JP4152475B2 - バルブの安全装置及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス導管や水道管などの既設の管路において、地震などにより当該管路におけるバルブが変形したときに、流体の流出を阻止して最低限のバルブの機能を維持するための安全装置及び、その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ガス導管や水道管の配管系は、その大部分が地中に埋設されているが、所要の箇所において必要に応じバルブが設けられている。そして通常当該バルブは、地中のマンホール内に設置され、その両側の継手により配管の管体に接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこれらのバルブは空間内に設けられているため、地震などの際には振動による変位が大きく、バルブの両側に設けられた継手において変形、折損、抜け出しなどが生じ易い。これらの事態が生じると内部の流体が噴出し、その流通が遮断される。
【0004】
地震などの緊急時にこれらの事態が生じると、地震による混乱に輪をかけるので、適切な対応が困難であると共に、特にガスの場合においては、着火などの二次災害につながる危険性もある。
【0005】
従来から、地震などによる大きな変位に対しても対応可能な耐震性のバルブが種々提案されており、それなりの効果は認められるが、これらのバルブに交換するためには、その交換の際に流体の流通を遮断しなければならず、またコストもかかることから、なかなか進展しないのが実情である。
【0006】
また特開平9−89188号公報や特開昭57−116992号公報などに示されるように、バルブの両側の継手を樹脂で固めて破損を防止することも提案されている。
【0007】
しかしながらかかる構造は、継手が動かないように固定するものであり、地震などで大きな振動に遭遇した場合には、その強度を超える荷重が作用する可能性があり、完全に変形を防止することはできない。
【0008】
阪神淡路大震災における各種管路の損傷状況を見ても、素材の強度を高めて剛構造により振動に耐える構造としたものは、その想定強度を超える荷重を受けて損傷したものが多かった。
【0009】
それにひきかえ、振動に伴う変位に追従し得る柔構造としたものは、素材自体の強度が低いものであっても大きな荷重を受けず、損傷なくライフラインを確保し得た例が多数見られている。
【0010】
本発明はかかる事情に鑑みなされたものであって、地震などによりバルブの両側の継手が変形したときに、柔構造により流体の流出を阻止し、暫定的にではあるが、流路を確保すると共に、バルブの機能をも確保する安全装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
而して本発明の第一の安全装置は、既設管路のバルブ及びその両側の継手を挟んだ二箇所において、管体の外周に側部フランジが取り付けられており、前記バルブ及びその両側の継手の外側を柔軟な耐圧気密チューブ部材で包被し、当該耐圧気密チューブ部材の両側端が前記側部フランジを介して管体に取り付けられ、バルブの操作部を耐圧気密チューブ部材の壁面を貫通して外部に露出せしめると共に、側部フランジの外側における管体の表面に、当該管体の長さ方向に延びる多数の補強板を接着し、当該補強板で側部フランジの側方に向かう力を支えるようにしたことを特徴とするものである。
【0012】
この構造においては、前記側部フランジが、複数に分割されたフランジ部材を管体の外周で組み立てて結合したものであることが好ましい。
【0013】
また本発明の第二の安全装置は、既設管路のバルブ及びその両側の継手の外側を柔軟な耐圧気密チューブ部材で包被し、当該耐圧気密チューブ部材の両側端を管体の外周に気密に取り付け、バルブの操作部の外周に操作部フランジを取り付け、バルブの操作部を前記耐圧気密チューブ部材の壁面に穿設された透孔に挿通して外部に露出せしめ、その透孔の周縁を前記操作部フランジに気密に固定したことを特徴とするものである。
【0014】
この構造においては、バルブの操作部に嵌合されるキャップを螺合するネジに前記操作部フランジを螺着し、当該操作部フランジに立設された筒部に前記キャップを螺合せしめたものとするのが好ましい。
【0015】
また本発明の安全装置において、前記耐圧気密チューブ部材としては、既設管路のバルブ及びその両側の継手の外側にプラスチックシートを巻き付けてその両縁を接合して筒状とした気密性を有するプラスチックチューブと、当該プラスチックチューブの外側に布帛を巻き付けて両端をオーバーラップさせた筒状補強布帛とよりなるものとするのが好ましい。
