JPH08277967A - 軟質管の支持・継手構造および支持・接続方法 - Google Patents

軟質管の支持・継手構造および支持・接続方法

Info

Publication number
JPH08277967A
JPH08277967A JP7081507A JP8150795A JPH08277967A JP H08277967 A JPH08277967 A JP H08277967A JP 7081507 A JP7081507 A JP 7081507A JP 8150795 A JP8150795 A JP 8150795A JP H08277967 A JPH08277967 A JP H08277967A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
soft
sleeve
support
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7081507A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Mizukami
裕之 水上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP7081507A priority Critical patent/JPH08277967A/ja
Publication of JPH08277967A publication Critical patent/JPH08277967A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L3/00Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L1/00Laying or reclaiming pipes; Repairing or joining pipes on or under water

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Supports For Pipes And Cables (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一般的な鋼管に代えて、軟質管を半恒久的な
配管として使用可能とする。 【構成】 軟質材料から成るホース1は、剛性材料から
成る上部支持体2および下部支持体3で形成される円筒
状のスリーブ7によって外囲される。スリーブ7に対し
て、ホース1の軸線方向両端側には、軟質材料の帯を巻
付けて形成するホース固定体6が固着される。スリーブ
7は、下部支持体3に取付けられている支持部材8によ
って、支持基盤に連結され、ホース1は支持基盤表面か
ら浮いた状態で支持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラント、一般公共施
設、上下水道、ガスなどにおける各種配管として軟質管
を使用するための支持・継手構造および支持・接続方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、各種プラント、一般公共施設、上
下水道、ガスなどにおける工業用水、冷水、温水などの
配管は、鋼製がほとんどである。ホースなどの軟質管を
車両等の配管に用いる場合の支持構造は、実開昭55−
149679や実開昭63−16958などに開示され
ている。実開昭55−149679の先行技術では、支
持具の先端が挿入可能な係合部を設け、両側からホース
の先端を差し込んでかしめた後、支持具の中間部を機械
的に支持可能な状態とする。実開昭63−16958の
先行技術では、配管用ホースが挿入されたスリーブを固
定する支持構造が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】典型的な先行技術のよ
うに、配管を鋼などの剛性材料で形成すると、重量があ
って加工しにくく、また一旦配管が完成した後の修正は
非常に困難である。さらに、内部が全く見えず、液体を
通す場合には液張りの状態が不明となる。配管を行うた
めには、鋼管の現地施工工事を行う必要があり、工事に
伴って溶接屑や研磨屑などが発生し、配管路中に混入す
る恐れがある。さらに、地震などの激しい振動が加えら
れると、全て剛性材料からできている配管路では、永久
破壊されやすく、一度破壊されてしまうと配管工事をや
り直さなければならない。
【0004】たとえば、1995年3月11日付朝日新
聞(夕刊)にも紹介されたように、阪神大震災(199
5年1月17日発生)において全配管が剛性体から構成
されたスプリンクラー配管でその損傷が激しく、多くの
被災ビルで水漏れの被害があった。これは多くの構造物
がそうであるように、配管が固定されている建物本体と
シーリング(天井板)の振動/揺れ方が異なったため、
