JP6255205B2 - 鍛造成形装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鍛造成形装置に関するものである。
従来、鍛造された内周面を有する被加工材に対し、その内径にキー溝やスプライン等(以下、単に「溝」という。)の加工が行われる場合がある。例えば、特許文献1には、まず、円盤状の被加工材を鍛造することによって中央に貫通孔を有するリング状の中間成形品を成形し、その後、その中間成形品の内周面にブローチ加工により溝を形成することにより最終成形品を成形する成形方法が開示されている。
特開2013−040652号公報
上記特許文献1に記載されるような成形方法では、鍛造成形及びブローチ加工がそれぞれ別の設備で順に実行される必要があることから、被加工材から所望の最終成形品を得るまでの工数が多く、生産性の向上が困難であるという課題がある。具体的には、特許文献1に記載の成形方法を実行するためには、通常、まず、被加工材を鍛造する鍛造装置の挟持部に前記被加工材が挟持され、この挟持された被加工材が鍛造されることにより前記中間成形品が成形される。その後、鍛造装置の挟持部から前記中間成形品が取り外され、当該中間成形品がブローチ加工装置の挟持部に挟持される。そして、前記中間成形品の内周面がブローチで切削加工されることによって溝が形成される。このように、上記の成形方法は非常に煩雑な作業を伴う。
さらに、前記中間成形品の成形と当該中間成形品への溝の形成とがそれぞれ別の装置で行われることに起因して溝の加工精度も低下する懸念がある。具体的には、鍛造装置で被加工材を鍛造することにより成形された中間成形品の公差に起因し、この中間成形品が正規の姿勢から僅かにずれた姿勢でブローチ加工装置の挟持部に挟持される場合がある。この場合、ブローチ加工の加工精度は著しく低下する。
本発明の目的は、容易に、生産性の向上と内径への高精度の溝の形成との双方を達成可能な鍛造成形装置及び成形方法を提供することである。
前記課題を解決するために、本発明者らは、被加工材への内周面の形成と当該内周面への溝の形成とを単一のインナーパンチで行うことに想到した。しかしながら、被加工材への内周面の形成と溝の形成とを同時に行うと、インナーパンチと被加工材との間に生じる摩擦が大きくなり、インナーパンチに焼き付きが発生することが懸念される。
そこで、本発明は、鍛造成形装置であって、貫通孔を有する被加工材を載置可能なダイと、前記被加工材の貫通孔を取り囲む内周面を加工するインナーパンチと、前記インナーパンチが前記被加工材に向かう送り方向に変位することによって当該被加工材に衝突する衝突位置と前記インナーパンチが前記送り方向と反対の離間方向に変位することによって前記被加工材から離間する離間位置との間で当該インナーパンチを繰り返し変位させるインナーパンチ駆動部と、を備え、前記インナーパンチは、前記被加工材の内周面を鍛造する鍛造部と、前記送り方向について前記鍛造部の後方に形成された溝形成部とを有し、前記鍛造部は、前記送り方向について前記ダイに載置される被加工材と対向する位置に形成されかつ前記被加工材の内周面を鍛造することにより前記送り方向と直交する方向の断面の内周面を前記送り方向の全域にわたって均一な基準内周面とする形状を有し、前記溝形成部は、前記送り方向について前記鍛造部の後端から外側に突出しており前記基準内周面に溝を形成可能な形状を有する鍛造成形装置を提供する。
本発明によれば、前記鍛造部によって被加工材に前記基準内周面が形成された後に当該基準内周面に前記溝形成部によって溝が形成され、しかも、前記インナーパンチが前記被加工材への衝突と離間とを繰り返しながら変位することによって前記インナーパンチと前記被加工材との間に生じる摩擦が大幅に低減されるので、前記鍛造部及び前記溝形成部の双方への焼き付きの発生が抑制され、これにより単一のインナーパンチを用いて被加工材の内周面の鍛造と前記基準内周面への溝の形成とを単一の工程で行うことが可能となる。具体的には、前記鍛造部によって被加工材に前記送り方向と直交する方向の断面の内周面が前記送り方向の全域にわたって均一な基準内周面が形成され、この基準内周面に前記溝形成部によって溝が形成されることから、前記基準内周面に溝が形成される段階では、被加工材の断面減少率が一定、すなわち、溝形成部に作用する圧力が均一となるので、前記インナーパンチと前記被加工材との間に生じる摩擦が低減される。さらに、前記インナーパンチが前記被加工材への衝突と離間とを繰り返しながら変位すること、すなわち、インナーパンチが前記送り方向に被加工材を押し込むことによって生じる被加工材の余肉からインナーパンチの受ける抵抗が大きくなり過ぎる前に当該インナーパンチが被加工材から離間することで前記抵抗を低減しながら被加工材を前記送り方向に押し込むことも相まって、前記インナーパンチと前記被加工材との間に生じる摩擦が大幅に低減される。よって、前記鍛造部及び前記溝形成部の双方への焼き付きの発生が抑制され、被加工材の内周面の鍛造と前記基準内周面への溝の形成とを単一の工程で行うことが可能となる。したがって、従来のようなブローチ工程が省略され、被加工材から所望の成形品を得るまでの工数が削減される。このため、従来行われていた工程、つまり、鍛造された後の中間成形品を鍛造装置とは別のブローチ加工装置に設置し直す工程が省略され、これにより前記中間成形品の公差に起因する溝の加工精度の低下が回避されるので、高精度の溝の形成が可能となる。
この場合において、前記鍛造部は、前記送り方向について前記溝形成部の先端から当該送り方向に向かって延び、かつ、前記送り方向と平行な外周面を有するガイド部を含むことが好ましい。
このようにすれば、前記ガイド部が前記基準内周面によるガイドを受けた状態、すなわち、前記ガイド部の前記送り方向と直交する方向への変位が抑制された状態で前記送り方向及び前記離間方向に沿って変位する前記溝形成部によって前記基準内周面に溝が形成されるので、溝の加工精度がさらに向上する。
また、本発明において、前記インナーパンチの外側に配置されたアウターパンチをさらに備え、前記ダイは、前記被加工材の外周面を取り囲むとともに前記被加工材の外形を形成可能な形状の外形形成部を有し、前記アウターパンチは、前記被加工材が拡張することにより当該被加工材の外面が前記外形形成部に密着するように当該外径形成部に対して前記被加工材を前記送り方向に押し付けることが可能な形状を有することが好ましい。
このようにすれば、前記ダイから被加工材を取り外すことなく当該被加工材の内径に加えて外径が加工され、さらに、前記アウターパンチは、前記被加工材が拡張することにより当該被加工材の外面が前記外形形成部に密着するように当該外径形成部に対して前記被加工材を前記送り方向に押し付け可能な形状を有するので、このアウターパンチが被加工材を前記外形形成部に押し付けた状態、すなわち、前記被加工材の前記ダイに対する前記送り方向と直交する方向への変位が前記ダイで拘束された状態で前記インナーパンチにより前記被加工材を加工することにより、被加工材の内径の加工精度がさらに高くなる。
また、本発明において、前記インナーパンチ駆動部は、前記インナーパンチが最初に前記被加工材に接触した位置から当該インナーパンチの前記送り方向への変位量が増加するにしたがって、前記インナーパンチが前記被加工材を押し込む押込力を増大させる押込力設定部を有することが好ましい。
このようにすれば、前記インナーパンチによる被加工材の内周面の円滑な加工が可能となる。通常、インナーパンチの前記送り方向への変位量が増加するにしたがって被加工材の余肉が生じるので、前記押込力は徐々に大きくなる。このため、例えば前記押込力が一定の場合、インナーパンチの前記送り方向への変位量(インナーパンチによる内周面の加工速度)が次第に低下する。これに対し、本発明では、インナーパンチの前記送り方向への変位量が増加するにしたがって前記押込力が次第に増大するので、内周面の円滑な加工が可能となり、これにより生産性が向上する。
また、本発明において、前記インナーパンチ駆動部は、前記インナーパンチが前記衝突位置から前記離間位置に向かって変位する速度を調整可能な速度調整部を有することが好ましい。
このようにすれば、被加工材の素材や形状に柔軟に対応しながら当該被加工材を加工することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、容易に、内径への高精度の溝の形成と生産性の向上との双方を達成可能な鍛造成形装置及び成形方法を提供することができる。
本発明の一実施形態の鍛造成形装置の概略を示す図である。 図1の鍛造成形装置の概略を示す図である。 図1に鍛造成形装置のインナーパンチの底面図である。 インナーパンチ駆動部の構成を示す図である。 インナーパンチとこのインナーパンチに作用する抵抗との関係を示すグラフである。
本発明の一実施形態の鍛造成形装置について、図1〜図5を参照しながら説明する。
図1及び図2に示されるように、本実施形態の鍛造成形装置は、被加工材10を載置可能なダイ20と、インナーパンチ30と、アウターパンチ40とを備えている。また、本鍛造成形装置は、図4に示されるように、インナーパンチ30を駆動するインナーパンチ駆動部50を備えている。本鍛造成形装置では、ベベルギア、デファレンシャルサイドギア、ハイポイドリングギア、スパーギア、スリーブヨーク、その他異形形状を有する成形品の成形が可能である。なお、図1では、インナーパンチ30の中心軸Oよりも左側には、インナーパンチ30及びアウターパンチ40がともに被加工材10に接触する前の状態が示されており、中心軸Oよりも右側には、アウターパンチ40が被加工材10をダイ20に押し付けるとともにインナーパンチ30が被加工材10の内径を加工している途中の状態が示されている。図2では、中心軸Oよりも左側には、アウターパンチ40が被加工材10をダイ20に押し付けるとともにインナーパンチ30が被加工材10の内径を加工している途中の状態が示されており、中心軸Oよりも右側には、インナーパンチ30による被加工材10の内径の加工が終了した状態が示されている。また、以下の説明では、図1及び図2の下側を下方または前方とし、図1及び図2の上側を上方または後方とする。
被加工材10は、貫通孔を取り囲む内周面10aを有する環状の部材である。具体的には、冷間、温間又は熱間鍛造成形された素材の中央がピアシングされることにより、貫通孔を有する被加工材10が形成される。なお、図1の中心軸Oの右側及び図2の中心軸Oの左側において、加工前の内周面10aの位置が二点鎖線で示されている。
ダイ20は、被加工材10を載置可能でかつ被加工材10の外形を形成可能な形状の外形形成部22を有する。外形形成部22は、被加工材10の周囲を取り囲む凹状となっている。本実施形態のダイ20は、インナーパンチ30及び被加工材10の抜きカス14(図2を参照)の挿通を許容する空間を取り囲む内周面24を有する。外形形成部22の下端は、内周面24の上端とつながっている。
インナーパンチ30は、図1及び図2に示されるように、上下方向に繰り返し変位しながら被加工材の内周面10aを加工する工具である。より具体的には、インナーパンチ30は、インナーパンチ30が被加工材10に向かう送り方向(図1及び図2の下方)に変位することによって当該被加工材10に衝突する衝突位置と、インナーパンチ30が前記送り方向と反対の離間方向(図1及び図2の上方)に変位することによって被加工材10から離間する離間位置との間を繰り返し変位しながら被加工材の内周面10aを加工する。インナーパンチ30のこの動作は、インナーパンチ駆動部50によって実現される。この点については、後に詳述する。具体的に、インナーパンチ30は、被加工材10の内周面10aを鍛造する鍛造部32と、被加工材10にキー溝やスプライン等の溝を形成する溝形成部34とを有している。
鍛造部32は、ダイ20に載置された被加工材10と対向する位置に形成されている。図2に示されるように、鍛造部32は、被加工材10の内周面10aを鍛造することにより当該被加工材10に基準内周面10bを形成する。基準内周面10bは、中心軸Oの軸方向と直交する方向の断面の内周面が前記軸方向の全域にわたって均一な形状の内周面である。図3に示されるように、鍛造部32は、前記軸方向と直交する面と平行な平坦部32aと、この平坦部32aから前記軸方向について上方に延びる形状の傾斜部32bと、前記軸方向(送り方向)と平行な外周面を有するガイド部32cとを有する。平坦部32aは、インナーパンチ30の先端(図1では下端)に形成されている。傾斜部32bは、平坦部32aの外縁から上方に向かうにしたがって次第にその外径が大きくなる形状を有する。ガイド部32cは、傾斜部32bの上端から上方に向かって延びて溝形成部34につながる形状、換言すれば、溝形成部34の先端(図1では下端)から送り方向に沿って延びて傾斜部32bの外縁につながる形状を有する。ガイド部32cの外径は、平坦部32aのそれよりも大きくなっている。本実施形態では、平坦部32a及び傾斜部32bは、円すい台形状となっており、ガイド部32cは、円柱状となっている。すなわち、被加工材10の内周面10aはガイド部32cによって基準内周面10bとなるように加工される。
溝形成部34は、前記送り方向について鍛造部32の直後(図1では鍛造部32のすぐ上側)に形成されており、鍛造部32によって形成された基準内周面10bに溝を形成する。この溝形成部34は、基部34aと、突出部34bとを有する。
基部34aは、ガイド部32cの後端から上方に向かって延びる形状を有する。本実施形態では、基部34aは軸方向に長い形状となっており、全体として円柱状となっている。
突出部34bは、基部34aの外面から外側(中心軸Oから離れる側)に向かって突出するとともに軸方向に長い形状を有する。突出部34bは、ガイド部32cの後端から上方に向かうにしたがって次第に外側への突出量が増すテーパ部を有する。本実施形態では、図3に示されるように、複数の突出部34bが中心軸O回りに等間隔に配置されている。なお、図1及び図2では、当該図の左右に位置する突出部34bのみが示されている。
インナーパンチ駆動部50によってインナーパンチ30が駆動されると、上下方向に往復動するように変位する鍛造部32によって被加工材10の内周面10aに基準内周面10bが先行して形成され、それに引き続き上下方向に往復動するように変位する溝形成部34によって基準内周面10bに溝10cが形成される。そして、インナーパンチ30による被加工材10の内径の加工が終了したときに被加工材10の抜きカス14がダイ20の内周面24の内側において下方に落下する。
アウターパンチ40は、インナーパンチ30の外側に配置されている。アウターパンチ40は、円筒状であり、ダイ20の外形形成部22に載置された被加工材10を前記送り方向に押し付ける。具体的には、アウターパンチ40の下端には前記軸方向と直交する面と平行な押付部42が形成されており、この押付部42で被加工材10の周縁部を前記送り方向に押圧する。これにより、被加工材10が拡張して当該被加工材10の外面が外形形成部22に密着する。このアウターパンチ40は、インナーパンチ30と独立して上下方向に変位可能となっている。具体的には、アウターパンチ40は、当該アウターパンチ40を駆動するアウターパンチ駆動部(図示略)によって駆動される。本実施形態では、アウターパンチ40がインナーパンチ30に先行して前記送り方向に駆動され、被加工材10を外形形成部22に押し付ける。
また、アウターパンチ40には、潤滑油供給流路44が形成されている。潤滑油供給流路44は、アウターパンチ40を前記軸方向と直交する方向に貫通している。本実施形態では、潤滑油供給流路44は、中心軸O回りに90度間隔で4箇所に形成されている。潤滑油供給流路44を通じてアウターパンチ40の外側から供給された潤滑油は、インナーパンチ30の外面に噴射される。この潤滑油は、インナーパンチ30の外面を下方へ伝っていき、被加工材10の内周面10aに至る。よって、インナーパンチ30と被加工材10との間の摩擦が低減される。本実施形態では、潤滑油は、1秒間に1回のペースで噴射される。
次に、図4を参照して、インナーパンチ駆動部50について説明する。
インナーパンチ駆動部50は、上下方向に伸縮可能な油圧シリンダ500と、この油圧シリンダ500を伸縮方向に駆動する油圧系統502とを有する。
油圧シリンダ500は、ピストン507と、これを昇降可能に収容するシリンダ本体501と、ロッド508と、を有し、前記ピストン507は前記シリンダ本体501内を上側のヘッド室501aと下側のロッド室501bとに分離するように当該シリンダ本体501内に装填されている。前記ロッド508は、前記ピストン507から前記シリンダ本体501の下端を超えて下方に延び、このロッド508の下端508aにインナーパンチ30の上端が接続されている。よって、油圧シリンダ500の伸縮、すなわち、前記ピストン507及びロッド508の上下方向の変位に合わせて、インナーパンチ30が上下方向に変位する。
油圧系統502は、油圧ポンプ503と、吐出流量調整部505と、切換弁510と、シーケンス弁530と、圧力設定部536と、流量調整弁540と、流量調整部546と、緩衝部550と、初期位置調整部560とを有している。
油圧ポンプ503は、前記吐出流量調整部505から出力される電気信号に応じて、その吐出流量が調整可能な可変容量形ポンプである。この油圧ポンプ503は、回転数を調整可能なモータ504に接続されている。つまり、油圧ポンプ503からの吐出流量は、前記レギュレータ及びモータ504の回転数の双方によって調整可能となっている。前記レギュレータ及びモータ504の回転数、すなわち、油圧ポンプ503からの作動油の吐出量は、油圧ポンプ503及びモータ504に接続された吐出流量調整部505によって調整される。
切換弁510は、第一油路521を介して油圧ポンプ503と接続されており、第二油路522を介してヘッド室501aと接続されており、第三油路523を介してロッド室501bと接続されており、第四油路524を介してタンクTと接続されている。切換弁510は、油圧ポンプ503から吐出された作動油を第一油路521及び第二油路522を介してヘッド室501aに導くとともにロッド室501bから戻り油を第三油路523及び第四油路524を介してタンクTに導くシリンダ下げ位置510bと、油圧ポンプ503から吐出された作動油を第一油路521及び第三油路523を介してロッド室501bに導くとともにヘッド室501aから戻り油を第二油路522及び第四油路524を介してタンクTに導くシリンダ上げ位置510aとの間でスプールを切り換え可能な油圧パイロット式の2位置切換弁である。
切換弁510は、第一パイロット室511と、第二パイロット室512と、ばね513とを有している。ばね513は、スプールがシリンダ下げ位置510bとなる方向に当該スプールを常時付勢している。このため、第一パイロット室511にパイロット圧が作用していないときは、スプールはシリンダ下げ位置510bに維持される。前記第一パイロット室511は、第一パイロットライン531を介して前記第一油路521に接続され、この第一パイロットライン531を通じて前記第一油路521から第一パイロット室511にパイロット圧が供給されたときは、当該パイロット圧がばね513の付勢力に抗してスプールをシリンダ上げ位置510aに切り換える。前記第二パイロット室512は、第二パイロットライン532を介して前記第四油路524に接続され、この第二パイロットライン532を通じて前記第四油路524から第二パイロット室512に供給されるパイロット圧は、前記ばね513とともに、スプールがシリンダ下げ位置510bとなる方向に当該スプールを付勢する。
シーケンス弁530は、前記第一パイロットライン531の途中に設けられ、その開弁及び閉弁によって当該第一パイロットライン531の開通及び遮断を行う。シーケンス弁530は、その一次圧、すなわち、第二油路522を介して前記ヘッド室501aに接続される第一油路521の圧力、が前記圧力設定部536により設定される設定圧を超えたときに開弁する。より具体的には、インナーパンチ30が被加工材10に接触して当該被加工材10から抵抗を受けることにより当該インナーパンチ30及び油圧シリンダ500のピストン507の下降が抑制されてヘッド室501aに作用する圧力及び第一油路521の圧力が上昇し、当該第一油路521の圧力が前記設定圧に対応する圧力を超えたときに、シーケンス弁530が開く。そうすると、第一パイロットライン531が開通されて第一パイロット室511にパイロット圧が作用する。また、これと同時に、第一パイロットライン531に供給された作動油は、絞り弁535を経由して第二パイロットライン532にも供給される。なお、シーケンス弁530は、ヘッド室501aの圧力が前記設定値を下回ったときに閉じる。
本実施形態のシーケンス弁530は比例電磁式の弁であり、当該シーケンス弁530の設定圧を外部の圧力設定部536によって調整可能となっている。シーケンス弁530の設定圧は、インナーパンチ30が被加工材10を押し込む押込力に相当するため、圧力設定部536は「押込力設定部」に相当する。図5に示されるように、圧力設定部536は、インナーパンチ30が最初に被加工材10に接触した位置(初期位置)から当該インナーパンチ30の前記送り方向への変位量が増加するにしたがって前記押込力が大きくなるように前記設定圧を増大させる。
流量調整弁540は、第二パイロットライン532に設けられている。この流量調整弁540の開度が調整されることにより第二パイロット室512へ流入する作動油の流量、すなわち、第二パイロット室512に作用するパイロット圧が調整される。本実施形態の流量調整弁540は比例電磁式の弁であり、当該流量調整弁540の開度は外部の流量調整部546によって調整可能となっている。流量調整弁540の開度が小さくなれば、第二パイロット室512に作用するパイロット圧が小さくなるので、スプールがシリンダ下げ位置510bに戻る速度が小さくなり、よって油圧シリンダ500のピストン507及びインナーパンチ30が上昇する速度も小さくなる。換言すれば、流量調整部546は、流量調整弁540の開度を調整することによってインナーパンチ30が離間方向へ変位する速度を調整する「速度調整部」を構成する。本実施形態では、油圧シリンダ500の変位速度は、速度調整部によって5〜800spmの間で調整可能となっている。
緩衝部550は、第四油路524に設けられており、各油路での作動油の振動を低減させる。緩衝部550は、作動油を蓄えることが可能なアキュームレータ551と、第四油路524のうちアキュームレータ551よりもタンクT側に設けられた絞り弁552と、この絞り弁552と並列に接続された逆止弁553とを有する。
初期位置調整部560は、油圧シリンダ500におけるピストン507及びインナーパンチ30の上下方向についての初期位置を調整するためのものである。初期位置調整部560は、電磁切換弁561と、逆止弁を含む背圧保持部566と、パイロット式の可変流量調整弁を含む調整部567とを有する。電磁切換弁561は、中立位置561a、シリンダ下げ位置561b及びシリンダ上げ位置561cの3位置の間で切換操作される電磁式の3位置切換弁である。電磁切換弁561は、パイロットライン564、第二油路522及び第三油路523に接続されている。この電磁切換弁561の位置を外部からオペレータが切り換え操作することにより油圧シリンダ500及びインナーパンチ30の初期位置が調整される。具体的には、オペレータは、インナーパンチ30の下端が被加工材10の上端に当接する位置を初期位置として設定する。
なお、第二油路522および第三油路523には、それぞれパイロットチェック弁571,572が設けられており、当該弁のパイロットポートは、切換弁573を介してパイロットラインまたはタンクラインへ接続されている。
パイロットチェック弁571,572は、ロッド508とインナーパンチ30とを上下動する場合にはともに開いており、初期位置調整部560により、インナーパンチ30の下端の位置を調整するときのみともに閉じるように操作される。これにより、切換弁510の内部漏れを気にせずに、初期位置調整を行うことができる。
また、第一油路521から分岐した油通路575には、リリーフ弁576が設けられている。このリリーフ弁576は、アンロード弁として使用されることができる。すなわち、リリーフ弁576のバネ側の油室は、減圧弁577、絞り578及び電磁弁579を順次介してタンクラインに接続されており、電磁弁579が開位置に操作された場合は、前記バネ側の油室をタンクへ連通することでリリーフ弁576はアンロード弁として機能する。また、電磁弁579が閉位置に操作された場合は、前記バネ側の油室とタンクとの連通が遮断され、リリーフ弁576は通常の安全弁として機能する。
次に、図4を参照しながら油圧シリンダ500を用いてインナーパンチ30を上下に繰り返し変位させる機構について説明する。
図4に示されるように、初期状態では、切換弁510のスプールは、ばね513の付勢力を受けてシリンダ下げ位置510bに保持されている。この状態で油圧ポンプ503が駆動されると、当該油圧ポンプ503から吐出された作動油が第一油路521及び第二油路522を介してヘッド室501aに供給されることによって油圧シリンダ500が伸長する(図4においてピストン507及びロッド508が下側に変位する)ので、インナーパンチ30が下向きすなわち前記送り方向に変位する。
そして、インナーパンチ30、より具体的には鍛造部32が被加工材10に衝突すると、インナーパンチ30が被加工材10の余肉12から抵抗を受けることによってインナーパンチ30及びピストン507の下降が抑制され、これによりヘッド室501a内の圧力及びポンプラインである第一油路521の圧力が上昇する。この圧力がシーケンス弁530の設定圧を超えると、シーケンス弁530が開いて第一パイロットライン531を開通し、これにより第一パイロットライン531を介して第一パイロット室511にパイロット圧が加わる。そうすると、切換弁510のスプールはシリンダ上げ位置510aに切り換わる。これにより、油圧ポンプ503から吐出された作動油が第一油路521及び第三油路523を介してロッド室501bに供給されて油圧シリンダ500を収縮させる(図4においてピストン507を上側に変位させる)ので、インナーパンチ30が上向きすなわち前記離間方向に変位する。そうすると、ヘッド室501a内の圧力及び第一油路521の圧力がシーケンス弁530の設定圧を下回るので、シーケンス弁530が閉じて第一パイロットライン531を遮断する。従って、切換弁510のスプールがばね513の付勢力及び第二パイロット室512に作用するパイロット圧を受けることによって当該スプールがシリンダ下げ位置510bに切り換わる。
以上のようにスプールがシリンダ下げ位置510bとシリンダ上げ位置510aとの間の切り換えを自動的に繰り返すことにより、油圧シリンダ500のピストン507及びロッド508並びにインナーパンチ30が一体となって上下方向の変位を繰り返す。この間、上記したように、圧力設定部536によってシーケンス弁530の設定圧が特定の初期値から時間の経過とともに徐々に増加するように調整される。
続いて、被加工材10の加工工程を説明する。
まず、ダイ20の外形形成部22に被加工材10が載置される。そして、図示略のアウターパンチ駆動部によってアウターパンチ40が下方に駆動され、押付部42によって被加工材10の周縁部が下方に押し付けられる。このとき、被加工材10が塑性変形してその外面が外向きに拡張し、当該被加工材10の外面が外形形成部22に密着する。これにより、被加工材10の外形が形成される。そして、この状態で、被加工材10は、前記送り方向と直交する方向へ変位しないようにダイ20で拘束される。このことは、次のインナーパンチ30による鍛造成形の精度の向上に寄与する。
続いて、オペレータは、初期位置調整部560を用いることによってインナーパンチ30の下端の位置を当該下端が被加工材10の表面に当接するように手動で調整する。図5に示されるように、本実施形態では、インナーパンチ30の下端の初期位置を示す目盛りは約41.0mmとなっている。また、シーケンス弁530の設定圧(圧力設定部での設定圧)は、初期値が約4.5MPaであり、その後、次第に約11MPaとなるまで上昇するように設定される。
初期状態では、切換弁510の位置は、ばね513の付勢力によりシリンダ下げ位置510bに保持されている。この状態で油圧ポンプ503が駆動されると、シリンダ本体501のヘッド室501aに作動油が供給されるので、ピストン507、ロッド508及びその下端508aに接続されたインナーパンチ30が一体に下降し、当該インナーパンチ30の先端(鍛造部32)が被加工材10に衝突する。このとき、被加工材10に余肉12が生じる。そして、インナーパンチ30が前記余肉12から受ける抵抗によって上昇する第一油路521の圧力がシーケンス弁530の初期設定圧である約4.5MPaに到達したときにシーケンス弁530が開き、第一パイロット室511にパイロット圧が作用する。このパイロット圧は、ばね513の付勢力に抗しながら切換弁510のスプールをシリンダ上げ位置510aに切り換える。そうすると、油圧ポンプ503から吐出された作動油がロッド室501bに供給されるので、油圧シリンダ500のピストン507及びインナーパンチ30の変位方向が逆転し、これらは被加工材10から離間するように上昇する。これにより、前記抵抗がなくなり、ヘッド室501a内の圧力が下がって第一油路521の圧力がシーケンス弁530の初期設定圧である約4.5MPaを下回った時点でシーケンス弁530が閉じて第一パイロットライン531を遮断する。このとき、切換弁510のスプールがばね513の付勢力及び第二パイロット室512に作用するパイロット圧によってシリンダ下げ位置510bに切り換わる。そうすると、油圧ポンプ503から吐出された作動油がヘッド室501aに供給されるので、再び油圧シリンダ500のピストン507及びインナーパンチ30が一体に前記送り方向(下方)に変位し、インナーパンチ30が被加工材10に衝突する。以上の要領で、インナーパンチ30は被加工材10への衝突と離間とを繰り返しながら当該被加工材10の内径を加工する。なお、本実施形態では、図5に示されるように、インナーパンチ30による被加工材10の加工が始まってから終了するまでの期間Aに当該インナーパンチ30は被加工材10への衝突を10回繰り返す。
通常、インナーパンチ30の前記送り方向への変位量が増加するにしたがって、すなわち、インナーパンチ30の下端の高さ位置が低くなるにしたがって、被加工材10に生じる余肉12の量が増えるので、インナーパンチ30が被加工材10から受ける抵抗は徐々に大きくなる。このため、例えばシーケンス弁530の設定圧が一定の場合、インナーパンチ30の前記送り方向への変位量(インナーパンチ30による内周面10aの加工速度)が次第に低下する。そのため、本実施形態では、図5に示されるように、時間が経過するにしたがって(インナーパンチ30の前記送り方向への変位量が増加するにしたがって)シーケンス弁530の設定圧(インナーパンチ30が被加工材10を押し込む押込力)が約4.5MPaから約11MPaに徐々に増大するように圧力設定部536でその圧力を設定している。よって、内周面10aが円滑に加工される。これにより生産性が向上する。なお、図5から、インナーパンチの位置が極小となる位置とインナーパンチが被加工材から受ける抵抗が極大となる位置とが一致していること、及びインナーパンチの位置が極大となる位置とインナーパンチが被加工材から受ける抵抗が極小となる位置とが一致していることが分かる。加えて、インナーパンチが被加工材から受ける抵抗の極大値を結ぶ線の形状が、圧力設定部での設定圧のそれに略一致していることが分かる。
インナーパンチ30が被加工材10の内径を加工する上記の工程では、まず、上下方向に変動する鍛造部32が被加工材10への衝突を繰り返すことによって当該被加工材10に基準内周面10bが形成され、その後、上下方向に変動する溝形成部34が被加工材10への衝突を繰り返すことによって前記基準内周面10bに溝10cが形成される。前記基準内周面10bは、中心軸Oの軸方向と直交する方向の断面の内周面が前記軸方向の全域にわたって均一な形状の内周面であることから、この基準内周面10bに溝形成部34によって溝10cが形成される段階では、常に被加工材10の断面減少率が一定、すなわち、突出部34bに作用する圧力が均一となる。よって、基準内周面10bを形成することなく直接被加工材10の内周面10aに溝を形成する場合に比べて、インナーパンチ30と被加工材10との間に生じる摩擦が低減される。
さらに、インナーパンチ30が被加工材10への衝突と離間とを繰り返しながら変位すること、すなわち、インナーパンチ30が前記送り方向に被加工材10を押し込むことによって生じる被加工材10の余肉12からインナーパンチ30が受ける抵抗が大きくなり過ぎる前に当該インナーパンチ30が被加工材10から離間することで前記抵抗を低減しながら被加工材10を前記送り方向に間欠的に押し込むことも相まって、インナーパンチ30と被加工材10との間に生じる摩擦が大幅に低減される。
よって、鍛造部32及び溝形成部34の双方への焼き付きの発生が抑制されるので、単一のインナーパンチ30を用いて被加工材10の内周面10aの鍛造と基準内周面10bへの溝10cの形成とを単一の工程で行うことが可能となる。したがって、従来のようなブローチ工程が省略され、被加工材10から所望の成形品を得るまでの工数が削減される。このため、従来行われていた工程、つまり、鍛造された後の中間成形品を鍛造装置とは別のブローチ加工装置に設置し直す工程が省略され、これにより前記中間成形品の公差に起因する溝の加工精度の低下が回避されるので、高精度の溝の形成が可能となる。
また、本実施形態の鍛造部32は、前記送り方向について溝形成部34の先端から当該送り方向に向かって延び、かつ、前記送り方向と平行な外周面を有するガイド部32cを含むことから、インナーパンチ30が被加工材10を加工する工程では、ガイド部32cが基準内周面10bによるガイドを受けた状態、すなわち、ガイド部32cの前記送り方向と直交する方向への変位が抑制された状態で前記送り方向及び前記離間方向に沿って変位する溝形成部34によって基準内周面10bに溝が形成される。よって、溝10cの加工精度がさらに向上する。
さらに、本実施形態では、アウターパンチ40が被加工材10を外形形成部22に押し付けた状態、すなわち、被加工材10が前記送り方向と直交する方向へ変位しないようにダイ20で拘束された状態でインナーパンチ30により被加工材10が加工されるので、被加工材10の内径の加工精度がさらに高くなる。加えて、本鍛造成形装置では、ダイ20から被加工材10を取り外すことなく当該被加工材10の内径及び外径の双方が加工される。
また、本実施形態のインナーパンチ駆動部50は、速度調整部を有することから、被加工材10の素材や形状に柔軟に対応しながら当該被加工材10を加工することが可能となる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、ガイド部32cが前記軸方向と平行な外周面を有する形状である例が示されたが、ガイド部32cは、当該ガイド部32cの後端から先端に向かうにしたがって徐々にかつ僅かに縮径する形状であってもよい。
また、溝形成部34の突出部34bの形状及び個数は、上記実施形態で示した例に限られない。例えば、キー溝を形成する場合、突出部34bは1つとされる。
また、本実施形態では、ガイド部32c及び基部34aが円柱状、すなわち、ガイド部32c及び基部34aの前記軸方向と直交する方向の断面が円形である例が示されたが、これらの断面形状は、円形に限られない。例えば、ガイド部32c及び基部34aの断面は、楕円や多角形であってもよい。
10 被加工材
10a 内周面
10b 基準内周面
10c 溝
20 ダイ
22 外形形成部
30 インナーパンチ
32 鍛造部
32c ガイド部
34 溝形成部
34b 突出部
40 アウターパンチ
44 潤滑油供給流路
50 インナーパンチ駆動部
500 油圧シリンダ
501 シリンダ本体
502 油圧系統
503 油圧ポンプ
504 モータ
505 吐出流量調整部
510 切換弁
510aシリンダ上げ位置
510bシリンダ下げ位置
511 第一パイロット室
512 第二パイロット室
513 ばね
521 第一油路
522 第二油路
523 第三油路
524 第四油路
530 シーケンス弁
536 圧力設定部(押込力設定部)
540 流量調整弁
546 流量調整部(速度調整部)
550 緩衝部
560 初期位置調整部

Claims (4)

  1. 鍛造成形装置であって、
    貫通孔を有する被加工材を載置可能なダイと、
    前記被加工材の貫通孔を取り囲む内周面を加工するインナーパンチと、
    前記インナーパンチが前記被加工材に向かう送り方向に変位することによって当該被加工材に衝突する衝突位置と前記インナーパンチが前記送り方向と反対の離間方向に変位することによって前記被加工材から離間する離間位置との間で当該インナーパンチを繰り返し変位させるインナーパンチ駆動部と、を備え、
    前記インナーパンチは、
    前記送り方向について前記ダイに載置される被加工材と対向する位置に形成されかつ前記被加工材の内周面を鍛造することにより前記送り方向と直交する方向の断面の内周面を前記送り方向の全域にわたって均一な基準内周面とする形状を有して前記被加工材の内周面を鍛造する鍛造部と、
    前記送り方向について前記鍛造部の後端から前記離間方向に沿って延びる形状を有する基部と、前記基部の軸方向と直交する方向について前記基部の外面から外側に向かって突出するとともに前記基準内周面に溝を形成する突出部と、を有する溝形成部とを有し、 前記インナーパンチ駆動部は、
    前記送り方向及び前記離間方向に伸縮可能であり、前記インナーパンチが前記送り方向及び前記離間方向に変位するように前記インナーパンチと接続された油圧シリンダと、
    前記油圧シリンダを伸縮方向に駆動する油圧系統と、を有し、
    前記油圧系統は、
    前記油圧シリンダに接続された前記インナーパンチが前記被加工材を押し込む力である押込力に相当する設定圧を設定可能なシーケンス弁と、
    前記設定圧を調整可能な圧力設定部と、を有し、 前記圧力設定部は、前記油圧シリンダが前記衝突位置と前記離間位置との間で前記インナーパンチを繰り返し変位させる過程において、前記インナーパンチが最初に前記被加工材に接触した位置から当該インナーパンチの前記送り方向への変位量が増加するにしたがって前記インナーパンチの前記押込力が増大するように前記設定圧を増大させる鍛造成形装置。
  2. 請求項1に記載の鍛造成形装置において、
    前記鍛造部は、前記送り方向について前記溝形成部の先端から当該送り方向に向かって延び、かつ、前記送り方向と平行な外周面を有するガイド部を含む鍛造成形装置。
  3. 請求項1又は2に記載の鍛造成形装置において、
    前記インナーパンチの外側に配置されたアウターパンチをさらに備え、
    前記ダイは、前記被加工材の外周面を取り囲むとともに前記被加工材の外形を形成可能な形状の外形形成部を有し、
    前記アウターパンチは、前記被加工材が拡張して当該被加工材の外面が前記外形形成部に密着するように当該外形形成部に対して前記被加工材を前記送り方向に押し付けることが可能な形状を有する鍛造成形装置。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載の鍛造成形装置において、
    前記油圧系統は、前記インナーパンチが前記衝突位置から前記離間位置に向かって変位する速度を調整可能な速度調整部をさらに有する鍛造成形装置。
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