JP2000094083A - ラッチプレートの製造法 - Google Patents
ラッチプレートの製造法Info
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- JP2000094083A JP2000094083A JP10263637A JP26363798A JP2000094083A JP 2000094083 A JP2000094083 A JP 2000094083A JP 10263637 A JP10263637 A JP 10263637A JP 26363798 A JP26363798 A JP 26363798A JP 2000094083 A JP2000094083 A JP 2000094083A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21K—MAKING FORGED OR PRESSED METAL PRODUCTS, e.g. HORSE-SHOES, RIVETS, BOLTS OR WHEELS
- B21K1/00—Making machine elements
- B21K1/28—Making machine elements wheels; discs
- B21K1/30—Making machine elements wheels; discs with gear-teeth
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ラッチプレートを簡便に且つ安価に製造す
る。 【解決手段】 中央に下穴が明けられた板状素材１５の
下穴周部に対して、下穴に挿通されるパイロット部２０
を先端に備えるとともに外周面に冷間鍛造押出用の歯２
１を備えたパンチ２で歯１０を形成する。
る。 【解決手段】 中央に下穴が明けられた板状素材１５の
下穴周部に対して、下穴に挿通されるパイロット部２０
を先端に備えるとともに外周面に冷間鍛造押出用の歯２
１を備えたパンチ２で歯１０を形成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は内歯ギアとして形成
されたラッチプレートの製造法に関するものである。
されたラッチプレートの製造法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】自動車のリトラクタブルシートベルト機
構に用いるラッチプレート１は、図３に示すように、内
周面に歯１０が形成された内歯ギアに類したものとなっ
ているが、この歯１０は衝撃負荷が加わった際のシート
ベルトのロックに用いられることから、歯１０の形状や
位相について、高い精度が要求されている。そして、こ
のラッチプレート１は、従来においては歯１０をプレス
によるシェービングによって形成している。
構に用いるラッチプレート１は、図３に示すように、内
周面に歯１０が形成された内歯ギアに類したものとなっ
ているが、この歯１０は衝撃負荷が加わった際のシート
ベルトのロックに用いられることから、歯１０の形状や
位相について、高い精度が要求されている。そして、こ
のラッチプレート１は、従来においては歯１０をプレス
によるシェービングによって形成している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特殊鋼をシェ
ービング加工して形成したものでは、どうしても表面の
仕上がりの点及び強度の点において問題を有しており、
より高品質なものが求められている。 本発明はこのよ
うな点に鑑みなされたものであって、その目的とすると
ころは簡便に且つ高品質のものを製造することができる
ラッチプレートの製造法を提供するにある。
ービング加工して形成したものでは、どうしても表面の
仕上がりの点及び強度の点において問題を有しており、
より高品質なものが求められている。 本発明はこのよ
うな点に鑑みなされたものであって、その目的とすると
ころは簡便に且つ高品質のものを製造することができる
ラッチプレートの製造法を提供するにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、中央
に下穴が明けられた板状素材の下穴周部に対して、下穴
に挿通されるパイロット部を先端に備えるとともに外周
面に冷間鍛造押出用の歯を備えたパンチで歯を形成する
ことに特徴を有している。
に下穴が明けられた板状素材の下穴周部に対して、下穴
に挿通されるパイロット部を先端に備えるとともに外周
面に冷間鍛造押出用の歯を備えたパンチで歯を形成する
ことに特徴を有している。
【０００５】この時、素材を受けるインサート側にパン
チのパイロット部が微小クリアランスを介して収まる穴
を設けておくとともに、パンチの歯の先端とインサート
との間に微小クリアランスを設けておき、パンチによる
冷間鍛造押出時に素材の一部を上記微小クリアランス部
に逃がすことによって、より精度の高い歯を確実に得る
ことができる。
チのパイロット部が微小クリアランスを介して収まる穴
を設けておくとともに、パンチの歯の先端とインサート
との間に微小クリアランスを設けておき、パンチによる
冷間鍛造押出時に素材の一部を上記微小クリアランス部
に逃がすことによって、より精度の高い歯を確実に得る
