JP2000104351A - 液漏れ防止構造とそれに用いる可とう継手 - Google Patents

液漏れ防止構造とそれに用いる可とう継手

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JP2000104351A JP10277853A JP27785398A JP2000104351A JP 2000104351 A JP2000104351 A JP 2000104351A JP 10277853 A JP10277853 A JP 10277853A JP 27785398 A JP27785398 A JP 27785398A JP 2000104351 A JP2000104351 A JP 2000104351A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可とう継手の生産性や施工の作業性、コスト
面ですぐれるとともに取り付け高さが低くて場所をとら
ず、しかも角部などがあっても直線部と変わらない均一
な液漏れ防止機能を維持できる新規な液漏れ防止構造
と、それに用いる可とう継手とを提供する。 【解決手段】 液漏れ防止構造は、壁体1に設けた連結
部10両側の壁面11、12間に、平板シート状のエラ
ストマー製の可とう継手2を、中間部分22をたるま
せ、かつ連結部10に沿って折り畳んだ状態で架設し
た。可とう継手2は、壁面11,12への取付部21,
21を中間部分22より厚肉に形成するか、または中間
部分22に、その折り畳みを補助する溝を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば石油な
どの危険物のタンクの周囲を囲う防液堤などの壁体か
ら、地震などの際に液漏れするのを防止するための液漏
れ防止構造と、それに用いられる可とう継手とに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば石油などの危険物を貯蔵するタ
ンクが地震などで破壊された際に敷地外に液漏れして、
火災などの事故の危険性が拡大するのを防止するため
に、近時、上記タンクの周囲を囲う防液堤に、目地によ
る線状の連結部、または線状の切りこみを設けたひび割
れ誘発部などを設けて、地震などによる防液堤の決壊位
置を上記の連結部、ひび割れ誘発部に限定するととも
に、その外側の、連結部、ひび割れ誘発部を挟む両側の
壁面間に可とう継手を架設して、上記連結部またはひび
割れ誘発部からの液漏れを、上記可とう継手によって防
止するようにした液漏れ防止構造が、広く採用されるよ
うになってきた。
【0003】かかる液漏れ防止構造において使用される
可とう継手としては、たとえば特開平10−61031
号公報に開示された断面略Ω字状のゴム製のものや、あ
るいは特開平10−86996号公報に開示された、中
間部にベローズを備えた金属の伸縮板などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
可とう継手はいずれも、 上記のように断面形状が複雑であるため、その製造
のための金型が複雑になるなど、製造が容易でない、 断面形状が一定で、連結部、ひび割れ誘発部に対す
る取り付け幅の自由度が小さいために、取り付け幅が大
きく変わればそれにあわせてサイズの違うものを用意し
なければならない、 防液堤の、連結部、ひび割れ誘発部が設けられた壁
面に角部がある場合には、可とう継手についても、その
角部にあわせた特殊な角部材を特別に用意するか、また
は施工現場において、可とう継手を角部の形状にあわせ
て切り継ぎ加工しなければならない、など、可とう継手
の生産性や防液堤への施工の作業性、あるいはコストの
点で問題があった。
【0005】またとくに上記の角部材や切り継ぎ部は、
その構造上、可とう継手の他の部分、すなわち直線部分
よりも剛性が高く、かつ可撓性が低くなるために、液漏
れ防止の機能の点でも問題があった。さらに、前述した
断面略Ω字状の可とう継手は、その中間部が、壁面に対
する取付部から半円状に突出した形状を有するために取
り付け高さが高く、壁面から大きく突出して場所をとる
という問題もあった。
【0006】この発明の目的は、可とう継手の生産性や
施工の作業性、コスト面ですぐれるとともに取り付け高
さが低くて場所をとらず、しかも角部などがあっても直
