JP2004183714A - 車輌用変速機の潤滑装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】デフリングギヤ45によりケース2底部のオイルを掻き上げ、更に矢印方向に連動回転するギヤ39,37,36により、ケース上壁Wの最上壁部分W1と最上部ギヤ36との所定間隙CL1に導かれる。該隙間にて、オイルは最上部ギヤ36の回転により矢印D方向に勢い付けられ、そして山形の下り勾配傾斜壁W2に案内されてオイル受け111に導入される。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オイルポンプによる潤滑の外に配置され、ギヤの掻き上げによるオイルを重力に基づき被潤滑部に供給する、車輌用変速機の潤滑装置に係り、特に無段自動変速機(CVT)の前後進切換え機構への潤滑に適用して好適であり、詳しくはギヤにより掻き上げられたオイルをオイル受けに導く構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車輌用自動変速機は、エンジンの回転による通常走行時、エンジンの回転により駆動されるオイルポンプにより、該自動変速機の各被潤滑部にオイルが強制的に供給されている。従って、車輌が他の車輌等により牽引される被牽引時、エンジンが停止しているため、上記オイルポンプによる強制潤滑は行われず、車輪からの駆動により回転される自動変速機の被潤滑部が潤滑不良になってしまう。
【0003】
特に、車輌用自動変速機として、ベルト式無段変速装置及び前後進切換え装置を有する無段自動変速機(CVT)が用いられる場合、該無段自動変速機は、多段自動変速機(A/T)に比して、被牽引時、車輪の回転が最も増速(オーバドライブ)された状態で前後進切換え装置に伝達され、そのために上記潤滑不良は顕著に表われる。
【0004】
従来、オイルポンプのアッセンブリに、外周側から内周側に向けて油路を形成し、かつ該油路の外周側開口部は、インプットシャフトよりも高い位置に形成され、該開口部の周囲に、外側から内周側に向けて縮径する方向に傾斜した漏斗形状のオイル受け部を形成した潤滑装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
上記潤滑装置によると、デフケースのリングギヤにより掻き上げられた潤滑油の一部が、オイルポンプアッセンブリの外周面に付着すると共に、漏斗形状のオイル受け部に導入され、更に該受け部のオイルが重力により油路を介してインプットシャフト側から前後進切換え装置のギヤ等に供給される。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−12586号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記潤滑装置は、ディファレンシャル装置のリングギヤがオイルを掻き上げ、直接オイルポンプアッセンブリに向けて飛ばして、漏斗形状のオイル受け部に導入するものであるため、オイルが受け部に到達する割合が少ない。従って、被潤滑箇所に導かれる潤滑油量が充分でなく、特に上述したように、無段自動変速機にあっては、被牽引時に比較的多くの潤滑油を必要とするが、潤滑不良を生ずることがある。
【0008】
また、オイル受け部は、できるだけ多くの潤滑油を導入するため、漏斗状に形成されているが、該漏斗形状に基づき、オイル受け部に溜められる潤滑油の量が比較的少量に制限されてしまう。このため、被牽引走行時にあっては、ディファレンシャルリングギヤの回転により潤滑油が常に供給されるが、車輌停止時に、オイル受け部に溜められた潤滑油は、重力により比較的早期に漏出され、再走行開始時に潤滑不良となる虞れがある。
【0009】
本発明は、ギヤにより掻き上げられたオイルを、オイル受け(部)に導き、もって上述した課題を解決した車輌用変速機の潤滑装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明は、ケース(2)内に収納された複数のギヤ(36,37,39,45)を有し、エンジンにて駆動されるオイルポンプ(21)により被潤滑部を強制潤滑してなる、車輌用変速機(1)において、
前記ケース(2)内の上部分にオイル受け(111)を設けると共に、該オイル受けから、該オイル受けの下方の被潤滑部(15,C1,82〜83,70,23)に向けて油路(102,106)を形成し、
車輌用変速機を車輌に搭載した状態における前記ケース(2)の内壁面(W)において、最も上方に位置する最上壁部分(W1)との間に所定間隙(CL1)を存して最上部ギヤ(36)を配置し、
前記ケースの内壁面(W)は、前記最上壁部分(W1)から前記オイル受け(111)の上方に向けて下り勾配の傾斜壁部(W2)を有し、
