JP2016138637A - 管取付構造 - Google Patents

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敏彦 小形
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Abstract

【課題】大規模な地震や地盤変動を伴う外力が作用しても、密封性、離脱防止機能及び伸縮性を発揮することができる管取付構造を提供すること。【解決手段】一方の流体管2の挿口部2aが他方の流体管3の受口部3cに差込まれて密封接続される管継手5と、管継手5を密封状に囲繞する筐体11と、挿口部2a及び受口部3cの管軸方向の相対移動を許容可能に、該筐体11からの挿口部2a及び受口部3cの離脱を規制する離脱規制部12、3gと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、一方の流体管の挿口部が他方の流体管の受口部に差込まれて密封接続される管継手を囲繞する管取付構造に関する。
従来、地中に埋設される流体管のための管継手として、互いに接合される一方の流体管の端部に形成された受口部の内部に、他方の流体管の端部に形成された挿口部が挿入されて、受口部、挿口部間で環状のシール材を圧縮するように構成された管継手、例えばダクタイル鋳鉄管路において、メカニカル継手のK形或いはプッシュオンタイプ接合のT形などとして知られている。このような管継手は、伸縮性及び屈曲性を有するので通常の地震や地盤沈下などに順応することができる。また、さらに大きな地震や地盤沈下に順応できるようにするために、前記管継手に補強具を付加して受口部と挿口部間の伸縮機能を所定の範囲に規制する耐震管継手も知られている。
たとえば、伸縮機能を有する耐震管継手として、管継手を跨ぐように配設されたハウジングを有し、受口部のフランジに取付けられるT頭ボルトの頭部とハウジングの内フランジとの間に、受口部と挿口部とが管軸方向に伸縮することができるように所定の間隔を保つように組立てられ、当該所定の間隔の範囲内で受口部と挿口部とが管軸方向に伸縮することができる。そして、所定の間隔が零、すなわち内フランジがT頭ボルトに接触したときには、挿口部がそれ以上受口部から抜け出すことが防止され、所要の離脱防止機能が付与されるようになっている(特許文献1参照)。
特開平10−122466号公報(第2、3頁、図1)
しかしながら、特許文献1の管継手の耐震構造にあっては、ある程度の地震や地盤変動の場合には問題ないが、大地震や大規模な地盤沈下を伴う場合には、挿口部が所定の間隔をはるかに上回る変位が管継手に作用することが想定される。そして、当該所定の間隔が零になった状態で、さらに挿口に離脱方向に大きな力が作用すると、挿口が受口から離脱する虞がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、大規模な地震や地盤変動を伴う外力が作用しても、密封性、離脱防止機能及び伸縮性を発揮することができる管取付構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の管取付構造は、
一方の流体管の挿口部が他方の流体管の受口部に差込まれて密封接続される管継手と、前記管継手を密封状に囲繞する筐体と、前記挿口部及び前記受口部の管軸方向の相対移動を許容可能に、前記筐体からの前記挿口部及び前記受口部の離脱を規制する離脱規制部と、を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、挿口部及び受口部が管軸方向に相対移動して離脱しても、離脱規制部によって挿口部及び受口部が筐体から離脱することを防止できるとともに、流体が筐体外部に流出することを防止できる。
本発明の管取付構造は、
前記離脱規制部は、前記筐体内に配置される前記一方の流体管及び他方の流体管に設けられ、筺体開口部より径方向外側に突出する突出部であることを特徴としている。
この特徴によれば、管軸方向のいずれの向きに離脱力が作用しても、突出部によって、挿口部及び受口部が筐体から離脱することを防止できる。
本発明の管取付構造は、
前記各突出部が対向する前記筐体側壁までの管軸方向の距離の和は、前記挿口部の受口部への最大差込代より大きく設定されていることを特徴としている。
この特徴によれば、挿口部の受口部からの離脱を許容するとともに、挿口部及び受口部の移動代を確保できる。
本発明の管取付構造は、
