JPS63158357A - ドライブピニオンのペアリング潤滑構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、デファレンシャル機構のリングギアに動力回
転を入力するドライブピニオンのベアリング潤滑構造に
関する。

（従来技術） 従来、プロペラシャフトから伝達された動力回転を左右
の車輪に撮り分けるデファレンシャルユニット（ファイ
ナルギアユニット）にあっては、デファレンシャル機構
のリングギア（ハイポイドギア）にドライブピニオンギ
アを直交する方向から噛み合わせて動力回転を入力して
あり、このドライブピニオンギアは軸方向に大きな推力
を受けることから、ピニオンケーシング（ギア・キャリ
ア）に対しドライブピニオンシャフトを一対のテーパロ
ーラベアリングの支持をもって回転自在に装着している
。

また従来のデフルンシャルユニットにあっては、デファ
レンシャル機構を組込んだケーシング内に潤滑油を入れ
ていることから、デフケースと一体になったリングギア
の回転による潤滑油の飛散でドライブピニオンギアのシ
ャフトを支持する一対のローラベアリングに対し潤滑油
を供給するようにしている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、このような従来のベアリング潤滑にあっ
ては、ピニオンギア側に位置するテーパローラベアリン
グについては、デフアレンジセル機構のリングギアの回
転による潤滑油の飛散を直接受けるため充分な潤滑油供
給を受けることができるが、プロペラシャフトが連結さ
れる軸部入力側、即ちシャフト外側に位置するテーパロ
ーラベアリングについては、ドライブピニオンギア側に
設けたテーパローラベアリングを通り汰けた潤滑油の供
給を受けるに留まり、更にピニオンシャフトは車両設置
状態で略水平に置かれることから、シャフト収納部内に
ある程度潤滑油が溜まらないとベアリング部分に潤滑油
が入らず、外側に位置するテーパローラベアリングに対
する潤滑油の供給が不足ぎみになり、ベアリングの耐久
性能が劣下する恐れがあった。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたも
ので、ドライブピニオンギアのギアシャフトをケーシン
グに対し回転自在に支持する一対のテーパローラベアリ
ングの内、外側に位置するテーパローラベアリングに対
し充分な潤滑油供給ができるようにしたドライブピニオ
ンギアのベアリング潤滑構造を提供することを目的とす
る。

この目的を達成するため本発明にあっては、デフケース
と一体に回転されるリングギアが潤滑油に浸漬された状
態にあり、リングギアの回転で潤滑油の掻き上げが行な
われることから、車両装着状態でリングギアの上方とな
るケーシング内壁の所定位置に下方に張り出したフィン
を設け、このフィンの潤滑油当接側の下方位置にオイル
ガターを設置してリングギアの回転で飛散してフィンへ
の当接で落下する潤滑油を収集し、更にオイルガターか
らドライブピニオンギアのシャフト外側に設けているテ
ーパローラベアリングの組込み位置に向けて油供給路を
設けるようにしたものである。

（作用） このような本発明の構成によれば、デファレンシャル機
構を組込んだケーシング内に貯溜している潤滑油がリン
グギアの回転で上方に飛散されるところから、飛散され
た潤滑油をケーシング内壁に張り出したフィンに当てて
オイルガターに落下させて集め、オイルガターから油供
給路を介してシャフト外側に設けたテーパローラベアリ
ングに充分な損の潤滑油を供給することができ、シャフ
ト外側に設けているテーパローラベアリングの焼付き防
止は勿論のこと、ベアリングの耐久性能を大幅に向上さ
せることができる。

