JPH0914570A - ライフライン管路の耐震強化装置 - Google Patents
ライフライン管路の耐震強化装置Info
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- JPH0914570A JPH0914570A JP16108295A JP16108295A JPH0914570A JP H0914570 A JPH0914570 A JP H0914570A JP 16108295 A JP16108295 A JP 16108295A JP 16108295 A JP16108295 A JP 16108295A JP H0914570 A JPH0914570 A JP H0914570A
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- pipe
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- sleeve joint
- lifeline
- pipes
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L57/00—Protection of pipes or objects of similar shape against external or internal damage or wear
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
- Joints With Sleeves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 特に既設のライフライン管路に備えている管
継手部を耐震性に優れた構造に変換できる耐震強化装置
を提供することを目的とする。 【構成】互いに対向して配置される一方の配管２と他方
の配管３とに跨ってスリーブ継手１の外周全体を包囲す
る割り型の耐震補強カバー２０を有し、該カバー２０
は、管軸方向におけるどちらか一方の端部または両端部
を上記配管２，３の外周面に対し摺動可能に気密嵌合
し、地震等による配管の抜けだしを防止するように構成
した。
継手部を耐震性に優れた構造に変換できる耐震強化装置
を提供することを目的とする。 【構成】互いに対向して配置される一方の配管２と他方
の配管３とに跨ってスリーブ継手１の外周全体を包囲す
る割り型の耐震補強カバー２０を有し、該カバー２０
は、管軸方向におけるどちらか一方の端部または両端部
を上記配管２，３の外周面に対し摺動可能に気密嵌合
し、地震等による配管の抜けだしを防止するように構成
した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス管，水道管等のラ
イフライン管路の耐震強化装置に関し、更に詳しくは管
継手を介して接続された既設のライフライン管路の継手
部が、地震を受けた際に管路が破壊を受けないように対
策されたライフライン管路の耐震強化装置に関する。
イフライン管路の耐震強化装置に関し、更に詳しくは管
継手を介して接続された既設のライフライン管路の継手
部が、地震を受けた際に管路が破壊を受けないように対
策されたライフライン管路の耐震強化装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】ガス，水道等のライフライン管路は、一
般的に、供給源施設に通じる導管路が道路下に布設さ
れ、この導管路末端の低圧本管から多数の供給管が分岐
されて各地区の需要先にガス，水道等を供給する配管系
となっている。
般的に、供給源施設に通じる導管路が道路下に布設さ
れ、この導管路末端の低圧本管から多数の供給管が分岐
されて各地区の需要先にガス，水道等を供給する配管系
となっている。
【０００３】ここで例えばガスの配管として既に埋設さ
れている既設配管は、鋳鉄管、鋼管の管をソケット式、
印ろう式、フランジ式等の接合方法により接続されてい
る。ソケット式と印ろう式の接合方法では、管が両端に
小径の挿口と大径の受口を設けて異形に形成され、一方
の管の受口に他方の管の挿口を差し込み、且つ受口と挿
口を気密にシールしつつ連結するように接続される。フ
ランジ式接合方法では、管が両端にフランジを設けて形
成され、一方と他方の管のフランジ同志を直接締結して