前記一方の流体管に設けられる前記突出部は、周方向に分割され、該一方の流体管に係止される係止部材であることを特徴としている。
この特徴によれば、挿口部に離脱防止部材を後付することができ、筐体に対して挿口部の移動代を自由に設定することができる。
本発明の管取付構造は、
前記管継手に隣接する管継手において、該隣接する管継手は受口部から挿口部の離脱を規制する補強具を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、補強具を備えた管継手を組合わせて、大伸縮可能な離脱防止機能を有する管取付構造とすることができる。
本発明に係る管取付構造を示す一部側断面である。 (a)は本発明に係る管取付構造と従来の耐震管継手とからなる流体管路の構成を示す図、(b)は切土と盛土の境界に配設された本発明に係る管取付構造と従来の耐震管継手とからなる流体管路の構成を示す図、(c)は硬い地盤と軟弱地盤の境界に配設された本発明に係る管取付構造と従来の耐震管継手とからなる流体管路の構成を示す図である。 筐体内で挿口部が受口部から離脱した状態を示す図である。 耐震管継手の補強具と受口フランジとの間隔の設定方法を示す図である。 管取付構造の変形例を示す一部側断面図である。 耐震管継手の補強具とT頭ボルトとの間隔の設定方法を示す図である。 (a)は本発明に係る管取付構造と異形管によるバイパス流路とからなる流体管路の構成を示す図、(b)は本発明に係る管取付構造と異形管とから構成される新設流体管路の構成を示す図である。
本発明に係る管取付構造について図1から図5を参照して説明する。図2(a)に示されるように、地中に埋設される流体管路は、所定の長さの流体管を耐震管継手22によって接続され、管取付構造1は、該耐震管継手22の所定個数ごとに設置される。なお、図1に示されるように、耐震管継手22は、管継手5の外側を跨ぐように補強具21を配設して、受口部と挿口部間の伸縮機能を所定の範囲に規制できるもので、上記した先行技術文献の管継手と基本的に同じ構造であり、一般に大きな地震や地盤沈下に順応可能な耐震管絡では、受口部と挿口部間の伸縮機能を所定の範囲に規制できる補強具21の配設に併せて、管取付構造1を配設して大伸縮を可能にすることが肝要となる。
図1に示されるように、本発明に係る管取付構造1は、流体管2の挿口部2aが流体管3の受口部3cに差込まれて密封接続される管継手5を跨ぐように囲繞する筺体11と、該筺体11と流体管2及び流体管3との間を密封する密封部材15、15’と、筺体11からの挿口部2a及び受口部3cの離脱を規制する離脱規制部と、を主に備える。以下、各部材について説明する。
最初に管継手5について説明する。一方の流体管2の端部には挿口部2aが形成され、他方の流体管3の端部には挿口部2aが挿入される受口部3cが形成されている。受口部3cの開口端の外周には受口フランジ3fが一体に形成され、その開口部の内周には漸次縮径するテーパ状のパッキン押圧面3dが形成されている。パッキン押圧面3dと挿口部2aの外周面との間には、ゴム製の環状のパッキン6が配設されている。挿口部2aに遊篏された押輪7と受口フランジ3fとを複数T頭ボルト8、8、…、複数のナット9、9、…により締付けることで、この押輪7によりパッキン6が圧縮されて、受口部3cと挿口部2aとの間は、管継手5により密封状に接続されダクタイル鋳鉄管路におけるメカニカル継手のK形である。
ここで、図1に示されるように、挿口部2aが受口部3cに挿入される最大差込代Lmは、受口部端部3eと受口フランジ端部3hとの間隔を示し、挿口部2aが受口部3cに密封状態を維持して挿入される最大の寸法を意味する。
なお、流体管2、3、4は、たとえば、地中に埋設される上水道用のダクタイル鋳鉄製であり、流体管2、3、4は、断面視略円形状に形成され、内周面がモルタル層で被覆されている。尚、流体管2、3、4は、その他鋳鉄、鋼等の金属製、あるいは石綿、コンクリート製、塩化ビニール、ポリエチレン若しくはポリオレフィン製等であってもよい。更に尚、流体管2、3、4の内周面はモルタル層に限らず、例えばエポキシ樹脂等により被覆されてもよく、若しくは適宜の材料を粉体塗装により流体管2、3、4の内周面に被覆してもよい。また、本実施例では流体管2、3、4内の流体は上水であるが、本実施例の上水に限らず、例えば工業用水や農業用水、下水等の他、ガスやガスと液体との気液混合体であっても構わない。
