JP2021094714A - タイヤ用モールドの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な加工精度及び高い強度を実現しうる、モールドの製造方法の提供。【解決手段】本発明に係るモールド10の製造方法は、(A)インサート46及び金属バー44と一体化された鋳型68から、このインサート46を分離し、この鋳型68の表面にこのインサート46に対応する溝76を露出させる工程及び(B)上記鋳型68にモールド材を流し込んで硬化させ、上記溝76に対応する突条を有する成形型を得る工程を含む。上記(A)の工程の一体化された鋳型68において、上記インサート46は上記鋳型68の端面74から内側に延び、上記金属バー44はこのインサート46の内側の端からこのインサート46に連続して延び、このインサート46のこの金属バー44と接触する面に設けられた穴61に、この金属バー44のこのインサート46と接触する面に設けられた突起67が嵌め込まれている。【選択図】図11

Description

本発明は、タイヤ用モールドの製造方法に関する。
タイヤ用のモールドは、複数の成形型(forming die)を含んでいる。例えば、モールドは、セグメント、サイドプレート、ビードリング等を備えている。セグメントのキャビティ面には、通常タイヤのトレッド面に溝を形成するための突条が設けられている。
成形型は、通常、鋳造法で作成される。例えば、セグメントを形成するための石膏の鋳型が準備される。この鋳型の表面には、セグメントの突条を形成するための、溝が刻まれている。この鋳型に、アルミニウム合金等の金属からなるモールド材が流し込まれ、硬化される。鋳型が取り除かれて、セグメント用のベース型が得られる。所望のサイズに精度良く仕上げるために、ベース型の端面が切削加工される。これにより、高い寸法精度が実現されたセグメントが得られる。鋳造法によるモールドの製造方法についての検討が、特開2007−331132公報で報告されている。
特開2007−331132公報
トレッド面に、その内部の幅が、表面での幅よりも広くなっている部分がある溝(アンダーカット形状の溝)を備えるタイヤがある。このタイヤ用のセグメントは、この溝を形成するために、根元よりも先端側の幅が広がった形状の突条(アンダーカット形状の突条)を有する必要がある。このセグメント用のベース型も、アンダーカット形状の突条を有することになる。しかし、この形状の突条を鋳造法で形成するのは容易ではない。この対策して、アンダーカット形状の突条を別の金属部材(金属バー)で作成しておき、これと鋳造法で形成した本体とを一体化させて、ベース型を作成する方法が考えられる。この方法で形成されたベース型では、本体はモールド材が硬化することで形成され、アンダーカット形状の突条は上記の金属バーで実現されている。
突条が十分な強度を有するためには、硬質な金属バーを使用する必要がある。アンダーカット形状の突条は、ベース型の端面まで至ることがある。この場合、硬質な金属バーは、端面の加工の邪魔となる。この端面の加工は困難となる。これは、成形型の良好な加工精度の実現の妨げとする。
本発明の目的は、アンダーカット形状の突条を有する成形型においても、良好な加工精度及び高い強度を実現しうる、モールドの製造方法の提供にある。
本発明に係るモールドの製造方法は、
(A)インサート及び金属バーと一体化された鋳型から、このインサートを分離し、この鋳型の表面にこのインサートに対応する溝を露出させる工程
及び
(B)上記鋳型にモールド材を流し込んで硬化させ、上記溝に対応する突条を有する成形型を得る工程
を含む。
上記(A)の工程の一体化された鋳型において、上記インサートは上記鋳型の端面から内側に延び、上記金属バーはこのインサートの内側の端からこのインサートに連続して延び、このインサートのこの金属バーと接触する面に設けられた穴に、この金属バーのこのインサートと接触する面に設けられた突起が嵌め込まれている。
好ましくは、上記突起の長さは上記インサートの長さの0.5倍以上である。
好ましくは、上記(B)の工程は、
(B1)上記鋳型にモールド材を流し込んで硬化させ、上記溝に対応する突条及び上記金属バーを有するベース型を得る工程
及び
(B2)上記ベース型の端面を加工して成形型を得る工程
を含む。
上記(A)の工程の前に、
(C1)その転写面に凸部を有するマスターモデルを得る工程、
(C2)上記転写面の形状が反転した形状のキャビティ面及びこのキャビティ面の端から延びる端面を有し、このキャビティ面に上記凸部に対応し上記端面から延びる凹部を有するゴム型を形成する工程、
(C3)上記ゴム型に、上記凹部を利用して、上記端面から内側に延び上記キャビティ面から突出するインサートと、このインサートから連続して延び上記キャビティ面から突出する金属バーとを取り付ける工程、
及び
(C4)上記ゴム型に鋳型材を流し込んで硬化させ、上記インサート及び上記金属バーと一体化された鋳型を得る工程
を含む。
好ましくは、上記溝は、アンダーカット形状を呈している。
好ましくは、上記インサートが、コアとこのコアを覆うカバーとを備えており、
上記(A)の工程は、
(A1)上記鋳型から、上記コアを引き抜く工程
及び
(A2)上記鋳型から、上記カバーを取り除く工程
を含む。
