JPH11304049A - バルブの安全装置及びその製造方法 - Google Patents

バルブの安全装置及びその製造方法

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JPH11304049A
JPH11304049A JP10268498A JP10268498A JPH11304049A JP H11304049 A JPH11304049 A JP H11304049A JP 10268498 A JP10268498 A JP 10268498A JP 10268498 A JP10268498 A JP 10268498A JP H11304049 A JPH11304049 A JP H11304049A
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tubular
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Nobuyuki Ito
信行 伊藤
Hideaki Hayashida
英明 林田
Shoichi Iimura
正一 飯村
Ryuji Sakasai
柳二 逆井
Eiji Mori
栄爾 森
Nobuo Oba
信夫 大場
Yukio Hajiki
幸雄 櫨木
Isaburo Yagi
伊三郎 八木
Masatoshi Ishikawa
雅敏 石川
Katsuhiko Azuma
克彦 東
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Ashimori Industry Co Ltd
Nippon Steel Corp
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震などによりバルブの両側の継手が変形し
たときに、柔構造により流体の流出を阻止し、暫定的に
ではあるが、流路を確保すると共に、バルブの機能をも
確保する安全装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 既設管路のバルブ2及びその両側の継手
3の外側を柔軟な耐圧気密チューブ部材12,15で包
被し、当該耐圧気密チューブ部材12,15の両側端を
管体1の外周に気密に取り付け、バルブ2の操作部17
を耐圧気密チューブ部材12,15の壁面を貫通して外
部に露出せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス導管や水道管
などの既設の管路において、地震などにより当該管路に
おけるバルブが変形したときに、流体の流出を阻止して
最低限のバルブの機能を維持するための安全装置及び、
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガス導管や水道管の配管系は、その大部
分が地中に埋設されているが、所要の箇所において必要
に応じバルブが設けられている。そして通常当該バルブ
は、地中のマンホール内に設置され、その両側の継手に
より配管の管体に接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
バルブは空間内に設けられているため、地震などの際に
は振動による変位が大きく、バルブの両側に設けられた
継手において変形、折損、抜け出しなどが生じ易い。こ
れらの事態が生じると内部の流体が噴出し、その流通が
遮断される。
【0004】地震などの緊急時にこれらの事態が生じる
と、地震による混乱に輪をかけるので、適切な対応が困
難であると共に、特にガスの場合においては、着火など
の二次災害につながる危険性もある。
【0005】従来から、地震などによる大きな変位に対
しても対応可能な耐震性のバルブが種々提案されてお
り、それなりの効果は認められるが、これらのバルブに
交換するためには、その交換の際に流体の流通を遮断し
なければならず、またコストもかかることから、なかな
か進展しないのが実情である。
【0006】また特開平9−89188号公報や特開昭
57−116992号公報などに示されるように、バル
ブの両側の継手を樹脂で固めて破損を防止することも提
案されている。
【0007】しかしながらかかる構造は、継手が動かな
いように固定するものであり、地震などで大きな振動に
遭遇した場合には、その強度を超える荷重が作用する可
能性があり、完全に変形を防止することはできない。
【0008】阪神淡路大震災における各種管路の損傷状
況を見ても、素材の強度を高めて剛構造により振動に耐
える構造としたものは、その想定強度を超える荷重を受
けて損傷したものが多かった。
