JPH09318392A - エンコーダにおける部品組付方法及び部品組付装置 - Google Patents

エンコーダにおける部品組付方法及び部品組付装置

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JPH09318392A
JPH09318392A JP8139283A JP13928396A JPH09318392A JP H09318392 A JPH09318392 A JP H09318392A JP 8139283 A JP8139283 A JP 8139283A JP 13928396 A JP13928396 A JP 13928396A JP H09318392 A JPH09318392 A JP H09318392A
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encoder shaft
gear
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品とエンコーダ板とを互いに一致した角度
でエンコーダ軸に組み付ける際に、その作業を容易にす
ることができるエンコーダにおける部品組付方法及び部
品組付装置を提供する。 【解決手段】 エンコーダ軸の回動に伴って回動するエ
ンコーダ板から回動角度に応じて変化する符号化情報を
取得し、取得した符号化情報を前記エンコーダ軸の回動
角度に関する情報として出力するエンコーダのエンコー
ダ軸を回動させるとともに前記エンコーダが出力したエ
ンコーダ軸の回動角度に関する情報を取得する段階と、
前記エンコーダ軸が所定の原点角度に位置付けられた際
に前記エンコーダ軸の回動を停止する段階と、前記所定
の原点角度に位置付けられたエンコーダ軸に対し、所定
の原点角度とされた部品を組み付ける段階とからなるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンコーダ軸の回
動に伴って回動するエンコーダ板から前記エンコーダ軸
の回動角度に応じて変化する符号化情報を取得し、この
取得した符号化情報を前記エンコーダ軸の回動角度に関
する情報として出力するエンコーダに係り、エンコーダ
軸に取り付けられる部品の角度と符号化情報とを合致さ
せるため、部品をエンコーダ軸に対して所定角度にて組
み付けるのに適した部品組付方法及び部品組付装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のエンコーダは、指針の振
れ角(回動角度)により情報の表示を行う指針式表示装
置、あるいは、回転するチャート紙上に車両運行時にお
ける走行速度や走行距離といった情報を記録する運行記
録計などにおいて、指針の実際の表示位置(指針式表示
装置)あるいはチャート紙上の実際の記録位置(運行記
録計)を把握するために用いられている。
【0003】すなわち、指針式表示装置においては、モ
ータに制御信号を送出し、このモータの回転力をギアな
どを介してエンコーダ軸に伝達することによりエンコー
ダ軸を回動させる。エンコーダ軸には、情報を表示する
指針と、この指針とともに回動する異径の多段スリット
が設けられたエンコーダ板とが取り付けられている。こ
のエンコーダ板に設けられた多段スリットは回動角度に
応じた符号化情報を発生する帯状のスリットとして形成
されている。この多段スリットをフォトカプラにて読み
取ることにより符号化情報を取得し、指針の実際の回動
角度すなわち指針が実際に表示している表示量を把握す
る。そして、制御上の回動角度と実際の回動角度との間
に差があった場合には、この差をなくす補正動作を実行
する。
【0004】また、運行記録計においても、モータに制
御信号を送出し、このモータの回転力をギアなどを介し
てエンコーダ軸に伝達することによりエンコーダ軸を回
動させる。運行記録計におけるエンコーダ軸には、上述
した指針式表示装置にて説明したものと同様の構成を有
するエンコーダ板と、チャート紙が載置される回転テー
ブルに対してエンコーダ軸の回転力を伝達する出力ギア
が取り付けられている。出力ギアにはエンコーダ板に形
成された多段スリットの出力基準位置(例えば原点位
置)を示す指標が形成されており、所定の回動角度とさ
れた出力ギアに対して、同じく所定角度とされた回転テ
ーブルのギアを噛合させることにより回転テーブルの角
度とエンコーダ板の角度(すなわちエンコーダ出力)と
を一致させている。そして、この運行記録計において
も、制御上の回動角度と実際の回動角度との間に差があ
った場合には、この差をなくす補正動作を実行する。
【0005】このようにエンコーダは、指針式表示装置
においては指針の実際の指示位置を示す情報を出力し、
運行記録計においてはチャート紙(回転テーブル)の記
録位置(回転角度)を示す情報を出力する。
【0006】ところで、エンコーダからの符号化情報に
基づいて指針の実際の表示位置あるいはチャート紙上の
実際の記録位置を把握する構成においては、エンコーダ
軸に取り付けられた部品すなわち上述した指針及び出力
ギアとエンコーダ板との回転方向における角度が一致し
ている必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、指針あ
るいは出力ギアとエンコーダ板とを互いに一致した角度
