JP2005133813A - Fcdバルブと片フランジ管との接合部分の補強方法 - Google Patents
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Abstract
【目的】都市ガス配管器材であるFCDバルブと片フランジ管との接合箇所は地震の際の異常負荷により亀裂や破損あるいは破断が発生しやすく、防災上からも何らかの対策が必要であるが、現に供用中のものに低コストで簡単に施すことができる補強手段は見当らなかった。
【構成】FCDバルブと片フランジ管とを連結する際に、FCDバルブのバルブフランジ1と片フランジ管のネックフランジ2の当接面の外縁側に形成されるリング状の空隙5の内側に水膨張ゴム6を補填すると共にその円周方向外側に鋼製リング7をその外縁かバルブフランジ1及びネックフランジ2の外縁とほぼ面一(つらいち)になる様に挟み込み、内壁面に接着剤11を塗布した断面コ字形をしたラバー製鞘材8をバルブフランジ1及びネックフランジ2の外周に嵌め込み、ラバー製鞘材8、バルブフランジ1、ネックフランジ2を貫通する様に形成された透孔10に、外周面に接着剤11を塗布したフランジボルト12を挿通し、ナット13によって締付け固定する様にした。
【選択図】 図2
【構成】FCDバルブと片フランジ管とを連結する際に、FCDバルブのバルブフランジ1と片フランジ管のネックフランジ2の当接面の外縁側に形成されるリング状の空隙5の内側に水膨張ゴム6を補填すると共にその円周方向外側に鋼製リング7をその外縁かバルブフランジ1及びネックフランジ2の外縁とほぼ面一(つらいち)になる様に挟み込み、内壁面に接着剤11を塗布した断面コ字形をしたラバー製鞘材8をバルブフランジ1及びネックフランジ2の外周に嵌め込み、ラバー製鞘材8、バルブフランジ1、ネックフランジ2を貫通する様に形成された透孔10に、外周面に接着剤11を塗布したフランジボルト12を挿通し、ナット13によって締付け固定する様にした。
【選択図】 図2
Description
この発明は都市ガス配管器材の耐震補強方法、詳しくは、都市ガス用配管器材の一つであるFCDバルブと片フランジ管の接合部分の補強方法に関するものである。
都市ガス用配管器材の多くは地中に埋設されており、地震の際には異常な負荷がかかり、破損する危険がある。都市ガス自体は可燃物であり、地中に埋設された配管器材に亀裂や破断が生じた場合、そこからガスが漏れ出し、大きな災害を引き起こす原因ともなりかねない。
都市ガス用配管器材の一つであるFCDバルブは地中に埋設され、片フランジ管を連結して配管網を構築しており、片フランジ管との連結は、図1に示す様に、FCDバルブ14のバルブフランジ1と片フランジ管15のネックフランジ2とをパッキング3を介して当接せしめ、両者をフランジボルト12によって締め付けることによって行われている。FCDバルブ14のバルブフランジ1、片フランジ15のネックフランジ2、フランジボルト12は、いずれも十分な強度を持つ様に予め設計されているのは当然であるが、地震の際には予期せぬ異常な負荷がかかる為、その接合部に亀裂や破損あるいは破断が発生する危険がある。
実験の結果では、FCDバルブ14自体は鋳鉄製で高強度であるので、破損することは少なく、むしろ片フランジ管15のネックフランジ2側が破損することが多いことが判明した。つまり、地震による異常負荷によって片フランジ管15のネックフランジ2が図1において破線Aで示す方向に変形してしまい、これに伴いフランジボルト12の破断やバルブフランジ1とネックフランジ2との当接面の分離や歪み等が発生していたのである。
なし。
なし。
上述の地震による損傷は、ネックフランジ2やフランジボルト1の材質を高強度のものに変えたり、その肉厚を大きくすることにより、強度を全体的に高めれば克服することは可能であるが、この様な手段はコスト的に自ずと限界がある上に、規格化され既に大量にストックされ、現に供用されている在来品にはそのまま適用することは困難であった。
本発明はFCDバルブ14と片フランジ管15の連結箇所の耐震補強に関する上記従来の問題点を解決することを目的とするものであり、必要最小限の補強により、現に供用されている在来品にも十分な強度を付与し、低コストで満足すべき耐震性を持たせることが出来るFCDバルブ14と片フランジ管15との接合部分の補強方法である。
