JP2000102306A - 野菜移植機の移植部 - Google Patents

野菜移植機の移植部

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JP2000102306A
JP2000102306A JP10275938A JP27593898A JP2000102306A JP 2000102306 A JP2000102306 A JP 2000102306A JP 10275938 A JP10275938 A JP 10275938A JP 27593898 A JP27593898 A JP 27593898A JP 2000102306 A JP2000102306 A JP 2000102306A
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transplanting
arm
seedling
nail
swing
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JP10275938A
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English (en)
Inventor
Yozo Ogaki
洋三 大垣
Shuichi Shimizu
修一 清水
Toshiro Wada
俊郎 和田
Hiromitsu Hayata
裕光 早田
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 野菜移植機の移植爪を昇降開閉機構を用いて
昇降駆動自在に支持し、該移植爪の昇降駆動の下降時に
左右方向に移動させて畝条の左右適所位置に移植を正確
に行えるようにする必要があった。 【解決手段】 前記昇降開閉機構32を機体の進行方向
に対して左右に回動自在に支持し、昇降開閉機構より動
力を取り出して揺動アーム300を往復駆動させて、該
揺動アームと連動して往復駆動する連結アーム297と
昇降開閉機構とを連結ロッド298を介して連結し、揺
動アームに揺動調節機構を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜移植機の苗載
台上の苗トレイから苗を抜き取り、移植爪を楕円状の軌
跡を描くと同時に左右方向へ振ることを可能とする技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から苗載台上に野菜苗が育苗された
苗トレイを載置し、機体の後部に左右にスライド軸を横
設し、該スライド軸に摺動自在に苗載台を配し、該苗載
台の左右往復動の終端位置で苗トレイの縦送り駆動を行
い、横送り駆動によって野菜苗を苗取り位置に案内し、
苗取爪によって野菜苗を取り出し、移植爪内に投入し
て、該移植爪を回動させて、圃場に移植する技術は公知
となっている。前記移植爪の昇降駆動機構では、移植爪
は機体の左右幅方向に対して前後方向の同一線上を上下
動するものであった。この移植爪及びその昇降駆動機構
を左右に二組配置し、移植爪に野菜苗を受け継ぐ苗取爪
も左右に二組配置して、幅広に形成した苗載台に左右に
二個載置した苗トレイより苗を抜き取って、移植爪に受
け継ぎ、移植する二条植えを行う技術も公知となってい
た。また、機体上の移植部等はエンジン等と共にフレー
ムに一体支持し、このフレームを走行部に対して左右に
スライド可能に支持する技術も公知となっており、移植
部を左右にスライドさせて畝上の左右適所位置に移植す
るようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術において
は、移植爪は機体の左右幅方向に対して同一線上を上下
動されていたので、移植位置を畝上の左右方向で変更し
て移植するには機体を左右にズラして直進させる必要が
あり、作業者に熟練した能力を要求するものであった。
また、移植部等を含むフレームを走行部に対して左右に
スライドさせる構成においては、油圧シリンダーやモー
ター等の駆動アクチュエータを用いて移植部等を含むフ
レームをスライドさせていたが、スライド支持する構成
に加えて前記駆動アクチュエータを必要としていたので
部品が多くなりコストが高くなっていた。また、前記の