つぎに、筺体11について説明する。筺体11は、鋼、鋳鉄、ステンレス鋼等から形成される。また、筺体11は、略筒状の側板11a、該側板11aの両端部に配設された一対の内フランジ11b、11b’該一対の内フランジ11b、11b’から管軸方向に延設される延設部11c、11c’及び該延設部11c、11c’から径方向外側に形成される外フランジ11d、11d’から主に構成されている。なお、図示は省略するが、筺体11は周方向に分割構造とされ、その分割部に形成されたフランジ部をボルト・ナット等の締結手段によって互いに一体化されている。また、その分割部は溶接部により一体化されてもよい。
そして、流体管2、3の周囲に密封部材15、15’を所定の間隔を設けて取付け、筺体11が管継手5を跨ぐように囲繞、配置される。この際、ゴム等の弾性部材からなる密封部材15、15’は、流体管2、3と延設部11c、11c’との間で保持され、管継手5は筐体11内に密封状態で収容される。
なお、流体管2、3と延設部11c、11c’との間で保持された密封部材15、15’のはみ出しが発生しないように押圧板17、17’により、密封部材15、15’の端部は保持されている。ここで、押圧板17、17’は、容易に組立てられるように周方向に分割構造となっており、その分割部に形成されたフランジ部をボルト・ナット等の締結部材によって互いに一体化されている。また、その分割部は溶接により一体化されてもよい。
筺体11の内側フランジ11b、11b’が管継手5と対向する面には、クッション部材16、16’が取付けられている。クッション部材16、16’は、受口部3cから挿口部2aが離脱したときに、流体管2に取付けられた離脱規制部材12、さらに離脱規制部として作用する受口部3cの大径部3gが筐体11に接触するときの衝撃を和らげる働きをする。
つぎに、本発明の離脱規制部としての離脱規制部材12について説明する。離脱規制部材12は、ハウジング13と複数の係止部材14、14、…から主に構成される。
ハウジング13は、鋳鉄、鉄、ステンレス鋼等から形成される。ハウジング13の外径部は、筺体11の内側フランジ11b’の内径部11e’より大きく形成されている。また、ハウジング13は周方向に分割された構成となっており、図示しないハウジング13の分割部に形成されたフランジ部をボルト・ナット等の締結手段によって互いに一体化される。さらに、ハウジング13が流体管2に対向する面には、後述する複数の係止部材14、14、…を収容する収容溝13aが形成されている。収容溝13aは、周方向に連続した溝としてもよいし、分断された凹部として形成してもよい。
係止部材14は、ダクタイル鋳鉄、鉄、ステンレス鋼等から形成されている。係止部材14の内周部には流体管2の周方向に沿って延びるとともに、流体管2の外周面に向かって先細りのテーパ状の刃部が形成されている。
ハウジング13の収容溝13aに複数の係止部材14、14、…を収容した状態で、流体管2に外嵌され、ハウジング13をボルト・ナット等の締結手段(図示せず)によって互いに一体化することにより、係止部材14の刃部が流体管2の外周面に食い込み、離脱規制部材12は流体管2に固定される。そして、ハウジング13の外径部は、筺体11の内フランジ11b’の内径部11e’より大きく形成されているので、離脱規制部材12が取付けられた挿口部2aの離脱方向の移動が規制される。
また、図1に示されるように、受口部3cの大径部3gは、筺体11の内フランジ11bの内径部11eよりも大きく形成されているので、別途離脱規制部を設けることなく、受口部3cの大径部3g自体を離脱規制部として利用することができる。なお、図1に示されるように、離脱規制部材12の流体管2に対する固定位置を調整することにより、離脱規制部材12と内フランジ11b’との間隔L1及び受口部3cの大径部3gと内フランジ11bとの間隔L2の大きさを調整することができ、延いては流体管2及び3の動き代を調整することができる。
さらに、離脱規制部材12と筺体11の内フランジ11b’との間隔L1と、受口部3cの大径部3gと内フランジ11bとの間隔L2と、の和、すなわち伸び代(L1+L2)は、最大差込代Lmより大きく設定される。また、離脱規制部材12と筺体11の内フランジ11b’との間隔L1、受口部3cの大径部3gと内フランジ11bとの間隔L2のそれぞれが、最大差込代Lmより大きくなるように設定してもよい。この伸び代は、受口部3cと挿口部2a間の伸縮機能が一般的に係止部材の刃部の食込みに必要な最大15mmまでに規制される補強具21に比べて更に大きく設定することが望ましい。
つぎに、大規模な地盤変動を伴う外力が管取付構造1に作用したときの管取付構造1の作用、効果について説明する。
