JP2000103707A - 工業用殺菌剤 - Google Patents

工業用殺菌剤

Info

Publication number
JP2000103707A
JP2000103707A JP10290018A JP29001898A JP2000103707A JP 2000103707 A JP2000103707 A JP 2000103707A JP 10290018 A JP10290018 A JP 10290018A JP 29001898 A JP29001898 A JP 29001898A JP 2000103707 A JP2000103707 A JP 2000103707A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
halogen
hydrogen
halogenated
alkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10290018A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000103707A5 (ja
Inventor
Makoto Nishimura
眞 西村
Toshiyuki Yamaguchi
俊幸 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Permachem Asia Ltd
Original Assignee
Permachem Asia Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Permachem Asia Ltd filed Critical Permachem Asia Ltd
Priority to JP10290018A priority Critical patent/JP2000103707A/ja
Publication of JP2000103707A publication Critical patent/JP2000103707A/ja
Publication of JP2000103707A5 publication Critical patent/JP2000103707A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の工業用殺菌剤よりも人体や環境に与え
る影響が小さく、しかも広範囲の微生物に有効な、かつ
持続性の高い工業用殺菌剤を提供する。 【解決手段】 (A)下記一般式I、II、IIIを有
する化合物、およびそれらの塩よりなる群から選ばれる
少なくとも一種と、(B)抗菌剤とを含んでなる工業用
殺菌剤。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製紙工程における
工業用水中のスライム防除や、エマルジョン塗料、糊
料、金属加工油、繊維油剤などの工業原料や工業製品の
微生物防除に優れる工業用殺菌剤に関する。
【0002】
【技術背景】従来、工業用水においては、それらに有害
な微生物が増殖しやすく、生産性や品質、作業性低下の
原因となっている。
【0003】特に、紙パルプ工業分野における用水系で
は、細菌、糸状菌、酵母類などの微生物の増殖により、
スライムが発生し、パルプスラリーが流れる水路、中で
もスラリーが接する壁面の粗い場所や、チェスト、フロ
ーボックス、輸送パイプ、その他パルプスラリーの流速
が小さくなって淀むような場所に、スライムが多量に付
着形成し易い。このスライムは、しばしば脱離し、パル
プスラリー中に再び混入して、抄紙工程に移行し、紙切
れ、あるいは製品の汚染の原因となるほか、微生物の繁
殖による種々の障害を発生させる。このような障害の発
生は、特に高速マシンを使用する際に大きな問題とな
り、著しい生産性低下、経済的損失を招来する。
【0004】また、例えば金属加工工程などの冷却用循
環水系おける微生物の繁殖は、冷却性能や乳化性を阻害
するなど、金属加工上での問題を引き起こすほか、悪臭
を発生させて作業環境を悪化させるなど、公衆衛生上に
おいても好ましくない現象を引き起こす。
【0005】さらに、有害微生物の増殖は、上記のよう
な各種工業の工程上での問題のみならず、水性塗料、紙
用塗工液、高分子ラテックス、製紙用パルプ、糊料、皮
革、金属加工油剤などの工業製品にも見られ、品質の低
下、衛生上の問題など、各種の障害を引き起こす。
【0006】ところで、前記工業用水系、または工業製
品における有害微生物の発生を防除する薬剤としては、
これまで、例えば有機金属化合物類、有機塩素化合物
類、有機硫黄化合物類、第四級アンモニウム塩類などが
用いられてきた。しかし、これらは、人体に対し毒性を
