JP2000085389A - 車両用変速機 - Google Patents

車両用変速機

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JP2000085389A JP10253358A JP25335898A JP2000085389A JP 2000085389 A JP2000085389 A JP 2000085389A JP 10253358 A JP10253358 A JP 10253358A JP 25335898 A JP25335898 A JP 25335898A JP 2000085389 A JP2000085389 A JP 2000085389A
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belt
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知幸 神田
Eiji Oyama
英士 大山
Eiji Suzuki
英二 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動プーリ、従動プーリおよび駆動ベルトか
らなる伝動装置を有する車両用変速機において、プーリ
の回転損失低減を図る。 【解決手段】 駆動プーリ8、従動プーリ9および駆動
ベルト10からなる伝動装置を収納する伝動装置収納室
R1内において、下方に位置する駆動プーリ8のプーリ
の回転数検出用突起部52を含む下部外周をプーリ外周
に沿って覆うカバー部材51を設けて構成する。また、
このカバー部材のプーリ室内壁面に対向する面の先端面
51bsは、プーリ室内壁面54との間に隙間Vを設け
て配設される。このように車両用変速機を構成すること
により、下方に位置するプーリ外周近傍への潤滑油の侵
入量を低減させ、回転するプーリの突起部による潤滑油
の撹拌を抑制し、プーリの回転損失低減、潤滑油の酸化
劣化の防止を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用変速機に係
り、特に一対のプーリ間にベルトを巻きかけてなるベル
ト式変速機のハウジング(トランスミッションケース)
の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一対のプーリ間にベルトを巻きかけて動
力を伝達する動力伝動装置は広く用いられている。この
ような伝動装置のうち、ともにプーリ溝幅が可変の一対
のプーリとこの両プーリ間に巻きかけられたベルトとか
ら構成され、これら両プーリの溝幅を変えることによっ
て巻き掛け半径を変化させ、無段変速を行うベルト式無
段変速機が車両用変速機として用いられていることは本
出願人に係る特開平4−258528号公報等により周
知である。
【0003】このような車両用無段変速機には、駆動プ
ーリや従動プーリ、駆動ベルト、前後進切換装置、発進
装置、減速装置、差動装置等がハウジング内に配設さ
れ、これらを潤滑するために強制潤滑やギアの回転によ
るかき上げ潤滑等が行われている。また駆動プーリや従
動プーリのプーリ幅制御や、クラッチ制御のための油圧
制御流体(作動油)としてこの潤滑油を利用している。
【0004】この強制潤滑あるいは油圧制御に用いられ
る潤滑油圧は、エンジンに結合した軸上に配設されたギ
アもしくはチェーン等により駆動される油圧ポンプによ
って発生され、この油圧ポンプに接続された油圧回路に
よって必要な被潤滑部及び被油圧制御部に供給されてい
る。またこのようにして潤滑および制御に使われた潤滑
油は上記被潤滑部あるいは被油圧制御部から下方に流れ
落ちるが、これらの潤滑油を受けて集積し、前記油圧ポ
ンプによって再循環させるための油溜めすなわちオイル
パンを備えている。
【0005】上記のよう各部の潤滑あるいは制御に使わ
れた潤滑油は下方に配設されたオイルパンに戻るが、前
記両プーリの収納されている伝動装置収納室(プーリ室
という。以下同じ。)の内部では、これら両プーリの回
転(遠心力)により潤滑油はプーリ外周方向に飛ばさ
れ、またベルトについては両プーリ間の直線部(弦部)
から両プーリへの巻き付き部で直線運動から回転運動へ
の運動方向の変化により潤滑油はベルト弦部の略延長線
方向に飛ばされ、これら飛散油粒のうちの多くは前記収
納室の内壁に付着する。このような潤滑油はプーリ室の