ことができる。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施の形態の一例に
基づいて詳述すると、本発明に係る製造法によって得よ
うとするラッチプレート１は、図３に示すように、内周
面に鋸刃状の歯１０が形成されたリング状のもので、そ
の外周部には複数個の取り付け孔１２が形成されている
とともに複数個の位置決めピン１３が固着されたもの
で、上記歯１０が形成されている内週部の肉厚が外周部
の肉厚よりも厚くなっている。
基づいて詳述すると、本発明に係る製造法によって得よ
うとするラッチプレート１は、図３に示すように、内周
面に鋸刃状の歯１０が形成されたリング状のもので、そ
の外周部には複数個の取り付け孔１２が形成されている
とともに複数個の位置決めピン１３が固着されたもの
で、上記歯１０が形成されている内週部の肉厚が外周部
の肉厚よりも厚くなっている。
【０００７】上記ラッチプレート１は下穴を形成した鋼
鈑である素材１５に対する鍛造プレス成形によって形成
しているのであるが、この鍛造プレスに用いている金型
を図１に示す。鍛造プレスに際して素材１５の下穴周辺
部を受けるインサート３を備えた下型３５と、打ち込み
用パンチ２とからなる金型のうち、先端部外周面に冷間
鍛造押出用の歯２１を備えたパンチ２は、先端面からパ
イロット部２０を一体に突設したものとなっている。ま
た、下型３におけるインサート３は、鍛造プレス時に上
記パンチ２のパイロット部２０が嵌りこむ穴３０を備え
たものとなっている。
鈑である素材１５に対する鍛造プレス成形によって形成
しているのであるが、この鍛造プレスに用いている金型
を図１に示す。鍛造プレスに際して素材１５の下穴周辺
部を受けるインサート３を備えた下型３５と、打ち込み
用パンチ２とからなる金型のうち、先端部外周面に冷間
鍛造押出用の歯２１を備えたパンチ２は、先端面からパ
イロット部２０を一体に突設したものとなっている。ま
た、下型３におけるインサート３は、鍛造プレス時に上
記パンチ２のパイロット部２０が嵌りこむ穴３０を備え
たものとなっている。
【０００８】そして、下穴が形成された素材１５に対し
てパンチ２を打ち込むことで、パンチ２の歯２１によ
り、下穴周辺部の冷間鍛造押出を行って、素材１５に歯
１０を形成するのであるが、この時、上記インサート３
の穴３０の内径を歯１０の内接円の内径より少し小さく
するとともに、パイロット部２０の外径を穴３０の内径
より少し大きくして、パイロット部２０外面とインサー
ト３の穴３０の内面との間に微小クリアランスが生じる
ようにしており、また、打ち込み用パンチ２を最も下げ
た時、インサート３の上面とパンチ２の歯２１の先端と
の間にも微小クリアランスが生じるようにしている。
てパンチ２を打ち込むことで、パンチ２の歯２１によ
り、下穴周辺部の冷間鍛造押出を行って、素材１５に歯
１０を形成するのであるが、この時、上記インサート３
の穴３０の内径を歯１０の内接円の内径より少し小さく
するとともに、パイロット部２０の外径を穴３０の内径
より少し大きくして、パイロット部２０外面とインサー
ト３の穴３０の内面との間に微小クリアランスが生じる
ようにしており、また、打ち込み用パンチ２を最も下げ
た時、インサート３の上面とパンチ２の歯２１の先端と
の間にも微小クリアランスが生じるようにしている。
【０００９】このために、パンチ２を押し下げて素材１
５の冷間鍛造押出を行うことで素材１５に歯１０を形成
した時、素材１５の一部が上記微小クリアランス部に逃
げることで、図２に示すように、歯１０の間をつなぐ薄
肉部１６と、薄肉部１６の内周縁から垂れ下がる薄肉部
１７とが形成されるものとなっている。このような薄肉
部１６，１７を積極的に形成することにより、パンチ２
の歯２１による冷間鍛造押出での歯１０の形成をダレな
どのない的確なものとして得ることができる。
５の冷間鍛造押出を行うことで素材１５に歯１０を形成
した時、素材１５の一部が上記微小クリアランス部に逃
げることで、図２に示すように、歯１０の間をつなぐ薄
肉部１６と、薄肉部１６の内周縁から垂れ下がる薄肉部
１７とが形成されるものとなっている。このような薄肉
部１６，１７を積極的に形成することにより、パンチ２
の歯２１による冷間鍛造押出での歯１０の形成をダレな
どのない的確なものとして得ることができる。
【００１０】このように歯１０を形成した素材１５に対
し、さらに外形状を整えたり取り付け孔１２を形成する
プレス成形を行うとともに、薄肉部１６，１７が生じて
いる側の面の切削（研削）加工あるいはプレスによる打
ち抜き加工を行うことで、図３に示すラッチプレート１
を得る。なお、歯１０の歯面は基本的に上記冷間鍛造押
出を行った際のままでよく、歯面の研削修正等は必要な
い。また、その取り付け孔１２や位置決めピン１３と歯
１０との相対精度を高く保つために、歯１０を基準にし
て外形状や取り付け孔１２や位置決めピン１３を同時抜
きで形成することが好ましい。
し、さらに外形状を整えたり取り付け孔１２を形成する
プレス成形を行うとともに、薄肉部１６，１７が生じて
いる側の面の切削（研削）加工あるいはプレスによる打
ち抜き加工を行うことで、図３に示すラッチプレート１
を得る。なお、歯１０の歯面は基本的に上記冷間鍛造押
出を行った際のままでよく、歯面の研削修正等は必要な
い。また、その取り付け孔１２や位置決めピン１３と歯
１０との相対精度を高く保つために、歯１０を基準にし