有し、悪臭や異臭を発し、さらには発泡などの好ましく
ない現象を生じる。また、これらを含んだ水系を一般河
川や海に投流した場合には、魚貝類に対し悪影響を与え
るほか、環境保全上問題を生じる。
【0007】このような問題を回避し得るものとして
は、例えば2−ブロモ−2−ニトロプロパンジオール−
1,3が知られている。しかし、この化合物は、作用が
特異的で殺菌できる微生物の種類が制約され、白水のよ
うに微生物を多種類含む水系に対しては殺菌作用が不十
分であり、効果の持続性に欠けるため、工業用殺菌剤と
しては十分満足し得るものではなかった。
【0008】そこで、本発明者らは、これらの問題を解
決するべく、従来の工業用殺菌剤よりも人体や環境に与
える影響が小さく、しかも広範囲の微生物に有効な工業
用殺菌剤を提供することを目的として、先に、医療の分
野において抗菌剤として用いられて来た特定の化合物
が、工業分野における広範囲の微生物に対しても優れた
殺菌作用(抗微生物作用)を示し、工業用殺菌剤として
も極めて有効であるとの知見の下に、この特定の化合物
を含む工業用殺菌剤を提案している(特願平9−160
450号)。
【0009】
【発明の目的】本発明は、上記の先提案に係る人体や環
境に与える影響の小さい工業用殺菌剤よりも、さらに広
範囲の微生物に有効であり、真菌類に対しても優れた殺
菌作用を示す工業用殺菌剤を提供することを目的とす
る。
【0010】
【発明の概要】本発明者らは、上記目的を達成するため
に検討を進めている途上において、上記の先提案に係
り、これらのみでも優れた効果を有する下記一般式I〜
IIIを有する化合物に、抗菌剤、特に特定種類の抗菌
剤を配合したところ、真菌類を含む広範囲の微生物に対
し、優れた殺菌作用を有する工業用殺菌剤とすることが
できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち、本発明の工業用殺菌剤は、
(A)下記一般式I、II、IIIを有する化合物、そ
れらの塩よりなる群から選ばれる少なくとも一種と、
(B)抗菌剤とを含んでなることを特徴とする。
【0012】
【化3】
【0013】上式中、R1〜R4,X1〜X2,および
Yは次の通りである。 R1:低級アルキル基、シクロアルキル基、フェニル
基、またはこれらのハロゲン化物 R2:水素基、アミノ基、またはメチル基 R3:ピペラジル基、ピペリジル基、ピロリジル基、メ
チルピペラジル基、ジメチルピペラジル基、アミノピペ
ラジル基、メチルピペリジル基、ジメチルピペリジル
基、アミノピペリジル基、メチルピロリジル基、ジメチ
ルピロリジル基、アミノピロリジル基またはハロゲン基 R4:低級アルキル基、または水素基 X1、X2:水素基、またはハロゲン基であり、X1と
X2は同じでも異なってもよい Y:酸素、または硫黄
【0014】上記一般式I〜IIIを有する化合物にお
いて、R1の低級アルキル基は、炭素数が1〜4、好ま
しくは2〜3のものである。シクロアルキル基は、炭素
数が3のものが特に好ましく、またフッ素、フェニル
基、メチル基が付加されたものであってもよい。
【0015】R3のメチルピペラジル基は、3または4
−メチルピペラジル基;ジメチルピペラジル基は、3,
5−ジメチルピペラジル基;アミノピペラジル基は、3
または4−アミノピペラジル基;メチルピペリジル基
は、3−メチルピペリジル基;アミノピペリジル基は、
4−アミノピペリジル基;ピロリジル基は、1,2また
は3−ピロリジル基;アミノピロリジル基は、3−アミ
ノピロリジル基が、それぞれ好ましい。
【0016】R4の低級アルキル基は、炭素数1のもの
が特に好ましい。
【0017】また、本発明において、上記一般式I〜I
IIを有する化合物は、その塩であってもよい。この塩
とは、上記一般式I〜IIIを有する化合物に、塩酸、
硫酸、燐酸、臭化水素酸などのハロゲン化水素酸類、塩
素酸などのハロゲン酸類などの無機酸;酢酸、蓚酸、グ
ルコン酸、安息香酸などのカルボン酸類;メタンスルホ
ン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸な
どのスルホン酸類;乳酸、酒石酸、クエン酸などのオキ
シ酸類などの有機酸を付加したもの、あるいはナトリウ
ムやカリウムなどのアルカリ金属塩としたもの、ジエタ
ノールアミン、ジエチレントリアミン、イソプロピルア
ミン、モルホリンなどのアミン塩としたもの、その他各
種形態の化合物としたものを言う。
【0018】上記一般式I〜IIIを有する化合物の具
体例としては、次のような化合物を挙げることができ
る。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】本発明の工業用殺菌剤は、上記の(A)成
分に加えて、(B)成分である抗菌剤が配合される。