線部と変わらない均一な液漏れ防止機能を維持できる新
規な液漏れ防止構造と、それに用いる可とう継手とを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、この発明の液漏れ防止構造は、壁体に設けた線状の
連結部、またはひび割れ誘発部の両側の壁面間に可とう
継手を架設して、上記連結部またはひび割れ誘発部から
の液漏れを、当該可とう継手で防止する構造であって、
上記可とう継手として平板シート状のエラストマー製の
ものを用いるとともに、この可とう継手の中間部分をた
るませ、かつたるみ部分を、連結部またはひび割れ誘発
部に沿って折り畳んだ状態で架設したことを特徴とする
ものである。
【0008】かかるこの発明の液漏れ防止構造において
は、可とう継手として、上記のように単なる平板シート
状のエラストマー製で、その製造に従来のような複雑な
金型を必要としないものを用いるために、可とう継手の
生産性やコスト面で、従来に比べて有利である。またこ
の発明によれば、上記の平板シート状の可とう継手を、
前記のように中間部分をたるませ、かつたるみ部分を連
結部またはひび割れ誘発部に沿って折り畳んだ状態で架
設することによって、従来の断面略Ω字状の可とう継手
に比べて、場所を取らないようにその取り付け高さを低
くすることができる。
【0009】また上記の折り畳み状態を調整すれば、連
結部、ひび割れ誘発部に対する取り付け幅をこれまでよ
りも大幅に変更できるので、一種類の可とう継手で対応
できる取り付け幅の自由度が大きくなって、取り付け幅
が変わるごとにサイズの違うものを用意する必要がなく
なる。 またとくに角部においては、折り畳んだ平板シ
ート状の可とう継手を、角部にあわせて折り曲げて壁面
に取り付ければよく、従来のように特殊な角部材を製造
したり、あるいは施工現場で可とう継手を切り継ぎ加工
したりする必要がなくなる。
【0010】このためこの発明の液漏れ防止構造は、可
とう継手の生産性や施工現場での作業性、コスト面です
ぐれるとともに取り付け高さが低くて場所をとらず、し
かも角部などがあっても直線部と変わらない均一な液漏
れ防止機能を維持しうるものとなる。また、上記の液漏
れ防止構造に使用されるこの発明の可とう継手は、壁面
への取付部を、中間部分より厚肉に形成したことを特徴
とする。
【0011】かかるこの発明の可とう継手は、上記のよ
うに取付部を中間部分より厚肉に形成してその剛性を向
上させており、連結部、ひび割れ誘発部から液漏れが発
生して中間部分が液圧によって膨出した際に、取付部が
一緒になって変形するのが防止されるために、とくに液
漏れ防止機能が向上するという利点がある。また、前記
の液漏れ防止構造に使用されるこの発明の他の可とう継
手は、同じく平板シート状のエラストマー製のものであ
って、中間部分に、その折り畳みを補助する溝を設けた
ことを特徴とする。
【0012】かかるこの発明の可とう継手は、上記のよ
うに中間部分に設けた溝によって、当該中間部分を、常
に一定の形状で折り畳むことができるので、壁面への取
り付けの作業性が向上するという利点がある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下にこの発明を、その実施の形
態の一例を示す図面を参照しつつ説明する。まず、図1
(a)(b)の例について説明する。この例の液漏れ防止構造
は、防液堤の壁体1に設けた、目地による線状の連結部
10の両側の壁面11、12間に、可とう継手2を架設
したものである。
【0014】可とう継手2としては、図2(a)にみるよ
うに平板シート状で、かつ壁面11、12への取付部2
1、21を中間部分22より厚肉に形成したエラストマ
ー製のものが使用される。なお図において符号22a
は、可とう継手2を、上記取付部21、21を介して壁
面11、12に取り付けるためのボルトB…が挿通され
る通孔である。
【0015】かかる可とう継手2を構成するエラストマ
ーとしては、たとえば天然ゴムや、クロロプレンゴム
(CR)その他の合成ゴム、あるいは軟質ポリ塩化ビニ
ルなどの軟質樹脂や各種の熱可塑性エラストマーなどが
あげられる。上記エラストマーは、その硬さがJIS
A硬さ、すなわちJIS K6301「加硫ゴム試験方
法」に規定されたA形スプリング式硬さで表して、40
〜70°であるのが好ましい。エラストマーの硬さがこ
の範囲未満では、可とう継手2の、とくに中間部分22
