
5及びス駆動パルス発生回路76に指示を送る。
1上の所定のトラック位置の記録データを再生したりデ
ータの記録を行うために、番地情報73を用いて光スポ
ット5の現在位置を把握する。即ち、番地情報73を用
いながら、記録または再生を行いたいトラック位置に光
スポット5を移動するように、トラッキング制御回路7
5及びス駆動パルス発生回路76に指示を送る。
【0089】図32はデータの記録/再生を行う際のシ
ステムコントローラ74の動作の流れを示す図である。
データの記録/再生を行いたいトラック番地yと現在光
スポット5が存在するトラック番地xとの相対番地(y
−x)により、光ヘッド2全体を移動させる必要がある
かどうかをシステムコントローラ74が判断する(s
1)。
ステムコントローラ74の動作の流れを示す図である。
データの記録/再生を行いたいトラック番地yと現在光
スポット5が存在するトラック番地xとの相対番地(y
−x)により、光ヘッド2全体を移動させる必要がある
かどうかをシステムコントローラ74が判断する(s
1)。
【0090】光ヘッド2を移動させる必要が無い場合、
(y−x)の値に応じたトラック分ジャンピングを行う
ようにトラッキング制御回路75にジャンピング指示を
出す(s2)。光ヘッド2全体を移動させる必要がある
場合、システムコントローラ74は、例えば相対番地に
基づいて、発生すべきステップ駆動パルスの数及び駆動
方向を駆動パルス発生回路76に指示し(s3)、トラ
ッキング制御回路75にトラッキング制御ループを開く
ように指示する。駆動パルス発生回路76は指示された
数のステップ駆動パルス及び駆動方向信号等からなるモ
ータ制御信号20をステッピングモータ駆動回路77に
出力する。ステッピングモータ駆動回路77はモータ制
御信号20を受けてステッピングモータ15にモータ駆
動電流22を印加する。指示された数のステップ駆動が
終了する(s4)と、システムコントローラ74はトラ
ッキング制御回路75にトラッキング制御ループを閉じ
るように指示する(s5)。指示によりトラッキング制
御ループが閉じ、所定のトラック6に光スポット5が追
従する。光スポット5がトラック追従するとシステムコ
ントローラ74は番地情報73を読み、所定のトラック
位置の番地と照合する(s0)。
(y−x)の値に応じたトラック分ジャンピングを行う
ようにトラッキング制御回路75にジャンピング指示を
出す(s2)。光ヘッド2全体を移動させる必要がある
場合、システムコントローラ74は、例えば相対番地に
基づいて、発生すべきステップ駆動パルスの数及び駆動
方向を駆動パルス発生回路76に指示し(s3)、トラ
ッキング制御回路75にトラッキング制御ループを開く
ように指示する。駆動パルス発生回路76は指示された
数のステップ駆動パルス及び駆動方向信号等からなるモ
ータ制御信号20をステッピングモータ駆動回路77に
出力する。ステッピングモータ駆動回路77はモータ制
御信号20を受けてステッピングモータ15にモータ駆
動電流22を印加する。指示された数のステップ駆動が
終了する(s4)と、システムコントローラ74はトラ
ッキング制御回路75にトラッキング制御ループを閉じ
るように指示する(s5)。指示によりトラッキング制
御ループが閉じ、所定のトラック6に光スポット5が追
従する。光スポット5がトラック追従するとシステムコ
ントローラ74は番地情報73を読み、所定のトラック
位置の番地と照合する(s0)。
【0091】この動作は所定のトラック位置の番地が再
生できるまで繰り返される。
生できるまで繰り返される。
【0092】データの検索等を高速に行うため、s3の
処理に伴いステッピングモータ15を駆動する場合(以
下、シークモードと呼ぶ)は出来るだけ高速に行う必要
がある。これに対し、データの記録/再生時に螺旋状の
トラック6を連続的に追従する場合(以下、追従モード
と呼ぶ)のステッピングモータ15の駆動はレンズ移動
許容範囲を満たすように間欠的に行われるため、s3の
処理に伴う駆動よりも低速である。
処理に伴いステッピングモータ15を駆動する場合(以
下、シークモードと呼ぶ)は出来るだけ高速に行う必要
がある。これに対し、データの記録/再生時に螺旋状の
トラック6を連続的に追従する場合(以下、追従モード
と呼ぶ)のステッピングモータ15の駆動はレンズ移動
許容範囲を満たすように間欠的に行われるため、s3の
処理に伴う駆動よりも低速である。
【0093】1種類の駆動方法を用いた場合、ステッピ