【0009】それにひきかえ、振動に伴う変位に追従し
得る柔構造としたものは、素材自体の強度が低いもので
あっても大きな荷重を受けず、損傷なくライフラインを
確保し得た例が多数見られている。
【0010】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、地震などによりバルブの両側の継手が変形した
ときに、柔構造により流体の流出を阻止し、暫定的にで
はあるが、流路を確保すると共に、バルブの機能をも確
保する安全装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】而して本発明の安全装置
は、既設管路のバルブ及びその両側の継手の外側を柔軟
な耐圧気密チューブ部材で包被し、当該耐圧気密チュー
ブ部材の両側端を管体の外周に気密に取り付け、バルブ
の操作部を耐圧気密チューブ部材の壁面を貫通して外部
に露出せしめたことを特徴とするものである。
【0012】本発明における前記耐圧気密チューブ部材
としては、既設管路のバルブ及びその両側の継手の外側
にプラスチックシートを巻き付けてその両縁を接合して
筒状とした気密性を有するプラスチックチューブと、当
該プラスチックチューブの外側に布帛を巻き付けて両端
をオーバーラップさせた筒状補強布帛とよりなるものと
することが好ましい。
【0013】またこの構造においては、前記筒状補強布
帛の外側に、さらにカバー布帛を巻き付けてその両縁を
接合して筒状カバー布帛が形成されており、当該筒状カ
バー布帛の両側端が耐圧気密チューブ部材と共に管体の
外周に取り付けられ、かつ当該筒状カバー布帛の壁面を
貫通してバルブの操作部が露出した構造とすることが好
ましい。
【0014】また本発明においては、既設管路のバルブ
及びその両側の継手を挟んだ二箇所において、管体の外
周に側部フランジが取り付けられており、当該側部フラ
ンジに前記耐圧気密チューブ部材の両側端を取り付けら
れた構造が好ましい。さらにこの構造において、前記側
部フランジは、複数に分割されたフランジ部材を管体の
外周で組み立てて結合したものとすることが適当であ
る。
【0015】また前記側部フランジの外側における管体
の表面には、当該管体の長さ方向に延びる多数の補強板
を接着し、当該補強板で流体圧による側部フランジの側
方に向かう力すなわち推力を支えるようにすることが好
ましい。
【0016】さらに本発明においては、前記耐圧気密チ
ューブ部材の管長方向の長さが、その耐圧気密チューブ
部材の管体に対する取り付け位置間の距離よりも大き
く、当該耐圧気密チューブ部材が弛んだ状態で管体に対
して取り付けられていることが好ましい。
【0017】また本発明の安全装置においては、前記バ
ルブの操作部の外周に操作部フランジを取り付け、バル
ブの操作部を耐圧気密チューブ部材の壁面に穿設された
透孔に挿通し、その透孔の周縁を前記操作部フランジに
気密に固定した構造とすることが好ましい。
【0018】またこの構造においては、バルブの操作部
に嵌合されるキャップを螺合するネジ部に前記操作部フ
ランジを螺着し、当該操作部フランジに立設された筒部
に前記キャップを螺合せしめることが適当である。
【0019】また本発明の安全装置の製造方法の発明
は、既設管路のバルブ及びその両側の継手を挟んだ二箇
所において、管体の外周に複数に分割されたフランジ部
材を組み立てて側部フランジを形成し、前記バルブの操
作部の外周に操作部フランジを取り付け、バルブ及び継
手の外側に気密性のプラスチックシートを巻き付け、当
該プラスチックシートの両縁を気密に接合して筒状のプ
ラスチックチューブを形成すると共に、そのプラスチッ
クチューブの両側端を前記側部フランジの外周に固定
し、前記プラスチックシートに穿設された透孔の周縁を
操作部フランジに固定し、次いでそのプラスチックチュ
ーブの外側に布帛を巻き付けてその両縁をオーバーラッ
プさせて筒状補強布帛を形成すると共に、当該筒状補強
布帛の両側縁を前記プラスチックチューブの外側から前
記側部フランジに固定し、筒状補強布帛に穿設された透
孔の周縁を前記プラスチックチューブの外側から前記操
作部フランジに固定することを特徴とするものである。
【0020】またこの発明においては、前記筒状補強布
帛の外側に、さらにカバー布帛を巻き付けてその両縁を
接合して筒状カバー布帛を形成し、当該筒状カバー布帛
の両側端を前記筒状補強布帛と共に前記側部フランジの
外周に固定し、さらに筒状カバー布帛に穿設された透孔
の周縁を筒状補強布帛と共に前記操作部フランジに固定
することが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図面は本発明の実施の一形態を示す