の強度が不足して、当該中間部分22に液圧が加わった
際に破断しやすくなって、十分な液漏れ防止機能が得ら
れないおそれがある。またエラストマーの硬さが上記の
範囲を超えた場合には、その厚みにもよるが、中間部分
22を折り畳むのが容易でなくなるおそれがある。なお
エラストマーの硬さは、上記の範囲内でもとくに55〜
65°であるのが好ましく、55〜60°であるのがさ
らに好ましい。エラストマーの硬さを上記の範囲内に調
整するには、たとえば従来同様に、従来同様にエラスト
マーに配合する可塑剤、補強剤、充てん剤などの配合量
を調整すればよい。
【0016】可とう継手2のうち中間部分22の厚み
は、1〜8mm程度であるのが好ましい。中間部分22
の厚みがこの範囲未満では、その強度が不足して、当該
中間部分22に液圧が加わった際に破断しやすくなっ
て、十分な液漏れ防止機能が得られないおそれがある。
また中間部分22の厚みが上記の範囲を超えた場合に
は、可とう継手2を構成するエラストマーの硬さにもよ
るが、当該中間部分22を折り畳むのが容易でなくなる
おそれがある。なお中間部分22の厚みは、上記の範囲
内でもとくに4〜8mmであるのが好ましい。
【0017】また、可とう継手2のうち取付部21、2
1の厚みは、前述した、剛性を向上させて変形を防止す
る効果を考慮すると、中間部分22の厚みの1.5倍以
上であるのが好ましい。取付部21、21の厚みがこの
範囲未満では、剛性を向上させる効果が不十分となっ
て、中間部分22が液圧によって膨出した際に、取付部
21、21が一緒になって変形して、液漏れ防止機能が
低下するおそれがある。なお可とう継手2の生産性や製
造の容易さなどを考慮すると、取付部21、21の厚み
は、上記の範囲内でもとくに、中間部分22の厚みの
2.5倍以下であるのが好ましい。
【0018】可とう継手2は、前記のエラストマーのみ
で形成してもよいが、補強繊維布を積層して補強しても
よい。補強繊維布を積層して補強した場合、可とう継手
2を構成するエラストマーの硬さや中間部分22の厚み
は、前記の好ましい範囲を下回ってもよい。また、取付
部21、21に積層する補強繊維布の枚数を、中間部分
22よりも増加させることで、当該取付部21、21の
剛性を向上させることもでき、その場合には取付部2
1、21の厚みが前記の好ましい範囲を下回ってもよ
い。
【0019】なお可とう継手2の中間部分22には、そ
の折り畳みを補助するために、たとえば図3(a)にみる
ように断面略V字状の溝22aや、あるいは図3(b)に
みるように断面略矩形状の溝22bなどを、その長さ方
向に沿って、表裏両面の任意の位置、たとえば図1(a)
において中間部分22が折り曲げられた部分の表裏両面
またはそのいずれか一方などに設けてもよい。
【0020】いずれにしろ可とう継手2は、全体が平板
シート状に形成され、その製造に従来のような複雑な金
型を必要としないために、生産性やコスト面で有利であ
る。上記可とう継手2は、図2(b)にみるように中間部
分22をたるませた状態で、両取付部21、21の通孔
21a…に、壁面11、12から突設したボルトB…を
挿通し、その上に金属板などからなる一対の固定具S、
Sを重ねた後、ボルトB…にナットN…を螺着して締め
付けることで、前記のように連結部10の両側の壁面1
1、12間に取り付けられる。そして同図中に黒矢印で
示すようにたるませた中間部分22を折り畳むことで、
図1(a)(b)に示す架設状態とされる。
【0021】かかる架設状態では、図にみるように取り
付け高さが低くて場所をとらない上、中間部分22の折
り畳み状態、くわしくは折り畳んで重なった部分の重な
り具合を調整すれば、連結部10に対する取り付け幅を
これまでよりも大幅に変更できるので、一種類の可とう
継手2で対応できる取り付け幅の自由度が大きくなっ
て、取り付け幅が変わるごとにサイズの違うものを用意
する必要がなくなる。
【0022】また、たとえば図4に示すように、連結部
10が設けられた壁面11、12に角部1aがある場合
には、折り畳んだ可とう継手2を、その角部1aにあわ
せて折り曲げて、その取付部21、21を、前記と同様
にボルトB…、ナットN…、およびこれも角部1aにあ
わせて折り曲げた一対の固定具S、Sを用いて壁面1
1、12間に取り付けるだけでよく、従来のように特殊
な角部材を製造したり、あるいは施工現場で可とう継手
を切り継ぎ加工したりする必要がない。