でエンコーダ軸に組み付けることは難しく、組付作業工
数が増加し、装置のコストアップを招いていた。本発明
は、このような事情に鑑みてなされたものであり、部品
(指針あるいは出力ギアに相当)とエンコーダ板とを互
いに一致した角度でエンコーダ軸に組み付ける際に、そ
の作業を容易にすることができるエンコーダにおける部
品組付方法及び部品組付装置を提供することを課題とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明によりなされたエンコーダにおける部品組付方法
は、エンコーダ軸の回動に伴って回動するエンコーダ板
から回動角度に応じて変化する符号化情報を取得し、該
取得した符号化情報を前記エンコーダ軸の回動角度に関
する情報として出力するエンコーダにおける部品組付方
法であって、前記エンコーダ軸を回動させるとともに前
記エンコーダが出力したエンコーダ軸の回動角度に関す
る情報を取得する段階と、前記エンコーダ軸が所定の原
点角度に位置付けられた際に前記エンコーダ軸の回動を
停止する段階と、前記所定の原点角度に位置付けられた
エンコーダ軸に対し、所定の原点角度とされた部品を組
み付ける段階とからなる。(請求項1)
【0009】上記請求項1の方法において、まず、エン
コーダ軸を回動させることによりエンコーダ板を回動さ
せ、このエンコーダ板の回動に応じて変化する符号化情
報をエンコーダ軸の回動角度に関する情報として取得す
る。この取得した情報に基づき、エンコーダ軸の回動角
度が所定の原点角度となった時点でエンコーダ軸の回転
を停止させる。そして、この所定の原点角度に位置付け
られたエンコーダ軸に対して、同じく所定の原点角度と
された部品を組み付ける。
【0010】この方法によれば、エンコーダ板からの符
号化情報に基づいてエンコーダ軸を所定の原点角度にし
ているので、この原点角度にする作業を容易にかつ確実
に行うことができる。一方、このエンコーダ軸に組み付
ける部品の回動角度は、部品の外観(形状)などにより
容易に定めることができる。従って、エンコーダ軸と部
品の回動角度を容易に一致させることができ、組付作業
を容易にすることができる。
【0011】また、エンコーダ軸の回動に伴って回動す
るエンコーダ板から回動角度に応じて変化する符号化情
報を取得し、該取得した符号化情報を前記エンコーダ軸
の回動角度に関する情報として出力するエンコーダにお
ける部品組付装置において、前記エンコーダ軸を回動す
るエンコーダ軸回動手段と、前記エンコーダが出力した
符号化情報に基づいて前記エンコーダ軸が所定の原点角
度に到達したか否かを判定する原点角度判定手段と、前
記エンコーダ軸が所定の原点角度に到達した際に前記エ
ンコーダ軸回動手段による前記エンコーダ軸の回動を停
止させる回動停止手段と、部品を所定の原点角度で支持
するとともに該支持した部品を前記所定の原点角度とさ
れたエンコーダ軸に組み付ける部品組付手段とを有する
ことを特徴としている。(請求項2)
【0012】上記請求項2の構成において、エンコーダ
軸回動手段は、エンコーダ軸を回動させる。このエンコ
ーダ軸の回動に伴ってエンコーダ板が回動してエンコー
ダ板の回動角度に応じて変化する符号化情報がエンコー
ダ板から取得され、この符号化情報がエンコーダ軸の回
動角度に関する情報として出力される。原点角度判定手
段は、出力されたエンコーダ軸の回動角度に関する情報
に基づきエンコーダ軸が所定の原点角度に達したか否か
を判定し、回動停止手段は、エンコーダ軸が所定の原点
角度に到達した際にエンコーダ軸回動手段によるエンコ
ーダ軸の回動を停止させる。部品組付手段は、部品を所
定の原点角度で保持するとともにこの保持した部品を所
定の原点角度とされたエンコーダ軸に対して組み付け
る。
【0013】この構成では、エンコーダ軸の回動角度を
所定の原点角度とするにあたりエンコーダ軸とともに回
動するエンコーダ板から回動角度に応じて変化する符号
化情報を取得し、この符号化情報に基づいてエンコーダ
軸の回動角度を定めるように構成している。また、この
所定の原点角度とされたエンコーダ軸に対して所定の原
点角度で保持した部品を組み付けるように構成してい
る。
【0014】このように、エンコーダ板からの符号化情
報に基づいてエンコーダ軸を所定の原点角度にしている
ので、この原点角度にする作業を容易にかつ確実に行う
ことができる。一方、このエンコーダ軸に組み付ける部
品の回動角度は、部品の外観(形状)などにより容易に
定めることができ、また、この部品を原点角度にて保持
する手段を設けているので、エンコーダ軸と部品の回動
角度を容易に一致させることができ、組付作業を容易に
することができる。
【0015】また、前記エンコーダ軸及びエンコーダ板
を回動自在な状態としたまま前記エンコーダを保持する
エンコーダ保持手段を有し、前記エンコーダ軸回動手段
は、エンコーダ軸の後端に形成されたエンコーダ軸側係
合部と係合する駆動部側係合部が先端に形成され前記エ
ンコーダ軸の軸方向に移動自在であって前記近接方向に
向けて付勢された駆動部と、前記駆動部を回動させる駆
動部回動手段とを有し、前記部品組付手段は、所定の原
点角度とされた部品を着脱自在に保持する部品保持手段
と、前記部品保持手段に保持された部品を前記エンコー
ダ軸先端の部品組付部まで案内し、該部品を前記部品組
付部に組み付ける案内手段とを有していることを特徴と
