JP6072707B2 - 変速機のベアリング潤滑構造 - Google Patents

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本発明は、変速機ケースに回転軸の軸端を回転自在に支持するベアリングが、前記変速機ケースの凹部に段部を介して形成された外輪支持部に嵌合する外輪と、前記回転軸の外周に嵌合する内輪と、前記外輪および前記内輪間に配置された複数の転動体とを備え、前記凹部に供給された潤滑油で前記ベアリングを潤滑する変速機のベアリングの潤滑構造に関する。
ディファレンシャルギヤのディファレンシャルケース内に、上面が開放して下面がオイルフィルターで構成された箱状のフィルター本体を配置し、フィルター本体の上面から流入したオイルを下面のオイルフィルターを通過させて異物を除去するものが、下記特許文献1により公知である。
実開平01−106673号公報
ところで、上記従来のものは、特別のフィルター本体を必要とするために部品点数が増加するだけでなく、潤滑すべきベアリングに隣接する位置に容積の大きいフィルター本体を配置する必要があるため、ベアリングの近傍にフィルター本体を配置するスペースを確保できない場合には実施できないという問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、特別のフィルターを必要とせずに変速機の回転軸を支持するベアリングに清浄なオイルを供給することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、変速機ケースに回転軸の軸端を回転自在に支持するベアリングが、前記変速機ケースの凹部に段部を介して形成された外輪支持部に嵌合する外輪と、前記回転軸の外周に嵌合する内輪と、前記外輪および前記内輪間に配置された複数の転動体とを備え、前記凹部に供給された潤滑油で前記ベアリングを潤滑する変速機のベアリングの潤滑構造であって、前記外輪および前記段部間に挟持されたワッシャと、前記回転軸の外周に嵌合して前記軸端側から前記内輪に当接する回転部材とを備え、前記回転部材の外周の半径をR1とし、前記回転軸の下方における前記ワッシャの内周の半径をR2とし、前記外輪の内周の半径をR3とし、前記回転軸の下方において前記ワッシャに臨む前記凹部の底部の半径をR4としたとき、R1<R2、R2<R3かつR2<R4が成立することを特徴とする変速機のベアリング潤滑構造が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記ワッシャの内周および外周は円形であり、前記内周の中心を前記外周の中心に対して上方にオフセットしたことを特徴とする変速機のベアリング潤滑構造が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記ワッシャの内周は非円形であり、その下部において前記内周が上方に向かって突出することを特徴とする変速機のベアリング潤滑構造が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記ワッシャの内周は非円形であり、その上部において前記内周が上方に向かって窪むことを特徴とする変速機のベアリング潤滑構造が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、前記回転部材は前記外輪を前記回転軸に締結する非円形断面のナットであることを特徴とする変速機のベアリング潤滑構造が提案される。
また請求項6に記載された発明によれば、請求項1〜請求項5の何れか1項の構成に加えて、前記凹部は前記回転軸の軸線よりも上方に潤滑油の流入口を備えることを特徴とする変速機のベアリング潤滑構造が提案される。
尚、実施の形態のドリブンプーリ軸16は本発明の回転軸に対応し、実施の形態のボールベアリング35は本発明のベアリングに対応し、実施の形態のボール35cは本発明の転動体に対応し、実施の形態のナット48は本発明の回転部材に対応する。