ングモータの駆動速度(回転速度)は単位時間当たりの
ステップ駆動パルスの数であるパルスレートにより決定
される。一般にステッピングモータの発生トルクはパル
スレートが高いほど小さくなり、パルスレートが高いほ
どステッピングモータの駆動に必要となる電力は大きく
なる。
ングモータの駆動速度(回転速度)は単位時間当たりの
ステップ駆動パルスの数であるパルスレートにより決定
される。一般にステッピングモータの発生トルクはパル
スレートが高いほど小さくなり、パルスレートが高いほ
どステッピングモータの駆動に必要となる電力は大きく
なる。
【0094】従って、追従モードにおける駆動電流もし
くは駆動電圧は、シークモードにおける駆動電流もしく
は駆動電圧より低く設定することが可能である。
くは駆動電圧は、シークモードにおける駆動電流もしく
は駆動電圧より低く設定することが可能である。
【0095】一方、ディスク1回転当たり1トラックジ
ャンプを行い、所定のトラック位置に光スポット5をス
チルさせる場合(以下、スチルモードと呼ぶ)、光ヘッ
ド2は動かす必要が無い。従って、光ヘッド2を静止さ
せるのに必要な最低限のトルクを発生できれば良い。ま
た、光ヘッド2はリードスクリュー16により保持され
ているため、外力によりリードスクリュー16が回転し
ない限り光ヘッド2の位置は変わらない。
ャンプを行い、所定のトラック位置に光スポット5をス
チルさせる場合(以下、スチルモードと呼ぶ)、光ヘッ
ド2は動かす必要が無い。従って、光ヘッド2を静止さ
せるのに必要な最低限のトルクを発生できれば良い。ま
た、光ヘッド2はリードスクリュー16により保持され
ているため、外力によりリードスクリュー16が回転し
ない限り光ヘッド2の位置は変わらない。
【0096】従って、スチルモードにおける駆動電流も
しくは駆動電圧は、追従モードにおける駆動電流もしく
は駆動電圧よりさらに低く設定することが可能である。
しくは駆動電圧は、追従モードにおける駆動電流もしく
は駆動電圧よりさらに低く設定することが可能である。
【0097】また、PM型ステッピングモータを用いて
いる場合、永久磁石によりロータがある角度位置を保持
する性質がある。従って、永久磁石による物理的な静止
位置にロータを保持しながらスチルさせた場合、ステッ
ピングモータの駆動電流もしくは駆動電圧はゼロであっ
ても良い。
いる場合、永久磁石によりロータがある角度位置を保持
する性質がある。従って、永久磁石による物理的な静止
位置にロータを保持しながらスチルさせた場合、ステッ
ピングモータの駆動電流もしくは駆動電圧はゼロであっ
ても良い。
【0098】システムコントローラ74は現在の装置の
動作状態が、上記したシークモード、追従モード、スチ
ルモードのいずれであるかを特定するコード78をステ
ッピングモータ駆動回路77に出力し、ステッピングモ
ータ駆動回路77はこのコード78に従い、ステッピン
グモータ15に印加する駆動電流もしくは駆動電圧が、 シークモード > 追従モード > スチルモード となるように設定する。
動作状態が、上記したシークモード、追従モード、スチ
ルモードのいずれであるかを特定するコード78をステ
ッピングモータ駆動回路77に出力し、ステッピングモ
ータ駆動回路77はこのコード78に従い、ステッピン
グモータ15に印加する駆動電流もしくは駆動電圧が、 シークモード > 追従モード > スチルモード となるように設定する。
【0099】こうすることにより、ステッピングモータ
15には常に必要最低限の電力が供給されるため、制御
性能を低下させることなく、消費電力を低減し、過剰な
電力供給による余分な発熱を抑制することが可能とな
る。
15には常に必要最低限の電力が供給されるため、制御
性能を低下させることなく、消費電力を低減し、過剰な
電力供給による余分な発熱を抑制することが可能とな
る。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ステッピ
ングモータの駆動タイミングを示す駆動パルスを用い
て、アクチュエータの制御を行うことにより、ステッピ
ングモータの駆動に伴い発生した衝撃が光スポットの位
置制御に及ぼす悪影響を低減できる。
ングモータの駆動タイミングを示す駆動パルスを用い
て、アクチュエータの制御を行うことにより、ステッピ
ングモータの駆動に伴い発生した衝撃が光スポットの位
置制御に及ぼす悪影響を低減できる。
【0101】また本発明は、ステッピングモータの1ス