図2(a)に示されるように、地中に埋設される流体管路は、所定の長さの流体管を管継手で接合し、伸縮機能を所定の範囲に規制する耐震管継手22によって接続され、本発明の管取付構造1は、該耐震管継手22の所定個数ごとに配設されている。
図1に示されるように、管取付構造1は伸び代(L1+L2)の範囲内で挿口部は受口部に対して管軸方向に変位することができる。また各耐震管継手22、22、…は、管の離脱が発生し、係止部材23の刃部の食込みが十分になるため0〜15mm挿口が移動すると、挿口部がそれ以上受口部から抜け出すことが防止され、すなわち耐震管継手22、22、…は離脱防止機能が付与され、各挿口部は管離脱方向に移動することができなくなる。
そして、管離脱方向に移動することができなくなった耐震管継手22、22、…にさらに過大な力が作用すると、今度は管取付構造1内の挿口部2aが受口部3cから離脱する方向にさらに移動して、耐震管継手22、22、…の離脱を防止する。ここで管取付構造1が最大差込代Lm以上に変位すると、図3に示されるように、挿口部2aが受口部3cから離脱するが、挿口部2aが受口部3cから離脱したとしても、離脱規制部材12の外径部及び受口部3cの大径部3gは、筺体11の内フランジ11b、11b’の内径部11e、11e’よりも大きく形成されているので、流体管2、3の筐体11から離脱を防止できるとともに、流体管2、3と筐体11との間は密封部材15、15’によって密封されているので、筺体11内に流出した流体が筐体11外に流出することもない。
なお、図3に示されるように、管取付構造1は伸び代(L1+L2)(図1参照)は想定される最大の地盤変位を吸収できるように設定され、また、筺体11の側板11aの内径寸法Dも流体管2、3の径方向のずれを吸収できるような大きさに設定されている。また、筺体11と流体管2、3との間を密封する密封部材15、15’は、弾性を有する部材からなるので、離脱後の流体管2、3の変位を容易に吸収でき、筺体11に対して過度の管軸方向力、径方向力が作用することを防ぐことができる。
以上のように、図2(a)に示されるように、耐震管継手22の所定個数ごとに本発明の管取付構造1を設けることで、大地震や大きな地盤変動を伴う外力が作用しても、管路全体の密封性、離脱防止機能及び伸縮性を発揮することができる。なお、図2(b)に示されるように切土と盛土の境目近傍、図2(c)に示されるように硬い地盤と軟らかい地盤の境目近傍においては、地盤の変動が大きくなることが想定されるので、本発明の管取付構造1は、切土と盛土の境目近傍あるいは硬い地盤と軟らかい地盤の境目近傍に設置すると特に有効である。
また、図4のように配設することで、受口部と挿口部間の伸縮機能を所定の範囲に規制できる補強具の配設に併せて、大伸縮が可能な管取付構造も配設することもでき、その各伸び代S1、S2、…の設定方法について説明する。
図4に示されるように、空気弁、消火栓の補修弁あるいは不断流工法を利用して流体管2に穿孔(図示せず)し、該孔から水中撮像装置81を挿入する。該水中撮像装置81はLED等の照明部及び撮影部を備えており、光のない流体管2内の状況を撮影できるようになっている。
孔から挿入された水中撮像装置81は、流体管2の挿口部端部2bと流体管3の受口部端部3eとの隙間を撮影する。該隙間の映像は、水中撮像装置81に接続された処理装置(図示せず)に送られ、流体管2の挿口部端部2bと流体管3の受口部端部3eとの隙間寸法gが算出される。そして、実測された隙間寸法gをもとに、管継手5の密封を維持できる範囲で補強具21の鍔部21fと流体管3の受口フランジ3fとの間に伸び代S1を設定する。
このように、実測された隙間寸法gをもとに、補強具21の鍔部21fと流体管3の受口フランジ3fとの間に伸び代S1を設定することで、図2(a)のように配設された耐震管継手22、22、…の隙間寸法g、g、…が不揃いであっても、各耐震管継手22、22、…の密封性と耐震管路としての管路全体の伸縮量を確保できる伸び代S1、S2、…を設定することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例において、流体管2、3は筺体11に対し管軸方向のいずれの向きにも移動可能となっていたが、管取付構造1の変形例として、図5に示されるように、一方の流体管32のみが筐体41に対して移動可能となるようにし、挿口部の受口部からの抜出しが生じる前に離脱規制を行うように構成してもよい。以下、管取付構造1(図1参照)との主な相違点について説明する。
