JP2000085457A - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具

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JP2000085457A
JP2000085457A JP10264374A JP26437498A JP2000085457A JP 2000085457 A JP2000085457 A JP 2000085457A JP 10264374 A JP10264374 A JP 10264374A JP 26437498 A JP26437498 A JP 26437498A JP 2000085457 A JP2000085457 A JP 2000085457A
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ball
reflector
pivot
spherical
lamp body
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JP10264374A
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Yuji Shibuya
祐次 渋谷
Hidetsugu Yamamoto
英嗣 山本
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Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60QARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
    • B60Q1/00Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor
    • B60Q1/02Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments
    • B60Q1/04Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments the devices being headlights
    • B60Q1/06Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments the devices being headlights adjustable, e.g. remotely-controlled from inside vehicle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60QARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
    • B60Q2200/00Special features or arrangements of vehicle headlamps
    • B60Q2200/30Special arrangements for adjusting headlamps, e.g. means for transmitting the movements for adjusting the lamps
    • B60Q2200/32Ball-joints

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エイミング機構を有する車両用灯具の部品点
数を削減し、かつ組立工数を低減するとともに、エイミ
ング機構を構成する球ピボット及び球受座を高精度に、
しかも容易に形成することを可能とする。 【解決手段】 車両用灯具のエイミング機構の支点部7
の構成として、リフレクタ3に一体成形された球ピボッ
ト10と、灯具ボディ1に一体形成されて球ピボット1
0を球受けする球受座20とで構成される。球ピボット
10は球部12と支柱部13を有し、リフレクタ3を金
型成形する際の金型の離型方向とほぼ垂直な方向に向け
てリフレクタ3から突出形成することにより、球ピボッ
ト10の成形に金型のスライダが不要となる。また、球
受座20は球面溝部21と、一対の押さえ板22で構成
され、これらの間に球ピボット10の球部12を挟持す
る。球ピボット10と球受座20をそれぞれリフレクタ
3と灯具ボディ1とは別体の部品として用意する必要が
なく、部品点数を削減し、かつ灯具の組立て工数を削減
することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車等の車両に装
備される車両用灯具に関し、特に灯具ボディ内に別体構
成のリフレクタを備え、かつ前記リフレクタをエイミン
グ機構により傾動する構成の車両用灯具に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の前照灯のように光源から出射す
る光の配向特性を調整することが要求される車両灯具で
は、照射光の光軸を調整するためのエイミング機構が設
けられる。このエイミング機構では、例えば、灯具ボデ
ィ内に、これとは別体に光源としての電球を支持したリ
フレクタを内装し、前記リフレクタを灯具ボディに対し
て水平方向、垂直方向に傾動する構成がとられる。この
ため、この種のエイミング機構では、リフレクタを傾動
可能に支持するための支点部と、前記支点部を支点とし
てリフレクタを水平方向、垂直方向にそれぞれ傾動する
ための水平エイミング部、垂直エイミング部がそれぞれ
設けられる。特に、前記支点部では、リフレクタを前記
したように、互いに直交する水平方向と垂直方向に傾動
可能とするために、球ピボットと球受座を用いた自在継
手構造のピボット構造が採用される。
【0003】従来、この種のピボット構造は、灯具ボデ
ィ又はリフレクタの一方に設けた球ピボットと、他方に
設けた球受座とで構成し、球受座に球ピボットを球受け
する構成がとられている。この構成を実現するために、
従来では球ピボットと球受座を灯具ボディやリフレクタ
とは別体に形成し、これらの球ピボット、球受座をそれ
ぞれ灯具ボディ、リフレクタに固着する構成がとられて
いる。例えば、図8に示すように、灯具ボディ101の
内面に球ピボット110を固着し、リフレクタ103に
球受座120を固着している。なお、この例では、球ピ
ボット110には、球部112に支柱部113を一体に
形成し、その支柱部113の端部に設けたネジ部114
を灯具ボディ101の内面に設けたネジ穴115に螺合
してその固着を行っている。また、球受座120は一端
部が円形臼状に近い形状をした円筒部121と、他端部
にそれよりも小径でランス123を有する嵌合部122
とで構成され、リフレクタ103の背面に突出したステ
ム125の穴126に嵌合固着しており、前記球ピボッ
ト110の球部112を球受座120の円筒部121内
にその先端部から圧入することで、球ピボット110を
球受部120で球受けし、結果としてリフレクタ103
を灯具ボディ101に傾動可能に支持する構成としてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の支
点部の構成は、灯具ボディやリフレクタとは別体に構成
した球ピボットと球受座をそれぞれ固着する構成である
ため、部品点数が増加するとともに、組立工数も多く、
結果として車両用灯具のコスト高をまねくという問題が
生じることになる。そのため、球ピボットや球受座を灯
具ボディやリフレクタと一体に形成することが考えられ
ている。しかしながら、前記した球ピボットは球形又は
これに近い形状をしているため、灯具ボディ或いはリフ
レクタと一体に樹脂成形すようとすると、金型にアンダ
ーカットが生じ易く、樹脂成形が困難なものになる。特
に、図8に示した球ピボット110のように、灯具ボデ
ィ101やリフレクタ103を樹脂成形する際の金型の
離型方向、通常では灯具の前後方向に沿って突出形成さ
れている場合には、金型にスライダを用いないと前記し
たアンダーカットに対処できず、スライダを用いずに無
理抜き成形したような場合には、要求される品質の球ピ
ボットを成形することは困難となる。そのため、従来で
は金型構造が複雑になり、かつ成形が困難なものとな
る。一方、球受座120は、円筒部121が円形臼状を
しているためにスライダを用いての成形は困難であり、
そのために所謂無理抜きによる成形を行わざるを得ず、
成形した球受座の形状、寸法に誤差が生じ易く、エイミ
ング機構を構成したときに支点部でのガタやずれが生
じ、高精度のエイミングを実現することが難しいものと
なる。
【0005】本発明の目的は、部品点数を削減し、かつ
組立工数を低減するとともに、球ピボット及び球受座を
高精度に、しかも容易に形成することを可能とした車両
用灯具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、エイミング機
構を備える車両用灯具において、前記エイミング機構に
は、灯具ボディ内に内装されたリフレクタの傾動動作の