連結するように接続される。
れている既設配管は、鋳鉄管、鋼管の管をソケット式、
印ろう式、フランジ式等の接合方法により接続されてい
る。ソケット式と印ろう式の接合方法では、管が両端に
小径の挿口と大径の受口を設けて異形に形成され、一方
の管の受口に他方の管の挿口を差し込み、且つ受口と挿
口を気密にシールしつつ連結するように接続される。フ
ランジ式接合方法では、管が両端にフランジを設けて形
成され、一方と他方の管のフランジ同志を直接締結して
連結するように接続される。
【０００４】一方管路の途中には、２本の管端を滑らか
に取り外しができるように、スリーブ継手が用いられて
いる。スリーブ継手１は、図１に示すように、２本の管
２，３にそれぞれ嵌込まれる押し輪４，５とゴム輪６，
７、ゴム輪６，７相互の間に渡される円筒状の本体８、
押し輪４，５同志を締結するボルト１０とナット１１を
備え、２本の管２，３と本体８の両端のテーパ部との間
にゴム輪６，７を気密に挟み込んで連結するように構成
される。
に取り外しができるように、スリーブ継手が用いられて
いる。スリーブ継手１は、図１に示すように、２本の管
２，３にそれぞれ嵌込まれる押し輪４，５とゴム輪６，
７、ゴム輪６，７相互の間に渡される円筒状の本体８、
押し輪４，５同志を締結するボルト１０とナット１１を
備え、２本の管２，３と本体８の両端のテーパ部との間
にゴム輪６，７を気密に挟み込んで連結するように構成
される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述のような
スリーブ継手により連結されたライフライン管路は、例
えば阪神大震災のような大きな地震を受けた際、配管
２，３に加わる不規則な地震動によりボルトが折れたり
または配管２，３が最大伸び量Ｘを越えて本体８より抜
け出る等して管路が破壊を受けるという問題点がある。
スリーブ継手により連結されたライフライン管路は、例
えば阪神大震災のような大きな地震を受けた際、配管
２，３に加わる不規則な地震動によりボルトが折れたり
または配管２，３が最大伸び量Ｘを越えて本体８より抜
け出る等して管路が破壊を受けるという問題点がある。
【０００６】また、上述の問題点に対し、本体８の管軸
方向の長さを大きくして最大伸び量Ｘを大きくすること
が考えられるが、このような耐震型のスリーブ継手は、
管路を新設する場合には適用が可能であっても、既設の
管路に適用する場合には管手全体を取替え交換しなけれ
ばならないので、その交換工事に多大の経費を要し、ま
たその工事に際しては管路の使用を止めて作業しなけれ
ばならないことより需要先に多大の迷惑をかけるという
問題点もある。
方向の長さを大きくして最大伸び量Ｘを大きくすること
が考えられるが、このような耐震型のスリーブ継手は、
管路を新設する場合には適用が可能であっても、既設の
管路に適用する場合には管手全体を取替え交換しなけれ
ばならないので、その交換工事に多大の経費を要し、ま
たその工事に際しては管路の使用を止めて作業しなけれ
ばならないことより需要先に多大の迷惑をかけるという
問題点もある。
【０００７】本発明は、上述の問題点に鑑み、特に既設
のライフライン管路に備えている管継手部を耐震性に優
れた構造に変換できる耐震強化装置を提供することを目
的とする。
のライフライン管路に備えている管継手部を耐震性に優
れた構造に変換できる耐震強化装置を提供することを目
的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明による請求項１の発明は、一方の管の管端と
他方の管の管端とをスリーブ継手により気密に接続する
ライフライン管路の管継手部において、互いに対向して
配置される一方の配管と他方の配管とに跨ってスリーブ
継手の外周全体を包囲する割り型の耐震補強カバーを有
し、該カバーは、管軸方向における両端部を上記配管の
外周面に対し摺動可能に気密嵌合してなることを特徴と
するものである。
め、本発明による請求項１の発明は、一方の管の管端と
他方の管の管端とをスリーブ継手により気密に接続する
ライフライン管路の管継手部において、互いに対向して
配置される一方の配管と他方の配管とに跨ってスリーブ
継手の外周全体を包囲する割り型の耐震補強カバーを有
し、該カバーは、管軸方向における両端部を上記配管の