好ましくは、上記コア及びカバーは、樹脂から形成されている。
好ましくは、上記カバーは上記コアよりも軟質である。
好ましくは、上記コアの硬さは80以上である。
好ましくは、上記カバーの硬さは20以上40以下である。
好ましくは、上記カバーの厚みは、0.2mm以上1.0mm以下である。
好ましくは、金属バーの鋳型に埋め込まれた部分はアンダーカット形状を呈している。
好ましくは、上記金属バーは、上記モールド材が硬化して形成された突条よりも硬質である。
好ましくは、上記金属バーの材質はスチールであり、上記突条の材質はアルミニウム合金である。
好ましくは、上記インサートの長さは8mm以上20mm以下である。
本発明に係るタイヤの製造方法は、
上記の方法でモールドを製造する工程
及び
ローカバーを上記モールドの中で加圧及び加熱する工程
を含む。
本発明に係るタイヤ用のモールドは、キャビティ面と、このキャビティ面の端から延びる端面とを有する成形型を備えている。上記成形型は、本体と、上記キャビティ面においてこの本体から突出する突条とを備える。上記突条は、上記端面から内側に延びる側部と、この側部から連続して延びる中央部とを備える。上記側部が上記中央部と接触する面に穴を備え、上記中央部が上記側部と接触する面に突起を備え、この穴にこの突起が嵌め込まれている。上記側部と上記本体とは同じ材料で一体として形成されている。上記中央部は、上記側部よりも硬質な金属より形成されている。
本発明に係るモールドの製造方法は、端面から延びるインサート及びこのインサートから連続して延びる金属バーと一体化された鋳型から、このインサートを分離し、この鋳型の表面にこのインサートに対応する溝を露出させる工程を含む。この鋳型を使用して鋳造法により形成したベース型では、突条は、上記溝により形成された部分(側部)と、金属バーからなる部分(中央部)とを備える。側部は、本体と同一の材質からなり端面から内側に延びる。中央部は側部に連続して延び、この端面とは離間している。この端面は同一の材質からなる本体と側部とで形成される。この端面の加工は容易である。このベース型を加工することで、寸法精度の高い成形型が得られうる。
この製造方法では、金属バーよりなる中央部は端面とは離間しているため、金属バーを硬質にしても、この金属バーは端面の加工の邪魔とならない。寸法精度に影響を及ぼすことなく、硬質な金属バーを使用することができる。硬質な金属バーを使用することで、この突条の中央部では、高い強度が実現されうる。
この製造方法では、金属バーは、インサートと接触する面に突起を備え、この突起はインサートの穴に嵌め込まれている。このインサートが分離された溝にモールド材を流し込んで硬化させることで、側部が形成される。このベース型では、金属バーの突起が、側部の穴に嵌め込まれた構造となる。これは、側部の強度の向上に効果的に寄与する。この突条の側部では、高い強度が実現されうる。この製造方法では、ベース型の端面を加工する際の、側部の欠けが防止されている。
この製造方法では、インサート及び金属バーをアンダーカット形状とすることで、成形型において、アンダーカット形状の突条が実現できる。この製造方法では、成形型がアンダーカット形状の突条を有していても、良好な加工精度及び高い強度を有する成形型が製造できる。
図1は、本発明に係る製造方法で製造されたモールドを使用して製造されたタイヤのトレッド面が示された斜視図である。 図2は、図1のタイヤの溝が示された断面図である。 図3は、本発明に係る製造方法で製造されたモールドの一例が示された平面図である。 図4は、図3のIV−IV線に沿ったセグメントの断面図である。 図5は、図3のセグメントを製造するためのマスターモデルが示された斜視図である。 図6は、図3のセグメントを製造するためのゴム型がインサート及び金属バーと共に示された斜視図である。 図7(a)は図6のインサートの斜視図であり、図7(b)は図7(a)のVII(b)−VII(b)線に沿った断面図であり、図7(c)は図7(a)のインサートの背面図であり、図7(d)は図7(a)のインサートのコアが一部引き抜かれた状態が示された斜視図である。 図8は、図6の金属バーの斜視図である。 図9は、図6のゴム型により形成された鋳型がインサート及び金属バーと共に示された斜視図である。 図10は、図9のインサートのコアを引き抜く様子が示された斜視図である。 図11は、図9のインサートのカバーを取り除く様子が示された斜視図である。 図12は、図9の鋳型で形成されたベース型が示された斜視図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、タイヤ2のトレッド面4の一部が示された斜視図である。図1において、矢印Xで示されるのがこのタイヤ2の半径方向であり、矢印Yで示されるのがこのタイヤ2の軸方向であり、矢印Aで示されるのがこのタイヤ2の周方向である。図で示されるように、このタイヤ2のトレッド面4には、周方向に延びる溝6が刻まれている。この図では、手前から順に、第一溝6a、第二溝6b及び第三溝6cの、3本の溝6が示されている。さらにこのトレッド面4には、多数のサイプ8が刻まれている。それぞれのサイプ8は、概ね軸方向に延びている。サイプ8は、ジグザグ状を呈している。