ものであって、1は既設管路を構成する管体であり、2
は当該管体1の間に設けられたバルブ2であり、管体1
とバルブ2とはそれぞれフランジ継手3で接続されてい
る。また4は作業用枝管である。
【0022】5は、バルブ2及びフランジ継手3を挟ん
で両側の管体1にそれぞれ取り付けられた、一対の側部
フランジである。当該側部フランジ5は図3に示すよう
に、それぞれ一対の半円形のフランジ部材6で管体1を
挟み、これを円形に組み立てて結合したものであって、
そのフランジ部材6の合わせ面は、シール部材7で気密
にシールされている。なおフランジ部材6は、図面では
半円形のものを二つ組み合わせて形成しているが、円形
を三つ以上の多数に分割したものであっても差し支えな
い。
【0023】また側部フランジ5の外周には、やゝ先細
りのテーパー面8が形成されており、当該テーパー面8
の外側には、内面にテーパー面9を形成したテーパーリ
ング10が嵌合され、側部フランジ5とそのテーパーリ
ング10とをボルト11で締め付けることにより、テー
パー面8,9の間に後述するプラスチックチューブ12
を挟持するようになっている。
【0024】なおそのテーパーリング10も、前記側部
フランジ5と同様に、二つ(又は三つ以上であっても差
し支えない)の半円形のリング部材13を組み合わせ
て、円形のテーパーリング10を構成している。
【0025】そして当該テーパーリング10の外側には
半割りの締め付けリング14が嵌合され、これを締め付
けることにより、当該締め付けリング14とテーパーリ
ング10の外面との間に、後述する筒状補強布帛15及
び筒状カバー布帛16を挟圧して固定するようになって
いる。
【0026】一方既存のバルブ2においては、その操作
部17に操作軸18が立設されており、当該操作軸18
にハンドル(図示せず)を嵌合して回転操作することに
より、バルブ2を開閉するようになっている。そしてそ
の操作部17にはキャップ19が嵌合され、操作部17
の基部のネジ20に螺合されている。
【0027】而して21は、当該バルブ2の操作部17
に取り付けられた操作部フランジ21である。当該操作
部フランジ21はフランジ部22と筒部23とよりなっ
ており、その筒部23の下部内面には前記操作部17の
ネジ20に螺合する雌ネジ24が刻設され、上部外面に
はキャップ19に螺合する雄ネジ25が刻設されてお
り、雌ネジ24をネジ20に螺合することにより操作部
フランジ21を操作部17の外周に取り付け、キャップ
19を雄ネジ25に螺合して操作部17を保護するよう
になっている。
【0028】而して12はプラスチックチューブであ
る。当該プラスチックチューブ12は柔軟な気密性のプ
ラスチックシートよりなり、当該プラスチックシートの
一部に透孔が穿設されている。その透孔をバルブ2の操
作部17に嵌合してその周縁を押えリング26で押え、
プラスチックシートをバルブ2及びフランジ継手3の外
側に巻き付け、その両縁を接合部27において接合し、
筒状のプラスチックチューブ12を形成している。
【0029】そしてそのプラスチックチューブ12の両
端を前述のように側部フランジ5のテーパー面8に嵌合
し、その外周にテーパーリング10を組み立て、ボルト
11で締め付けてテーパー面8,9の間にプラスチック
チューブ12を挟圧して気密に固定している。なおこの
ときプラスチックチューブ12は、側部フランジ5間の
距離よりも十分に長いものを使用し、プラスチックチュ
ーブ12が弛んだ状態でバルブ2の外側に巻き付けられ
た状態とするのが好ましい。
【0030】そしてそのプラスチックチューブ12の外
側に、筒状補強布帛15が形成されている。筒状補強布
帛15は織布などの強度の大きい布帛よりなり、その一
部に透孔が穿設されており、その透孔をバルブ2操作部
17に嵌合し、布帛をプラスチックチューブ12の外側
に巻き付け、その両縁を大きくオーバーラップさせて筒
状の筒状補強布帛15を形成し、その両端を前記テーパ
ーリング10の外周に嵌合している。
【0031】またその筒状補強布帛15の外側には筒状
カバー布帛16が形成されている。筒状カバー布帛16
はこれも織布などの布帛よりなり、その一部に透孔が穿
設されており、当該透孔をバルブ2の操作部17に嵌合
し、その周縁を挟圧リング28で押え、当該挟圧リング
28との操作部フランジ21のフランジ部22との間
に、プラスチックチューブ12、筒状補強布帛15及び
筒状カバー布帛16の透孔の周縁を一体に固定してい
る。
【0032】そしてその布帛は、筒状補強布帛15の外
側に巻き付けられ、その両縁は図4に示すように挟圧板
29で挟圧して接合されており、筒状の筒状カバー布帛
