JP2004037176A - 回転検出器及びレンズ駆動装置 - Google Patents

回転検出器及びレンズ駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004037176A
JP2004037176A JP2002192841A JP2002192841A JP2004037176A JP 2004037176 A JP2004037176 A JP 2004037176A JP 2002192841 A JP2002192841 A JP 2002192841A JP 2002192841 A JP2002192841 A JP 2002192841A JP 2004037176 A JP2004037176 A JP 2004037176A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
gear
teeth
driven gear
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002192841A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakazu Hanashima
花島 正和
Toshiaki Takei
武井 敏明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Precision Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Copal Corp filed Critical Nidec Copal Corp
Priority to JP2002192841A priority Critical patent/JP2004037176A/ja
Publication of JP2004037176A publication Critical patent/JP2004037176A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Transform (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

【課題】光検出器とロータとを備える回転検出器において、ロータのガタツキ等を防止する。
【解決手段】光検出器120、複数の羽根111及び被動歯車112を有するロータ110、被動歯車112に噛合する駆動歯車72aをもつDCモータ71を備え、ロータ110と連動するDCモータ71の回転に関する情報を検出する回転検出器において、被動歯車112の歯数を駆動歯車72aの歯数よりも多く設定することで、ロータ110が減速して回転駆動される。これにより、ロータ110のガタツキ、振動、騒音等が防止され、安定した検出が行なえる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転する被検出体の回転情報を検出する回転検出器及びこれを用いたレンズ駆動装置に関し、特に、被検出体に連動するロータと光検出器とを備えた回転検出器及びレンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラ等に搭載されるレンズ駆動装置としては、モータにより歯車等を介してカム筒等を回転させ、レンズ鏡筒を光軸方向に往復動させて変倍(ズーム)調整を行なうものが知られている。この装置においては、レンズ鏡筒の繰り出し位置を検出するために、透過型の光検出器とロータとを備えた回転検出器を採用し、この回転検出器から得られる情報に基づいて、変倍動作(ズーミング)及び合焦動作(フォーカシング)の制御を行なっている。
【0003】
この回転検出器は、例えば図5(a),(b)に示すように、放射状に配置された3枚の羽根2a及び被動歯車2bを有しベース1の支軸1aに回動自在に支持されたロータ2と、ベース1に固定された透過型の光検出器3と、ロータ2を回転させるべくベース1に固定されその回転軸4aに駆動歯車5をもつモータ4等を備えている。また、駆動歯車5と被動歯車2bとは、同一の歯数からなり、遊び歯車6を介して噛合している。したがって、ロータ2は、駆動歯車5が回転すると、減速されることなく、同一の回転数で回転させられるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような回転検出器においては、モータ4は変倍動作を素早く行なわせるべく比較的高速で回転するため、ロータ2も同様に高速で回転することになり、このときロータ2にガタツキがあると、振動、ノイズ等を引き起こす原因となることがあった。