【0016】
またこの構造においては、前記筒状補強布帛の外側に、さらにカバー布帛を巻き付けてその両縁を接合して筒状カバー布帛が形成され、当該筒状カバー布帛の両側端が耐圧気密チューブ部材と共に管体の外周に取り付けられ、かつ当該筒状カバー布帛の壁面を貫通してバルブの操作部が露出した構造とするのが好ましい。
【0017】
また本発明の安全装置においては、前記耐圧気密チューブ部材の管長方向の長さが、その耐圧気密チューブ部材の管体の外周に対する取り付け位置間の距離よりも大きく、当該耐圧気密チューブ部材が弛んだ状態で管体に対して取り付けられていることが好ましい。
【0019】
また本発明の安全装置の製造方法の発明は、既設管路のバルブ及びその両側の継手を挟んだ二箇所において、管体の外周に複数に分割されたフランジ部材を組み立てて側部フランジを形成し、前記バルブの操作部の外周に操作部フランジを取り付け、バルブ及び継手の外側に気密性のプラスチックシートを巻き付け、当該プラスチックシートの両縁を気密に接合して筒状のプラスチックチューブを形成すると共に、そのプラスチックチューブの両側端を前記側部フランジの外周に固定し、前記プラスチックシートに穿設された透孔の周縁を操作部フランジに固定し、次いでそのプラスチックチューブの外側に布帛を巻き付けてその両縁をオーバーラップさせて筒状補強布帛を形成すると共に、当該筒状補強布帛の両側縁を前記プラスチックチューブの外側から前記側部フランジに固定し、筒状補強布帛に穿設された透孔の周縁を前記プラスチックチューブの外側から前記操作部フランジに固定することを特徴とするものである。
【0020】
またこの発明においては、前記筒状補強布帛の外側に、さらにカバー布帛を巻き付けてその両縁を接合して筒状カバー布帛を形成し、当該筒状カバー布帛の両側端を前記筒状補強布帛と共に前記側部フランジの外周に固定し、さらに筒状カバー布帛に穿設された透孔の周縁を筒状補強布帛と共に前記操作部フランジに固定することが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図面は本発明の実施の一形態を示すものであって、1は既設管路を構成する管体であり、2は当該管体1の間に設けられたバルブ2であり、管体1とバルブ2とはそれぞれフランジ継手3で接続されている。また4は作業用枝管である。
【0022】
5は、バルブ2及びフランジ継手3を挟んで両側の管体1にそれぞれ取り付けられた、一対の側部フランジである。当該側部フランジ5は図3に示すように、それぞれ一対の半円形のフランジ部材6で管体1を挟み、これを円形に組み立てて結合したものであって、そのフランジ部材6の合わせ面は、シール部材7で気密にシールされている。なおフランジ部材6は、図面では半円形のものを二つ組み合わせて形成しているが、円形を三つ以上の多数に分割したものであっても差し支えない。
【0023】
また側部フランジ5の外周には、やゝ先細りのテーパー面8が形成されており、当該テーパー面8の外側には、内面にテーパー面9を形成したテーパーリング10が嵌合され、側部フランジ5とそのテーパーリング10とをボルト11で締め付けることにより、テーパー面8,9の間に後述するプラスチックチューブ12を挟持するようになっている。
【0024】
なおそのテーパーリング10も、前記側部フランジ5と同様に、二つ(又は三つ以上であっても差し支えない)の半円形のリング部材13を組み合わせて、円形のテーパーリング10を構成している。
【0025】
そして当該テーパーリング10の外側には半割りの締め付けリング14が嵌合され、これを締め付けることにより、当該締め付けリング14とテーパーリング10の外面との間に、後述する筒状補強布帛15及び筒状カバー布帛16を挟圧して固定するようになっている。
【0026】
一方既存のバルブ2においては、その操作部17に操作軸18が立設されており、当該操作軸18にハンドル(図示せず)を嵌合して回転操作することにより、バルブ2を開閉するようになっている。そしてその操作部17にはキャップ19が嵌合され、操作部17の基部のネジ20に螺合されている。
【0027】
而して21は、当該バルブ2の操作部17に取り付けられた操作部フランジ21である。当該操作部フランジ21はフランジ部22と筒部23とよりなっており、その筒部23の下部内面には前記操作部17のネジ20に螺合する雌ネジ24が刻設され、上部外面にはキャップ19に螺合する雄ネジ25が刻設されており、雌ネジ24をネジ20に螺合することにより操作部フランジ21を操作部17の外周に取り付け、キャップ19を雄ネジ25に螺合して操作部17を保護するようになっている。