請求項1の構成によれば、変速機ケースに回転軸の軸端を回転自在に支持するベアリングが、変速機ケースの凹部に段部を介して形成された外輪支持部に嵌合する外輪と、回転軸の外周に嵌合する内輪と、外輪および内輪間に配置された複数の転動体とを備え、凹部に供給された潤滑油でベアリングを潤滑する。
外輪および段部間に挟持されたワッシャと、回転軸の外周に嵌合して軸端側から内輪に当接する回転部材とを備えるので、変速機ケースの凹部内に供給された潤滑油は回転部材の外周およびワッシャの内周間の隙間を通過した後に、ボールベアリングの外輪および内輪間を通過して転動体を潤滑する。
その際に、回転部材の外周の半径をR1とし、回転軸の下方におけるワッシャの内周の半径をR2とし、外輪の内周の半径をR3とし、回転軸の下方においてワッシャに臨む凹部の底部の半径をR4としたとき、R2<R3かつR2<R4が成立するので、凹部とベアリングとの間に配置されるワッシャが堰になって凹部の底部に油溜まりが形成され、潤滑油に含まれる異物を油溜まりで捕捉してベアリングに供給されるのを防止することで、特別のフィルターを設けることなくベアリングの耐久性を高めることができる。しかもR1<R2が成立するので、回転部材の外周面が油溜まりの内部に過度に侵入するのを防止することで、油溜まりの底に沈殿した異物が回転する回転部材に攪拌されてベアリング側に供給されるのを防止することができる。
また請求項2の構成によれば、ワッシャの内周および外周は円形であり、内周の中心を外周の中心に対して上方にオフセットしたので、油溜まりの堰の高さを充分に確保して異物の捕捉性能を高めることができ、しかもベアリングの上部に充分な量の潤滑油を供給してベアリング全体を確実に潤滑することができる。
また請求項3の構成によれば、ワッシャの内周は非円形であり、その下部において内周が上方に向かって突出するので、油溜まりの堰の高さを充分に確保して異物の捕捉性能を高めることができる。
また請求項4の構成によれば、ワッシャの内周は非円形であり、その上部において内周が上方に向かって窪むので、油溜まりの堰の高さを充分に確保して異物の捕捉性能を高めても、ベアリングの上部に充分な量の潤滑油を供給してベアリング全体を確実に潤滑することができる。
また請求項5の構成によれば、回転部材は外輪を回転軸に締結する非円形断面のナットであるので、回転するナットによって油溜まりの底に沈殿した異物が攪拌され易くなるが、R1<R2が成立することで回転部材による異物の攪拌が最小限に抑えられる。
また請求項6の構成によれば、凹部は回転軸の軸線よりも上方に潤滑油の流入口を備えるので、高い位置にある流入口から流入する潤滑油でベアリング全体を確実に潤滑することができるだけでなく、流入する潤滑油によって油溜まりの底に沈殿した異物が攪拌され難くなって異物の捕捉性能が更に高められる。
ベルト式無段変速機の縦断面図。(第1の実施の形態) 図1の2部拡大図。(第1の実施の形態) 図1の3−3線矢視図。(第1の実施の形態) ワッシャの形状を示す図。(第1〜第4の実施の形態)
第1の実施の形態
以下、図1〜図3および図4(A)に基づいて本発明の第1の実施の形態を説明する。
先ず、図1に基づいてベルト式無段変速機Tの全体構造を説明する。ベルト式無段変速機Tの変速機ケース11は、図示せぬエンジンに結合されるトルクコンバータケース12と、トルクコンバータケース12に結合される変速機ケース本体13とを備えており、変速機ケース11の内部に、入力軸14、ドライブプーリ軸15、ドリブンプーリ軸16およびアイドル軸17が平行に支持される。
エンジンのクランクシャフト18にトルクコンバータ19を介して接続された入力軸14には、前進用クラッチ20を介して該入力軸14に結合可能な前進用ドライブギヤ21が相対回転自在に支持されており、この前進用ドライブギヤ21はドライブプーリ軸15に固設した前進用ドリブンギヤ22に噛合する。ドライブプーリ軸15には、後進用クラッチ23を介して該ドライブプーリ軸15に結合可能な後進用ドリブンギヤ24が相対回転自在に支持されており、この後進用ドリブンギヤ24はアイドル軸17に支持したアイドルギヤ25を介して入力軸14に固設した後進用ドライブギヤ26に噛合する。