配管構造中にズレが生じ、強度的に弱い部分が破損した
ものと考えられている。
【0005】石油化学コンビナート、化学工場、貯槽サ
イト、上下水道処理設備などにおいても、このスプリン
クラーと同様の原因で生じる破損事故は十分に起こり得
るものであるが、これら施設においてはほとんどが剛性
配管が設置されているのが現状である。
【0006】従来も、微妙な配管位置のずれ、圧力、流
動変動などに対処するために、蛇腹状のフレキシブル管
などを用いる特殊配管も行われているけれども、材料費
や工事費が非常に高価となる。
【0007】実開昭55−149679や実開昭63−
16958などのような軟らかいホースを用いる配管で
は、その耐荷重性が低いために、捩れ、歪曲、偏平化な
どが起こりやすく、内部を通過する流体の設定流速を得
ることが困難であり、また閉塞も生じやすい。
【0008】本発明の目的は、軽量で材料が入手しやす
く、加工や配管後の修正も容易な軟質管の支持・継手構
造および支持・接続方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持基盤上
で、軟質材料から成る管を、軸線方向に間隔をあけて支
持する構造であって、管の外周面を、管の軸線の曲率半
径が予め定める最小値以上となるように把持し、管の軟
質材料よりも硬い剛性材料から成るスリーブと、スリー
ブを、支持基盤表面から管の径方向に間隔をあけて支持
し、管の軟質材料よりも硬い剛性材料から成る支持部材
とを含むことを特徴とする軟質管の支持構造である。ま
た本発明の前記管は、軸線方向に前記間隔をあけて、外
径が減少する部分が形成され、その部分を前記スリーブ
が把持することを特徴とする。また本発明の前記管の外
径が減少する部分は、その部分に隣接して、管の外周に
前記スリーブよりも軟らかい軟質材料から成る帯を巻き
付けて形成されることを特徴とする。また本発明は、前
記管の軸線方向に、複数組のスリーブおよび支持部材が
連続して配設されることを特徴とする。また本発明の前
記スリーブは、前記管の周方向で、複数個に分割可能で
あることを特徴とする。さらに本発明は、軟質材料から
成る管を、支持基盤から浮かせた状態で支持する方法で
あって、管の軸線方向に間隔をあけて、管の軟質材料よ
りも硬い剛性材料から成り、管の外径に適合する内径を
有して管の軸線方向に延びるスリーブと、スリーブを支
持基盤から浮かせるように支持する支持部材とを備える
支持体を、複数個配設する工程と、管の外周面とスリー
ブの内周面との間に、接着剤を塗布する工程と、管内に
流体を封入して加圧する工程とを含むことを特徴とする
軟質管の支持方法である。また本発明は、前記管の軸線
が高度差を有するような部分で管を支持する前記支持体
の上部側に、管の軟質材料よりも硬い剛性材料から成
り、管を外囲して前記スリーブに固定する補強部材を装
着することを特徴とする。さらにまた本発明は、軟質材
料から成る管を接続するための継手構造であって、管の
軸線方向に延びて先端側が管内に挿入される短管、およ
び短管の基端側から径方向外方に拡がるフランジを有す
る被接続部材と、フランジの径方向の長さに対応する軸
線方向長さを有する先端部分に、周方向が複数に分割さ
れるような軸線方向に延びるスリットが設けられ、分割
された先端部分を径方向に拡げた状態で、前記短管に被
着される管と、管の前記先端部分を、前記フランジとと
もに挟持するように、管の外周側に装着される固定部材
とを含むことを特徴とする軟質管の継手構造である。ま
た本発明の前記短管には、前記管の内径よりも外径が大
きい拡径部が設けられ、短管に被着される管の拡径部よ
りも先端側を、ホースバンドなどの輪状固定具で締付け
ることを特徴とする。さらにまた本発明は、軟質材料か
ら成る管の先端から、周方向に間隔をあけて軸線方向に
予め定める長さにわたって複数のスリットを形成し、管
の径方向に延びるフランジと、管の軸線方向に延びる短
管とを有する被接続部材の短管に、スリットによって分
割された先端部を開いた状態の管を被着し、分割されて
開いた状態の管の先端部を、フランジと、管の外周側に
装着される固定部材とで挟持することを特徴とする軟質
管の接続方法である。
【0010】
【作用】本発明に従えば、軟質材料から成る管は、軸線
方向に間隔をあけて、曲率半径が予め定める最小値以上
となるように、硬い剛性材料から成るスリーブによって
把持される。スリーブは、支持部材によって支持基盤表
面から管の径方向に間隔をあけて支持される。スリーブ
や支持部材としては、予め部品として製作されたものを
用いればよく、軸線方向の全長にわたって管を支持する
必要がないので、支持構造全体として軽量化することが
でき、配管工事も容易である。管路の主要部分が軟質材
料から形成されるので、地震などの激しい振動に対して
も充分に耐えることができる。
【0011】また本発明に従えば、管の軸線方向に外径