内壁面を伝って下方のオイルパンに向かい流下する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、プーリを収納
するプーリ室の内壁を伝わって流下する潤滑油は、この
収納室の下方に設けられ、前記オイルパンに連通する排
出油路の入口開口からオイルパンに戻るよう構成されて
いるが、例えばエンジンの高速回転に伴い潤滑油量の多
いときなどには、この流下する潤滑量も増大し、プーリ
室の壁面は多量の潤滑油が流れるようになり、またプー
リ室下部にはこの潤滑油がたまるようになる。このよう
な状況では、前記両プーリ(駆動プーリ及び従動プー
リ)のうち鉛直方向下方のプーリは、このように流れ落
ちる潤滑油やプーリ室下方にたまった潤滑油によってプ
ーリの(及びレシオによってはベルトについても)回転
に対するフリクション(回転抵抗)が増加することとな
る。
【0007】特にこのような車両用のベルト式無段変速
機では、駆動プーリ及び従動プーリの回転数を検出する
ため、両プーリの外周側面には通常20〜30個の突起
が設けられ、変速機のハウジングにはこの突起を検出す
る近接センサが設けられている。従って上記のように潤
滑油量が増加し、プーリ室下部に潤滑油がたまるような
状況下では前述のようなフリクションの問題と併せて、
この突起によって潤滑油が撹拌されることによる潤滑油
の泡立ちの問題や、高温での撹拌に伴う潤滑油の酸化劣
化の促進等の問題があった。
【0008】このためこのような従来の問題点を解決す
べく、プーリ室の下部をオイルパンと直接連通する大き
な開口としたものや、両プーリの外径を結ぶ接線の略中
央部に上方の壁面を伝って流れてくる潤滑油をオイルパ
ンに戻すための排出油路の入口開口を設けたものなど
が、例えば特開平8−285023号公報等により提案
されてきた。しかし、例えばプーリ室下部をオイルパン
と連通する大きな開口としたものについては、このプー
リ室を含めた変速機ハウジング全体の強度上から、開口
径を拡大する限度があるうえ、オイルパンの潤滑油面は
車両の運転によって変化するため、逆に下方のプーリが
潤滑油中に浸漬され、かえってフリクションが増大する
場合が生じる等の問題があった。
【0009】また、両プーリの外径を結ぶ接線の略中央
部に上方の壁面を伝って流れてくる潤滑油をオイルパン
に戻すための排出油路の入口開口を設けたものについて
は、この排出口の設けられた壁面を伝わって流下する潤
滑油に対しては効果が見られるが、他の壁面を伝わって
流れる潤滑油や上方のプーリから直接滴下する潤滑油も
あり、一定量の潤滑油はこのプーリ室下部にたまり、前
記のような潤滑油の撹拌の問題が生じていた。
【0010】本発明は上記のような課題に鑑みてなされ
たものであり、潤滑油量が増大したときにプーリ室(伝
動装置収納室)内部にたまる潤滑油や、車両の運転によ
って生じる下部のオイルパンの液面変化に伴うプーリの
浸漬等によるプーリ室下側に位置するプーリのフリクシ
ョンの増大、潤滑油の撹拌に伴う潤滑油寿命の低下を抑
制した車両用変速機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る車両用変速機では、駆動プーリ(例え
ば実施の形態における駆動プーリ8)と従動プーリ(例
えば実施の形態における従動プーリ9)と両プーリに巻
きかけられトルクを伝達する駆動ベルト(例えば実施の
形態におけるベルト10)とからなる伝動装置と、この
伝動装置を収納するプーリ室(特許請求範囲の伝動装置
収納室に相当し、実施の形態における第1室R1に該当
する。以下同じ。)とを備え、駆動プーリあるいは従動
プーリの外周部にはこれらプーリの回転数を検出するた
めの突起部(例えば実施の形態におけるプーリの回転数
検出用突起部52)を有する車両用変速機において、駆
動プーリあるいは従動プーリのうち、伝動装置収納室内
の下側に配設されるプーリ(例えば実施の形態における
駆動プーリ8)の前記突起部を含む外周下部を、前記プ
ーリ外周に沿って覆うカバー部材(例えば実施の形態に
おけるカバー部材51)を備えて構成される。
【0012】このような構成によれば、プーリ室壁面を
伝って流下しプーリ室下部にたまる潤滑油は、プーリ室
内で回転する駆動プーリあるいは従動プーリのうち下側
に位置するプーリの下部外周を覆うカバー部材によって
仕切られ、プーリ室下部において壁面によって分離され