前記ケース内の最下部に位置するギヤ(45)が、該ケース底部分のオイルを掻き上げ、該掻き上げに起因するオイルが、前記最上部ギヤ(36)の回転に基づき前記所定間隙(CL1)に送られ、更に前記傾斜壁部(W2)に案内されて前記オイル受け(111)に導入される、
ことを特徴とする車輌用変速機の潤滑装置にある。
【0011】
請求項2に係る本発明は、前記最下部のギヤが、ディファレンシャル装置(41)に入力するデフリングギヤ(45)であり、
上記ディファレンシャル装置より上方に、上記デフリングギヤに噛合するドライブピニオンギヤ(39)及び該ドライブピニオンギヤと一体回転するギヤ(37)を配置し、
該一体回転するギヤ(37)に前記最上部ギヤ(36)を噛合して、
前記デフリングギヤ(45)にて掻き上げられたオイルを、前記ドライブピニオンギヤ(39)、前記一体回転するギヤ(37)及び前記最上部ギヤ(36)にて連れ回して、前記ケース内壁面の最上壁部分(W1)との間の所定間隙(CL1)に導いてなる、
請求項1記載の車輌用変速機の潤滑装置にある。
【0012】
請求項3に係る本発明は、前記オイル受け(111)から前記油路(102)の途中に、拡がった空間からなるオイル溜り(111c)を設けてなる、
請求項1又は2記載の車輌用変速機の潤滑装置にある。
【0013】
請求項4に係る本発明は、前記オイルポンプ(21)を有するオイルポンプアッセンブリ(16)が、前記ケース(2)に固定されてなり、
前記下方の被潤滑部に向けて形成された油路(102,106)が、該オイルポンプアッセンブリ(16)に形成され、
前記オイル受け(111)が、前記オイルポンプアッセンブリ上部近傍の前記ケース(2)及び前記油路上部の開口部(107)にて形成されてなる、
請求項1ないし3のいずれか記載の車輌用変速機の潤滑装置にある。
【0014】
請求項5に係る本発明は、前記オイルポンプ(21)を有するオイルポンプアッセンブリ(16)が、前記ケース(2)に固定されてなり、
前記下方の被潤滑部に向けて形成された油路(102,106)が、該オイルポンプアッセンブリ(16)に形成され、
前記オイル溜り(111c)が、前記オイルポンプアッセンブリ上部近傍の前記ケース(2)に形成されてなる、
請求項3記載の車輌用変速機の潤滑装置にある。
【0015】
請求項6に係る本発明は、前記オイルポンプアッセンブリ(16)は、前記オイルポンプ(21)を収容するポンプボディ(17)と、該ポンプボディの一面に接合され吸入ポート(21b)及び吐出ポート(21a)を有するポンプカバー(19)と、を有し、
前記油路が、前記吸入ポート及び吐出ポートの間を通る前記ポンプカバーに形成された油孔(102)を有してなる、
請求項4又は5記載の車輌用変速機の潤滑装置にある。
【0016】
請求項7に係る本発明は、前記ケース内壁面の上壁(W)から下方に延び、先端が前記一体回転するギヤ(37)に近接するリブ(115)を形成してなる、
請求項2記載の車輌用変速機の潤滑装置にある。
【0017】
請求項8に係る本発明は、前記車輌用変速機が、ベルト式無段変速装置(22)及び前後進切換え装置(13)を有する無段自動変速機(1)であり、
前記ベルト式無段変速装置のプライマリプーリ(23)及び前記前後進切換え装置(13)が、エンジン出力軸(3)と整列する第1軸(I)上に配置され、
前記オイル受け(111)からのオイルが、前記油路(102,106)を介して、該第1軸(I)部に供給されて、該第1軸上の前記被潤滑部(15,C1,82〜83,70,23等)に導かれてなる、
請求項1ないし7のいずれか記載の車輌用変速機の潤滑装置にある。
【0018】
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより各請求項の構成に何等影響を及ぼすものではない。
【0019】
【発明の効果】
請求項1に係る本発明によると、最下部ギヤにて掻き上げられて、最上部ギヤと最上壁部分との間の所定間隙に導かれたオイルは、該所定間隙において最上部ギヤの回転により勢い付けられ、更に下り勾配の傾斜壁部に案内されて、オイル受けに導入されるので、被牽引時のオイルの取り回しは、被牽引時に回転されるギヤ及び重力の作用で行うため、被牽引時専用のオイルポンプ等を別設する必要がなく、製造コスト、重量及びコンパクト性等での有利性を保持するものでありながら、車輌の被牽引時にあっても、比較的多くのオイルが確実にオイル受けに供給され、該充分な量のオイルにて被潤滑部を潤滑して、支障なく被牽引走行することができる。
【0020】
請求項2に係る本発明によると、被牽引走行時、デフリングギヤが駆動車輪により回転すると、該ギヤによりギヤ底部のオイルを掻き上げると共に、該ギヤに基づき回転するドライブピニオンギヤ、該ギヤと一体回転するギヤ及び最上部ギヤにより順次上記オイルが連れ回されて、上記所定間隙に導かれるので、オイルポンプによらなくとも、ケース底部のオイルをオイル受けに供給することができる。