FCDバルブ14と片フランジ管15とを連結する際に、FCDバルブ14のバルブフランジ1と片フランジ管15のネックフランジ2の当接面4の外縁側に形成されるリング状の空隙5の内側に水膨張ゴム6を充填すると共に、その円周方向外側に鋼製リング7をその外縁かバルブフランジ1及びネックフランジ2の外縁とほぼ面一(つらいち)になる様に挟み込み、内壁面に接着剤11を塗布した断面コ字形をしたラバー製鞘材8をバルブフランジ1及びネックフランジ2の外周に嵌め込み、ラバー製鞘材8、バルブフランジ1、ネックフランジ2を貫通する様に形成された透孔10に、外周面に接着剤11を塗布したフランジボルト12を挿通し、ナット13によって締付け固定することにより、上記課題を解決した。
この発明に係るFCDバルブと片フランジ管との接合部分の補強方法は、現に供用中のFCDバルブと片フランジ管にも簡単に取付けることが出来、低コストでこれらの耐震性を向上させることが可能で、防災上からもすぐれた効果を有する。
この発明は,地震によって発生する異常負荷に抗してネックフランジ2の変形を剛性的に阻止しようとするものではなく、逆に、ネックフランジ2の変形を許容しつつ、バルブフランジ1及びネックフランジ2に接着されたラバー製鞘材8、バルブフランジ1及びネックフランジ2に接着された水膨張ゴム6、バルブフランジ1およびネックフランジ2に挟み込まれた鋼製リング7、透孔10に接着されたフランジボルト12の相互作用によってもたらされる柔軟構造によって接合部の気密性を保持し続け、ガスの漏出を阻止する点に特徴を有する。
以下、図面を参照しながら、この発明の一実施例について説明する。図2はこの発明によって補強を施したFCDバルブ14のバルブフランジ1と片フランジ管15のネックフランジ2の連結箇所の断面図である。バルブフランジ1とネックフランジ2とは図示の通り、パッキング3を間に挟んで当接されており、当接面4の外縁側に形成されているリング状の空隙5の内側には水膨張ゴム6が充填され、この水膨張ゴム6はバルブフランジ1及びネックフランジ2のそれぞれの端面に接着している。又、この水膨張ゴム6の円周方向外側には、鋼製リング7が挟み込まれており、この鋼製リング7の外縁はバルブフランジ1及びネックフランジ2の外縁とほぼ面一(つらいち)になっている。
一方、図中8は断面コ字形をした内壁面に接着剤11が塗布されたラバー製鞘材であり、バルブフランジ1及びネックフランジ2の外周を覆う様に嵌め込まれており、このラバー製鞘材8とバルブフランジ1及びネックフランジ2の接合面には接着剤層9が形成されている。更に、このラバー製鞘材8、バルブフランジ1、ネックフランジ2を貫通する様に形成されている透孔10には、その周壁面に接着剤11が塗布されたフランジボルト12が挿通せしめられており、反対側からナット13を締め付けることにより、ラバー製鞘材8でバルブフランジ1及びネックフランジ2を弾性的に挟み込んでいる。
この実施例は上記の通りの方法によりバルブフランジ1とネックフランジ2とを結合しており、地震によって予期せぬ負荷がネックフランジ2にかかり、ネックフランジ2が図2において矢印Bの様に変形したとしても、ラバー製鞘材8はバルブフランジ1及びネックフランジ2の周壁面に接着剤11によって接着されており、しかも柔軟性を有しているので、その変形に追随し、自らも変形し、気密状態を保ち続けることが出来、ガスが漏れ出すことを防ぐ。
又、バルブフランジ1とネックフランジ2との間には水膨張ゴム6が挟み込まれているので、この水膨張ゴム6もネックフランジ2の変形による隙間の発生を阻止し、気密状態を保ち続ける。更に、バルブフランジ1とネックフランジ2との間には鋼製リング7が挟み込まれているので、この鋼製リング7によってバルブフランジ1とネックフランジ2の外縁部分の間隔は適正に保持され、地震による異常負荷によってネックフランジ2が変形するのも阻止される。
一方、バルブフランジ1とネックフランジ2とを結合するフランジボルト12及びナット13はラバー製鞘材8を介して締め付けられているので、地震による異常負荷がかかってもラバー製鞘材8の弾性によって異常負荷は吸収され、破断するおそれはない。
つまり、この実施例は、地震によって発生する異常負荷に抗してネックフランジ2の変形を剛性的に阻止しようとするものではなく、逆に、ネックフランジ2の変形を許容しつつ、バルブフランジ1及びネックフランジ2に接着されたラバー製鞘材8、バルブフランジ1及びネックフランジ2に接着された水膨張ゴム6、バルブフランジ1及びネックフランジ2に挟み込まれた鋼製リング7、透孔10に接着されたフランジボルト12の相互作用によってもたらされる柔軟構造によって接合部の気密性を保持し続け、ガスの漏出を阻止するものである。