が減少する部分が形成され、その部分をスリーブが把持
して、支持基盤に対し管を径方向に間隔をあけて支持す
るので、管が材料が軟質であるために多少変形しても、
スリーブによる把持部分がずれることはなく、管の外周
が支持基盤に接触して摩耗する恐れもない。
【0012】また本発明に従えば、管の外径が減少する
部分は、その部分に隣接して管の外周方向にスリーブよ
りも軟らかい軟質材料から成る帯を巻き付けることによ
って相対的に形成するので、外径が一様な管を用いても
容易に外径が減少する部分を形成することができる。
【0013】また本発明に従えば、管の軸線方向に複数
組のスリーブおよび支持部材が連続して配設されるの
で、スリーブおよび支持部材を単位ユニット化し、連続
個数を調整することによって、必要な長さのスリーブを
容易に得ることができる。
【0014】また本発明に従えば、管の周方向でスリー
ブは複数個に分割可能であるので、管の配設を終了した
段階で、管の外周に分割した状態のスリーブを装着して
組立てることができる。
【0015】さらに本発明に従えば、軟質材料から成る
管を、硬い剛性材料から成るスリーブによって外囲し、
支持部材によって支持基盤から浮かせるように支持す
る。管が多少変形しても、支持基盤には接触しないの
で、管の摩耗や損傷を避けることができる。管の軟質材
料は、ゴム、ビニール、ポリエチレンなどであって、鋼
などの剛性材料に比較して軽量であり加工もしやすいの
で、配管工事などを迅速、かつ容易に行うことができ
る。管の外周面とスリーブの内周面との間には接着剤が
塗布され、管内に流体を封入して加圧するので、管の外
周面とスリーブの内周面との間が充分に圧着された状態
で確実な接合を行うことができる。
【0016】さらにまた本発明に従えば、管を支持体に
よって支持する部分が高度差を有する場合に、スリーブ
の上部側に管を外囲してスリーブに固定する補強部材を
装着するので、管に自重や流体の重さが加わっても充分
に耐えることができる。
【0017】さらに本発明に従えば、軟質材料から成る
管の先端部をスリットによって周方向に分割し、径方向
に開いて内部に短管を挿入し、短管の基端に設けられる
フランジと、管の外周側に装着される固定部材とによっ
て拡げた管の先端部を挟持する。フランジ部と固定部材
とによって管の開いた先端部を充分に挟持することがで
きるので、軟質材料による管を確実に接続することがで
きる。短管には、軟質材料から成る管の内径よりも外径
が大きい拡径部が、管を短管に被着するときに拡径部よ
りも先端側をホースバンドで締め付けるので、短管に対
する管の被着を確実に行うことができる。
【0018】さらにまた本発明に従えば、管の先端部を
フランジと固定部材とで挟持して内部に短管を挿入する
ので、管を確実、かつ強固に被接続部材に固定すること
ができる。
【0019】また、前述の震災時に破損したスプリンク
ラーのような配管構造では、たとえば本発明の軟質管の
支持・継手構造を、振動/揺れ方の異なる配管部分に使
用し設置することにより、地震のような激しい揺れが生
じても、配管構造に生じるズレを本発明の軟質管の部分
で吸収することができるので、ビル中の各種配管、上下
水道、ガスなどの配管に適所/適当な部分に設置するこ
とにより、大きな振度/揺れに対しても十分な耐震効果
を発揮するものである。
【0020】
【実施例】図1は、本発明の一実施例による軟質管の支
持構造を示す。ビニールなどの軟質材料によるホース1
は、上部支持体2および下部支持体3によって上下から
挟持された状態で支持される。上部支持体2および下部
支持体3の間は、ボルト4およびナット5によって固定
される。上部支持体2および下部支持体3の軸線方向の
両側には、ホース固定体6が固定される。ホース固定体
6も、ホース1と同様のビニールなどの軟質材料から成
り、帯状の軟質材料を巻き付けて形成する。上部支持体
2および下部支持体3を組合せた状態では、ホース1の
外方を覆って接合されるスリーブ7と、図1の下方の支
持基盤に対してホース1を浮かせて支持する支持部材8
として機能する。ホースに透明な材料を使用すれば、液
張りの状態などを容易に確認することができる。ホース
1の材料としては、可撓性の合成樹脂やゴムが使用可能
である。
【0021】図2は、図1に示すような支持構造を形成
するための施工方法を示す。図2(1)では、先ず内径
40mm、外径52mmのビニール製ホース1を用意
し、配管に必要な長さに概略的に合わせて切断する。下
部支持体3は、断面形状が半円状でホース1の外周面に
適合する内周面が溝状に形成され、その溝上にホース1
を載置する。図2(2)では、半開状の下部支持体3を
ホース1の軸線方向に間隔をあけてたとえば3個設置
し、各下部支持体3の支持部材の基端部をコンクリート
で固定し、支持構造を確立する。これによって、下部支
持体3はコンクリート製の支持基盤に確実に固定され、