【0028】
而して12はプラスチックチューブである。当該プラスチックチューブ12は柔軟な気密性のプラスチックシートよりなり、当該プラスチックシートの一部に透孔が穿設されている。その透孔をバルブ2の操作部17に嵌合してその周縁を押えリング26で押え、プラスチックシートをバルブ2及びフランジ継手3の外側に巻き付け、その両縁を接合部27において接合し、筒状のプラスチックチューブ12を形成している。
【0029】
そしてそのプラスチックチューブ12の両端を前述のように側部フランジ5のテーパー面8に嵌合し、その外周にテーパーリング10を組み立て、ボルト11で締め付けてテーパー面8,9の間にプラスチックチューブ12を挟圧して気密に固定している。なおこのときプラスチックチューブ12は、側部フランジ5間の距離よりも十分に長いものを使用し、プラスチックチューブ12が弛んだ状態でバルブ2の外側に巻き付けられた状態とするのが好ましい。
【0030】
そしてそのプラスチックチューブ12の外側に、筒状補強布帛15が形成されている。筒状補強布帛15は織布などの強度の大きい布帛よりなり、その一部に透孔が穿設されており、その透孔をバルブ2操作部17に嵌合し、布帛をプラスチックチューブ12の外側に巻き付け、その両縁を大きくオーバーラップさせて筒状の筒状補強布帛15を形成し、その両端を前記テーパーリング10の外周に嵌合している。
【0031】
またその筒状補強布帛15の外側には筒状カバー布帛16が形成されている。筒状カバー布帛16はこれも織布などの布帛よりなり、その一部に透孔が穿設されており、当該透孔をバルブ2の操作部17に嵌合し、その周縁を挟圧リング28で押え、当該挟圧リング28との操作部フランジ21のフランジ部22との間に、プラスチックチューブ12、筒状補強布帛15及び筒状カバー布帛16の透孔の周縁を一体に固定している。
【0032】
そしてその布帛は、筒状補強布帛15の外側に巻き付けられ、その両縁は図4に示すように挟圧板29で挟圧して接合されており、筒状の筒状カバー布帛16を形成している。
【0033】
前記筒状補強布帛15及び筒状カバー布帛16の両端は、前記側部フランジ5に固定されたテーパーリング10の外周に嵌合され、その外側から締め付けリング14で締め付けて固定されている。
【0034】
なおこのとき筒状補強布帛15及び筒状カバー布帛16は、前記プラスチックチューブ12と同様に側部フランジ5間の距離よりも十分に長いものを使用し、長さ方向に弛んだ状態でバルブ2の外側に巻き付けられた状態とし、変形時の変位に追従し得るようにするのが好ましい。
【0035】
30は、前記側部フランジ5の外側における管体1の表面に接着された補強板であって、個々の補強板30は管体1の長さ方向に延びる細長い形状をなしており、多数の補強板30が管体1を取り巻いて接着されており、その端末が前記側部フランジ5の側面に当接し、側部フランジ5に側方に向かう力が作用したとき、この補強板30が支えるようになっている。
【0036】
なお図1においては、側部フランジ5の側面に接して第一段の補強板30aが設けられ、さらにその補強板30aの端面に接して第2段の補強板30bが設けられており、より大きな力を支え得るようになっている。
【0037】
【作用】
本発明においては、プラスチックチューブ12、筒状補強布帛15及び筒状カバー布帛16がバルブ2及びそのバルブ2の両側に設けられたフランジ継手3の周囲を取り巻いており、かつバルブ2のシール部材7がこれらを貫通して突出しているので、通常の使用状態においては必要に応じて、キャップ19を取り外して操作軸18にハンドルを嵌合して操作し、バルブ2を開閉することができ、通常のバルブ機能が損われることはない。
【0038】
而して地震などにより大きな振動を受け、フランジ継手3が変形したような場合には、当該変形箇所から漏出した流体はプラスチックチューブ12内に保持され、かつその圧力は筒状補強布帛15で支えるので、恒久的ではないものの、流体の大規模の流出は阻止される。
【0039】
また大きな振動により万が一フランジ継手3が破損するときには、バルブ2の両側に設けられた二つのフランジ継手3のうち、比較的強度の小さい一方のみが破損し、それが破断すれば他方のフランジ継手3にはもはや大きな力が作用することはないので、破損することはない。
【0040】
従ってフランジ継手3が破損した状態におけるバルブ2は、いずれか一方のバルブ2に対してフランジ継手3を介して保持されており、破損したフランジ継手3から流出した流体は前述のようにプラスチックチューブ12及び筒状補強布帛15で保持されるので、管体1,1からバルブ2を通じた流路が確保され、且つバルブ2による流路の開閉が可能である。
