JP2014020522A - 管路の内張り構造 - Google Patents

管路の内張り構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2014020522A
JP2014020522A JP2012162405A JP2012162405A JP2014020522A JP 2014020522 A JP2014020522 A JP 2014020522A JP 2012162405 A JP2012162405 A JP 2012162405A JP 2012162405 A JP2012162405 A JP 2012162405A JP 2014020522 A JP2014020522 A JP 2014020522A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fitting
seal member
fitting portion
lining structure
members
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012162405A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6050628B2 (ja
Inventor
Koji Aso
孝治 麻生
Susumu Okuda
晋 奥田
Hiroshi Ito
伊藤  博
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ashimori Industry Co Ltd
Ashimori Engineering Co Ltd
Original Assignee
Ashimori Industry Co Ltd
Ashimori Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ashimori Industry Co Ltd, Ashimori Engineering Co Ltd filed Critical Ashimori Industry Co Ltd
Priority to JP2012162405A priority Critical patent/JP6050628B2/ja
Publication of JP2014020522A publication Critical patent/JP2014020522A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6050628B2 publication Critical patent/JP6050628B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Sewage (AREA)
  • Pipe Accessories (AREA)

Abstract

【課題】嵌合部材と表面部材の間のシール性を高めた、管路の内張り構造を提供すること。
【解決手段】内張り構造1は、筒状の補強構造体2と、補強構造体2の内周側に取り付けられ、管路中心側へ向けて開口する第1嵌合部3aを有する嵌合部材3と、嵌合部材3の第1嵌合部3aに挿入されて第1嵌合部3aと嵌合する第2嵌合部4aを有する表面部材4と、嵌合部材3の第1嵌合部3a内に設けられ、第1嵌合部3a内に挿入された第2嵌合部4aが押し当てられるシール部材5と、を備えている。表面部材4の第2嵌合部4aの、シール部材5と接触する部分には突起部4bが形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、管路を補修するための内張り構造に関する。
従来から、老朽化した上下水道管や農業用水管等の既設管路を補修する技術として、管路内で各種補強材を組み立てて管路内面を全面的に覆う技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1では、まず、管路の内面に沿って中空骨組み状の管路補強材を設置する。次に、この管路補強材の内周側に、長尺な嵌合部材を周方向に複数並べて取り付ける。各嵌合部材は、その断面形状が、管路の中心に向けて開口したC字状の部材である。これらの複数の嵌合部材に、同じく長尺な複数の表面部材(内面部材)が取り付けられ、管路の内面が複数の表面部材によって覆われることになる。