前記実施例において、管継手5は受口部3cと挿口部2aの間の環状のパッキン6を押輪7によって圧縮するように構成されている(図1参照)。図5の管取付構造40において、管継手35は受口部33cに形成された溝部に密封部材36を収納、保持するものでダクタイル鋳鉄管路におけるプッシュオンタイプ接合のT形で、押輪を使用していないため、組立が容易となる。
また、前記実施例において、流体管2の外周に取付けられる離脱規制部材12は、ハウジング13と複数の係止部材14、14、…から主に構成されていた(図1参照)。図5の管取付構造40においては、ハウジングを使用しないで、2分割され、その外径を筐体41の内径部41eよりも大径に形成した係止部材42が採用されている。該係止部材42は、その内周部に流体管32の周方向に沿って延びる刃部が管軸方向に間隔をおいて複数列形成されており、該刃部は、流体管32の外周面に向かって先細りのテーパ状に形成され、締結手段等(図示せず)によって流体管32の外周面に係止、固定されるものであり、部品点数の削減を図っている。
前記実施例において、クッション部材16、16’は筐体11に取付けられていたが(図1参照)、図5の管取付構造40においては、クッション部材46を係止部材42に取付けている。
さらに、図5に示されるように、流体管33の挿口部33aと流体管34の受口部34cとの管継手55にも、互いの相対変位を規制する補強具54が設けられている。補強具54の鍔部54fと受口部34のフランジ部34fが係合し、さらに補強具54に収容された係止部材57が流体管33に係止されるので、流体管33と34は一体化される。
そして、図5に示されるように、筐体41の管軸方向の一端にはフランジ部41dが設けられ、該フランジ部41dは補強具51に形成された鍔部51dと係合し、さらに補強具51に収容された係止部材53が流体管33に係止されるので、筺体41と流体管33は一体化される。したがって、管取付構造40においては、筺体41、流体管33、34は一体化され、流体管32のみが離脱規制部材42と筐体41との間隔の範囲内で移動可能となっている。また、この変形例では、係止部材42は、挿口部32aの受口部33cからの抜出しが生じる前に、離脱規制を行うように設定されているため、大伸縮性を持ちながら、管継手35の屈曲性あるいは曲げ剛性を保持する機構になっており、また、筺体41は密封部材45によって密封されているため、万が一受口部33cのパッキン36から流体が漏出しても密封される。
つぎに、補強具と管継手の間の伸び代の設定方法の変形例について説明する。図4においては、流体管2の挿口部端部2bと流体管3の受口部端部3eとの隙間寸法gを実測し、該実測された隙間寸法gをもとに、管継手5の密封を維持できる範囲で補強具21の鍔部21fと流体管3の受口フランジ3fとの間に伸び代S1を設定していた。
伸び代の設定の変形例として、図6に示されるように、第1ハウジング62と第2ハウジング63とからなる補強具61の場合には、実測された隙間寸法gをもとに、第1ハウジング62と第2ハウジング63を締結するT頭ボルト66に取付けられたナット67と、第2ハウジング63の管軸方向端部との間に伸び代S3を設定してもよい。このようにすることでナット67と第2ハウジング63の管軸方向端部との間隔は、外部より容易に視認できるので、容易に伸び代S3を設定することができる。
なお、図6に示されるように補強具61のハウジングは、管軸方向に分割され第1ハウジング62と第2ハウジング63から構成されているので、第2ハウジング63に収納された係止部材64を、押しボルト65によって流体管2の外表面に係止されるとともに、押しボルト65の押し具合で第2ハウジング63を径方向の位置を調整したり、管軸に対する傾きを調整することができる。したがって、長年の地盤沈下により流体管2の軸芯と流体管3の軸芯が互いに傾くような芯ずれが生じていても、第2ハウジング63の径方向の位置、管軸に対する傾きを調整して、第1ハウジング62と第2ハウジング63の接合面がほぼ接触するように無理なく組立てることができる。
本発明に係る管取付構造1によって囲繞される管継手として管継手5(図1参照)及び管継手35(図5参照)について説明した。また本発明に係る管取付構造1と組合わせて使用される補強具として補強具21(図1参照)、補強具51、54(図5参照)及び補強具61、71(図6参照)について説明した。しかし、管継手、補強具はこれに限らず、他の管継手、補強具でもよい。また、本発明に係る管取付構造1、40に対し異なる種類の管継手と異なる種類の補強具を組合わせて使用してもよい。