【0041】
前記説明においては、プラスチックチューブ12と筒状補強布帛15とは別体のものとして説明しているが、筒状補強布帛15にライニングを施して気密性とし、且つその両縁を気密に接合して、プラスチックチューブ12と筒状補強布帛15とを一体の耐圧気密チューブ部材とすることも可能である。
【0042】
しかしながらシート状のものの両縁を十分な強度を有しつつ且つ気密に接合することは困難であり、気密性を確保するプラスチックチューブ12と、耐圧性を保持する筒状補強布帛15とを別体とすることにより、十分な気密性と耐圧性とを確保することができる。
【0043】
また本発明においては、筒状カバー布帛16は必ずしも必要ではないが、プラスチックチューブ12と筒状補強布帛15とよりなる耐圧気密チューブ部材が傷付いたり劣化したりして、緊急時に十分な機能を発揮し得ない恐れがあるので、これらを保護し、且つ耐圧性をさらに高めるために、耐圧気密チューブ部材の外側に筒状カバー布帛16を設けることが好ましい。
【0044】
大地震などによりフランジ継手3が変形するときには、相当に大きい変位が生じる可能性があるので、前述のようにプラスチックチューブ12、筒状補強布帛15及び筒状カバー布帛16には、その長さ方向に弛みをもたせた状態で取り付けることが好ましい。弛みの大きさは、想定される変位の大きさにもよるが、10cm以上とするのが適当である。
【0045】
また前記筒状補強布帛15を構成する布帛は、平面状のものであっても良いが、筒状にしたときに両端が先細りとなる異径の布帛を使用することが好ましい。このような形状とすることにより、バルブ2に巻き付けた状態で不必要に大きな皺がよることがなく、締め付けリング14による締め付けが確実になると共に、より大きい内圧に耐えることができる。
【0046】
また先の説明によれば、側部フランジ5の側方の管体1の表面に補強板30が接着されているので、漏出した流体の圧力により側部フランジ5に側方に向かう力が作用したときには、補強板30が当該力を支え、側部フランジ5の側方への移動を阻止する。
【0047】
側部フランジ5と管体1との相対的な移動を阻止するためには、側部フランジ5を管体1に対してボルトなどで固定することもできるが、大きな力でそのボルトなどが折損して前記移動が生じる可能性があり、またボルト穴で管体1の強度低下を招く恐れもあるので好ましくない。
【0048】
また前述のように多数の補強板30を、比較的伸びの大きいゴム系の接着剤で接着することにより、側部フランジ5にかかる荷重を広い面積で均等に支えることができ、側部フランジ5を確実に保持することができる。
【0049】
さらに先の説明においては、側部フランジ5並びにこれに付随するテーパーリング10及び締め付けリング14は、複数に分割したものを管体1の外周で組み立て、またプラスチックチューブ12、筒状補強布帛15及び筒状カバー布帛16はシート状のものを巻き付けて形成しているので、管路に流体を流通させながら本発明の安全装置を形成することができる。
【0050】
【発明の効果】
従って本発明によれば、地震などによりバルブの両側の継手が変形したときにも、耐圧気密チューブ部材はその柔構造により地震に伴う変位に追従し、且つ変形箇所から漏出した流体の流出を阻止し、暫定的にではあるが、流路を確保すると共に、バルブの機能をも確保することができる。
【0051】
従って地震などに伴う混乱を助長するような大規模な流体の流出が生じることがなく、当面の混乱を回避した後、改めて損傷箇所の復旧の作業を行うことができ、極めて安全である。
【0052】
また本発明は、継手の強度を増大させることにより破損を防止するものではなく、柔構造により破損したときの変位に追従するので、不必要に大きな強度を有する必要がなく、しかも破損に伴う大きな変位に対しても十分に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のバルブの安全装置の一形態を示す中央縦断面図
【図2】 図1の安全装置の主要部の拡大中央縦断面図
【図3】 図1におけるIII−III断面図
【図4】 図1におけるIV−IV断面図
【符号の説明】
1 管体
2 バルブ
3 フランジ継手
5 側部フランジ
6 フランジ部材
12 プラスチックチューブ
15 筒状補強布帛
16 筒状カバー布帛
17 操作部
19 キャップ
20 ネジ
21 操作部フランジ
23 筒部
Claims (9)