表面部材は、その長手方向と直交する断面において2つの嵌合部(凹状被挿入部)を有する。そして、1つの嵌合部材内に、周方向に隣接する2つの表面部材の嵌合部が挿入されて嵌合することにより、表面部材が嵌合部材に固定される。尚、C字状の嵌合部材と、この嵌合部材に挿入された表面部材の嵌合部との間には、ゴム製のシール部材が介装されている。
特開2009−14092号公報
ところで、前記特許文献1に開示されているような管路の内張り構造には、内側から管路内を流れる水の水圧(内水圧)が作用するとともに、外側からも管路周囲の地下水が老朽化した管路を浸透して水圧(外水圧)が作用する。それ故、前記特許文献1の内張り構造では、先にも触れたように、嵌合部材と表面部材の嵌合部との間にシール部材が介装されており、表面部材の嵌合部がシール部材と接触することによって、水漏れが防止されている。
しかしながら、近年、より内水圧又は外水圧が高い使用環境に対する管路構成技術が求められており、従来より更にシール性が高いものが求められている。また、一般的な管路の内周面は湾曲していることから、この管路の内周面に沿って複数の表面部材も全体的に湾曲して配置される。その際に、表面部材の嵌合部材に対する取付角度が傾くと、表面部材がシール部材に十分押し当てられなくなってシール性が低下する虞があり、その場合の対処として、シール部材の厚さを増やすことが考えられるが、そうすると嵌合作業が困難となり、施工性が劣る問題があった。
本発明の目的は、嵌合部材と表面部材の間のシール性を高め、且つ、嵌合作業に支障をきたさない、管路の内張り構造を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
第1の発明の管路の内張り構造は、管路内面に沿って配設される筒状の補強構造体と、前記補強構造体の内周側に取り付けられ、管路中心側へ向けて開口する第1嵌合部を有する嵌合部材と、前記嵌合部材の前記第1嵌合部に挿入されて前記第1嵌合部と嵌合する第2嵌合部を有し、前記管路内面を覆う表面部材と、前記嵌合部材の前記第1嵌合部内に設けられ、前記第1嵌合部内に挿入された前記第2嵌合部が押し当てられるシール部材と、を備え、前記表面部材の前記第2嵌合部の、前記シール部材と接触する部分に突起部が形成されていることを特徴とするものである。
本発明では、表面部材の第2嵌合部の、嵌合部材側のシール部材と接触する部分に、突起部が形成されている。これにより、表面部材が、突起部においてシール部材に局所的に押し付けられるため、シール部材の厚さを増やすことなく、シール性が向上する。また、表面部材の嵌合部材に対する取付角度が多少傾いても、突起部においてシール部材に局所的に接触した状態が維持されるため、シール性が低下しない。更に、突起部をシール部材に食い込ませる構造であることから、嵌合作業に支障を生じず、安定して施工を行える。
第2の発明の管路の内張り構造は、前記第1の発明において、前記シール部材の前記第2嵌合部と接触する部分の表面が、弧状に盛り上がっていることを特徴とするものである。
本発明では、シール部材の表面が弧状に盛り上がっているため、第2嵌合部の突起部が、シール部材に確実に密着する。シール部材が平坦な場合は、突起部によって押しつぶされたシール部材の逃げる部分(変形部分)がないので、シール部材が変形しにくく表面部材の嵌合時に押圧力もより必要となって、嵌合作業が困難となるが、シール部材が盛り上がっていることで、シール部材が、隣接する2つの第2嵌合部の間に形成される凹部へ逃げやすくなり、嵌合作業に支障をきたすことない。以上により、突起部とシール部材が効果的に機能して高い止水効果が発揮される。
第3の発明の管路の内張り構造は、前記第1の発明において、前記嵌合部材の前記第1嵌合部に、前記管路の周方向に隣接する2つの前記表面部材の前記第2嵌合部がそれぞれ挿入されて、1つの前記第1嵌合部に2つの前記第2嵌合部が嵌合し、前記シール部材は、2つの前記第2嵌合部が接触する部分においてそれぞれ表面が盛り上がっていることを特徴とするものである。
本発明では、シール部材の、2つの第2嵌合部が接触する部分においてそれぞれ表面が盛り上がっているため、1つのシール部材に、隣接する2つの表面部材の第2嵌合部の突起部が確実に密着する。また、突起部が嵌合した状態でシール部材の変形部分を、隣接する2つの第2嵌合部の間に形成される凹部に逃がすことができるので、嵌合作業に支障をきたすことなく、突起部とシール部材が効果的に機能し高い止水効果が発揮される。