て外形状や取り付け孔１２や位置決めピン１３を同時抜
きで形成することが好ましい。
【００１１】
【発明の効果】以上のように本発明においては、中央に
下穴が明けられた板状素材の下穴周部に対して、下穴に
挿通されるパイロット部を先端に備えるとともに外周面
に冷間鍛造押出用の歯を備えたパンチで歯を形成するこ
とから、切削加工などで歯を形成する場合に比して、安
価に高精度のものを得ることができるものであり、また
冷間鍛造押出で歯を形成するために、素材の板厚以上の
厚さを歯の部分に確保することができることもあって、
歯の強度を高くすることができる。しかも、冷間押出し
量を調整することにより、板状素材のボリューム範囲内
で任意の厚さを得ることができる。
下穴が明けられた板状素材の下穴周部に対して、下穴に
挿通されるパイロット部を先端に備えるとともに外周面
に冷間鍛造押出用の歯を備えたパンチで歯を形成するこ
とから、切削加工などで歯を形成する場合に比して、安
価に高精度のものを得ることができるものであり、また
冷間鍛造押出で歯を形成するために、素材の板厚以上の
厚さを歯の部分に確保することができることもあって、
歯の強度を高くすることができる。しかも、冷間押出し
量を調整することにより、板状素材のボリューム範囲内
で任意の厚さを得ることができる。
【００１２】この時、素材を受けるインサート側にパン
チのパイロット部が微小クリアランスを介して収まる穴
を設けておくとともに、パンチの歯の先端とインサート
との間に微小クリアランスを設けておき、パンチによる
冷間鍛造押出時に素材の一部を上記微小クリアランス部
に逃がすことによって、より精度の高い歯を確実に得る
ことができるものであり、また金型の寿命を延ばすこと
ができる。
チのパイロット部が微小クリアランスを介して収まる穴
を設けておくとともに、パンチの歯の先端とインサート
との間に微小クリアランスを設けておき、パンチによる
冷間鍛造押出時に素材の一部を上記微小クリアランス部
に逃がすことによって、より精度の高い歯を確実に得る
ことができるものであり、また金型の寿命を延ばすこと
ができる。
【図１】本発明における冷間鍛造プレスの概略断面図で
ある。
ある。
【図２】同上の製造工程途中のラッチプレートを示す斜
視図である。
視図である。
【図３】同上のラッチプレートを示すもので、(a)は正
面図、(b)は断面図である。
面図、(b)は断面図である。
１ ラッチプレート ２ パンチ ３ インサート １０ 歯 １５ 素材 ２０ 歯
Claims (2)
- 【請求項１】 中央に下穴が明けられた板状素材の下穴
周部に対して、下穴に挿通されるパイロット部を先端に
備えるとともに外周面に冷間鍛造押出用の歯を備えたパ
ンチで歯を形成することを特徴とするラッチプレートの
製造法。 - 【請求項２】 素材を受けるインサート側にパンチのパ
イロット部が微小クリアランスを介して収まる穴を設け
ておくとともに、パンチの歯の先端とインサートとの間
に微小クリアランスを設けておき、パンチによる冷間鍛
造押出時に素材の一部を上記微小クリアランス部に逃が
すことを特徴とする請求項１記載のラッチプレートの製
造法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26363798A JP3205730B2 (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | ラッチプレートの製造法 |
| TW88114610A TW452512B (en) | 1998-09-17 | 1999-08-26 | Method of manufacturing latch plate |
| EP99940509A EP1038609A1 (en) | 1998-09-17 | 1999-08-26 | Method of manufacturing latch plate |
| PCT/JP1999/004623 WO2000016930A1 (fr) | 1998-09-17 | 1999-08-26 | Procede de fabrication d'une plaque de verrou |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26363798A JP3205730B2 (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | ラッチプレートの製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000094083A true JP2000094083A (ja) | 2000-04-04 |
| JP3205730B2 JP3205730B2 (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=17392270
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26363798A Expired - Fee Related JP3205730B2 (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | ラッチプレートの製造法 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP1038609A1 (ja) |