【0023】なお上記例の液漏れ防止構造においては、
折り畳まれた中間部分22が勝手に膨出するのを防止す
るために、平常時には、当該中間部分22の折り畳み状
態を維持し、かつ連結部10からの液漏れによって可と
う継手2に一定以上の圧力が加わった際に、上記保持状
態を解除して中間部分22の膨出を許容する保持手段を
設けるのが好ましい。
【0024】かかる保持手段としては、たとえば図5
(a)(b)に示したベルト31や、図6(a)(b)に示したシー
ト32、あるいは図7(a)(b)に示した押さえ具33、3
3などがあげられる。このうちベルト31は、図5(a)
(b)にみるように、前記ボルトB…、ナットN…、およ
び固定具S、Sによる、取付部21、21の壁面11、
12への取り付けと同時に、その両端が、ナットN、N
によって、両取付部21、21上の固定具S、S間に渡
しかけるように取り付けられることで、折り畳まれた中
間部分22を保持するものである。
【0025】かかるベルト31は、平常時に上記の保持
状態を維持すべく、耐候性や耐油性にすぐれるととも
に、連結部10からの液漏れによって可とう継手2に一
定以上の圧力が加わった際には容易に破断して上記保持
状態を解除しうるように、たとえばテフロン、ポリオレ
フィン、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂の薄いシート
や、あるいは天然繊維、化学繊維の薄い布などで形成さ
れる。
【0026】なおベルト31は、全てのナットN…の位
置に取り付けてもよいが、図に示したように要所要所に
取り付けるだけでも構わない。またベルト31は、その
両端を、取付部21、21と固定具S、Sとの間に挟ん
だ状態で取り付けるようにしてもよい。つぎにシート3
2は、図6(a)(b)にみるように、これもボルトB…、ナ
ットN…、および固定具S、Sによる、取付部21、2
1の壁面11、12への取り付けと同時に、その両端縁
が、取付部21、21と固定具S、Sとの間に挟まれた
状態で取り付けられることで、折り畳まれた中間部分2
2をカバーして保持するものである。
【0027】かかるシート32は、ベルト31と同様
に、平常時に上記の保持状態を維持すべく、耐候性や耐
油性にすぐれるとともに、連結部10からの液漏れによ
って可とう継手2に一定以上の圧力が加わった際には容
易に破断して上記保持状態を解除しうるように、たとえ
ばテフロン、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニルなどの合
成樹脂の薄いシートや、あるいは天然繊維、化学繊維の
薄い布などで形成される。
【0028】またこの例のシート32は、防液堤の壁体
1の上端面1bまで延設されて、当該上端面1bから上
方へ突設したボルトB、Bと、当該ボルトB、Bに螺着
されたナットN、Nとの締結によって、上端面1bに対
しても固定されている。そしてこの固定によって、上記
上端面1bで開口した、壁体1と中間部分22との隙間
を塞いで、かかる隙間に土砂、雨水、ごみなどが入るの
を防止するカバーとしても機能している。
【0029】なおシート32は、その両端を、取付部2
1、21と固定具S、Sとの間に挟んだ状態で取り付け
るようにしてもよい。またシート32は、上記カバーと
しての機能を兼ね備えていなくてもよく、その場合に
は、壁体1の上端面1bまで延設されていなくてもよ
い。つぎに押さえ具33は、この例の場合、図7(a)に
みるように中間部材22の両側において、取付部21、
21と固定具S、Sとの間にそれぞれ基端部を挟んで固
定された一対の金属板にて構成されている。そして一対
の押さえ具33、33のうちの一方(図では左側)の先
端が、折り畳まれた中間部材22にその外方から接触す
ることで、当該中間部材22を保持している。
【0030】かかる押さえ具33、33は、連結部10
からの液漏れによって可とう継手2に一定以上の圧力が
加わった際に、両押さえ具33、33の先端間の隙間か
らの、中間部分22の膨出を許容しうるように、両先端
部が、図に見るように略ハ字状に配置されている。なお
押さえ具33、33は、たとえば図7(b)にみるよう
に、中間部材22の両側で取付部21、21を押さえる
固定具S、Sと一体に形成されてもよい。このようにす
ると、部品点数を減少できるという利点がある。
【0031】なおこの発明の液漏れ防止構造および可と
