JPS5943899B2 - 整流子の製造方法 - Google Patents
整流子の製造方法Info
- Publication number
- JPS5943899B2 JPS5943899B2 JP8858578A JP8858578A JPS5943899B2 JP S5943899 B2 JPS5943899 B2 JP S5943899B2 JP 8858578 A JP8858578 A JP 8858578A JP 8858578 A JP8858578 A JP 8858578A JP S5943899 B2 JPS5943899 B2 JP S5943899B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- forming
- commutator
- grooves
- conductive
- groove
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
- Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、導電材料よりなる帯状金属板を円筒状にし
て整流子を一体に形成する整流子の製造方法に関するも
のである。
て整流子を一体に形成する整流子の製造方法に関するも
のである。
従来、整流子を内蔵する回転電機では、回転中に整流子
の整流子片が遠心力によつて飛散するのを防ぐため、例
えば第1図に示す如く整流子外周円上に等分に配列され
た導電部11の内周側に切起こされた把持部12を設け
、流動性樹脂を用いた樹脂層2によつてブッシュ3とと
もに一体成形された構成になつている。
の整流子片が遠心力によつて飛散するのを防ぐため、例
えば第1図に示す如く整流子外周円上に等分に配列され
た導電部11の内周側に切起こされた把持部12を設け
、流動性樹脂を用いた樹脂層2によつてブッシュ3とと
もに一体成形された構成になつている。
ところで、このよ5な整流子は第2図〜第4図に示す工
程にもとづいて製作される。
程にもとづいて製作される。
即ちまず第2図に示す如く、帯状金属体1にパンチ4の
先端の突起41および対応するダイス5の凹部51によ
つて一定間隔溝13が設けられ、必要長さに切断されて
第3図に示す如く把持部12が形成される。この後第4
図に示す如く円筒状に丸められて、ブッシュ3とともに
流動性樹脂を用いた樹脂層2によつて成形される。
先端の突起41および対応するダイス5の凹部51によ
つて一定間隔溝13が設けられ、必要長さに切断されて
第3図に示す如く把持部12が形成される。この後第4
図に示す如く円筒状に丸められて、ブッシュ3とともに
流動性樹脂を用いた樹脂層2によつて成形される。
しかる後に導電部11の円周上の橋絡部14は、外周上
を切削することによつて導電部11が互いに分離され、
整流子として完成する。このような従来の整流子におい
ては、把持部12と樹脂層2との結合が局所的に行なわ
れるため、遠心力に対する導電部11の保持が十分でな
く、高速回転機には不適当であり、しかも溝13の形成
間隔が第2図に示す溝形成工程で決定されるため、プレ
スおよび材料送りの精度が極めて困難であるなどの欠点
を有していた。
を切削することによつて導電部11が互いに分離され、
整流子として完成する。このような従来の整流子におい
ては、把持部12と樹脂層2との結合が局所的に行なわ
れるため、遠心力に対する導電部11の保持が十分でな
く、高速回転機には不適当であり、しかも溝13の形成
間隔が第2図に示す溝形成工程で決定されるため、プレ
スおよび材料送りの精度が極めて困難であるなどの欠点
を有していた。
更に第4図に示す導電部11の丸め工程で正規の円筒状
に形成し難く、完成整流子の円周上導電部11のピッチ
が不均一となり、回転機の整流を劣悪なものとする欠点
を有していた。この発明は、このような従来のものの欠
点を解消するためになされたもので、導電材料からなる
帯状金属体に溝を形成し、切断後、円筒状に丸めた後に
、円筒上に配置された溝部を正規位置に矯正する歯部と
導電部の内径より大なる径を有する円筒部とからなるパ
ンチを円筒状の導電体に挿入し、導電部の円周上位置を
均一とし、樹脂層との結合を強固にすることによつて、
高い整流子破壊強度を有し、生産性の高い整流子の製造
方法を提供することを目的とするものである。
に形成し難く、完成整流子の円周上導電部11のピッチ
が不均一となり、回転機の整流を劣悪なものとする欠点
を有していた。この発明は、このような従来のものの欠
点を解消するためになされたもので、導電材料からなる
帯状金属体に溝を形成し、切断後、円筒状に丸めた後に
、円筒上に配置された溝部を正規位置に矯正する歯部と
導電部の内径より大なる径を有する円筒部とからなるパ
ンチを円筒状の導電体に挿入し、導電部の円周上位置を
均一とし、樹脂層との結合を強固にすることによつて、
高い整流子破壊強度を有し、生産性の高い整流子の製造
方法を提供することを目的とするものである。
以下この発明の一実施例を第5図〜第10図にもとづい
て説明する。
て説明する。
即ち第2図に示す従来の方法と同様にして形成された溝
13と橋絡部14を有する互いに結合された導電部11
を第5図に示す如く内径aなる円筒状に形成する。次に
第6図および第11図に示す如き内径aよりも若干大き
い径bの本体61と溝13に嵌挿される等間隔に設けら