【0021】
請求項3に係る本発明によると、オイル受けから被潤滑部にオイルを導く途中に、拡がった空間からなるオイル溜りを設けるので、被牽引時、赤信号等により車輌が停止、走行を繰返しても、上記オイル溜りに溜められた充分な量のオイルにより略々連続して被潤滑部にオイルを供給することができ、かつ該オイル溜りに溜められたオイルによるヘッド差に基づき、被潤滑部に供給するオイルに常に所定油圧を付与して、確実にオイルを供給することができる。
【0022】
請求項4に係る本発明によると、オイル受けがポンプアッセンブリ上部近傍のケース及び油路開口部にて形成されるので、ポンプアッセンブリを特別な形状とすることなく、ケースのリブ形状等により、充分な量を受けることができるオイル受けを容易に形成することができる。
【0023】
請求項5に係る本発明によると、オイル溜りをポンプアッセンブリ上部近傍のケースに形成したので、ケースの高い位置にオイル溜りを形成して、充分なヘッド差による油圧を潤滑油に付与することができると共に、ポンプアッセンブリに該オイル溜め用の特別な空間を形成する必要がなく、ケース形状により容易に充分な量のオイル溜りが得られるのでありながら、車輌用変速機のコンパクト性を維持することができる。
【0024】
請求項6に係る本発明によると、油路が、吸入ポート及び吐出ポートの間を通るポンプカバーに形成した油孔を有するので、油路とオイルポンプの吸入ポート及び吐出ポートとが軸方向に重なることがなく、オイルポンプアッセンブリの軸方向寸法の増大を防止してコンパクト性を保持することができる。
【0025】
請求項7に係る本発明によると、一体回転するギヤ(例えばカウンタドリブンギヤ)に近接するリブにより、該ギヤの回転に連れ回って戻されるオイルの流れを妨げ、最上壁部分と最上部ギヤとの所定間隙に導入されるオイル量を増大することができる。
【0026】
請求項8に係る本発明によると、無段自動変速機にあっては、被牽引時、エンジン出力軸に整列する第1軸部分の回転部材が増速されて比較的高速になるが、該第1軸部に上記オイル受けからのオイルを供給して、上記第1軸上に配置された被潤滑部を潤滑することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明を車輌用無段自動変速機に適用した実施の形態について説明する。無段自動変速機1は、図1に示すように、コンバータハウジング2a、トランスアクスルケース2b及びリヤカバー2cが一体に結合されたケース2内に収納されており、かつ該ケースに支持されかつ車輌に対して横向きにかつ互に平行に配置された第1軸I、第2軸II、第3軸III及び第4軸IVを有する。第1軸Iは、エンジン出力軸3と同軸状のインプットシャフト5及びプライマリシャフト6からなり、第2軸IIは、セカンダリシャフト7からなり、第3軸IIIは、カウンタシャフト9からなり、第4軸IVは、前車軸に連結される左右ディファレンシャルシャフト(以下デフシャフトと呼ぶ)10l,10rからなる。
【0028】
コンバータハウジング2a内には、ロックアップクラッチ11を有するトルクコンバータ12が収納されており、エンジン出力軸3の回転が、トルクコンバータ12の油流を介して又はロックアップクラッチ11を介してインプットシャフト5に伝達される。更に、該インプットシャフト5を被嵌するように前後進切換え装置13が配置されている。該前後進切換え装置13は、ダブルプラネタリギヤ15を有しており、該プラネタリギヤのサンギヤSが前記インプットシャフト5に一体に固定され、リングギヤRに噛合するピニオンP及びサンギヤSに噛合するピニオン(ダブルピニオン)を支持するキャリヤCRが前記プライマリシャフト6に連結されている。更に、該キャリヤCRは、前進クラッチ(ダイレクトクラッチ)C1を介してインプットシャフト5に接離自在に連結しており、またリングギヤRがリバースブレーキBにより停止又は解放自在になっている。
【0029】
また、前後進切換え装置13とトルクコンバータ12との間にオイルポンプアッセンブリ16が配置されている。オイルポンプアッセンブリ16は、トランスアクスルケース2bの前面(図1,図3の右側端面)に固定されるポンプボディ17と、該ポンプボディの後面(図1,図3の左側端面)に固定されるポンプカバー19とを有しており、ギヤポンプ(オイルポンプ)21を構成している。
【0030】
なお、車輌用無段自動変速機1において、軸方向に対して、エンジン側を前、その反対側を後と表現し、車輌に搭載した状態での上下方向を上、下とする。従って、図1及び図3において、図面右側が前、左側が後となる。また、本無段自動変速機は、車輌(車体)に横向きに搭載されるため、車輌(車体)に対しては、自動変速機の左右第1軸側が前、左右第3軸側が後となり、従って図2において、図中右側が車輌(車体)方向前、左側が車輌(車体)方向後となる。また、上下方向は、本無段自動変速機を車輌(車体)に搭載した状態での上下であり、図2,図3,図4,図5において、図中上側が上、下側が下である。図6は、図5のA−A線端面図であり、図面上下方向が変速機の前後方向でありかつ車輌(車体)に対して左右幅方向となる。