したがって、このような回転検出器が、録音可能なデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等のレンズ駆動装置に適用されると、このノイズも録音されてしまう虞がある。
【0005】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、構造の簡略化、部品点数の削減等による装置の小型化、低コスト化等を図りつつ、振動、騒音等を防止でき、高精度な検出が行なえる回転検出器及びこれを用いたレンズ駆動装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の回転検出器は、投光素子と受光素子とを有する光検出器と、放射状に等間隔で配列された複数の羽根及び被動歯車を有するロータと、ロータを駆動するための駆動歯車を有する駆動源とを備え、ロータと連動する被検出体の回転に関する情報を検出する回転検出器であって、上記被動歯車の歯数は、駆動歯車の歯数よりも多く設定されている、ことを特徴としている。
この構成によれば、駆動源が比較的高速で回転しても、駆動歯車から(直接あるいは歯車列を介して)被動歯車に回転力が伝達される際に、駆動歯車の回転速度は減速されて被動歯車に伝達される。したがって、ロータは、駆動源の回転数よりも低い回転数で回転することになり、ロータのガタツキ、振動、騒音等が抑制ないしは防止され、高精度で安定した検出が行なえる。
【0007】
上記回転検出器において、被動歯車は、駆動歯車に直接噛合させられている、構成を採用できる。
この構成によれば、部品点数を削減できると共に、駆動源及び駆動歯車の軸心とロータの軸心とを近づけて部品を集約化でき、その結果、小型化、低コスト化等を行なえる。
【0008】
上記回転検出器において、羽根の枚数は、被動歯車の歯数と駆動歯車の歯数とが同一のときに設定される枚数よりも多く設定されている、構成を採用できる。この構成によれば、ロータが減速して回転させられても、羽根の枚数を増やすことで、駆動源の回転角度に対する検出パルスの発生回数を従来と同数以上に設定することができる。したがって、検出精度を低下させることなく、被検出体の回転に関する情報を確実に検出することができる。
【0009】
上記回転検出器において、ロータをスラスト方向の一方寄りに付勢するバネを設けた、構成を採用できる。
この構成によれば、ロータは、バネにより付勢されるためスラスト方向のガタツキ、振動等が確実に防止され、安定した回転が得られる。特に、被動歯車の歯数を増やしたことでロータに加わる回転トルクを大きくすることができ、それ故に、バネの付勢力が作用した状態であっても、ロータは安定して回転できる。
【0010】
本発明のレンズ駆動装置は、被写体の撮影倍率を変えるためのレンズを含む変倍光学系と、変倍光学系を駆動して光軸方向に移動させるモータを含む駆動機構と、モータの回転に関する情報を検出するべく、投光素子と受光素子とを有する光検出器と放射状に等間隔で配列された複数の羽根及びモータに直結された駆動歯車により駆動される被動歯車を有するロータとを含む回転検出器とを備えたレンズ駆動装置であって、上記被動歯車の歯数は、駆動歯車の歯数よりも多く設定されている、ことを特徴としている。
この構成によれば、変倍光学系を駆動する際にモータが比較的高速で回転しても、このモータの回転速度は減速されてロータに伝達される。したがって、ロータのガタツキ、振動、騒音等が抑制ないしは防止され、モータの回転に関する情報は、高精度にかつ安定して検出される。
【0011】
上記レンズ駆動装置において、被動歯車は、駆動歯車に直接噛合させられている、構成を採用できる。
この構成によれば、部品点数を削減できると共に、モータ及び駆動歯車の軸心とロータの軸心とを近づけて部品を集約化でき、その結果、装置の小型化、低コスト化等を行なえる。
【0012】
上記レンズ駆動装置において、羽根の枚数は、被動歯車の歯数と駆動歯車の歯数とが同一のときに設定される枚数よりも多く設定されている、構成を採用できる。
この構成によれば、ロータが減速して回転させられても、羽根の枚数を増やすことで、モータの回転角度に対する検出パルスの発生回数を従来と同数以上に設定することができる。したがって、検出精度を低下させることなく、モータの回転に関する情報を確実に検出することができる。
【0013】
上記レンズ駆動装置において、ロータをスラスト方向の一方寄りに付勢するバネを設けた、構成を採用できる。
この構成によれば、モータが高速で回転しても、ロータは、バネにより付勢されるためスラスト方向のガタツキ、振動、騒音等が確実に防止され、又、被動歯車の歯数の増加により回転トルクが大きくなり、バネの付勢力が作用した状態であっても、ロータは安定して回転できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図3は、本発明に係るレンズ駆動装置及び回転検出器の一実施形態を示すものであり、図1は装置の正面図、図2は内部構造を示す断面図、図3は回転検出器を示す断面図及び端面図である。