第4の発明の管路の内張り構造は、前記第1〜第3の何れかの発明において、前記嵌合部材の前記第1嵌合部に、前記管路の周方向に隣接する2つの前記表面部材の前記第2嵌合部がそれぞれ挿入されて、1つの前記第1嵌合部に2つの前記第2嵌合部が嵌合し、隣接する2つの前記表面部材の前記第2嵌合部が互いに接触する面の、前記嵌合部材側の角部をそれぞれR形状とし、前記2つの第2嵌合部の前記R形状の角部で形成される凹部内に、前記突起部の嵌合によって生じる前記シール部材の変形部分が入り込んで密着していることを特徴とするものである。
本発明では、前記嵌合部材の第1嵌合部に、前記管路の周方向に隣接する2つの前記表面部材の第2嵌合部がそれぞれ挿入されて、1つの第1嵌合部に2つの第2嵌合部が嵌合する。また、隣接する2つの表面部材の第2嵌合部が互いに接触する面の、嵌合部材側の角部がそれぞれR形状となっている。そして、これら2つの第2嵌合部の前記R形状の角部の間に形成される凹部内に、前記突起部の嵌合によって生じる前記シール部材の変形部分が入り込んで密着することで、より確実なシール性を発揮することができる。
補修がなされた管路の、長さ方向を含む鉛直面に沿った断面図である。 図1に断面で示される筒状の内張り構造を拡大した図であり、上半分は内張り構造を内面側から見た図、下半分は内張り構造を外面側から見た図である。 図2のIII-III線断面図である。 図3の一部拡大図である。 図4のB部拡大図である。 補強構造体を示す図である。 表面部材の、長手方向と直交する面における断面図である。 表面部材の、嵌合部材に対する取付角度の傾きを説明する図である。 最終的な内張り構造の断面図である。 変更形態に係る内張り構造の、図4相当の一部拡大断面図である。 別の変更形態に係る内張り構造の、図4相当の一部拡大断面図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。本実施形態は、地中に埋設された下水道管等の既設管路(以下、単に管路ともいう)を補修する場合に、本発明を適用した一例である。図1は、補修がなされた管路の、長さ方向を含む鉛直面に沿った断面図である。本実施形態では、関係が0.8m〜3m程度の大径の管路を対象としている。図1に示される、マンホールHまたは立坑から管路P内に各種部材を搬入して組み立て、管路P内の所定の補修区間に管路Pの内面全周を被覆する内張り構造1を構築する。
まず、内張り構造1について説明する。図2は、図1に断面で示される筒状の内張り構造を拡大した図であり、上半分は内張り構造を内面側から見た図、下半分は内張り構造を外面側から見た図である。また、図3は、図2のIII-III線断面図、図4は、図3の一部拡大図、図5は、図4のB部拡大図である。尚、後述するように、管路P内に内張り構造1が構築された後に、管路Pの内面との間に硬化性充填材100が充填されるのであるが(図8参照)、図2、図3は、硬化性充填材100が充填される前の状態を示している。図2〜図4に示すように、本実施形態の内張り構造1は、管路Pの長さ方向に沿って複数配設されたリング状の補強材10からなる補強構造体2と、補強構造体2の内側に取り付けられた嵌合部材3と、嵌合部材3に取り付けられて管路内面を被覆する表面部材4とを有する。
図6は、補強構造体を示す図である。リング状の補強材10は、図3における管路Pの内面の左側部、右側部、及び、下部に沿って、それぞれ配される3つの円弧状の補強部材10a,10b,10cからなる。これら3つの補強部材10a〜10cは、図6に示される結合部材11によって周方向に連結されている。尚、管路P内での搬入容易性、作業性等の観点から、上記のように、補強材10が複数(例えば3つ)の補強部材10a〜10cに分割されていることが好ましいが、これは必須ではなく、補強材10が、分割されていない1つのリング状部材であってもよい。また、補強材10は、それぞれ、炭素鋼、ステンレス鋼、硬質合成樹脂等の剛性の高い材料で形成されている。図2、図6に示すように、複数のリング状の補強材10は、管路Pの長さ方向(以下、管軸方向ともいう)に互いに間隔を空けて配設されるとともに、互いに隣り合う補強材10同士がパイプ状の複数の連結部材12によって連結されている。これにより、複数のリング状補強材10が一体化されて筒状の補強構造体2が構成されている。なお、結合部材11を用いず、円弧状の補強部材10a,10b,10cの端部を直接重ねて結合してもよい。