【0031】
前記無段自動変速機1は、ベルト式無段変速装置22を有しており、該変速装置は、プライマリシャフト6を回転軸とするプライマリプーリ23と、セカンダリシャフト7を回転軸とするセカンダリプーリ25と、これら両プーリに巻き掛けられた金属ベルト26とからなる。プライマリプーリ23は、プライマリシャフト6に一体に形成されている固定シーブ23aと、該シャフト6にボールスプライン27を介して軸方向に移動自在に支持されている可動シーブ23bとを有しており、セカンダリプーリ25は、セカンダリシャフト7に一体に形成されている固定シーブ25aと、該シャフト7にボールスプライン29を介して軸方向に移動自在に支持されている可動シーブ25bとからなる。
【0032】
プライマリ側可動シーブ23bの背面(図1の左側)には油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)30が設けられており、またセカンダリ側可動シーブ25bの背面(図1の右側)には油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)31が設けられていると共に、該油圧シリンダを構成する固定プレート31aとセカンダリシーブ25bとの間にはリターンスプリング32が縮設されている。また、固定プレート31aの背面側(図1の右側)には、可動シーブ25bに一体に形成されて可動シリンダ壁となる鍔部4に固定されてキャンセルプレート33が配置されており、上記油圧シリンダ31に作用する遠心油圧を、該キャンセルプレート33及び固定プレート31aとの間のキャンセル油室35内のオイルに作用する遠心油圧にてキャンセルする。
【0033】
セカンダリシャフト7の前方(エンジン)側(図1の右側)にはカウンタドライブギヤ36が一体に形成されている。更に、カウンタシャフト9には上記カウンタドライブギヤ36に噛合するカウンタドリブンギヤ37が一体に連結されていると共に、その後方に小径のファイナルドライブギヤ(ドライブピニオンギヤ)39が一体に形成されている。
【0034】
前記コンバータハウジング2a及びトランスアクスルケース2bにて形成される幅狭のデフ収納室40には、ディファレンシャル装置41が収納されており、該ディファレンシャル装置41は、上記ハウジング及びケースに回転自在に支持されるデフケース42を有しており、該デフケースにはボルト43により大径リング状のファイナルドリブンギヤ(デフリングギヤ)45が一体にマウントされており、かつ該デフリングギヤ45は、上記ドライブピニオンギヤ39に噛合しており、またデフケース42に固定されたシャフトにべべルギヤからなるデフギヤ46,46が回転自在に支持され、またこれらデフギヤに、左右デフシャフト10l,10rにそれぞれ連結されたサイドギヤ47,47が噛合している。
【0035】
図2は、コンバータハウジング2aを取り除いた状態でエンジン側から見た無段自動変速機1の外観を示す図であり、図中右方が車輌の前方Fとなる。トランスアクスルケース2bは、ディファレンシャル装置41部分(デフ収納室40)が後下方に突出するように、全体で車体の前後方向(即ち変速機の左右方向)に長く構成されており、該ケース2の内壁面における上壁Wは、後方側中央部W1がやや高いなだらかな山形状となっている。また、前記ディファレンシャル装置収納部分40は、前記デフリングギヤ45の下半部分が略々沿うように、僅かに大径に形成されており、また該収納部分の前方にはオイルパン50が配置されている。更に、上記ケース上壁Wから下方に向けてリブ115が形成されており、該リブは、その先端がカウンタドリブンギヤ37の外周に近接するように延びている。
【0036】
そして、上記ケース2bの上壁Wの山形頂部W1の下方に対応するように、即ちケースの内壁面上壁Wにおいて、自動変速機を車輌に搭載した状態における最上部分W1に対応するように、第2軸IIが配置されており、該第2軸(セカンダリシャフト7)に支持されたカウンタドライブギヤ36が該ギヤ上部と上記上壁最上部分W1との間に、小さな間隔CL1を存するように配置されている。前記第2軸IIとディファレンシャル装置41からなる第4軸IVとは、僅かに第4軸IVが(車体)後方に位置するように上下方向(鉛直方向)にずらしながら、前後方向には平行に整列して配置されており、その前方に第1軸Iが、その後方に第3軸IIIが配置されている。また、上下方向には、最上位置に第2軸IIが、ついで第3軸IIIが、更に下方に第1軸Iが、そして最下位置に第4軸IVが配置されている。