| JP (1) | JP3205730B2 (ja) |
| TW (1) | TW452512B (ja) |
| WO (1) | WO2000016930A1 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017170520A (ja) * | 2016-03-24 | 2017-09-28 | 株式会社飯塚製作所 | ロックパウルの製造方法及び非対称部品の製造方法 |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4433649B2 (ja) * | 2001-09-28 | 2010-03-17 | トヨタ紡織株式会社 | フランジを備えた製品の成形方法 |
| JP4735380B2 (ja) | 2005-07-01 | 2011-07-27 | トヨタ紡織株式会社 | ワークの製造方法 |
| JP6255205B2 (ja) * | 2013-10-10 | 2017-12-27 | 川重商事株式会社 | 鍛造成形装置 |
| DE102014008139A1 (de) | 2014-06-06 | 2015-12-17 | Trw Automotive Gmbh | Rahmenteil für einen Gurtaufroller sowie Verfahren zur Herstellung |
| CN104475633B (zh) * | 2014-11-19 | 2017-04-12 | 塞里姆株式会社 | 一种钓鱼用绕线轮部件的钓力阀的制造方法及其制造装置 |
| CN104551546B (zh) * | 2014-11-19 | 2017-09-05 | 塞里姆株式会社 | 一种钓鱼用绕线轮部件的离合器杆的制造方法及其制造装置 |
| DE102018202862A1 (de) * | 2018-02-26 | 2019-08-29 | Zf Friedrichshafen Ag | Verfahren und Umformstempel zum Herstellen eines im Wesentlichen plattenförmigen Rahmenteils eines Gurtaufrollers sowie Rahmenteil |
| TWI725833B (zh) * | 2020-04-29 | 2021-04-21 | 巨騰國際控股有限公司 | 金屬件沖壓側牆鍛厚製程 |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6271068U (ja) * | 1985-10-24 | 1987-05-06 | ||
| JP2581173B2 (ja) * | 1988-06-28 | 1997-02-12 | アイシン精機株式会社 | 歯面取りを有する内スプラインの冷間鍛造方法 |
| JPH0620571B2 (ja) * | 1990-01-09 | 1994-03-23 | 東洋ファスナー株式会社 | ギヤ成形装置 |
| JP2868319B2 (ja) * | 1990-12-28 | 1999-03-10 | アイシン精機株式会社 | 歯面取りを有する内スプライン |
| JPH0880806A (ja) * | 1994-09-13 | 1996-03-26 | Tokai Rika Co Ltd | リトラクタ装置 |
| JP3339363B2 (ja) * | 1996-11-25 | 2002-10-28 | トヨタ車体株式会社 | 半抜き成形方法およびこれに使用する冷間鍛造型 |
-
1998
- 1998-09-17 JP JP26363798A patent/JP3205730B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-08-26 EP EP99940509A patent/EP1038609A1/en not_active Withdrawn
- 1999-08-26 WO PCT/JP1999/004623 patent/WO2000016930A1/ja not_active Application Discontinuation
- 1999-08-26 TW TW88114610A patent/TW452512B/zh not_active IP Right Cessation
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017170520A (ja) * | 2016-03-24 | 2017-09-28 | 株式会社飯塚製作所 | ロックパウルの製造方法及び非対称部品の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP1038609A1 (en) | 2000-09-27 |
| JP3205730B2 (ja) | 2001-09-04 |
| WO2000016930A1 (fr) | 2000-03-30 |
| TW452512B (en) | 2001-09-01 |
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