している。(請求項3)
【0016】上記請求項3の構成において、エンコーダ
保持手段は、エンコーダを保持する。この保持状態にお
いて、エンコーダ軸及びエンコーダ板は回動自在な状態
とされている。また、エンコーダ軸は、先端が部品組付
部とされるとともに後端がエンコーダ軸側係合部とされ
ている。駆動部の先端はエンコーダ軸側係合部に対して
係合する駆動部側係合部とされている。この駆動部は、
エンコーダ軸に対する近接離間方向に移動自在とされる
とともエンコーダ軸に対する近接方向に付勢されてお
り、駆動部回動手段によって回動される。そして、エン
コーダ軸側係合部と駆動部側係合部とが係合していない
状態で駆動部が回動すると駆動部のみが回動し、エンコ
ーダ軸側係合部と駆動部側係合部とが係合可能な状態に
なると、駆動部に付与された付勢力によりエンコーダ軸
側係合部と駆動軸側係合部とが係合して両者がともに回
動する。
【0017】エンコーダ軸が回動することにより、エン
コーダからはエンコーダ軸の回動角度に関する情報が出
力され、この情報に基づいてエンコーダ軸が所定の原点
角度に達したか否かを判定する(原点角度判定手段)。
そして、所定の原点角度に到達した際にエンコーダ軸の
回動を停止する(エンコーダ軸回動手段)。そして、部
品保持手段に原点角度で保持された部品を案内手段によ
り案内し、原点角度とされたエンコーダ軸の先端に対し
て部品を組み付ける。
【0018】よって、この構成によれば、駆動部回動手
段により駆動部を回動制御するだけでエンコーダ軸を所
定の原点角度に位置付けることができ、部品保持手段に
保持された部品を案内手段により案内するだけでエンコ
ーダ軸に対して部品を組み付けることができるので、エ
ンコーダ軸と部品の回動角度を容易に一致させることが
でき、組付作業を容易にすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態の具体例
を図面を参照して説明する。図1及び図2は、本発明が
適用されるエンコーダ用の部品組付装置の構成を説明す
る図で、図1が部品組付装置の上面図、図2が同じく断
面図である。なお、説明の都合上、図1においては、ス
ライドフレーム(後述)を仮想線で描いている。また、
図2においては、エンコーダが装置に取り付けられると
ともにエンコーダギア(後述)が装置のスライドフレー
ムに取り付けられた状態を示している。
【0020】これらの図において、10は固定フレー
ム、20は回転駆動部、30はエンコーダ、40はエン
コーダギア、50はスライドフレーム、60は制御ユニ
ットである。
【0021】固定フレーム10は、この装置における各
種構成部品を支持するもので、例えば鋼板により構成さ
れている。そして、図2に示すように、この固定フレー
ム10の表面からは、フランジ22(後述)を支持する
複数のフランジ支持軸11、第2の中間ギア24(後
述)を回転自在な状態で支持するギア支持軸12、エン
コーダ30(後述)に部品(後述するエンコーダギア4
0に相当)を組み付ける際においてこのエンコーダ30
を支持するエンコーダ組付軸13及びスライドフレーム
50(後述)を支持するスライドフレームガイド軸14
が上方に立設されている。
【0022】回転駆動部20は、本発明の基本構成にお
ける駆動軸軸回動手段に相当する機構で、駆動モータ2
1、フランジ22、第1中間ギア23、第2中間ギア2
4、回転作動ギア25及び回転作動ギア受部26とから
構成されている。
【0023】駆動モータ21は、この装置における回転
駆動源として機能するもので、図示しない制御部からの
制御信号により回転軸21aを正逆方向に回転する。そ
して、この回転軸21aの回転は、回転軸21aの先端
に取り付けられたモータピニオン21bを介し、このモ
ータピニオン21bと噛合している第1中間ギア23に
伝達される。
【0024】第1中間ギア23は、大径ギア部23bと
小径ギア部23cとを有し、フランジ22から立設して
いるギア支持軸23aを中心に回転する構成となってい
る。そして、大径ギア部23bにはモータピニオン21
bが噛合し、小径ギア部23cには第2中間ギア24が
噛合している。第2中間ギア24は、第1中間ギア23
と回転作動ギア25との間に介在し、これら両者間にお
いて回転を伝達する。
【0025】回転作動ギア25は、回転作動ギア受部2
6により、回転自在であって上下方向に移動可能とされ
かつ、上方に付勢された状態で支持されている。図3
は、この回転作動ギア25の形状を説明する図で、図3
(A)が外観形状を示す斜視図、図3(B)が内部構造
を示す断面図である。図3(A)に示すように、この回
転作動ギア25は、上底を有する円筒状の軸部25a
と、この軸部25aにおける下端部分から軸部25aの
周方向に延出された円盤状のギア部25fとから概略構
成されている。
【0026】軸部25aの上底中心位置には、孔25c
を有するリング状の突部25bが上方に向けて突設さ
れ、さらにこの突部25bの上面には、エンコーダ30
と係合する連結突起25dが設けられている。また、ギ
ア部25fの周面はギア面25gとされている。このギ
ア面25gは、上述した第2中間ギア24との噛合面と
なっている。そして、ギア部25fにおける軸部25a
とギア面25gとの間は、薄肉部を有する断面視略H状
となっている。一方、図3(B)に示すように、この突