【0037】
また、図1を参酌してみるに、互いに噛合するデフリングギヤ45及びドライブピニオンギヤ39と、カウンタドライブギヤ36及び同ドリブンギヤ37は、オイルポンプアッセンブリ16と変速機の前後方向(車輌の左右方向)に少なくとも一部がオーバラップするように配置されている。詳しくは、デフリングギヤ45及びドライブピニオンギヤ39が、後側のポンプカバー19とオーバラップするように、カウンタドライブギヤ36、カウンタドリブンギヤ37が前側のポンプボディ17にオーバラップするように配置されている。
【0038】
ついで、図3に沿って、第1軸Iの前部分について更に詳しく説明する。ケース2に固定されているポンプカバー19にステータスリーブ50が一体に嵌合されており、該スリーブ50は、ワンウェイクラッチ51の固定側レース51aに連結されており、該ワンウェイクラッチ51は、ステータ52の一方向のみ回転を許容する。該スリーブ50の内周側にはブッシュ53…又はニードルベアリングを介してインプットシャフト5が回転自在に支持されている。該インプットシャフト5の先端にはサンギヤSが連結されていると共に、クラッチドラム55が溶接により一体に連結されている。該クラッチドラム55には、ピストンプレート56が油密状にかつ軸方向に移動自在に嵌合して、前進クラッチC1用の油圧アクチュエータ57を構成しており、かつ該ピストンの背面にキャンセルプレート59が固定されていると共にピストンプレート56とキャンセルプレート59との間にリターンスプリング60が縮設されている。
【0039】
ダブルピニオンプラネタリギヤ15は、2種のピニオンPを支持するキャリヤCRの一方のプレート61がプライマリシャフト6に連結されており、他方のプレート62がクラッチハブとなっており、上記クラッチドラム55との間に、多板からなる摩擦板63が介在して前進クラッチC1を構成している。また、リングギヤRは、外径方向に延びるフランジ65を有しており、該フランジ65がブレーキハブ66に連結している。ブレーキハブ66とケース2bとの間には、多板からなる摩擦板67が介在してリバースブレーキBを構成している。
【0040】
トランスアクスルケース2bに形成された隔壁69には、ローラベアリング70を介してプライマリシャフト6が回転自在に支持されており、またその側面には環状のシリンダ74が形成されている。該シリンダにはピストン68が油密状に嵌合していると共に、背面にリターンスプリング71が縮設されて、上記リバースブレーキ用油圧アクチュエータ72を構成している。前記前進クラッチ用油圧アクチュエータ57には、ポンプカバー19に形成された油路73を介して油圧が給排されており、また上記リバースブレーキ用油圧アクチュエータ72には、上記ケースの隔壁69に形成された油路75を介して油圧が給排される。
【0041】
一方、インプットシャフト5には、軸方向に潤滑油路77,79及び半径方向に多数の油孔80…が形成されて、各被潤滑部、例えばインプットシャフト5及びサンギヤS等の軸方向を位置決め支持するスラストベアリング81,82,83、前進クラッチC1及びリバースブレーキBの多板摩擦板63,67、プラネタリギヤ15の各ギヤ面、更にピニオンPをピニオンシャフト85に支持するニードルベアリング86、該ピニオンと両キャリヤプレート61,62との間のスラストワッシャ87,87、そして図1に示すように、油路84及び油孔88,89を介して金属ベルト26及びローラベアリング70部分等に供給される。
【0042】
また、前記クラッチドラム55には、その立上り部に油孔90が形成されていると共に、キャンセルプレート59とピストンプレート56との間のキャンセル室91に連通するように油孔92が形成されている。また、クラッチハブ62には、潤滑油導入プレート93が固定されており、上記油孔90からの潤滑油の一部が導入されて、ピニオンシャフト85に形成された油孔95に導いている。
【0043】
一方、コンバータハウジング2aとトランスアクスルケース2bとはその側面同士がボルト96により一体に結合されており、またトランスアクスルケース側結合面に、ボルト97により一体に結合されたポンプボディ17及びポンプカバー19からなるポンプアッセンブリ16がボルト99により一体に固定されている。ポンプボディ17には、インターナルギヤ、クレセント及び駆動ギヤ100が配置されており、該駆動ギヤは、トルクコンバータ12のポンプシェル101に一体に固定されるハブ101aに連結されている。
【0044】
そして、ポンプカバー19には、本発明の被牽引時用潤滑装置に係る油路を構成する油孔102が形成されており、該油路102の内周側端は、ステータスリーブ50の外周面に形成された軸方向溝からなる油路103に連通しており、該油路の先端(後端)は該スリーブを斜めに貫通した油孔104を介して該スリーブとインプットシャフト5との間の空間(油室)105に連通している。