二条植えの野菜移植機においては、左右の移植爪は機体
側に取付け位置が固定されたものであったので、植付け
条間隔を移植する野菜苗の種類や野菜を栽培させる方式
に合わせて簡単に調整できる構成となっていなかったの
で、汎用性の欠けるものであった。その為に、移植位置
を苗の受継位置より左右方向に移動させるとともに、そ
の移動量を調整可能として畝幅上の左右適所位置に正確
に移植させる必要があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために、次のような手段を用いる。即
ち、移植爪を昇降開閉機構に昇降駆動自在に支持し、下
降させて畝上に突入させて苗を植え付けて行く野菜移植
機において、前記昇降開閉機構を機体の進行方向に対し
て左右に回動自在に支持し、昇降開閉機構より動力を取
り出して揺動アームを往復駆動させて、該揺動アームと
連動して往復駆動する連結アームと昇降開閉機構とを連
結ロッドを介して連結し、連結アームに揺動調節機構を
設けたものである。また、前記連結アームに調節孔を設
けて連結ロッドの取付け位置を調整可能としたものであ
る。また、移植爪を昇降開閉機構に昇降駆動自在に支持
し、下降させて畝上に突入させて苗を植え付けて行く野
菜移植機において、前記昇降開閉機構を機体の進行方向
に対して左右に回動自在に支持し、昇降開閉機構よりク
ランクアームを介して動力を取り出し、該クランクアー
ムに揺動アームを揺動自在に連動連結し、揺動アームの
揺動死点位置と移植爪の上下の死点位置とを略一致させ
たものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を、添付の図面
を用いて説明する。図1は2条植え用の野菜移植機の全
体平面図、図2は2条植え用の移植装置及び苗取爪と、
移植状態を示す断面図、図3は移植爪及び昇降開閉機構
を左右に往復回動させる構成の側面断面図、図4は同じ
く平面断面図、図5は同じく正面断面図、図6は伝達軸
の回転を往復動に変換する構成の図3のA−A断面図、
図7は移植爪の回動軌跡の後面概念図である。
【0006】次に、本発明の多条植え用の歩行型野菜移
植機について全体構成から説明する。図1、図2に示す
ように、機体の前部にエンジンフレーム2が配置され、
該エンジンフレーム2上にエンジン4が載置され、エン
ジンフレーム2後部に固設したミッションケース3内に
プーリー、ベルト等を介して動力を伝達し、該ミッショ
ンケース3の後方に移植装置5が配置されている。更
に、機体後方に向けてメインフレーム1を突設して苗載
台34を左右スライド可能に配置し、メインフレーム1
後端に走行クラッチレバーや作業クラッチレバー等が配
置され操作部6が構成されている。また、エンジン4や
ミッションケース3の上方や側方はカバー9によって覆
われ、機体前部の左右両側上に予備苗台10・10が載
置可能となっている。
【0007】そして、前記ミッションケース3の下部に
アクスルケース18が配置され、該アクスルケース18
両端部に後走行駆動ケース12・12が上下回動自在に
枢支されている。該後走行駆動ケース12端部に走行駆
動輪16が走行駆動可能に軸支されていた。また、前記
エンジンフレーム2前部に進行方向に対して左右に伸延
する支持フレーム19が横架され、該支持フレーム19
両端部に前輪15を支持する前輪支持体52・52一端
が回動自在に枢支されている。前記前輪支持体52と後
走行駆動ケース12とが連動連結され、機体に対して取
付け角度を変更させることで、畝高さに合わせて機体を
昇降するようにしていた。更に、前記アクスルケース1
8及び支持フレーム19は、左右方向に伸縮自在に構成
され、前輪15・15及び走行駆動輪16・16のトレ
ッドを畝幅に合わせて調整可能としている。
【0008】また、メインフレーム1の前後中央部の移
植装置5は左右一対の移植爪31・31及び昇降開閉機
構32・32より構成され、メインフレーム1の後部に
2条植え用の幅広に形成した苗載台34や苗送り駆動機
構等が配置されている。
【0009】前記移植爪31の昇降開閉機構32・32
はミッションケース3の左右側面に各々配置され、苗送
り駆動と同調した動力が伝達される構成となっている。
また、前記ミッションケース3から図示せぬ苗取爪駆動
機構に動力を伝達して苗取爪66を駆動させている。さ