ドライブプーリ軸15に支持したドライブプーリ27と、ドリブンプーリ軸16に支持したドリブンプーリ28とが金属ベルト29で接続されており、ドライブプーリ27およびドリブンプーリ28の溝幅を変化させることでドライブプーリ軸15およびドリブンプーリ軸16間のレシオが変更可能である。
ドリブンプーリ軸16に固設したファイナルドライブギヤ30が、ディファレンシャルギヤ31のケースに固設したファイナルドリブンギヤ32に噛合しており、ディファレンシャルギヤ31から左右の車軸33,33が変速機ケース11の外部に延出する。
従って、前進用クラッチ20を係合して後進用クラッチ23を係合解除すると、エンジンの駆動力は、クランクシャフト18→トルクコンバータ19→入力軸14→前進用クラッチ20→前進用ドライブギヤ21→前進用ドリブンギヤ22→ドライブプーリ軸15→ドライブプーリ27→金属ベルト29→ドリブンプーリ28→ドリブンプーリ軸16→ファイナルドライブギヤ30→ファイナルドリブンギヤ32→ディファレンシャルギヤ31→車軸33,33の経路で駆動輪に伝達され、車両を前進走行させる。
また前進用クラッチ20を係合解除して後進用クラッチ23を係合すると、エンジンの駆動力は、クランクシャフト18→トルクコンバータ19→入力軸14→後進用ドライブギヤ26→アイドルギヤ25→後進用ドリブンギヤ24→後進用クラッチ23→ドライブプーリ軸15→ドライブプーリ27→金属ベルト29→ドリブンプーリ28→ドリブンプーリ軸16→ファイナルドライブギヤ30→ファイナルドリブンギヤ32→ディファレンシャルギヤ31→車軸33,33の経路で逆回転となって駆動輪に伝達され、車両を後進走行させる。
前進走行中および後進走行中の何れの場合においても、ドライブプーリ27の溝幅を減少させてドリブンプーリ28の溝幅を増加させると、ドライブプーリ軸15およびドリブンプーリ軸16間のレシオが無段階に増加して車速が減少し、逆にドライブプーリ27の溝幅を増加させてドリブンプーリ28の溝幅を減少させると、ドライブプーリ軸15およびドリブンプーリ軸16間のレシオが無段階に減少して車速が増加する。
ドリブンプーリ軸16の右端はボールベアリング34を介してトルクコンバータケース12に支持され、ドリブンプーリ軸16の左端はボールベアリング35を介して変速機ケース本体13に支持される。
次に、図2および図3に基づいて、ドリブンプーリ軸16の左端を変速機ケース本体13に支持するボールベアリング35の潤滑構造を説明する。
変速機ケース11は、変速機ケース本体13の端部に形成された円形の開口部13aをOリング41を介して閉塞するカバー部材42を備えており、変速機ケース本体13の開口部13aおよびカバー部材42の内側に碗状の凹部43が形成される。開口部13aの内周には環状の段部13bと、段部13bに連続する環状の外輪支持部13cとが形成される。ドリブンプーリ軸16の軸端部を支持するボールベアリング35は、外輪35aと、内輪35bと、外輪35aおよび内輪35b間に配置された複数のボール35c…とを備える。
変速機ケース本体13の開口部13aの段部13bに円環状のワッシャ47を当接させた状態で、ボールベアリング35の外輪35aが変速機ケース本体13の外輪支持部13cに嵌合し、変速機ケース本体13の内面にボルト45で固定された板状の固定部材46により係止される。よって、ワッシャ47は、開口部13aの段部13bとボールベアリング35の外輪35aとの間に挟まれて固定される。一方、ボールベアリング35の内輪35bは、ワッシャ44を介してドリブンプーリ軸16の段部16aに当接した状態で、ドリブンプーリ軸16に形成した雄ねじ部16bに螺合する六角形のナット48により固定される。図4(A)に示すように、本実施の形態の円環状のワッシャ47は、内周および外周間の幅が円周方向に均一である。
カバー部材42は凹部43の中心に突出する凸部42aを備えており、凸部42aの先端に圧入したノズル49がドリブンプーリ軸16の軸線L上に形成した油路16cにOリング50を介して相対回転自在に嵌合する。そしてカバー部材42に形成した油路42bがノズル49を介してドリブンプーリ軸16の油路16cに連通することで、ドリブンプーリ軸16の外周の各被潤滑部に潤滑油が供給される。