【0045】
また、図4及び図2に示すように、上記被牽引時用油路102は、外径側端が上になり内径側端が下になるように半径方向に、詳しくは上側が僅かに車体後側(図4の左側)に位置するように傾斜して略々鉛直方向に延びている。上記油路102は、オイルポンプを構成するギヤポンプ21の吐出口21aと吸入口21bとの間に延びており、該油路102の上端は、ポンプボディ17の接合面に形成された溝からなる上方に向って車体後側に傾斜する斜め油路106に連通している。また、ポンプボディ17の上端部に前後方向漏斗状に拡がっている開口部107が形成されており、該開口部107は、上記斜め油路106の上端部に連通していると共に、該開口部の下面107lは、車体後側上方に向かって傾斜している。
【0046】
該開口部107に臨むトランスアクスルケース2b部分を図5に示す。該ケース2bには、前記開口部の下面107lに接続するように舌状のリブ109が形成されており、該リブ109は、前記山形の上壁Wの下り勾配傾斜壁W2からのオイルを受けるように車体後側に向って延びており、かつその先端部分109aが斜め上方に向って傾斜して、オイルを溜めるように形成されている。そして、該ケースに形成された舌状のリブ109と、上記開口部107の前側と該ケース外壁に2aとの間を接続するように形成されたエンドリブ110と、ケース外壁2aとにより、オイル受け111が形成されており、該オイル受け111の底部111aは、前記開口部107に連通している。
【0047】
図6は、図5のA−A線端面図であり、上記エンドリブ110及びトランスアクスルケース2bの外壁2b1により形成されるオイル受け111を示す。該オイル受け111を構成するエンドリブ110側の外壁2a1は、変速機前後方向(車体横方向)に突出しており、従って上記オイル受け111は、その入口側(車体後方側)111bより奥側111c(車体前側)が変速機前後方向(車体横方向)に広がって、拡がった空間となっており、該拡がった空間(奥側部分)111bにより、より多くのオイルを溜めるオイル溜りを構成している。なお、図中、116は、パーキングロック機構のディテントを取付けるボルト孔である。
【0048】
ついで、上述した無段自動変速機1の作用について説明する。車輌の通常走行時は、エンジン出力軸3からの回転が、トルクコンバータ12を介してインプットシャフト5に伝達される。シフトレバーがDレンジにある場合、油圧アクチュエータ57に油圧が供給されて前進クラッチC1が接続し、かつ油圧アクチュエータ72がドレーンされてリバースブレーキBが解放状態にあり、上記インプットシャフト5の回転は、クラッチドラム55、前進クラッチC1、キャリヤCRを介してプライマリシャフト6に一体回転として伝達される。
【0049】
また、シフトレバーをR(リバース)レンジに操作すると、油圧アクチュエータ57をドレーンして前進クラッチC1を解放すると共に、油圧アクチュエータ72に油圧を供給してリバースブレーキBを係合する。この状態では、上記ブレーキBによりリングギヤRが停止しているので、インプットシャフト5の回転は、サンギヤSを介してダブルピニオンからなるキャリヤCRを逆方向に減速回転し、該逆回転がプライマリシャフト6に伝達される。
【0050】
プライマリシャフト6の回転は、ベルト式無段変速装置(CVT)22により適宜変速されてセカンダリシャフト7に伝達され、更に該シャフトの回転は、カウンタドライブギヤ36、ドリブンギヤ37を介してカウンタシャフト9に伝達され、そしてディファレンシャルドライブギヤ39、マウントリングギヤ45を介してディファレンシャル装置41に伝達されて、左右のディファレンシャル出力軸10l,10rを介して左右前輪に伝達される。
【0051】
上述したエンジン回転に基づく通常走行時にあっては、エンジン出力軸3の回転がポンプシェル101、ポンプハブ101aを介してオイルポンプ21の駆動ギヤ100に伝達され、該ポンプが作動状態にある。従って、ケース2及びオイルパン50内のオイルがオイルポンプ21により吸引され、バルブボディの各バルブを介して各油圧アクチュエータ30,31,57,72に適宜送油又は排出され、また上記オイルポンプ21からのオイルが、各油路を介して各被潤滑箇所26,C1,B,53,70,82,83,85,86,87に送られて強制潤滑される。これにより、各回転部、摩擦摺接部等は、充分な潤滑油の基で滑らかに回転又は摺接する。
【0052】
一方、故障等により当該車輌が他の車輌等により牽引される、いわゆる被牽引時、当該車輌は、エンジンが停止状態にあり、該エンジンにより駆動されるオイル(ギヤ)ポンプ21は停止し、該オイルポンプに基づく作動油圧及び潤滑油圧は発生しない。従って、油圧アクチュエータによる前進クラッチC1及びリバースブレーキBは共に解放状態にあり、またベルト式無段変速装置22は、リターンスプリング32等により、プライマリプーリ23が最小有効半径からなりかつセカンダリプーリ25が最大有効半径からなる最アンダドライブ状態となり、更に上記強制潤滑による各潤滑箇所への潤滑は停止された状態となる。
