JP2001012586A - 動力伝達装置の潤滑構造 - Google Patents

動力伝達装置の潤滑構造

Info

Publication number
JP2001012586A
JP2001012586A JP11183300A JP18330099A JP2001012586A JP 2001012586 A JP2001012586 A JP 2001012586A JP 11183300 A JP11183300 A JP 11183300A JP 18330099 A JP18330099 A JP 18330099A JP 2001012586 A JP2001012586 A JP 2001012586A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricating oil
casing
power transmission
oil
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11183300A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3785857B2 (ja
Inventor
Atsushi Honda
敦 本多
Tadashi Ishihara
匡 石原
Masami Sugaya
正美 菅谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP18330099A priority Critical patent/JP3785857B2/ja
Publication of JP2001012586A publication Critical patent/JP2001012586A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3785857B2 publication Critical patent/JP3785857B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の牽引時に、被潤滑部に対する潤滑性能
を向上する。 【解決手段】 ケーシング4の内部に設けられ、かつ、
相互に動力伝達可能なインプットシャフト9とデフケー
スおよびリングギヤと、インプットシャフト9の周囲に
設けられた前後進切り換え機構6と、ケーシング4の内
部に収容された潤滑油とを備えた動力伝達装置の潤滑構
造において、ケーシング4に固定されたオイルポンプ1
7のボデー20と、ボデー20に形成され、かつ、車両
の牽引時に、デフケースのリングギヤにより掻き上げら
れた潤滑油を受け止める漏斗形状部49と、受け止めた
潤滑油を前後進切り換え機構6の側方または内周側に供
給する油路57,51,53とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の牽引時に
車輪から入力される動力で回転部材を回転させることに
より、この回転部材で潤滑油を掻き上げるとともに、そ
の潤滑油を被潤滑部に送ることのできる潤滑構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両に搭載されている変速機に
は、入力軸(第1の動力伝達部材)と出力軸(第2の動
力伝達部材)との間の動力伝達経路に、遊星歯車機構
(被潤滑部)および摩擦係合装置が設けられているもの
がある。このような変速機においては、摩擦係合装置の
係合・解放を制御することにより、遊星歯車機構のトル
ク伝達経路が切り換えられる。したがって、車両の走行
時には、遊星歯車機構の回転要素同士の接触部分に発
熱、摩耗、焼き付きが発生するため、潤滑油により遊星
歯車機構を冷却および潤滑する潤滑構造が用いられてい
る。このような潤滑構造においては、エンジンの動力に
よりオイルポンプを駆動し、このオイルポンプにより潤
滑油を汲み上げて遊星歯車機構側に供給するように構成
されている。
【0003】ところで、車両の走行時の他、車両の牽引
時などにおいても、車輪の動力が出力軸を介して遊星歯
車機構に伝達され、その発熱、摩耗、焼き付きが生じる
可能性がある。しかし、車両の牽引時にはエンジンが停
止しているため、オイルポンプにより潤滑油を送ること
ができない。そこで、車両の牽引時などのように、エン
ジンにより駆動されるオイルポンプが停止している場合
でも、被潤滑部に潤滑油を供給することのできる潤滑構
造が提案されており、その一例が、特開平9−3035
10号公報に記載されている。
【0004】この公報に記載されたトロイダル無段変速
機(動力伝達装置)は、変速機ケース(ケーシング)