【0015】
このレンズ駆動装置は、図1及び図2に示すように、略矩形形状の輪郭をなしローパスフィルタ11及びCCD(電荷結合素子)12等が取り付けられるベース10、ベース10に固着され光軸方向Lに軸心をもつ円筒状の固定筒20、固定筒20の内側において回転及び直進自在に支持された円筒カム30、円筒カム30の内側において光軸方向Lに移動自在に支持された第1レンズ群40及び第2レンズ群50、ベース10に対して光軸方向Lに移動自在に支持された第3レンズ群60、円筒カム30に駆動力を伝えて第1レンズ群40及び第2レンズ群50を駆動する駆動機構70、第3レンズ群60を駆動する駆動機構80、駆動機構70の回転情報を検出する回転検出器100、円筒カム30のホームポジションを検出する検出器130、駆動機構70,80の駆動を制御する制御回路等を備えている。
【0016】
円筒カム30は、図2に示すように、外周面に形成された3つのフォロワーピン31(図では一部を省略)及び弧状歯車部32、第1レンズ群40及び第2レンズ群50にカム作用を及ぼすべくそれぞれ3つずつ内周面に形成されたカム溝33,34(図では一部を省略)、第1レンズ群40及び第2レンズ群50の回転を規制しつつ光軸方向Lへ案内するガイド筒35等を備えている。3つのフォロワピン31は、固定筒20に形成された3つのカム溝21(図では一部を省略)に挿入されており、円筒カム30は、駆動機構70により回転させられることで、光軸方向Lにおいて前進及び後退する。
【0017】
第1レンズ群40は、図2に示すように、レンズG1、レンズG1を保持するレンズ枠41、レンズ枠41に形成されそれぞれのカム溝33に挿入された3つのフォロワピン42(図では一部を省略)等を備えている。そして、円筒カム30が回動すると、第1レンズ群40は光軸方向Lにおいて前進及び後退する。
【0018】
第2レンズ群50は、図2に示すように、レンズG2、レンズG2を保持するレンズ枠51、レンズ枠51に形成されそれぞれのカム溝34に挿入された3つのフォロワーピン52(図では一部を省略)、レンズ枠51に固定されたシャッタユニットS等を備えている。そして、円筒カム30が回動すると、第2レンズ群50は、光軸方向Lにおいて前進及び後退する。
すなわち、第1レンズ群40及び第2レンズ群50は、CCD12の結像面における被写体の撮影倍率を変えるための変倍光学系として機能する。
【0019】
第3レンズ群60は、図2に示すように、レンズG3、レンズG3を保持するレンズ枠61を備えている。レンズ枠61には、固定筒20の外側においてナットが保持されている。
駆動機構80は、ステップモータ81、レンズ枠61に保持されたナットに螺合しステップモータ81により駆動されるリードスクリュー等により形成されている。そして、ステップモータ81が回転すると、リードスクリュー及びナットを介して、第3レンズ群60が光軸方向Lにおいて前進又は後退する。
すなわち、第3レンズ群60は、第1レンズ群40及び第2レンズ群50の変倍動作に伴なって、CCD12の結像面における被写体の焦点がずれた場合に、その被写体に焦点を合わせる合焦動作(フォーカシング)を行なう合焦光学系として機能する。
【0020】
駆動機構70は、図1及び図2に示すように、ベース10に固定された駆動源としてのDCモータ71、その回転軸71aに固着され駆動歯車72aを一体的に備えるウォーム72、ベース10に支持されウォーム72に噛合するウォームホイール73、ウームホイール73と同軸にて一体的に形成されたウォーム74、ベース10に支持されウォーム74に噛合するウォームホイール75、ウォームホイール75と同軸にて一体的に形成された歯車76、ベース10及び固定筒20に支持され歯車76及び弧状歯車部32に噛合する歯車77等により形成されている。
【0021】
回転検出器100は、図1及び図2に示すように、DCモータ71の駆動歯車72aにより直接回転させられるロータ110と、透過型の光検出器120とにより形成されて、被検出体としてのDCモータ71の回転に関する情報を検出するものである。
【0022】
ロータ110は、図2及び図3(a)に示すように、ベース10の支軸13に回動自在に支持されており、その回転軸周りに放射状に配置された複数(ここでは、6枚)の羽根111と、駆動歯車72aに直接噛合する被動歯車112とを画定するように樹脂材料により形成されている。
ここで、被動歯車112の歯数Zdnは、駆動歯車72aの歯数Zdよりも多く(Zdn>Zd)なるように形成されている。したがって、駆動歯車72aが回転数Ndで回転するとき、被動歯車112は、Zd/Zdn倍に減速された回転数Ndn(=(Zd/Zdn)・Nd)で回転することになる。