たように作用する。このため、カバー部材によって仕切
られたプーリ側では、カバー部材内部に進入する潤滑油
の容量を減少させることができる。そして、このカバー
部材は回転数検出用の突起部を含むプーリ外周下部を覆
うことから、最も問題となる回転する突起部が壁面によ
って仕切られることとなる。また、プーリの回転方向は
車両の後進時を除き通常一定方向への回転となることか
ら、カバー部材内での潤滑油の流れ方向も一定方向とな
り、プーリに対する回転損失の低減、潤滑油撹拌による
潤滑油寿命の低下の抑制を達成することができる。
【0013】なお、前記カバー部材の伝動装置収納室内
壁に対向する面の先端面(例えば実施の形態における先
端面51bs)は、伝動装置収納室の内壁面(例えば実
施の形態における内壁面54)との間に隙間(例えば実
施の形態における隙間V)を設けて配設されることが好
ましい。このような構成によれば、プーリ室(伝動装置
収納室)の内壁面を流下する潤滑油がこのカバー部材内
に直接流れ込むことを防止することができるからであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の好ましい実施の形態
について図面を参照して説明する。図6及び図7は本発
明に係る変速機を有するベルト式無段変速機1の構成を
示す。このベルト式無段変速機1は変速機ハウジング2
内に前後進切換装置3、伝動装置及び変速装置(図にお
けるベルト式無段階変速装置)4、発進装置を含む駆動
力伝達装置(発進装置(スタートクラッチ)5、減速装
置6(図中31〜34で示すギア列)、差動装置(ディ
ファレンシャル機構)7、オイルポンプへの動力伝達装
置(スプロケット91,92,チェーン93等))を備
えて構成され、この変速機ハウジングの左端の接合面2
aはエンジンと接合される。エンジンのクランクシャフ
トKsはフライホイールのドライブプレートと接合さ
れ、本発明に係る変速機のインプットシャフト11を駆
動する。
【0015】そしてこの駆動力はベルト式無段変速機の
第1軸(無段変速装置の入力軸)S1から第2軸(無段
変速装置の出力軸)S2および上記各駆動力伝達装置を
経て第4軸S4に伝達されアクスルシャフト15a,1
5bを駆動する。また、この変速機のハウジングはベル
ト式無段変速装置4を収納する第1室(プーリ室)R
1、発進装置5,減速装置6,差動装置7を収納する第
2室R2、前後進切換装置3を収納する第3室R3によ
って構成されている。なお以降の説明において変速機の
プーリ軸、ギアの軸等を第1軸S1〜第4軸S4として
示すが、これらは回転中心軸線を意味するものである。
【0016】このベルト式無段変速機において、変速機
ハウジング2内における第1軸S1には前記第1室R1
内にベルト式無段階変速装置4の駆動プーリ8が、そし
て前記第3室R3内に前後進切換装置3が同軸上に回転
自在に配設されている。この軸上で、エンジン出力であ
るクランクシャフトKsはインプットシャフト11に接
続されており、このインプットシャフト11は中空に形
成された駆動プーリ8の軸心を貫通して前後進切換装置
3に接続される。
【0017】前後進切換装置3は、ダブルピニオンタイ
プのプラネタリギヤ23を有しており、この装置におけ
る入出力部材(インプットシャフト11と駆動プーリ
8)とを直結可能な前進クラッチ24と、リングギヤを
固定保持可能な後進ブレーキ25とを備える。これら前
進クラッチ24及び後進ブレーキ25を選択的に作動さ
せて、インプットシャフト11に対して駆動プーリ8を
正転もしくは逆転させることが可能となっている。
【0018】駆動プーリ8は、その軸心S1を貫通する
インプットシャフト11を回転自在に支持する固定プー
リ半体8aと、この固定プーリ半体8aに対向し固定プ
ーリ半体の軸上を軸方向に移動自在に配設された可動プ
ーリ半体8b、そしてこの可動プーリ半体の側方に設け
られ可動プーリ半体を油圧によってプーリ軸方向に移動
させるためのシリンダ室8cとによって構成されてい
る。
【0019】この可動プーリ半体を駆動する油圧は、駆
動プーリの軸心を貫通するインプットシャフト11に穿
孔された油路及び固定プーリ半体に設けられた油路を通
してシリンダ室8cに供給され、この供給される油圧
(プーリ推力圧)を制御することによって可動プーリの
位置、すなわち駆動プーリ8のV溝幅を制御している。