テップ駆動の直前及び直後の対物レンズのシフト量に基
づいて参照値の設定を行い、参照値とシフト量の比較に
よりステッピングモータの駆動タイミングを決定するこ
とにより、シフト量を検出するセンサの感度が変化して
も、対物レンズのシフト量が常に適正になるようにステ
ッピングモータの駆動タイミングを制御することが可能
となる。さらに、ステッピングモータを基本ステップ位
置を複数に細分化した位置に停止するように駆動する場
合、停止位置毎に参照値の設定を行うことにより、ステ
ッピングモータの移動角度のばらつきが大きくても、対
物レンズのシフト量が常に適正になるように制御するこ
とが可能となる。
テップ駆動の直前及び直後の対物レンズのシフト量に基
づいて参照値の設定を行い、参照値とシフト量の比較に
よりステッピングモータの駆動タイミングを決定するこ
とにより、シフト量を検出するセンサの感度が変化して
も、対物レンズのシフト量が常に適正になるようにステ
ッピングモータの駆動タイミングを制御することが可能
となる。さらに、ステッピングモータを基本ステップ位
置を複数に細分化した位置に停止するように駆動する場
合、停止位置毎に参照値の設定を行うことにより、ステ
ッピングモータの移動角度のばらつきが大きくても、対
物レンズのシフト量が常に適正になるように制御するこ
とが可能となる。
【0102】従って、光スポットの移動手段としてステ
ッピングモータを用いた光ディスク制御装置において、
光スポットの追従性能を向上させることが出来る。
ッピングモータを用いた光ディスク制御装置において、
光スポットの追従性能を向上させることが出来る。
【0103】また本発明は、光スポットを所定のトラッ
ク位置にスチルさせる場合、連続的に光スポットをトラ
ック追従させる場合、所定のトラックを検索し光スポッ
トを移動させる場合、各場合毎にステッピングモータの
駆動電流値もしくは駆動電圧値を切り換えることによ
り、各場合毎に必要な最低限の電力をステッピングモー
タに供給することが可能となる。
ク位置にスチルさせる場合、連続的に光スポットをトラ
ック追従させる場合、所定のトラックを検索し光スポッ
トを移動させる場合、各場合毎にステッピングモータの
駆動電流値もしくは駆動電圧値を切り換えることによ
り、各場合毎に必要な最低限の電力をステッピングモー
タに供給することが可能となる。
【0104】従って、光スポットの移動手段としてステ
ッピングモータを用いた光ディスク制御装置において、
複雑な制御を伴うことなしに簡単な構成で消費電力及び
余分な発熱を抑えることが出来る。
ッピングモータを用いた光ディスク制御装置において、
複雑な制御を伴うことなしに簡単な構成で消費電力及び
余分な発熱を抑えることが出来る。
【図1】本発明の第1の実施の形態例における光ディス
ク制御装置の構成を示すブロック図
ク制御装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施の形態例における光ディス
ク制御装置の構成を示すブロック図
ク制御装置の構成を示すブロック図
【図3】本発明の第3の実施の形態例における光ディス
ク制御装置の構成を示すブロック図
ク制御装置の構成を示すブロック図
【図4】本発明の第1の実施の形態例における衝撃の影
響を軽減する第1の方法を説明するタイミング図
響を軽減する第1の方法を説明するタイミング図
【図5】本発明の第1の実施の形態例における衝撃の影
響を軽減する第2の方法を説明するタイミング図
響を軽減する第2の方法を説明するタイミング図
【図6】本発明の第1の実施の形態例におけるトラッキ
ング制御回路の内部構成の一例を示すブロック図
ング制御回路の内部構成の一例を示すブロック図
【図7】同じくトラッキング制御回路の内部構成の一例
を示すブロック図
を示すブロック図
【図8】同じくトラッキング制御回路の内部構成の一例
を示すブロック図
を示すブロック図
【図9】本発明の第2の実施の形態例におけるステッピ
ングモータ駆動時の各種信号波形の一例を示すタイミン
グ図
ングモータ駆動時の各種信号波形の一例を示すタイミン
グ図
【図10】同じくステッピングモータ駆動時の各種信号
波形の一例を示すタイミング図
波形の一例を示すタイミング図
【図11】同じくステッピングモータ駆動時の各種信号
波形の一例を示すタイミング図
波形の一例を示すタイミング図
【図12】同じくステッピングモータ駆動時の各種信号
波形の一例を示すタイミング図
波形の一例を示すタイミング図
