JPH05269791A - インサート金具を有する樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

インサート金具を有する樹脂成形品の製造方法

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JPH05269791A
JPH05269791A JP9861592A JP9861592A JPH05269791A JP H05269791 A JPH05269791 A JP H05269791A JP 9861592 A JP9861592 A JP 9861592A JP 9861592 A JP9861592 A JP 9861592A JP H05269791 A JPH05269791 A JP H05269791A
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mold
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Tomoaki Tanabe
倫明 田辺
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一部が樹脂表面20aから露出した状態でイ
ンサート金具10が一体化された樹脂成形品の製造を容
易にし、バリ漏れの発生や型締め不良を確実に防止して
品質の向上を図る。 【構成】 樹脂表面20aに露出させるインサート金具
10の露出面11のうちの樹脂材20側に、金型30の
内面31と密接する無端状に連続した突起12を設け、
この突起12の先端をサイジング工程でつぶすことによ
って、精密な切削加工を施すことなく、インサート金具
10のつぶし方向の寸法を、要求される公差にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一部が樹脂成形品表面
から露出された状態でインサート金具が一体化された樹
脂成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金型キャビティ内にインサート金具を配
置し、金型による樹脂材の成形と同時にインサート金具
を一体化することによって得られる樹脂成形品におい
て、ボルトの締め付けによる他部材との結合や、摺動部
として利用する等の目的で、図3に示すように、インサ
ート金具2の一部を樹脂成形品1の表面に露出させたい
場合がある。
【0003】このような樹脂成形品1は、従来、図4に
示すように、露出させようとするインサート金具2の面
(以下、露出面という)2a,2bを金型3,4による
キャビティの内面3a,4aに密接させた状態とし、そ
の周囲に樹脂材を充填することによって得られるが、こ
の場合、従来は、インサート金具2を、前記露出面2
a,2b間の寸法が金型3,4の内面3a,4a間の寸
法Lに所定のつぶし量を加えた寸法となるように切削加
工し、前記露出面2a,2bと金型内面3a,4aの接
触部で樹脂バリが出ないようにするのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、型締め
時における前記つぶし量が過大である場合は、型締め不
能となったりインサート金具2が過大な応力によって破
壊されたりする恐れがあり、逆に過小である場合は露出
面2a,2b側へのバリ漏れが発生するため、インサー
ト金具2のつぶし方向の寸法公差は、前記寸法Lに対し
て±0.02以内の厳しい値で抑える必要があり、した
がってインサート金具2の切削加工は高精度で行われ、
かなりの手間やコストがかかっている。
【0005】とくに、インサート金具2の加工が全て切
削加工によって行われるものであればそれほど問題はな
いが、焼結や鍛造等のように、その工程だけでは高精度
な加工が不可能な加工法によって得られるものである場
合は、追加工としての切削加工が必要になるので、切削
加工よりも低コスト及び短時間でできるといった焼結や
鍛造工程の本来のメリットが生かされなくなってしま
う。したがって、従来技術によると、インサート金具2
の一部を露出させた樹脂成形品1を得る場合は、インサ
ート金具2の高精度な切削加工によってコスト高となっ
ているのが現状である。
【0006】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、製造が容
易であると共に、バリ漏れの発生や型締め不良を確実に
防止し得るインサート金具を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわ
ち、本発明の製造方法は、一部が樹脂表面から露出した
状態でインサート金具が一体化された樹脂成形品を得る
ため、露出面となる面のうちの樹脂材側となる部分に無
端状に連続した突起を有するインサート金具を形成した
後、前記突起の先端を所要量つぶすサイジングを行い、
前記インサート金具をその突起が金型の内面と密接した
状態で金型内に配置すると共にこの金型で樹脂材を成形
するものである。
【0008】
【作用】インサート金具は、その無端状に連続した突起
を金型の内面に密接させた状態とし、その周囲に樹脂材
を充填することによって、前記突起の反樹脂側が樹脂表