なおインプットシャフトの軸心を通る油路からは、互い
に回転するインプットシャフトと固定プーリ半体の間,
固定プーリ半体8aと移動プーリ半体8bの間,プラネ
タリギア23,前進用クラッチ24に対しても前記油圧
を供給する油路が構成されており、これら回転体の潤滑
をあわせて行うよう構成されている。
【0020】第1軸S1から所定距離だけ離れて平行に
伸びる第2軸S2(12)には前記第1室R1内にベルト
式無段変速装置4の従動プーリ9が、そして第2室R2
内に発進クラッチ5及び減速装置6の第2ギア32と噛
合する第1ギア31が同軸上に回転自在に配設されてい
る。この第2軸S2上の第2シャフト12は従動プーリ
9の固定プーリ半体9aと一体的に構成されており、こ
の固定プーリ半体9aと、この固定プーリ半体9aに対
向し固定プーリ半体の軸上を軸方向に移動自在に配設さ
れた可動プーリ半体9b、そしてこの可動プーリ半体の
側方に設けられ可動プーリ半体を油圧によってプーリ軸
方向に移動させるためのシリンダ室9cとによって構成
されている。
【0021】この可動プーリ半体を駆動する油圧は、従
動プーリの固定半体である第2シャフト12に穿孔され
た油路を通してシリンダ室9cに供給されている。この
従動側プーリのシリンダ室9cに供給される油圧は、伝
達トルクなどの基本特性に合わせて予め設定されている
ライン圧で一定となるよう油圧回路が構成されている。
なお第2シャフト12の軸心を通る油路からは、固定プ
ーリ半体9aと移動プーリ半体9bの間,発進クラッチ
5,セカンダリドライブギア31及び第2シャフト12
を回転自在に支持するベアリング部等に対しても前記油
圧を供給する油路が構成されており、これら回転体の潤
滑をあわせて行うよう構成されている。
【0022】駆動プーリ8と従動プーリ9とにはベルト
が巻き掛けられてベルト式無段変速機構が構成されてお
り、駆動プーリ8の回転がベルト10を介して従動プー
リ9に伝達される。このベルト式無段変速機の速度比の
コントロールは、一定圧(ライン圧)に保たれている従
動側プーリ9のシリンダ室内圧に対し、駆動側プーリ8
の推力圧を変化させることにより行う。
【0023】すなわち、駆動側プーリ8のシリンダ室8
cに作用する油圧を高くすると駆動側プーリ8のプーリ
溝幅が狭くなりベルトを巻き付ける有効半径が大きくな
る。このときベルト10の長さが一定であることから、
ベルト張力によって従動側プーリ9のプーリ幅が広げら
れて有効半径が小さくなる。そして駆動側プーリ8の推
力圧を相対的に低くするとこの逆の作用となる。このよ
うに、両プーリ8,9の可動プーリに作用する油圧の相
対圧力差を利用して両可動プーリ8b,9bを移動させ
てプーリ幅を調整することにより、両プーリ8,9にお
けるベルトの巻き掛け半径を任意に調整することがで
き、両プーリ間での回転速度比を無段階に調整する。
【0024】なお第2室R2には油圧ポンプ21が取り
付けられており、インプットシャフト11に設けられた
スプロケット91,オイルポンプ21に設けられたスプ
ロケット92とこの両スプロケット間に掛け渡されたチ
ェーン93により駆動される。油圧ポンプ21は、変速
機下部のオイルパンにたまった潤滑油を、内蔵されたサ
クションストレーナやフィルタ等を通して浄化した後、
ジョイントパイプ等のサクション油路を経て吸引する。
そして油圧ポンプ21により吸引され吐出された潤滑油
は、変速機の潤滑,冷却に使用される。
【0025】第2シャフト12上の従動プーリ9の左側
には、発進クラッチ5を介して第1ギヤ31が配設さ
れ、このクラッチの操作により駆動力が以降の減速装置
に伝達または切り離しされる。第2軸S2から所定距離
離れて平行に延びる第3軸S3上には第3シャフト13
が回転自在に配設され、この第3シャフト13には第2
ギヤ32及び第3ギヤ33が一体に形成されている。こ
の第二ギア32は第1ギヤ31と噛合する。又、第3軸
S3から所定距離離れて平行に延びる第4軸S4上には
ディファレンシャル機構7が配設されており、このディ
ファレンシャル機構7に結合配設された第4ギヤ34が
第3ギヤ33と噛合する。
【0026】このように、第1ギア〜第4ギヤ(31,
32,33,34)により動力伝達ギヤ列が構成されて
おり、従動プーリ9の回転はこの動力伝達ギヤ列を介し
てディファレンシャル機構7に伝達される。ディファレ
ンシャル機構7には左右のアクスルシャフト15a,1