れた根本の厚さtなる歯部62とを有するパンチ6と、
これの外周に所定の間隙を隔てて配置され橋絡部14が
嵌合する凹部71を有するダイス7とによつて矯正成形
される。このとき歯部62の根本の厚さtは成形前の溝
13の幅lよりも小さくなつており、また歯部62の先
端の厚さは溝13の最深部の幅と略同一になつている。
即ち第7図に示す如く円筒状に形成された導電部11を
ダイス7内に橋絡部14が凹部71に嵌合するよう挿入
し、パンチ6の歯部62を溝13に嵌挿させながらパン
チ本体61を導電部11の内周面に圧入する。この場合
、パンチ6の歯部62の先端によつて導電部11の溝1
3は等間隔に矯正されるとともに、円筒状の導電部11
には第8図に示す如くその内周面にパンチ6の歯部62
の根本の厚さtとほぼ等しい間隔t1で対向する把持部
15が形成される。第11図に導電部11が矯正成形さ
れる前の状態を点線で示し、矯正成形後の状態を実線で
示している。ここでパンチ6と導電部11の径差(b−
a)は、整流子の遠心力強度を決定する把持部15の大
きさに応じて決定される。このように形成された第8図
に示す円筒状導電部11は、ブツシユ3とともに流動性
の樹脂を用いた樹脂層2によつて一体成形された後、外
周部を切削して橋絡部14を取除かれると、第9図およ
び第10図に示す如き整流子が完成する。
13と橋絡部14を有する互いに結合された導電部11
を第5図に示す如く内径aなる円筒状に形成する。次に
第6図および第11図に示す如き内径aよりも若干大き
い径bの本体61と溝13に嵌挿される等間隔に設けら
れた根本の厚さtなる歯部62とを有するパンチ6と、
これの外周に所定の間隙を隔てて配置され橋絡部14が
嵌合する凹部71を有するダイス7とによつて矯正成形
される。このとき歯部62の根本の厚さtは成形前の溝
13の幅lよりも小さくなつており、また歯部62の先
端の厚さは溝13の最深部の幅と略同一になつている。
即ち第7図に示す如く円筒状に形成された導電部11を
ダイス7内に橋絡部14が凹部71に嵌合するよう挿入
し、パンチ6の歯部62を溝13に嵌挿させながらパン
チ本体61を導電部11の内周面に圧入する。この場合
、パンチ6の歯部62の先端によつて導電部11の溝1
3は等間隔に矯正されるとともに、円筒状の導電部11
には第8図に示す如くその内周面にパンチ6の歯部62
の根本の厚さtとほぼ等しい間隔t1で対向する把持部
15が形成される。第11図に導電部11が矯正成形さ
れる前の状態を点線で示し、矯正成形後の状態を実線で
示している。ここでパンチ6と導電部11の径差(b−
a)は、整流子の遠心力強度を決定する把持部15の大
きさに応じて決定される。このように形成された第8図
に示す円筒状導電部11は、ブツシユ3とともに流動性
の樹脂を用いた樹脂層2によつて一体成形された後、外
周部を切削して橋絡部14を取除かれると、第9図およ
び第10図に示す如き整流子が完成する。
このようにして製造された整流子は、把持部15が溝1
3に突出し、しかも整流子の軸方向に連続して一様に形
成されるため、樹脂が例え溝13の延長方向に圧入され
ても変形することは殆んどなく、変形により樹脂に対す
る係留力が弱くなることも、また変形により導電部間が
短絡されるようなことも夫々なく、樹脂としても「流れ
」の小さいものを使用でき、そのモールド作業も簡単に
なる。更にパンチ6の本体径部を円筒状導電部の内周面
に圧入して形成された把持部15は、導電材を圧縮して
作られているので非常に強い機械的強度を持つ。一般に
導電材特に銅材は圧縮加工を受けた場合にのみ非常に強
い剛性を持ち、上記把持部15はこの性質を利用して形
成されて、大きな機械的強度を保持する。このようにこ
の大きな機械的強度を持つ把持部15は上記形状と共に
係留強度を大きくし、整流子の遠心力強度を強固なもの
とする。またパンチ6の歯部62によつて導電部11の
溝13は等間隔に矯正されるので導電部11の円周上の
間隔は極め゛〔均一に形成され、回転機の整流が極めて
良好となる。
3に突出し、しかも整流子の軸方向に連続して一様に形
成されるため、樹脂が例え溝13の延長方向に圧入され
ても変形することは殆んどなく、変形により樹脂に対す
る係留力が弱くなることも、また変形により導電部間が
短絡されるようなことも夫々なく、樹脂としても「流れ
」の小さいものを使用でき、そのモールド作業も簡単に
なる。更にパンチ6の本体径部を円筒状導電部の内周面
に圧入して形成された把持部15は、導電材を圧縮して
作られているので非常に強い機械的強度を持つ。一般に
導電材特に銅材は圧縮加工を受けた場合にのみ非常に強
い剛性を持ち、上記把持部15はこの性質を利用して形
成されて、大きな機械的強度を保持する。このようにこ
の大きな機械的強度を持つ把持部15は上記形状と共に
係留強度を大きくし、整流子の遠心力強度を強固なもの
とする。またパンチ6の歯部62によつて導電部11の
溝13は等間隔に矯正されるので導電部11の円周上の
間隔は極め゛〔均一に形成され、回転機の整流が極めて
良好となる。
また、従来の導電部溝13の形成工程で、溝間隔を一定
に保つために必要としたプレス精度、送り精度は不必要
であり、この工程の所要時間を飛躍的に短縮することが
可能であるとともに、導電部間隔の不揃いによる不良が
著しく低減され、製造コストが極めて安価となる。上記