図3、図4に示すように、補強構造体2を構成する補強材10(円弧状の補強部材10a〜10c)の内周部には、複数の凹部13が周方向に間隔を空けて形成され、これら複数の凹部13には複数の嵌合部材3がそれぞれ嵌め込まれている。嵌合部材3は、管軸方向(即ち、複数の補強材10が並ぶ方向)に長尺な部材であり、複数のリング状補強材10に跨って取り付けられる。図4に示すように、嵌合部材3は、その長手方向と直交する断面において、補強材10に形成された凹部13の形状とほぼ同様の、やや角張ったC字状の断面形状を有する。このC字状の嵌合部材3の内部は、次述の表面部材4と嵌合する凹状の第1嵌合部3aとなっている。複数の嵌合部材3は、それぞれの第1嵌合部3aが管路の中心側に向けて開口するように、周方向に並べて補強構造体2に取り付けられる。嵌合部材3の第1嵌合部3aの奥部には、表面部材4との間をシールするためのシール部材5が設けられている。
尚、嵌合部材3の材質は特に限定されるわけではないが、本実施形態では、嵌合部材3は、耐腐食性に優れ、軽量で施工性にも優れ、かつコストも安価なポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹脂で形成されている。また、シール部材5も一般的なゴム材料で形成されてもよいが、本実施形態のシール部材5は熱可塑性エラストマーで形成されている。さらに、本実施形態では、熱可塑性樹脂からなる嵌合部材3と熱可塑性エラストマーからなるシール部材5とが、一体成型されている。
上記の嵌合部材3には、この嵌合部材3と同じく管軸方向に長尺な表面部材4が取り付けられる。図7は、表面部材4の、長手方向と直交する面における断面図である。図4、図7に示すように、表面部材4は、周方向両端部に2つの凸状の第2嵌合部4aが形成された、ほぼコの字の断面形状を有する。図4に示すように、1つの嵌合部材3の第1嵌合部3aに、周方向に隣接する2つの表面部材4の第2嵌合部4aが互いに接した状態で挿入され、2つの第2嵌合部4aの先端部がそれぞれ第1嵌合部3aと嵌合することで、表面部材4が補強構造体2(補強材10)に固定される。そして、複数の表面部材4が周方向に並べて取り付けられることで、管路Pの内周面が表面部材4で覆われる。尚、前記の嵌合部材3と同様、この表面部材4についても材質は特に限定されるものではないが、本実施形態では、嵌合部材3と同じく、ポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹脂で形成されている。
また、嵌合部材3の第1嵌合部3a内に挿入された、表面部材4の第2嵌合部4aは、第1嵌合部3aの奥部に設けられたシール部材5に押し当てられる。これにより、嵌合部材3と表面部材4の間からの水漏れが防止される。さらに、第2嵌合部4aの、シール部材5と接触する先端面には、表面部材4の長手方向(図7の紙面直交方向)に延びる突起部4bが形成されている。突起部4bは、第2嵌合部4aの先端面の、周方向における中央部に形成されている。
ここで、第2嵌合部4aのシール部材5に対する接触圧にもよるが、内張り構造1に作用する内水圧、又は、外水圧がかなり高いと、第2嵌合部4aとシール部材5の間から水漏れが生じる虞がある。また、一般的な管路Pの内面は湾曲しており、これに応じて、複数の表面部材4も全体として湾曲して配置される。その際に、表面部材4の嵌合部材3に対する取付角度が傾くことが考えられる。図8に示すように、表面部材4が、図8の二点鎖線で示すようにシール部材5に十分に接触していればよいが、この状態に対して、図8の実線で示すよう傾いて取り付けられた場合には、表面部材4の第2嵌合部4aがシール部材5に強く押し当てられなくなり、シール性が低下する。この場合の対策として、通常、シール部材5の厚さを増やすことが一般的であるが、そうすると第1嵌合部3aと第2嵌合部4aの嵌合時に大きな力が必要となって、嵌合作業に支障をきたす弊害が生じることとなる。
これに対して、本実施形態では、表面部材4の第2嵌合部4aに突起部4bが設けられている。従って、第2嵌合部4aが突起部4bにおいて局所的にシール部材5に押し付けられるため、シール性が向上するとともに、シール部材5の厚さを増やすことなく、シール性を向上できるので、嵌合作業に支障をきたすことがない。さらに、表面部材4の嵌合部材3に対する取付角度が多少傾いても、突起部4bにおいてシール部材5に局所的に接触した状態が維持されるため、シール性が低下しない。