16を形成している。
【0033】前記筒状補強布帛15及び筒状カバー布帛
16の両端は、前記側部フランジ5に固定されたテーパ
ーリング10の外周に嵌合され、その外側から締め付け
リング14で締め付けて固定されている。
【0034】なおこのとき筒状補強布帛15及び筒状カ
バー布帛16は、前記プラスチックチューブ12と同様
に側部フランジ5間の距離よりも十分に長いものを使用
し、長さ方向に弛んだ状態でバルブ2の外側に巻き付け
られた状態とし、変形時の変位に追従し得るようにする
のが好ましい。
【0035】30は、前記側部フランジ5の外側におけ
る管体1の表面に接着された補強板であって、個々の補
強板30は管体1の長さ方向に延びる細長い形状をなし
ており、多数の補強板30が管体1を取り巻いて接着さ
れており、その端末が前記側部フランジ5の側面に当接
し、側部フランジ5に側方に向かう力が作用したとき、
この補強板30が支えるようになっている。
【0036】なお図1においては、側部フランジ5の側
面に接して第一段の補強板30aが設けられ、さらにそ
の補強板30aの端面に接して第2段の補強板30bが
設けられており、より大きな力を支え得るようになって
いる。
【0037】
【作用】本発明においては、プラスチックチューブ1
2、筒状補強布帛15及び筒状カバー布帛16がバルブ
2及びそのバルブ2の両側に設けられたフランジ継手3
の周囲を取り巻いており、かつバルブ2のシール部材7
がこれらを貫通して突出しているので、通常の使用状態
においては必要に応じて、キャップ19を取り外して操
作軸18にハンドルを嵌合して操作し、バルブ2を開閉
することができ、通常のバルブ機能が損われることはな
い。
【0038】而して地震などにより大きな振動を受け、
フランジ継手3が変形したような場合には、当該変形箇
所から漏出した流体はプラスチックチューブ12内に保
持され、かつその圧力は筒状補強布帛15で支えるの
で、恒久的ではないものの、流体の大規模の流出は阻止
される。
【0039】また大きな振動により万が一フランジ継手
3が破損するときには、バルブ2の両側に設けられた二
つのフランジ継手3のうち、比較的強度の小さい一方の
みが破損し、それが破断すれば他方のフランジ継手3に
はもはや大きな力が作用することはないので、破損する
ことはない。
【0040】従ってフランジ継手3が破損した状態にお
けるバルブ2は、いずれか一方のバルブ2に対してフラ
ンジ継手3を介して保持されており、破損したフランジ
継手3から流出した流体は前述のようにプラスチックチ
ューブ12及び筒状補強布帛15で保持されるので、管
体1,1からバルブ2を通じた流路が確保され、且つバ
ルブ2による流路の開閉が可能である。
【0041】前記説明においては、プラスチックチュー
ブ12と筒状補強布帛15とは別体のものとして説明し
ているが、筒状補強布帛15にライニングを施して気密
性とし、且つその両縁を気密に接合して、プラスチック
チューブ12と筒状補強布帛15とを一体の耐圧気密チ
ューブ部材とすることも可能である。
【0042】しかしながらシート状のものの両縁を十分
な強度を有しつつ且つ気密に接合することは困難であ
り、気密性を確保するプラスチックチューブ12と、耐
圧性を保持する筒状補強布帛15とを別体とすることに
より、十分な気密性と耐圧性とを確保することができ
る。
【0043】また本発明においては、筒状カバー布帛1
6は必ずしも必要ではないが、プラスチックチューブ1
2と筒状補強布帛15とよりなる耐圧気密チューブ部材
が傷付いたり劣化したりして、緊急時に十分な機能を発
揮し得ない恐れがあるので、これらを保護し、且つ耐圧
性をさらに高めるために、耐圧気密チューブ部材の外側
に筒状カバー布帛16を設けることが好ましい。
【0044】大地震などによりフランジ継手3が変形す
るときには、相当に大きい変位が生じる可能性があるの
で、前述のようにプラスチックチューブ12、筒状補強
布帛15及び筒状カバー布帛16には、その長さ方向に
弛みをもたせた状態で取り付けることが好ましい。弛み
の大きさは、想定される変位の大きさにもよるが、10
cm以上とするのが適当である。
【0045】また前記筒状補強布帛15を構成する布帛
は、平面状のものであっても良いが、筒状にしたときに
両端が先細りとなる異径の布帛を使用することが好まし
い。このような形状とすることにより、バルブ2に巻き
付けた状態で不必要に大きな皺がよることがなく、締め
付けリング14による締め付けが確実になると共に、よ
り大きい内圧に耐えることができる。
【0046】また先の説明によれば、側部フランジ5の
側方の管体1の表面に補強板30が接着されているの