と、この変速機ケースの後端に取り付けたリヤエクステ
ンション(ケーシング)とを有している。変速機ケース
の内部には、エンジンの動力が伝達されて第1の軸線と
中心として回転する主軸(第1の動力伝達部材)と、主
軸の周囲に設けられた一対の入力コーンディスク(被潤
滑部)および一対の出力コーンディスク(被潤滑部)
と、一対の入力コーンディスクおよび一対の出力コーン
ディスクの間にそれぞれ設けられ、かつ、前記第1の軸
線に直交する第2の軸線を中心として回転するパワーロ
ーラ(被潤滑部)と、一対の出力コーンディスクに伝達
された動力を後輪に伝達するための出力用動力伝達装置
とが設けられている。
【0005】この出力用動力伝達装置は、リヤエクステ
ンションに配置され、カウンタ入力ギヤ、カウンタシャ
フト、カウンタ出力ギヤ(第2の動力伝達部材)、アイ
ドラギヤ(第2の動力伝達部材)、変速機出力ギヤ(第
2の動力伝達部材)、シャフトなどにより構成されてい
る。また、変速機ケースには、エンジンの動力により駆
動されるオイルポンプが設けられている。一方、変速機
ケースにはオイル(潤滑油)溜と、オイル溜のオイルを
パワーローラの側に送る油路とが設けられている。
【0006】上記構成において、エンジンの駆動時には
オイルポンプが駆動されて、オイルパンのオイルがパワ
ーローラ側に供給される。一方、車両の牽引時において
は、車輪の動力が、出力用動力伝達装置を介して一対の
出力コーンディスクに伝達される。この車両の牽引時に
は、車輪から入力される動力により、カウンタ出力ギヤ
およびアイドラギヤならびに変速機出力ギヤが回転し、
その回転によりリヤエクステンション内のオイルが掻き
上げられてオイル溜に溜められる。そして、オイルの重
力により油路を介してパワーローラ側に送られ、一対の
出力コーンディスクおよび一対の入力コーンディスクと
パワーローラとの接触部分が潤滑されるとされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載されている潤滑構造においては、車両の牽引時
にパワーローラの外周側からオイルを供給するように構
成されているために、一対の出力コーンディスクおよび
一対の入力コーンディスクの回転による遠心力でオイル
が外側に飛散してしまい、摩擦部分に対する潤滑が不充
分になるという問題があった。
【0008】この発明は、上記の事情を背景としてなさ
れたものであり、被潤滑部に対する潤滑性能を向上させ
た潤滑構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために請求項1の発明は、底部側に潤滑油
が収容されたケーシングと、このケーシングの内部に回
転可能に配置された第1の動力伝達部材の周囲に設けら
れた被潤滑部と、前記ケーシングの内部に前記被潤滑部
よりも下方に配置され、駆動輪との間で動力伝達可能に
接続された第2の動力伝達部材とを備え、前記駆動輪か
ら入力される動力により前記第2の動力伝達部材を回転
させて前記潤滑油を掻き上げるとともに、掻き上げた潤
滑油を前記被潤滑部に供給することのできる動力伝達装
置の潤滑構造において、前記ケーシングの内部に前記被
潤滑部よりも上方に配置され、かつ、前記回転部材によ
り掻き上げられた潤滑油を受ける潤滑油受け部と、この
潤滑油受け部で受けた潤滑油を前記第1の動力伝達部材
の半径方向に導くとともに、導かれた潤滑油を前記被潤
滑部の側方または内周に向けて供給する油路とを備えて
いることを特徴としている。
【0010】この請求項1の発明において、被潤滑部と
は摺動、摩擦、係合などにより、発熱、摩耗、焼き付き
などが発生する部位を意味しており、具体的には、各種
のギヤ、軸受、クラッチまたはブレーキなどの摩擦係合
装置が例示される。そして、請求項1の発明によれば、
第2の動力伝達部材の回転により掻き上げられた潤滑油
が潤滑油受け部で受け止められ、受け止めた潤滑油が第
1の動力伝達部材の半径方向に導かれた後、被潤滑部に
対して可及的に内周側に供給される。
【0011】請求項2の発明は、底部側に潤滑油が収容
されたケーシングと、このケーシングの内部に設けら
れ、かつ、動力源の動力が伝達される無段変速機と、こ
の無段変速機と前記動力源との間の動力伝達経路に、前
記無段変速機と同一軸線上に配置された前後進切り換え
機構と、前記ケーシングの内部に前記前後進切り換え機
構よりも下方に配置され、前記無段変速機と駆動輪との
間の動力伝達経路に配置された最終減速機とを備えた動
力伝達装置の潤滑構造において、前記ケーシングの内部
に前記前後進切り換え機構よりも上方に配置され、か
つ、前記最終減速機の回転部材の回転により掻き上げら