5bが繋がっており、ディファレンシャル機構7に伝達
された動力はここで分割されて左右のアクスルシャフト
15a,15bを介して左右の車輪(図示せず)に伝達
される。
【0027】このようにして構成される車両用のベルト
式無段変速機のハウジングの下部には、図1に示すよう
にこの変速機の潤滑及び冷却に使われた潤滑油を集め、
フィルタやサクションストレーナ等を通して油圧ポンプ
21で再循環させるための油溜め、すなわちオイルパン
26が配設されている。また、ポンプから吐出された潤
滑油の一部はオイルクーラによって冷却されリターンラ
イン81,フィルタ82を通して側方からオイルパン2
6に戻るよう構成されている。
【0028】図1は本発明に係る車両用変速機を備えた
無段変速装置部分の正面図(図7における矢視図I−I)
を示し、図7における駆動プーリ8、従動プーリ9、及
びベルト10を収納する第1室(プーリ室)R1の内部
を示す。また、図1中S1〜S4が図7のS1〜S4に
該当し、図1中右下方の駆動プーリ8(S1軸)から中
央上方の従動プーリ9(S2軸)に伝達された動力はこ
のS2軸上でプーリ室R1の壁面を介して第2室R2内
の発進装置に伝達され、以降第2室内で減速装置(S3
軸)、差動装置(S4軸)へと伝達される。
【0029】これら第1室及び第2室の下方にはオイル
パン26が取り付けられている。なお、以降各図では、
図6あるいは図7で説明したものについては同一番号を
付し重複する説明は省略するものとし、特記しない限り
車載時の搭載姿勢で示す。また、駆動プーリ8及び従動
プーリ9、ベルト10の回転方向は図1中に矢印を付し
て示す方向に回転する。
【0030】なお、本実施形態においては無段変速装置
の入出力軸に直交する水平方向が車両の前後方向となる
例(いわゆるエンジン横置きの実施例)について示す
が、本発明はこの配置方向に限定されるものではなく、
無段変速装置の入出力軸をはじめとする変速機を構成す
る各軸に直交する方向すなわちこれらの軸の回転により
潤滑油が飛散する方向におけるオイルパン両側部近傍の
上方に排出油路およびこの油路に連通する入口開口を少
なくとも一つづつ設けることで達成される。
【0031】以上の前提の上、本実施例の説明では説明
の簡潔化のため適宜車両の前方もしくは後方なる表現を
用いて説明を行うが、これらは無段変速装置の入出力軸
に直交する水平方向のオイルパン両側端方向を意味し、
無段変速装置の入出力軸に直交する方向が車両の左右方
向に該当するときには左方もしくは右方(またはこの逆
方向)をさすものである。なお、本実施例において図1
における図面右方向が車両の前方(車両進行方向前方)
である。
【0032】無段変速装置の入力軸S1に軸支された駆
動プーリ8及び同装置の出力軸S2に軸支された従動プ
ーリ9に対する潤滑は、既に図6を用いて説明したよう
に両プーリの軸心を通る油路から供給され、プーリの回
転により遠心力で両軸に直交する円周方向に飛ばされプ
ーリ室R1の内壁に衝突する。図中左上方に位置する従
動プーリ9ではプーリV溝底部からも多量の潤滑油が供
給され、ベルト10の内周面に吹き付けられる。
【0033】この潤滑油の一部は回転するプーリのV面
を経て遠心力により従動プーリ9の円周方向に飛ばさ
れ、出力軸S2に直交するプーリ室R1の内壁に衝突
し、またベルト10に付着した潤滑油はベルトとともに
回転し、その大部分はベルトの運動方向が急激に変化す
るプーリ間ベルト弦部からプーリ巻き付き部への変曲点
近傍で潤滑油自身の持つ慣性によりベルトから離脱し、
プーリ室R1内壁に飛ばされる。
【0034】ところで、ベルト弦部(両プーリ間の直線
部)の方向は、この変速機の変速比すなわち駆動プーリ
と従動プーリのベルトの巻き掛け半径により変化する。
図1中に示すB線は駆動プーリが最大径で従動プーリが
最小径(つまり変速比がTopのとき)の両プーリがつく
る円の外周上側を結ぶ接線方向を示し、C線は駆動プー
リ径が最小径で従動プーリ径が最大径のとき(つまり変
速比がLoのとき)の両プーリ径の外周上側を結ぶ接線方
向を示す。また、同図中のA線は、両プーリの外周上側
を結ぶ接線方向を示す。なお、図中に示すαは駆動プー
リの最大径を、βは従動プーリの最小径を示す。
【0035】駆動プーリ8近傍のプーリ室内壁には、駆
動プーリが最大径で従動プーリが最小径のときの両プー
リがつくる円の外周上側を結ぶ接線方向(線Bとプーリ