ホース1は概略的に位置決めされる。図2(2)から図
2(3)にかけて、下部支持体3上に上部支持体2をボ
ルト4およびナット5を用いて締め付ける。これによっ
て、ホース1をスリーブ7が覆う状態が形成され、スリ
ーブ7を支持部材8によって支持基盤に対して連結し、
表面から浮かせて支持する構造が得られる。
【0022】図2(4)では、ホース1を緩みがなくな
るまで引張り、スリーブ7の内周面とホース1の外周面
とが接触する部分に接着剤を塗布し、ホース1内に流
体、たとえば5kgf/cm2の圧縮空気などを注入し
て加圧する。この加圧によって、ホース1の外周面とス
リーブ7の内周面とは圧着され、先に塗布した接着剤に
よる確実な接着が行われる。図2(5)では、ホース1
のスリーブ7の両側に隣接する部分に、厚さ10mm、
幅15cmの帯状のビニール製ホース固定体6を、接触
面に接着剤を塗布して巻き付けながら固着する。さら
に、ホース1内の内圧を取除いて、軟質のビニールホー
スを用いて半恒久的な配管を得ることができる。
【0023】図3は、本発明の他の実施例に用いるヒン
ジ付剛性支持体10の構成を示す。本実施例によるヒン
ジ付剛性支持体10は、ヒンジ11によって上部支持体
12および下部支持体13を開閉可能に連結し、簡単に
ホース1の外周面に装着することができる。
【0024】図4は、本発明のさらに他の実施例とし
て、クランク形状にホース1を配置して配管工事を行う
状態を示す。ホース1を直線状に支持する部分では、図
3に示すヒンジ付剛性支持体10を用いる。ホース1を
90°曲げる部分では、30°の曲がりを有する半扇状
剛性支持体20を、3個連続させて支持する。これによ
って、極端に小さな曲率半径となってホース1内の断面
積が減少し、流通抵抗が増大して流速が得られなかった
り、閉塞が生じたりすることを防ぐ。
【0025】図5は、通常の配管工事で用いられる配管
ラック21を利用して配管を行う構成を示す。配管ラッ
ク21上では、ホース1が不安定となるので、U字ボル
ト22を用いてホース1を固定する。U字ボルト22に
よる固定は、垂直荷重を受けるために行い、他の主要部
分は図1の実施例と同様な支持構造によって支持する。
【0026】図6は、本発明のさらに他の実施例とし
て、水平方向から鉛直方向への90°の曲がりを有する
支持構造を示す。90°に曲がる部分では、半扇状剛性
支持体30によって無理なくホース1を支持することが
できる。直線部は、図3の実施例と同様なヒンジ付剛性
支持体10で支持する。本実施例では、ホース1の自重
などによって鉛直方向の荷重が加わるので、高度差が生
じる部分には上側にホース固定体31を固着する。すな
わち、構造物32の鉛直壁面33に設けられるヒンジ付
剛性支持体10の上方と、鉛直壁面33と水平壁面34
の境界に設けられる半扇状剛性支持体30の水平壁面3
4側には、ホース固定体31を固着する。水平壁面34
は、たとえば天井であり、鉛直壁面33は天井に垂直な
側壁である。ホース固定体31は、鋼製であり、ホース
1および管内物質の重量を支持する。エルボ状の半扇状
剛性支持体30とホース1の接触面には、接着剤を塗布
して確実な接合を行う。
【0027】図7および図8は、図6の鉛直壁面33に
沿うホース1の支持構造を拡大および断面視してそれぞ
れ示す。ホース1は連続しており、接着剤層35を介し
てヒンジ付剛性支持体10およびその上部のホース固定
体31が固着される。ホース固定体31は、たとえば図
9に示すように、ワンタッチ式ストッパ36によって開
閉可能に形成される。
【0028】図10は、本発明のさらに他の実施例によ
る支持構造の断面構成を示す。剛性支持体40は、ホー
ス41に間隔をあけて設けられる外径の減少する凹部4
2に接着剤層43を介して接合される。
【0029】図11は本発明のさらに他の実施例とし
て、ホース1の端部の接続のための継手構造を示し、図
12および図13は図11の継手構造を形成する過程を
示す。図12(1)に示すホース1の一端側には、図1
2(2)に示すようにホースバンド51および固定部材
である止め板52を差し込む。図12(3)に示すよう
に、先端部53にはスリット54を形成する。スリット
54によって分割されたホース1の先端部53には、図
12(4)に示すように止め孔55をあける。
【0030】図12(1)から(4)までの準備をした
ホース1の先端部53を、図11に示す被接続部材60
の短管61に被せる。被接続部材60は、短管61の基
端側からホース1の径方向の外方に拡がるフランジ62
を有する。
【0031】図13(1)は、図12(4)でスリット
54および止め孔55を形成した先端部53を拡げた状
態を示す。この状態の先端部53を、図13(2)に示
す被接続部材60および止め板52によって挟持する。
フランジ62には、取付孔63が形成され、止め板52
は、中心にホース1が挿通される挿通孔66が形成さ
れ、周辺にはフランジ62の取付孔63と対応する位置