これにより、DCモータ71が高速で回転しても、ロータ110は、ガタツキ、振動、騒音等の発生が抑制ないしは防止されて、安定した状態で回転する。
【0023】
6枚の羽根111は、光の透過を遮断するものであり、図3(b)に示すように、それぞれ中心角が約30度の扇状に形成され、回転軸周りに約30度の間隔をあけて(羽根111の中心同士で約60度ごとに)配置されている。
すなわち、駆動歯車5の歯数Zdと被動歯車2bの歯数Zdnとが同一である従来のロータ2(図5参照)よりも、羽根111の枚数が多くなるように形成されている。
これにより、被動歯車110の回転数が従来に比べて低下しても、DCモータ71の回転角度に対する検出パルスの発生回数が従来と同数かそれ以上になり、検出精度を低下させることなく、DCモータ71の回転に関する情報を確実に検出することができる。
【0024】
また、ロータ110の被動歯車112は、駆動歯車72aに直接噛合させられているため、従来のような遊び歯車が不要になり、その分だけ部品点数を削減でき、又、DCモータ71の軸心とロータ110の軸心とを近づけることで部品の集約化を行なうことができる。その結果、装置の幅狭化、小型化、さらには装置の低コスト化を行なうことができる。
【0025】
透過型の光検出器120は、図2及び図3(a)に示すように、検出光を発する投光素子121と、投光素子121からの検出光を受光する受光素子122とにより形成されており、ロータ110が回転して、羽根111が投光素子121と受光素子122との間の光路を横切ることで、受光素子122に入射する光量に応じた信号が出力される。
【0026】
上記駆動機構70においては、DCモータ71が回転すると、ウォーム72、ウォームホイール73、ウォーム74、ウォームホイール75、歯車76、歯車77を介して、円筒カム30が回転し、第1レンズ群40及び第2レンズ群50は光軸方向Lにおいてそれぞれ前進又は後退する。また、DCモータ71が回転すると、駆動歯車72aに直接噛合する被動歯車112及びロータ110が減速された状態で回転し、光検出器120が、羽根111のエッジに対応するパルス信号を出力する。
すなわち、第1レンズ群40及び第2レンズ50に素早く変倍動作を行なわせるにあたり、DCモータ71が高速で回転しても、回転検出器100(ロータ110)は、ガタツキ、振動、騒音等を生じることなく、DCモータ71の回転情報を高精度に安定して検出することができる。
【0027】
次に、上記のレンズ駆動装置がデジタルカメラに搭載された場合の一般的な動作について説明する。
先ず、撮影を行なわない沈胴状態において、第1レンズ群40及び第2レンズ群50は、光軸方向Lの後方に向けて後退した沈胴位置にある。
【0028】
この状態において、操作者がメインスイッチをオンにすると、CCD12が作動し、又、DCモータ71及びステップモータ81が作動して、第1レンズ群40及び第2レンズ群50と第3レンズ群60とを、所定のホームポジション(図2に示す広角端撮影位置)に位置付けると共に自動的に合焦動作を開始する。尚、このとき、第1レンズ群40及び第2レンズ群50のホームポジションは、検出器130により検出される。
【0029】
続いて、この状態から、操作者がズームボタンを押すと、DCモータ71が所定方向に回転して、第1レンズ群40及び第2レンズ群50のズーミング(変倍動作)が開始される。そして、操作者がズームボタンの操作を停止することで、所望のズーミングが完了し、第1レンズ群40及び第2レンズ群50は、所望のズームング位置(望遠撮影位置)に位置付けられる。
【0030】
ここで、ズーミング及びズーミングに伴なうフォーカシングの制御においては、回転検出器100により、DCモータ71のホームポジションからの回転量等のズーム位置情報が検出される。この検出動作において、ロータ110は、ガタツキ、振動、騒音等を生じることなく回転し、安定した検出が行なわれる。
そして、検出されたズーム位置情報と予め記憶部等に記憶された記憶情報とに基づいて、ステップモータ81が駆動され、第3レンズ群60が適宜所望の位置に駆動されてフォーカシングが行なわれる。
その後、操作者がレリーズボタンを押すと、CCD12により被写体の画像が撮影され、画像処理回路により所定の画像処理が成された後、画像記憶部に記憶される。
【0031】
一方、第1レンズ群40及び第2レンズ群50が、所定の望遠撮影位置から広角端撮影位置へ繰り込まれる場合は、DCモータ71が逆回転し、所定の回転量に達した時点で停止する。このズーミング制御においても、回転検出器100は、ガタツキ、振動、騒音等を生じることななく、DCモータ71の回転量等の情報を安定して高精度に検出し、第1レンズ群40及び第2レンズ群50は、広角端撮影位置に確実に位置決めされる。そして、検出器130が、円筒カム30がホームポジションに達したことを検出すると、この検出信号に基づいて、回転検出器100での検出パルスの初期化が行なわれる。