面から露出した状態で樹脂成形品に一体化される。イン
サート金具の金型内でのつぶし方向に対する寸法は、前
記突起のサイジング加工によって、容易に公差内に抑え
られるので、前記突起を金型内面に対して所定の面圧で
密接させることができ、インサート金具の露出面側への
バリ漏れが防止される。
【0009】
【実施例】次に、本発明の製造方法を、図1及び図2に
示す一実施例を参照しながら説明する。図1に示す成形
工程において、10は円筒状のインサート金具、20は
このインサート金具10の外周に一体成形される過程に
ある樹脂材、30はこの樹脂材20を充填する成形用の
金型の一部を示す。インサート金具10は、図2に示す
ように、その軸方向端面を露出面11として、樹脂成形
品21の端面の内径部に露出した状態で一体化されるも
のである。
【0010】インサート金具10は、焼結又は鍛造等の
工程からサイジング工程を経て製作されたもので、その
露出面11のうちの前記樹脂材20側となる外径部に
は、連続した環状の突起12が形成されている。この突
起12は、前記樹脂成形品21の成形工程において、金
型30の内面31に適当なつぶし量をもって圧接される
もので、典型的には、その断面形状を図1のように半円
状等のR形状とするが、その大きさは、強度や、インサ
ート金具10の寸法等を考慮して適宜に決定される。
【0011】前記突起12の円弧面状の先端は、インサ
ート金具10を焼結又は鍛造等によって成形した後に行
われるサイジング工程において容易に所要量のつぶし変
形を与えることができる。このため、金型30内でのイ
ンサート金具10のつぶし方向(本実施例においては軸
方向)の寸法は、その公差が±0.02といった厳しい
ものであるにも拘らず、前記サイジングによって容易に
公差内にでき、したがって、前記突起12に、適正なつ
ぶし代を与えることができる。
【0012】図1に示す樹脂成形品21の成形工程にお
いて、金型30のキャビティに挿入されたインサート金
具10は、型締めによって、その環状の突起12が金型
30の内面31に適切なつぶし代をもって全周密接す
る。このため、前記キャビティにおけるインサート金具
10の外周空間に樹脂材20を充填すると、この樹脂材
20は前記突起12と金型内面31の圧接部でシールさ
れるので、インサート金具10の露出面11側へのバリ
漏れが発生することはなく、突起12の内径側が樹脂表
面20aから露出した状態で樹脂成形品21に一体化さ
れる。
【0013】なお、上述の実施例ではインサート金具1
0が円筒状であって、その端面に露出面11を設けてい
るため、突起12を円環状としたが、その形状は露出面
11の形状に応じて適宜に変更される。
【0014】
【発明の効果】本発明の製造方法によると、樹脂表面に
露出させるインサート金具の露出面のうちの樹脂材側
に、成形用金型の内面と密接する無端状に連続した突起
を設け、この突起の先端をサイジング工程でつぶすこと
によって、精密な切削加工を施すことなく、インサート
金具のつぶし方向の寸法を要求される公差で出すことが
できるので、製造コストを低下させることができると共
に、前記突起を所定の適切なつぶし代で金型内面に密接
させて、インサート金具の露出面側へのバリ漏れが防止
することができるので、製品品質を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を、インサート金具と、これ
に一体成形される樹脂成形品及び成形用の金型と共に示
す成形工程の説明図である。
【図2】本発明製造方法によってインサート金具を一体
化した樹脂成形品の部分的な正面図である。
【図3】従来の製造方法によってインサート金具を一体
化した樹脂成形品の一例を示す部分的な正面図である。
【図4】従来の製造方法の一例を示す成形工程の説明図
である。
【符号の説明】
10 インサート金具 11 露出面 12 突起 20 樹脂材 20a 樹脂表面 21 樹脂成形品 30 金型 31 内面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一部が樹脂表面20aから露出した状態
    でインサート金具10が一体化された樹脂成形品21の
    製造方法であって、 露出面11となる面のうちの樹脂材20側となる部分に
    無端状に連続した突起12を有するインサート金具10
    を形成する工程と、 前記突起12の先端を所要量つぶすサイジング工程と、 前記インサート金具10をその突起12が金型30の内
    面31と密接した状態で金型30内に配置すると共にこ
    の金型30で樹脂材20を成形する工程からなることを
    特徴とするインサート金具を有する樹脂成形品の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8556560B2 (en) 2011-01-24 2013-10-15 Bollhoff Otalu S.A. Tapped insert to be insert moulded and insert moulding method

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