図2は、図1の第二溝6bが示された断面図である。この図では、周方向に垂直な断面が示されている。図で示されるように、第二溝6bでは、内部の幅が、表面での幅よりも広くなっている部分がある。この形状を呈する溝6は、「アンダーカット形状の溝」と称される。または、この溝6は、「アンダーカット形状を呈する」と称される。この実施形態のタイヤ2では、第二溝6bがアンダーカット形状を呈している。第一溝6a及び第三溝6cは、アンダーカット形状を呈していない。
図3は、図1及び2で示されたタイヤ2を製造するためのモールド10が示された平面図である。図3において、矢印Xで示されるのが半径方向であり、矢印Aで示されるのが周方向であり、紙面と垂直の方向が軸方向である。図3で示されるように、モールド10は複数の成形型12(forming die)を含んでいる。図3の実施形態では、モールド10は、円弧状のセグメント14、リング状のサイドプレート16及びリング状のビードリング18を備えている。図3の実線は、このモールド10が閉じられた状態が示されている。図示されないが、この状態において、これらのセグメント14、サイドプレート16及びビードリング18で囲まれた空間(キャビティ)に、ローカバーが格納される。図3には、このモールド10が開かれるときに移動したセグメント14が、二点鎖線で示されている。
図4は、図3のIV−IV線に沿ったセグメント14の断面が示されている。図4において、矢印Xで示されるのが半径方向であり、矢印Yで示されるのが軸方向であり、紙面と垂直の方向が周方向である。
セグメント14は、ローカバーのトレッド面と接触する、キャビティ面20を備える。セグメント14は、本体21、トレッド面4に溝6を形成するための複数の突条22、及びサイプ8を形成するための複数のブレード24を備える。
図4に示されるように、この実施形態では、紙面の下から上に向けて順に、第一突条22a、第二突条22b、第三突条22c、第四突条22d及び第五突条22eの5つの突条22が存在する。それぞれの突条22は、キャビティ面20に位置している。突条22は、周方向に延びている。この実施形態では、突条22は、セグメント14のキャビティ面20の、周方向の一方の端から他方の端まで延びている。突条22は、セグメント14の、周方向の一方の端面から他方の端面まで延びている。突条22は、本体21と一体として形成されている。
アンダーカット形状の溝を形成するための突条22は、根元よりも先端側の幅が広がった形状を呈している。この形状を呈する突条22は、「アンダーカット形状の突条」と称される。または、この突条22は、「アンダーカット形状を呈する」と称される。この実施形態では、第二突条22b及び第四突条22dが、アンダーカット形状の突条である。
それぞれのブレード24は、キャビティ面20に位置している。図4では示されていないが、後述するとおり、ブレード24は、サイプ8の形状に対応して、ジグザグ状を呈している。ブレード24は、通常金属よりなる。ブレード24の典型的な材質は、スチールである。
本発明に係るモールド10の製造方法では、セグメント14は、鋳造法で形成される。このセグメント14を形成する工程は、
(1)マスターモデルを準備する工程、
(2)ゴム型を形成する工程、
(3)ゴム型に金属バー及びインサートを取り付ける工程、
(4)金属バー及びインサートと一体化された鋳型を得る工程
(5)鋳型からインサートを分離する工程
及び
(6)セグメントを得る工程
を含む。
上記(1)の工程では、このセグメント14用のマスターモデル26が準備される。図5に、このマスターモデル26が示されている。図5において、矢印Xで示されるのが半径方向であり、矢印Yで示されるのが軸方向であり、矢印Aで示されるのが周方向である。マスターモデル26の外面28(転写面28)は、セグメント14のキャビティ面20に対応している。この転写面28は、セグメント14のキャビティ面20と同等の大きさを有している。転写面28は、軸方向から見たとき、円弧状を呈している。この図では、このマスターモデル26の周方向の端の部分が示されている。マスターモデル26は、ベースマスター30、ボード32及び複数のブレード24を備えている。
ベースマスター30の材質は、例えばケミカルウッドである。ベースマスター30の外面には、タイヤ2のトレッド面4の溝6に対応する位置に、マスター溝34が刻まれている。図5では、図1の3本の溝6に対応した、3本のマスター溝34が示されている。これらのマスター溝34は、図5の手前から順に、第一溝34a、第二溝34b及び第三溝34cと称される。この第二溝34bが、タイヤ2でのアンダーカット形状を呈する第二溝6に対応している。ただし、ベースマスター30では、第二溝34bはアンダーカット形状を呈していない。ベースマスター30には、アンダーカット形状の溝は存在しない。それぞれのマスター溝34は、周方向に延びている。マスター溝34は、ベースマスター30の外面の、周方向の一方の端から他方の端まで延びている。図5の実施形態では、さらに、ベースマスター30の表面には、トレッド面4のサイプ8に対応する位置に、マスターサイプ36が刻まれている。