【図13】本発明の第2の実施の形態例における参照値
設定回路の内部構成の一例を示すブロック図
設定回路の内部構成の一例を示すブロック図
【図14】本発明の第2の実施の形態例における参照値
設定回路の内部構成の別の例を示すブロック図
設定回路の内部構成の別の例を示すブロック図
【図15】本発明の第1の実施の形態例におけるトラッ
キング制御ループの開ループ伝達関数の周波数特性の一
例を示す波形図
キング制御ループの開ループ伝達関数の周波数特性の一
例を示す波形図
【図16】本発明の第1の実施の形態例における補償回
路の伝達関数の周波数特性の一例を示す波形図
路の伝達関数の周波数特性の一例を示す波形図
【図17】本発明の第1の実施の形態例におけるトラッ
キング制御ループの開ループ伝達関数の周波数特性の別
の例を示す波形図
キング制御ループの開ループ伝達関数の周波数特性の別
の例を示す波形図
【図18】従来の光ディスク装置における光スポット位
置決め方法の一例を示す模式図
置決め方法の一例を示す模式図
【図19】従来のステッピングモータを移送モータとし
て用いた光ディスク装置の一例を示す概略図
て用いた光ディスク装置の一例を示す概略図
【図20】PM型2相ステッピングモータの原理的構造
を説明する回転軸方向から見た断面図
を説明する回転軸方向から見た断面図
【図21】PM型2相ステッピングモータの回転動作を
説明する模式図
説明する模式図
【図22】同じく回転動作を説明する模式図
【図23】同じく回転動作を説明する模式図
【図24】同じく回転動作を説明する模式図
【図25】PM型2相ステッピングモータの1相励磁駆
動を説明するタイミング図
動を説明するタイミング図
【図26】PM型2相ステッピングモータの2相励磁駆
動を説明するタイミング図
動を説明するタイミング図
【図27】同じく1−2相励磁駆動を説明するタイミン
グ図
グ図
【図28】同じく16分割マイクロステップ駆動を説明
するタイミング図
するタイミング図
【図29】PM型2相ステッピングモータの2相励磁駆
動を説明する模式図
動を説明する模式図
【図30】同じく1−2相励磁駆動を説明する模式図
【図31】同じく16分割マイクロステップ駆動を説明
する模式図
する模式図
【図32】本発明の第3の実施の形態例におけるシステ
ムコントローラの動作の流れを示すフローチャート
ムコントローラの動作の流れを示すフローチャート
【図33】本発明の第2の実施の形態例における電流位
相判別回路の内部構成の一例を示すブロック図
相判別回路の内部構成の一例を示すブロック図
【符号の説明】 1 光ディスク 2 光ヘッド 3 対物レンズ 4 アクチュエータ 5 光スポット 6 トラック 7 検出系 10 フォーカス制御回路 12 トラッキング制御回路 15 ステッピングモータ 16 リードスクリュー 17 レンズシフト量検出系 19 駆動パルス発生回路 21 ステッピングモータ駆動回路 25 増幅回路 26 セレクタ回路 27 補償回路 28 電流増幅回路 31 信号減算回路 32 等価変換回路 33 ゲイン切換制御回路 40 参照値設定回路 41 比較回路 44 駆動パルス発生回路 45 サンプルホールド回路 46 タイミング発生回路 49 平均値演算回路 52 減算回路 54 初期値設定回路 56 加算回路 58 セレクタ回路 60 出力選択回路 61 タイミング発生回路 62 アップ/ダウンカウンタ回路 72 アドレス再生回路 74 システムコントローラ 75 トラッキング制御回路 76 駆動パルス発生回路 77 ステッピングモータ駆動回路
Claims (8)
- 【請求項1】 レーザ光を集光し光ディスク上に光スポ
ットを形成する対物レンズと、前記対物レンズを駆動す
るアクチュエータと、前記対物レンズ及び前記アクチュ
エータを搭載した光学台と、前記光学台を移動させるス
テッピングモータと、前記光スポットが、前記光ディス
ク上の所定のトラックの中心に形成され、又は記録面に
焦点が合うように、前記アクチュエータ及び前記ステッ
ピングモータを駆動制御する制御手段を備えた光ディス
ク制御装置であって、 前記制御手段は、前記ステッピングモータを所定角度分
回転させるタイミングを与える駆動パルスを発生するパ
ルス発生手段と、前記駆動パルスを受けて前記ステッピ
ングモータを駆動するステッピングモータ駆動手段と、
前記光スポットのトラック中心からのずれ、又は記録面
からの焦点のずれを検出し、検出されたずれ及び前記駆
動パルスに基づいて前記アクチュエータを制御するアク
