JP6207234B2 - 既設可撓管の外面補強構造 - Google Patents
既設可撓管の外面補強構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6207234B2 JP6207234B2 JP2013108716A JP2013108716A JP6207234B2 JP 6207234 B2 JP6207234 B2 JP 6207234B2 JP 2013108716 A JP2013108716 A JP 2013108716A JP 2013108716 A JP2013108716 A JP 2013108716A JP 6207234 B2 JP6207234 B2 JP 6207234B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flexible tube
- water stop
- mounting base
- existing flexible
- stop member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Joints With Sleeves (AREA)
- Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
Description
このような可撓管は老朽化や変位量が許容値を超えた場合には、交換する必要がある。しかし、供用中の管路の可撓管を交換しようとすると、工事期間中、断水状態にする必要があるなどの都合から交換を避け、補強などを行いそのまま継続使用している場合がある。
一方、既設の可撓管が破損すると、一気に漏水し、断水状態となることから既設の可撓管を補強することが行われており、その方法が種々提案されている。
このような既設の可撓管1を交換することなく補強する方法として、例えば特許文献1には、可撓管1の外周部を、ゴム製の伸縮カバー2と保護カバー3とで覆った伸縮管用漏水防止装置4が開示されている。
この伸縮管用漏水防止装置4では、伸縮カバー2で可撓管1を構成する伸縮管の外周をその全周、全長に亘って覆うようにし、軸方向両端部を、それぞれ可撓管1を挟んだ両側の管路Dに固定具5,5を固定しておき、この固定具5を介して固定バンド6で伸縮カバー2を締め付けることで水密に固定している。そして、固定具5,5間に離反防止手段として接続金具7,7が取り付けられ、アラミド繊維からなるロープ8を幾分たるんだ状態で連結しておく。さらに、伸縮カバー2を覆うように筒状の保護カバー3が設けられ、伸縮カバー2が内部からの水圧により外側に膨らむことを拘束することで補強し、破損を防止するようにし、管路D,D同士が互いに離反することを拘束して落橋を防止する効果も期待している。
また、伸縮カバー2で水密状態にするためには、可撓管1の外周をその全周、全長に亘って覆うことができる大きな伸縮カバー2を用意しなければならず、しかも可撓管1が万一破損すると、伸縮カバー2自体に大きな水圧が加わるため、この水圧に耐える伸縮カバーを用意しなければならないという問題がある。
これにより、水管橋などの可撓管を外面から補強してそのまま継続使用することができるとともに、各部材も軽量コンパクトであり、施工も容易かつ短時間に補強することができる。
この発明が適用される既設の可撓管1は、例えば図1に示すように、金属製の管路D中に接続されており、管路D,Dへの接続は、フランジ構造によりボルト・ナットで連結するものであったり、溶接構造により溶接して連結するものなどのいずれでも、他の接続構造であっても良い。可撓管1自体は、ゴムなどの弾性体で作られた蛇腹状などの伸縮部1aにより温度変化や地震などの変位の吸収と止水性が確保されるものである。なお、可撓管としては、これに限らず、図7に示した伸縮管など他の構造であっても良い。
また、取付台部材11は、管路D,Dへの取り付けのため円周方向に複数、例えば4分割され、管路Dに取り付けた後、現地での溶接によって環状に連結されるようにしてある。
この取付台部材11には、補強用のリブ12が円周等間隔に溶接によって取り付けられ、環状に連結する部分では、リブ12同士を当ててボルト・ナット13で締め付けるとともに、溶接して環状に連結する。
また、リブ12の管路Dとの溶接部分には、リブ補強板14が当てられて取付台部材11を管路Dに強固に取り付けることができるようにしてある。
なお、止水部材の材質や補強繊維の材質および補強構造は、上記のものに限定するものでなく、必要な強度などの条件に応じて適宜決定すればよい。
この止水部材15の取付台部材11への取り付けは、円周方向に分割された押え部材16を外周側に当て、ボルト・ナット17によって締め付けることで取り付けられ、例えば円周方向に30個に分割された押え部材16を用い、それぞれの押え部材16に2本ずつのボルト・ナット17を用いて取り付けるようにしている。
また、押え部材16には、止水部材15の両端外側に、止水部材15やスペース部材18が外側にはみ出さないように規制する規制板部材としてのせき板19が押え部材16に溶接して取り付けてある。
外筒部材20の円周方向の分割面には、図3(a)に示すように、溶接線Xに対して作業に必要な空間を確保して連結用のフランジ20aが形成され、同図(b)に示すように、2つのフランジ20a,20aの間に位置決め固定パイプ22を挟んで締め付けるようにする。また、軸方向の分割面には、同図(c)に示すように、3つに分割された連結用のフランジ20aの間の溶接線Yが一直線上になるように、軸方向の3つのフランジ20aの位置を規制する位置決め連結板として位置決め固定板23が当てられ、位置決め固定パイプ22とともに締め付ける。
これにより、位置決め固定パイプ22と位置決め連結板としての位置決め固定板23によって円周方向の溶接線X及び軸方向の溶接線Yが一直線上に位置決めされることになり、分割面であるフランジ20a、20aの間の空間を利用して簡単に溶接作業を行うことができる。
この既設の可撓管1が破損した場合には、止水部材15の内側に大きな圧力が作用して止水部材15が変形し、外筒部材20に接するまで伸ばされることになるが、外筒部材20に接するまでの伸びは、設計時に許容されている伸び変形であり、この変形後には、止水部材15が外筒部材20の内周面に密着することで、その後の加圧力が止水部材15を介して外筒部材20で規制・支持されることになる。