ボード32は、板状である。ボード32は、タイヤ2でのアンダーカット形状の溝に対応したマスター溝34に、嵌め込まれている。図5の実施形態では、ボード32は、第二溝34bに嵌め込まれている。ボード32は、一部が第二溝34bに嵌め込まれ、残りの部分がベースマスター30の外面から突出している。この突出により、マスターモデル26の転写面28に、凸部38が形成される。凸部38は、転写面28の周方向の一方の端から他方の端まで延びている。ボード32は、典型的には樹脂よりなる。ボード32は、例えばスリーディープリンタ(3Dプリンタ)により形成される。
図5で示されるように、それぞれのブレード24は、ジグザグ状を呈している。ブレード24は、一部がマスターサイプ36に嵌め込まれ、残りの部分がベースマスター30の外面から突出している。
上記(2)の工程では、マスターモデル26に液状のゴム材が流し込まれて、硬化される。このマスターモデル26と硬化されたゴム材の合体物から、ベースマスター30及びボード32が取り外され、ゴム型40が得られる。図6には、このゴム型40が示されている。ゴム型40は、本体41と、ブレード24とを備えている。図6には、次の工程で取り付けられる金属バー44及びインサート46も示されている。ゴム型40の表面(キャビティ面48)は、転写面28の形状が反転した形状を呈している。このキャビティ面48には、転写面28の凸部38に対応する、凹部42が設けられている。凹部42は、周方向に延びる。凹部42は、キャビティ面48の周方向の一方の端から他方の端まで延びている。
上記(3)の工程では、ゴム型40の凹部42を利用して、ゴム型40に金属バー44とインサート46とが取り付けられる。図6には、金属バー44とインサート46とが取り付けられたゴム型40が示されている。インサート46は、凹部42の端に取り付けられる。インサート46は、キャビティ面48において、端面50から内側に延びている。インサート46は、キャビティ面48から突出している。金属バー44は、キャビティ面48において、インサート46の内側の端52から延びている。金属バー44は、インサート46に連続して延びている。金属バー44は、キャビティ面48から突出している。
図7(a)は、インサート46が示された斜視図である。図6及び図7(a)に示されるように、インサート46は、溝形成部54と台部56とを備えている。溝形成部54は、セグメントのアンダーカット形状の突条と、同じ形状を呈している。台部56は、凹部42に対応した形状を呈している。図6に示されるように、この実施形態では、台部56が凹部42に嵌め込まれることで、インサート46がゴム型40に取り付けられる。溝形成部54は、ゴム型40のキャビティ面48から突出している。
図7(b)は、図7(a)のVII(b)-VII(b)線に沿った断面図である。図7(b)に示されるように、インサート46は、コア58とカバー60とを備えている。コア58は、溝形成部54の内側において、このインサート46の延びる方向に延びている。コア58は、カバー60を貫通している。カバー60は、コア58の外側を覆っている。カバー60は、このインサート46の延びる方向に延びている。コア58及びカバー60は、樹脂から形成されている。この実施形態では、カバー60は、コア58よりも軟質である。インサート46は、例えば3Dプリンタで形成される。
図7(c)は、インサート46の背面図である。図7(a)及び図7(c)に示されるように、インサート46は、一方の端の面に穴61を有している。インサート46は、ゴム型40に取り付けられたとき金属バー44と接する面に、穴61を有している。図7(c)に示されるように、穴61はコア58に設けられている。図7(a)に示されるように、穴61はインサート46が延びる方向に延びている。
この実施形態では、インサート46は、前記穴61を有する面とは反対側の端に、端部62を備えている。端部62は、コア58と同じ材質よりなる。図7(d)に示されるように、端部62は、コア58と一体として形成されている。この図に示されるように、端部62を引っ張ることで、カバー60からコア58を抜き取ることができる。インサート46が、端部62を備えなくてもよい。
図8は、金属バー44が示された斜視図である。図8に示されるように、金属バー44は、溝形成部64と台部66とを備えている。溝形成部64は、インサート46の溝形成部54と同じ形状をしている。溝形成部64は、アンダーカット形状を呈している。台部66は、凹部42に対応した形状を呈している。金属バー44は、一方の端面に突起67を有している。図示されないが、金属バー44は、もう一方の端面にも突起67を有している。金属バー44は、インサート46と接する面に、突起67を有している。
図6に示されるように、この実施形態では、台部66が凹部42に嵌め込まれることで、金属バー44は、ゴム型40に取り付けられる。このとき、金属バー44の突起67は、インサート46の穴61に嵌め込まれている。溝形成部64は、ゴム型40のキャビティ面48から突出している。
上記(4)の工程では、インサート46及び金属バー44が取り付けられたゴム型40に鋳型材が流し込まれて、硬化される。典型的には、鋳型材は石膏である。このゴム型40と硬化された鋳型材の合体物から、ゴム型40が取り外される。これにより、図9に示されるとおり、鋳型68とブレード24とインサート46と金属バー44とが一体化された、鋳型中間体72が得られる。図9には、鋳型中間体72の表面の一部が示されている。この図には、鋳型中間体72の周方向の端の部分が示されている。