室内壁の交点部分)に、ベルトから離脱する潤滑油を直
接プーリ室外に排出する排出油路76の入口開口41が
設けられている。また、この入口開口41は両プーリの
外周上側を結ぶ接線方向(線Aとプーリ室内壁の交点部
分)に位置する。
【0036】本実施例では、駆動プーリが最大径で従動
プーリが最小径のときの両プーリがつくる円の外周上側
を結ぶ接線方向のプーリ室内壁に設けられた入口開口
と、両プーリの外周上側を結ぶ接線方向に設けられた入
口開口とは同一の開口となっているが、それぞれの位置
が異なる場合には別の開口を設ければよい。また、プー
リ室で上方を向く内壁面の両プーリ中間部には、この壁
面を伝って流れ落ちる潤滑油をプーリ室外へ排出する排
出油路77の入口開口42が設けられている。
【0037】この状況をより詳細に説明するため、以下
図2及び図3を交えてさらに説明を続ける。このうち、
図2は図1中に矢視図II−IIで示す、ハウジングを下方
から見た図である。この図中では明確化のため排出油路
の開口部に対してハッチングを付し、排出油路の入口開
口の番号を付番し排出油路をカッコ付きの番号で表示し
ている。
【0038】図3は図2中に断面III−IIIで示すハウジ
ングの断面図を示しており、プーリの固定プーリ半体と
移動プーリ半体の中間位置でプーリ軸に垂直に切断した
ときの車両前方の排出油路76,車両後方の排出油路7
7およびこれらの排出油路の入口開口41,42の状態
を示している。また、両図はこのプーリ室R1に対して
排出油路およびこの排出油路に連通する入口開口が、車
両前後のオイルパン側部近傍の上方に配設されているこ
とを示している。
【0039】ところで、ベルト弦部からプーリ巻き付き
部のベルトの運動方向変化部でベルトから離脱する潤滑
油の運動方向は、正確にはベルト弦部の延長線方向では
なく、この延長線方向から幾分プーリ内径側に傾いて放
出される。そしてこの傾き角は潤滑油の粘性、ベルトの
回転速度、巻き付き径等によって異なる。
【0040】このため、このベルト弦部の延長線方向に
設けられる排出油路の入口開口41の上端位置は、Top
側の巻き掛け状態(駆動プーリ側巻き掛け半径が最大で
従動プーリ径が最小)において、これらの条件を加味し
て設定されている。またこの下端位置については、逆の
巻き付き状態で前記条件を加味して決定される。なお、
この開口長さが大となるときには中間に適宜リブを配設
することができる。
【0041】このような構成によれば、駆動プーリに供
給され遠心力によって駆動プーリ外周へ伝わった駆動プ
ーリの作動油あるいはプーリ潤滑油と、ベルトに供給さ
れた潤滑油のうち駆動プーリに接して駆動プーリに伝達
された潤滑油とは、ともに駆動プーリから回転による遠
心力でプーリ外周へ飛ばされるが、このようにして駆動
プーリから飛散する潤滑油は両プーリの外周を結ぶ接線
方向へ飛ばされる油量が最も多いことが実験的に確認さ
れている。従って、上記のように構成することにより、
作動油あるいは潤滑油を効率よくオイルパンへ戻すこと
ができる。
【0042】なお、これらの排出油路の入口開口41の
プーリ軸方向の幅は駆動プーリ8の最外周におけるプー
リV溝幅の最大幅と同一としている。駆動プーリの最大
幅とは駆動プーリ8の固定プーリ半体8aに対し、移動
プーリ半体8bが最も開いたときにとり得る幅をいう。
ここで、プーリV溝幅≧ベルト幅の関係から、ベルト1
0から放出される潤滑油の幅は入口開口41の幅以下で
あり、このような幅と長さの入口開口を設けることによ
りベルトから放出される潤滑油の大部分はこの入口開口
を通して排出油路に排出することができる。なお、この
入口開口の幅は、そのコンパクト性・排出性能を考慮
し、プーリV溝最大幅の 3/2程度に納めることが好まし
い。
【0043】駆動プーリ8及び従動プーリ9のV溝面か
ら遠心力でプーリの円周方向に飛ばされた潤滑油はプー
リ室R1の内壁面に衝突した後、重力に従いこの内壁面
を伝って下方に流れ落ちる。このうち、図1中駆動プー
リ8の直上部から右側の下向き内壁面に衝突した潤滑油
は、この内壁面を図中右下方向に流れ、先の排出油路の
入口開口41を通りオイルパン26に排出される。ま
た、従動プーリ9の直上部から左側のプーリ室R1内壁
面に衝突した潤滑油は、この円周部左側の内壁面を伝っ
て流れる。そこで両プーリの中間部にはこの潤滑油を排
出するために排出油路の入口開口開口42が設けられて