部25bの中心には孔25cが形成され、また軸部25
aの内側には孔25eが形成されている。これらの孔2
5c及び孔25eは互いに連通して形成され、孔25c
がエンコーダ30との係合部を構成し、孔25eが回転
作動ギア受部26との取り付け部を構成している。
【0027】回転作動ギア受部26は、本発明の基本構
成における駆動部に相当する機構で、圧入軸受26a、
スラストプレート26b、スプリング26c及びケース
26dから構成されている。圧入軸受26aは、鋼材な
どの高剛性を有する材料により形成された円柱状の部材
となっており、基端が固定フレーム10に固定されて固
定フレーム10から立設している。そして、この圧入軸
受26aの先端部分は、上述した回転作動ギア25の孔
25eに嵌合する嵌合部となっており、圧入軸受26a
が嵌合された状態において回転作動ギア25は上下方向
に移動可能であって圧入軸受26aを中心に回転自在な
状態で圧入軸受26aに支持されている。
【0028】スラストプレート26bは、上記圧入軸受
26aが貫通する筒状の部材として構成されている。こ
のスラストプレート26bの上下方向中間であって上方
寄りの位置には、リング状の鍔部26b1がスラストプ
レート26bにおける周方向に延設されている。このス
ラストプレート26bの上端面には回転作動ギア25の
底面が当接しており、また固定フレーム10とスラスト
プレート26bの鍔部26b1との間にはスプリング2
6cが配設されている。
【0029】ケース26dは、中心に円形の開口が設け
られた上底を有する円筒状部材として構成されている。
ケース26dの上底に設けられた開口の径は、スラスト
プレート26bの鍔部26b1の径よりも小径であっ
て、この鍔部26b1よりも上側部分の径よりも大径と
される。そして、ケース26dは、スラストプレート2
6bの上方から装着され、固定ねじ26eにて固定フレ
ーム10に固定されている。この固定状態において、ス
ラストプレート26bの上側部分はケース26dの上底
を貫通し、鍔部26b1はケース26dの上底に当接し
ている。そして、スプリング26cは圧縮されて自らの
復元力によりスラストプレート26bを上方に付勢して
いる。
【0030】次に、エンコーダ30について説明する。
図4及び図5は、このエンコーダ30の構成を説明する
図で、図4(A)が一部断面を有する正面図、図4
(B)が内部の電気的構成を説明するブロック図であ
り、図5(A)が後述するエンコーダ板34の正面図、
図5(B)がエンコーダ板34の底面方向からの構成を
示す斜視図、図5(C)がエンコーダ板34と後述する
エンコーダギア40の長孔42bとの位置関係を説明す
る平面図である。
【0031】エンコーダ30は、エンコーダ軸31、連
結部32、軸受け33、スリット円板34、ホルダ3
5、固定スリット36、受光素子37、発光素子38及
びフレキシブル配線基板(以下FPCという)39から
構成されている。エンコーダ軸31は、先端がエンコー
ダギア40との組付部なっているとともに基端が連結部
32となっている。そして、連結部32の先端側寄りの
位置には複数のスリットが形成されたスリット円板34
が取り付けられている。
【0032】このスリット円板34は、図5(A)に示
すように、5段の同心円上のトラックにスリット34a
が設けられた円形の板状部材として構成され、エンコー
ダ軸31はこのスリット円板34の中心に設けられた孔
34bに挿入固定されている。そして、このスリット3
4aは、スリット円板34の回転角に対応して形成され
ている。
【0033】一方、図5(B)に示すように、このスリ
ット円板34の底面には連結部32が形成されている。
この連結部32は、基部32a、柱部32b、係合溝3
2c、ガイド軸32dから構成されている。
【0034】基部32aは円形の板部材として構成され
ている。そして、この基部32aの中心位置からは柱部
32bが立設している。この柱部32bは、基端が基部
32aに接合された外観視略円柱状の部材として構成さ
れ、先端に係合溝32cが形成されている。この係合溝
32cは柱部32bの先端面において、柱部32bの回
転中心を通るとともにこの柱部32bを横断する直線状
の溝として構成されている。また、ガイド軸32dは、
柱部32bの先端面においてこの先端面の中心から突出
して形成された円柱状の部材として構成されており、回
転作動ギア25の孔25c内に挿入されることにより、
エンコーダ30の回転中心であるエンコーダ軸31と回
転作動ギア25の回転中心とを一致させるように作用す
る。
【0035】このエンコーダ軸31は、図4(A)に示
すように、軸受け33を介してホルダ35に回転自在に
取り付けられている。さらに、このエンコーダ軸31の
先端部はホルダ35外部に露出しており、この露出部分
にエンコーダギア40が組み付けられる。また、スリッ
ト円板34は、このホルダ35の内部に形成された空間
に配置され、エンコーダ軸31とともに回転する。
【0036】さらに、ホルダ35におけるスリット円板
34が配置された空間を挟んで上側部には5個の受光素
子37が設けられ、空間を挟んで下側部には5個の発光
素子38が設けられている。すなわち、図4(B)に示
すように、これらの受光素子37と発光素子38とは、
第1の受光素子37aに対して第1の発光素子38a、