で、漏出した流体の圧力により側部フランジ5に側方に
向かう力が作用したときには、補強板30が当該力を支
え、側部フランジ5の側方への移動を阻止する。
【0047】側部フランジ5と管体1との相対的な移動
を阻止するためには、側部フランジ5を管体1に対して
ボルトなどで固定することもできるが、大きな力でその
ボルトなどが折損して前記移動が生じる可能性があり、
またボルト穴で管体1の強度低下を招く恐れもあるので
好ましくない。
【0048】また前述のように多数の補強板30を、比
較的伸びの大きいゴム系の接着剤で接着することによ
り、側部フランジ5にかかる荷重を広い面積で均等に支
えることができ、側部フランジ5を確実に保持すること
ができる。
【0049】さらに先の説明においては、側部フランジ
5並びにこれに付随するテーパーリング10及び締め付
けリング14は、複数に分割したものを管体1の外周で
組み立て、またプラスチックチューブ12、筒状補強布
帛15及び筒状カバー布帛16はシート状のものを巻き
付けて形成しているので、管路に流体を流通させながら
本発明の安全装置を形成することができる。
【0050】
【発明の効果】従って本発明によれば、地震などにより
バルブの両側の継手が変形したときにも、耐圧気密チュ
ーブ部材はその柔構造により地震に伴う変位に追従し、
且つ変形箇所から漏出した流体の流出を阻止し、暫定的
にではあるが、流路を確保すると共に、バルブの機能を
も確保することができる。
【0051】従って地震などに伴う混乱を助長するよう
な大規模な流体の流出が生じることがなく、当面の混乱
を回避した後、改めて損傷箇所の復旧の作業を行うこと
ができ、極めて安全である。
【0052】また本発明は、継手の強度を増大させるこ
とにより破損を防止するものではなく、柔構造により破
損したときの変位に追従するので、不必要に大きな強度
を有する必要がなく、しかも破損に伴う大きな変位に対
しても十分に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のバルブの安全装置の一形態を示す中
央縦断面図
【図2】 図1の安全装置の主要部の拡大中央縦断面図
【図3】 図1におけるIII−III断面図
【図4】 図1におけるIV−IV断面図
【符号の説明】
1 管体 2 バルブ 3 フランジ継手 5 側部フランジ 6 フランジ部材 12 プラスチックチューブ 15 筒状補強布帛 16 筒状カバー布帛 17 操作部 19 キャップ 20 ネジ 21 操作部フランジ 23 筒部
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 信行 東京都港区芝浦4−4−27−226 (72)発明者 林田 英明 神奈川県平塚市宮松町15−10 平塚アパー ト521号 (72)発明者 飯村 正一 神奈川県横浜市緑区北八朔町1967−33 (72)発明者 逆井 柳二 埼玉県浦和市大門2794−48 (72)発明者 森 栄爾 愛知県名古屋市北区東大杉町3−25−5 (72)発明者 大場 信夫 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 櫨木 幸雄 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 八木 伊三郎 兵庫県尼崎市西難波町4−11−10 (72)発明者 石川 雅敏 大阪府大阪市鶴見区放出東2−4−22− 402 (72)発明者 東 克彦 大阪府茨木市水尾2丁目3番6号

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設管路のバルブ(2)及びその両側の
    継手(3)の外側を柔軟な耐圧気密チューブ部材(1
    2,15)で包被し、当該耐圧気密チューブ部材(1
    2,15)の両側端を管体(1)の外周に気密に取り付
    け、バルブ(2)の操作部(17)を耐圧気密チューブ
    部材(12,15)の壁面を貫通して外部に露出せしめ
    たことを特徴とする、バルブの安全装置
  2. 【請求項2】 前記耐圧気密チューブ部材(12,1
    5)が、既設管路のバルブ(2)及びその両側の継手
    (3)の外側にプラスチックシートを巻き付けてその両
    縁を接合して筒状とした気密性を有するプラスチックチ
    ューブ(12)と、当該プラスチックチューブ(12)
    の外側に布帛を巻き付けて両端をオーバーラップさせた
    筒状補強布帛(15)とよりなることを特徴とする、請
    求項1に記載のバルブの安全装置
  3. 【請求項3】 前記筒状補強布帛(15)の外側に、さ