れた潤滑油を受ける潤滑油受け部と、この潤滑油受け部
で受けた潤滑油を前記軸線の半径方向に導くとともに、
導かれた潤滑油を前記前後進切り換え機構の側方または
内周に向けて供給する油路とを備えていることを特徴と
するものである。
【0012】請求項2の発明において、前後進切り換え
機構とは、動力源から無段変速機を介して車輪に伝達さ
れる動力の方向を切り換えることにより、車両を前進ま
たは後進させるための機構を意味している。そして、請
求項2の発明によれば、最終減速機の回転部材の回転に
より掻き上げられた潤滑油が潤滑油受け部で受け止めら
れ、受け止められた潤滑油が軸線の半径方向に導かれた
後、前後進切り換え機構に対して可及的に内周側に供給
される。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明を図面を参照し
ながら具体的に説明する。図2は、この発明をFF車
(エンジン前置き前輪駆動車)に用いた一実施形態のス
ケルトン図である。図2において、1は車両の動力源と
してのエンジンであり、このエンジン1としては内燃機
関、具体的にはガソリンエンジン、ディーゼルエンジ
ン、LPGエンジンなどが用いられる。そして、エンジ
ン1のクランクシャフト2が車両の幅方向に配置されて
いる。
【0014】また前記エンジン1の出力側には、トラン
スアクスル3が設けられている。このトランスアクスル
3は内部中空のケーシング4を有し、ケーシング4の内
部空間C1には、トルクコンバータ5と前後進切り換え
機構6と無段変速機7と最終減速機(言い換えれば差動
装置)8とが設けられている。まず、トルクコンバータ
5の構成について説明する。ケーシング4の内部空間C
1には、クランクシャフト2と同一の軸線A1を中心と
して回転可能なインプットシャフト9が設けられてお
り、インプットシャフト9におけるエンジン1側の端部
にはタービンランナ10が取り付けられている。
【0015】一方、クランクシャフト2の後端にはドラ
イブプレート11を介してフロントカバー12が連結さ
れており、フロントカバー12にはポンプインペラ13
が接続されている。このタービンランナ10とポンプイ
ンペラ13とは対向して配置され、タービンランナ10
およびポンプインペラ13の内側にはステータ14が設
けられている。また、フロントカバー12とタービンラ
ンナ10との間にはロックアップクラッチ15が設けら
れている。上記のように構成されたフロントカバー12
およびポンプインペラ13などにより、ケーシング16
が形成されており、ケーシング16の内部には、作動流
体としてのオイルが供給されている。
【0016】上記構成により、エンジン1の動力(トル
ク)がクランクシャフト2からフロントカバー12に伝
達される。この時、ロックアップクラッチ15が解放さ
れている場合は、ポンプインペラ13のトルクが流体に
よりタービンランナ10に伝達され、ついでインプット
シャフト9に伝達される。なお、ポンプインペラ13か
らタービンランナ10に伝達されるトルクは、ステータ
14により増幅される。これに対して、ロックアップク
ラッチ15が係合されている場合は、フロントカバー1
2のトルクが機械的にインプットシャフト9に伝達され
る。
【0017】前記ケーシング4の内部空間C1における
トルクコンバータ5と前後進切り換え機構6との間に
は、オイルポンプ17が設けられている。このオイルポ
ンプ17のロータ18と、ポンプインペラ13とが円筒
形状のハブ19により接続されている。また、オイルポ
ンプ17のボデー20はケーシング4側に固定されてい
る。このように構成されているため、エンジン1の動力
がポンプインペラ13を介してロータ18に伝達され、
オイルポンプ17を駆動することができる。
【0018】前記無段変速機7は、軸線A1を中心とし
て回転可能な駆動側シャフト21と、駆動側シャフト2
1と相互に平行に配置された従動側シャフトとしてのカ
ウンタシャフト22とを有している。駆動側シャフト2
1には駆動側プーリ23が設けられており、カウンタシ
ャフト22側には従動側プーリ24が設けられている。
駆動側プーリ23は、駆動側シャフト21に固定された
固定シーブ25と、駆動側シャフト21の軸線方向に移
動できるように構成された可動シーブ26とを有してい
る。また、この可動シーブ26を駆動側シャフト21の
軸線方向に動作させることにより、可動シーブ26と固
定シーブ25とを接近・離隔させる油圧アクチュエータ
27が設けられている。この油圧アクチュエータ27
は、駆動側シャフト21の軸線方向に動作するピストン
(図示せず)およびリターンスプリング(図示せず)な
どを備えた公知のものである。
【0019】一方、従動側プーリ24は、カウンタシャ