に取付孔67が設けられる。
【0032】図11に示すように、図13(1)の状態
に開いたホース1の先端部53を、短管61に被着さ
せ、先端部53の止め孔55を、フランジ62の取付孔
63および止め板52の取付孔67と位置合わせし、ボ
ルト68およびナット69を用いて共締めする。短管6
1が挿入されている部分は、外部からホースバンド51
によって締付ける。
【0033】図14に示すように、短管61の先端付近
に外径が局部的に増大する拡径部70を設け、ホースバ
ンド51によって拡径部70よりも先端側を締付れば、
ホース1が容易に抜けないような抜け止め効果が得られ
る。
【0034】図15は、本発明の軟質管の支持・継手構
造と剛性短管との接続例を示したものである。ビニール
でできたホース1が剛性支持体10に支えられ、さらに
その両側を固定体6で固定され、さらにホース1が図1
2、図13に示された継手構造・方法で剛性フランジ8
0および短管62に接続された状態を示している。両フ
ランジ80間の途中には、温度センサー81およびフロ
ーメータ82が設置されている。この短管は鋼製である
ため重量が重いので、架台83およびU字ボルト84で
固定・支持されている。このように剛性短管を利用する
ことにより、各種センサ、ポンプ等に自由に接続できる
ようになる。
【0035】図16は、阪神震災時に破損した配管構造
を示した図である。スプリンクラー94が剛性エルボー
97によって天井板から垂直上向き方向から天井に沿う
水平方向に曲げられ、水平の剛性配管91に連結されて
いる。この剛性配管91は、間隔を置いてスリーブ93
を介して配管支持具92によって支えられ、建物本体9
5に支持される構造となっている。一方、前述のスプリ
ンクラー94は、天井板90に挟まれて、この天井板に
固定されている形となっている。このため、地震発生
時、スプリンクラー94の揺れは建物本体95とは異な
り、天井板90と同調して揺れたため、外力に弱い部分
96で破損した。
【0036】他方図17は、図16におけるスプリンク
ラー94と剛性エルボー97の間に本発明の軟質管の継
手構造を用いて途中を軟質管としたときの図である。ス
プリンクラー94に剛性フランジ80を介して短管フラ
ンジ62をつなぎ、さらに軟質管1を取付けて止め板5
2でしっかりと押さえつけて連結されている。同様に剛
性エルボー97と軟質管1をつなぐことによって、スプ
リンクラー94と剛性エルボー97との間は、柔軟性を
持った構造となっている。このようにして、既存のスプ
リンクラー配管も一部の固有振動/揺れの異なると予想
される部分だけを本発明の軟質管継手構造を導入するこ
とにより、優れた耐震性を得ることができるようになっ
た。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、管として
ビニールなどの軟質材料を用いるので、軽量で材料の入
手も容易である。鋼管などの剛性材料とは異なり、必要
に応じて透明な材質を選ぶこともできるので、内部の確
認も可能である。管の切断や曲げなどが容易に行えるの
で、配管を行う現地で設計したり施工したりすることが
容易である。さらに管の材料費は安価であり、支持する
重量も軽減されるので、加工や配管に要する工事費も低
減される。また、配管終了後の交換や修理も容易に行う
ことができる。工事中に溶接や研磨が不要となるので、
溶接屑や研磨屑が発生することがない。さらにまた、支
持部分のみ剛性体が使用され、主要部分は軟質材料で形
成されるので、地震などに対しても本質的に強い耐震構
造を得ることができる。
【0038】また本発明によれば、スリーブは軸線方向
に間隔をあけて形成される外径が減少する部分を把持す
るので、位置ずれが生じにくい確実な把持を行うことが
できる。
【0039】また本発明によれば、管の外径が減少する
部分は、その部分に隣接して管の外周に軟質材料から成
る帯を巻き付けて形成するので、外径が一様な管を用い
て容易に減少部分を形成することができる。
【0040】また本発明によれば、軸線方向に長い範囲
であっても、単位ユニットのスリーブおよび支持部材を
複数組連続させて容易に支持することができる。
【0041】また本発明によれば、スリーブは、管の周
方向で複数個に分割可能であるので、管を設置した後で
分解した状態のスリーブを管の外周に被せて組合せ、容
易に管の外周をスリーブの内周で把持する状態を得るこ
とができる。
【0042】さらに本発明によれば、軟質材料による管
を軸線方向に間隔をあけて硬質の剛性材料から成るスリ
ーブによって把持するので、硬質材料の部分による確実
な支持と、軟質材料の部分による融通性や耐震性を併せ
て向上させることができる。スリーブ内周面と、管の外
周面との接着を、管内に流体を封入して加圧することに
よって確実に行うことができるので、信頼性の高い配管
を行うことができる。
【0043】さらに本発明によれば、管の先端部を分割