またボールベアリング35の上方における変速機ケース本体13の内壁面13dに潤滑油ガイド壁13eが突設されており、潤滑油ガイド壁13eの下端が、ボールベアリング35の外輪35aに臨む切欠き13fと、ワッシャ47および変速機ケース本体13間に形成した流入口13gとを介して凹部43に連通する。
図2に示すように、ドリブンプーリ軸16の軸線Lから測ったナット48の外周の半径をR1とし、前記軸線Lから測ったドリブンプーリ軸16の下方におけるワッシャ47の内周の半径をR2とし、前記軸線Lから測ったボールベアリング35の外輪35aの内周の半径をR3とし、前記軸線Lから測ったドリブンプーリ軸16の下方においてワッシャ47に臨む凹部43の底部の半径をR4としたとき、R1<R2、R2<R3かつR2<R4が成立する。
R2<R3かつR2<R4の寸法関係により、ドリブンプーリ軸16の下方において、凹部43の底部と外輪35aの内周との間にワッシャ47が堰のように上向きに突出することで、凹部43の底部に油溜まり51が形成される。このとき、ボールベアリング35の外輪35aの内周の半径をR3と、凹部43の底部の半径R4との大小関係は任意である。またR1<R2の寸法関係により、ナット48外周は油溜まり51の内部に入り込むことなく、油溜まり51よりも上方に位置することになる。
次に、上記構成を備えた本発明の第1の実施の形態の作用を説明する。
車両が前進走行するとベルト式無段変速機Tのファイナルドリブンギヤ32が変速機ケース11の内部で回転するため、変速機ケース11の底部に貯留されたオイルがファイナルドリブンギヤ32により掻き上げられ、図2および図3に破線矢印で示すように、その潤滑油の一部が変速機ケース本体13の内壁面13dから突出する潤滑油ガイド壁13eの上面に沿って下方に流れ、ボールベアリング35の外輪35aに臨む切欠き13fおよびワッシャ47の背面に形成した流入口13gを通過して凹部43に流入し、凹部43の底部に形成された油溜まり51に貯留される。
流入口13gを通過して凹部43に流入する潤滑油の一部は、ワッシャ47の上部内周とボールベアリング35の内輪35bの外周面との間の隙間α(図2参照)を通過してボールベアリング35を潤滑する。また油溜まり51とボールベアリング25との間にはワッシャ47が堰となって上方に突出するため、ワッシャ47の下部内周を乗り越えた潤滑油がボールベアリング35の内輪35bの外周面との間の隙間β(図2参照)を通過してボールベアリング35のボール35c…を潤滑し、変速機ケース11の底部に戻される。その際に、潤滑油に含まれる金属粉のような異物は堰を構成するワッシャ47を乗り越えることができずに油溜まり51の底部に捕捉され、ボールベアリング35に流入して損傷を与えることが防止される。
また六角形のナット48が油溜まり51の内部で回転すると、油溜まり51に捕捉された異物が潤滑油と共に攪拌され、ワッシャ47を乗り越えてボールベアリング35に流入する可能性があるが、本実施の形態ではナット48が油溜まり51の上方で回転することで油溜まり51に捕捉された異物を攪拌することが防止され、異物がボールベアリング35に流入することが一層確実に防止される。
第1〜第4の実施の形態
次に、図4(B)〜図4(D)に基づいてワッシャ47の形状の第2〜第4の実施の形態を説明する。
図4(A)に示す第1の実施の形態のワッシャ47は、内周および外周間の幅が円周方向に均一であるが、図4(B)に示す第2の実施の形態のワッシャ47は、変速機ケース11に組み付けた状態で内周の中心O1が外周の中心O2に対して上方にオフセットしている。その結果、ワッシャ47の下部の幅広部分により油溜まり51の堰の高さを充分に確保して異物の捕捉性能を高めることができ、しかもワッシャ47の上部の幅狭部分により形成されるボールベアリング35の内輪35bの外周面との間の隙間αを拡大し、その隙間αを通してボールベアリング35の上部にも充分な量の潤滑油を供給し、ボールベアリング35全体を確実に潤滑することができる。