【0053】
該被牽引時は、前進クラッチC1の解放によりインプットシャフト5及びサンギヤSは停止状態にあるが、前輪が回転することにより、ディファレンシャル装置41、デフリングギヤ45、ドライブピニオンギヤ39、カウンタドリブンギヤ37、カウンタドライブギヤ36、ベルト式無段変速装置22が回転状態にあり、かつ上記アンダドライブ状態のベルト式無段変速装置22は、車輪から逆駆動により最オーバドライブ状態となって、プライマリシャフト6を比較的高速で回転する。
【0054】
そして、図2に示すように、前進方向への被牽引による前輪の回転に基づき、デフリングンギヤ45は、矢印A方向(時計方向)に回転し、更に第3軸IIIであるカウンタシャフト9のギヤ39,37は、矢印B方向(反時計方向)に、第2軸IIであるセカンダリシャフト7のギヤ36は、矢印C方向(時計方向)にそれぞれ回転する。上記ディファレンシャルリングギヤ45は、ケース2の底部のオイルを矢印A方向に掻き上げ、更に該デフリングギヤに噛合するドライブピニオンギヤ39及びそれと一体のカウンタドリブンギヤ37により、上記掻き上げられたオイルは矢印B方向に連れ回され、そしてギヤ37に噛合しかつ最上部に位置するカウンタドライブギヤ(最上部ギヤ)36により矢印C方向に運ばれる。即ち、デフリングギヤ45により掻き上げられたオイルは、順次各ギヤにより掻き上げられ最上部ギヤであるカウンタドライブギヤ36部分に導かれる。なおこの際、カウンタドリブンギヤ37に近接してリブ115が配設されており、該ドリブンギヤ37に連れ回って戻るオイルを減少し、上記カウンタドライブギヤ36に導入されるオイル量を増加する。
【0055】
該カウンタドライブギヤ36は、アクスルケース2aの上壁Wの山形頂部分(最上壁部分)W1に臨んで位置され、該ギヤの回転により運ばれた上記オイルは、該ギヤ36と上壁山形頂部分W1の間隙CL1において、該最上部ギヤ36がギヤポンプ様に作用して、該ギヤの回転によりしぶき状のオイルが矢印D方向に勢いよく叩きつけられ、更に山形の下り勾配傾斜壁W2に沿って案内され、舌状のリブ109等からなるオイル受け111に導入される。この際、上記オイルは、山形の下り勾配傾斜壁W2に案内されて、車体前後方向に比較的長い舌状のリブ109に受けられるので、ギヤ36の回転速度に起因するオイルの矢印D方向の勢いの強弱、即ち牽引車速の大小に拘らず、殆ど変らない多量のオイルがオイル受け111に導入される。
【0056】
そして、オイル受け111に導かれたオイルは、該オイルに作用する重力に基づき、開口部107から矢印Eに示すように、油路106,102に流下して更に矢印G方向に示すように(図3)、油路103、油孔104、油室105に導かれる。この際、上記オイル受け111は、奥側が拡がって所定量のオイルが溜められるオイル溜り111cとなっているので、例えば赤信号等による車輌停止によりデフリングギヤ45のオイル掻き上げが停止して、オイル受け111へのオイルの供給が所定時間中断しても、上記所定量溜ったオイル溜り111cから油路106,102等へのオイルの供給は略々連続的に設けられると共に、上記油室105のオイルに対してヘッド差に基づく所定油圧を常に作用する。
【0057】
前述したプライマリシャフト6の回転は、キャリヤCRを一体回転し、更にリングギヤRを連れ回って遊転する。従って、ピニオンPも回転し、かつ前進クラッチC1及びブレーキBも内外プレートが相対摺動する。上記ヘッド差に基づく所定油圧が作用する油室105のオイルは、スラストベアリング83を通ってクラッチドラム56による油室108に供給され、更に油孔90を通って、プラネタリギヤ15、前進クラッチC1等に供給される。
【0058】
また、上記油室105のオイルは、油孔80、油路79を通ってスラストベアリング82に供給され、更に上記キャリヤCR及びピニオンP、リバースブレーキBにも供給される。また、油路79のオイルは、油路84を通って比較的高速で回転するプライマリプーリ23に作用する遠心力により、油孔88を介して金属ベルト26、並びに油孔89を介してローラベアリング70に供給される。更に、強制潤滑用の油路、油孔を介してその他の潤滑箇所にも同様にオイルが供給される。
【0059】
以上のように、被牽引時にあっても、潤滑必要箇所に常に充分なオイルが供給される。なお、以上実施の形態は、無段自動変速機1について説明したが、これに限らず、FF,FRタイプの多段自動変速機にも同様に適用可能であり、あらゆる車輌用変速機の潤滑装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される無段自動変速機を示す全体断面図。