これにより、止水部材15の伸びを外筒部材20で規制・支持することで、止水部材15に大きな内圧が作用することがなく、外筒部材20で止水部材15の局部変形を防止して水密状態を維持することができる。
したがって、水管橋などの可撓管1を外面から補強してそのまま継続使用することができるとともに、各部材も分割構造とされて軽量コンパクトであり、分割構造の部材の組み立てや溶接などの施工も容易かつ短時間に行って補強することができる。
この既設可撓管の外面補強構造10Aでは、既設の可撓管1が変位した場合には、可撓管1の両端の管路D,Dに対し、相対向する取付台部材11、11Aを同心状態で配置するのではなく、図5に示すように、止水部材15および外筒部材20を水平方向に沿って平行に配置できるようにしており、図示例では、右側の取付台部材11Aを偏心状態で取り付けるようにしている。
なお、既設の可撓管1の変形状態によっては、一方の取付台部材11Aだけでなく、両方の取付台部材11、11を管路D、Dの中心と偏心させて設置するようにする。
このためには、施工前に寸法計測などを行い、これに基づき取付台部材11AのLの字状の垂直部分11bの長さが偏心量に応じて異なるものを用意することで、対応することができる。
この取付台部材11A以外の構成は、既に説明した実施の形態と同一である。
この既設可撓管の外面補強構造10Bでは、管路Dへの取付台部材11Bを溶接構造とせずに接着剤で接着固定するようにしている。
このため取付台部材11Bは、横断面形状がH型鋼状とされ、水平方向の一方のフランジ(水平部分)11aを止水部材15の取付部分とし、ウエブ(垂直部分)11bを垂直方向に配置し、もう一方のフランジ(水平部分)11cを管路Dへの接着面とする。管路Dへの接着面となるフランジ(水平部分)11cの表面には、多数の突出部材として突起11dが設けられて管路Dとの間に接着剤の充填用の空隙部が確保できるようにしてある。
また、取付台部材11Bの円周方向の分割面には、ウエブ(垂直部分)11bの両側に補強用のリブ12,12が溶接で取り付けられ、円周方向の連結にはリブ12,12同士を当ててボルト・ナット13で連結するとともに、分割接合面には、6C面取りがなされ、2つのフランジ(水平部分)11a、11cおよびウエブ(垂直部分)11bの全ての角部が面取りされて面取り部に接着剤が充填されて接着するようにしている。
なお、接着剤としては、例えばエポキシ樹脂接着剤を用いる。
したがって、水管橋などの可撓管1を外面から補強してそのまま継続使用することができるとともに、各部材も分割構造とされて軽量コンパクトであり、分割構造の部材の組み立てや接着などの施工も容易かつ短時間に行って補強することができる。
10A 既設可撓管の外面補強構造
10B 既設可撓管の外面補強構造
11 取付台部材
11a 水平部分
11b 垂直部分
11A 取付台部材
11B 取付台部材
11c 水平部分
11d 突起(突出部材)
12 補強用のリブ
13 ボルト・ナット
14 リブ補強板
15 止水部材
16 押え部材
17 ボルト・ナット
18 スペース部材(保護部材)
19 せき板(規制板部材)
20 外筒部材
20a フランジ
21 ボルト・ナット
22 位置決め固定パイプ
23 位置決め固定板(位置決め連結板)
X 円周方向の溶接線
Y 軸方向の溶接線
C リングサポート
D 管路
1 可撓管
1a 伸縮部
Claims (8)
- 管路中に接続された可撓管を外面から補強し当該可撓管に損傷が生じても接続状態を維持可能とする既設可撓管の外面補強構造であって、
前記可撓管を挟む管路の外周に相対向させて水密状態で固定され止水部材が取り付けられる環状の取付台部材と、
これら相対向する取付台部材に跨いで取り付けられて前記可撓管の外周を覆う環状の可撓性の止水部材と、
この止水部材を押える押え部材と、
前記止水部材を覆って外周側に設けられ当該止水部材の伸びを許容する隙間を確保するとともに伸び変形後に加わる圧力を支持可能な分割設置可能に構成され連結一体化される環状の外筒部材とを備え、
前記止水部材による伸び変形を許容する止水と、前記外筒部材による伸び変形後の前記止水部材の圧力の支持および局部変形の規制とを組み合わせて前記可撓管に損傷が生じても接続状態を維持可能に構成してなることを特徴とする既設可撓管の外面補強構造。 - 前記取付台部材は、前記管路の外周面に水密状態で溶接されて取り付けられて構成されることを特徴とする請求項1に記載の既設可撓管の外面補強構造。
- 前記取付台部材は内周面に、前記管路の外周面との間に空隙部を形成する突出部材を備えるとともに、連結される分割接合面には、面取り部を備えており、これら空隙部および面取り部に接着剤を注入して取り付けられて構成されることを特徴とする請求項1に記載の既設可撓管の外面補強構造。
- 前記取付台部材には、可撓性の止水部材が押え部材を介してボルト・ナットで取り付けられるとともに、ボルト頭部に、止水部材の変形による損傷を防止する保護部材を取り付けて構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の既設可撓管の外面補強構造。
- 前記押え部材には、それぞれの管軸方向外側に、止水部材の変形を規制する規制板部材が設けられて構成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の既設可撓管の外面補強構造。
- 前記外筒部材は円周方向および軸方向で分割されて連結可能とされ、軸方向の分割面には、位置決め連結板が当てられて位置決め連結されて構成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の既設可撓管の外面補強構造。
- 前記止水部材は、局部伸びの発生を防止する補強繊維で補強されて構成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の既設可撓管の外面補強構造。
