JP2000103363A - 車体の接続構造 - Google Patents

車体の接続構造

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JP2000103363A
JP2000103363A JP10276988A JP27698898A JP2000103363A JP 2000103363 A JP2000103363 A JP 2000103363A JP 10276988 A JP10276988 A JP 10276988A JP 27698898 A JP27698898 A JP 27698898A JP 2000103363 A JP2000103363 A JP 2000103363A
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JP
Japan
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flange
structural member
opening
vehicle body
panel
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JP10276988A
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Akira Kobayashi
章 小林
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体の開口部を構成するパネルやメンバの接
合部を組付ける際に、組付けを容易にすること。 【解決手段】 自動車のバックドアの開口部1を形成す
るサイドボディAは、リヤコンビランプハウス3のフラ
ンジ部3bの上部にリヤコンビインナパネル2のフラン
ジ部2bが一体的に重ねられている。同じく開口部を形
成するリヤアンダーボディBは、リヤスカートパネル5
のフランジ部5bの上部にテールエンドメンバ4のフラ
ンジ部4bが一体的に重ねられる。テールエンドメンバ
4のフランジ部4bの端部は、上方側に突出させた凹部
4eを形成している。フランジ部5bの端部は屈曲部5
cを設けて一段高くして、凹部4eに収容されている。
段差部4cと端面5dの関係は、段差部4cの深さを端
面5dの板厚よりも大きくしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車体の構
造部材、例えばパネルやメンバなどを組付けるときに、
容易に組付けることができる車体の接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、自動車のバックドアの開口部1
を車外側から見た分解斜視図であり、図7はそれを組付
けた後の図である。図に示すように開口部1は、開口下
側部がリヤコンビインナパネル2及びリヤコンビランプ
ハウス3の重合体から成るサイドボディAにより形成さ
れ、開口部1の開口下部がテールエンドメンバ4及びリ
ヤスカートパネル5の重合体から成るリヤアンダーボデ
ィBで形成されている。一方のサイドボディAは、リヤ
コンビランプハウス3のフランジ部3bの上部にリヤコ
ンビインナパネル2のフランジ部2bが一体的に重ねら
れ、他方のリヤアンダーボディBは、リヤスカートパネ
ル5のフランジ部5bの上部にテールエンドメンバ4の
フランジ部4bが一体的に重ねられる。サイドボディA
とリヤアンダーボディBは、それらのフランジ部のう
ち、リヤアンダーボディB側のフランジ部4b,5bの
下部にリヤコンビランプハウス3のフランジ部3bが重
ねられて接合される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図8は、サイドボディ
AとリヤアンダーボディBを重ね合わせようとしている
状態を示す。リヤスカートパネル5フランジ部5aは、
開口部1において、上側に配設されるテールエンドメン
バ4のフランジ部4bが、下側に配設されるリヤスカー
トパネル5のフランジ部5bよりも車幅方向側に突出し
ている。そのため、リヤコンビランプハウス3の弓形に
湾曲したフランジ部3bの端部の高低差aを大きくしな
ければ、リヤコンビランプハウス3の端面3aとリヤス
カートパネル5の端面5aとが突き当たるようなことが
あり、組付けに支障が生じる場合がある。
【0004】また、図9に示すようにリヤコンビランプ
ハウス3の端部に傾斜面3cを設け、リヤスカートパネ
ル5の端面5aに干渉しないようにすることも考えられ
るが、リヤアンダーボディBのフランジ部4b,5b及
びリヤコンビランプハウス3のフランジ部3bには、ウ
ェザーストリップ6が装着されるため、傾斜面3cによ
って浮きが生じ、水漏れのおそれがある。本発明は上記
課題に鑑みてなされたもので、車体の開口部等を構成す
るパネルやメンバ等の構成部材の接合部を組付ける際
に、組付けを容易にすることができる車体の接続構造を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の車体の接続構造は、自動車の車体を構成する
第1構造部材(例えば、テールエンドメンバー)、第2
構造部材(例えば、リヤスカートパネル)及び第3構造
部材(例えば、リヤコンビランプハウス)を設け、上記
第1構造部材に設けられた上段フランジと、第2構造部
材に設けられ上記上段フランジの下に重ねられる中段フ
ランジと、上記第3構造部材に設けられ、上記中段フラ
ンジの下に重ねられる下段フランジとを備えた車体の接
続構造において、上記第1構造部材の上段フランジ部の
端部側に、上記第2構造部材の中段フランジの端部を収
容する段差部を形成した。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
車体の後部構造について、図面を参照しながら説明す
る。なお、従来と同じ名称の部分については同一の符号
を付して説明する。図1は、自動車の車体7の後部であ
り、バックドアの開口部1が設けられている。開口部1
の下部は、車体7の幅方向に延在するテールエンドメン
バ4と、その下側に重ねられて車体7の下部まで延在す
るリヤスカートパネル5とで形成されている。図2に示
すように、それらの重合体であるリヤアンダーボディB
には、開口部1の外周に車体の後方に延びたテールエン
ドメンバ4のフランジ部4bとリヤスカートパネル5の
フランジ部5bが重ね合って、開口部1の外周下部に沿
って延在している。
【0007】テールエンドメンバ4のフランジ部4bの
車幅方向端部は、図3に示すように、やや上方に湾曲
し、その湾曲部には上方側に突出させた凹部4eを形成
している。また、下側に配設されているリヤスカートパ
ネル5のフランジ部5bの車幅方向端部は、フランジ部
4bの端面4dまでフランジ部が形成されておらず、上
記した凹部4eに設けた段差部4cまでしか延在させて
いない。すなわち、フランジ部5bの端部は屈曲部5c
を設けて一段高くして、凹部4eに収容されている。段
差部4cと端面5dの関係は、段差部4cの深さを端面
5dの板厚よりも大きくしているが、隙間を少なくする
ため、本実施の形態では、隙間を0.5mm以内となる
ようにしている。
【0008】図2に示すように、開口部1の下側部はリ
ヤコンビインナパネル2とパネル状のリヤコンビランプ
ハウス3で形成されている。これらの重合体であるサイ
ドボディAの外側には、リヤコンビインナパネル2のフ
ランジ部2bとリヤコンビランプハウス3のフランジ部
3bが重ね合って、車体7の後方側に延び、かつ、開口
部1の下部から側部に沿って延在している。
【0009】サイドボディAの開口部1の下側部に対応
する部分は弓状に湾曲し、リヤコンビインナパネル2の
端部には、リヤアンダーボディBに接合される挿入部2
aを形成している。挿入部2aは、リヤアンダーボディ
B側に挿入されて接合される際に、接合面が面一になる
ように段部2cを形成している。リヤコンビインナパネ
ル2のフランジ部2bは、リヤコンビインナパネル2の
挿入部2aまで延在せず、リヤコンビランプハウス3の
フランジ3bは、フランジ2bよりもリヤアンダーボデ
ィB側に延在されている。
【0010】サイドボディAとリヤアンダーボディBを
組付けるときは、図4に示すように車幅方向に併設され
たサイドボディAとリヤアンダーボディBを重ねる。こ
の際、高低差a(図8参照)が少なくとも、テールエン
ドメンバ4の凹部4eにリヤスカートパネル5の端面5
dが収容されるので、該端面5dとリヤコンビランプハ
ウス3のフランジ部3bの端面3aとの接触を防ぐこと
ができる。さらに、リヤスカートパネル5の端面5d付
近をテールエンドメンバ4のフランジ部4bにスポット
溶接をしておけば、確実に接触することがない。また、
サイドボディAとリヤアンダーボディBを重ね合わせた
後も、各フランジ2b〜5bの凹凸変化も滑らかである
ので、ウエザーストリップの装着も容易であり、水漏れ
することもない。
【0011】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく本発明
の技術的思想に基いて種々の変形及び変更が可能であ
る。例えば、上記実施の形態では、テールエンドメンバ
4のフランジ部4bは段差部4cとしたが、図5に示す
ように、凹部4eの前の段差部4cの代わりに凸状のビ
ード4fを設けてもよい。ビード4f形状にすること
で、成形加工が容易になる。また、上記実施の形態は、
バックドアの開口部1を例にしたが、フランジ部が3以
上重合する部分であれば、車体を形成する他の構造部材
についても適用が可能である。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の車体の接続
構造によれば、自動車の車体を構成する第1構造部材、
第2構造部材及び第3構造部材を設け、上記第1構造部
材に設けられた上段フランジと、第2構造部材に設けら
れ上記上段フランジの下に重ねられる中段フランジと、
上記第3構造部材に設けられ、上記中段フランジの下に
重ねられる下段フランジとを備えた車体の接続構造にお
いて、上記第1構造部材の上段フランジ部の端部側に、
上記第2構造部材の中段フランジの端部を収容する段差
部を形成したので、フランジを重ね合わせて接合すると
きに、組付けが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による車体の接続構造を採
用している自動車の車体後部を示す斜視図である。
【図2】図1の自動車のバックドアの開口部を形成する
サイドボディとリヤアンダーボディを接続する前の斜視
図である。
【図3】図2のサイドボディとリヤアンダーボディの接
続部の拡大正面図である。
【図4】図3のサイドボディとリヤアンダーボディを接
続した状態の拡大正面図である。
【図5】本発明の実施の形態の変形例によるフランジ部
の拡大正面図である。
【図6】従来の自動車のバックドアの開口を形成するサ
イドボディとリヤアンダーボディを接続する前の斜視図
である。
【図7】図6のサイドボディとリヤアンダーボディを接
続した状態の拡大正面図である。
【図8】図6のサイドボディとリヤアンダーボディを接
続する際にフランジ部に生じる問題点を説明するための
拡大正面図である。
【図9】従来のリヤコンビランプハウスのフランジ部の
側部に傾斜面を設けた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 開口部 2 リヤコンビインナパネル 2b〜5b フランジ部 3 リヤコンビランプハウス 4 テールエンドメンバ 4e 凹部 5 リヤスカートパネル 5c 屈曲部 6 ウェザーストリップ 7 車体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の車体を構成する第1構造部材、
    第2構造部材及び第3構造部材を設け、上記第1構造部
    材に設けられた上段フランジと、第2構造部材に設けら
    れ上記上段フランジの下に重ねられる中段フランジと、
    上記第3構造部材に設けられ、上記中段フランジの下に
    重ねられる下段フランジとを備えた車体の接続構造にお
    いて、上記第1構造部材の上段フランジ部の端部側に、
    上記第2構造部材の中段フランジの端部を収容する段差
    部を形成したことを特徴とする車体の接続構造。
  2. 【請求項2】 上記第1構造部材の段差部をビード形状
    にしたことを特徴とする請求項1に記載の車体の接続構
    造。
  3. 【請求項3】 上記第1構造部材の段差部の深さを中段
    フランジ部の板厚の厚さに0.5mmを加えた範囲内に
    したことを特徴とする請求項1又は2に記載の車体の接
    続構造。
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