フト22に固定された固定シーブ28と、カウンタシャ
フト22の軸線方向に移動できるように構成された可動
シーブ29とを有している。また、この可動シーブ29
をカウンタシャフト22の軸線方向に動作させることに
より、可動シーブ29と固定シーブ28とを接近・離隔
させる油圧アクチュエータ30が設けられている。この
油圧アクチュエータ30は、カウンタシャフト22の軸
線方向に動作するピストン(図示せず)およびリターン
スプリング(図示せず)などを備えた公知のものであ
る。さらに、駆動側プーリ23および従動側プーリ24
に対してベルト31が巻き掛けられている。
【0020】上記構成の無段変速機7においては、油圧
アクチュエータ27に作用する油圧を制御することによ
り、固定シーブ25と可動シーブ26との間の距離、す
なわち溝幅が調整される。その結果、駆動側プーリ23
におけるベルト31の巻き掛け半径が変化し、無段変速
機7の入力回転数と出力回転数との比、すなわち変速比
が無段階(連続的)に制御される。また、これにともな
い油圧アクチュエータ30に作用する油圧を制御するこ
とにより、固定シーブ28と可動シーブ29との間の溝
幅が調整され、ベルト31の張力が制御される。油圧ア
クチュエータ27,30に作用する油圧は、オイルポン
プ17により発生するライン圧を所定の値に制御したも
のである。
【0021】前記前後進切り換え機構6は、インプット
シャフト9と無段変速機7との間の動力伝達経路に設け
られている。前後進切り換え機構6はダブルピニオン形
式の遊星歯車機構32を有している。この遊星歯車機構
32は、インプットシャフト9の無段変速機7側の端部
に設けられたサンギヤ33と、このサンギヤ33の外周
側に、サンギヤ33と同心状に配置されたリングギヤ3
4と、サンギヤ33に噛み合わされたピニオンギヤ35
と、このピニオンギヤ35およびリングギヤ34に噛み
合わされたピニオンギヤ36と、ピニオンギヤ35およ
びピニオンギヤ36を、サンギヤ33の周囲を一体的に
公転可能な状態で保持したキャリヤ37とを有してい
る。そして、このキャリヤ37と駆動側シャフト21と
が連結部材38により連結されている。
【0022】また、キャリヤ37とインプットシャフト
9との間の動力伝達経路を接続・遮断するクラッチCR
が設けられているとともに、リングギヤ34の回転・固
定を制御するブレーキBRが設けられている。これらの
クラッチCRおよびブレーキBRなどの摩擦係合装置
は、複数のディスクおよび複数のプレートなどにより構
成された公知の構造のものであり、ピストンおよびリタ
ーンスプリングなどの油圧サーボ機構により、これらの
摩擦係合装置が係合・解放されるように構成されてい
る。なお、ピストンに作用する油圧は、オイルポンプ1
7により発生したライン圧を所定の値に制御したもので
ある。
【0023】前記無段変速機7と最終減速機8との間の
動力伝達経路には、カウンタシャフト22と相互に平行
なインターミディエイトシャフト39が設けられてい
る。インターミディエイトシャフト39にはカウンタド
リブンギヤ40とファイナルドライブギヤ41とが形成
されている。前記カウンタシャフト22にはカウンタド
ライブギヤ42が形成され、カウンタドライブギヤ42
とカウンタドリブンギヤ40とが噛み合わされている。
【0024】一方、前記最終減速機8はデフケース43
を有し、デフケース43の外周にはリングギヤ44が形
成されている。このリングギヤ44とファイナルドライ
ブギヤ41とが噛み合わされている。なお、リングギヤ
44とオイルポンプ17とは、インプットシャフト9の
軸線方向のほぼ同じ位置に配置され、かつ、リングギヤ
44の外周側にオイルポンプ17が配置されている。ま
た、デフケース43の内部には複数のピニオンギヤ45
が取り付けられており、このピニオンギヤ45には2つ
のサイドギヤ46が噛み合わされている。2つのサイド
ギヤ46には別個にフロントドライブシャフト47が接
続され、各フロントドライブシャフト47には、駆動輪
(前輪)56が接続されている。
【0025】図3は、ケーシング4の内部空間C1にお
ける各シャフト同士の位置関係を示す模式的な側面断面
図である。各シャフトのうち、インプットシャフト9が
最も車両の前方側に水平に配置されており、インプット
シャフト9よりも後方であり、かつ、インプットシャフ
ト9よりも高い位置にカウンタシャフト22が水平に配
置されている。また、カウンタシャフト22よりも後方
であり、かつ、カウンタシャフト22よりも低く、さら
に、インプットシャフト9よりも高い位置にインターミ
ディエイトシャフト39が水平に配置されており、イン