いる。
【0044】この排出油路の入口開口42の潤滑油流れ
方向下流側端部には、プーリ室R1内に向けて突出しプ
ーリ軸方向に伸びる壁面43が形成されている。このた
め、この壁面を伝って流れ落ちる多量の潤滑油を確実に
この排出油路の入口開口42から排出できるよう構成さ
れている。そしてこの入口開口の幅(プーリ軸方向の開
口幅)は従動プーリ9の最外周におけるプーリV溝の最
大幅と同一もしくは最大幅以上とすることが望ましく、
本実施形態では可動プーリ半体9b方向に排出油路の入
口開口を拡大した例について示す。
【0045】また、このプーリ室R1内で下方に位置す
る駆動プーリ8の下部外周部には、駆動プーリ8の回転
数を検出するために駆動プーリの固定プーリ半体8aに
設けられた矩形状の回転数検出用突起部52を覆うカバ
ー部材51が取り付けられている。このカバー部材51
は、例えば図4に示すように、鉄板やアルミ等の板金部
材を駆動プーリ8及びプーリ室R1の形状に合わせてプ
レス成形したものをハウジングにボルト等を用いて締結
することによって構成することができる。
【0046】本実施形態におけるカバー部材51におい
てはカバー部材の一つの端部51aを排出油路の入口開
口41の開口端までとし、他方の端部51bはこの領域
を部分的に拡大した図5に示すように、この先端面51
bsが対向するプーリ室R1内壁面54と隙間Vを有し
て配設されるされるように形成している。またこのカバ
ー部材51の取り付け姿勢における最底部にはこのカバ
ー内の潤滑油をオイルパンに排出する排出油路の入口開
口51cが設けられている。なお駆動プーリ8の回転数
検出用突起部52、回転数検出器53,カバー部材51
の相対位置関係を図6中に示す。なお、先端面51bs
とプーリ室R1内壁面54との隙間Vは、カバー部材5
1の先端部51bが、プーリに巻き掛けられるベルト1
0と干渉しないように決定される。
【0047】このように構成された無段変速装置では、
プーリ室内壁面を伝って流下する潤滑油量が増加し、プ
ーリ室内壁の下向き面から直接滴下する潤滑油や、回転
する駆動プーリ8,従動プーリ9,ベルト10から飛ば
され、前記排出油路76,77の入口開口41,42よ
り下方のプーリ室内壁面に衝突する潤滑油等が増加し、
プーリ室下部に溜まるような状況になった場合でもカバ
ー部材51が一つの壁面を構成してカバー部材内部への
潤滑油の進入を防止するため、プーリ室下部に溜まる潤
滑油を撹拌するような状況が起こらない。
【0048】一方、このカバー部材51の内部には回転
するプーリの遠心力により衝突する潤滑油が流れること
になるが、前述のような効果によりカバー部材内部に侵
入する潤滑油量が減少し、しかもプーリの回転方向は車
両が後退するとき(前後進切換装置3により無段変速装
置の入力軸の回転方向が逆となったとき)を除き一定方
向(図中の矢印方向)であることからカバー部材51内
部での潤滑油の流れ方向も一定方向となり、プーリに対
するフリクション(回転抵抗)の増加を抑制することが
できる。
【0049】また、このカバー部材51の先端面51b
sは、図1および図5に示すようにプーリ室R1の内壁
面54から隙間Vを有して配設される。このような構成
により、この壁面を流れ落ちる潤滑油がカバー部材51
の内部に流入することがない。この方向からの潤滑油の
流入はプーリの回転方向と逆方向であり、駆動プーリと
流れ落ちる潤滑油とが接触する場合には駆動プーリに対
して大きな抵抗損失となるが、このように壁面から離し
てカバー部材51を構成することにより、カバー部材内
部に流入する潤滑油量を低減化することができるととも
に、この抵抗損失を低減することができる。
【0050】このようにして、プーリ室R1内で駆動プ
ーリ8従動プーリ9ベルト10等を潤滑し、また両プー
リのプーリ幅制御のため用いられた潤滑油および作動油
は、車両の進行方向の前方に位置する排出油路76の入
口開口41及び後方に位置する排出油路77の入口開口
42及びプーリ室R1底部に設けられた排出油路の入口
開口44等を通して無段変速装置の入出力軸に直交する
水平方向におけるオイルパン26の両側部(車両の前方
側部および後方側部)近傍に排出される。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る車両
用変速機では、駆動プーリと従動プーリ、駆動ベルトを