また、図5、図7に示されるように、1つの嵌合部材3の第1嵌合部3aに挿入される、2つの第2嵌合部4aにおいて、互いに接触する面の嵌合部材3側の角部AがR形状となっている。この場合、図5に示すように、これら2つの第2嵌合部4aの前記R形状の角部Aの間に形成される凹部内に、突起部4bの嵌合によって生じるシール部材5の変形部分5aが入り込んで密着することで、より確実なシール性を発揮することができる。
尚、嵌合部材3及び表面部材4は、それぞれ管路Pの長さ方向に複数本連結されており、これによって表面部材4が補修区間の全長にわたって管路Pの内面を覆うようになっている。複数の表面部材4や嵌合部材3を管路Pの長さ方向に連結する部材の詳細については説明を省略するが、例えば、特開2002−310378号公報や特開2009−14092号公報に記載されているように、1つの連結材の両端部に、2つの表面部材4(嵌合部材3)の端部をそれぞれ挿入して両者を連結することができる。
次に、管路P内に上記の内張り構造1を構築して、管路Pを補修する方法について説明する。補修に先立って、図1の管路Pの補修区間の上流側に例えば止水プラグ(図示省略)を設置するなどの手法により、補修区間内で人が作業できる環境を作る。その上で、まず、リング状の補強材10を管路P内面に沿って配設する。先にも述べたが、リング状補強材10は、3つの補強部材10a〜10cを管路P内で周方向に連結することによって組み立てる。このリング状の補強材10を、連結部材12により管路Pの長手方向に複数個結合して、図6に示すように、筒状の補強構造体2を構築する。
次に、リング状の補強材10の複数の凹部13に、複数の嵌合部材3をそれぞれ嵌め込む。さらに、各嵌合部材3の第1嵌合部3aに、周方向に隣接する2つの表面部材4の第2嵌合部4aを挿入して嵌合させる。このようにして筒状の補強構造体2に複数の表面部材4を全周にわたって取り付けて、管路Pの内面を表面部材4で被覆する。
表面部材4を取り付けた後、表面部材4と管路Pの内面との間に硬化性充填材100を注入して硬化させる。図9は、硬化性充填材を注入した最終的な内張り構造の断面図である。硬化性充填材100としては、例えばセメントミルク、モルタル、コンクリート等のセメント系材料、あるいは不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂などを用いることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるわけではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、前記実施形態に対して適宜の変更を加えることが可能である。
前記実施形態では、図4に示すように、嵌合部材3に設けられたシール部材5の、表面部材4の第2嵌合部4aが接触する表面がほぼ平坦な面となっているが、図10に示すように、シール部材5の表面が弧状に盛り上がっていてもよい。このように、シール部材5の表面が弧状に盛り上がっていると、第2嵌合部4aの突起部4bが、シール部材5に確実に密着する。また、シール部材5の表面が平坦な場合と比べて、シール部材5が、隣接する2つの第2嵌合部4aの間に形成される凹部へ逃げやすくなり、嵌合作業に支障をきたすことない。以上により、突起部4bとシール部材5が効果的に機能して高い止水効果が発揮される。
あるいは、図11に示すように、1つの嵌合部材3内に設けられたシール部材5が、2つの第2嵌合部4aが接触する部分においてそれぞれ表面が盛り上がり、二山形状に形成されていてもよい。この構成では、1つのシール部材5に、隣接する2つの表面部材4の第2嵌合部4aの突起部4bが確実に密着する。この場合も、シール部材の変形部分5aを、隣接する2つの第2嵌合部4aの間に形成される凹部に逃がすことができるので、嵌合作業に支障をきたすことなく、突起部4bとシール部材5が効果的に機能し高い止水効果が発揮される。
シール部材5が嵌合部材3と一体成型されている必要はない。例えば、ゴム材料で作られたシール部材5を、別に成型した嵌合部材3の第1嵌合部3a内に接着剤を用いて貼り付けてもよい。但し、前記実施形態のように、シール部材5が嵌合部材3と一体成型されていると、嵌合時のシール部材5の変形部分5a(図5参照)が2つの表面部材4の角部Aの間の凹部に集中することができるので、より、本発明の効果を高めることができる。
1 内張り構造
2 補強構造体
3 嵌合部材
3a 第1嵌合部
4 表面部材
4a 第2嵌合部
4b 突起部
5 シール部材
P 管路
A 角部