外周面に対し摺動可能に気密嵌合してなることを特徴と
するものである。
【０００９】また、一方の管の管端と他方の管の管端と
をスリーブ継手により気密に接続するライフライン管路
の管継手部において、互いに対向して配置される一方の
配管と他方の配管とに跨ってスリーブ継手の外周全体を
包囲する割り型の耐震補強カバーを有し、該カバーは、
管軸方向におけるどちらか一方の端部を上記配管の外周
面に気密に接合固定すると共に、他方の端部を上記配管
の外周面に対し摺動可能に気密嵌合してなることを特徴
とするものである。
をスリーブ継手により気密に接続するライフライン管路
の管継手部において、互いに対向して配置される一方の
配管と他方の配管とに跨ってスリーブ継手の外周全体を
包囲する割り型の耐震補強カバーを有し、該カバーは、
管軸方向におけるどちらか一方の端部を上記配管の外周
面に気密に接合固定すると共に、他方の端部を上記配管
の外周面に対し摺動可能に気密嵌合してなることを特徴
とするものである。
【００１０】さらに、上記割り型の耐震補強カバーは、
可撓性を有する材質で形成されていることを特徴とする
ものである。
可撓性を有する材質で形成されていることを特徴とする
ものである。
【００１１】
【作用】上記の構成の耐震強化装置によると、耐震補強
カバーはこれが割り型であって既存のスリーブ継手部の
外周を包囲するように装着する構成であるので、接続状
態の既設のライフライン管路に対しても簡易に適用でき
る。
カバーはこれが割り型であって既存のスリーブ継手部の
外周を包囲するように装着する構成であるので、接続状
態の既設のライフライン管路に対しても簡易に適用でき
る。
【００１２】また耐震補強カバーを装着した状態では、
該カバーの一端部または両端部が配管の外周面に対し摺
動可能に気密嵌合していることから、管軸方向における
カバーの長さを所要に選定することで、最大伸び量を所
望に設定できて、管継手部の抜け出しを確実に防止でき
る。すなわち、大きな地震等で管軸方向に力が加わり、
配管がスリーブ継手より外れた場合でも、耐震補強カバ
ーで気密を保持することができ、管路の耐震性を大きく
強化できる。
該カバーの一端部または両端部が配管の外周面に対し摺
動可能に気密嵌合していることから、管軸方向における
カバーの長さを所要に選定することで、最大伸び量を所
望に設定できて、管継手部の抜け出しを確実に防止でき
る。すなわち、大きな地震等で管軸方向に力が加わり、
配管がスリーブ継手より外れた場合でも、耐震補強カバ
ーで気密を保持することができ、管路の耐震性を大きく
強化できる。
【００１３】さらに耐震補強カバーを可撓性を有する材
質、例えばプラスチックまたは樹脂、硬質ゴム等で形成
することにより、大きな地震等で管継手部に曲げ応力が
加わり、例えば配管がスリーブ継手より外れて配管同士
がくの字になったとしても、耐震補強カバーが該曲げ応
力にある程度追従して変形することができるため、気密
を保持することができ、管路の耐震性を大きく強化でき
る。
質、例えばプラスチックまたは樹脂、硬質ゴム等で形成
することにより、大きな地震等で管継手部に曲げ応力が
加わり、例えば配管がスリーブ継手より外れて配管同士
がくの字になったとしても、耐震補強カバーが該曲げ応
力にある程度追従して変形することができるため、気密
を保持することができ、管路の耐震性を大きく強化でき
る。
【００１４】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は既設管路のスリーブ継手部の説明図で、図
に示すように、ライフライン管路を構成する配管２及び
配管３が互いに対向するように配置され、該配管２，３
の切れ目を跨ぐようにして円筒状の本体８が配設されて
いる。該本体８の内径は配管２，３の外径より若干大き
く、また本体８の端部はテーパ状に形成されている。そ
して該テーパ部と配管２，３との間にゴム輪６，７を挟
み、押し輪４，５をあてがい、ボルト９とナット１０を
締め付けることでゴム輪６，７を押し込んでいる。そし
てゴム輪６，７の弾性力及び摩擦力で配管２，３を本体
８に固定している。
する。図１は既設管路のスリーブ継手部の説明図で、図
に示すように、ライフライン管路を構成する配管２及び
配管３が互いに対向するように配置され、該配管２，３
の切れ目を跨ぐようにして円筒状の本体８が配設されて
いる。該本体８の内径は配管２，３の外径より若干大き