【0023】抗菌剤としては、(a)下記一般式IVを
有するハロゲン化脂肪族ニトロアルコール、(b)アル
キレンローダネート、(c)チオシアナトチアゾール、
(d)ジスルホール、(e)ハロゲン化シアノ酢酸アミ
ド、(f)ハロゲン化酢酸エステル、(g)ハロゲン化
アルキルフェニルケトン、(h)ハロゲン化チオフェ
ン、(i)ハロゲン化シアノアルキル、(j)チアジア
ジン、(k)下記一般式Vを有するハロゲン化イソチア
ゾロン、(l)ベンツイソチアゾロン、(m)アルキル
トリアゾール、(n)イミダゾールアミノフォーメー
ト、(o)イミダゾールアミノフォーメートスルホン酸
塩、(p)チアゾリルベンツイミダゾール、(q)チオ
カーバメートまたはその塩、(r)チオールピリジンオ
キシド塩またはその不溶性塩、(s)ハロゲン化アルキ
ルスルホン、(t)ニトロアルキルモルホリン、(u)
アルキレンジアール、(v)ハロゲン化オキシム、
(w)ポリアミン、(x)グアニジン塩、(y)ハロゲ
ン化ベンゼンジカルボニトリル(但し、5−クロロ−
2,4,6−トリフルオロイソフタロニトリルを除く)
から選ばれる少なくとも一種を用いることが好ましい。
以上の抗菌剤は、単独で配合しても良いし、複数を組み
合わせて配合してもよい。
【0024】
【化4】
【0025】上式中、 R5:水素基、ハロゲン基、ヒドロキシ基、またはアセ
チルオキシ基 R6:水素基、または炭素数1〜3のアルキル基 R7:水素基、またはアセチル基 R8:水素基、炭素数1〜8のアルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、アラルキル基、またはハロゲン基 R9:水素基、またはハロゲン基 R10:水素基、または炭素数1〜8のアルキル基 X3:ハロゲン基
【0026】(B)成分の抗菌剤として特に好ましい化
合物の具体例としては、2,2−ジブロモ−2−ニトロ
エタノール、2−ブロモ−2−ニトロプロパンジオール
−1,3、2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオン
アミド、メチレンビスチオシアネート、4,5−ジクロ
ロ−1,2−ジチオール−3−オン、1,2−ビス−ブ
ロモアセトキシエタン、1,4−ビス−ブロモアセトキ
シエタン、1,2−ビス−ブロモアセトキシプロパン、
1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンおよびその
塩、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オン、5−クロロ−2,4,6−トリフルオロイソフ
タロニトリル、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−
4−イソチアゾリン−3−オン、2−n−オクチル−4
−イソチアゾリン−3−オン、α−ブロモ−3−ニトロ
アセトフェノン、α−クロロ−p−クロロベンズアルド
キシム、1,2−ジブロモ−2,4−ジシアノブタン、
3,5−ジメチル−1,3,5,2H−チオチアジン−
2−チオン、2−チオシアノメチルチオベンゾチアゾー
ル、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリス(2−ヒドロキ
シエチル)−S−トリアジン、3,3,4,4−テトラ
クロロテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシド、
2−ベンツイミダゾール−カルバミン酸メチル、テトラ
クロロイソフタロニトリルなどが挙げられる。
【0027】(A)成分と(B)成分の配合比は、重量
比で、0.1:99.9〜99.9:0.1、好ましく
は、5:95〜95:5とする。(A)成分の配合比が
これより大きいと、相対的に(B)成分の配合比が小さ
くなりすぎ、(B)成分による効果が十分に発現しない
ばかりか、(A)(B)両成分による相乗効果を得るこ
とができなくなり、(B)成分の配合比がこれより大き
いと、相対的に(A)成分の配合比が小さくなりすぎ、
(A)成分による効果が十分に発現しないばかりか、や
はり(A)(B)両成分による相乗効果を得ることがで
きなくなる。
【0028】本発明の工業用殺菌剤は、製紙工程におけ
るパルプスラリーや、金属加工工程における冷却水など
の工業用水はもとより、水性塗料、紙用塗工液、高分子
ラテックス、製紙用パルプ、糊料、皮革、金属加工油剤
などの工業製品に添加することにより、その殺菌作用を
発揮する。
【0029】添加量は、本発明の殺菌剤がこれらの工業
用水、工業製品中に、0.01〜10000mg/k
g、好ましくは0.1〜1000mg/kg存在するよ
うに調整する。添加量がこれより多いと、効果が飽和す