Claims (4)

  1. 管路内面に沿って配設される筒状の補強構造体と、
    前記補強構造体の内周側に取り付けられ、管路中心側へ向けて開口する第1嵌合部を有する嵌合部材と、
    前記嵌合部材の前記第1嵌合部に挿入されて前記第1嵌合部と嵌合する第2嵌合部を有し、前記管路内面を覆う表面部材と、
    前記嵌合部材の前記第1嵌合部内に設けられ、前記第1嵌合部内に挿入された前記第2嵌合部が押し当てられるシール部材と、を備え、
    前記表面部材の前記第2嵌合部の、前記シール部材と接触する部分に突起部が形成されていることを特徴とする管路の内張り構造。
  2. 前記シール部材の前記第2嵌合部と接触する部分の表面が、弧状に盛り上がっていることを特徴とする請求項1に記載の管路の内張り構造。
  3. 前記嵌合部材の前記第1嵌合部に、前記管路の周方向に隣接する2つの前記表面部材の前記第2嵌合部がそれぞれ挿入されて、1つの前記第1嵌合部に2つの前記第2嵌合部が嵌合し、
    前記シール部材は、2つの前記第2嵌合部が接触する部分においてそれぞれ表面が盛り上がっていることを特徴とする請求項1に記載の管路の内張り構造。
  4. 前記嵌合部材の前記第1嵌合部に、前記管路の周方向に隣接する2つの前記表面部材の前記第2嵌合部がそれぞれ挿入されて、1つの前記第1嵌合部に2つの前記第2嵌合部が嵌合し、
    隣接する2つの前記表面部材の前記第2嵌合部が互いに接触する面の、前記嵌合部材側の角部をそれぞれR形状とし、
    前記2つの第2嵌合部の前記R形状の角部で形成される凹部内に、前記突起部の嵌合によって生じる前記シール部材の変形部分が入り込んで密着していることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の管路の内張り構造。
JP2012162405A 2012-07-23 2012-07-23 管路の内張り構造 Active JP6050628B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012162405A JP6050628B2 (ja) 2012-07-23 2012-07-23 管路の内張り構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012162405A JP6050628B2 (ja) 2012-07-23 2012-07-23 管路の内張り構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014020522A true JP2014020522A (ja) 2014-02-03
JP6050628B2 JP6050628B2 (ja) 2016-12-21