    らにカバー布帛を巻き付けてその両縁を接合して筒状カ
    バー布帛(16)が形成され、当該筒状カバー布帛(1
    6)の両側端が耐圧気密チューブ部材(12,15)と
    共に管体(1)の外周に取り付けられ、かつ当該筒状カ
    バー布帛(16)の壁面を貫通してバルブ(2)の操作
    部(17)が露出していることを特徴とする、請求項2
    に記載のバルブの安全装置
  4. 【請求項4】 既設管路のバルブ(2)及びその両側の
    継手(3)を挟んだ二箇所において、管体(1)の外周
    に側部フランジ(5)が取り付けられており、当該側部
    フランジ(5)に前記耐圧気密チューブ部材(12,1
    5)の両側端が取り付けられていることを特徴とする、
    請求項1,2又は3に記載のバルブの安全装置
  5. 【請求項5】 前記側部フランジ(5)が、複数に分割
    されたフランジ部材(6)を管体(1)の外周で組み立
    てて結合したものであることを特徴とする、請求項4に
    記載のバルブ(2)の安全装置
  6. 【請求項6】 側部フランジ(5)の外側における管体
    (1)の表面に、当該管体(1)の長さ方向に延びる多
    数の補強板(30)を接着し、当該補強板(30)で側
    部フランジ(5)の側方に向かう力を支えるようにした
    ことを特徴とする、請求項4又は5に記載のバルブの安
    全装置
  7. 【請求項7】 前記耐圧気密チューブ部材(12,1
    5)の管長方向の長さが、その耐圧気密チューブ部材
    (12,15)の管体(1)に対する取り付け位置間の
    距離よりも大きく、当該耐圧気密チューブ部材(12,
    15)が弛んだ状態で管体に対して取り付けられている
    ことを特徴とする、請求項1乃至6に記載のバルブの安
    全装置
  8. 【請求項8】 バルブ(2)の操作部(17)の外周に
    操作部フランジ(21)を取り付け、バルブ(2)の操
    作部(17)を前記耐圧気密チューブ部材(12,1
    5)の壁面に穿設された透孔に挿通し、その透孔の周縁
    を前記操作部フランジ(21)に気密に固定したことを
    特徴とする、請求項1乃至7に記載のバルブの安全装置
  9. 【請求項9】 バルブ(2)の操作部(17)に嵌合さ
    れるキャップ(19)を螺合するネジ(20)に前記操
    作部フランジ(21)を螺着し、当該操作部フランジ
    (21)に立設された筒部(23)に前記キャップ(1
    9)を螺合せしめたことを特徴とする、請求項8に記載
    のバルブの安全装置
  10. 【請求項10】 既設管路のバルブ(2)及びその両側
    の継手(3)を挟んだ二箇所において、管体(1)の外
    周に複数に分割されたフランジ部材(6)を組み立てて
    側部フランジ(5)を形成し、前記バルブ(2)の操作
    部(17)の外周に操作部フランジ(21)を取り付
    け、バルブ(2)及び継手(3)の外側に気密性のプラ
    スチックシートを巻き付け、当該プラスチックシートの
    両縁を気密に接合して筒状のプラスチックチューブ(1
    2)を形成すると共に、そのプラスチックチューブ(1
    2)の両側端を前記側部フランジ(5)の外周に固定
    し、前記プラスチックシートに穿設された透孔の周縁を
    操作部フランジ(21)に固定し、次いでそのプラスチ
    ックチューブ(12)の外側に布帛を巻き付けてその両
    縁をオーバーラップさせて筒状補強布帛(15)を形成
    すると共に、当該筒状補強布帛(15)の両側縁を前記
    プラスチックチューブ(12)の外側から前記側部フラ
    ンジ(5)に固定し、筒状補強布帛(15)に穿設され
    た透孔の周縁を前記プラスチックチューブ(12)の外
    側から前記操作部フランジ(21)に固定することを特
    徴とする、バルブの安全装置の製造方法
  11. 【請求項11】 前記筒状補強布帛(15)の外側に、
    さらにカバー布帛を巻き付けてその両縁を接合して筒状
    カバー布帛(16)を形成し、当該筒状カバー布帛(1
    6)の両側端を前記筒状補強布帛(15)と共に前記側
    部フランジ(5)の外周に固定し、さらに筒状カバー布
    帛(16)に穿設された透孔の周縁を筒状補強布帛(1
    5)と共に前記操作部フランジ(21)に固定すること
    を特徴とする、請求項10に記載のバルブの安全装置の
    製造方法
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