らに、ミッションケース3から図示せぬユニバーサルジ
ョイント等を介して苗送り駆動ケース160内に駆動力
が伝達され、横送り軸85及び縦送り駆動軸123が駆
動され、前記苗載台34が左右に間欠的に往復動される
とともに、苗載台34の左右往復動の終端位置で苗載台
34上の苗トレイが下方へ一定量で搬送されている。そ
して、前記苗取爪66によって、苗トレーから野菜苗を
移植爪31に搬送して、該移植爪31を下降して畝内に
突入させて開き落下させて植え付け、図示せぬ覆土輪に
よって移植位置の両側の土を押さえつけて移植するので
ある。
【0010】また、本実施例において二条植え用の昇降
開閉機構32・32は、図2に示すように、ミッション
ケース3の左右両側面に左右対称に形成されており、以
下、進行方向の左側の昇降開閉機構32について説明す
る。前記ミッションケース3側面に昇降開閉機構32を
構成する植付伝達ケース45が配設され、ミッションケ
ース3内より前記苗取爪66や走行駆動と同調した昇降
駆動力が伝達されている。前記植付伝達ケース45後部
に二組のロータリーケース240・241を連結して移
植アーム230を略上下方向に平行移動可能に支持する
ものであり、移植アーム230後端部に固設した移植爪
31を楕円状の軌跡を描いて駆動するようにしたもので
ある。
【0011】即ち、図3〜図5に示すように、植付伝動
ケース45より右側に第一回転軸243が突設され、該
第一回転軸243に第一ロータリーケース240が固設
され、植付伝動ケース45に対して第一ロータリーケー
ス240が正回転されている。また、前記第一ロータリ
ーケース240他端に第二回転軸244が軸支され、該
第二回転軸244右端部に第二ロータリーケース241
が固設され、第一ロータリーケース240端部に第二ロ
ータリーケース241が逆回動自在に軸支されている。
また、前記第二ロータリーケース241他端には第三回
転軸246が軸支され、該第三回転軸246右端部に移
植アーム230に固設され、移植アーム230を第二ロ
ータリーケース241の回転方向に対して逆方向に回動
させている。
【0012】また、前記移植アーム230前部には、第
三回転軸246上のカム271を収納する凹部が形成さ
れている。この移植アーム230前部の凹部内に進退ロ
ッド270前部が挿入され、該進退ロッド270の前端
が前記カム271に当接されている。前記進退ロッド2
70の後部が略クチバシ状に形成した移植爪31に連結
され、進退ロッド270が後方に摺動されることで、移
植爪31が前後に開かれる。
【0013】そして、前記ミッションケース3側より植
付伝動ケース45を介して前記第一回転軸243に動力
が伝達され、この第一回転軸243の駆動が第一ロータ
リーケース240に伝達され、第一ロータリーケース2
40を正回転させている。該第一ロータリーケース24
0が回転されるとともに内部のギヤ機構が駆動され、第
二回転軸244を介して第二ロータリーケース241が
第一ロータリーケース240の回転方向に対して逆方向
に回動されている。同様に、第二ロータリーケース24
1が回動されることで内部のギヤ機構が駆動され、第三
回転軸246を介して移植アーム230を第二ロータリ
ーケース241と逆方向、つまり第一ロータリーケース
240と同方向に回動され、移植アーム230が対地的
に水平に維持された状態で昇降回動され、移植アーム2
30に伴われて移植爪31が昇降回動されるのである。
【0014】従って、従来のように機体側に設けたガイ
ドフレームを用いることなく、第一ロータリーケース2
40及び第二ロータリーケース241とその内部のギヤ
機構のみで移植爪31を昇降駆動することができ、後述
する如く移植爪31を上下回動させると共に左右に往復
動させることができる。
【0015】尚、前記昇降開閉機構32は、従来のよう
な機体側に固定したガイドレール等に係合しない構成と
する為に、植付伝動ケース45に一つのロータリーケー
スを連動連結し、その後部に連結されるクランクアーム
に移植アーム230を枢支し、該移植アーム230の一
端を植付伝動ケース45上に立設するガイドレールに摺
動自在にガイドさせる構成とすることもできる。
【0016】また、本発明において前記昇降開閉機構3
2を左右に往復動させて、移植爪31を側面視で楕円状