また、図6に示した補強具61を備える管継手5を単独で大伸縮可能な管取付構造60として使用してもよい。
たとえば、図6に示されるように、管取付構造60は、一方の流体管2の挿口部2aが他方の流体管3の受口部3cに差込まれ密封状に接続される管継手5と、管継手5を跨って配設される補強具61と、挿口部3cが離脱方向に所定寸法以上移動したとき、挿口部の離脱を規制する移動規制部材と、を備える。ここで、挿口部の離脱を規制する移動規制部材としてT頭ボルト66及びナット67を利用する。
なお、所定寸法とは、挿口部2aが受口部3cの離脱方向に移動したときに係止部材64の刃部が流体管2の外表面に食込むために必要な移動寸法で、一般的には最大15mm程度に規制されている。そして、ナット67と第2ハウジング63との間の伸び代S3を管継手の密封状態が維持できる範囲内で、かつ前記所定寸法より大きく設定する。このようにすることで、筺体等を設けることなく少ない部品点数で、大規模な地震や地盤変動を伴う外力が作用しても、離脱防止機能及び伸縮性を発揮することができる管取付構造とすることができる。
なお、図6に示されるように、管取付構造60に隣接配置される補強具71は従来構造の補強具である。すなわち、第1ハウジング72と第2ハウジング73を締結するT頭ボルト・ナット76との間に伸び代がなく、係止部材74の刃部が流体管3の外表面に食込むために必要な移動寸法の範囲内のみで移動することができる。さらに、管取付構造60と管取付構造1とを隣接配置してもよい。
また、図2のように本発明に係る管取付構造と従来の耐震管継手とから構成される流体管路の構成を示したが、図7に示すように管路の変更があった際に、異形管(例曲管、栓、T字管)にて生じる不平均力による管接合部での抜出しを防止するために本発明に係る管取付構造を配設してもよい。ここで、図7(a)は不断流分岐にて離脱防止機能付管継手25を使用してバイパス流路を新設した場合、図7(b)は管路の設計変更により離脱防止機能付管継手25を使用して流体管路を敷設替えした場合を表している。
ここで、異形管にて生じる不平均力による管接合部での放出しを防止するために離脱防止が必要な長さを一体化長さと言うが、図7に示されるように、一体化長さの範囲内では受口部と挿口部間の伸縮機能を所定の範囲に規制できる耐震管継手22を配設し、更に耐震管路として効力を発するように、一体化長さの範囲外に本発明に係る管取付構造1を配設してもよい。
1 管取付構造
2 流体管(一方の流体管)
2a 挿口部
3 流体管(他方の流体管)
3c 受口部
3g 受口大径部(離脱規制部、突出部)
5 管継手
11 筐体
11b、11b’ 内フランジ(筐体側壁)
11e、11e’ 内径部(筐体開口部)
12 離脱規制部材(離脱規制部)
13 ハウジング
14 係止部材(突出部)
15、15’ 密封部材
21 補強具
35 管継手
41 筐体
41e 内径部(筐体開口部)
42 離脱規制部材((離脱規制部、係止部材、突出部)
45、45’ 密封部材
54 補強具
61 補強具
71 補強具
Lm 最大差込代

Claims (5)

  1. 一方の流体管の挿口部が他方の流体管の受口部に差込まれて密封接続される管継手と、前記管継手を密封状に囲繞する筐体と、前記挿口部及び前記受口部の管軸方向の相対移動を許容可能に、前記筐体からの前記挿口部及び前記受口部の離脱を規制する離脱規制部と、を備えることを特徴とする管取付構造。
  2. 前記離脱規制部は、前記筐体内に配置される前記一方の流体管及び他方の流体管に設けられ、筺体開口部より径方向外側に突出する突出部であることを特徴とする請求項1に記載の管取付構造。
  3. 前記各突出部が対向する前記筐体側壁までの管軸方向の距離の和は、前記挿口部の受口部への最大差込代より大きく設定されていることを特徴とする請求項2に記載の管取付構造。
  4. 前記一方の流体管に設けられる前記突出部は、周方向に分割され、該一方の流体管に係止される係止部材であることを特徴とする請求項2または3に記載の管取付構造。
  5. 前記管継手に隣接する管継手において、該隣接する管継手は受口部から挿口部の離脱を規制する補強具を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の管取付構造。
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