るため、経済的に不利になるのみならず、多量の添加は
人体や環境に悪影響を及ぼす懸念もある。また、添加量
が少なすぎると、十分な効果が得られない。
【0030】本発明の殺菌剤は、上記の化合物のほか
に、必要に応じて、界面活性剤、増粘剤、填料などの添
加剤を配合することもできる。
【0031】必要に応じてこれらの添加剤を配合した本
発明の殺菌剤は、適当な溶媒を用いて溶液または分散液
として使用することもできるし、水溶性の固体や微粉末
などと混合して粉剤あるいは錠剤として使用することも
できる。
【0032】上記の溶媒としては、水が好ましいが、メ
タノール、エタノールなどのアルコール類;エチレング
リコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、エチレングリコールモノ
メチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノブチルエーテルなどのグリコール
類;ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、エ
チレングリコールジアセテート、ジエチレングリコール
モノエチルエーテルアセテートなどを使用することも、
またこれらと水とを併用することもできる。
【0033】上記の粉剤や粒剤、錠剤にする場合に使用
する水溶性の固体や微粉末などとしては、食塩、無水芒
硝、硫酸マグネシウムなどの無機塩;高分子量のポリエ
チレングリコール;多孔性デキストリン、ブドウ糖、乳
糖などの糖類;セルロース粉、古紙粉、微細繊維、ふす
ま、糠などの天然繊維;などが挙げられる。これらと本
発明の工業用殺菌剤とをニーダー、ブレンダーなどで混
合して粉剤や粒剤として使用するか、打錠器で錠剤化し
て使用すればよい。
【0034】
【実施例】〔工業用殺菌剤の調剤例〕表4に示す組成の
殺菌剤を調剤した。
【0035】
【表4】 (重量部) 調剤例1 ノルフロキサシン・塩酸塩 5 2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノール 20 ジエチレングリコールモノメチルエーテル 45 水 30 調剤例2 エノキサシン・酢酸塩 5 2−ベンツイミダゾール−カルバミン酸メチル 20 界面活性剤*1 3 増粘剤*2 1 水 71 調剤例3 塩酸シプロキサシン 5 4,5−ジクロロ−1,2−ジチオール−3−オン 5 エチレングリコール 40 水 50 調剤例4 スパルフロキサシン・グルコン酸塩 3 4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン 5 ジエチレングリコールモノメチルエーテル 52 水 40 調剤例5 オフロキサシン・ナトリウム塩 5 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン・ナトリウム塩 20 水 75 調剤例6 ルフロキサシン 5 テトラクロロイソフタロニトリル 20 界面活性剤*1 3 増粘剤*2 1 水 71 調剤例7 テマフロキサシン・塩酸塩 3 1,2−ビス−ブロモアセトキシエタン 20 ジエチレングリコールモノメチルエーテル 40 水 37 調剤例8 ジフロキサシン・酢酸塩 5 2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン 15 ジエチレングリコールモノメチルエーテル 40 水 40 調剤例9 スパルフロキサシン・スルホン酸塩 3 α−ブロモ−3−ニトロアセトフェノン 10 ジエチレングリコールモノメチルエーテル 47 水 40 調剤例10 塩酸シプロキサシン 3 メチレンビスチオシアネート 7 ジエチレングリコールモノメチルエーテル 40 水 50 比較調剤例1 ノルフロキサシン 5 界面活性剤*1 3 増粘剤*2 1 水 91 界面活性剤*1:花王社製商品名“ディモールN” 増粘剤*2:キサンタンガム(三晶社製商品名“KELZAN”)
【0036】実施例1(微生物最小発育阻止濃度の測
定) 各調剤例の殺菌剤を滅菌水にて希釈し、1、5、10、
20、30、40、50、60、70、100、33
0、660、1000mg/kgになるように各シャー
レに添加し、ブイヨン寒天培地に混合して平板培地を調
製した。この平板培地に予め前培養した下記A〜Eの微
生物を接種し、33℃にて48時間静置した後、これら
の微生物に対する最小発育阻止濃度を測定した。結果を
表5に示す。
【0037】供試微生物 A:Pseudomonas aerginosa B:Bacillus subtilis C:Aspergillus niger D:Cladosporium cladospori
oides E:Saccharomyces cervisiae
【0038】
【表5】
【0039】実施例2(澱粉スラリーの防腐試験) タピオカ澱粉(日本食品加工社製)に水を加えてタピオ
カ澱粉濃度が20重量%のスラリーを調製し、このスラ
リーに各調剤例の殺菌剤を100mg/kgになるよう
に加えた。ここに上記A〜Eの微生物の懸濁液を加えて
30℃にて放置し、腐敗状況およびカビの発生状況を観
察した。結果を表6に示す。
【0040】
【表6】
【0041】
【発明の効果】(A)成分、(B)成分ともに抗菌剤の
一種であるが、これらを合剤とすることによって、それ
ぞれを単独で用いた効果の単なる相加的な効果ではな
く、相乗的な効果を発揮する。したがって、本発明の工
業用殺菌剤は、人体や環境に対して毒性が低いにもかか
わらず、工業用水や工業製品について広範囲の微生物防
除を効果的に、しかも高い持続性を有して行うことがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 37/34 104 A01N 37/34 104 43/52 43/52 43/60 43/60 43/80 102 43/80 102 43/84 101 43/84 101 102 102 43/90 102 43/90 102 103 103 47/38 47/38 B 47/40 47/40 Z Fターム(参考) 4H011 AA02 BA06 BB09 BC04 BC05 BC07 BC09 BC10 DA02 DA13 DD01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記一般式I、II、IIIを有
    する化合物、およびそれらの塩よりなる群から選ばれる
    少なくとも一種と、(B)抗菌剤とを含んでなる工業用
    殺菌剤。 【化1】 上式中、 R1:低級アルキル基、シクロアルキル基、フェニル
    基、またはこれらのハロゲン化物 R2:水素基、アミノ基、またはメチル基 R3:ピペラジル基、ピペリジル基、ピロリジル基、メ
    チルピペラジル基、ジメチルピペラジル基、アミノピペ
    ラジル基、メチルピペリジル基、ジメチルピペリジル
    基、アミノピペリジル基、メチルピロリジル基、ジメチ
    ルピロリジル基、アミノピロリジル基、またはハロゲン
    基 R4:低級アルキル基、または水素基 X1、X2:水素基、またはハロゲン基であり、X1と
    X2は同じでも異なってもよい Y:酸素、または硫黄
  2. 【請求項2】 (B)抗菌剤が、(a)下記一般式IV
    を有するハロゲン化脂肪族ニトロアルコール、(b)ア
    ルキレンローダネート、(c)チオシアナトチアゾー
    ル、(d)ジスルホール、(e)ハロゲン化シアノ酢酸
    アミド、(f)ハロゲン化酢酸エステル、(g)ハロゲ
    ン化アルキルフェニルケトン、(h)ハロゲン化チオフ
    ェン、(i)ハロゲン化シアノアルキル、(j)チアジ
    アジン、(k)下記一般式Vを有するハロゲン化イソチ
    アゾロン、(l)ベンツイソチアゾロン、(m)アルキ
    ルトリアゾール、(n)イミダゾールアミノフォーメー
    ト、(o)イミダゾールアミノフォーメートスルホン酸
    塩、(p)チアゾリルベンツイミダゾール、(q)チオ
    カーバメートまたはその塩、(r)チオールピリジンオ
    キシド塩またはその不溶性塩、(s)ハロゲン化アルキ
    ルスルホン、(t)ニトロアルキルモルホリン、(u)
    アルキレンジアール、(v)ハロゲン化オキシム、
    (w)ポリアミン、(x)グアニジン塩、(y)ハロゲ
    ン化ベンゼンジカルボニトリルから選ばれる少なくとも
    一種であることを特徴とする請求項1記載の工業用殺菌
    剤。 【化2】 上式中、 R5:水素基、ハロゲン基、ヒドロキシ基、またはアセ
    チルオキシ基 R6:水素基、または炭素数1〜3のアルキル基 R7:水素基、またはアセチル基 R8:水素基、炭素数1〜8のアルキル基、アルケニル
    基、アルキニル基、アラルキル基、またはハロゲン基 R9:水素基、またはハロゲン基 R10:水素基、または炭素数1〜8のアルキル基 X3:ハロゲン基
JP10290018A 1998-09-28 1998-09-28 工業用殺菌剤 Pending JP2000103707A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10290018A JP2000103707A (ja) 1998-09-28 1998-09-28 工業用殺菌剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10290018A JP2000103707A (ja) 1998-09-28 1998-09-28 工業用殺菌剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000103707A true JP2000103707A (ja) 2000-04-11