して拡げ、内周側に短管を挿入して拡げた先端部をフラ
ンジと固定部材とで確実に挟持するので、管の端部を確
実に接続することができる。
【0044】また本発明によれば、短管の拡径部と、ホ
ースバンドとによって管の接続を一層確実に行うことが
でき、信頼性の高い継手構造を得ることができる。
【0045】さらにまた本発明によれば、フランジと固
定部材とで確実に挟持して保持し、管の内周側には短管
を挿入して確実な連結を行うことができる。
【0046】本発明によれば、軟質管の支持・継手構造
を容易に設置することができるようになり、剛性の配管
にも本発明の継手を介して簡単につなぐことができる。
また、通常の剛性配管系への接続、剛性の短管に設置さ
れた温度計、流量計、圧力計等のセンサー類、手動弁、
電磁コントロール弁および各種ポンプ類等にも接続が可
能となり、したがってこの剛性管部分を除く全ての配管
部分を軟質管化することもできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による軟質管の支持構造を示
す斜視図である。
【図2】図1の支持構造を得るための施工過程を示す斜
視図である。
【図3】本発明の他の実施例による軟質管の支持構造に
用いるヒンジ付剛性支持体の斜視図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例による軟質管の支持
構造を示す平面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例による軟質管の支持
構造を示す斜視図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例による軟質管の支持
構造を示す簡略化した側面図である。
【図7】図6の部分的な拡大図である。
【図8】図6の拡大断面図である。
【図9】図6の実施例に用いるホース固定体の斜視図で
ある。
【図10】本発明のさらに他の実施例による軟質管の支
持構造の断面図である。
【図11】本発明のさらに他の実施例による軟質管の継
手構造を示す断面図である。
【図12】図11の継手構造を形成する過程を示す簡略
化した斜視図である。
【図13】図11の継手構造を形成する過程を示す簡略
化した斜視図である。
【図14】本発明のさらに他の実施例による継手構造を
示す拡大断面図である。
【図15】本発明の軟質管の支持・継手構造と剛性の短
管途中に設置された流量計・温度計との接続を示す斜視
図である。
【図16】従来のスプリンクラー設置の状況を示した図
である。
【図17】図16に示した従来のスプリンクラー設置方
法の一部を本発明の軟質管継手構造を用いて途中配管を
軟質管とした図である。
【符号の説明】
1,41 ホース 2,12 上部支持体 3,13 下部支持体 4 ボルト 5 ナット 6,31 ホース固定体 7 スリーブ 8 支持部材 9,43 接着剤 10 ヒンジ付剛性支持体 11 ヒンジ 20,30 半扇状剛性支持体 21 配管ラック 22 U字ボルト 40 剛性支持体 42 凹部 51 ホースバンド 52 止め板 53 先端部 54 スリット 55 止め孔 60 被接続部材 61 短管 62 フランジ 70 拡径部 80 剛性フランジ 81 温度センサー 82 フローメータ 83 架台 84 U字ボルト 90 天井板(シーリング) 91 剛性配管 92 配管支持具 93 スリーブ 94 スプリンクラー 95 建物本体 96 破損箇所 97 剛性エルボー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基盤上で、軟質材料から成る管を、
    軸線方向に間隔をあけて支持する構造であって、 管の外周面を、管の軸線の曲率半径が予め定める最小値
    以上となるように把持し、管の軟質材料よりも硬い剛性
    材料から成るスリーブと、 スリーブを、支持基盤表面から管の径方向に間隔をあけ
    て支持し、管の軟質材料よりも硬い剛性材料から成る支
    持部材とを含むことを特徴とする軟質管の支持構造。
  2. 【請求項2】 前記管は、軸線方向に前記間隔をあけ
    て、外径が減少する部分が形成され、 その部分を前記スリーブが把持することを特徴とする請
    求項1記載の軟質管の支持構造。
  3. 【請求項3】 前記管の外径が減少する部分は、その部
    分に隣接して、管の外周に前記スリーブよりも軟らかい
    軟質材料から成る帯を巻き付けて形成されることを特徴
    とする請求項1または2記載の軟質管の支持構造。
  4. 【請求項4】 前記管の軸線方向に、複数組のスリーブ
    および支持部材が連続して配設されることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の軟質管の支持構造。
  5. 【請求項5】 前記スリーブは、前記管の周方向で、複