の昇降回動の軌跡を後面視で軌跡下部を左右方向に振る
ようにしている。
【0017】図3に示すように、ミッションケース3側
面に断面を四角形とする筒状の基部フレーム281が配
置され、内部に左右に軸芯を有するPTO軸280が軸
支され、該PTO軸280を介して苗取駆動と同調した
動力が入力される。更に、前記PTO軸280に対して
直角であり基部フレーム281の左側に、略上下方向に
回動伝達支点軸282が軸支されている。該回動伝達支
点軸282上部が基部フレーム281上部より上方に突
出され、上部に昇降開閉機構32の植付伝動ケース45
が枢支される。
【0018】前記植付伝動ケース45前部の右側面が右
側に膨出させてギヤケース45aが形成され、該ギヤケ
ース45aの上下部に配置したベアリング288・28
9に回動伝達支点軸282上部が軸支され、該回動伝達
支点軸282を回動中心として、植付伝動ケース45等
を介して昇降開閉機構32及び移植爪31が回動自在に
支持されている。
【0019】また、前記PTO軸280左端部にベベル
ギア283が固設され、該ベベルギア283に回動伝達
支点軸282に固設するベベルギア284が噛合されて
いる。更に、前記ギヤケース45aには、回動伝達支点
軸282と直角であり略水平状に水平軸285が軸支さ
れ、回動伝達支点軸282上下途中部よりベベルギア2
86・287を介して水平軸285に動力を伝達し、水
平軸285上に前記駆動スプロケット255が固設さ
れ、チェーン256を介してロータリーケース240・
241内に動力を伝達し、前述した如く、走行駆動と同
調させて移植爪31を昇降回動駆動させている。
【0020】また、互いに噛合する前記ベベルギア28
6・287は同一のギアであり、駆動スプロケット25
5と従動スプロケット257とが同一スプロケットとな
っており、回動伝達支点軸282の回転が減速されるこ
となく、ロータリーケース240・241に伝達され、
回動伝達支点軸282を一回転させることで、ロータリ
ーケース240・241が回動し、移植爪31の昇降回
動が一回転される。
【0021】また、前記回動伝達支点軸282の下部が
基部フレーム281下部より下方に突出されている。該
回動伝達支点軸282下部には、クランクアーム291
の一端が固設され、該クランクアーム291他端には連
結ピン292が突設され、回動伝達支点軸282ととも
に回動されている。前記連結ピン292の回動運動は往
復駆動体によって往復動に変換されている。
【0022】即ち、前記基部フレーム281下部より左
後方にステー294が突設され、端部にボス295が固
設されている。該ボス295内には、前記回動伝達支点
軸282と平行に軸芯を有する連動軸296が枢支され
ている。該連動軸296の下部に往復駆動体としての揺
動アーム300の一端が枢支され、該揺動アーム300
の他端側に長孔300aが開口され、該長孔300a内
に前記連結ピン292が摺動自在に挿入されている。前
記クランクアーム291とともに連結ピン292が回転
されると、揺動アーム300が一定角度の範囲内で往復
回動されている。即ち、前記クランクアーム291の回
転運動が往復運動に変換され、揺動アーム300基部の
連動軸296が一定角度内を往復回動されるのである。
【0023】尚、往復駆動体の別形態として、連結ピン
292にアームを枢支し、該アーム他端に筒等のガイド
体内に往復動可能に収納されたピストンの如く往復駆動
体を枢支し、この往復駆動体の往復動を植付伝動ケース
45に伝達する構成とすることもできる。
【0024】また、前記連動軸296上部に側面視
「コ」字状の連結アーム297下部が固設され、該連結
アーム297上部に連結部材として連結ロッド298の
一端が取付け位置を調整自在に枢支され、該連結ロッド
298の他端が前記植付伝動ケース45途中部の下面に
枢支されている。前記揺動アーム300を介して連動軸
296が往復回動されると、連結アーム297も連動軸
296を中心に往復回動され、連結ロッド298を介し
て植付伝動ケース45が回動伝達支点軸282を中心と
して往復回動される。即ち、移植爪31の回動軌跡の下
部が左右何れか一方に振られて、苗の移植位置を苗取爪
66からの受継位置より左右何れか一方にズラされた位
置となる。