チュエータ制御手段を具備することを特徴とする光ディ
スク制御装置。 - 【請求項2】 レーザ光を集光し光ディスク上に光スポ
ットを形成する対物レンズと、前記対物レンズを駆動す
るアクチュエータと、前記対物レンズ及び前記アクチュ
エータを搭載した光学台と、前記光学台を移動させるス
テッピングモータと、前記光スポットが、前記光ディス
ク上の所定のトラックの中心に形成され、又は記録面に
焦点が合うように、前記アクチュエータ及び前記ステッ
ピングモータを駆動制御する制御手段を備えた光ディス
ク制御装置であって、 前記制御手段は、前記光スポットのトラック中心からの
ずれ、又は記録面からの焦点のずれを検出し、検出され
たずれに基づいて前記アクチュエータを制御するアクチ
ュエータ制御手段と、前記対物レンズのレンズシフト量
を検出するレンズシフト量検出手段と、検出された前記
レンズシフト量と参照値を比較する比較手段と、前記比
較手段の出力に基づいて前記ステッピングモータを所定
角度分回転させるタイミングを与える駆動パルスを発生
するパルス発生手段と、前記駆動パルスを受けて前記ス
テッピングモータを駆動するステッピングモータ駆動手
段と、前記参照値を駆動パルスの発生直前及び発生直後
のレンズシフト量に基づいて学習により変化させる参照
値設定手段を具備することを特徴とする光ディスク制御
装置。 - 【請求項3】 レーザ光を集光し光ディスク上に光スポ
ットを形成する対物レンズと、前記対物レンズを駆動す
るアクチュエータと、前記対物レンズ及び前記アクチュ
エータを搭載した光学台と、前記光学台を移動させるス
テッピングモータと、前記光スポットが前記光ディスク
上の所定のトラック中心に形成され、又は記録面に焦点
が合うように、前記アクチュエータ及び前記ステッピン
グモータを駆動制御する制御手段を備えた光ディスク制
御装置であって、 前記制御手段は、前記光スポットのトラック中心からの
ずれ、又は記録面からの焦点のずれを検出し、検出され
たずれに基づいて前記アクチュエータを制御するアクチ
ュエータ制御手段と、前記対物レンズのレンズシフト量
を検出するレンズシフト量検出手段と、検出された前記
レンズシフト量と参照値を比較する比較手段と、前記比
較手段の出力に基づいて前記ステッピングモータを回転
させるタイミングを与える駆動パルスを発生するパルス
発生手段と、前記駆動パルスを受けて前記ステッピング
モータを、基本ステップ位置を複数に細分化した位置に
停止するように制御するステッピングモータ駆動手段
と、前記ステッピングモータの停止位置と基本ステップ
位置との相対変位を判別する判別手段と、前記判別手段
の出力に基づき前記参照値を設定する参照値設定手段を
具備することを特徴とする光ディスク制御装置。 - 【請求項4】 レンズシフト量検出手段は、アクチュエ
ータに印加される駆動電流の低域成分を示す電流モニタ
信号を出力する電流モニタ手段よりなることを特徴とす
る請求項2または請求項3に記載の光ディスク制御装
置。 - 【請求項5】 前記判別手段は、駆動パルスを計数する
カウンタにより構成されていることを特徴とする請求項
3に記載の光ディスク制御装置。 - 【請求項6】 レーザ光を集光し光ディスク上に光スポ
ットを形成する対物レンズと、前記対物レンズを駆動す
るアクチュエータと、前記対物レンズ及び前記アクチュ
エータを搭載した光学台と、前記光学台を移動させるス
テッピングモータと、前記光スポットが前記光ディスク
上の所定のトラック位置に形成されるように前記アクチ
ュエータ及び前記ステッピングモータを駆動制御する制
御手段を備えた光ディスク制御装置であって、 前記制御手段は、前記光スポットを所定のトラック位置
にスチルするスチルモードと、連続的に光スポットをト
ラック追従させる追従モードと、所定のトラックを検索
し光スポットを移動させるシークモードとに、制御モー
ドを切り替えるモード切替手段と、前記モード切替手段
により切り替えられた各モードによりステッピングモー
タの駆動電流値もしくは駆動電圧値を切り替えるように
制御するステッピングモータ駆動手段を具備することを
特徴とする光ディスク制御装置。 - 【請求項7】 ステッピングモータ駆動手段は、スチル
モード、追従モード、シークモードの順に大きくなるよ
うに、駆動電流もしくは駆動電圧の最大値を設定するこ
とを特徴とする請求項6に記載の光ディスク制御装置。 - 【請求項8】 ステッピングモータ駆動手段は、スチル
モードにおいては駆動電流値もしくは駆動電圧値をゼロ