    数個に分割可能であることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の軟質管の支持構造。
  6. 【請求項6】 軟質材料から成る管を、支持基盤から浮
    かせた状態で支持する方法であって、 管の軸線方向に間隔をあけて、管の軟質材料よりも硬い
    剛性材料から成り、管の外径に適合する内径を有して管
    の軸線方向に延びるスリーブと、スリーブを支持基盤か
    ら浮かせるように支持する支持部材とを備える支持体
    を、複数個配設する工程と、 管の外周面とスリーブの内周面との間に、接着剤を塗布
    する工程と、 管内に流体を封入して加圧する工程とを含むことを特徴
    とする軟質管の支持方法。
  7. 【請求項7】 前記管の軸線が高度差を有するような部
    分で管を支持する前記支持体の下部側に、管の軟質材料
    よりも硬い剛性材料から成り、管を外囲して前記スリー
    ブに固定する補強部材を装着することを特徴とする請求
    項6記載の軟質管の支持方法。
  8. 【請求項8】 軟質材料から成る管を接続するための継
    手構造であって、 管の軸線方向に延びて先端側が管内に挿入される短管、
    および短管の基端側から径方向外方に拡がるフランジを
    有する被接続部材と、 フランジの径方向の長さに対応する軸線方向長さを有す
    る先端部分に、周方向が複数に分割されるような軸線方
    向に延びるスリットが設けられ、分割された先端部分を
    径方向に拡げた状態で、前記短管に被着される管と、 管の前記先端部分を、前記フランジとともに挟持するよ
    うに、管の外周側に装着される固定部材とを含むことを
    特徴とする軟質管の継手構造。
  9. 【請求項9】 前記短管には、前記管の内径よりも外径
    が大きい拡径部が設けられ、 短管に被着される管の拡径部よりも先端側を、輪状固定
    具で締付けることを特徴とする請求項8記載の軟質管の
    継手構造。
  10. 【請求項10】 軟質材料から成る管の先端から、周方
    向に間隔をあけて軸線方向に予め定める長さにわたって
    複数のスリットを形成し、 管の径方向に延びるフランジと、管の軸線方向に延びる
    短管とを有する被接続部材の短管に、スリットによって
    分割された先端部を開いた状態の管を被着し、分割され
    て開いた状態の管の先端部を、フランジと、管の外周側
    に装着される固定部材とで挟持することを特徴とする軟
    質管の接続方法。
JP7081507A 1995-04-06 1995-04-06 軟質管の支持・継手構造および支持・接続方法 Pending JPH08277967A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7081507A JPH08277967A (ja) 1995-04-06 1995-04-06 軟質管の支持・継手構造および支持・接続方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7081507A JPH08277967A (ja) 1995-04-06 1995-04-06 軟質管の支持・継手構造および支持・接続方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08277967A true JPH08277967A (ja) 1996-10-22

Family

ID=13748283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7081507A Pending JPH08277967A (ja) 1995-04-06 1995-04-06 軟質管の支持・継手構造および支持・接続方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08277967A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003056753A (ja) * 2001-08-10 2003-02-26 Sekisui Chem Co Ltd 架空配管での管支持構造
JP2014534384A (ja) * 2011-09-28 2014-12-18 クーパー ビー−ライン,インコーポレイティド パイプサポート
JP2015155753A (ja) * 2014-02-20 2015-08-27 ドクター エンジニール ハー ツェー エフ ポルシェ アクチエンゲゼルシャフトDr. Ing. h.c.F. Porsche Aktiengesellschaft ブレードホースを接続する方法