- 前記取付台部材は、変位後の既設可撓管に対しては相対向するそれぞれの取付台部材の外周面が変位前の管軸方向と平行で当該既設可撓管の中心と偏心させて配置可能に構成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の既設可撓管の外面補強構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013108716A JP6207234B2 (ja) | 2013-05-23 | 2013-05-23 | 既設可撓管の外面補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013108716A JP6207234B2 (ja) | 2013-05-23 | 2013-05-23 | 既設可撓管の外面補強構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014228071A JP2014228071A (ja) | 2014-12-08 |
JP6207234B2 true JP6207234B2 (ja) | 2017-10-04 |
Family
ID=52128111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013108716A Active JP6207234B2 (ja) | 2013-05-23 | 2013-05-23 | 既設可撓管の外面補強構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6207234B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0343517Y2 (ja) * | 1986-05-14 | 1991-09-11 | ||
JPS6446092A (en) * | 1987-08-13 | 1989-02-20 | Bridgestone Corp | Mounting structure of cut off material to water channel constitutional member |
JPH0328391U (ja) * | 1989-07-28 | 1991-03-20 | ||
JP3127125B2 (ja) * | 1996-05-29 | 2001-01-22 | 株式会社ノダ | 内装ドアの製造方法 |
JP4625211B2 (ja) * | 2001-09-19 | 2011-02-02 | 株式会社栗本鐵工所 | 伸縮管用漏水防止装置 |
JP3708859B2 (ja) * | 2001-10-04 | 2005-10-19 | 西武ポリマ化成株式会社 | 可撓継手 |
-
2013
- 2013-05-23 JP JP2013108716A patent/JP6207234B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014228071A (ja) | 2014-12-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7722092B2 (en) | Pipe joint device by flange | |
KR101341838B1 (ko) | 내진성을 갖는 배관 이음장치 | |
JP2016138637A (ja) | 管取付構造 | |
JP4390123B2 (ja) | 管路の内張り構造 | |
JP5320262B2 (ja) | マンホールと複合管との接続構造およびその接続方法 | |
JP6207234B2 (ja) | 既設可撓管の外面補強構造 | |
JP4625211B2 (ja) | 伸縮管用漏水防止装置 | |
JP4871112B2 (ja) | 伸縮管漏水防止装置 | |
JP5842224B2 (ja) | 既設可撓管の外面補強構造及びその外面補強方法 | |
JP6266988B2 (ja) | 壁貫通配管のシール装置 | |
JPH022032B2 (ja) | ||
US10837584B2 (en) | Restraint device | |
JP4727611B2 (ja) | 伸縮管用漏水防止装置 | |
JP4152475B2 (ja) | バルブの安全装置及びその製造方法 | |
JP2016023768A (ja) | 可撓継手の止水カバー | |
JP6742709B2 (ja) | 伸縮管継手構造およびその施工方法 | |
JP6019438B2 (ja) | 変形後可撓管の内面補修構造及びその補修方法 | |
JP6799659B2 (ja) | 管継手の設置方法 | |
JP2023062658A (ja) | 接合構造 | |
KR200344488Y1 (ko) | 벨로우즈형 신축동관 연결구조 | |
JP2010275760A (ja) | 可撓止水継手の補修構造および補修方法 | |
JP3711414B1 (ja) | 可撓管 | |
JP6570820B2 (ja) | 止水部材およびその取付構造 | |
JP2014156920A (ja) | 導管接続装置及び導管接続方法 | |
JPH08128584A (ja) | 管継手部外面シール装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160316 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170207 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170404 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170905 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170905 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6207234 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |