JP3462246B2 - 整流子の製造方法およびその製造用鍛造型 - Google Patents

整流子の製造方法およびその製造用鍛造型

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、整流子電動機の電機
子に装着される整流子の製造方法およびその製造用鍛造
型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は例えば特公昭58−5515号公
報に詳述されている公知の冷鍛加工用鍛造型を示す断面
図で、その左半分は冷鍛加工前の状態を示しかつ右半分
は冷鍛加工後の状態を示している。図において、1は外
型、2は押型で、位置決めの突起3がある。4はリング
体5の受部、6は外型1の絞り部、7は芯型で、その断
面は図7で示す形状で突部8と溝部9とで構成されてい
る。リング体5は次のようにして作られる。図8におい
て、10は銅線又は銅板で、所定長さに切断する。この
とき切口11と切欠部12とを作るようにする。これを
図9に示すようにまるめて、切口11を突き合わせて突
き合わせ部13を作る。
【0003】図6において、受部4にリング体5をのせ
る。このとき、リング体5の切欠部12は突起3をはさ
み込むようにして位置決めする。この状態で外型1を下
方へ移動すると、リング体5は絞り部6で延展し、セグ
メントリングができる。このセグメントリングをモール
ド成型し、セグメントの外周を加工してセグメントに分
離して整流子にする。上記の従来例ではリング体5の切
欠部12を突起3に合わせることにより、突き合わせ部
13は上記の鍛造型で延展したとき、セグメント溝と正
確に一致させる。
【0004】図10は特公昭58−5515号公報にお
いて他の実施例として示されているもので、芯型7の突
部8のうち一箇所を特に長くした延長突部14を作り、
リング体15の切欠部16が入るようにしたものであ
る。この場合、切欠部16はリング体15の中心に向っ
て開くようにする必要がある。外型1を下方へ移動する
と、リング体15は外型1の絞り部6に押されて芯型7
の溝部9へ入り込む。この場合、延長突部14と絞り部
6とが衝突しないように絞り部6に縦溝を作る必要があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の整流子の製造過
程におけるセグメントリングの作り方は以上の通りであ
るが、図6に示すように押型2に突起3をつけてリング
体5の切欠部12を挿入するようにしたので、リング体
5を冷鍛加工したときに突き合わせ部13は真直にのび
るとは限らず、切口11の面の状態及び突き合わせ部1
3の軸方向の倒れ角θ(図9に示すようにリング体5の
中心Oを通る線と突き合わせ部13とのなす角度のこと
をいう)などに比例して斜め方向に延展し、セグメント
溝から外れるものができる。また、その倒れ角θの斜傾
が大きいと、同様にセグメント溝から外れるのである。
【0006】図10の従来例はかかる欠点を除くことが
できる。即ち、リング体15を冷鍛加工すると、切欠部
16は延長突部14に沿い延展し、真直にのびるからで
ある。この点においてこの従来例は優れた方法と言える
が、延長突部14は厚みが薄くかつ長いので、冷鍛加工
時に加わるリング体15の圧力で切損することが多く、
その取り換えに時間がかかり量産性に問題がある。
【0007】また、芯型7は突部8と溝部9が複雑な形
をしているから、放電加工で製作するので加工時間が永
くかかり、高価な型になる。この従来例のように延長突
部14を有するときは、加工部分がさらに多くなり、よ
り永い加工時間が必要となる。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、リング体を冷鍛加工したときに
その突き合わせ部を真直に延展させることにより生産歩
留りを向上することのできる整流子の製造方法を得るこ
とを目的とする。また、かかる冷鍛加工に使用する鍛造
型の構造を簡単にして安価で長寿命となる整流子製造用
鍛造型を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る整
流子の製造方法は、外型,押型,芯型からなるセグメン
トリングを作るための鍛造型の前記外型の内周部に軸方
向に直線をなし切欠部を挿入しうるようにされたリブを
設けると共に前記押型の外周部に前記リブと嵌合する凹
部を設け、かつリング体を鍛造型に入れるときに切欠部
を前記リブに合わせて挿入して冷鍛加工するものであ
る。
【0010】請求項2の発明に係る整流子製造用の鍛造
型は、外型,押型,芯型からなる鍛造型の前記外型の内
周部に軸方向に直線をなし切欠部を挿入しうるようにさ
れたリブを設け、前記押型の外周部に前記リブと嵌合す
る凹部を設け、冷鍛加工時にセグメントリングの突き合
わせ部がリブに沿って延展するようにしたものである。
【0011】
【作用】請求項1の発明においては、外型の内周部に軸
方向に直線をなし切欠部を挿入しうるようにされたリブ
を設けたから、冷鍛加工時にリング体の突き合わせ部は
リブに沿って延展して真直にのび、セグメントリングの
溝部に一致する。請求項2の発明においては、外型の内
周部に軸方向に直線をなし切欠部を挿入しうるようにさ
れたリブを設け、押型の外周部に前記リブと嵌合する凹
部を設けるので、構造が簡単になる。
【0012】
【実施例】実施例1. 請求項1の発明の一実施例を図について説明する。図1
は冷鍛加工で使用する鍛造型を示す断面図であり、この
鍛造型は外型17,押型18,芯型19からなってい
る。外型17の内周部には絞り部20,テーパ部21,
開口部22が形成され、かつこの各部に軸方向に直線を
なし切欠部12挿入しうるようにされたリブ23が突
設されている。押型18はリング体5を押すためにあっ
て、リブ23に対向する位置に凹部(溝)24が設けら
れている。なお、芯型19は従来例で説明したものと同
じであるので説明を省略する。
【0013】図1において右半分はリング体5を開口部
22から挿入した状態を示しかつ左半分は押型18を下
方に移動させリング体5を押し出してセグメントリング
25にした状態を示している。図2は開口部22から見
た外型17の平面図で、リブ23の状態を示している。
リング体5を開口部22へ挿入するとき、切欠部12を
リブ23に合わせて挿入する。
【0014】押型18を下方に移動させると、リング体
5は絞り部20により芯型19に押しつけられて延展す
る。このとき切欠部12はリブ23に沿って延展するの
で、突き合わせ部13もリブ23に沿って直線状にのび
てゆく。リブ23はあらかじめ芯型19の突部と対向す
るようにセットしてあるから、突き合わせ部13は突部
の頂上にくるようになる。
【0015】図3は以上のようにして作ったセグメント
リング25を示す図で、芯型19と絞り部20に押され
てセグメント溝26,歯27ができている。28はライ
ザで、図1に示す外型17のテーパ部21にあるリブ2
3により溝29ができている。30はリング体5の突き
合わせ部13が延展してできた線で、セグメント溝26
の頂部に一致している。ライザ28は、セグメント溝2
6と連通したスリット31(図4参照)を入れたのちモ
ールド樹脂で成形する。
【0016】図4はモールド樹脂で成形した整流子の正
面図である。モールド樹脂32で成形した後、セグメン
ト33の外周を削り、橋絡片34を切除して各セグメン
ト33は電気的に分離する。次いでライザ溝35を切
り、内径36を切削して整流子に完成させる。なお、図
5は図4の側面図である。 実施例2.図1,図2に示すように外型17の内周部に
リブ23を設け、押型18の外周部に凹部24を設ける
だけの鍛造型となるので、型の構造が簡単になり、型の
製作が容易にかつ安価になるのである。
【0017】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれば
外型の内周部に軸方向に直線をなし切欠部を挿入しうる
ようにされたリブを設けてリング体の切欠部をこのリブ
に合わせて冷鍛加工することにより、線材の切口が多少
ゆがんでいても延展途上にリブで誘導されてその突き合
わせ部はセグメント溝内を延展するので、リング体をラ
フに作って歩留りのよいセグメントリングを得ることが
できるという効果が得られる。
【0018】また、請求項2の発明によれば外型の内周
部にリブを作るだけでよいから型の製作が容易であり、
しかも芯型に位置決めしたものに比べてリブの高さを低
くできるので型寿命の点からも有利であり、かつ型を安
価に作ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による鍛造型を示す断面図
である。
【図2】図1の外型のみを示す上面図である。
【図3】この発明の一実施例によるセグメントリングを
示す正面図である。
【図4】この発明の一実施例による整流子完成品を示す
正面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】従来の鍛造型を示す断面図である。
【図7】図6の芯型のみを示す断面図である。
【図8】線材の形状を示す図である。
【図9】リング体を示す正面図である。
【図10】従来の鍛造型の芯型による位置決め方法を示
す図である。
【符号の説明】
5 リング体 10 銅線材 12 切欠部 13 突き合わせ部 17 外型 18 押型 19 芯型 23 リブ 25 セグメントリング 26 セグメント溝 30 線 34 橋絡片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳永 収 兵庫県赤穂郡上郡町船坂640番地 光菱 電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−66156(JP,A) 特開 昭58−5515(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 13/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅線材を所定長さに切断し、その両端を
    突き合わせたときにこの突き合わせ部に外方向に広がる
    切欠部をもつリング体を作り、このリング体の突き合わ
    せ部が一つの橋絡片と一致するように冷鍛加工して複数
    個の橋絡片を有するセグメントを作り、次いで前記セグ
    メントリングをモールド材で成形した後前記橋絡片を除
    去してセグメントに分離して整流子を作る製造方法にお
    いて、 前記冷鍛加工で使用する鍛造型を外型,押型,芯型によ
    り構成し、前記外型は開口部,テーパ部,および絞り部
    を有し、かつ前記外型の内周部には前記開口部,テーパ
    部,および絞り部に沿って軸方向に直線をなし前記切欠
    部を挿入しうるようにされたリブを設けると共に前記押
    型の外周部には前記外型の前記開口部のリブと嵌合する
    凹部を設け、前記リング体を冷鍛加工するときにリング
    体の前記切欠部を前記リブに挿入して冷鍛加工し、セグ
    メントリングの前記突き合わせ部がセグメント溝内で直
    線状にのび前記橋絡片に位置するようにしたことを特徴
    とする整流子の製造方法。
  2. 【請求項2】 銅線材を所定長さに切断し、その両端を
    突き合わせたときにこの突き合わせ部に外方向に広がる
    切欠部をもつリング体を作り、このリング体の突き合わ
    せ部が一つの橋絡片と一致するように冷鍛加工して複数
    個の橋絡片を有するセグメントを作り、次いで前記セグ
    メントリングをモールド材で成形した後前記橋絡片を除
    去してセグメントに分離して整流子を作る製造方法にお
    ける前記冷鍛加工で使用する外型,押型,芯型からな
    り、前記外型は開口部,テーパ部,および絞り部を有す
    鍛造型であって、 前記外型の内周部は前記開口部,テーパ部,および絞り
    部に沿って軸方向に直線をなし前記切欠部を挿入しうる
    ようにされたリブを設け、前記押型の外周部には前記外
    型の前記開口部のリブと嵌合する凹部を設け、冷鍛加工
    時にセグメントリングの前記突き合わせ部が前記リブに
    沿って延展するようにしたことを特徴とする整流子の製
    造用鍛造型。
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JP6255205B2 (ja) * 2013-10-10 2017-12-27 川重商事株式会社 鍛造成形装置
CN104493028A (zh) * 2014-11-25 2015-04-08 浙江立泰复合材料有限公司 一种直纹模具

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