のようにこの発明による整流子製造方法は、軸方向全域
の内縁部が周方向に突出した導電部を複数個互いに所定
間隙隔てて円筒状に配列するとともに、この円筒状の導
電部をこれの内部に挿入されたブツシユとともに樹脂層
によつて一体に形成したものおよびこの整流子を帯状導
電体によつて形成するようにしたもので、遠心力強度が
大きくかつ精度の高い整流子を簡単かつ安価に製造する
ことができる。
に保つために必要としたプレス精度、送り精度は不必要
であり、この工程の所要時間を飛躍的に短縮することが
可能であるとともに、導電部間隔の不揃いによる不良が
著しく低減され、製造コストが極めて安価となる。上記
のようにこの発明による整流子製造方法は、軸方向全域
の内縁部が周方向に突出した導電部を複数個互いに所定
間隙隔てて円筒状に配列するとともに、この円筒状の導
電部をこれの内部に挿入されたブツシユとともに樹脂層
によつて一体に形成したものおよびこの整流子を帯状導
電体によつて形成するようにしたもので、遠心力強度が
大きくかつ精度の高い整流子を簡単かつ安価に製造する
ことができる。
第1図は従来のこの種整流子の断面図、第2図〜第4図
は第1図に示す整流子の製造方法を示す工程図、第5図
〜第8図はこの発明の一実施例を示ず工程図、第9図は
この発明の一実施例を示す断面図、第10図は第9図の
X−X線断面図、第11図ばこの発明の一実施例におけ
る矯正成形時の工程における部分拡大図である。 図中、1は帯状導電体、11は導電部、12,15は把
持部、13は溝、14は橋絡部、2は樹脂層、3はブツ
シユ、4,6はパンチ、5,7はダイス、62は歯部で
ある。
は第1図に示す整流子の製造方法を示す工程図、第5図
〜第8図はこの発明の一実施例を示ず工程図、第9図は
この発明の一実施例を示す断面図、第10図は第9図の
X−X線断面図、第11図ばこの発明の一実施例におけ
る矯正成形時の工程における部分拡大図である。 図中、1は帯状導電体、11は導電部、12,15は把
持部、13は溝、14は橋絡部、2は樹脂層、3はブツ
シユ、4,6はパンチ、5,7はダイス、62は歯部で
ある。
Claims (1)
- 1 帯状導電体にその長手方向に直角に所定間隔をおい
て複数の溝を形成し、この溝によつて隔てられた複数個
の導電部を形成する第1の工程、この第1の工程によつ
て形成された溝を有する所定の長さの帯状導電体を上記
溝が軸方向に配列するとともに溝が内側に開口するよう
に円筒状に形成する第2の工程、この第2の工程によつ
て形成された円筒状の帯状導電体をダイス内に挿入する
第3の工程、この第3の工程によつてダイス内に挿入さ
れた円筒状の帯状導電体の内側に、これの内径より大き
い径の本体とこの本体の外周に等間隔で設けられ上記溝
内に入る所定厚さの歯部とを有するパンチを圧入し、こ
の圧入に基づく変形により溝の開口部を狭くして上記導
電部内周の両側に上記溝に突出し且つ軸方向に連続する
把持部を形成する第4の工程、この第4の工程によつて
把持部が形成された円筒状の帯状導電体を中心部に配置
されたブッシュとともに樹脂によつて一体に形成する第
5の工程、この第5の工程によつて樹脂と一体形成され
た円筒状の帯状導電体の複数個の導電部を連結している
橋絡部を除去する第6の工程を含む整流子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8858578A JPS5943899B2 (ja) | 1978-07-19 | 1978-07-19 | 整流子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8858578A JPS5943899B2 (ja) | 1978-07-19 | 1978-07-19 | 整流子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5517237A JPS5517237A (en) | 1980-02-06 |
JPS5943899B2 true JPS5943899B2 (ja) | 1984-10-25 |
Family
ID=13946911
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8858578A Expired JPS5943899B2 (ja) | 1978-07-19 | 1978-07-19 | 整流子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5943899B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5840579U (ja) * | 1981-09-10 | 1983-03-17 | 三菱電機株式会社 | 密閉形圧縮機 |
JP4747506B2 (ja) * | 2004-04-06 | 2011-08-17 | パナソニック株式会社 | 面状発熱体 |
-
1978
- 1978-07-19 JP JP8858578A patent/JPS5943899B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5517237A (en) | 1980-02-06 |
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