図4(C)に示す第3の実施の形態のワッシャ47は、変速機ケース11に組み付けた状態で内周の下部が上方に向かって突出する突出部47aを備える。その結果、ワッシャ47の下部の突出部47aにより油溜まり51の堰の高さを充分に確保して異物の捕捉性能を高めることができ。
図4(D)に示す第4の実施の形態のワッシャ47は、変速機ケース11に組み付けた状態で内周の上部が上方に向かって窪む切欠き部47bを備える。その結果、ワッシャ47の内周および外周間の幅を広げて油溜まりの堰の高さを充分に確保し、異物の捕捉性能を高めても、ワッシャ47の上部の切欠き部47bによりボールベアリング35の内輪35bの外周面との間の隙間αを拡大し、ボールベアリング35の上部に充分な量の潤滑油を供給することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、本発明のベアリングは実施の形態のボールベアリング35に限定されず、ローラベアリングやニードルベアリングであっても良く、従って本発明の転動体はボール35cに限定されず、ローラやニードルであっても良い。
また本発明の回転軸は実施の形態のドリブンプーリ軸16に限定されず、ドライブプーリ軸15等の他のシャフトであっても良い。
また本発明の回転部材は実施の形態のナット48に限定されず、回転軸の外周に嵌合する部材であれば、ギヤやカラーであっても良い。
11 変速機ケース
13b 段部
13c 外輪支持部
13g 流入口
16 ドリブンプーリ軸(回転軸)
35 ボールベアリング(ベアリング)
35a 外輪
35b 内輪
35c ボール(転動体)
43 凹部
47 ワッシャ
48 ナット(回転部材)
L 回転軸の軸線
O1 ワッシャの内周の中心
O2 ワッシャの外周の中心

Claims (6)

  1. 変速機ケース(11)に回転軸(16)の軸端を回転自在に支持するベアリング(35)が、前記変速機ケース(11)の凹部(43)に段部(13b)を介して形成された外輪支持部(13c)に嵌合する外輪(35a)と、前記回転軸(16)の外周に嵌合する内輪(35b)と、前記外輪(35a)および前記内輪(35b)間に配置された複数の転動体(35c)とを備え、前記凹部(43)に供給された潤滑油で前記ベアリング(35)を潤滑する変速機のベアリングの潤滑構造であって、
    前記外輪(35a)および前記段部(13b)間に挟持されたワッシャ(47)と、前記回転軸(16)の外周に嵌合して前記軸端側から前記内輪(35b)に当接する回転部材(48)とを備え、
    前記回転部材(48)の外周の半径をR1とし、前記回転軸(16)の下方における前記ワッシャ(47)の内周の半径をR2とし、前記外輪(35a)の内周の半径をR3とし、前記回転軸(16)の下方において前記ワッシャ(47)に臨む前記凹部(43)の底部の半径をR4としたとき、R1<R2、R2<R3かつR2<R4が成立することを特徴とする変速機のベアリング潤滑構造。
  2. 前記ワッシャ(47)の内周および外周は円形であり、前記内周の中心(O1)を前記外周の中心(O2)に対して上方にオフセットしたことを特徴とする、請求項1に記載の変速機のベアリング潤滑構造。
  3. 前記ワッシャ(47)の内周は非円形であり、その下部において前記内周が上方に向かって突出することを特徴とする、請求項1に記載の変速機のベアリング潤滑構造。
  4. 前記ワッシャ(47)の内周は非円形であり、その上部において前記内周が上方に向かって窪むことを特徴とする、請求項1に記載の変速機のベアリング潤滑構造。
  5. 前記回転部材(48)は前記外輪(35a)を前記回転軸(16)に締結する非円形断面のナットであることを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の変速機のベアリング潤滑構造。
  6. 前記凹部(43)は前記回転軸(16)の軸線(L)よりも上方に潤滑油の流入口(13g)を備えることを特徴とする、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の変速機のベアリング潤滑構造。
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