以上、述べた如く、この発明に係るFCDバルブと片フランジ管との接合部分の補強方法は、現に供用中のFCDバルブと片フランジ管にも簡単に取付けることが出来、低コストでこれらの耐震性を向上させることが可能で、防災上からもすぐれた効果を有する。
都市ガスの供給事業において、極めて高い利用可能性を有している。
1 バルブフランジ
2 ネックフランジ
3 パッキング
4 当接面
5 空隙
6 水膨張ゴム
7 鋼製リング
8 ラバー製鞘材
9 接着剤層
10 透孔
11 接着剤
12 フランジボルト
13 ナット
14 FCDバルブ
15 片フランジ管
2 ネックフランジ
3 パッキング
4 当接面
5 空隙
6 水膨張ゴム
7 鋼製リング
8 ラバー製鞘材
9 接着剤層
10 透孔
11 接着剤
12 フランジボルト
13 ナット
14 FCDバルブ
15 片フランジ管
Claims (1)
- FCDバルブ14と片フランジ管15とを連結する際に、FCDバルブ14のバルブフランジ1と片フランジ管15のネックフランジ2の当接面4の外縁側に形成されるリング状の空隙5の内側に水膨張ゴム6を充填すると共に、その円周方向外側に鋼製リング7をその外縁がバルブフランジ1及びネックフランジ2の外縁とほぼ面一(つらいち)になる様に挟み込み、内壁面に接着剤11を塗布した断面コ字形をしたラバー製鞘材8をバルブフランジ1及びネックフランジ2の外周に嵌め込み、ラバー製鞘材8、バルブフランジ1、ネックフランジ2を貫通する様に形成された透孔10に、外周面に接着剤11を塗布したフランジボルト12を挿通し、ナット13によって締付け固定する様にしたことを特徴とするFCDバルブ14と片フランジ管15との接合部分の補強方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003370013A JP2005133813A (ja) | 2003-10-30 | 2003-10-30 | Fcdバルブと片フランジ管との接合部分の補強方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003370013A JP2005133813A (ja) | 2003-10-30 | 2003-10-30 | Fcdバルブと片フランジ管との接合部分の補強方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005133813A true JP2005133813A (ja) | 2005-05-26 |
Family
ID=34647150
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003370013A Pending JP2005133813A (ja) | 2003-10-30 | 2003-10-30 | Fcdバルブと片フランジ管との接合部分の補強方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005133813A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200446925Y1 (ko) | 2009-07-09 | 2009-12-09 | 주식회사 정도기계 | 버터플라이밸브가 구성된 소방용 알람밸브의 결합구조 |
US9129149B2 (en) | 2010-04-20 | 2015-09-08 | Fujifilm Corporation | Information processing apparatus, method, and program |
CN108105495A (zh) * | 2017-11-17 | 2018-06-01 | 江苏壹鼎崮机电科技有限公司 | 一种便于安装的抗震管束设备 |
-
2003
- 2003-10-30 JP JP2003370013A patent/JP2005133813A/ja active Pending
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