【0032】
このように、DCモータ71の回転速度に対して減速されて回転するロータ110を用いた回転検出器100を採用することで、変倍光学系(40,50)の変倍動作を高速で行なわせつつ、ロータ110のガタツキ、振動、騒音等を防止でき、品質の高いレンズ駆動装置さらにはデジタルカメラ等を提供することができる。
【0033】
図4(a),(b)は、本発明に係る回転検出器の他の実施形態を示すものであり、ロータ110を付勢するバネ140を追加した以外は、前述の実施形態と同様であるため、同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
この回転検出器100´においては、図4(a)に示すように、支軸13により回動自在に支持されたロータ110の一端面110aと、ベース10の一部をなす押え板14との間にコイル状のバネ140が圧縮した状態で配置されている。そして、このバネ140により、ロータ110は、スラスト方向において図4(a)中の下向き(一方寄り)に付勢されている。
したがって、ロータ110は、スラスト方向におけるガタツキ、振動等が確実に防止され、振動に起因する騒音等も防止される。
【0034】
ここで、バネ140を設けることにより、ロータ110の回転に伴なう摩擦力(回転負荷)は増加するが、被動歯車112の歯数Zdnが駆動歯車72aの歯数Zdよりも多くなるように形成されているため、ロータ110を回転させるトルクが大きくなり、DCモータ71の駆動力が従来と同一でも、ロータ110は安定して回転することができる。
【0035】
上記実施形態においては、DCモータ71でロータ110を回転させるにあたり、被動歯車112を駆動歯車72aに直接噛合させた場合を示したが、減速できる構成であれば、歯車列を介して被動歯車112を回転させてもよい。
また、上記実施形態においては、ロータ110に6枚の羽根111を設けた場合を示したが、それ以上の枚数を設けてもよく、又、所望の検出精度を確保できればそれ以下の枚数であってもよい。
また、上記実施形態においては、ロータ110を付勢するバネとしてコイル状のバネ140を採用したが、これに限定されるものではなく、片持ち状の板バネ、リング状の皿バネ、その他のバネでもよい。
また、上記実施形態においては、ロータは複数の羽根からなるという概念で説明しているが、ロータを円板状に形成し、この円板に複数のスリットを設けた場合も、本発明の範疇に含まれるものであり、前述同様の効果が得られる。
さらに、上記実施形態においては、光検出器として透過型を採用した場合について説明しているが、投光素子と受光素子とを羽根に対して対向するように同一の側に並べて配置し、光を羽根で反射させるようにした反射型の光検出器を採用した場合も、本発明の範疇に含まれるものであり、前述同様の効果が得られる。
【0036】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の回転検出器及びレンズ駆動装置によれば、光検出器と協働して検出動作を行なうロータを駆動源の駆動歯車で回転させるにあたり、ロータに一体的に形成された被動歯車の歯数を駆動歯車の歯数よりも多く設定したことにより、ロータは減速させられて回転するため、駆動源が比較的高速で回転しても、ロータのガタツキ、振動、騒音等が抑制ないしは防止され、高精度で安定した検出が行なうことができる。
特に、被動歯車を駆動歯車に直接噛合させることにより、部品点数を削減でき、又、部品を集約化できる。これにより、装置の幅狭化、小型化、低コスト化等を行なうことができる。また、羽根の枚数を、被動歯車の歯数と駆動歯車の歯数とが同一のときに設定される枚数よりも多く設定することにより、検出精度を低下させることなく、モータ等の被検出体の回転に関する情報を確実に検出することができる。さらに、ロータをスラスト方向の一方寄りに付勢するバネを設けることにより、スラスト方向のガタツキ、振動等を確実に防止でき、安定した回転を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転検出器が適用されたレンズ駆動装置の一実施形態を示す正面図である。
【図2】図1に示すレンズ駆動装置の内部を示す断面図である。
【図3】本発明に係る回転検出器の一実施形態を示すものであり、(a)は断面図、(b)は端面図である。
【図4】本発明に係る回転検出器の他の実施形態を示すものであり、(a)は断面図、(b)は端面図である。
【図5】従来の回転検出器を示すものであり、(a)は断面図、(b)は端面図である。
【符号の説明】
10 ベース
12 CCD
14 押え板
20 固定筒
30 円筒カム
40 第1レンズ群(変倍光学系)
50 第2レンズ群(変倍光学系)
60 第3レンズ群