Family

ID=50195658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012162405A Active JP6050628B2 (ja) 2012-07-23 2012-07-23 管路の内張り構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6050628B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020197089A (ja) * 2019-06-04 2020-12-10 タキロンシーアイ株式会社 管の内層部材
JP2021006689A (ja) * 2019-06-28 2021-01-21 タキロンシーアイ株式会社 管の内層構造及びそれに用いる管の内層部材

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN210483897U (zh) * 2018-05-24 2020-05-08 帝伯爱尔株式会社 镶铸用气缸套

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63268832A (ja) * 1987-04-27 1988-11-07 テイヒュー株式会社 コンクリ−ト管とその製造方法
JPH07150625A (ja) * 1993-11-30 1995-06-13 Teihiyuu Kk コンクリート構造の槽の内壁面の補修構造と補修方法
JPH0996004A (ja) * 1995-10-03 1997-04-08 Kurita Water Ind Ltd ライニング板とその構造及びライニング板の施工方法
JP2001221383A (ja) * 2000-02-08 2001-08-17 Sekisui Chem Co Ltd 螺旋管形成用帯状体の接続部材
JP2002113778A (ja) * 2000-08-01 2002-04-16 Sekisui Chem Co Ltd 管渠内のライニング施工法
JP2002147651A (ja) * 2000-11-16 2002-05-22 Sekisui Chem Co Ltd 管渠内面ライニング用部材
JP2007023521A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Ashimori Ind Co Ltd 管路および管路の補修構造
JP2007154451A (ja) * 2005-12-01 2007-06-21 C I Kasei Co Ltd 水路構造及びその施工方法
JP2010043731A (ja) * 2008-07-17 2010-02-25 Shonan Plastic Mfg Co Ltd 更生管用セグメント、及びこれを用いた既設管の更生工法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63268832A (ja) * 1987-04-27 1988-11-07 テイヒュー株式会社 コンクリ−ト管とその製造方法
JPH07150625A (ja) * 1993-11-30 1995-06-13 Teihiyuu Kk コンクリート構造の槽の内壁面の補修構造と補修方法
JPH0996004A (ja) * 1995-10-03 1997-04-08 Kurita Water Ind Ltd ライニング板とその構造及びライニング板の施工方法
JP2001221383A (ja) * 2000-02-08 2001-08-17 Sekisui Chem Co Ltd 螺旋管形成用帯状体の接続部材
JP2002113778A (ja) * 2000-08-01 2002-04-16 Sekisui Chem Co Ltd 管渠内のライニング施工法
JP2002147651A (ja) * 2000-11-16 2002-05-22 Sekisui Chem Co Ltd 管渠内面ライニング用部材
JP2007023521A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Ashimori Ind Co Ltd 管路および管路の補修構造
JP2007154451A (ja) * 2005-12-01 2007-06-21 C I Kasei Co Ltd 水路構造及びその施工方法
JP2010043731A (ja) * 2008-07-17 2010-02-25 Shonan Plastic Mfg Co Ltd 更生管用セグメント、及びこれを用いた既設管の更生工法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020197089A (ja) * 2019-06-04 2020-12-10 タキロンシーアイ株式会社 管の内層部材
JP2021006689A (ja) * 2019-06-28 2021-01-21 タキロンシーアイ株式会社 管の内層構造及びそれに用いる管の内層部材
JP7285708B2 (ja) 2019-06-28 2023-06-02 タキロンシーアイ株式会社 管の内層構造及びそれに用いる管の内層部材

Also Published As

Publication number Publication date
JP6050628B2 (ja) 2016-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008025767A (ja) 管内面補修継手
JP6050628B2 (ja) 管路の内張り構造
JP4390123B2 (ja) 管路の内張り構造
KR20190136677A (ko) 신축성 이음부를 포함하는 배관
JP5320262B2 (ja) マンホールと複合管との接続構造およびその接続方法
JP5199164B2 (ja) マンホールと更生管との接続構造およびその接続方法
JP5101937B2 (ja) 管路の内張り構造
JP2009047302A (ja) 金属樹脂複合管の接続構造、及び該接続構造に用いる金属樹脂複合管
US9551449B2 (en) Method for creating a seal between pipe liners
JP4743725B1 (ja) ライニング体及びそれを用いたライニング構造物
JP5989369B2 (ja) 可撓性管継手
JP2009210023A (ja) 分岐継手
CN211259911U (zh) 一种石油管道密封装置
JP2017210990A (ja) 既設管の止水方法および既設管の止水構造
JP2007040492A (ja) 可撓継手と相手側配管の接続構造
CN213745346U (zh) 一种柔性接口钢承口环及插接组件
JP5613896B2 (ja) 伸縮可撓継手のフランジ構造
KR101513849B1 (ko) 배관 연결부 밀봉 구조
JP4332362B2 (ja) パイプの継手構造
JP5727863B2 (ja) マンホール改修用止水部材及びマンホール改修工法
JP3244928U (ja) 樹脂管と可撓継手との接続構造
JP2023063642A (ja) 内面部材連結材、これを備えた管路の内張り構造、及び管路の内張り方法
KR101756925B1 (ko) 수밀강화를 위한 일체형 관로구의 보강 보조 받침판
JP4305803B2 (ja) 管路用内張り材端部の裏込め用構造
JP2008185093A (ja) 支管継手装置及び支管接続構造

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20150702

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150702

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20150702

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150702

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6050628

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150