鋳型中間体72では、インサート46は鋳型68の端面74から内側に向けて延びている。インサート46の台部56は鋳型68の表面から突出しており、インサート46の溝形成部54は鋳型68に埋め込まれている。このときカバー60の外面が、鋳型68と接触している。金属バー44は、インサート46の内側の端52から延びている。金属バー44は、インサート46に連続して延びている。金属バー44の突起67は、インサート46の穴61に嵌め込まれている。金属バー44は、鋳型68の端面74から離間した位置に存在している。金属バー44の台部66は鋳型68の表面から突出しており、金属バー44の溝形成部64は鋳型68に埋め込まれている。
上記(5)の工程では、鋳型68からインサート46が分離される。これにより、ブレード24及び金属バー44が取り付けられた鋳型68が得られる。この工程は、
(5−1)コア58を抜き取る工程
及び
(5−2)カバー60を取り外す工程
を含む。
図10は、上記(5−1)の工程の様子が示された斜視図である。この図では、図9の鋳型中間体72から、コア58が抜き取られている。図で示されるように、コア58は、鋳型68の周方向の端面74から抜き取られる。このとき、コア58の穴61から金属バー44の突起67が引き抜かれる。この実施形態では、端部62を掴んで周方向に引くことにより、コア58が、端部62とともに抜き取られる。
図11は、上記(5−2)の工程の様子が示された斜視図である。図で示されるように、この工程では、カバー60が、鋳型68から取り除かれる。台部56を掴んで引くことにより、カバー60が取り除かれる。これにより、ブレード24及び金属バー44が取り付けられた鋳型68が得られる。鋳型68の表面には、インサート46の溝形成部54の形状に対応した、アンダーカット形状の溝76が露出している。溝76は、鋳型68の端面74から金属バー44の端まで延びている。
上記(6)の工程は、
(6−1)セグメントのベース型を得る工程
及び
(6−2)セグメントを得る工程
を含む。
上記(6−1)の工程では、ブレード24及び金属バー44が取り付けられた鋳型68に、液状のモールド材が流し込まれて、硬化される。この鋳型68と硬化されたモールド材の合体物から、鋳型68が取り外される。これにより、ベース型78が得られる。図12に、このベース型78が示されている。ベース型78は、本体80、突条82及びブレード24を備える。この突条82は、上記の溝76に入り込んだモールド材が硬化して形成された側部82aと、金属バー44の溝形成部64よりなる中央部82bとを備える。
本体80と側部82aとは同一の材料からなり、これらは一体として形成されている。側部82aは、ベース型78の端面84から内側に向けて延びている。金属バー44かなる中央部82bは、側部82aの内側の端52から延びている。中央部82bは、側部82aに連続して延びている。側部82aは、金属バー44の突起67を覆うように形成されている。すなわち、側部82aの金属バー44と接する面には穴が形成され、この穴に突起67が嵌め込まれている。側部82a及び中央部82bは、いずれもアンダーカット形状を呈している。
金属バー44は、側部82a及び本体80よりも硬質である。すなわち、金属バー44のビッカース硬さは、側部82a及び本体80のピッカース硬さより大きい。金属バー44は、典型的にはスチールよりなる。この実施形態では、金属バー44は、ステンレススチールよりなる。側部82a及び本体80は、典型的にはアルミニウム合金よりなる。
なお、この発明では、ビッカース硬さは、JIS Z 2244に準拠し、株式会社ミツトヨ社製の試験機HM−200により測定される。試験力Fは、4.9Nに設定される。
上記(6−2)の工程では、ベース型78の端面84が加工されて、セグメント14が得られる。具体的には、ベース型78の端面84が切削工具で切削される。本体80及び側部82aの端面84側の部分が、削られる。これにより、セグメント14が得られる。ベース型78の本体80で、削られずに残った部分はセグメント14の本体となる。ベース型78の側部82aで、削られずに残った部分はセグメント14の突条の側部となる。ベース型78の中央部82bは、セグメント14の突条の中央部となる。ベース型78のブレード24は、セグメント14のブレード24となる。
このモールドの製造では、このセグメント14の他の成形型が用意される。全ての部品が用意されると、このモールドの製造が終了する。
本発明に係るタイヤの製造方法は、
モールドを製造する工程
及び
ローカバーを加圧及び加熱する工程
を含む。モールドを製造する工程では、前述の方法でモールドが製造される。
ローカバーを加圧及び加熱する工程では、このタイヤ用ローカバーが、このモールドに投入される。ローカバーは、モールドのキャビティ面に押しつけられ、加圧される。同時にローカバーは、加熱される。加圧と加熱とによりゴム組成物が流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤ2が得られる。このとき、タイヤ2のアンダーカット形状の溝6は、セグメント14のアンダーカット形状の突条により形成される。タイヤ2のサイプ8は、セグメント14のブレード24により形成される。