70 駆動機構
71 DCモータ(駆動源、被検出体)
72a 駆動歯車
100 回転検出器
110 ロータ
111 複数の羽根
112 被動歯車
120 透過型の光検出器
121 投光素子
122 受光素子
140 バネ

Claims (8)

  1. 投光素子と受光素子とを有する光検出器と、放射状に等間隔で配列された複数の羽根及び被動歯車を有するロータと、前記ロータを駆動するための駆動歯車を有する駆動源とを備え、前記ロータと連動する被検出体の回転に関する情報を検出する回転検出器であって、
    前記被動歯車の歯数は、前記駆動歯車の歯数よりも多く設定されている、
    ことを特徴とする回転検出器。
  2. 前記被動歯車は、前記駆動歯車に直接噛合させられている、ことを特徴とする請求項1記載の回転検出器。
  3. 前記羽根の枚数は、前記被動歯車の歯数と前記駆動歯車の歯数とが同一のときに設定される枚数よりも多く設定されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転検出器。
  4. 前記ロータをスラスト方向の一方寄りに付勢するバネを設けた、
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載の回転検出器。
  5. 被写体の撮影倍率を変えるためのレンズを含む変倍光学系と、前記変倍光学系を駆動して光軸方向に移動させるモータを含む駆動機構と、前記モータの回転に関する情報を検出するべく、投光素子と受光素子とを有する光検出器と放射状に等間隔で配列された複数の羽根及び前記モータに直結された駆動歯車により駆動される被動歯車を有するロータとを含む回転検出器と、を備えたレンズ駆動装置であって、
    前記被動歯車の歯数は、前記駆動歯車の歯数よりも多く設定されている、
    ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  6. 前記被動歯車は、前記駆動歯車に直接噛合させられている、ことを特徴とする請求項5記載のレンズ駆動装置。
  7. 前記羽根の枚数は、前記被動歯車の歯数と前記駆動歯車の歯数とが同一のときに設定される枚数よりも多く設定されている、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載のレンズ駆動装置。
  8. 前記ロータをスラスト方向の一方寄りに付勢するバネを設けた、
    ことを特徴とする請求項5ないし7いずれかに記載のレンズ駆動装置。
JP2002192841A 2002-07-02 2002-07-02 回転検出器及びレンズ駆動装置 Pending JP2004037176A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002192841A JP2004037176A (ja) 2002-07-02 2002-07-02 回転検出器及びレンズ駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002192841A JP2004037176A (ja) 2002-07-02 2002-07-02 回転検出器及びレンズ駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004037176A true JP2004037176A (ja) 2004-02-05

Family

ID=31701957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002192841A Pending JP2004037176A (ja) 2002-07-02 2002-07-02 回転検出器及びレンズ駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004037176A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8419298B2 (en) 2008-10-06 2013-04-16 Seiko Precision Inc. Drive mechanism, blade drive mechanism and optical device
JP2019027871A (ja) * 2017-07-28 2019-02-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 回転角度検出装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63146083U (ja) * 1987-03-16 1988-09-27