支点となるピポット構造が設けられ、前記ピボット構造
は、前記リフレクタに一体成形された球ピボットと、前
記灯具ボディに一体形成されて前記球ピボットを球受け
する球受座とで構成され、前記球ピボットは前記リフレ
クタを金型成形する際の金型の離型方向とほぼ垂直な方
向に向けて前記リフレクタから突出形成されていること
を特徴とする。
【0007】ここで、前記球受座は、前記灯具ボディの
内面一部に凹設されて前記球ピボットの球面一部を球受
けする曲面溝部と、前記曲面溝部に対向する位置におい
て前記灯具ボディに一体に形成され、前記球ピボットの
前記球面一部の径方向の反対側の球面部分に当接する複
数の球押さえ板とを備える構成とする。また、前記球押
さえ板は、前記曲面溝部の両側位置において前記球ピボ
ットの径寸法よりも大きな間隔で対峙される一対の立壁
部と、前記各立壁部の先端部においてそれぞれ前記曲面
溝部に向けて傾斜状態に突出された傾斜壁部とを備え、
前記各傾斜壁部の各突出先端は前記球ピボットの前記反
対側の球面部分に当接し、かつ前記各突出先端は互いに
前記球ピボットの径寸法よりも小さい間隔で対峙される
とともに、その一端部は前記灯具ボディの内面において
終端し、他端部は開放され、かつその開放された他端部
には前記球ピボットの中心方向に向けて張り出した抜け
止め部が設けられる構成とする。さらに、前記球ピボッ
トは、前記リフレクタと一体に樹脂成形により形成さ
れ、その球面の前記リフレクタの成形時のパーティング
ラインに沿った領域に球心方向に向けての窪みを有する
ことが好ましい。
【0008】本発明においては、リフレクタに一体成形
された球ピボットと、灯具ボディに一体形成された球受
座とでエイミング機構の支点部を構成し、かつ球ピボッ
トはリフレクタを金型成形する際の金型の離型方向とほ
ぼ垂直な方向に向けてリフレクタの外面から突出形成し
ているので、特に球ピボットを成形するためのスライダ
が不要となり、金型構造を簡略化できるとともに、球ピ
ボットと球受座をそれぞれリフレクタと灯具ボディとは
別体の部品として用意する必要がなく、部品点数を削減
し、かつ灯具の組立て工数を削減することが可能であ
る。また、球ピボットと球受座を成形する際に無理抜き
による成形は不要であり、球ピボット及び球受部を高精
度に形成でき、円滑な球面動作の可能な支点部が構成で
き、エイミング機構におけるエイミング調整を高精度に
行うことも可能となる。さらに、球ピボットの球部に設
けた窪みにより、樹脂成形時のばりが球部の球面に突出
した状態で生じることが防止でき、球ピボットの円滑な
球面運動を可能とし、エイミング機構の支点部の円滑動
作を確保し、かつ耐久性を向上することも可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明を自動車の4灯式前照
灯に適用した車両用灯具の、片側の前照灯の正面図であ
る。同図は自動車の右側前照灯HLであり、図示右側の
走行ビームランプHHLと、左側のすれ違いピームラン
プLHLとが灯具ボディ内に一体的に配設されている。
図2は図1のAA線断面図であり、樹脂成形した灯具ボ
ディ1と、前記灯具ボディ1の前面開口に取着されるレ
ンズ2とで灯室が構成されており、前記灯室内にリフレ
クタ3が内装される。前記リフレクタ3は、図3に背面
構成を示すように、前記各ランプHHL,LHLの各リ
フレクタ部3H,3Lが一体的に樹脂成形されたもので
あり、各ランプHHL,LHLのリフレクタ部3H,3
Lの内面にはアルミニウム膜が被着されて反射面を構成
している。また、前記各リフレクタ部3A,3Bの背面
に開口された電球ソケット取付穴には、前記灯具ボディ
の背面に開口された図外の電球ソケット挿通穴を通し
て、それぞれ電球4H,4Lを支持する電球ソケット5
H,5Lが前記各電球ソケット取付穴に着脱可能に取着
される。なお、前記電球ソケット5H,5Lは前記灯具
ボディ1の電球ソケット挿通穴との間に弾性変形可能な
ゴムカバーが被着され、前記電球ソケット挿通穴の防水
が図られるとともに、後述するエイミング機構によりリ
フレクタ3の傾動を可能としている。
【0010】前記リフレクタ3はエイミング機構6によ
って前記灯具ボディ1に対して水平方向、垂直方向のそ
れぞれに傾動調整可能に支持されている。前記エイミン
グ機構6は、これまでに提案されているエイミング機構
と基本的には同様な構成であり、図1にその配設位置を
示すように、前記リフレクタ3を水平方向及び垂直方向
に傾動可能に支持する支点部7と、前記支点部7を支点
としてリフレクタ3を水平方向に傾動する水平エイミン