う継手の構成は、以上で説明した図の例のものには限定
されない。たとえば、液漏れ防止構造が適用される対象
物は防液堤には限定されず、液体搬送用の配管などの、
他の部材にも適用することができる。かかる配管の場合
は、その周囲にエンドレス状に、この発明の液漏れ防止
構造を形成すればよい。
【0032】また可とう継手は、壁面への取付部を、中
間部分より厚肉に形成せずに、全て同じ厚みに形成して
もよい。その場合には、たとえば前述したように、取付
部に積層する補強繊維布の枚数を、中間部分よりも増加
させることで、当該取付部の剛性を向上させるのが好ま
しい。また上記取付部を、たとえばゴムなどのエラスト
マーにて形成されたシート状のパッキン部材とともに、
壁面と固定具との間に挟んで固定しても、壁面への取付
部を中間部分より厚肉に形成した場合と同様の効果が得
られる。
【0033】その他、この発明の要旨を変更しない範囲
で、種々の設計変更を施すことができる。
【0034】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、可とう継手の生産性や施工の作業性、コスト面です
ぐれるとともに取り付け高さが低くて場所をとらず、し
かも角部などがあっても直線部と変わらない均一な液漏
れ防止機能を維持できる新規な液漏れ防止構造と、それ
に用いる可とう継手とを提供できるという特有の作用効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の液漏れ防止構造の、実施の形態の一
例を示す図であって、同図(a)は平面図、同図(b)は斜視
図である。
【図2】同図(a)は、上記例の液漏れ防止構造に使用さ
れる、この発明の可とう継手の一例を示す斜視図、同図
(b)は、上記可とう継手を壁体に取り付けて折り畳む前
の状態を示す斜視図である。
【図3】同図(a)(b)はともに、この発明の可とう継手の
変形例を示す部分拡大端面図である。
【図4】前記例の液漏れ防止構造を、壁体の角部に適用
した状態を示す部分切り欠き斜視図である。
【図5】この発明の液漏れ防止構造の、実施の形態の他
の例を示す図であって、同図(a)は平面図、同図(b)は斜
視図である。
【図6】この発明の液漏れ防止構造の、実施の形態のさ
らに他の例を示す図であって、同図(a)は平面図、同図
(b)は斜視図である。
【図7】同図(a)(b)はともに、この発明の液漏れ防止構
造の、実施の形態のさらに他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 壁体 10 連結部 11、12 壁面 2 可とう継手 21、21 取付部 22 中間部分 22a、22b 溝 31 保持手段(ベルト) 32 保持手段(シート) 33 保持手段(押さえ具)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁体に設けた線状の連結部、またはひび割
    れ誘発部の両側の壁面間に可とう継手を架設して、上記
    連結部またはひび割れ誘発部からの液漏れを、当該可と
    う継手で防止する構造であって、上記可とう継手として
    平板シート状のエラストマー製のものを用いるととも
    に、この可とう継手の中間部分をたるませ、かつたるみ
    部分を、連結部またはひび割れ誘発部に沿って折り畳ん
    だ状態で架設したことを特徴とする液漏れ防止構造。
  2. 【請求項2】平常時には可とう継手を折り畳んだ状態で
    保持し、連結部またはひび割れ誘発部からの液漏れによ
    って可とう継手に一定以上の圧力が加わった際に上記保
    持状態を解除して、可とう継手の膨出を許容する保持手
    段を備えている請求項1記載の液漏れ防止構造。
  3. 【請求項3】請求項1記載の液漏れ防止構造に使用され
    る、平板シート状のエラストマー製の可とう継手であっ
    て、壁面への取付部を、中間部分より厚肉に形成したこ
    とを特徴とする可とう継手。
  4. 【請求項4】請求項1記載の液漏れ防止構造に使用され
    る、平板シート状のエラストマー製の可とう継手であっ
    て、中間部分に、その折り畳みを補助する溝を設けたこ
    とを特徴とする可とう継手。
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