JP2000103707A5 JP2000103707A5 (ja) 2004-11-25

Family

ID=17750733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10290018A Pending JP2000103707A (ja) 1998-09-28 1998-09-28 工業用殺菌剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000103707A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100456133B1 (ko) * 2002-07-05 2004-11-08 (주)마이크로 사이언스 테크 살균 소독용 조성물
JP2009518309A (ja) * 2005-12-05 2009-05-07 メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド キノロンm1レセプター陽性アロステリックモジュレータ
JP2011241204A (ja) * 2010-04-22 2011-12-01 Japan Enviro Chemicals Ltd 工業用防腐・防汚組成物
JP2013151539A (ja) * 2009-07-01 2013-08-08 Rohm & Haas Co 殺微生物組成物

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100456133B1 (ko) * 2002-07-05 2004-11-08 (주)마이크로 사이언스 테크 살균 소독용 조성물
JP2009518309A (ja) * 2005-12-05 2009-05-07 メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド キノロンm1レセプター陽性アロステリックモジュレータ
JP2013151539A (ja) * 2009-07-01 2013-08-08 Rohm & Haas Co 殺微生物組成物
JP2011241204A (ja) * 2010-04-22 2011-12-01 Japan Enviro Chemicals Ltd 工業用防腐・防汚組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1171211A (ja) 工業用殺菌剤および殺菌方法
JP2001302418A (ja) 工業用殺菌剤
JPH1171213A (ja) 工業用殺菌・静菌剤及び工業的殺菌・静菌方法
JP4245097B2 (ja) 有害微生物撲滅剤
JP2000103707A (ja) 工業用殺菌剤
JP3585263B2 (ja) 工業用防菌剤
JPH10330205A (ja) 工業用殺菌剤
JP2004238338A (ja) 工業用殺菌剤
JP3719738B2 (ja) 有害微生物撲滅剤
JP2891623B2 (ja) 工業用防菌剤
JP2006045246A (ja) 有害微生物撲滅剤
JPH02250805A (ja) 工業用殺菌剤
JP2908976B2 (ja) 工業用防菌剤
JP2716044B2 (ja) 工業用殺菌、静菌剤
JP2940795B2 (ja) 工業用殺菌剤
JP2891635B2 (ja) 工業用殺菌剤
JP4201885B2 (ja) 有害微生物撲滅剤
JPH07277911A (ja) 殺菌剤組成物およびそれを用いた殺菌方法
JP3194687B2 (ja) 工業用殺菌剤
JP3355562B2 (ja) 工業用殺菌・静菌剤及び工業的殺菌・静菌方法
JP4145377B2 (ja) 有害微生物撲滅剤
JP2679937B2 (ja) 工業用殺菌・静菌剤
JP2959984B2 (ja) 工業用殺菌・静菌剤及び工業用殺菌・静菌方法1
JP2902476B2 (ja) 工業用殺菌・静菌組成物およびその方法
JPH11269010A (ja) 有害微生物撲滅剤

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061010

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061211

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070130