以下では、本発明の作用効果が説明される。
この実施形態の製造方法では、本体80、側部82a及び金属バー44を備えるベース型78が形成され、このベース型78の端面84が加工される。側部82aと本体80とは同じ材料で一体として形成されている。側部82aは端面84から内側に延びている。金属バー44は、端面84から離間している。ベース型78の端面84の加工においては、同一の材料で形成された本体80と側部82aとが、切削される。金属バー44は、切削されない。この端面84の加工は容易である。これは、成形型の寸法精度の向上に寄与する。この製造方法では、寸法精度の高いモールドが得られうる。
この製造方法では、金属バー44よりなる中央部82bは端面84まで至っていない。金属バー44を本体80及び側部82aより硬質にしても、この金属バー44は端面84の加工の邪魔とならない。寸法精度に影響を及ぼすことなく、硬質な金属バー44を使用することができる。硬質な金属バー44を使用することで、この突条82の中央部82bでは、高い強度が実現されうる。
この製造方法では、金属バー44よりなる中央部82bは端面84まで至っていないため、金属バー44を本体80及び側部82aより硬質にしても、端面84の加工の際の、切削器の損傷が抑えられている。
この製造方法では、金属バー44は、インサート46と接触する面に突起67を備え、この突起67は、インサート46の穴61に嵌め込まれている。このインサート46が分離された溝にモールド材を流し込んで硬化させることで、突条82の側部82aが形成される。このベース型78では、金属バー44の突起67が、側部82aの穴61に嵌め込まれた構造となる。これは、側部82aの強度を効果的に高める。この突条82の側部82aでは、高い強度が実現されている。この端面84を加工する際の、側部82aの欠けが防止されている。
この製造方法では、インサート46及び金属バー44をアンダーカット形状とすることで、ベース型78において、アンダーカット形状の突条82が実現できる。このベース型78の端面84を加工することで、寸法精度の高いセグメント14が作成できる。この製造方法では、セグメント14がアンダーカット形状の突条を有していても、良好な加工精度及び高い強度を有するセグメント14が製造できる。
この製造方法では、セグメント14の端面側の部分では、本体と側部とが同じ材料で一体として形成されている。セグメント14の端面側の部分は、単一の材質で形成されている。このセグメント14に隣接するセグメント14の端面側の部分も同じ単一の材質で形成することで、これらのセグメント14の端面同士が接触する位置(割位置)において、両方のセグメント14の熱膨張を等しくできる。これにより、突条と本体とが異なる金属で形成されているセグメント14に比べて、加硫時における割位置での隙間の発生が抑えられる。加硫時における割位置でのゴムのはみ出しが抑えられている。
図7(a)において、両矢印Lはインサート46の長さを表す。長さLは、8mm以上が好ましい。長さLを8mm以上とすることで、ベース型78において端面84の加工に十分な長さの側部82aが形成される。端面84の切削の際に、側部82aが全て切削され金属バー44が露出することが防止されている。さらに長さLを8mm以上とすることで、このインサート46は扱いが容易である。これは、効率的なモールドの製造に寄与する。この観点から、長さLは10mm以上がより好ましい。
長さLは、20mm以下が好ましい。長さLを20mm以下とすることで、インサート46の内側の端52から延びる金属バー44の長さを、長くすることができる。硬質な金属バー44の長さを長くすることで、良好なモールドの製造精度が実現できる。この製造方法では、モールドを精度良く製造することができる。この観点から、長さLは15mm以下がより好ましい。
図8において、両矢印Mは金属バー44の突起67の長さを表す。長さMの長さLに対する比(M/L)は、0.5以上が好ましい。比(M/L)を0.5以上とすることで、この突起67は、側部82aの強度を効果的に高める。これにより、側部82aに欠けが生じることが効果的に防止される。さらにこの突起67は、中央部82bと側部82aの接続位置での強度の向上に効果的に寄与する。この観点から、比(M/L)は0.6以上がより好ましい。
インサート46が、コア58とコア58を覆うカバー60とを備えており、鋳型68からインサート46を分離する工程では、まずコア58を引き抜き、その後にカバー60を取り外すのが好ましい。鋳型中間体72においては、カバー60が鋳型68と接触し、コア58は鋳型68と接触していない。このため、コア58を引き抜く際に、鋳型68の破損が抑えられている。また、コア58が抜き取られた後のカバー60は、中心部分が空洞であるため、中心に向けて変形し易い。このカバー60を中心に向けて変形させることで、このカバー60を取り外す際の、カバー60と鋳型68との摩擦力が軽減される。このカバー60を取り外す際に、鋳型68が破損することが防止されている。この製造方法では、鋳型68からインサート46を分離する際の、鋳型68の破損が抑えられている。