（実施例） 第１図は本発明の一実施例を示した断面図であり、この
断面図は車両設置状態に於ける水平断面図となる。

まず構成を説明すると、１はデフ７レンシヤルユニツト
本体のケーシングであり、ケーシング１内にはデフケー
ス２に固着したリングギア３、デフケース２に回転自在
に装着したピニオンメイトシャフトに軸着された一対の
ピニオンメイトギア３ａ、３ｂ、ピニオンメイトギア３
ａ、３ｂ、に直交する方向から噛み合った一対のサイド
ギア４ａ、４ｂ、サイドギア４ａ、４ｂを固着した一対
のアクスルシャフト５ａ、５ｂで成るデファレンシャル
機構が組込まれ、デフケース２はその両側でテーパロー
ラベアリング６ａ、６ｂによりケ−シンク１及びケーシ
ング１の開口弁を閉鎖したケーシング１ａに回転自在に
支持されている。

このようなケーシング１内に組込まれたデファレンシャ
ル機構のリングギア３に対しては、直交する方向からド
ライブピニオンギア７が噛み合わされており、リングギ
ア３として通常ハイポイドギアを使用することから、ド
ライブピニオンギア７はリングギア３に対しオフセット
された下方の位置で噛み合わされている。

ドライブピニオンギア７はドライブピニオンシャフト８
を一体に備え、この実施例にあってはケーシング１に対
し分離されたピニオンケーシング９内に、一対のテーパ
ローラベアリング１０ａ。

１０ｂをもってドライブピニオンギア７のドライブピニ
オンシャフト８を回転自在に装着しており、ケーシング
１に於けるドライブピニオンギア７を嵌め入れる開口部
に対し、図示のようにピニオンケーシング９を外側から
組付けることで、リングギア３に対しドライブピニオン
ギア７の噛み合わせによる組込み状態を得ることができ
る。

又、ドライブピニオンシャフト８を回転自在に支持した
一対のテーパローラベアリング１０ａと１０ｂの間には
、コラプシブルスペーサ１２が介在され、所定のベアリ
ング間隔を保つようにしている。

このようなドライブピニオンギア７からの動力回転の入
力をリングギア３で受けるデファレンシャルユニットに
於いて、ドライブピニオンシャフト８の外側を回転自在
に支持するテーパローラベアリング１０ｂに対し潤滑油
を供給するため、デフケース２に固着したリングギア３
の上方且つ背後となるケーシング１の内壁にケーシング
１と一体にフィン１４を張り出しており、フィン１４の
外側にオイルガター１５を設置している。フィン１４の
外側に設置したオイルガター１５の出口部分か・らドラ
イブピニオンシャフト８の外側を支持するテーパローラ
ベアリング１０ｂの組込み部分に対するピニオンケーシ
ング９内には油供給路１６が形成され、油供給路１６に
於けるケーシング１側とピニオンケーシング９側の連結
部分にはケーシング合せ部分からの油の漏れ出しを防ぐ
ため円筒状のブツシュ１７が嵌め込まれている。

第２図は第１図に於けるケーシング１内に設けたフィン
１４及びオイルガター１５の設置部分の■−■断面を取
出して示したもので、想像線で示すリングギア３を組込
んだケーシング１内には、オイルレベル１８をもって潤
滑油２０が入れられてあり、リングギア３の前進駆動時
の回転方向をへ方向とすると、リングギア３の情報とな
る諸定位置にフィン１４を下方に向けて張り出している
。

ここでリングギア３の回転方向をへ方向とすると、リン
グギア３の回転によりオイルレベル１８をもつ潤滑油２
０が掻き上げられてケーシング１内に飛散され、リング
ギア３の上方でケーシング１の内壁よりフィン１４が張
り出されていることから、リングギア３の回転で掻き上
げられた潤滑油は矢印で示すようにフィン１４の面１４
ａに当たって下方に流れ落ちる。このためフィン１４の
潤滑油が当接する而１４ａに対し下方となる位置に設置
したオイルガター１５で潤滑油が集められ、オイルガタ
ー１５で収集した潤滑油を油供給路１６に流し込むよう
にしている。