- 既設管路のバルブ(2)及びその両側の継手(3)を挟んだ二箇所において、管体(1)の外周に側部フランジ(5)が取り付けられており、前記バルブ(2)及びその両側の継手(3)の外側を柔軟な耐圧気密チューブ部材(12,15)で包被し、当該耐圧気密チューブ部材(12,15)の両側端が前記側部フランジ(5)を介して管体(1)に取り付けられ、バルブ(2)の操作部(17)を耐圧気密チューブ部材(12,15)の壁面を貫通して外部に露出せしめると共に、側部フランジ(5)の外側における管体(1)の表面に、当該管体(1)の長さ方向に延びる多数の補強板(30)を接着し、当該補強板(30)で側部フランジ(5)の側方に向かう力を支えるようにしたことを特徴とする、バルブの安全装置
- 前記側部フランジ(5)が、複数に分割されたフランジ部材(6)を管体(1)の外周で組み立てて結合したものであることを特徴とする、請求項1に記載のバルブの安全装置
- 既設管路のバルブ(2)及びその両側の継手(3)の外側を柔軟な耐圧気密チューブ部材(12,15)で包被し、当該耐圧気密チューブ部材(12,15)の両側端を管体(1)の外周に気密に取り付け、バルブ(2)の操作部(17)の外周に操作部フランジ(21)を取り付け、バルブ(2)の操作部(17)を前記耐圧気密チューブ部材(12,15)の壁面に穿設された透孔に挿通して外部に露出せしめ、その透孔の周縁を前記操作部フランジ(21)に気密に固定したことを特徴とする、バルブの安全装置
- バルブ(2)の操作部(17)に嵌合されるキャップ(19)を螺合するネジ(20)に前記操作部フランジ(21)を螺着し、当該操作部フランジ(21)に立設された筒部(23)に前記キャップ(19)を螺合せしめたことを特徴とする、請求項3に記載のバルブの安全装置
- 前記耐圧気密チューブ部材(12,15)が、既設管路のバルブ(2)及びその両側の継手(3)の外側にプラスチックシートを巻き付けてその両縁を接合して筒状とした気密性を有するプラスチックチューブ(12)と、当該プラスチックチューブ(12)の外側に布帛を巻き付けて両端をオーバーラップさせた筒状補強布帛(15)とよりなることを特徴とする、請求項1乃至4に記載のバルブの安全装置
- 前記筒状補強布帛(15)の外側に、さらにカバー布帛を巻き付けてその両縁を接合して筒状カバー布帛(16)が形成され、当該筒状カバー布帛(16)の両側端が耐圧気密チューブ部材(12,15)と共に管体(1)の外周に取り付けられ、かつ当該筒状カバー布帛(16)の壁面を貫通してバルブ(2)の操作部(17)が露出していることを特徴とする、請求項5に記載のバルブの安全装置
- 前記耐圧気密チューブ部材(12,15)の管長方向の長さが、その耐圧気密チューブ部材(12,15)の管体(1)の外周に対する取り付け位置間の距離よりも大きく、当該耐圧気密チューブ部材(12,15)が弛んだ状態で管体に対して取り付けられていることを特徴とする、請求項1乃至6に記載のバルブの安全装置
- 既設管路のバルブ(2)及びその両側の継手(3)を挟んだ二箇所において、管体(1)の外周に複数に分割されたフランジ部材(6)を組み立てて側部フランジ(5)を形成し、前記バルブ(2)の操作部(17)の外周に操作部フランジ(21)を取り付け、バルブ(2)及び継手(3)の外側に気密性のプラスチックシートを巻き付け、当該プラスチックシートの両縁を気密に接合して筒状のプラスチックチューブ(12)を形成すると共に、そのプラスチックチューブ(12)の両側端を前記側部フランジ(5)の外周に固定し、前記プラスチックシートに穿設された透孔の周縁を操作部フランジ(21)に固定し、次いでそのプラスチックチューブ(12)の外側に布帛を巻き付けてその両縁をオーバーラップさせて筒状補強布帛(15)を形成すると共に、当該筒状補強布帛(15)の両側縁を前記プラスチックチューブ(12)の外側から前記側部フランジ(5)に固定し、筒状補強布帛(15)に穿設された透孔の周縁を前記プラスチックチューブ(12)の外側から前記操作部フランジ(21)に固定することを特徴とする、バルブの安全装置の製造方法
- 前記筒状補強布帛(15)の外側に、さらにカバー布帛を巻き付けてその両縁を接合して筒状カバー布帛(16)を形成し、当該筒状カバー布帛(16)の両側端を前記筒状補強布帛(15)と共に前記側部フランジ(5)の外周に固定し、さらに筒状カバー布帛(16)に穿設された透孔の周縁を筒状補強布帛(15)と共に前記操作部フランジ(21)に固定することを特徴とする、請求項8に記載のバルブの安全装置の製造方法
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