グ部8と、これと直交する垂直方向に傾動する垂直エイ
ミング部9とで構成される。前記支点部7は、その詳細
は後述するが、前記リフレクタ3に一体形成された球ピ
ボット10と、前記灯具ボディ1に一体形成された球受
座20とで構成される。なお、前記水平エイミング部8
と垂直エイミング部9は同様な構成であり、図2に垂直
エイミング部9の例を示すように、リフレクタ3の背面
に突出形成したステム31に取着されるエイミングナッ
ト32と、前記灯具ボディ1の背面を貫通するように灯
具の前後方向に延長されるエイミングスクリュ33とで
構成され、前記エイミングスクリュ33の内端部に設け
られたネジ溝部34が前記エイミングナット32に螺合
される。そして、前記エイミングスクリュ33を灯具ボ
ディ1の外部から操作して軸転することで、エイミング
ナット32、すなわちステム31及びリフレクタ3をエ
イミングスクリュ33の軸方向に移動し、リフレクタ3
を支点部7を支点として垂直方向に傾動する。水平エイ
ミング部8も全く同様であり、図3には対応する部分に
同一符号を付してある。
【0011】前記支点部7の構成を図4ないし図6に示
す。図4は分解斜視図、図5は球受座の縦断面図及びそ
のB、Cの各矢視図、図6は組立状態の斜視図である。
前記球受座20は、前記灯具ボディ1の背面側の内面の
上底面に近い位置において前記灯具ボディ1と一体に樹
脂成形されている。すなわち、前記球受座20は、前記
灯具ボディ1の後側内面の一部を灯具の垂直方向に沿っ
て凹設した球面ないし円筒面に近い形状の曲面溝部21
と、前記球面溝部21に対峙される一対の球押さえ板2
2とで構成される。すなわち、前記球押さえ板22は、
前記曲面溝部21を灯具の左右方向から挟む位置でかつ
後述する球ピボット10の球部 の径寸法よりも大き
い間隔をおいて灯具の前方に向けて立設した立壁部23
と、その先端が前記立壁部23の前縁部から前記曲面溝
部21の方向に向けて、すなわち灯具の後方でかつ前記
立壁部23間の内側に向けてそれぞれ傾斜状態に突出し
た傾斜壁部24とで構成される。前記各傾斜壁部24
は、その突出先端縁24aが前記曲面溝部21に対して
は前記球部12の径寸法にほぽ近い間隔寸法で対峙さ
れ、また、各突出先端縁24aの相互間では前記球部1
2の径寸法よりも小さい間隔で灯具の垂直方向に沿って
平行な状態で対峙される。さらに、前記立壁部23及び
傾斜壁部24のそれぞれにおける上側端は前記灯具ボデ
ィ1の上底内面に接した状態で終端されるが、それぞれ
の反対側の下側端は開放されており、この開放端の前記
傾斜壁部24には、内側に向けて突出した楔型の抜け止
め部25が一体に形成されている。なお、前記球受座2
0は、詳細な説明は省略するが、スライダを用いた樹脂
成形金型により成形する。
【0012】一方、前記球ピボット10は前記リフレク
タ3と一体に樹脂成形されており、この実施形態では、
前記リフレクタ部3H,3Lの背面に掛け渡された水平
ステム11の中間位置に立設された状態に形成される。
前記球ピポット10は、ほぼ球形をした球部12と、前
記球部12の一部から延長して前記ステム11上に所定
の高さ位置で支持するための支柱部13とで構成され
る。なお、前記前記支柱部13の一側部には灯具の前側
に向けて突設した三角翼状の位置決め壁14が設けられ
る。ここで、前記リフレクタ3は前後方向、すなわち、
図2の左右方向に離型する一対の金型によって樹脂成形
されており、これに対応して前記球ピボット10はその
両金型の離型面(パーティング面)に配置され、かつ前
記支柱部13によってその離型面に沿う方向、換言すれ
ば金型の離型方向と垂直な方向に向けられているもので
ある。
【0013】また、前記球部12ないし支柱部13は、
図7(a)に前記球部12の平面図を、図7(b)に前
記球部12を樹脂成形する金型41,42の一部を拡大
図示するように、前記金型の一方、ここでは灯具の後ろ
側金型41には前記球ピボット10の球部12の径寸法
に等しい半球状の凹部41aが形成されるのに対し、灯
具の前側金型42aには前記球部12の径寸法よりも若
干小径の半球状の凹部42aが形成されている。このた
め、これらの金型41,42によって成形される前記球
部12は、前記金型の凹部42a,42bに対応して大
径半球部12aと小径半球部12bが合わせられた構成
とされ、かつこれら大径半球部12aと小径半球部12
bとの境界には、前記金型41,42の離型面に沿って
両半球部の寸法差による球心方向の窪み部12cが形成
されている。この窪み部12cをに設けることにより、
図7(c)のように、前記両金型41,42間に寸法誤
差、あるいは成形時の位置合わせ誤差Δが生じた場合で
も、両金型41,42の合わせ面にバリが発生すること
が防止でき、球部12の球面にバリが生じることが防止
できる。因みに、前記各金型の凹部の寸法が等しいと、
寸法誤差あるいは位置合わせ誤差によって球部12の球
面に離型面に沿ったバリが生じやすくいものとなる。こ
のバリは、球受座20での球受けに際しての球ピボット
10の円滑な球面動作の障害となり、リフレクタ3の円
滑な傾動動作の障害となる。
【0014】このように構成される球ピボット10及び
球受座20で前記した支点部7を構成する際には、リフ
レクタ3を灯具ボディ1の前方から灯具ボディ1内に押
し込むと、球ピポット10の球部12は図4の矢印方向
に球受座20の押さえ板22の間に挿入され、図6の状
態となる。このとき、球部12は各押さえ板22の傾斜
壁部24の傾斜面に沿って案内され、両傾斜壁部24の
突出先端縁24aを弾性変形しながら各突出先端縁24
aを乗り越え、曲面溝部21に達するまで押し込まれ
る。そして、この押し込まれた状態では、球部12はそ
の球面の一部が曲面溝部21に当接され、その反対側の
球面一部が各傾斜壁部24の突出先端縁24aに当接さ
れるため、球面の径方向に対向する3箇所において曲面
溝部21及び突出先端縁24aで挟持された状態に支持
される。したがって、球部12は曲面溝部21と突出先
端縁24aのそれぞれに接触された状態で球面運動が可
能となり、リフレクタ3を水平方向及び垂直方向に傾動
する際の支点として機能することが可能となる。また、
このとき、球ピボット10の支柱部13は両押さえ板2
2の開口端側に内挿位置されるため、前記球ピボット1
0の球面運動を阻害することはない。
【0015】また、この組立ての状態では、球ピボット
10の球部12は、押さえ板22の下側の開放端側から
脱落されるおそれがあるが、前記押さえ板22の各傾斜
壁部24のそれぞれ下側の開放端に設けられた抜け止め
部25は、前記傾斜壁部24から灯具ボディ1の内面に
向けて突出しているため、前記球部12はこの抜け止め
部25に当接されてその抜け出しが防止され、押さえ板
22の間から脱落されることはない。しかしながら、そ
の一方で前記抜け止め部25は楔型をしているため、強
い力で球ピボット10を押さえ板22の開放端側に引っ
張れば、球部12は抜け止め部25を押し広げて両傾斜
壁部24を強制的に変形しながら押さえ板22の間から
引き抜くことが可能である。したがって、リフレクタ3
を灯具ボディ1から取り出すことは可能である。
【0016】このように、この実施形態の車両用灯具で
は、球ピボット10をリフレクタ3と一体に樹脂成形
し、球受座20を灯具ボディ1と一体に樹脂成形してい
るため、エイミング機構6の支点部7を構成するための
部品を個別に用意する必要は全くない。そのため、車両
用灯具を構成する部品点数を削減でき、灯具の組立て工
数の削減及び低コスト化を図る上で有効なものとなる。
また、前記球ピボット10については、リフレクタ3と
一体に樹脂成形する場合でも、球ピボット10の支柱部
13と球部12がリフレクタ3を成形する金型のパーテ
ィングラインに沿った方向に延長されているため、金型
にスライダを設けなくとも球ピボット10とリフレクタ
3の一体成形が可能であり、金型構造の複雑化が防止で
きる。ただし、球受座20においては、一対の押さえ板
22は灯具ボディ1を成形する際の金型の離型方向であ
る前後方向とはほぼ垂直な方向に延長した構成であるた
め、灯具ボディと一体成形するためには金型にスライダ
は必要となる。しかしながら、押さえ板22は灯具ボデ
ィ1の内側に向けられた下側端が開放端として構成され
ているため、スライダをこの開放端側に抜くことが可能
であり、スライダの構成も単純な構成でよく、金型構造
の複雑化を抑制する上で有効である。さらに、前記球ピ
ボット10及び球受座20では、金型を離型する際に無
理抜きを行うことがないため、両者を高精度に成形する
ことも可能となる。
【0017】ここで、前記実施形態では、本発明を二灯
式の前照灯に適用しているが、単灯式の前照灯、あるい
はフォグランプのように灯具ボディ内に内装したリフレ
クタをエイミング機構により傾動する構成の車両用灯具
であれば、本発明を同様に適用することは可能である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、エイミン
グ機構の支点部を構成するピボット構造を、リフレクタ
に一体成形された球ピボットと、灯具ボディに一体形成