く、また本体８の端部はテーパ状に形成されている。そ
して該テーパ部と配管２，３との間にゴム輪６，７を挟
み、押し輪４，５をあてがい、ボルト９とナット１０を
締め付けることでゴム輪６，７を押し込んでいる。そし
てゴム輪６，７の弾性力及び摩擦力で配管２，３を本体
８に固定している。
【００１５】図２は耐震補強カバー２０の部品説明図
で、図２に示すように、該耐震補強カバー２０は径方向
に２つ割りされる半円形の２つの半体２１，２２、シー
ルゴム２３、ボルトとナットの締結具２５を備える。一
方の半体２１は、スリーブ継手１とその両側の２本の管
２，３の外形に沿うように形成されて、中央にスリーブ
継手１の周囲を覆う筒部２１ａが、その両側に垂直部２
１ｂを介して管２，３と嵌合する嵌合部２１ｃがそれぞ
れ設けられている。そして筒部２１ａと嵌合部２１ｃの
左右両側に接合片２１ｅが突設されている。
で、図２に示すように、該耐震補強カバー２０は径方向
に２つ割りされる半円形の２つの半体２１，２２、シー
ルゴム２３、ボルトとナットの締結具２５を備える。一
方の半体２１は、スリーブ継手１とその両側の２本の管
２，３の外形に沿うように形成されて、中央にスリーブ
継手１の周囲を覆う筒部２１ａが、その両側に垂直部２
１ｂを介して管２，３と嵌合する嵌合部２１ｃがそれぞ
れ設けられている。そして筒部２１ａと嵌合部２１ｃの
左右両側に接合片２１ｅが突設されている。
【００１６】他方の半体２２も全く同一に形成される。
そして両半体２１，２２の接合片２１ｅ，２２ｅの全域
の例えば６カ所に孔２１ｄ，２２ｄが設けられ、両接合
片２１ｅ，２２ｅにパッキン２４を挟んで締結具２５に
より締結することで、一体結合するように構成される。
また２つの半体２１，２２同志を結合するだけでカバー
２０が段付の筒状に形成されて、既設のスリーブ継手１
に外付けで被着することが可能になる。
そして両半体２１，２２の接合片２１ｅ，２２ｅの全域
の例えば６カ所に孔２１ｄ，２２ｄが設けられ、両接合
片２１ｅ，２２ｅにパッキン２４を挟んで締結具２５に
より締結することで、一体結合するように構成される。
また２つの半体２１，２２同志を結合するだけでカバー
２０が段付の筒状に形成されて、既設のスリーブ継手１
に外付けで被着することが可能になる。
【００１７】図３は耐震補強カバー２０を既設配管に取
り付けた状態を示す側面図である。耐震補強カバー２０
取付け時には、土砂を掘って既設配管のスリーブ継手１
を一旦露出する。そしてスリーブ継手１と２本の配管
２，３に２つの半体２１，２２を対向して被せると、筒
部２１ａ，２２ａがスリーブ継手１の周囲を覆い、嵌合
部２１ｃ，２２ｃが２本の管２，３でスリーブ継手１か
ら離れた位置に嵌合してそのシールゴム２３が摺接し、
接合片２１ｅ，２２ｅ同志がパッキン２４を挟んで接合
する。そこで接合片２１ｅ，２２ｅの６カ所を締結具２
５により締結することで、２つの半体２１，２２が一体
結合してカバー２０が段付の筒状に形成される。そして
このカバー２０が、スリーブ継手１０とその両側の２本
の管３，４の広範囲を、パッキン２４とシールゴム２３
により気密に覆うように被着される。また図示しない
が、必要に応じて筒部２１ｃ，２２ｃのどちらか一方側
を配管２または３に接着樹脂等の接着剤で固着するよう
にしてもよい。カバー取付け後は、カバー２０等の周囲
に土砂を突固めて盛って地下に埋設される。
り付けた状態を示す側面図である。耐震補強カバー２０
取付け時には、土砂を掘って既設配管のスリーブ継手１
を一旦露出する。そしてスリーブ継手１と２本の配管
２，３に２つの半体２１，２２を対向して被せると、筒
部２１ａ，２２ａがスリーブ継手１の周囲を覆い、嵌合
部２１ｃ，２２ｃが２本の管２，３でスリーブ継手１か
ら離れた位置に嵌合してそのシールゴム２３が摺接し、
接合片２１ｅ，２２ｅ同志がパッキン２４を挟んで接合
する。そこで接合片２１ｅ，２２ｅの６カ所を締結具２
５により締結することで、２つの半体２１，２２が一体
結合してカバー２０が段付の筒状に形成される。そして
このカバー２０が、スリーブ継手１０とその両側の２本
の管３，４の広範囲を、パッキン２４とシールゴム２３
により気密に覆うように被着される。また図示しない
が、必要に応じて筒部２１ｃ，２２ｃのどちらか一方側
を配管２または３に接着樹脂等の接着剤で固着するよう