ターミディエイトシャフト39よりも後方であり、か
つ、インプットシャフト9よりも低い位置にフロントド
ライブシャフト47が水平に配置されている。また、ケ
ーシング4内の底部4A側には潤滑油(オイル)B1が
溜められており、リングギヤ44の外周の一部が潤滑油
B1に浸漬されている。
【0026】つぎに、トランスアクスル3の内部を潤滑
する構造について説明する。図1は、前記オイルポンプ
17の付近の構成を示す断面図であり、図4は、オイル
ポンプボデー20をエンジン1側から見た場合の端面図
である。また、図5はボデー20を外周側から見た部分
的な図である。前記オイルポンプ17のボデー20は環
状に構成されており、ボデー20の外周側から内周側に
向けて油路57が貫通して形成されている。この油路5
7はインプットシャフト9の中心に向けて直線状に形成
されている。言い換えれば、インプットシャフト9に対
して半径方向に油路57が形成されている。
【0027】また、油路57におけるボデー20の外周
側の開口部48は、前記インプットシャフト9よりも高
い位置に形成されている。また、開口部48の周囲に
は、外側から内周側に向けて縮径する方向に傾斜した漏
斗形状部48が形成されている。さらに、ボデー20に
おけるトルクコンバータ5側には、環状のカバー20A
が取り付けられている。
【0028】前記ステータ14の内輪は円筒形状のスリ
ーブ50に固定されており、このスリーブ50の内部に
インプットシャフト9が回転可能に配置されている。ス
リーブ50およびインプットシャフト9の長手方向の一
部が、ボデー20内に挿入されている。そして、スリー
ブ50とボデー20の内周面との間に油路51が形成さ
れ、この油路51と油路57とが連通されている。ま
た、ボデー20にはサンギヤ33側に向けて突出した円
筒部52が形成されている。
【0029】この円筒部52の外径はサンギヤ33の歯
先円の外径とほぼ同じに設定されている。そして、この
円筒部52には油路51とケーシング4の内部C1とを
連通する油路53が形成されている。このようにして、
油路53における内部空間C1側の開口部が、サンギヤ
33の側方に位置している。なお、インプットシャフト
9の外周におけるサンギヤ33円筒部52との間には外
向きフランジ54が形成され、外向きフランジ54とス
リーブ50の端部との間に他の油路55が形成されてい
る。
【0030】ここで、実施形態の構成とこの発明の構成
との対応関係を説明すれば、インプットシャフト9がこ
の発明の第1の動力伝達部材に相当し、前後進切り換え
機構6がこの発明の被潤滑部に相当し、最終減速機8の
リングギヤ44がこの発明の第2の動力伝達部材の回転
部材に相当し、トランスアクスル3がこの発明の動力伝
達装置に相当し、ボデー20および漏斗形状部49がこ
の発明の潤滑油受け部に相当し、エンジン1がこの発明
の動力源に相当する。
【0031】上記のように構成されたトランスアクスル
3の動作を説明する。前述のようにエンジン1の動力に
よりオイルポンプ17が駆動され、潤滑油B1が汲み上
げられてその油圧がトルクコンバータ5および前後進切
り換え機構6ならびに無段変速機7などに供給される。
車両の室内側には車両の前後進を切り換えるシフト装置
(図示せず)が設けられており、そのシフト装置の操作
に基づいて前後進切り換え機構6が制御される。
【0032】まず、前進段が選択された場合はクラッチ
CRが係合され、かつ、ブレーキBRが解放されて、イ
ンプットシャフト9と駆動側シャフト21とが直結状態
になる。この状態でエンジン1のトルクがインプットシ
ャフト9に伝達されると、インプットシャフト9および
キャリヤ37ならびに駆動側シャフト21が一体回転す
る。駆動側シャフト21のトルクはベルト31を介して
カウンタシャフト22に伝達されるとともに、このトル
クはインターミディエイトシャフト39を介して最終減
速機8に伝達された後、さらにこのトルクが車輪に伝達
されて車両が前進する。このようにして、従動側シャフ
ト21の駆動力が、カウンタシャフト22とインターミ
ディエイトシャフト39と最終減速機8とを経由する間
に減速され、駆動輪56に伝達される。
【0033】これに対して、後進段が選択された場合は
クラッチCRが解放され、かつ、ブレーキBRが係合さ
れて、リングギヤ34が固定される。すると、インプッ
トシャフト9の回転にともなってピニオンギヤ35,3
6が共に自転しつつ公転し、キャリヤ37がインプット
シャフト9の回転方向とは逆の方向に回転する。その結
果、駆動側シャフト21およびカウンタシャフト22な
らびにインターミディエイトシャフト39が前進段の場
合とは逆方向に回転し、車両が後退する。