コア58及びカバー60は、樹脂から形成されているのが好ましい。このようにすることで、コア58とカバー60との摩擦力が、低く抑えられうる。これは、コア58の抜き取りを容易にする。この方法では、コア58を抜き取る際の、鋳型68の破損が抑えられている。また、樹脂からなるカバー60は、コア58が抜き取られた後において、容易に変形しうる。これにより、カバー60を取り外す際の、鋳型68の破損が防止されている。この製造方法では、鋳型68からインサート46を分離する際の、鋳型68の破損が抑えられている。
カバー60は、コア58よりも軟質であることが好ましい。硬質なコア58により、鋳型中間体72を準備する際に、インサート46が変形することが抑えられている。これにより、精度よく鋳型68にアンダーカット形状の溝が形成できる。この製造方法では、セグメント14の優れた製造精度が実現されている。また、軟質なカバー60は、コア58が抜き取られた後において、より容易に変形しうる。これにより、カバー60を取り外す際の、鋳型68の破損が防止されている。この製造方法では、鋳型68からインサート46を分離する際の、鋳型68の破損が抑えられている。
コア58の硬さHcは、80以上が好ましい。硬さHcを80以上とすることで、鋳型中間体72を準備する際に、インサート46が変形することが抑えられている。これにより、精度よく鋳型68にアンダーカット形状の溝が形成される。この方法では、セグメント14の優れた製造精度が実現されている。安価に容易に製造できるとの観点から、コア58の硬さHcは100以下が好ましい。
カバー60の硬さHoは、40以下が好ましい。硬さHoを40以下とすることで、このカバー60は、コア58が抜き取られた後において、容易に変形しうる。これにより、カバー60を取り外す際の、鋳型68の破損が防止されている。この製造方法では、鋳型68からインサート46を分離する際の、鋳型68の破損が抑えられている。この観点から、カバー60の硬さHoは、35以下がより好ましい。硬さHoは、20以上が好ましい。硬さHoを20以上とすることで、このカバー60は十分な強度を有する。このカバー60は、モールドの製造過程において破損することが防止されている。この観点から、カバー60の硬さHoは、25以上がより好ましい。
本発明では、硬さHc及び硬さHoは、いずれもシェアA硬さである。硬さHc及び硬さHoは、「JIS K7215」の規定に準じ、タイプAのデュロメータによって測定される。図7に示された断面にこのデュロメータが押し付けられ、硬さが測定される。測定は、23℃の温度下でなされる。
カバー60の厚みTは、溝形成部54において、コア58が存在する位置で計測される。カバー60の厚みTは、溝形成部54において、カバー60の外面の法線に沿って計測した、カバー60の外面と内面(コア58と接する面)との距離である。図7の実施形態では、溝形成部54での、カバー60のコア58と接している部分全体に渡って、厚みはほぼ一定である。厚みが場所によって異なっていてもよい。この場合、溝形成部54での、カバー60のコア58と接している部分全体における平均の厚みが、厚みTとされる。
カバー60の厚みTは、1.0mm以下が好ましい。厚みTを1.0mm以下とすることで、このカバー60は、コア58が抜き取られた後において、容易に変形しうる。これにより、カバー60を取り外す際の、鋳型68の破損が防止されている。この製造方法では、鋳型68からインサート46を分離する際の、鋳型68の破損が抑えられている。この観点から、厚みTは0.8mm以下がより好ましい。厚みTは、0.2mm以上が好ましい。厚みTを0.2mm以上とすることで、このカバー60は十分な強度を有する。このカバー60は、モールドの製造過程において破損することが防止されている。この観点から、厚みTは0.4mm以上がより好ましい。
この方法では、ベースマスター30に凸部38を設けることでゴム型40に凹部42を形成し、この凹部42にインサート46及び金属バー44を取り付け、これに鋳型材を流し込むことで、鋳型68とインサート46及び金属バー44とが一体となった鋳型中間体72が得られる。この方法は、簡易である。この方法では、鋳型中間体72が容易に準備できる。これは、モールド10の生産性の向上に寄与する。
以上説明された実施形態では、セグメント14がアンダーカット形状の突条を有していた。セグメントではない成形型が、アンダーカット形状の突条を有しているモールドの製造においても、本発明が適用されうる。
以上説明されたように、この発明によれば、アンダーカット形状の突条を有するモールドにおいても、これを容易かつ安価に作成することができる。このことから、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された方法は、種々のタイヤ用のモールドの製造にも適用されうる。
2・・・タイヤ
4・・・トレッド面
6・・・溝
8・・・サイプ
10・・・モールド
12・・・成形型
14・・・セグメント
16・・・サイドプレート
18・・・ビードリング
20・・・キャビティ面
21・・・セグメントの本体
22・・・突条
24・・・ブレード
26・・・マスターモデル
28・・・転写面
30・・・ベースマスター
32・・・ボード
34・・・マスター溝
36・・・マスターサイプ
38・・・凸部
