JPS5820691B2 - ギヤ−の歯部リ−ド方向にテ−パを成形する加工装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、冷間鍛造によりギヤーの歯部リード方向にテ
ーパを成形する加工装置に関する。

一般に自動車用クラッチギヤーやリバースアイドラギヤ
ー又は農耕用クラッチギヤーなどは歯部のリード方向に
抜は防止のだめのテーパが付いている。

従来、このギヤー〇歯部リード方向にテーパを施すには
、ホブを偏心させるか、ピニオンカッタを傾けるかして
加工をしていた。

これらの方法は加工時間が長くかかる欠点がある。

又、冷間鍛造で加工する方法もあるが（特公昭４９−４
８８２６号公報参照）、この方法では成形の際にテーパ
部と内径との間に偏芯がでやすい欠点がある。

本発明は上記従来法の欠点を改善せんとするもので、マ
ンドレルの周囲に内面にテーパ歯を有するダイをその歯
先径の位置で嵌合し、又マンドレルの中央頭部はパンチ
中央の穴に嵌合するようにし、かつパンチ側部にストッ
パを設けたことを特徴とするギヤーの歯部リード方向に
テーパを成形する加工装置である。

実施例を図面について説明すると、第１図において１は
マンドレル、２はダイである。

ダイ２の内面には、第２図の歯部展開図に示すようにテ
ーパ部Ｔを有するテーパ歯３が形成されている。

かかるダイ２と前記マンドレル１とは、ダイ２のテーパ
歯３の歯先径の位置にある嵌合部４において嵌合してい
る。

一方、パンチ５は上方にありダイ２に嵌合するとともに
、中央の穴６にはマンドレル１の中央頭部１′が嵌合す
るようになっており、かつ側部にはストッパ７．７が設
けである。

８はノックアウトピンで４本設けられている。

かかる装置を使用して歯部を成形するには、マンドレル
１の中央頭部１′に歯型材Ｍを嵌合し、ダイ２の内面に
設けたテーパ歯３の部分をパンチ５をもって加工し所望
の歯形を形成する。

ついでパンチ５を上昇させ、ノックアウトピン８によっ
て製品を上方に取出す。

本発明は以上のとおりであって、マンドレル１とダイ２
とを嵌合構造としたため、ダイのテーパ加工部とギヤー
〇内径の芯を一致させて加工することができる。

又、パンチ５の側部にストッパ７を設けたことにより製
品の止まる位置が常に一定となり、テーパ部の長さにバ
ラツキが生ずるようなことがない。

このストッパ７は長さを適宜調整することにより、同一
のダイでテーパ部のオーバボール径が異なった製品をつ
くることが可能となる。

従来、ピニオンカッター又はホブにおいて歯部にテーパ
加工するには３０秒ないし１分に１個の加工時間がかか
ったが、本発明による装置によって冷間鍛造すれば１個
当り５秒程度の加工時間で済み、量産が可能であるばか
りでなく、製品におけるテーパ部の長さのバラツキがな
い極めて精度の高い製品が得られる。

本発明装置は、前述の自動車用クラッチギヤー又は農業
用クラッチギヤーの製造に用いられるとともに、リバー
スアイドラギヤーなどの製造にも応用可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の断面図、第２図は歯部の展
開図をそれぞれ示す。 １・・・マンドレル １／、・・マンドレル中央頭部、
２・・・ダイ、３・・・テーパ歯、４・・・嵌合部、５
・・・パンチ、６・・・穴、７・・・ストフパ、８・・
・ノンクアウトピン、Ｍ・・・歯型材、Ｔ・・・テーパ
部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ マンドレルの周囲に内面にテーパ歯を有するダイを
   その歯先径の位置で嵌合し、又マンドレルの中央頭部は
   パンチ中央の穴に嵌合するようにし。 かつパンチ側部にストッパを設けたことを特徴とするギ
   ヤーの歯部リード方向にテーパを成形する加工装置。