【0034】このように、エンジン1が駆動されている
場合は、エンジン1の動力によりオイルポンプ17が駆
動され、その機能により潤滑油B1が汲み上げられると
ともに、所定の油圧回路および油路55を経由して遊星
歯車機構32側に供給される。その結果、遊星歯車機構
32の回転要素同士の摩擦部分もしくは摺動部分が、潤
滑油B1により強制的に潤滑および冷却され、回転要素
の発熱、摩耗、焼き付きなどが抑制もしくは防止され
る。
【0035】ところで、車両の牽引時には、駆動輪56
の動力が最終減速機8を経由して無段変速機7に伝達さ
れる間に複数段階で増速され、その動力が前後進切り換
え機構6に伝達される。その結果、遊星歯車機構32の
回転要素同士が相対移動し、車両の走行時と同様の不具
合が生じる可能性がある。このように車両を牽引する場
合には、エンジン1が停止しているために、オイルポン
プ17が停止しており、オイルポンプ17の機能により
潤滑油B1を遊星歯車機構32側に供給することはでき
ない。
【0036】これに対してこの実施形態においては、車
両の牽引にともなう駆動輪56の動力によりリングギヤ
44が回転されると、リングギヤ44により潤滑油B1
が汲み上げられるとともに、遠心力により潤滑油B1が
ケーシング4の内部空間C1の上方に向けて飛ばされ
る。そして、飛ばされた潤滑油B1の一部がオイルポン
プ17のボデー20の外周面に付着するとともに、漏斗
形状部49により油路57に導入される。ここで、リン
グギヤ44の外周側にボデー20が配置されているた
め、リングギヤ44により掻き上げられた潤滑油B1が
効率よく漏斗形状部49により受け止められる。
【0037】すると、油路57に導入された潤滑油B1
は自重による圧力でインプットシャフト9側に向けて半
径方向に移動するとともに、油路51および油路53を
経て遊星歯車機構32の側方に供給される。このため、
車両の牽引時のように、エンジン1が停止してオイルポ
ンプ17が停止している状態であっても、遊星歯車機構
32の回転要素が潤滑もしくは冷却され、前述した不都
合を回避することができる。また、内部空間C1側にお
ける油路53の開口部が、遊星歯車機構32の側方に形
成されているため、各回転要素の回転により遠心力が発
生している場合でも、遊星歯車機構32に対して可及的
に満遍なく潤滑油B1を供給することができ、その潤滑
性能が向上する。
【0038】また、オイルポンプ17が停止している状
態でも、リングギヤ44により掻き上げられる潤滑油B
1を効率的に遊星歯車機構32側に送ることができるた
め、潤滑油B1の液面を高くする(つまり、ケーシング
4に対する潤滑油B1の注入量を多くする)ことなく、
遊星歯車機構32を潤滑することができる。したがっ
て、エンジン1を駆動してその動力をリングギヤ44側
に伝達して車両が走行する場合に、リングギヤ44の引
きずり(潤滑油B1の粘性抵抗またはリングギヤ44と
潤滑油B1との摩擦抵抗)による動力の伝達損失が抑制
され、駆動力の低下を回避することができる。
【0039】さらに、油路53と強制潤滑用の油路55
とが、半径方向のほぼ同じ位置に設けられているため、
いずれの油路を介して潤滑油B1を遊星歯車機構32側
に供給する場合でも、その潤滑機能がほぼ同じになる。
なお、この実施形態において、内部空間C1側における
油路の開口部を、遊星歯車機構32の内周側に配置する
こともできる。
【0040】また、この実施形態は、ベルト式の無段変
速機に代えてトロイダル形式の無段変速機を有する動力
伝達装置に適用することもできる。また、この実施形態
は、無段変速機に代えて、複数の遊星歯車機構および摩
擦係合装置を備えた有段変速機を有する動力伝達装置に
適用することもできる。さらに、ケーシング4の内面
に、遊星歯車機構32の側方に向けて半径方向に突出す
る隔壁を設け、この隔壁に油路を形成することもでき
る。すなわち、ケーシング4側に形成されている固定物
であれば、油路を形成する対象物は問われない。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、車両の牽引時に、駆動輪の動力により第2の動力
伝達部材が回転して潤滑油が掻き上げられ、その掻き上
げられた潤滑油が潤滑油受け部で受け止められるととも
に、受け止めた潤滑油が第1の動力伝達部材の半径方向
に導かれた後、被潤滑部に対して可及的に内周側に満遍
なく供給される。したがって、潤滑油が行き渡らない箇
所が減少して被潤滑部に対する潤滑性能が向上し、その
発熱、摩耗、焼き付きなどを抑制もしくは防止すること
ができる。
【0042】請求項2の発明によれば、車両の牽引時
に、最終減速機の回転部材の回転により掻き上げられた