にしてもよい。カバー取付け後は、カバー２０等の周囲
に土砂を突固めて盛って地下に埋設される。
【００１８】こうしてカバー２０は、２つの半体２１，
２２を被せてそれらを締結するだけの作業により、既設
配管のスリーブ継手部１に容易に被着される。またカバ
ー２０は２本の配管２，３にそれぞれシールゴム２３で
摺接した装着状態であるから、カバー２０、２本の配管
２，３のいずれも、カバー２０内を気密に保持した状態
で軸方向移動することが可能となる。
２２を被せてそれらを締結するだけの作業により、既設
配管のスリーブ継手部１に容易に被着される。またカバ
ー２０は２本の配管２，３にそれぞれシールゴム２３で
摺接した装着状態であるから、カバー２０、２本の配管
２，３のいずれも、カバー２０内を気密に保持した状態
で軸方向移動することが可能となる。
【００１９】次に本発明の作用を図４を用いて説明す
る。地震等が発生して地下が大きく変動した場合、例え
ば管軸方向に強い力が付加され、配管２と配管３とが互
いに引っ張られると、その配管３が例えば単独で移動す
る。この場合に配管３はシールゴム２３に摺接してカバ
ー２０の気密が保持され、このとき配管３の移動に伴い
スリーブ継手１がゴム輪７の摩擦力等で図３（ａ）のよ
うに一緒に移動すると、そのスリーブ継手１が少し移動
した時点でカバー２０の垂直部２１ｂに当たって、スリ
ーブ継手１と他方の配管３との気密性が確保される。そ
こで配管３の端部３ａがスリーブ継手１の内部に留まる
限りは、上述と同様に２本の配管２，３はスリーブ継手
１により気密連結した状態に保持される。
る。地震等が発生して地下が大きく変動した場合、例え
ば管軸方向に強い力が付加され、配管２と配管３とが互
いに引っ張られると、その配管３が例えば単独で移動す
る。この場合に配管３はシールゴム２３に摺接してカバ
ー２０の気密が保持され、このとき配管３の移動に伴い
スリーブ継手１がゴム輪７の摩擦力等で図３（ａ）のよ
うに一緒に移動すると、そのスリーブ継手１が少し移動
した時点でカバー２０の垂直部２１ｂに当たって、スリ
ーブ継手１と他方の配管３との気密性が確保される。そ
こで配管３の端部３ａがスリーブ継手１の内部に留まる
限りは、上述と同様に２本の配管２，３はスリーブ継手
１により気密連結した状態に保持される。
【００２０】ところで配管３の移動量が更に大きくて同
図（ｂ）のようにスリーブ継手１から抜けるような事態
になると、スリーブ継手１による気密性が失われる。し
かしこの場合に、管３の端部３ａがカバー２０のシール
ゴム２３の内側に留まってシール可能な最大伸び量ｂ以
下の場合は、２本の配管２，３がカバー２０により気密
連結したままになってガス洩れが確実に防止される。
図（ｂ）のようにスリーブ継手１から抜けるような事態
になると、スリーブ継手１による気密性が失われる。し
かしこの場合に、管３の端部３ａがカバー２０のシール
ゴム２３の内側に留まってシール可能な最大伸び量ｂ以
下の場合は、２本の配管２，３がカバー２０により気密
連結したままになってガス洩れが確実に防止される。
【００２１】また上記配管３が移動する際にカバー２０
も一緒に移動することがある。他方の配管３も引張られ
て単独またはカバー２０と一緒に移動したり、カバー２
０自体が押されて軸方向の一方または他方に移動するこ
とも起こり得る。このような場合もカバー２０により同
様にガス洩れが防止される。
も一緒に移動することがある。他方の配管３も引張られ
て単独またはカバー２０と一緒に移動したり、カバー２
０自体が押されて軸方向の一方または他方に移動するこ
とも起こり得る。このような場合もカバー２０により同
様にガス洩れが防止される。
【００２２】こうして既設配管の途中に設けられるスリ
ーブ継手１から配管２，３が抜けて異常に移動する事態
でも、カバー２０によりガス洩れが防止されて優れた耐
震性等が得られる。このため倒壊した家屋の火災等が非
常に少なくなる。また既設配管は活管状態に保持される
ため、地震後の復興の際に直ちにライフラインが確保さ
れ、ガス洩れを生じないために配管修理もし易くなる。
ーブ継手１から配管２，３が抜けて異常に移動する事態
でも、カバー２０によりガス洩れが防止されて優れた耐
震性等が得られる。このため倒壊した家屋の火災等が非
常に少なくなる。また既設配管は活管状態に保持される
ため、地震後の復興の際に直ちにライフラインが確保さ