40・・・ゴム型
41・・・ゴム型の本体
42・・・凹部
44・・・金属バー
46・・・インサート
48・・・ゴム型のキャビティ面
50・・・ゴム型の端面
52・・・インサートの内側の端
54・・・インサートの溝形成部
56・・・インサートの台部
58・・・コア
60・・・カバー
61・・・インサートの穴
62・・・端部
64・・・金属バーの溝形成部
66・・・金属バーの台部
67・・・金属バーの突起
68・・・鋳型
72・・・鋳型中間体
74・・・鋳型の端面
76・・・溝
78・・・ベース型
80・・・ベース型の本体
82・・・突条
82a・・・側部
82b・・・中央部
84・・・ベース型の端面

Claims (17)

  1. (A)インサート及び金属バーと一体化された鋳型から、このインサートを分離し、この鋳型の表面にこのインサートに対応する溝を露出させる工程
    及び
    (B)上記鋳型にモールド材を流し込んで硬化させ、上記溝に対応する突条を有する成形型を得る工程
    を含み、
    上記(A)の工程の一体化された鋳型において、上記インサートが上記鋳型の端面から内側に延び、上記金属バーがこのインサートの内側の端からこのインサートに連続して延び、このインサートのこの金属バーと接触する面に設けられた穴に、この金属バーのこのインサートと接触する面に設けられた突起が嵌め込まれている、モールドの製造方法。
  2. 上記突起の長さが上記インサートの長さの0.5倍以上である、請求項1に記載の製造方法。
  3. 上記(B)の工程が、
    (B1)上記鋳型にモールド材を流し込んで硬化させ、上記溝に対応する突条及び上記金属バーを有するベース型を得る工程
    及び
    (B2)上記ベース型の端面を加工して成形型を得る工程
    を含む、請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 上記(A)の工程の前に、
    (C1)その転写面に凸部を有するマスターモデルを得る工程、
    (C2)上記転写面の形状が反転した形状のキャビティ面及びこのキャビティ面の端から延びる端面を有し、このキャビティ面に上記凸部に対応し上記端面から延びる凹部を有するゴム型を形成する工程、
    (C3)上記ゴム型に、上記凹部を利用して、上記端面から内側に延び上記キャビティ面から突出するインサートと、このインサートから連続して延び上記キャビティ面から突出する金属バーとを取り付ける工程、
    及び
    (C4)上記ゴム型に鋳型材を流し込んで硬化させ、上記インサート及び上記金属バーと一体化された鋳型を得る工程
    をさらに含む、請求項1から3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 上記溝が、アンダーカット形状を呈している請求項1から4のいずれかに記載の製造方法。
  6. 上記インサートが、
    コアと、このコアを覆うカバーとを備えており、
    上記(A)の工程が、
    (A1)上記鋳型から、上記コアを引き抜く工程
    及び
    (A2)上記鋳型から、上記カバーを取り除く工程
    を含む、請求項1から5のいずれかに記載の製造方法。
  7. 上記コア及びカバーが樹脂から形成されている、請求項6に記載の製造方法。
  8. 上記カバーが上記コアよりも軟質である、請求項6または7に記載の製造方法。
  9. 上記コアの硬さが80以上である、請求項8に記載の製造方法。
  10. 上記カバーの硬さが20以上40以下である、請求項8又は9に記載の製造方法。
  11. 上記カバーの厚みが、0.2mm以上1.0mm以下である、請求項6から10のいずれかに記載の製造方法。
  12. 上記金属バーがアンダーカット形状を呈している、請求項1から11のいずれかに記載の製造方法。
  13. 上記金属バーが、上記モールド材が硬化して形成された突条よりも硬質である、請求項1及び12のいずれかに記載の製造方法。
  14. 上記金属バーの材質がスチールであり、上記突条の材質がアルミニウム合金である、請求項13に記載の製造方法。
  15. 上記インサートの長さが8mm以上20mm以下である、請求項1から14のいずれかに記載の製造方法。
  16. 請求項1から15のいずれかに記載の方法でモールドを製造する工程
    及び
    ローカバーを上記モールドの中で加圧及び加熱する工程
    を含む、タイヤの製造方法。
  17. キャビティ面と、このキャビティ面の端から延びる端面とを有する成形型を備え、
    上記成形型が、本体と、上記キャビティ面においてこの本体から突出する突条とを備え、
    上記突条が、上記端面から内側に延びる側部と、この側部から連続して延びる中央部とを備え、
    上記側部が上記中央部と接触する面に穴を備え、上記中央部が上記側部と接触する面に突起を備え、この穴にこの突起が嵌め込まれており、
    上記側部と上記本体とが同じ材料で一体として形成されており、
    上記中央部が、上記側部よりも硬質な金属より形成されている、タイヤ用モールド。
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