次に上記の実施例の作用を説明すると、プロペラシャフ
トを介して変速機から与えられた動力回転は、ドライブ
ピニオンギア７を介してデファレンシャル機構に於ける
リングギア３に伝達され、リングギア３は、例えば第２
図のへ方向に回転駆動される。リングギア３はケーシン
グ１内で潤滑油２０に浸漬された状態にあることから、
リングギア３の回転に伴って潤滑油２０が掻き上げられ
てケーシング１内に飛散するようになり、リングギア３
の回転で飛散した潤滑油はケーシング１の内壁に張り出
したフィン１４に当接してオイルガター１５に流れ落ち
るようになり、このフィン１４とオイルガター１５によ
ってリングギア３の回転により飛散した潤滑油を効率よ
く収集し、油供給路１６を介してドライブピニオンシャ
フト８の外側を支持しているテーパローラベアリング１
０ｂに対し充分な最の潤滑油を供給することができる。

尚、上記の実施例は、デファレンシャル機構を内蔵した
ケーシング１と、ドライブピニオンギア７を収納したピ
ニオンケーシング９との分離ケーシング構造を持つ場合
を例に取るものであったが、本発明はこれに限定されず
、一体型のケーシング構造についてもそのまま適用する
ことができる。

（発明の効果） 以上説明してきたように本発明によれば、リングギアの
回転で潤滑油の掻き上げ回転が行われることから、車両
装着状態でリングギアの上方となるケーシング内壁の所
定位置に下方に張り出したフィンを設け、このフィンの
潤滑油当接側の下方位置にオイルガターを設置してリン
グギアの回転で飛散したフィンへの当接で落下する■滑
油を収集し、更にオイルガターからドライブピニオンギ
アのシャフト外側に設けているテーパローラベアリング
の組込み位置に向けて油供給路を設けるようにしたため
、リングギアの回転で潤滑油の飛散を直接受けることの
ないドライブピニオンギアのシャフト外側を回転自在に
支持しているローラベアリングに対し、リングギアの回
転で飛散した潤滑油をケーシング内壁に張り出したフィ
ンとオイルガターにより効率よく集めてシャフト外側に
位置するテーパローラベアリングに充分な量の潤滑油を
供給することができ、シャフト外側に位置するテーパロ
ーラベアリングの焼付防止は勿論のこと、ベアリングの
耐久性能を大幅に向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を水平状態で示した断面図、
第２図は第１図のＩＩ−Ｉ断面図である。 １、ｌａ：ケーシング ２：デフケース ３：リングギア ３ａ、３ｂ：ピニオンメイトギア ４ａ、４ｂ：サイドギア ５ａ、５ｂ：アクスルシャフト ６ａ、６ｂ、１０ａ、１０ｂ：テーパローラベアリング ７：ドライブピニオンギア ８ニドライブピニオンシヤフト ９：ピニオンケーシング １２：コラプシブルスベーサ １４：フィン １５ニオイルガター １６：油供給路 １７：プッシュ １８ニオイルレベル ２０：潤滑油 特許出願人　株式会社富士鉄工所 同　　上　富士重工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. デファレンシャル機構のリングギアに動力回転を入力す
   るドライブピニオンギアの軸部を一対のテーパローラベ
   アリングにより回転自在にピニオンケーシングに支持し
   、該ドライブピニオンギアの軸部入力側に設けた一方の
   ローラベアリングに潤滑油を供給するベアリング潤滑構
   造に於いて、車両組付け状態で前記リングギアの上方と
   なるケーシング内壁の所定位置に張り出され前記リング
   ギアの回転で飛散した潤滑油の当接を受けるフィンと、
   該フィンの潤滑油当接側の下方位置に設置され前記フィ
   ンに当接して落下する潤滑油を収集するオイルガターと
   、該オイルガターで収集した潤滑油を前記ドライブピニ
   オンギアの軸部入力側に設けたテーパローラベアリング
   の組込み部分へ供給する油供給路とを備えたことを特徴
   とするドライブピニオンのベアリング潤滑構造。