【0025】また、図4、図5に示すように、前記植付
伝動ケース45を機体の進行方向と一致する前後方向に
配置されている状態において、植付伝動ケース45の一
定角度の範囲の往復回動の終端位置でであり、植付伝動
ケース45のこの位置で、移植爪31が最上昇位置に回
動され、移植爪31のこの位置が苗取爪66からの苗の
受け継ぎ位置となっている。従って、前記移植爪31が
最上昇位置に回動されている時には、植付伝動ケース4
5を必ず前後向きに配置され、移植爪31が下降される
とともに、植付伝動ケース45が左右方向に往回動さ
れ、植付伝動ケース45の往回動の終端位置で移植爪3
1を最下降位置とタイミングを合わせることができる。
この最下降位置で苗が移植され、移植位置が苗の受け継
ぎ位置より左右何れか一方に振られて、再び移植爪31
が上昇されると植付伝動ケース45が逆方向の復回動さ
れ、最上昇位置にくる時には、植付伝動ケース45が前
後向きとなるのである。
【0026】次に、前記連結アーム297と連結ロッド
298との連結構成について説明する。前記連結アーム
297の側面視「コ」字状に形成された上面には係合部
材である連結ロッド298を係合する揺動調節機構が形
成されている。揺動調節機構として前記連結アーム29
7上部に略前後方向に長い平面視円弧状のでありなおか
つデテント状の調整孔297aが形成され、該調整孔2
97aに連結ロッド298の枢支位置を変更することで
移植爪31の左右への振幅が調節されている。該調整孔
297aは、複数の円形の孔を円弧状に配置して隣り合
う孔を溝で連結したものであり、該調整孔297aに枢
支される連結ロッド298端部を嵌合したものである。
尚、前記係合部は調整孔297aに限定するものでな
く、単にフック等により形成することもできる。
【0027】そして、前記植付伝動ケース45の往復回
動は、回動伝達支点軸282が一回転されると、連結ア
ーム297のデテント状の調整孔297aに連結ロッド
298を掛け替えることにより、植付伝動ケース45が
前後向きより左方向へ一回往復動又は右方向へ一回往復
動するように構成されている。
【0028】即ち、前記調整孔297aの中央部の孔
が、前記連動軸296の延長線上に開口され、連結アー
ム297の回動中心であり死点となっている。
【0029】前記連結ロッド298を、調整孔297a
の中央位置に嵌合すると、連結アーム297が揺動され
ても連結ロッド298が揺動されることがなく、植付伝
動ケース45を左右方向に揺動させることがない。
【0030】そして、前記連結ロッド298端部を調整
孔297aの中央位置より前方の図4で示す範囲dで示
した左移動量調整位置に嵌合した場合には、植付伝動ケ
ース45が前後に向けられ、移植爪31が最上昇位置と
なっている状態より駆動が開始されると、連結アーム2
97前部が図4の矢印aのように左外側に回動され、移
植爪31が下降されるとともに、植付伝動ケース45が
左側に回動され移植爪31を苗取爪66の近傍の苗の受
継位置より左下方に下降させることができる。該移植爪
31で畝の左側に移植し、その後に右上方に上昇され移
植爪31が元の苗の受け継ぎ位置まで回動されている。
【0031】逆に、前記連結ロッド298端部を調整孔
297aの中央位置より後方の図4で示す範囲eで示し
た右移動量調整位置に嵌合した場合には、連結アーム2
97後部が図4の矢印bのように右側に回動されるの
で、移植爪31が苗取爪66近傍位置より右下方に向け
て下降され、畝の右寄りに移植し、上昇時には元の苗の
受継位置まで回動されている。また、前記連結ロッド2
98の枢支位置を調整孔297aの中央位置より離れる
程、連結アーム297の揺動幅が大きくなり、連結ロッ
ド298を介して移植爪31の左方向への振り幅を大き
くすることができる。
【0032】また、円弧上に形成した前記調整孔297
aの円弧の中心は、連結体である連結ロッド298の植
付伝動ケース45側の枢支位置となっている。従って、
前記連結ロッド298と連結アーム297との連結位置
を替えて、移植爪31の往復揺動の振幅の調節をして
も、連結アーム297を回動させる必要がなく、移植爪
31の昇降回動と左右往復動の位相がズレることがない
のである。従って、調整が容易となり、作業中において
も容易に条合わせができ、作業時間を短縮することがで
きる。