潤滑油が潤滑油受け部で受け止められ、受け止めた潤滑
油が軸線の半径方向に導かれた後、前後進切り換え機構
に対して可及的に内周側に供給される。したがって、潤
滑油が行き渡らない箇所が減少して前後進切り換え機構
に対する潤滑性能が向上し、その発熱、摩耗、焼き付き
などを抑制もしくは防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の動力伝達装置の潤滑構造の一実施
形態を示す部分的な拡大断面図である。
【図2】 この発明の動力伝達装置の潤滑構造を適用し
たトランスアクスルの構成を示すスケルトン図である。
【図3】 図2のケーシングの概略的な側面断面図であ
る。
【図4】 図1に示されたオイルポンプのボデーの構成
を示す端面図である。
【図5】 図4に示されたオイルポンプのボデーの部分
的な図である。
【符号の説明】
3…トランスアクスル、 4…ケーシング、 6…前後
進切り換え機構、 7…無段変速機、 8…最終減速
機、 9…インプットシャフト、 20…ボデー、 4
4…リングギヤ、 47,51,53…油路、 49…
漏斗形状部、 A1…軸線、 B1…潤滑油。
フロントページの続き (72)発明者 菅谷 正美 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3J063 AA01 AB12 AB22 AC04 BA11 BB11 BB50 XD23 XD47 XD62 XD72 XE14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部側に潤滑油が収容されたケーシング
    と、このケーシングの内部に回転可能に配置された第1
    の動力伝達部材の周囲に設けられた被潤滑部と、前記ケ
    ーシングの内部に前記被潤滑部よりも下方に配置され、
    駆動輪との間で動力伝達可能に接続された第2の動力伝
    達部材とを備え、前記駆動輪から入力される動力により
    前記第2の動力伝達部材を回転させて前記潤滑油を掻き
    上げるとともに、掻き上げた潤滑油を前記被潤滑部に供
    給することのできる動力伝達装置の潤滑構造において、 前記ケーシングの内部に前記被潤滑部よりも上方に配置
    され、かつ、前記回転部材により掻き上げられた潤滑油
    を受ける潤滑油受け部と、この潤滑油受け部で受けた潤
    滑油を前記第1の動力伝達部材の半径方向に導くととも
    に、導かれた潤滑油を前記被潤滑部の側方または内周に
    向けて供給する油路とを備えていることを特徴とする動
    力伝達装置の潤滑構造。
  2. 【請求項2】 底部側に潤滑油が収容されたケーシング
    と、このケーシングの内部に設けられ、かつ、動力源の
    動力が伝達される無段変速機と、この無段変速機と前記
    動力源との間の動力伝達経路に、前記無段変速機と同一
    軸線上に配置された前後進切り換え機構と、前記ケーシ
    ングの内部に前記前後進切り換え機構よりも下方に配置
    され、前記無段変速機と駆動輪との間の動力伝達経路に
    配置された最終減速機とを備えた動力伝達装置の潤滑構
    造において、 前記ケーシングの内部に前記前後進切り換え機構よりも
    上方に配置され、かつ、前記最終減速機の回転部材の回
    転により掻き上げられた潤滑油を受ける潤滑油受け部
    と、この潤滑油受け部で受けた潤滑油を前記軸線の半径
    方向に導くとともに、導かれた潤滑油を前記前後進切り
    換え機構の側方または内周に向けて供給する油路とを備
    えていることを特徴とする動力伝達装置の潤滑構造。
JP18330099A 1999-06-29 1999-06-29 動力伝達装置の潤滑構造 Expired - Fee Related JP3785857B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18330099A JP3785857B2 (ja) 1999-06-29 1999-06-29 動力伝達装置の潤滑構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18330099A JP3785857B2 (ja) 1999-06-29 1999-06-29 動力伝達装置の潤滑構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001012586A true JP2001012586A (ja) 2001-01-16
JP3785857B2 JP3785857B2 (ja) 2006-06-14