第2の受光素子37bに対して第2の発光素子38
b、...といったように互いに対をなしてフォトイン
タラプタを構成している。この受光素子37と発光素子
38の対は上述したスリット円板34のスリット34a
の位置(図5参照)に対応するトラック上に配置されて
いる。
【0037】また、受光素子37に隣接して固定スリッ
ト36が配置されている。この固定スリット36は、受
光素子37の受光部が開口された遮光部材として構成さ
れており、発光素子38からの光を受光する際におい
て、対をなす発光素子38以外からの光を受光し難くし
て誤動作を防止している。これにより、スリット円板3
4のスリット34aが、受光素子37と発光素子38の
光路上に到来した場合に、発光素子38からの光を受光
した受光素子37がエンコーダ出力として「1」を出力
する。このエンコーダ出力はFPC39を介して外部す
なわち後述する制御ユニット60に出力される。なお、
このエンコーダ出力は、本発明の基本構成における符号
化情報に相当するものである。
【0038】一方、このエンコーダ30のホルダ35か
ら測方に延出形成されたフランジ部分には、このエンコ
ーダ30の装置に対する取付角度を規定するための取付
孔35aが形成されている。この取付孔35aは、エン
コーダ組付軸13の先端部分を挿通するための孔として
形成され、この取付孔35aにエンコーダ組付軸13の
先端部分を挿通してエンコーダ30を取り付けることに
より、エンコーダ30は装置において所定の角度に位置
決めされた状態で装着される。
【0039】次に、このエンコーダ出力について説明す
る。図6は、エンコーダ30からのエンコーダ出力を示
す図で、同図において第1とあるのは第1の発光素子3
8aと受光素子37aの対からの出力を、第2とあるの
は第2の発光素子38bと受光素子37bの対からの出
力を示している。このように、第1〜第5とあるのは各
発光・受光素子対の出力を示している。そして、これら
第1〜第5の各出力は、第1の出力が第1桁目のビット
に、第2の出力が第2桁目のビットに、・・・といった
ように、それぞれが各桁のビットに対応し、5ビットの
コードを形成している。
【0040】以下、このコードのことをグレイコード、
1つのグレイコードにより規定される区間をレンジ、グ
レイコードが切り替わる点をレンジ切替点という。そし
て、例示した構成においては、レンジ0からレンジ1へ
のレンジ切替点を基準として、このレンジ切替点より
2.88°だけレンジ0側に回動した位置を製品上の作
動原点としており、この作動原点に基準位置が一致する
ようにエンコーダギア40を組み付ける。そして、この
エンコーダ30では、作動原点から規定角度(252
°)の角度範囲で所定のエンコーダ出力を生成するよう
に構成されている。
【0041】このときのエンコーダ出力は、図7に示す
ように、レンジ0でグレイコード「00000」、レン
ジ1でグレイコード「00001」、レンジ2でグレイ
コード「00011」、...と変化し、レンジ23で
はグレイコード「11100」となる。従って、エンコ
ーダ出力が「00001」から「00000」に変化し
た場合には、エンコーダ軸31が作動原点から2.88
°回動した角度に位置付けられていることが判る。
【0042】次に、エンコーダ30に対して組み付けら
れるエンコーダギア40について説明する。図8は、こ
のエンコーダギア40の形状を説明する図で、図8
(A)が外観形状を示す斜視図、図8(B)が同じく平
面図、図8(C)が内部構造を示す断面図である。図8
(A)に示すように、このエンコーダギア40は、軸部
41とギア部42とから概略構成されている。軸部41
は外観視略円柱状の部材であり、ギア部42は円形板状
の部材として構成されている。そして、軸部41の基端
(図における下端に相当)はギア部42の中心に位置
し、この軸部41がギア部42から立設している。
【0043】そして、軸部41の先端(図における上端
に相当)は頭部41aとされている。この頭部41a
は、指針式表示装置にあっては、図示しない指針が取り
付けられる部分として構成されている。そして、この頭
部41aの上端面中央には、指針の回転軸(不図視)を
取り付けるための指針取付孔41bが形成されている。
この指針取付孔41bの周囲には、指針の回転軸を指針
取付孔41bに案内するテーパ面41cが形成されてい
る。また、この頭部41aの上端面周縁の所定位置に
は、カップリング溝41dが形成されている。このカッ
プリング溝41dは、上述した指針の取り付け位置を規
定する溝として構成されており、このカップリング溝4
1dに指針が装着されることにより、指針はエンコーダ
ギア40における規定角度位置に装着される。
【0044】また、この軸部41の基端側には駆動基準
ギア41eが形成されている。この駆動基準ギア41e
は、エンコーダギア40を運行記録計の出力ギアとして
使用する際において回転テーブルを回転させるギアが噛
合されるギアとなっている。そして、図8(B)に示す
ように、上述した頭部41aのカップリング溝41dを
回転テーブルのギアを駆動基準ギア41eに組み付ける
際における指標とすることにより、エンコーダ出力と回
転テーブルの位置とを整合させることができる。
【0045】ギア部42は、軸部41における下端部分
から軸部41の周方向に延出された円盤状部材として構