JPH0933880A (ja) * 1995-07-20 1997-02-07 Fujitsu General Ltd 液晶プロジェクタ
JPH09318392A (ja) * 1996-05-31 1997-12-12 Yazaki Corp エンコーダにおける部品組付方法及び部品組付装置
JPH10122904A (ja) * 1996-10-16 1998-05-15 Jidosha Buhin Kogyo Co Ltd 回転センサ付きリングギヤおよびその製造方法
JPH11132792A (ja) * 1997-10-31 1999-05-21 Yaskawa Electric Corp 多回転型アブソリュートエンコーダ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63146083U (ja) * 1987-03-16 1988-09-27
JPH0933880A (ja) * 1995-07-20 1997-02-07 Fujitsu General Ltd 液晶プロジェクタ
JPH09318392A (ja) * 1996-05-31 1997-12-12 Yazaki Corp エンコーダにおける部品組付方法及び部品組付装置
JPH10122904A (ja) * 1996-10-16 1998-05-15 Jidosha Buhin Kogyo Co Ltd 回転センサ付きリングギヤおよびその製造方法
JPH11132792A (ja) * 1997-10-31 1999-05-21 Yaskawa Electric Corp 多回転型アブソリュートエンコーダ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8419298B2 (en) 2008-10-06 2013-04-16 Seiko Precision Inc. Drive mechanism, blade drive mechanism and optical device
CN102171607B (zh) * 2008-10-06 2013-07-03 精工精密株式会社 驱动机构、叶片驱动装置和光学设备
JP2019027871A (ja) * 2017-07-28 2019-02-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 回転角度検出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7680409B2 (en) Camera system and interchangeable lens
US9104088B2 (en) Light amount adjusting apparatus, lens barrel, and imaging apparatus
JP2011070178A (ja) レンズ鏡筒および撮像装置
US8363336B2 (en) Lens barrel
CN102314049B (zh) 提高光学系统元件用空间效率的摄像设备
JP5693085B2 (ja) 撮像装置
JP5574837B2 (ja) 撮像装置
RU2481609C2 (ru) Оптическое устройство
JP2004037176A (ja) 回転検出器及びレンズ駆動装置
JP2000047089A (ja) ズームレンズ鏡筒
JP5587096B2 (ja) 光学装置
JP2012042681A (ja) 撮像装置
JP2009180921A (ja) 光量調節装置及びカメラ
JP3215793B2 (ja) レンズ鏡筒のカム構造
JP3569375B2 (ja) レンズシャッタ装置
JP2012003253A (ja) オートフォーカス機構を備えた撮像装置
JP2004028725A (ja) 回転検出器及びレンズ駆動装置
JP5679736B2 (ja) レンズ鏡筒及び撮像装置
JP2005242114A (ja) カメラ及びレンズ及びカメラシステム
JP3188255B2 (ja) 合焦装置
JP2004028724A (ja) 回転検出器及びレンズ駆動装置
JP3569374B2 (ja) エンコーダ及びカメラの露出制御装置
JP2005265745A (ja) 回転検出器及びレンズ駆動装置
JP2014115335A (ja) レンズ鏡筒およびそれを備えた撮像装置
JP2023131549A (ja) 光量調節装置及び撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040824

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050210

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050315