WO2021028079A1 (en) * 2019-08-13 2021-02-18 Eaton Intelligent Power Limited Attachment device for a non-structural component of a building

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003056753A (ja) * 2001-08-10 2003-02-26 Sekisui Chem Co Ltd 架空配管での管支持構造
JP2014534384A (ja) * 2011-09-28 2014-12-18 クーパー ビー−ライン,インコーポレイティド パイプサポート
JP2015155753A (ja) * 2014-02-20 2015-08-27 ドクター エンジニール ハー ツェー エフ ポルシェ アクチエンゲゼルシャフトDr. Ing. h.c.F. Porsche Aktiengesellschaft ブレードホースを接続する方法
US9593785B2 (en) 2014-02-20 2017-03-14 Dr. Ing. H.C.F. Porsche Aktiengesellschaft Connection method for a braided hose
WO2021028079A1 (en) * 2019-08-13 2021-02-18 Eaton Intelligent Power Limited Attachment device for a non-structural component of a building
CN114364851A (zh) * 2019-08-13 2022-04-15 伊顿智能动力有限公司 用于建筑物的非结构部件的附接装置
US11661759B2 (en) 2019-08-13 2023-05-30 Eaton Intelligent Power Limited Attachment device for a non-structural component of a building
CN114364851B (zh) * 2019-08-13 2024-03-29 伊顿智能动力有限公司 用于建筑物的非结构部件的附接装置
EP4357655A3 (en) * 2019-08-13 2024-07-03 Eaton Intelligent Power Limited Attachment device for a non-structural component of a building

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3642308A (en) Conduit system
US5141260A (en) Force-transferring double-containment plastic pipe assembly
US20040174015A1 (en) Testable pipe joint
US5002317A (en) Internal expansion coupling device
JPH08277967A (ja) 軟質管の支持・継手構造および支持・接続方法
US6017064A (en) Apparatus and methods for forming lateral openings in main pipelines and restraining apparatus for main and lateral pipe joints
JP3167252B2 (ja) 遮断弁
JP2003096833A (ja) 伸縮管用漏水防止装置
KR20180009277A (ko) 누수방지가 용이한 암거 및 이의 시공방법
JP4169832B2 (ja) 管体補修方法およびその機構
JP4152475B2 (ja) バルブの安全装置及びその製造方法
JP4301420B2 (ja) 管路の補修方法
US9970585B2 (en) C flange bracket
JP4456211B2 (ja) 免震建築物用配管構造、及び該配管構造の取付方法
JP2005201374A (ja) 既設管路の補修などのための管路覆装方法および管状体覆装用一式資材
JPH08303675A (ja) 調節装置
JP2906394B2 (ja) ヒューム管の継手構造
JP3810786B1 (ja) プレファブ管の接続構造
JPH0942581A (ja) ライフライン管路の耐震強化装置
JP4070562B2 (ja) マンホールと管の耐震性継手構造
JP3863344B2 (ja) シールドトンネルの二次覆工内管用可撓継手
JP2001027324A (ja) 管継ぎ手用シールプレート
JP2001289389A (ja) 管路の耐震構造
JPH11230444A (ja) 送水用パイプの接合構造
JPH07145887A (ja) 微小曲り配管構造