Family

ID=16133267

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18330099A Expired - Fee Related JP3785857B2 (ja) 1999-06-29 1999-06-29 動力伝達装置の潤滑構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3785857B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004183714A (ja) * 2002-11-29 2004-07-02 Aisin Aw Co Ltd 車輌用変速機の潤滑装置
DE10358280B4 (de) * 2002-12-27 2017-02-16 Aisin Aw Co., Ltd. Planetenradsatz für ein Automatikgetriebe
CN111486221A (zh) * 2019-01-25 2020-08-04 丰田自动车株式会社 车辆用传动装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004183714A (ja) * 2002-11-29 2004-07-02 Aisin Aw Co Ltd 車輌用変速機の潤滑装置
DE10358280B4 (de) * 2002-12-27 2017-02-16 Aisin Aw Co., Ltd. Planetenradsatz für ein Automatikgetriebe
CN111486221A (zh) * 2019-01-25 2020-08-04 丰田自动车株式会社 车辆用传动装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3785857B2 (ja) 2006-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8261883B2 (en) Vehicle power transmission device
US7377870B2 (en) Planetary gear lubrication unit
JPH02107859A (ja) 遊星歯車装置
US7025704B2 (en) Planetary gear for automatic transmission
JPH07259944A (ja) 無段変速機の油路構造
GB2408082A (en) Lubrication system in a transmission housing and transfer case
JPH1163176A (ja) 遊星歯車装置の潤滑油供給構造
JP2550757B2 (ja) 無段変速機を備えた車両用動力伝達装置
JP3785857B2 (ja) 動力伝達装置の潤滑構造
JP2629374B2 (ja) 遊星歯車装置
JP5072672B2 (ja) 遊星歯車装置の潤滑構造
JP4165107B2 (ja) 無段変速機構を用いた変速装置
JP3748680B2 (ja) 無段変速機の潤滑構造
JP2001032915A (ja) 動力伝達装置の潤滑構造
JPH05180281A (ja) 車両用遊星歯車式自動変速機
JP3853964B2 (ja) パワーユニットにおける無段変速機の潤滑構造
JP5051254B2 (ja) ハイブリッド駆動装置
JP4329457B2 (ja) ベルト式無段変速機
JP3518769B2 (ja) 無段変速機の前後進切換装置
JP2689594B2 (ja) 遊星歯車装置
JP4585087B2 (ja) 自動変速装置
JP3424492B2 (ja) 車両用ベルト式変速装置
JP3952947B2 (ja) 車輌用変速機の潤滑装置
JPH02134450A (ja) ベルト式無段変速機の潤滑装置
JP2689641B2 (ja) 車両用動力伝達装置の副変速装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050517

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050712

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051101

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051226

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060313

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3785857

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100331

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120331

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120331

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130331

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130331

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140331

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees