JP2793762B2 - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具

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JP2793762B2 JP5235364A JP23536493A JP2793762B2 JP 2793762 B2 JP2793762 B2 JP 2793762B2 JP 5235364 A JP5235364 A JP 5235364A JP 23536493 A JP23536493 A JP 23536493A JP 2793762 B2 JP2793762 B2 JP 2793762B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は灯具ボディを樹脂成形し
てなる車両用灯具に関し、特に成形用金型構造の簡略化
を図った車両用灯具に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の車両用灯具では、軽量化を図るた
めに灯具ボディやレンズを樹脂で成形することが主流と
なっており、また、自動車車体に対する灯具の取付作業
の簡略化のため、或いはデザイン面での要求から、複数
のランプを一体的に構成した、所謂コンビネーションラ
ンプとして灯具を構成しているものが多い。このため、
この種のコンビネーションランプでは、複数のランプを
一体構成するために、1つの灯具ボディに複数のランプ
のそれぞれに対応する複数個の電球を装着することが必
要となる。
【0003】例えば、図8は自動車の左後部のリアコン
ビネーションランプの一例であり、テール&ストップラ
ンプ1A、ターンシグナルランプ2A、及びリアサイド
マーカランプ3A、を一体化した灯具ボディ10を有し
ている。この灯具ボディ10の内面には各ランプを区画
するためのシェード14や反射鏡15が設けられ、かつ
灯具ボディ10の正面側の開口にはレンズ11を封止状
態で取着することで、各ランプのランプ室1,2,3を
画成している。そして、灯具ボディ10の背面には各ラ
ンプ室1,2,3に臨む位置にそれぞれ開口部16,1
7,18を設け、これらの開口部を電球取付穴として各
ランプの電球19,20,21をランプ室1,2,3内
に挿入固定している。即ち、同図では、各ランプの電球
をプラグ方式のソケット22,23,24に取着し、こ
れらのプラグソケットを灯具ボディ10の背面側から各
開口部16,17,18に挿入し、バヨネット構造によ
り灯具ボディ10に取着している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなコンビネー
ションランプでは、例えばリアサイドマーカランプのよ
うに自動車の側方に配光特性を得ようとした場合には、
その電球21を自動車の側方に向けて、即ち灯具の正面
方向に対して90度に近い角度で取着することが要求さ
れる。このような場合には、プラグソケット24を取着
する開口部18は、灯具の正面方向と略直角方向に向け
られた状態で灯具ボディ10に開設されることになる。
【0005】しかしながら、このような方向に開口部1
8を形成しようとしたときには、図9に示すように、開
口部18は灯具ボディ10の面に対して傾斜されること
になるため、灯具ボディ10を樹脂成形する際の金型の
離型方向(同図に矢印Cで示す)に対して交錯する方向
となり、結果としてこの部分が所謂アンダーカットな状
態となる。したがって、この開口部18を形成する場合
には、一対の金型のみで形成することができず、同図の
ように離型方向と略直交する方向に移動されるスライダ
Sを設けて成形を行うことになる。このため、灯具ボデ
ィを成形するための金型にスライド機構部が必要とな
り、金型構造が複雑化され、コスト高になるとともに、
樹脂成形の時間が長くなって製造効率が低下されるとい
う問題がある。本発明の目的は、金型にスライドを用い
ることなく、この種の灯具ボディの樹脂成形を可能にし
た車両用灯具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用灯具は、
樹脂成形する灯具ボディの背面一部をヒンジ動作可能な
可動片として構成し、この可動片に電球を挿入固定する
開口部を設け、かつ可動片を任意のヒンジ位置において
灯具ボディに係止する構成とする。
【0007】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明を自動車の左後部のリアコンビネーシ
ョンランプに適用した一実施例の正面図であり、図2は
そのA−A線拡大断面図である。灯具ボディ10は樹脂
で一体に形成しており、その正面から側面にわたる開口
には赤色やアンバー色等の異なる色の着色透明樹脂板を
一体化させてそれぞれに所要のレンズステップを形成し
たレンズ11が取着され、開口周縁部においてレンズに
設けたシール脚11aを灯具ボディ10のシール溝10
aに嵌入させ、その一部をスクリュ12により固定し、
かつシール溝10a内にシール剤13を充填すること
で、灯具ボディ10内の封止を行っている。
【0008】また、前記灯具ボディ10は内面の一部に
シェード14を一体形成するとともに、灯具ボディ10
とは別体に形成してシェードを兼ねる反射鏡15を一体
的に取り付けており、これらのシェード14と反射鏡1
5とにより、灯具ボディ10内に複数のランプ室、即
ち、テール&ストップランプ、ターンシグナルランプ、
リアサイドマーカランプの各ランプ室1,2,3をそれ
ぞれ画成している。そして、各ランプ室1,2,3の灯
具ボディ10の背面には開口部16,17,18が設け
られ、この開口部16,17,18を電球取付穴として
それぞれ電球19,20,21が挿入固定される。この
実施例では、各電球19,20,21はそれぞれプラグ
ソケット22,23,24に装着されており、このプラ
グソケット22,23,24をバヨネット構造により灯
具ボディの各開口部16,17,18に装着する構成が
とられている。なお、テール&ストップランプ室1及び
リアサイドマーカランプ室3にはレンズ11の内面に沿
ってインナーレンズ25,26が設けられている。
【0009】前記灯具ボディ10の各ランプ室1,2,
3内に取着される電球19,20,21は、図2に示さ
れるように、それぞれ灯具の正面方向に対して所要の角
度で取着されるが、テール&ストップランプ室1及びタ
ーンシグナルランプ室2の各電球19,20ではその傾
斜角度は小さいため、各電球のソケット22,23を取
着する開口部16,17は灯具ボディの略正面方向に向
けて開設されることになる。したがって、図3(a)の
一部にターンシグナルランプ室2の開口部17を示すよ
うに、金型によりこの開口部17を成形する際に、従来
で問題とされたようなアンダーカットが生じることは殆
どない。一方、リアサイドマーカランプ室3に取着され
る電球21は、自動車の側方への配光特性を得るため
に、灯具の正面方向に対して斜め上方に向けて略90度
の角度で取着されており、この角度で電球を挿入固定し
ようとすれば、その電球取付穴としての開口部18には
図8及び図9に示したようなアンダーカットが生じるこ
とになる。
【0010】そこで、図3(b)に図3(a)の要部を
拡大しかつ一部を破断して示すように、リアサイドマー
カランプ室3に電球を取着する箇所に、灯具ボディ10
の背面に対して可撓性のある可動片30を形成し、この
可動片30に電球取付穴としての開口部18を設けてい
る。この可動片30は灯具ボディ10の背面の該当箇所
に正面方向から見てコ字状の切欠溝31を形成し、この
切欠溝31に囲まれた部分を可動片30として構成し、
この可動片30が灯具ボディ10に連結されている辺に
沿う部分32を薄肉に形成することで、この薄肉部をヒ
ンジ部32として可動片30が斜め上方向に回動可能と
される。また、この可動片30に設けた開口部18に
は、クリアランスランプの電球21を支持したプラグソ
ケット24が背面側から挿入でき、かつバヨネット構造
により取着できるように構成される。更に、可動片30
の先端側の一部にはボス33を一体に突設し、このボス
33の正面にはネジ穴34を形成している。
【0011】また、前記可動片30に対向されるリアサ
イドマーカランプ室3の内部には、前記可動片30に対
応した形状の係止枠35が灯具ボディ10の内面から正
面方向に向けて突出状態に形成されている。この係止枠
35は少なくとも前記プラグソケット24が挿通可能な
大きさの開口36が開設された枠状とされ、かつクリア
ランスランプ室3内において電球21が取着されるべき
位置に配置される。この係止枠35の一部には前記可動
片30に設けたボス33に対応する切欠穴37が形成さ
れている。また、この係止枠35に対向する灯具ボディ
10には後述するように成形用金型の離型方向に向けら
れた逃げ穴38が形成されている。
【0012】図4は前記灯具ボディを製造する金型の一
部の断面構造であり、ここではリアサイドマーカランプ
室3に相当する部分を成形する箇所を示している。同図
において、K1とK2は一対の金型であり、同図の矢印
B方向に離型される構成となっている。ここで、前記可
動片30は灯具ボディ10の背面の一部として成形でき
るため、この可動片30に形成する開口部18にもアン
ダーカットが生じることはなく、前記した一対の金型K
1,K2のみで形成でき、金型にスライダは必要とされ
ない。また、係止枠35は、金型K1,K2の離型方向
に沿って突出形成されており、かつこの係止枠35を形
成するための逃げ穴38が設けられているため、前記一
対の金型K1,K2のみでこの部分を成形することが可
能であり、スライダは必要としていない。
【0013】このように構成された灯具ボディによれ
ば、テール&ストップランプ室1及びターンシグナルラ
ンプ室2では、これまでと同様にプラグソケット22,
23をそれぞれ開口部16,17にバヨネット係合させ
ることで電球19,20を取着することができる。一
方、リアサイドマーカランプ室3においては、図5
(a)及び(b)にそれぞれ斜視図と平面断面図を示す
ように、ヒンジ部32を支点にして可動片30の先端部
をランプ室3の内方に向けて回動させ、その先端部に設
けたボス33が係止枠35に衝接される位置まで回動さ
せる。そして、係止枠35の切欠穴37を通してボス3
3のネジ穴34にスクリュー39を螺合させることで、
可動片30を係止枠35に固定させることができる。し
かる上で、可動片30に設けた開口部18にプラグソケ
ット24をバヨネット係合させると、電球21をランプ
室3内に配設することが可能となる。
【0014】したがって、図2に示したように、リアサ
イドマーカランプ室3に取着する電球21の取付角度
が、灯具ボディ10を成形する金型の離型方向に対して
大きい場合でも、可動片30を灯具ボディ10の背面の
一部として形成しておき、かつこれに隣接する灯具ボデ
ィ10の一部にランプ室3内の所要の位置にまで突出さ
れる係止枠35を形成しておけば、可動片30を所要の
角度だけ回動させて係止枠35に固定させれば必要とさ
れる角度の開口部を形成することができる。そして、可
動片30や係止枠35は前記したように金型による成形
時にスライダを必要としないため、金型の構造の複雑化
が回避でき、かつ灯具の樹脂成形に際しての製造の効率
を高めることが可能となる。
【0015】図6は可動片30を係止枠35に固定させ
るための種々の構成例を示す図である。(a)は前記実
施例のネジ39に代えて釘40を用いており、ボス33
にネジ穴を形成することなく単に釘40を係止枠35側
から可動片30にまで打ち込むだけで固定を行うことが
できる。(b)はホッチキス針41を用いて掛止枠35
と可動片30のボス33とを固定している。また、
(c)は可動片30の先端部に突起30aを設け、この
突起30aを掛止枠35の開口36を挿通させた上でプ
ッシュオンヒックス42を突起30aに貫通させて掛止
枠35に掛止させることで固定を行っている。また、
(d)はインシュロック43で可動片30と掛止枠35
を締結したもの、同様に(e)はプレートスプリング4
4で両者を締結している。更に、(f)はリベット45
を可動片30に設けた透孔30bを挿通させ、掛止枠3
5の開口36を挿通させた上で先端部を開いて固定を行
っている。
【0016】或いは、図7の(a)のように可動片30
のボス33と掛止枠35の当接面を超音波溶着法で直接
接合し、また(b)のように熱板46を利用して熱板溶
着法により、更には(c)のように接着剤47による接
着により、両者を直接接着してもよい。更に、(d)の
ように、可動片30に設けた突起30aの先端にランス
30cを形成しておき、このランス30cを係止枠35
の開口36を通した上でその一部に係止させるようにし
てもよい。また、(e)のように、可動片30にロッド
30dを立設し、このロッド30dをカラー48を挿通
させた上で掛止枠35の開口36に挿通させ、その先端
をカシメにより拡径させて一体化させてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、樹脂成形
する灯具ボディの背面一部をヒンジ動作可能な可動片と
して構成し、かつこの可動片に電球を挿入固定する開口
部を設けているので、電球の取着時に可動片を任意のヒ
ンジ位置において灯具ボディに固定させれば、電球を任
意の角度で取着することが可能となる。このため、開口
部にアンダーカットが生じることを防止でき、金型構造
の複雑化が回避でき、製造の容易化、製造コストの低減
化、製造効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の正面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図3】クリアランスランプの電球取着部を示し、
(a)は正面方向からの斜視図、(b)は一部を破断し
た要部の拡大斜視図である。
【図4】灯具ボディを成形するための金型の要部の断面
図である。
【図5】クリアランスランプの電球取着部の組立状態を
示し(a)は正面方向からの斜視図、(b)は平面断面
図である。
【図6】可動片を係止枠に係止させる構造の複数の異な
る例を示す図である。
【図7】可動片を係止枠に係止させる構造の他の複数の
例を示す図である。
【図8】従来の一般的なコンビネーションランプの一部
を破断した平面図である。
【図9】従来のコンビネーションランプにおけるクリア
ランスランプの電球取着部の断面図である。
【符号の説明】
1 テール&ストップランプ室 2 ターンシグナルランプ室 3 リアサイドマーカランプ室 10 灯具ボディ 11 レンズ 16〜18 開口部(電球取付穴) 19〜21 電球 22〜24 プラグソケット 30 可動片 32 ヒンジ部 33 ボス 35 掛止枠 38 逃げ穴

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 灯具ボディを樹脂成形し、この灯具ボデ
    ィの背面に設けた開口部に電球を挿入固定してなる車両
    用灯具において、灯具ボディの背面一部をヒンジ動作可
    能な可動片として構成し、この可動片に前記電球を挿入
    固定する開口部を設け、前記可動片を任意のヒンジ位置
    において灯具ボディに係止する構成としたことを特徴と
    する車両用灯具。
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