成されており、このギア部42における周面がギア面4
2aとなっている。また、このギア部42には長円状の
長孔42bが形成されている。この長孔42bは、ギア
部42の表面から裏面までを貫通する長孔となってお
り、図8(B)に示すように、ギア部42の回転中心と
カップリング溝41dとを結ぶ直線上であってカップリ
ング溝41dよりも円周寄りの位置に形成されている。
さらに、このギア部42における軸部41とギア面42
aとの間は、図8(C)に示すように、薄肉部を有する
断面視略H状となっている。
【0046】このエンコーダギア40の内部には多段の
通孔が形成されている。より詳細には、図8(C)に示
すように、ギア部42の回転中心には通孔42cが形成
され、この通孔42cと上述した指針取付孔41bとの
間には、エンコーダ軸31が取り付けられるエンコーダ
軸取付孔41fが形成されている。
【0047】次に、上述したエンコーダギア40を保持
するスライドフレーム50について説明する。このスラ
イドフレーム50は、図1に仮想線で示すように、平面
視略方形状の板状部材として構成され、スライドフレー
ムガイド軸14にて支持されている。そして、図2に示
すように、スライドフレーム50の所定位置にはエンコ
ーダギア40が取り付けられるエンコーダギア取付孔5
1が設けられている。このエンコーダギア取付孔51
は、本発明の基本構成における部品保持手段に相当する
機構で、上述したエンコーダギア40の軸部先端が装着
可能な径を有する平面視略円形の孔とされている。この
エンコーダギア取付孔51の周面にはエンコーダギア4
0を着脱自在に保持するための保持部材51aが配置さ
れている。この保持部材51aは、ゴムやウレタンとい
った弾性を有する板状部材により構成され、エンコーダ
ギア40の軸部41が圧入されることにより圧縮され、
このエンコーダギア40(軸部41)の装着を許容する
とともに、装着されたエンコーダギア40を自らの復元
力により保持する。そして、エンコーダギア取付孔51
は、平面視において円の中心と上述したエンコーダ軸3
1とが一致する位置に形成されている。
【0048】また、スライドフレームガイド軸14に対
するスライドフレーム50の取り付けはガイド軸取付孔
52によりなされる。このガイド軸取付孔52は、図2
に示すように、スライドフレームガイド軸14に対応す
る位置にスライドフレーム50を貫通して形成されてい
る。このガイド軸取付孔52には、内側にスライドフレ
ームガイド軸14の先端部分と略同径の円形の通孔が形
成されたスライド受けブッシュ52aが嵌着され、スラ
イドフレームガイド軸14の先端部分にこのスライド受
けブッシュ52aの通孔を挿入し、スライドフレーム5
0をスライドフレームガイド軸14に対して取り付け
る。そして、スライドフレームガイド軸14の先端部分
はスライドフレーム50の厚みよりも長く形成されてい
る。これにより、図1に実線と仮想線とで示すように、
スライドフレーム50はスライドフレームガイド軸14
の先端部分の長さ範囲内において移動自在とされる。
【0049】また、スライドフレーム50の裏面側すな
わち固定フレーム10に面する側であってエンコーダギ
ア取付孔51の近傍の所定位置からは、固定フレーム1
0側に向けてエンコーダギアガイドピン53が立設され
ている。このエンコーダギアガイドピン53は、エンコ
ーダギア40をエンコーダ軸31に取り付ける際におい
てエンコーダ軸31の角度を規定するもので、エンコー
ダギア40の長孔42と略同形の断面形状を有しかつ、
長孔42に挿通可能なピンとして形成されている。
【0050】このエンコーダギアガイドピン53が設け
られる位置は、エンコーダ30からのエンコーダ出力が
規定出力、例えば原点出力となる位置を基準として規定
される。作動原点をエンコーダ出力が「00001」か
ら「00000」に変化した角度から2.88゜回動し
た位置とした場合には、このエンコーダギアガイドピン
53は、エンコーダ出力が「00001」から「000
00」に変化した角度から2.88゜の位置に設けられ
る。例えば、図5(C)に示すように、エンコーダ出力
が「00001」から「00000」に変化した角度位
置(同図に符号Oにて示す)に連結部32の係合溝32
cが沿っていた場合には、エンコーダギアガイドピン5
3は、この角度位置Oから角度θ(2.88゜)の位置
に設けられる。これにより、エンコーダ出力を監視し、
このエンコーダ出力が「00001」から「0000
0」に変化した角度位置にてエンコーダ軸31の回動を
停止することにより、スライドフレーム50に保持され
たエンコーダギア40の角度と、エンコーダ出力すなわ
ちエンコーダ軸31の角度(原点角度)が一致する。
【0051】制御ユニット60は、組付作業者により操
作される機構で、図1に示すように、信号線62を介し
て駆動モータ21に対して所定の駆動信号を送出すると
ともにエンコーダ30からのエンコーダ出力を読み取る
機構として構成されている。
【0052】次に、この装置を用いたエンコーダギア4
0の組付作業について説明する。この組付作業において
は、まず、エンコーダ30を装置に対して取り付ける。
より詳細には、エンコーダ30のホルダ35に設けられ
た取付孔35aをエンコーダ組付軸13に対して挿入す
るとともにエンコーダ30の連結部32を回転作動ギア