【0033】また、前記連結アーム297の揺動と、揺
動アーム300の回動との連動構成について説明する。
図6に示すように、前記揺動アーム300は、連結ピン
292の円状の回動軌跡と連動軸296との接線の間を
揺動する。連結ピン292は図中の矢印cの方向に回動
され、その回動軌跡は、該連結ピン292が図中の左側
に位置し、揺動アーム300を最も左側に回動させる位
置300’より一定の角度の間を範囲Lとし、該範囲L
に位置している間は連結ピン292が回動されても、そ
の回動は揺動アーム300の長孔300aの開口方向に
向けて移動され、揺動アーム300が余り回動されるこ
とのない停滞範囲となっている。また、この範囲Lに対
して、回動伝達支点軸282を中心点とした点対称位置
に範囲Rとし、範囲Rに連結ピン292が移動している
間も揺動アーム300の揺動角の変化が少ない停滞範囲
となっている。この範囲Rと範囲L以外では、揺動アー
ム300の揺動角の変化が大きい進行範囲となってい
る。
【0034】つまり、クランクアーム291の回転運動
が、揺動アーム300の往復運動に変換される回動する
方向が切り替わる死点位置では、揺動アーム300の回
動の角速度が遅くなるのである。
【0035】従って、前記連結ピン292が範囲R内の
任意位置において、連結アーム297が図中の実線に位
置し、連結ロッド298を介して植付伝動ケース45が
前後に向けられ、移植爪31の左右揺動の終端位置で、
移植爪31に苗の受け継ぎが可能な最上昇位置(上死
点)となっている。この時、連結ピン292が等速度で
回動されているが、揺動アーム300及び連結アーム2
97の回動量が少なく、図7に示す如く、前記揺動アー
ム300の回動範囲Rに対応する移植爪31の回動軌跡
の範囲R’のように、左右にあまり回動されることがな
く前記苗取爪66より確実に苗を受け継ぐことができ
る。
【0036】また、前記連結ピン292が範囲L内の任
意位置において、揺動アーム300が最も左側に回動さ
れ、連結アーム297が図4の二点鎖線に位置する。こ
の時、連結ロッド298を介して植付伝動ケース45が
左右何れか側方に回動され、移植爪31が最も側方に揺
動され、移植爪31が苗の移植可能な最下降位置(下死
点)となっている。この時も連結ピン292が等速度で
回動されるが、揺動アーム300及び連結アーム297
の回動量が少なく、図7に示す如く、範囲Lに対応する
移植爪31の回動軌跡の範囲L’のように、移植爪31
の左右方向への回動量が少なく畝への移植の精度が保た
れている。
【0037】そして、前記連結ピン292が範囲Rと範
囲L以外に位置する時は、揺動アーム300の回動が速
く、連結アーム297、連結ロッド298を介して植付
伝動ケース45及び移植爪31が素早く左右何れか一方
向に回動されるのである。よって、移植爪31を昇降回
動可能に支持するとともに、移植位置を苗の受継位置よ
り左右何れか一方に振るように左右方向に往復揺動可能
に支持しても、移植爪31の最上昇位置と最下降位置で
の左右の往復動が小さく、苗の受け継ぎと移植精度が高
く維持されるのである。
【0038】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、次
のような効果を奏する。即ち、請求項1記載のように、
移植爪を昇降開閉機構に昇降駆動自在に支持し、下降さ
せて畝上に突入させて苗を植え付けて行く野菜移植機に
おいて、前記昇降開閉機構を機体の進行方向に対して左
右に回動自在に支持し、昇降開閉機構より動力を取り出
して揺動アームを往復駆動させて、該揺動アームと連動
して往復駆動する連結アームと昇降開閉機構とを連結ロ
ッドを介して連結し、連結アームに揺動調節機構を設け
たので、移植爪の昇降駆動を左右方向へ振るその振幅を
調整することができ、畝上に移植する条合わせの精度が
高くなる。
【0039】請求項2記載の如く、前記連結アームに調
節孔を設けて連結ロッドの取付け位置を調整可能とした
ので、簡単な構成において条合わせを行うことができ、
コストを削減することができ、また、作業中においても
容易に条合わせができ、作業時間を短縮することができ
る。
【0040】請求項3記載の如く、移植爪を昇降開閉機
構に昇降駆動自在に支持し、下降させて畝上に突入させ
て苗を植え付けて行く野菜移植機において、前記昇降開