に設定することを特徴とする請求項6に記載の光ディス
ク制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33736595A JPH09180203A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 光ディスク制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33736595A JPH09180203A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 光ディスク制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09180203A true JPH09180203A (ja) | 1997-07-11 |
Family
ID=18307942
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33736595A Pending JPH09180203A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 光ディスク制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09180203A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7149157B2 (en) | 2002-07-05 | 2006-12-12 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Method and apparatus to control a step motor of an optical disk driving system |
WO2008035555A1 (fr) | 2006-09-20 | 2008-03-27 | Konica Minolta Opto, Inc. | Dispositif de lecture optique, dispositif de commande de lecture optique et procédé de commande de lecture optique |
EP2254115A3 (en) * | 2009-05-21 | 2011-01-05 | Funai Electric Co., Ltd. | Optical disc device |
JP2015165443A (ja) * | 2014-03-03 | 2015-09-17 | クラリオン株式会社 | 光ディスク装置、及び制御方法 |
-
1995
- 1995-12-25 JP JP33736595A patent/JPH09180203A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7149157B2 (en) | 2002-07-05 | 2006-12-12 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Method and apparatus to control a step motor of an optical disk driving system |
WO2008035555A1 (fr) | 2006-09-20 | 2008-03-27 | Konica Minolta Opto, Inc. | Dispositif de lecture optique, dispositif de commande de lecture optique et procédé de commande de lecture optique |
EP2015298A1 (en) * | 2006-09-20 | 2009-01-14 | Konica Minolta Opto, Inc. | Optical pickup device, optical pickup control device and optical pickup control method |
EP2015298A4 (en) * | 2006-09-20 | 2009-06-10 | Konica Minolta Opto Inc | OPTICAL READER, CONTROL FOR OPTICAL READER AND CONTROL METHOD FOR OPTICAL READER |