25の突部25bに当接させる。このとき、連結部32
の係合溝32cと回転作動ギア25の連結突起25dと
は必ずしも嵌合している必要はなく、ガイド軸32dが
回転作動ギア25の孔25c内に挿入されていればよ
い。そして、押さえ板13bにてエンコーダ30を下方
に押し付けるとともに固定ネジ13cにより固定する。
【0053】続いて、エンコーダギア40をスライドフ
レーム50に取り付ける。この場合、まずスライドフレ
ーム50を装置から取り外し、エンコーダギア40の軸
部41をエンコーダギア取付孔51に圧入する。このと
き、ギア部42の長孔42bにエンコーダギアガイドピ
ン53を挿通させ、エンコーダギア40を所定角度位置
に取り付ける。そして、エンコーダギア40が取り付け
られたスライドフレーム50をスライドフレームガイド
軸14に取り付ける。このようにして、エンコーダ30
並びにエンコーダギア40が取り付けられると図2に示
す状態(スライドフレーム50については実線の位置)
になる。
【0054】続いて、制御ユニット60から駆動モータ
21に対する駆動信号を送出し、第1中間ギア23及び
第2中間ギア24を介して回転作動ギア25を回転させ
る。この回転作動ギア25が回転することにより、図9
(A)に示すように、連結部32の係合溝32cと回転
作動ギア25の連結突起25dとが嵌合していない状態
であった場合には回転作動ギア25のみが回転する。そ
して、係合溝32cと連結突起25dとが同角度になる
と、回転作動ギア25が上方に付勢されているので、図
9(B)に示すように、両者は嵌合する。この嵌合によ
り連結部32と回転作動ギア25とがともに回転し、エ
ンコーダ30からはエンコーダ板34、受光素子37及
び発光素子38によりエンコーダ軸31の回転角度に応
じたエンコーダ出力が生じる。
【0055】続いて、制御ユニット60は、駆動モータ
21に対する駆動信号の送出を継続するとともにエンコ
ーダ30からのエンコーダ出力を監視し、このエンコー
ダ出力がグレイコードで「00001」から「0000
0」となったか否かを判定する。そして、「0000
1」から「00000」となった時点で駆動モータ21
に対する駆動信号の送出を停止し、この角度位置でエン
コーダ軸31を固定する。
【0056】続いて、エンコーダギア40をエンコーダ
30に組み付ける。これは、図2に示すように、スライ
ドフレーム50を図中実線で示す位置から仮想線で示す
位置まで下方に移動させることによりなされる。このス
ライドフレーム50の移動は作業者によりなされるが、
モータなどを用いて自動で行ってもよい。そして、スラ
イドフレーム50の移動により、図10に示すように、
エンコーダ軸取付孔41fにエンコーダ軸31が圧入さ
れる。このとき、エンコーダ軸31の角度及びエンコー
ダギア40の角度が予め規定されているので、この組み
付け工程終了後のエンコーダ軸31の回動角度とエンコ
ーダギア40の回動角度とは一致した状態にある。
【0057】続いて、スライドフレーム50を図中仮想
線で示す位置から実線で示す位置まで上方に移動させ
る。このとき、エンコーダギア40とエンコーダ軸31
との結合力がスライドフレーム50のエンコーダギア4
0を保持する力よりも強いので、エンコーダギア40は
スライドフレーム50から離脱する。そして、固定ネジ
13c及び押さえ板13bを取り外し、エンコーダギア
40が取り付けられたエンコーダ30を取り外す。
【0058】このように、本実施形態においては、エン
コーダ軸31を回動させることによりエンコーダ板34
を回動させ、このエンコーダ板34の回動に応じて変化
するエンコーダ出力(符号化情報)をエンコーダ軸31
の回動角度に関する情報として取得する。この取得した
情報に基づき、エンコーダ軸31の回動角度が所定の原
点角度となった時点でエンコーダ軸31の回転を停止さ
せる。そして、この所定の原点角度に位置付けられたエ
ンコーダ軸31に対して、同じく所定の原点角度とされ
たエンコーダギア40(部品)を組み付けるので、エン
コーダ軸31の位置決め作業を容易にかつ確実に行うこ
とができる。一方、このエンコーダ軸に組み付けるエン
コーダギア40の回動角度は、エンコーダギア40の長
孔42bとエンコーダギアガイドピン53との挿通とい
ったエンコーダギア40の形状に基づいて容易に定める
ことができる。
【0059】また、回転駆動部20(駆動部回動手段)
により回転作動ギア25(駆動部)を回動制御するだけ
でエンコーダ軸31を所定の原点角度に位置付けること
ができ、エンコーダギア取付孔51(部品保持手段)に
保持された部品をスライドフレームガイド軸14及びガ
イド軸取付孔52(案内手段)により案内するだけでエ
ンコーダ軸31に対してエンコーダギア40を組み付け
ることができるので、エンコーダ軸31とエンコーダギ
ア40の回動角度を容易に一致させることができるとと
もに組付作業を容易にすることができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
の効果を奏する。すなわち、請求項1記載の方法及び請
求項2記載の構成によれば、エンコーダ板からの符号化
情報に基づいてエンコーダ軸を所定の原点角度にしてい
るのでこの原点角度にする作業を容易にかつ確実に行う
ことができ、このエンコーダ軸に組み付ける部品の回動
角度は部品の外観(形状)などにより容易に定めること