閉機構を機体の進行方向に対して左右に回動自在に支持
し、昇降開閉機構よりクランクアームを介して動力を取
り出し、該クランクアームに揺動アームを揺動自在に連
動連結し、揺動アームの揺動死点位置と移植爪の上下の
死点位置とを略一致させたので、移植爪を上下に昇降駆
動させるとともにその軌跡の下端(移植位置)を軌跡上
端(苗の受継位置)より左右何れか一方に振るように左
右に往復動させる複雑な動きをさせて条合わせができる
構成としても、移植爪が最上方に回動された時には左右
に往復動がほとんど停止されて苗を受け継ぎ易くなり、
また移植爪が最下方まで回動された移植時にも左右への
往復動が緩やかとなり苗の移植を確実に行うことができ
るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】2条植え用の野菜移植機の全体平面図である。
【図2】2条植え用の移植装置及び苗取爪と、移植状態
を示す断面図である。
【図3】移植爪及び昇降開閉機構を左右に往復回動させ
る構成の側面断面図である。
【図4】同じく平面断面図である。
【図5】同じく正面断面図である。
【図6】伝達軸の回転を往復動に変換する構成の図3の
A−A断面図である。
【図7】移植爪の回動軌跡の後面概念図である。
【符号の説明】
31 移植爪 32 昇降開閉機構 34 苗載台 45 植付伝動ケース 291 クランクアーム 297 連結アーム 297a デテント孔(係合部) 300 揺動アーム(往復駆動体) 298 連結ロッド(連結部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 修一 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)発明者 和田 俊郎 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)発明者 早田 裕光 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 Fターム(参考) 2B060 AA06 AC01 BA03 CA01 CA09 CB02 CC05 CC15 2B065 AA01 AC05 AC06 BA01 BA02 BA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移植爪を昇降開閉機構に昇降駆動自在に
    支持し、下降させて畝上に突入させて苗を植え付けて行
    く野菜移植機において、前記昇降開閉機構を機体の進行
    方向に対して左右に回動自在に支持し、昇降開閉機構よ
    り動力を取り出して揺動アームを往復駆動させて、該揺
    動アームと連動して往復駆動する連結アームと昇降開閉
    機構とを連結ロッドを介して連結し、連結アームに揺動
    調節機構を設けたことを特徴とする野菜移植機の移植
    部。
  2. 【請求項2】 前記連結アームに調節孔を設けて連結ロ
    ッドの取付け位置を調整可能としたことを特徴とする野
    菜移植機の移植部。
  3. 【請求項3】 移植爪を昇降開閉機構に昇降駆動自在に
    支持し、下降させて畝上に突入させて苗を植え付けて行
    く野菜移植機において、前記昇降開閉機構を機体の進行
    方向に対して左右に回動自在に支持し、昇降開閉機構よ
    りクランクアームを介して動力を取り出し、該クランク
    アームに揺動アームを揺動自在に連動連結し、揺動アー
    ムの揺動死点位置と移植爪の上下の死点位置とを略一致
    させたことを特徴とする野菜移植機の移植部。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015029451A (ja) * 2013-08-01 2015-02-16 井関農機株式会社 移植機
CN109743936A (zh) * 2019-03-26 2019-05-14 东北农业大学 探出式快速取钵与推钵末端执行器
CN111264132A (zh) * 2020-03-23 2020-06-12 魏然 打孔装置和移栽机

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