US7952965B2 (en) | 2006-09-20 | 2011-05-31 | Konica Minolta Opto, Inc. | Optical pickup device, optical pickup controller and optical pickup control method |
EP2254115A3 (en) * | 2009-05-21 | 2011-01-05 | Funai Electric Co., Ltd. | Optical disc device |
US8264923B2 (en) | 2009-05-21 | 2012-09-11 | Funai Electric Co., Ltd. | Optical disc device |
JP2015165443A (ja) * | 2014-03-03 | 2015-09-17 | クラリオン株式会社 | 光ディスク装置、及び制御方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6222340B1 (en) | Stepping motor control device and optical head drive device | |
US5084661A (en) | Position control system for information storage system | |
JPH10304699A (ja) | ステッピングモータの制御装置及び制御方法 | |
US6754151B2 (en) | BEMF timing system | |
US20050276190A1 (en) | Control circuit for optical disk apparatus and method of controlling record/playback of optical disk | |
US20070047406A1 (en) | Optical disk apparatus | |
JPH09180203A (ja) | 光ディスク制御装置 | |
US6785205B2 (en) | Apparatus for controlling eccentricity in photo-record player and control method thereof | |
JP2007066451A5 (ja) | ||
US7079459B2 (en) | System and method for performing a spin motor startup operation | |
JP2000251269A (ja) | 情報記録再生装置および方法並びに伝送媒体 | |
US7885150B2 (en) | Track jumping scan control device and track searching device | |
JPH08138253A (ja) | 光ディスク装置及びトラッキング制御方法 | |
JP3145973B2 (ja) | 光ディスク装置の光ヘッド移動制御装置 | |
JP2505016B2 (ja) | ステップモ―タの制御方法 | |
US6901040B2 (en) | Kp and Ki lookup system and method | |
KR100533744B1 (ko) | 광디스크 장치에서의 슬레드 모터 제어장치 및 방법 | |
US6704261B2 (en) | Spin motor control in an optical drive | |
JPWO2004032125A1 (ja) | 光ディスク装置 | |
US6898170B2 (en) | PMAD/PSA digital feedback system | |
US7065018B2 (en) | CLV system and method using PSA lookup | |
JPH07272291A (ja) | 光デイスク装置 | |
KR100530171B1 (ko) | 트랙점프안정화구간에서의 스핀들모터회전에 의한 트랙편차보정방법 및 그 장치 | |
JPH10243695A (ja) | ステッピングモータ制御方法およびディスク装置 | |
JPH0830986A (ja) | 光デイスク記録再生装置 |