れ、ガス洩れを生じないために配管修理もし易くなる。
【００２３】以上、カバー２０が２本の配管２，３にい
ずれも移動可能に被着した実施例について説明したが、
カバー２０を２本の管２，３の一方に固定しても、２本
の配管２，３が各別に移動して上述と同様のシール効果
を得ることができる。従って、カバー２０はいずれか一
方の管とシール可能に嵌合するように被着すれば良い。
ずれも移動可能に被着した実施例について説明したが、
カバー２０を２本の管２，３の一方に固定しても、２本
の配管２，３が各別に移動して上述と同様のシール効果
を得ることができる。従って、カバー２０はいずれか一
方の管とシール可能に嵌合するように被着すれば良い。
【００２４】以上、本発明の実施例では、耐震補強カバ
ー２０は、ガスのライフライン既設管路のスリーブ継手
部に適応できるようにして説明したが、水道等の他のラ
イフライン管路のスリーブ継手部に適応できることは勿
論である。また、カバーの形状は実施例に限定されな
い。
ー２０は、ガスのライフライン既設管路のスリーブ継手
部に適応できるようにして説明したが、水道等の他のラ
イフライン管路のスリーブ継手部に適応できることは勿
論である。また、カバーの形状は実施例に限定されな
い。
【００２５】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のライフ
ライン管路の耐震強化装置では、耐震補強カバーはこれ
が割り型であるため、特に地震で被害の多い管継手部に
対し、接続状態の既設のライフライン管路に対して簡易
に装着することができ、しかも確実に漏洩を防止できる
ことから、迅速かつ安価にライフラインの耐震強化を実
現することができる。
ライン管路の耐震強化装置では、耐震補強カバーはこれ
が割り型であるため、特に地震で被害の多い管継手部に
対し、接続状態の既設のライフライン管路に対して簡易
に装着することができ、しかも確実に漏洩を防止できる
ことから、迅速かつ安価にライフラインの耐震強化を実
現することができる。
【００２６】また耐震補強カバーを装着することによ
り、雨水等による腐食から管継手部を保護することがで
き、管継手の耐久性を向上することができるようにな
る。
り、雨水等による腐食から管継手部を保護することがで
き、管継手の耐久性を向上することができるようにな
る。
【図１】スリーブ継手を示す側面図である。
【図２】耐震補強カバーの部品説明図である。
【図３】耐震補強カバーの装着状態を示す側面図であ
る。
る。
【図４】作用を示す説明図である。
１ スリーブ継手 ２ 配管 ３ 配管 ４ 押し輪 ５ 押し輪 ６ ゴム輪 ７ ゴム輪 ８ 本体 ９ ボルト １０ ナット ２０ 耐震補強カバー ２１ 半体 ２２ 半体 ２３ シールゴム ２４ パッキン ２５ 締結具
Claims (3)
- 【請求項１】 一方の管の管端と他方の管の管端とをス
リーブ継手により気密に接続するライフライン管路の管
継手部において、 互いに対向して配置される一方の配管と他方の配管とに
跨ってスリーブ継手の外周全体を包囲する割り型の耐震
補強カバーを有し、 該カバーは、管軸方向における両端部を上記配管の外周
面に対し摺動可能に気密嵌合してなることを特徴とする
ライフライン管路の耐震強化装置。 - 【請求項２】 一方の管の管端と他方の管の管端とをス
リーブ継手により気密に接続するライフライン管路の管
継手部において、 互いに対向して配置される一方の配管と他方の配管とに
跨ってスリーブ継手の外周全体を包囲する割り型の耐震
補強カバーを有し、 該カバーは、管軸方向におけるどちらか一方の端部を上
記配管の外周面に気密に接合固定すると共に、他方の端
部を上記配管の外周面に対し摺動可能に気密嵌合してな
ることを特徴とするライフライン管路の耐震強化装置。 - 【請求項３】 上記割り型の耐震補強カバーは、可撓性
を有する材質で形成されていることを特徴とする請求項