されて前記球ピボットを球受けする球受座とで構成し、
かつ球ピボットはリフレクタを金型成形する際の金型の
離型方向とほぼ垂直な方向に向けて前記リフレクタから
突出形成しているので、特に球ピボットは金型のスライ
ダが不要となり、金型構造を簡略化できるとともに、球
ピボットと球受座をそれぞれリフレクタと灯具ボディと
は別体の部品として用意する必要がなく、部品点数を削
減し、かつ灯具の組立て工数を削減することが可能であ
る。また、球ピボットと球受座を成形する際には、無理
抜きによる成形は不要であり、球ピボットと球受部を高
精度に形成でき、両者の円滑な球面運動を確保し、高精
度なエイミング機構が構築できる。さらに、球ピボット
の球部に設けた窪みにより、樹脂成形時のばりが球部の
球面に突出した状態で生じることが防止でき、この面か
らも球ピボットの円滑な球面運動を可能とし、エイミン
グ機構の支点部の円滑動作を確保し、かつ耐久性を向上
することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用灯具の実施形態の正面図であ
る。
【図2】図1のAA線に沿う断面図である。
【図3】リフレクタの背面図である。
【図4】支点部の分解斜視図である。
【図5】球受座の断面図、及びそのB、Cの各矢視図で
ある。
【図6】支点部の組立状態の斜視図である。
【図7】球部の平面形状とその金型の断面図である。
【図8】従来の支点部の一例の部分分解斜視図である。
【符号の説明】
1 灯具ボディ 2 レンズ 3 リフレクタ 4H,4L 電球 5H,5L 電球ソケット 6 エイミング機構 7 支点部 8 水平エイミング部 9 垂直エイミング部 10 球ピポット 11 水平ステム 12 球部(12a 大径半球部,12b 小径半球
部) 13 支柱部 20 球受座 21 球面溝部 22 球押さえ板 23 立壁部 24 傾斜壁部 25 抜け止め部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 灯具ボディと、前記灯具ボディ内に配設
    されるリフレクタと、前記リフレクタを前記灯具ボディ
    に対して傾動可能に支持するエイミング機構とを備える
    車両用灯具において、前記エイミング機構には、前記リ
    フレクタの傾動動作の支点となるピポット構造が設けら
    れ、前記ピボット構造は、前記リフレクタに一体成形さ
    れた球ピボットと、前記灯具ボディに一体形成されて前
    記球ピボットを球受けする球受座とで構成され、前記球
    ピボットは前記リフレクタを金型成形する際の金型の離
    型方向とほぼ垂直な方向に向けて前記リフレクタから突
    出形成されていることを特徴とする車両用灯具。
  2. 【請求項2】 前記球受座は、前記灯具ボディの内面一
    部に凹設されて前記球ピボットの球面一部を球受けする
    曲面溝部と、前記曲面溝部に対向する位置において前記
    灯具ボディに一体に形成され、前記球ピボットの前記球
    面一部の径方向の反対側の球面部分に当接する複数の球
    押さえ板とを備えることを特徴とする請求項1に記載の
    車両用灯具。
  3. 【請求項3】 前記球押さえ板は、前記曲面溝部の両側
    位置において前記球ピボットの径寸法よりも大きな間隔
    で対峙される一対の立壁部と、前記各立壁部の先端部に
    おいてそれぞれ前記曲面溝部に向けて傾斜状態に突出さ
    れた傾斜壁部とを備え、前記各傾斜壁部の各突出先端は
    前記球ピボットの前記反対側の球面部分に当接し、かつ
    前記各突出先端は互いに前記球ピボットの径寸法よりも
    小さい間隔で対峙されるとともに、その一端部は前記灯
    具ボディの内面において終端し、他端部は開放され、か
    つその開放された他端部には前記球ピボットの中心方向
    に向けて張り出した抜け止め部が設けられることを特徴
    とする請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 【請求項4】 前記球ピボットは、前記リフレクタと一
    体に樹脂成形により形成され、その球面の前記リフレク
    タの成形時のパーティングラインに沿った領域に球心方
    向に向けての窪みを有することを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれかに記載の車両用灯具。
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