ができるので、エンコーダ軸と部品の回動角度を容易に
一致させることができ、組付作業を容易にすることがで
きる。
【0061】また、請求項3記載の構成によれば、駆動
部回動手段により駆動部を回動制御するだけでエンコー
ダ軸を所定の原点角度に位置付けることができ、部品保
持手段に保持された部品を案内手段により案内するだけ
でエンコーダ軸に対して部品を組み付けることができる
ので、エンコーダ軸と部品の回動角度を容易に一致させ
ることができ、組付作業を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スライドフレームを省略して描いた部品組付装
置の上面図である。
【図2】部品組付装置の構成を説明する断面図である。
【図3】回転作動ギア25の形状を説明する図で、図3
(A)が外観形状を示す斜視図、図3(B)が内部構造
を示す断面図である。
【図4】図4(A)が一部断面を有する正面図、図4
(B)が内部の電気的構成を説明するブロック図であ
る。
【図5】エンコーダ30の構成を説明する図で、図5
(A)が後述するエンコーダ板34の正面図、図5
(B)がエンコーダ板34の底面方向からの構成を示す
斜視図、図5(C)がエンコーダ板34と後述するエン
コーダギア40の長孔42bとの位置関係を説明する平
面図である。
【図6】エンコーダ30からのエンコーダ出力を示す図
である。
【図7】エンコーダ出力としてのグレイコードを説明す
る図である。
【図8】エンコーダギア40の形状を説明する図で、図
8(A)が外観形状を示す斜視図、図8(B)が同じく
平面図、図8(C)が内部構造を示す断面図である。
【図9】連結部32の係合溝32cと回転作動ギア25
の連結突起25dとの嵌合状態を説明する図で、図9
(A)が嵌合していない状態を説明する図、図9(B)
が嵌合した状態を説明する図である。
【図10】エンコーダ軸取付孔41fにエンコーダ軸3
1が圧入された状態を説明する図である。
【符号の説明】
10 固定フレーム 14 スライドフレームガイド軸 20 回転駆動部 21 駆動モータ 25 回転作動ギア 26 回転作動ギア受部 30 エンコーダ 31 エンコーダ軸 34 エンコーダ板 40 エンコーダギア(部品) 41 軸部 41d カップリング溝 41e 駆動基準ギア 42 ギア部 42b 長孔 50 スライドフレーム 60 制御ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01D 5/36 G01D 5/36 T

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンコーダ軸の回動に伴って回動するエ
    ンコーダ板から回動角度に応じて変化する符号化情報を
    取得し、該取得した符号化情報を前記エンコーダ軸の回
    動角度に関する情報として出力するエンコーダにおける
    部品組付方法であって、 前記エンコーダ軸を回動させるとともに前記エンコーダ
    が出力したエンコーダ軸の回動角度に関する情報を取得
    する段階と、 前記エンコーダ軸が所定の原点角度に位置付けられた際
    に前記エンコーダ軸の回動を停止する段階と、 前記所定の原点角度に位置付けられたエンコーダ軸に対
    し、所定の原点角度とされた部品を組み付ける段階とか
    らなるエンコーダにおける部品組付方法。
  2. 【請求項2】 エンコーダ軸の回動に伴って回動するエ
    ンコーダ板から回動角度に応じて変化する符号化情報を
    取得し、該取得した符号化情報を前記エンコーダ軸の回
    動角度に関する情報として出力するエンコーダにおける
    部品組付装置において、 前記エンコーダ軸を回動するエンコーダ軸回動手段と、 前記エンコーダが出力した符号化情報に基づいて前記エ
    ンコーダ軸が所定の原点角度に到達したか否かを判定す
    る原点角度判定手段と、 前記エンコーダ軸が所定の原点角度に到達した際に前記
    エンコーダ軸回動手段による前記エンコーダ軸の回動を
    停止させる回動停止手段と、 部品を所定の原点角度で保持するとともに該保持した部
    品を前記所定の原点角度とされたエンコーダ軸に組み付
    ける部品組付手段とを有することを特徴とするエンコー
    ダにおける部品組付装置。
  3. 【請求項3】 前記エンコーダ軸及びエンコーダ板を回
    動自在な状態としたまま前記エンコーダを保持するエン
    コーダ保持手段を有し、前記エンコーダ軸回動手段は、
    エンコーダ軸の後端に形成されたエンコーダ軸側係合部
    と係合する駆動部側係合部が先端に形成され前記エンコ
    ーダ軸の軸方向に移動自在であって前記近接方向に向け
    て付勢された駆動部と、前記駆動部を回動させる駆動部
    回動手段とを有し、前記部品組付手段は、所定の原点角
    度とされた部品を着脱自在に保持する部品保持手段と、
    前記部品保持手段に保持された部品を前記エンコーダ軸
    先端の部品組付部まで案内し、該部品を前記部品組付部
    に組み付ける案内手段とを有していることを特徴とする
    請求項2記載のエンコーダにおける部品組付装置。
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