１または２記載のライフライン管路の耐震強化装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16108295A JPH0914570A (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | ライフライン管路の耐震強化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16108295A JPH0914570A (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | ライフライン管路の耐震強化装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0914570A true JPH0914570A (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=15728286
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16108295A Pending JPH0914570A (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | ライフライン管路の耐震強化装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0914570A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6276205B1 (en) | 1998-09-12 | 2001-08-21 | The Secretary Of State For Defence In Her Britanic Majesty's Government Of The United Kingdom Of Great Britain And Northern Ireland | Micro-machining |
| JP2003096833A (ja) * | 2001-09-19 | 2003-04-03 | Kurimoto Ltd | 伸縮管用漏水防止装置 |
| JP2008144940A (ja) * | 2006-12-13 | 2008-06-26 | Kurimoto Ltd | 伸縮管漏水防止装置 |
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| CN113915453A (zh) * | 2021-10-29 | 2022-01-11 | 洛阳理工学院 | 一种土木工程抗震结构 |
| US20220205568A1 (en) * | 2019-06-20 | 2022-06-30 | Waterworks Technology Development Organization Co., Ltd. | Disengagement Prevention Structure for Pipe Connecting Portion |
-
1995
- 1995-06-27 JP JP16108295A patent/JPH0914570A/ja active Pending
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| US6670212B2 (en) | 1998-09-12 | 2003-12-30 | Qinetiq Limited | Micro-machining |
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| JP4625211B2 (ja) * | 2001-09-19 | 2011-02-02 | 株式会社栗本鐵工所 | 伸縮管用漏水防止装置 |
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| US12031649B2 (en) * | 2019-06-20 | 2024-07-09 | Waterworks Technology Development Organization Co., Ltd. | Disengagement prevention structure for pipe connecting portion |
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| CN113915453B (zh) * | 2021-10-29 | 2022-12-13 | 洛阳理工学院 | 一种土木工程抗震结构 |
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