【図2】そのコンバータハウジングを取り外した状態の側面図。
【図3】第1軸前方部の拡大断面図。
【図4】ポンプアッセンブリをエンジン側から見た透視正面図。
【図5】ポンプアッセンブリ上部近傍のケースを示す側面図。
【図6】図5のA−A線による端面図。
【符号の説明】
1 車輌用変速機(無段自動変速機)
2,2a,2b,2c ケース
3 エンジン出力軸
5 インプットシャフト
6 プライマリシャフト
7 (セカンダリ)シャフト
9 カウンタシャフト
10l,10r ディファレンシャルシャフト
13 前後進切換え装置
15 (ダブル)プラネタリギヤ
16 ポンプアッセンブリ
21 オイル(ギヤ)ポンプ
22 ベルト式無段変速装置
23 プライマリプーリ
26 (金属)ベルト
36 最上部ギヤ(カウンタドライブギヤ)
37 一体回転するギヤ(カウンタドリブンギヤ)
39 ファイナルドライブギヤ(ドライブピニオンギヤ)
41 ディファレンシャル装置
45 ファイナルドリブンギヤ(デフリングギヤ)
C1 前進クラッチ
B リバースブレーキ
15,C1,B,82〜83,23,70 被潤滑部
102,106,(103) 油路
107 開口部
109 舌状リブ
111 オイル受け
111c オイル溜り
I 第1軸
II 第2軸
III 第3軸
IV 第4軸
Claims (8)
- ケース内に収納された複数のギヤを有し、エンジンにて駆動されるオイルポンプにより被潤滑部を強制潤滑してなる、車輌用変速機において、
前記ケース内の上部分にオイル受けを設けると共に、該オイル受けから、該オイル受けの下方の被潤滑部に向けて油路を形成し、
車輌用変速機を車輌に搭載した状態における前記ケースの内壁面において、最も上方に位置する最上壁部分との間に所定間隙を存して最上部ギヤを配置し、
前記ケースの内壁面は、前記最上壁部分から前記オイル受けの上方に向けて下り勾配の傾斜壁部を有し、
前記ケース内の最下部に位置するギヤが、該ケース底部分のオイルを掻き上げ、該掻き上げに起因するオイルが、前記最上部ギヤの回転に基づき前記所定間隙に送られ、更に前記傾斜壁部に案内されて前記オイル受けに導入される、
ことを特徴とする車輌用変速機の潤滑装置。 - 前記最下部のギヤが、ディファレンシャル装置に入力するデフリングギヤであり、
上記ディファレンシャル装置より上方に、上記デフリングギヤに噛合するドライブピニオンギヤ及び該ドライブピニオンギヤと一体回転するギヤを配置し、
該一体回転するギヤに前記最上部ギヤを噛合して、
前記デフリングギヤにて掻き上げられたオイルを、前記ドライブピニオンギヤ、前記一体回転するギヤ及び前記最上部ギヤにて連れ回して、前記ケース内壁面の最上壁部分との間の所定間隙に導いてなる、
請求項1記載の車輌用変速機の潤滑装置。 - 前記オイル受けから前記油路の途中に、拡がった空間からなるオイル溜りを設けてなる、
請求項1又は2記載の車輌用変速機の潤滑装置。 - 前記オイルポンプを有するオイルポンプアッセンブリが、前記ケースに固定されてなり、
前記下方の被潤滑部に向けて形成された油路が、該オイルポンプアッセンブリに形成され、
前記オイル受けが、前記オイルポンプアッセンブリ上部近傍の前記ケース及び前記油路上部の開口部にて形成されてなる、
請求項1ないし3のいずれか記載の車輌用変速機の潤滑装置。 - 前記オイルポンプを有するオイルポンプアッセンブリが、前記ケースに固定されてなり、
前記下方の被潤滑部に向けて形成された油路が、該オイルポンプアッセンブリに形成され、
前記オイル溜りが、前記オイルポンプアッセンブリ上部近傍の前記ケースに形成されてなる、
請求項3記載の車輌用変速機の潤滑装置。 - 前記オイルポンプアッセンブリは、前記オイルポンプを収容するポンプボディと、該ポンプボディの一面に接合され吸入ポート及び吐出ポートを有するポンプカバーと、を有し、
前記油路が、前記吸入ポート及び吐出ポートの間を通る前記ポンプカバーに形成された油孔を有してなる、
請求項4又は5記載の車輌用変速機の潤滑装置。 - 前記ケース内壁面の上壁から下方に延び、先端が前記一体回転するギヤに近接するリブを形成してなる、
請求項2記載の車輌用変速機の潤滑装置。 - 前記車輌用変速機が、ベルト式無段変速装置及び前後進切換え装置を有する無段自動変速機であり、
前記ベルト式無段変速装置のプライマリプーリ及び前記前後進切換え装置が、エンジン出力軸と整列する第1軸上に配置され、
前記オイル受けからのオイルが、前記油路を介して、該第1軸部に供給されて、該第1軸上の前記被潤滑部に導かれてなる、
請求項1ないし7のいずれか記載の車輌用変速機の潤滑装置。
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