JP3209687B2 - 回転センサ付きリングギヤおよびその製造方法 - Google Patents

回転センサ付きリングギヤおよびその製造方法

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rotation sensor
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誠一 萩原
勝海 吉田
和則 浅田
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Jidosha Buhin Kogyo Co Ltd
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Jidosha Buhin Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスタータのピニオン
と噛合するリングギヤまたはその他一般的に使用される
リングギヤに適用できる構造を有する回転センサ付きリ
ングギヤおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、リングギヤの製造には、あらかじ
め環状に形成された素材を全面切削加工し、外周に歯切
り加工を行い、さらに歯形の一部に面取り部を形成する
加工を行うというような成形加工手順によって製造され
るか、あるいは冷間または熱間で素材に中心孔を打ち抜
いて内周を成形し、その中心孔を基準として外周部に歯
形部を打ち抜き、打ち抜き時に形成された余肉をトリミ
ング加工によって除去する成形加工手順によって製造さ
れていた。そして、回転センサの製造には、リングギヤ
とは別部品として、まったく異なる独立した加工工程で
製作されていた。
【0003】上記従来の技術においては、回転計測を行
うようにする場合には、リングギヤと回転センサとは別
々に製造され、リングギヤと回転センサとを別々に取り
付けるため、製造においてはリングギヤの製造工程およ
び取付け作業と回転センサの製造工程および取付け作業
との両方が各別に必要となっており、工程設計上、非効
率あるいは重複した製造工程や取付け作業が含まれ、コ
ストを上昇させるという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における前記問題点を解消するためのものであり、その
ための課題は、リングギヤと回転センサを一体に設ける
ことにより加工工程および取付け作業を簡略化させると
ともにコストダウンさせる回転センサ付きリングギヤお
よびその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明における請求項1
に係る回転センサ付きリングギヤは、リングギヤにおい
て、ピニオン飛込み側に対して反対側の側面に座を一体
に設け、この座に回転センサを一体に形成したことを特
徴とするものである。
【0006】請求項2に係る回転センサ付きリングギヤ
は、前記座が歯形の外周を超える外径を有するフランジ
と該フランジに設ける歯形外周側の回転センサとを一体
に形成したことを特徴とする。
【0007】請求項3に係る回転センサ付きリングギヤ
の製造方法は、リングギヤの歯形成形時に、上型のスト
ローク管理によって、歯形成形と同時にピニオン飛込み
側に対して反対側の側面に適度な厚みの座を成形し、こ
の座に回転センサを成形して一体型部品としたことを特
徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明における以下の実施の形態
ではリングギヤをプレス加工して製造する場合について
説明する。但し、この実施の形態は特に指定のない限り
本発明を制限するものではない。
【0009】〔構成〕図1は回転センサ付きリングギヤ
を示す部分斜視説明図であり、図2は図1のA−A′線
で示す位置の断面形状を、図3は図1のB−B′線で示
す位置の断面形状を示す。
【0010】図示のように、リング状素材の外周部に歯
車を形成する所定寸法の歯1,…,1を設けたリングギ
ヤ部2と、このリングギヤ部2のピニオン飛び込み側と
反対側に位置する側面にはリングギヤ部2の全周にわた
りフランジ状に外方へ張り出した座4を形成させ、その
座4の外周部に回転センサを構成する突出部3,…,3
を突設する。
【0011】座4の形状は外径を歯1,…,1の外周端
よりも外方に張り出させた一定の厚みを有するフランジ
に形成し、そのフランジからさらに外方へ所定間隔で突
出させた複数の突出部3,…,3とその各突出部3,
…,3の間に形成された空間3aとにより回転センサ部
分を形成する。
【0012】この回転センサ付きリングギヤの製造方法
は、リング状素材の寸法精度を必要な精度に調整してか
ら、歯1,…,1をプレス成形するとともに座4を所定
厚みに形成させ、さらに、座4の外径寸法を所定寸法範
囲内になるように外周部のみ打ち抜いて寸法調整すると
ともに回転センサとして使用する複数の突出部3,…,
3を所定間隔で残すことにより、回転センサ付きリング
ギヤとして一体的に成形する。
【0013】座4および突出部3,…,3の厚みは、歯
形成形用上型のストロークを調節することにより所定の
厚みに形成する。回転センサ付きリングギヤの寸法精度
を調整するには、中心孔の基準孔径を有する金型にリン
グ状素材を圧入して、リング状素材の真円度および中心
孔寸法を指定範囲内になるように調整してから、成形加
工することにより行う。
【0014】歯1,…,1および座4ならびに回転セン
サの突出部3,…,3を一体的に成形するには、歯形
1,…,1を成形するために使用する加工用歯形を外周
部に形成させた第1の上型と、外径を歯の外周よりも大
きな径にした座4の形状と回転センサの突出部3,…,
3を成形するために使用する切刃形状を形成させた第2
の上型と、底面に平面を形成させた第1および第2の上
型に対応して形成された第1および第2の下型とを備え
た金型を使用し、第1の上型の下降量は座4を形成する
ために必要な厚みを残した寸法だけ下降するように設定
し、第2の上型の下降量は座4および回転センサの突出
部3,…,3を成形するために必要な下型よりも下方へ
下降するように設定して、各上型のストロークを管理し
てプレス加工する。
【0015】〔作用効果〕このように構成した実施の形
態においては、成形された歯1と歯1との間に、ピニオ
ン飛び込み側の反対側の端面を塞ぐ壁となる座4が形成
され、その座4の外周側に回転センサの突出部3,…,
3が形成されて、リングギヤと回転センサとを一体にし
たことにより、リングギヤと回転センサとの組み立て作
業が同時に行われて作業工程が削減され、作業時間が短
縮されて、コストを低減させることができる。
【0016】各歯1,…,1および回転センサの突出部
3,…,3の曲げ強度を高めて耐久性を向上させること
ができる。座4がピニオン飛込み時のストッパとなって
ピニオンとの噛み合いを一定化させることができる。さ
らに、製品の傷等の発生を防止でき、製品品質を向上さ
せることができる。強度および製品品質が向上したこと
により回転検出装置の耐久性および信頼性が向上する。
【0017】〔別態様〕この実施例は、本発明をより良
く理解させるために具体的に説明したものであって、別
態様を制限するものではない。したがって、発明の主旨
を変更しない範囲で変更可能である。例えば、座4に回
転センサの突出部3,…,3を形成したが、突出部を設
けずに凹部を刻設するかまたは孔を穿設させてもよい。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明における請求項1に
係る回転センサ付きリングギヤは、リングギヤのピニオ
ン飛込み側に対して反対側の側面に座を一体に設け、こ
の座に回転センサを一体に形成したことにより、リング
ギヤと回転センサとを別個に組み付ける必要がなくな
り、作業性を向上させることができるとともにコストを
低減化させることができる。
【0019】請求項2に係る回転センサ付きリングギヤ
は、前記座が歯形の外周を超える外径を有するフランジ
と該フランジに設ける歯形外周側の回転センサとを一体
に形成したことにより、リングギヤの強度を向上させて
歯先の欠け等の障害を防止することができるとともに、
回転検出をリングギヤの回転と同期させることができて
回転検出の信頼性を向上させることができる。
【0020】請求項3に係る回転センサ付きリングギヤ
の製造方法は、リングギヤの歯形成形時に、上型のスト
ローク管理によって、歯形成形と同時にピニオン飛込み
側に対して反対側の側面に適度な厚みの座を成形し、こ
の座に回転センサを成形して一体型部品としたことによ
って、製造工程が簡略化でき、製品品質を向上させ、製
造コストを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による座付きリングギヤを示す部分側面
を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A’線に沿う断面図である。
【図3】図1のB−B’線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 歯 2 リングギヤ部 3 突出部 3a 空間 4 座
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01P 3/488 G06M 1/04 Z G06M 1/04 G01D 5/34 D (56)参考文献 特開 昭61−59212(JP,A) 実開 平5−52719(JP,U) 登録実用新案3028310(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06M 1/00 - 3/14 G01D 5/00 - 5/62 G01P 1/00 - 3/80

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リングギヤにおいて、ピニオン飛込み側
    対して反対側の側面に座を一体に設け、この座に回転セ
    ンサを一体に形成したことを特徴とする回転センサ付き
    リングギヤ。
  2. 【請求項2】前記座は歯形の外周を超える外径を有する
    フランジと該フランジに設ける歯形外周側の回転センサ
    とを一体に形成したことを特徴とする請求項1記載の回
    転センサ付きリングギヤ。
  3. 【請求項3】リングギヤの歯形成形時に、上型のストロ
    ーク管理によって、歯形成形と同時にピニオン飛込み側
    に対して反対側の面に適度な厚みの座を成形し、この
    座に回転センサを成形して一体型部品としたことを特徴
    とする回転センサ付きリングギヤの製造方法。
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JP2004037176A (ja) * 2002-07-02 2004-02-05 Nidec Copal Corp 回転検出器及びレンズ駆動装置
JP4530656B2 (ja) * 2003-12-17 2010-08-25 ユニプレス株式会社 フランジ付歯形形成部品及びその製造方法
EP1650572B1 (de) * 2004-10-22 2012-12-19 Getrag Ford Transmissions GmbH Zahnrad mit Markierungen zur Geschwindigkeits- und Positionserfassung
KR100684935B1 (ko) 2005-04-20 2007-02-20 주식회사 서진클러치 자동변속기용 센서휠의 제조방법 및 그 센서휠

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