収納する伝動装置収納室を備え、駆動プーリあるいは従
動プーリの外周部にはこれらプーリの回転数を検出する
ための突起部を有する車両用変速機において、駆動プー
リあるいは従動プーリのうち伝動装置収納室内の下側に
配設されるプーリの前記突起部を含む外周下部を、この
プーリ外周に沿って覆うカバー部材を備えて構成され
る。
【0052】このため、伝動装置収納室に流入する潤滑
油量が増大したときでも、伝動装置収納室内でプーリが
このカバー部材で仕切られることとなり、プーリ下部が
接触する潤滑油量を減少させることができる。このた
め、エンジンの高回転時など潤滑油量の増大時に伝動装
置収納室の底部にたまる多量の潤滑油をプーリ外周部に
設けられた回転数検出用突起部で撹拌するような状況を
抑制することができる。従って、伝動装置の回転損失の
低減を図ることができ、また、撹拌による潤滑油の酸化
劣化、泡立ち等を有効に抑制して潤滑油の寿命延長を図
ることができる。
【0053】なお、前記カバー部材の伝動装置収納室内
壁に対向する面の先端面は、伝動装置収納室の内壁面と
の間に隙間を設けて配設されることが好ましい。このよ
うな構成によれば、伝動装置収納室の内壁面を伝って流
れ落ちる潤滑油がこのカバー部材内に直接流れ込むこと
を防止することができる。従ってこのカバー部材の内周
側に侵入する潤滑油量を減少させることができ、プーリ
回転に対する回転損失を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用変速機の伝動装置収納室
(プーリ室)内部を示す断面図である。
【図2】本発明に係る車両用変速機のハウジングを下方
より見た断面図である。
【図3】前記ハウジングの部分断面図である。
【図4】伝動装置収納室(プーリ室)内に取り付けられ
るカバー部材である。このうち図(a)は正面図を、図
(b)は側面図を示す。
【図5】伝動装置収納室(プーリ室)内に取り付けられ
たカバー部材と伝動装置収納室内壁面との相対関係を示
す部分拡大図である。
【図6】本発明に係る車両用変速機の構成を示す説明図
である。
【図7】本発明に係る車両用変速機の構成を示す模式図
である。
【符号の説明】
1 車両用変速機 4 無段変速装置(ベルト式無段変速装置) 8 駆動プーリ 9 従動プーリ 10 駆動ベルト(ベルト) 51 カバー部材 51bs カバー部材の伝動装置収納室内壁に対向する
面の先端面 52 突起部(プーリの回転数検出用突起部) 54 伝動装置収納室の内壁面 R1 伝動装置収納室(第1室、プーリ室) V 伝動装置収納室の内壁面とカバー部材の先端面と
の隙間
フロントページの続き (72)発明者 大山 英士 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 鈴木 英二 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 内山 直樹 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D039 AA04 AA14 AA15 AC34 AC40 AC45 AC64 AD22 AD24 AD53 3J050 AA01 AB03 AB07 BA03 BB13 BB15 CB08 CE06 DA07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動プーリと従動プーリと両プーリに巻
    きかけられトルクを伝達する駆動ベルトとからなる伝動
    装置と、 前記伝動装置を収納する伝動装置収納室とを備え、 前記駆動プーリあるいは従動プーリの外周部にこれらプ
    ーリの回転数を検出するための突起部を有する車両用変
    速機において、 前記駆動プーリあるいは前記従動プーリのうち、前記伝
    動装置収納室内の下側に配設されるプーリの前記突起部
    を含む外周下部を、前記プーリ外周に沿って覆うカバー
    部材を備えることを特徴とする車両用変速機。
  2. 【請求項2】 前記カバー部材の前記伝動装置収納室内
    壁に対向する面の先端面は、 前記伝動装置収納室の内壁面との間に隙間を設けて配設
    されることを特徴とする請求項1に記載の車両用変速
    機。
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